JP2004278118A - 建物における雷障害の低減装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】敷地が狭い場合でも、落雷を少なくすることができる雷障害の低減装置を提供する。
【解決手段】建物2を囲むように設けられ、その敷地3内に環状に埋め込まれている周囲接地極4と、それらの周囲接地極同士を接続する導線5と、その建物2の近辺に配置された複数本の電柱14の上端に沿って架設されている架空地線15と、その架空地線15と接続され、電柱近辺の地面に埋め込まれている接地極23と、前記周囲接地極4または導線5と架空地線15または電柱の接地極23とを接続する接続線16とを備えている低減装置10。建物2には避雷針18が設けられ、その避雷針18と導線5とが接続されている。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は建物における雷障害の低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特許第3143882号公報
【特許文献2】特開平9−41723号公報
【特許文献3】特開平7−192784号公報
【特許文献4】特公平7−89712号公報
【特許文献5】特許第2764008号公報
【0003】
特許文献1には、無線中継所や情報化対応ビルディング、ハイテク機器を備えた工場など、半導体システムなどの電気設備を備えた建物を雷サージから保護するため、図13に示すような、建物100を囲む環状接地線101を設け、その環状接地線に避雷針102を接続する防雷方法が開示されている。前記環状接地線101には、所望の間隔で地中に埋めた接地極103を接続しており、建物内の電気設備の接地104を環状接地線101内に設けている。なお符号105は外部から建物内に入る電源線であり、耐雷変圧器106を経由して電気設備107に電源供給している。
【0004】
この防雷方法によれば、避雷針102に落雷したとき、建物100内を通過する雷電流をできる限り抑制することができるので、建物内部の電気設備107を雷サージから保護することができる。なお、特許文献2および特許文献3にも、ほぼ同様の建物への雷のサージ電流の侵入を防止する装置ないし構造が開示されている。
【0005】
他方、特許文献4には、図14に示すような、入力側巻線110と出力側巻線111の間に3層のシールド板112、113、114を設けた耐雷変圧器115を設け、各シールド板を異なるサージインピーダンスを介して接地する耐雷方法が開示されている。出力側巻線111のシールド板114は、保護すべき負荷機器116に接続されるケーブル117のシース118と共に接地している。
【0006】
さらに特許文献5には、図15に示すような、特許文献4とほぼ同様の耐雷変圧器120を設け、出力側巻線のシールド板(静電遮蔽板)114を負荷機器116の主接地121に接続し、入力側巻線のシールド板112を入力電源線122、123のうちのゼロ電位線123に接続する耐雷方法が開示されている。なお符号124は柱上変圧器であり、符号125は架空地線、符号126はその架空地線の接地線である。前記ゼロ電位線123は柱上変圧器のケースと共にその接地線125に接続されている。
【0007】
この耐雷方法では、入力側巻線のシールド板112の接地工事が不要である利点があり、しかも建物100の避雷針102に落雷したときでも、主接地121側に流れ、入力電源線122、123のゼロ電位線123に伝わってくる電流も、架空地線の接地(第B種接地)126と架空地線125に分流されるので、高圧電線側への影響が少ないとされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記いずれの防雷方法あるいは耐雷方法・装置も、一旦、雷が落ちてからの機器の保護を目的とするものであり、雷が落ちにくくすることについては、あまり考慮されていない。本発明はこのような状況に鑑み、落雷をできるだけ少なくすることができる雷障害の低減装置を提供することを第1の技術課題とするものである。