JPH0837076A - 遠制深埋設接地法 - Google Patents

遠制深埋設接地法

Info

Publication number
JPH0837076A
JPH0837076A JP19370394A JP19370394A JPH0837076A JP H0837076 A JPH0837076 A JP H0837076A JP 19370394 A JP19370394 A JP 19370394A JP 19370394 A JP19370394 A JP 19370394A JP H0837076 A JPH0837076 A JP H0837076A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ground
grounding
buried
surge
noise
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19370394A
Other languages
English (en)
Inventor
Masafumi Nishikawa
雅史 西川
Takeshi Araki
毅 荒木
Masami Fujii
正視 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIYOUDEN KK
Shoden Corp
Central Japan Railway Co
Original Assignee
SHIYOUDEN KK
Shoden Corp
Central Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHIYOUDEN KK, Shoden Corp, Central Japan Railway Co filed Critical SHIYOUDEN KK
Priority to JP19370394A priority Critical patent/JPH0837076A/ja
Publication of JPH0837076A publication Critical patent/JPH0837076A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 異常電圧やノイズおよびサージ等、他電位の
影響を受けることのないような独立した接地極を埋設す
る。 【構成】 電気所や建造物1内部の電気設備2の接地対
象を接地するため、地盤GLの表面からL1の深さのと
ころに長さL2の接地極部分3を埋設し、接地極3から
地表までをVP、EP等の絶縁性管4により接地線周囲
を絶縁被覆又は、絶縁した電線5により配線して接続す
る。建造物1の最下部から接地極3までの距離Dは、建
造物1の地中部から異常電圧やノイズおよびサージ等E
が発生しても、それらが接地極3に侵入しない間隔とす
る。通常、間隔Dは10〜50m以上であって、しかも
接地極3の埋設深さL1は、計算と電位減衰曲線とを対
照、又は、実測によって求められる長さ以上とする。ま
た、接地極3の長さL2も計算と実測によった長さ以上
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気所、他接地極、建
造物等からの異常電圧やノイズおよびサージ等発生源か
ら異常電圧やノイズおよびサージ等の影響を受けること
のない遠制深埋設接地法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、深埋設接地極を地中に埋設する場
合、通常は所望の深さに接地極を埋設するとともに、接
地極から電気設備技術基準に定められた0.75m深さ
程度から地表までを絶縁する目的で絶縁電線等により接
続している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電気設備技
術基準には、接地線の地下絶縁深さが0.75mと規定
されているが、このように浅い絶縁深さで深埋設接地極
を埋設した場合、接地極の埋設位置の近くに異常電圧や
ノイズおよびサージ等を発生する電気施設の接地網や他
接地、建造物や建造物利用の躯体接地等があると、地表
近くの接地線用裸電線部分や接地極に異常電圧やノイズ
およびサージ等が侵入し、接地されている電気機器等に
悪影響を与えることがある。そのため、接地されている
電気機器等が異常電圧やノイズおよびサージ等の影響を
避けようとすると、接地極を異常電圧やノイズおよびサ
ージ等が浸入しない充分な距離を隔てた位置に埋設しな
