JP3127187B2 - 建物内接地線配線方法 - Google Patents
建物内接地線配線方法Info
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Description
信機器間に発生する誘導電圧、進入する雷サージ電圧等
を低減することを目的とした、建物内、通信装置の接地
配線方法に関するものである。
に対する装置の耐力が低下しており、建物への直撃雷に
よるサージ電圧、誘導電圧や、建物内の装置から発生す
るスイッチングノイズ、静電気放電等によって、通信装
置が被害を受けるケースが増加している。このような障
害を防ぐためには、通信装置間に発生する電位差を低減
する必要があり、そのためには通信装置間を結ぶ通信ケ
ーブル、電力ケーブル間に発生する電圧を低減する必要
がある。従来は通信装置に発生する電圧を低減する方法
として、通信線ケーブルのシールド層を通信装置相互で
接地することにより、誘導電圧が発生しないようにして
いた。
にサージ電流が流れることになり、通信線にサージ電流
が誘導する可能性があるほか、地絡、短絡等が発生した
場合、短絡電流が通信ケーブルを流れることになり、装
置に対して障害が発生する危険性を持っていた。また、
迷走電流が流れる等の問題もあった。このような通信ケ
ーブルを流れる電流に対しては、トランスやアレスタ等
により対策がとられているが、ケーブル本数分の対策部
品が必要となり、設置スペースや経済性などの問題があ
った。また、上記問題を解決する方法として、通信装置
を一点アースにする方法が有効であるが、このためには
通信装置に接続されている通信ケーブルのシールド層を
通信装置相互で接地できなくなり、ケーブルからの誘導
電圧の進入が問題となる。
の通信ケーブル、電力ケーブルの敷設法に対し、建物へ
の直撃雷による誘導電圧や、建物内で発生するスイッチ
ングノイズ等によってケーブルに発生する望ましくない
電圧を低減し、建物内に設置された通信装置を外来ノイ
ズから保護する方法を提供することにある。
接続している通信ケーブルに沿って補助接地線を敷設す
ることにより、通信装置の一点接地を満足しかつ、通信
ケーブルへの誘導電圧を抑えることを最も主要な特徴と
する。
両端で通信装置に接地することにより、誘導電圧の発生
を抑えていたが、装置を一点接地にできず、誘導電流が
装置に流入したり、地絡、短絡時等に迷走電流が装置に
流入し、障害を発生させる等の問題があったが、上記の
本発明の方法により、これらの問題を解決することがで
きる。
おいて、1は補助接地線(遮蔽線)、2は建物に垂直に
敷設した基本の接地線である接地母線、3は異なるフロ
アに設置された通信装置の間をフロアを貫通して接続し
ている通信ケーブル、4は通信装置と接地母線2を接続
する接地線、5、5は隣接する二つのフロアに設置され
た二つの通信装置を示す。
1は通信装置5と接地母線2をつなぐ接地線4に接続す
る。図2に補助接地線(遮蔽線)1の敷設位置依存性を
示す。横軸は通信線と補助接地線の距離を表わす。この
図では、建物の柱に波高値約40Aの雷サージ電流が流
れた場合に通信ケーブルとアース間に発生する誘導電圧
を示している。図に示すように、補助接地線(遮蔽線)
1は、通信装置に近いほど通信ケーブルに発生する誘導
電圧を抑える効果が高く、補助接地線(遮蔽線)1を通
信ケーブル3に沿わせて敷設した場合、通信ケーブルの
シールド層の両端を通信装置で接地した場合と同等の効
果があることがわかる。この場合補助接地線にほとんど
電流が流れないので補助接地線の抵抗値は本発明の効果
にほとんど影響を与えない。
ケーブルの近くに通信ケーブルとほぼ平行に敷設するこ
とにより、通信ケーブルに発生する誘導電圧を低減する
ことができる。また、通信ケーブルのシールド層を通信
装置と接続しないことになり、雷サージ電流、迷走電流
等が通信ケーブルを流れなくなるため、通信ケーブルを
流れる信号に雑音が誘起しなくなるとともに、通信装置
に雑音電流が流入しなくなるという特長がある。さら
に、通信ケーブル複数本に対して、一本の補助接地線を
敷設するだけで同様の効果があり、ケーブルのシールド
層を接地する方法に比べて作業性も低減できる利点があ
る。
接地線(遮蔽線)1を接地母線2から直接敷設する方法
である。この場合も実施例1と同様の効果があり、通信
ケーブルに近いほど誘導電圧を抑える効果が高い。ま
た、この方法とした場合、建物内の接地線の構成が単純
化でき、接地線の管理が簡単となる利点がある。ただし
接地母線の距離が長くなるので接地線程度の抵抗率が必
要である。
法は実施例1と基本構成は同じであるが、建物内に補助
接地線(遮蔽線)を複数本敷設することを特徴とする。
この場合、建物のフロア全体にわたり、通信ケーブルへ
の誘導電圧を低減できることとなり、通信ケーブルの敷
設位置を任意にできる利点がある。
の図は、一辺50m×50m、6階建ての建物に波高値
200KAの直撃雷があった場合における計算結果を立
体斜視図として示している。(a)図は、接地母線のみ
の場合を示しており、(b)図は接地母線と補助接地線
(遮蔽線)9カ所の場合を示している。図6 (a)(b)
は図5 (a)(b) をそれぞれ平面に投影し等高線図とし
て表示したもので、★は直撃雷のポイント、●は上下方