さらに本発明は、落雷をできるだけ避けることができ、しかも落雷があった場合の建物内の電気機器の障害をできるだけ少なくすることができる雷障害の低減装置を提供することを第2の課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の建物における雷障害の低減装置(請求項1)は、建物を囲むように、建物の敷地内に接地されている複数の周囲接地極と、それらの周囲接地極同士を導通する導線と、その建物から離れた位置に設けられる遠隔接地極と、前記周囲接地極ないし導線と前記遠隔接地極とを接続する接続線とを備えていることを特徴としている。このような雷障害の低減装置においては、前記周囲接地極が、建物を矩形状に囲んでおり、前記遠隔接地極が、周囲接地極のコーナー部から放射状に離れた複数個所に設けられているものが好ましい(請求項2)。
【0010】
さらに前記遠隔接地極が、建物から離れて配置された複数本の電柱の近辺に接地され、電柱の上端に沿って架設される架空地線と接続されているものが好ましい(請求項3)。前記いずれの場合も、建物に避雷針が設けられており、その避雷針と前記周囲接地極とが接続されているものが好ましい(請求項4)。また、遠隔接地極を前述の電柱の近くの地面に設けられる接地極とする場合は、電柱に架設されている架設電線が建物内に引き込まれ、建物内の電気設備に接続されているものが一層好ましい(請求項5)。
【0011】
【作用および発明の効果】
本発明の低減装置(請求項1)では、周囲接地極が敷地の電位と同電位である。そして接地極同士が導線で導通しているので、接地極が並んで立っている範囲もほぼ同電位である。さらにそれらの接地極と接続線で接続されている遠隔接地極の地面も同電位である。したがって電気が流れていない限り、建物を囲む敷地から遠隔接地極が及ぶ範囲の全体が広い範囲で同電位となり、広い範囲で電気的に平坦な領域が実現できる。それにより落雷し易い電気的に突出する部位がなく、いわばエンロトピーが大きくなる。そのため落雷自体を防止することができる。また、雷雲が建物に近づいていくとき、建物に接近するよりも早くその建物と同電位の遠隔接地極に接近する。そのため、仮に落雷する場合でも、建物より早く遠隔接地極に落雷する。したがって建物への落雷を避けることができる。
【0012】
前記周囲接地極が建物を矩形状に囲んでおり、前記遠隔接地極が周囲接地極のコーナー部から放射状に離れた複数個所に設けられている場合(請求項2)は、建物からかなり離れた位置に遠隔接地極を設けることができる。さらに周囲接地極同士を接続する導線も、接地極と同様の避雷作用を奏するので、建物を矩形状に囲んでいるほうが安全である。
【0013】
前記遠隔接地極が建物から離れて配置された複数本の電柱の近辺に接地され、電柱の上端に沿って架設される架空地線と接続されている場合(請求項3)は、建物の周囲の周囲接地極が電柱の近辺の接地極と同電位であり、しかもその電柱の頭部同士を連接する架空地線とも同電位である。したがって建物を囲む敷地および電柱が立っている帯状の広い範囲で同電位となり、広い範囲で電気的に平坦な領域が実現できる。それにより、落雷し易い電気的に突出する部位がなく、建物への落雷を避けることができる。なお、電柱の側についても、隣接する多くの土地所有者の周囲地線と接続することにより、電柱への落雷の危険性を低減することができる利点がある。
【0014】
さらに建物に避雷針を設け、その避雷針と周囲接地線とを接続する場合(請求項4)は、立体的な範囲で同電位の領域が実現する。そのため、一層落雷の危険性を低減することができ、しかも仮に落雷があっても、建物を通らずに避雷針から地面へ、あるいは地面から避雷針へ電流が流れるので、建物内の電気機器が保護される。
【0015】
前記電柱に架設されている架設電線が建物内に引き込まれ、建物内の電気設備に接続されている場合(請求項5)は、前記落雷の危険性を低減する利点に加えて、落雷があったときの被害を少なくする利点がある。すなわち落雷があると、建物の周囲の周囲接地極および導線を通じて建物内に誘導起電力が生じ、電流が流れようとするが、同時に同じレベルだけ、架空地線に基づいて電源線に誘導起電力が生ずる。したがって電源線と建物内の電気設備との間には、起電力同士が相殺され、落雷による相対的な電位差がなく、誘導起電力に基づく障害(落雷による誘導サージ)が低減される。
【0016】
【発明の実施の形態】