ければならない。また、これとは反対に電気機器等から
発生した異常電圧やノイズおよびサージ等が接地極から
他の電気施設や建造物に侵入して他の電気機器等に影響
を与えないためにも充分な距離を隔てた位置に埋設しな
ければならず、いずれにしてても、埋設位置が制限され
るという問題があった。
【0004】図10は例として従来の鉄道における通信
ケーブルの接地概要図を示す。鉄道線路に沿って敷設さ
れる通信ケーブル21、シールド線22への異常電圧や
ノイズおよびサージ等の侵入防止の対策として、接続箱
23,24の機器本体を接地網25に接続し、他方、接
続箱23,24のアレスタ26,27の接地端子を、接
地網25よりも約50m以上離れた位置に埋設した接地
極28と接続している。この場合も、接地極28を遠方
に埋設するため用地の取得が煩わしいという問題があ
る。本発明は上記問題点を解決するためになされたもの
で、その目的とするところは、接地極の埋設位置が異常
電圧やノイズおよびサージ等により制限を受けることな
い遠制深埋設接地法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、地表部の異常電圧やノイズおよびサージ
等発生源の影響を受けることのない充分な深さを計算
と、計算によって作図された電位減衰曲線によって求め
られる深さに接地極部分を埋設し、接地極部分を形成す
る深さから地表までの間を絶縁された電線または絶縁管
等により絶縁された裸電線等により接続、又は、裸電線
部を使用の場合は無接続して接地極としたことを特徴と
する。
【0006】
【作用】本発明においては、接地極部分が充分な深さに
埋設されたことにより、接地極は地表部の異常電圧やノ
イズおよびサージ等発生源の影響を受けることがなくな
る。また、接地極と地表部との間を接続する電線も絶縁
されているため同様に異常電圧やノイズおよびサージ等
発生源の影響を受けることがなくなる。それにより、接
地極の埋設位置が制限されることがなくなり、計算され
た任意の位置以深に深埋設接地極を埋設することが可能
になる。
【0007】
【実施例】以下、図によって本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明に係る第1の実施例の説明図である。
図において、1は建造物、11は接地網であり、2は接
地を必要とする電気設備である。電気設備2としては、
電力機器、CPU設備、通信設備、医療機器等がある。
この電気設備2を接地するため、地盤GLの表面からL
1の深さのところに長さL2の接地極3を埋設し、接地
極部分3と電気設備2との間を電線5により接続又は無
接続するとともに、接地極3から地表までの電線5の周
囲をVP、EP等の絶縁管4により被覆して電気的に絶
縁するか、接地極3の上端と電気設備2の間の地中部分
を被覆絶縁した電線5とする。なお、電線5の無絶縁部
分を接地電極材として使用することも可能である。
【0008】この図では建造物等1や接地網11、他の
接地極12の地中部から異常電圧やノイズおよびサージ
等Eが発生するものとしており、異常電圧やノイズおよ
びサージ等の発生源である建造物等1,11,12の最
下位の部分から接地極3までの距離Dは、異常電圧やノ
イズおよびサージ等Eの影響が接地極3に及ばない間隔
深さとする。通常、間隔Dは一般的に50m以上とされ
ているが、以上のことから接地極3の埋設深さL1も、
50〜200m程度以上である。また、接地極3の長さ
L2も地下地質の大地抵抗率に左右されるが5〜100
m程度以上の範囲とする。このように、電線5と地盤G
Lとの間がVP等の絶縁管4により絶縁されたことによ
り、異常電圧やノイズおよびサージ等Eの発生する建造
物等1の近くに電線5が埋設されても、電線5に異常電
圧やノイズおよびサージ等Eが侵入または伝播すること
が防止されて、他電位に影響されない独立した接地電極
とすることができる。
【0009】それにより、接地極3の埋設位置が異常電
圧やノイズおよびサージ等Eのために制限されることが
なくなり、建造物等1、接地網11、他の接地極12の
近くに埋設して、遠方接地極や、異常電圧やノイズおよ
びサージ等Eの浸入防止接地極とすることが可能とな
る。その結果、地上の配線工事が短距離となり、異常電
圧相互極間の減衰効果を高めると共に、かつ工事費をそ
の分削減することが可能になる。なお、電線5には、最
初から被覆・絶縁されているPVCまたはCEやその他
の絶縁を有する電線等を用いることも可能である。その
場合は、絶縁管4の設置が不要となり、さらに本接地工
事が容易になる。