向の接地母線の位置、▲は上下方向の補助接地線(遮蔽
線)の位置を示している。
図の図6 (a)(b) に示した直線における断面の電圧を
縦軸にとったときのグラフである。この図から、補助接
地線を複数本敷設することで、接地母線1本のときと比
べ、通信ケーブル誘導電圧の低減効果がフロア全体にお
よぶことがわかる。このように、補助接地線をフロアに
複数本敷設することで、フロア内の大部分で通信ケーブ
ルへの誘導電圧が低減でき、通信装置に対する防護方法
として有効である。
法は実施例2と基本構成は同じであるが、建物内に補助
接地線(遮蔽線)を複数本敷設することを特徴とする。
この方法の効果は実施例3と同様にフロア全体で通信ケ
ーブルへの誘導電圧を低減できることである。また、本
実施例では、通信装置の位置に関係なく補助接地線を敷
設することができる利点があるほか、建物内の接地線が
単純化できることから建物内接地線の管理が容易とな
る。
に直接接続した場合、フロアの大部分で通信ケーブルへ
の誘導電圧が低減でき、通信装置に対する防護方法とし
て有効であるばかりでなく、建物内接地線の管理が容易
となり雷サージ電流等の外来雑音に対し有効である。
ルに対し平行に補助接地線を敷設することにより次の利
点がある。 (a)建物へピーク電流200KAの直撃雷があった場
合、通信ケーブルに発生する誘導電圧が、従来の敷設方
法での約7KVを100V程度まで低減することがで
き、通信装置を外来雑音から保護することができる。 (b)補助接地線を敷設することで、外来雑音に対する
耐力を通信装置に付与する一点接地が実現できる。 (c)通信ケーブルのシールド層の両端を通信装置の部
分で接地する必要がなくなり、ケーブル配線工事手順が
簡単になる。 (d)建物内の接地線配線構成が単純化できることか
ら、接地線の管理が容易となる。
蔽線)敷設位置依存性を示す図である。
立体斜視図であり、(a)は接地母線のみを敷設した場
合、(b)は接地母線と補助接地線(遮蔽線)を敷設し
た場合の図である。
線図であり、(a)は接地母線のみを敷設した場合、
(b)は接地母線と補助接地線(遮蔽線)を敷設した場
合の図である。
分における断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 接地母線が垂直に敷設されている建物内
の隣接する二つのフロアに設置された通信装置間をフロ
アを貫通して接続する通信ケーブルを建物内に敷設する
際の建物内接地線配線方法において、 建物内に1本又は複数本の補助接地線を、前記通信ケー
ブルの近くに前記通信ケーブルとほぼ平行にフロアを貫
通して敷設し、且つ、前記補助接地線の両端を前記隣接
する二つのフロアの各々で、前記通信装置と前記接地母
線とを接続する接地線又は前記接地母線に接続すること
を特徴とする建物内接地線配線方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06027644A JP3127187B2 (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 建物内接地線配線方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06027644A JP3127187B2 (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 建物内接地線配線方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07241014A JPH07241014A (ja) | 1995-09-12 |
JP3127187B2 true JP3127187B2 (ja) | 2001-01-22 |
Family
ID=12226645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06027644A Expired - Lifetime JP3127187B2 (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 建物内接地線配線方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3127187B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0635889U (ja) * | 1992-10-13 | 1994-05-13 | 大和冷機工業株式会社 | 冷温蔵庫 |
-
1994
- 1994-02-25 JP JP06027644A patent/JP3127187B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0635889U (ja) * | 1992-10-13 | 1994-05-13 | 大和冷機工業株式会社 | 冷温蔵庫 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07241014A (ja) | 1995-09-12 |
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