つぎに図面を参照しながら本発明の雷障害の低減装置の実施の形態を説明する。図1は本発明の低減装置の一実施形態を示す平面図、図2はその低減装置の立面図、図3および図4はそれぞれ本発明の低減装置の他の実施形態を示す平面図、図5は図4の低減装置の立面図、図6はその低減装置の作用を模式的に示すグラフ、図7は本発明の低減装置のさらに他の実施形態を示す立面図、図8a〜cはその低減装置の作用を模式的に示すグラフ、図9および図10は架空地線への落雷時における従来の低減装置と本発明の低減装置の作用を対比して示す概略斜視図、図11および図12は建物の避雷針への落雷時における従来の低減装置と本発明の低減装置の作用を対比して示す概略斜視図である。
【0017】
図1の低減装置1は、建物2を囲むように敷地3内に所望の間隔で埋設された複数個の周囲接地極4と、それらの周囲接地極4同士を接続している導線(周囲接地線)5と、矩形状のコーナ部の周囲接地極4aから放射状に長く延びる接続線6を介して接続される複数の遠隔接地極7とを備えている。なお遠隔接地極は、矩形のコーナー部だけでなく、たとえば符号7aで示すように、矩形の一辺(図1では左辺)の途中と接続線6aで導通するようにしてもよい。
【0018】
図2に示すように、前記周囲接地極4、4aは、敷地3の地中に深く埋め込まれた金属製、とくに銅製の棒などで構成することができ、それらの上端に前記導線5が接続されている。また、導線5や遠隔接地極7、7a、接続線6、6aも地中に埋め込まれる。しかし導線5や接続線6、6aは地面の上を通してもよく、空中に懸架してもよい。導線5は被覆せずに直接地中に接地してもよく、被覆電線を用いて接地極のみによって接地してもよい。さらに導線5を、地中に埋めた配線用の配管(非金属配管)に通すようにしてもよい。
【0019】
図1では隣接する周囲接地極4、4a同士を導線5で接続し、導線5は建物2を囲むように矩形状に配線しているが、周囲接地極4、4aが建物の回りを囲むように配置されていれば、導線5自体は環状や矩形状にする必要はない。さらに導線5は建物2を囲むように配線する必要もなく、図3のように建物2の内部あるいは下方を通って放射状に配線されていてもよい。ただし導線5には落雷時、雷電流が流れ、サージ電圧が発生する。よって導線5の敷設場所は、保護対象機器が地面と接触しているところより、離間距離をとることが必要である。これを満足する限り、導線5は、建物を囲むように設けられる周囲接地極4同士を互いに導通させるものであればどのようなものでもよい。
【0020】
前記遠隔接地極7、7aは、建物2の敷地3内に限らず、可能であれば隣接する他人の土地あるいは公道に埋め込むこともできる。図4に示す低減装置10では、建物2の近辺に配置された複数本の電柱14を利用して遠隔接地極を構成している。すなわちこの低減装置10は、図1の場合と同様の、建物2の周囲に配置される周囲接地極4と、それらの周囲接地極4同士を接続する導線5と、近接する電柱14の架空地線15と周囲接地極4とを接続する接続線16とから構成される。
【0021】
また、図4および図5に示すように、この実施形態では、さらに建物2の頂部に避雷針18が立てられており、その避雷針18から建物2の天面および壁面に沿って延びている第1の導線19が、地面に埋め込まれた避雷針用の接地極20に直接接続されている。さらに避雷針18から延びている第2の導線21は、建物2の壁面を経由して前述の導線5または周囲接地極4に接続されている。
【0022】
前記電柱14の架空地線15は、電柱14が本来目的とする架線(図示省略)、たとえば高圧電線、電話線などの架設電線を落雷から保護するものであり、それぞれの電柱14の上端から電柱に沿って下方に延びる導線22によって、電柱14の根元近辺に埋め込まれた棒状の接地極(遠隔接地極)23に接続されている。そしてもっとも建物2あるいは敷地に近い電柱14aの接地極23aと、前記周囲地極4または導線5とが前述の接続線16で接続されている。その接続線16は、空中に架設されていてもよいが、通常は地中に埋め込まれている。
【0023】