【0010】図2は第2の実施例の接地概要を示す説明
図である。この実施例は、図10に示した従来例に対応
するものであり、通信ケーブル21、シールド線22へ
の異常電圧やノイズおよびサージ等の侵入防止の対策と
して、接続箱23,保安器24の機器本体を接地網25
に接続するとともに、接続箱23,保安器24のアレス
タ26,27の接地端子を、接地網25よりも下方L1
の深さに埋設した長さL2の接地極29に接続してい
る。接地極29は地表からL1までの深さを絶縁管30
に挿通された絶縁電線20とにより接続されている。こ
の実施例では、アレスタ26,27用の接地極29を接
地網25と同一敷地内に埋設することが可能となり、遠
制接地のための用地を確保する必要がなくなる。これは
用地取得の困難な場所や市街地等及び鉄道線路沿線での
機器保護用接地工事には最適な工法である。
【0011】図3〜図8は、接地極に対する減衰等電位
面(電圧波及減衰曲線)の位置関係と、大地抵抗率を一
定条件のもとに計算し、シミュレーションにより求めた
電位減衰曲線図である。各図における座標は、いずれも
x,yが接地極からの水平距離(m)を表し、zが深さ
(m)を表し、z=0が地表面である。また、図中の%
のついては、印加電位を100%、グランド電位を0%
として表示している。図3は、大きさ36m×16m、
メッシュ間隔4mの接地網をx軸方向の深さ0.75m
に埋設した場合を示し、z軸の上半分が地表面の電位減
衰曲線を、同じく下半分がx軸を通る垂直面の電位減衰
曲線を示す。
【0012】図4は、深さ100mから110mの間
に、長さ10mの接地極を埋設した場合の垂直面の電位
減衰曲線を示す。図5は、深さ100mから120mの
間に、長さ20mの接地極を埋設した場合の垂直面の電
位減衰曲線を示す。図6は、深さ150mから160m
の間に、長さ10mの接地極を埋設した場合の垂直面の
計算された電位減衰曲線を示す。図7は、深さ150m
から170mの間に、長さ20mの接地極を埋設した場
合の垂直面の計算された電位減衰曲線を示す。
【0013】図8は本発明の適用例を示す説明図であ
る。交流信号を伝達する信号線31,32を接続するフ
ォトカプラ33の近傍にアレスタ34が接続されてお
り、このアレスタ34の接地端子を本発明の深埋設接地
極3に接続している。図9は本発明の他の適用例を示す
説明図である。直流信号を伝達する信号線41,42を
接続するトランス43の近傍にアレスタ44が接続され
ており、このアレスタ44の接地端子を本発明の深埋設
接地極3に接続するとともに、トランス43の絶縁鉄心
46を接地網48に接続している。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、深埋
設された接地極部分と地表部との間は絶縁された電線に
よるため、異常電圧やノイズおよびサージ等発生源の影
響を受けることがなくなり、接地極の埋設位置が制限さ
れなくなる。その結果、本工法によることによって、接
地を必要とする電気施設の最短距離の位置に接地極を埋
設することが可能となり、用地取得費や工事費を節減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例の説明図である。
【図2】本発明に係る第2の実施例の説明図である。
【図3】本発明における接地極に対する等電位面を示す
電位減衰曲線図である。
【図4】本発明における接地極に対する等電位面を示す
電位減衰曲線図である。
【図5】本発明における接地極に対する等電位面を示す
電位減衰曲線図である。
【図6】本発明における接地極に対する等電位面を示す
電位減衰曲線図である。
【図7】本発明における接地極に対する等電位面を示す
電位減衰曲線図である。
【図8】本発明の適用例を示す説明図である。
【図9】本発明の他の適用例を示す説明図である。
【図10】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 建造物 2 電気設備 3 接地極 4 絶縁管 5 電線 11 接地網 12 接地極 20 絶縁電線 21 通信ケーブル 22 シールド線 23,24 接続箱 25 接地網 26,27 アレスタ又は保安器 29 接地電極 30 絶縁管 D 異常電圧やノイズおよびサージ等発生源から接地極
までの間隔 GL 地盤 L1 接地線の絶縁深さ L2 接地電極長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 正視 千葉県船橋市旭町6−3−1−917