上記のように構成される低減装置10では、周囲接地極4によって建物11の周囲の敷地3の電位が同じになる。さらにその敷地の大地電位と電柱14周りの大地電位との電位差が少なくなる。とくに電柱14は遠くまで列設されているので、図1の場合の接続線6aを極めて遠くまで延ばす場合と同等の効果がある。たとえば、図6に示すように、電柱が埋め込まれている周囲の元の大地電位がV1であり、建物の周囲の元の大地電位がV2であった場合に、図4および図5に示す建物2の周囲に周囲接地極4を設け、接続線16で架空地線15に接続することにより、全体の電位がVaに平均化される。それによって建物周囲の大地と大気(雷雲)との間で放電が起こりにくくなり、落雷の可能性が大きく低減する。すなわち雷雲から見れば、いわば建物2を含めた大地の全体が電気的に平坦になっており、一個所に突出している部位が見えない。それにより落雷が防止される。
【0024】
さらにこの実施形態では、避雷針18と建物周囲の大地との電位差が少ないため、雷雲から見れば、避雷針18によって建物2が隠された状態になる。それによっても建物への落雷が防止される。
【0025】
図7は電柱14に架設されている架設電線24が建物2内に引き込まれている場合を示している。すなわち先述のように電柱14には架設地線15で保護される電力線や電話線などの架設電線が配線されているが、通常はそのような架設電線24は近くの電柱14aから分岐した分岐線25によって建物2内に引き込まれる。そしてその分岐線25は建物2内のコンピュータ設備や電話などの通信機器に接続されている。前述の低減装置10はこのような場合に、落雷の危険性を低減するのに加えて、電柱14に落雷があったときの被害を少なくする利点がある。
【0026】
すなわち図7の左端に示すように、電柱14に落雷があると、落雷による誘導サージが発生し、その誘導サージ波IDTが架空電線24を伝わって建物2内の電気設備などの電位を上昇させる(上昇量VDT:図8a参照)。他方、架空地線15にも同様の誘導サージが発生し、誘導サージ波Iが架空地線15、接続線16および周囲接地極4を伝わって建物周囲の大地電位を上昇させる(上昇量V:図8b参照)。したがって電気設備の各機器に実際に加わる電位上昇Vは、両者の差、すなわちV=VDT−Vとなる(図8c参照)。なお、架空電線24を伝わる誘導サージ波IVDと架空地線15を伝わる誘導サージ波Vとは、大きさや周期がずれているが、それでも周囲接地極4と接続線16がない場合よりも大幅に低減する。それによって電気設備が誘導サージによる電位上昇から保護される。とくにコンピュータなどのIC機器は、誘導サージにより破壊される可能性が高いため、このような低減装置は有効である。
【0027】
図10は、図7の状態を大地側から電流が流れる観点から示しており、ここでは図9の接続線および遠隔接地極がない場合と対比して説明する。図9の接続線がない場合は、架空地線15に落雷があると、周辺の大地27から落雷した架空地線15の近辺の電柱14の接地極23に向かって矢印Iのように電流が流れ、架空地線15から雷雲28に向かって放電する。また、架空地線15についても、矢印Iのように雷電流が流れる。そのとき、建物2の周囲の大地27の電位VG1と架空地線15および接地極23の電位VG2との間で電位差があり、また、同電位VG1の範囲が限定されるので、周囲接地極4、4aを環状に接続する導線5があるにもかかわらず、導線5で囲まれる大地27にも電流が流れる。他方、建物2内の受電設備29は電柱の架設電線(電力・通信線)24と接続されているので、その架設電線24を伝わって雷電流が流れ、電気機器接地30から雷電流が進入する。それにより電気機器を経由して受電設備29に向かって雷電流が流れ、電気機器および受電設備29が障害を受ける。
【0028】
他方、図10のように、建物の周囲の導線5とその近辺の電柱14の接地極23とが接続線6aで接続され、しかも周囲接地極4aから遠隔接地極7まで接続線6で接続されている場合は、電柱14の近辺の電離VG2と建物の周囲の電位VG1と差がなくなり、しかも建物の周囲の同電位VG1の範囲が広くなる。したがって架空地線15に落雷したとき環状の導線5内には雷電流が流れない。そして架空地線15に落雷したとしても、電気機器接地30の電位上昇が少しであるため、電気機器への影響が少ない。また、遠隔接地極7に接続している接続線6に落雷しても、前述と同様に電気機器接地30の電位上昇が少しであるため、電気機器への影響が少ない。
【0029】
図11は接続線および遠隔接地極がない場合において、建物2の避雷針18に落雷した場合を電流の観点から示している。この場合も建物2の周囲の大地27の電位VG1と架空地線15および接地極23の電位VG2との間で電位差があり、また、同電位VG1の範囲が限定される。そのため、雷雲28と建物2の周囲の電位VG1との間に落雷発生条件ができると、建物2の避雷針18に落雷が集中することになる。
【0030】
他方、図12のように、建物2の周囲の導線5とその近辺の電柱14の接地極23とが接続線6aで接続され、しかも周囲接地極4aから遠隔接地極7まで接続線6で接続されている場合は、電柱14の近辺の電離VG2と建物の周囲の電位VG1と差がなくなり、しかも建物の周囲の同電位VG1の範囲が広くなる。そのため、建物2の避雷針18に落雷する確率が下がる。また、雷雲28と建物の周囲の電位VG1との間に落雷発生条件ができても、周囲接地極4、4a、遠隔接地極7、7a、電柱の接地極23など、接地極のポイントがき多いため、建物2の避雷針18に落雷する確率が少ない。
【0031】
図1、図4の実施形態では、導線5は全体が連続した四角形の環状を呈しているが、一個所が切れていてもよい。また、台形、円形など、建物2を囲む平面形状であれば、他の平面形状であってもよい。さらにこの実施形態では周囲接地極4および導線5が1周だけであるが、二重に配線するようにしてもよい。さらに図4、図5の場合は、1本の接続線16で周囲接地極4と電柱14の接地極23aとを接続しているが、複数本の電柱の接地極あるいは架空地線と別個の接続線によって接続するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低減装置の一実施形態を示す平面図である。
【図2】その低減装置の立面図である。
【図3】本発明の低減装置のさらに他の実施形態を示す平面図である。
【図4】本発明の低減装置のさらに他の実施形態を示す平面図である。
【図5】図4の低減装置の立面図である。
【図6】その低減装置の作用を模式的に示すグラフである。
【図7】本発明の低減装置のさらに他の実施形態を示す立面図である。
【図8】図8a〜cはその低減装置の作用を模式的に示すグラフである。
【図9】架空地線針への落雷時における従来の低減装置の作用を示す概略斜視図である。
【図10】架空地線針への落雷時における本発明の低減装置の作用を示す概略斜視図である。
【図11】建物への落雷時における従来の低減装置の作用を示す概略斜視図である。
【図12】建物への落雷時における本発明の低減装置の作用を示す概略斜視図である。
【図13】従来の防雷方法の一例を示す斜視図である。
【図14】従来の耐雷方法に用いられる耐雷変圧器の一例を示す電気回路図である。
【図15】その耐雷変圧器を用いた耐雷方法の一例を示す電気回路図である。
【符号の説明】
1 低減装置
2 建物
3 敷地
4、4a 周囲接地極
5、5a 導線
6、6a 接続線
7、7a 遠隔接地極
10 低減装置
14 電柱
14a もっとも近い電柱
15 架空地線
18 避雷針
19 第1の導線
20 接地極
21 第2の導線
22 導線
23 接地極
23a もっとも近い電柱の接地極
24 架設電線
25 分岐線
DT 誘導サージ波
DT 電位上昇
誘導サージ波
電位上昇
V 実際の電位上昇
27 大地
28 雷雲
29 受電設備
30 電気機器接地
G1 建物周囲の大地電位
G2 架空地線の電位

Claims (5)

  1. 建物を囲むように接地されている複数の周囲接地極と、それらの周囲接地極同士を導通する導線と、その建物から離れた位置に設けられる遠隔接地極と、前記周囲接地極ないし導線と前記遠隔接地極とを接続する接続線とを備えている、建物における雷障害の低減装置。
  2. 前記周囲接地極が、建物を矩形状に囲んでおり、前記遠隔接地極が、周囲接地極のコーナー部から放射状に離れた複数個所に設けられている請求項1記載の雷障害の低減装置。
  3. 前記遠隔接地極が、建物から離れて配置された複数本の電柱の近辺に接地され、電柱の上端に沿って架設される架空地線と接続されている請求項1記載の雷障害の低減装置。
  4. 前記建物に避雷針が設けられており、その避雷針と前記周囲接地極とが接続されている請求項1または3記載の低減装置。
  5. 前記電柱に架設されている架設電線が建物内に引き込まれ、建物内の電気設備に接続されている請求項3記載の低減装置。
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