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地表部の異常電圧やノイズおよびサージ
    等発生源の影響を受けることのない充分な深さ、即ち、
    計算と電位減衰曲線を対照して求められた深さに接地極
    を埋設し、接地極から地表までの間を絶縁された電線ま
    たは絶縁管等により絶縁された裸電線の非絶縁部分を接
    地電極とするか、接地電極材を接続するか、又は、絶縁
    電線の先端部を予め計算と減衰曲線を対照しその設定長
    さを裸線部とし、その裸部を接地極として使用すること
    を特徴とする遠制深埋設接地法。
JP19370394A 1994-07-26 1994-07-26 遠制深埋設接地法 Pending JPH0837076A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19370394A JPH0837076A (ja) 1994-07-26 1994-07-26 遠制深埋設接地法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19370394A JPH0837076A (ja) 1994-07-26 1994-07-26 遠制深埋設接地法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0837076A true JPH0837076A (ja) 1996-02-06

Family

ID=16312384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19370394A Pending JPH0837076A (ja) 1994-07-26 1994-07-26 遠制深埋設接地法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0837076A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007280775A (ja) * 2006-04-07 2007-10-25 Shoden Corp 接地システム
JP2012525813A (ja) * 2009-04-27 2012-10-22 エレクトリカル、エンバイロメント、4オール、グローバル、インベスト、アクチボラグ 接地するための装置
JP2013540334A (ja) * 2010-10-11 2013-10-31 オムニ エルピーエス. カンパニー リミテッド 2層分布定数回路を基盤にした炭素接地電極モジュールの長さ算定装置及び方法
KR102072303B1 (ko) * 2018-07-25 2020-01-31 신희경 다층 구조 독립 접지 시스템 및 접지 방법
CN111106457A (zh) * 2019-12-31 2020-05-05 国网上海市电力公司 一种35kV单芯电缆的接地方法及接地装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007280775A (ja) * 2006-04-07 2007-10-25 Shoden Corp 接地システム
JP2012525813A (ja) * 2009-04-27 2012-10-22 エレクトリカル、エンバイロメント、4オール、グローバル、インベスト、アクチボラグ 接地するための装置
JP2013540334A (ja) * 2010-10-11 2013-10-31 オムニ エルピーエス. カンパニー リミテッド 2層分布定数回路を基盤にした炭素接地電極モジュールの長さ算定装置及び方法
KR102072303B1 (ko) * 2018-07-25 2020-01-31 신희경 다층 구조 독립 접지 시스템 및 접지 방법
CN111106457A (zh) * 2019-12-31 2020-05-05 国网上海市电力公司 一种35kV单芯电缆的接地方法及接地装置
CN111106457B (zh) * 2019-12-31 2022-01-28 国网上海市电力公司 一种35kV单芯电缆的接地方法及接地装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Dawalibi et al. Integrated analysis software for grounding, EMF, and EMI
JPH0837076A (ja) 遠制深埋設接地法
Popovic Efficient reduction of fault current through the grounding grid of substation supplied by cable line
US7923640B2 (en) High current cable
JP3143882B2 (ja) 電気施設の防雷方法
JP3399523B2 (ja) 電気施設の防雷方法
JP3237055B2 (ja) メッシュ接地極の接地抵抗測定法
JP3942204B2 (ja) 接地電極
CN217563193U (zh) 一种既有建筑的独立接地系统
JP2003208929A (ja) 建築物の接地システム
JP4050929B2 (ja) 端末器を有する電気施設の防雷方法
JP4054700B2 (ja) 建物における雷障害の低減装置
Paulino et al. An original setup to measure grounding resistances using auxiliary circuits buried vertically in the ground
JP7457301B2 (ja) 電気施設の防雷方法
RU210632U1 (ru) Устройство усиленной защиты оптических кабелей связи с металлическими элементами от грозовых разрядов на опушке леса
JPS5855728B2 (ja) 送電線鉄塔立上りケ−ブルの接地方法
JPH0757842A (ja) 深埋設接地極の接地法
JP2002271965A (ja) 避雷用深打電極と該電極を使用した建造物の避雷構造
Keikko et al. Practical problems in calculating electric fields of transmission lines
Zaky An Introduction to Safety Grounding
JP3127187B2 (ja) 建物内接地線配線方法
JPS6031373Y2 (ja) 導電性コンクリ−トトラフ
JP2001057251A (ja) 深埋設絶縁独立接地電極とその絶縁深さ設定方法及び避雷針導線との接続方法
Du et al. A preliminary survey of lightning protection practices in Hong Kong buildings
Bargboer et al. Finding weak spots in lightning protection

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030218