JPH03289313A - 建物内の通信ケーブル、電力ケーブルの敷設方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、建物内の通信ケーブル、電力ケーブル等の敷
設方法に関するものである。

従来の技術及び発明が解決しようとする課題近年、通信
装置の電子化に伴い、過電圧に対する耐力が低下してお
り、建物への直撃雷によって、通信装置が被害を受ける
ケースが発生している。

このような障害を防ぐためには、通信装置への雷サージ
電流の侵入を抑える必要がある。

しかし、従来は建物内のフロア空間の有効利用という観
点から通信装置の配置を重要視し、建物内における通信
ケーブル、電力ケーブルは建物の外周壁際や柱際に敷設
されることが多かった。

一方、建物への直撃雷が発生した場合に、建物の屋上や
外周壁に多くのサージ電流が流れることがいわれている
が、このサージ電流によって発生する誘導電流に対する
通信装置の防護という観点からは通信ケーブル、電力ケ
ーブル等の敷設方法が考えられていなかった。

このため、建物への直撃雷が発生したとき、建物鉄筋や
、鉄骨に流れる雷サージ電流によって、通信ケーブル、
電力ケーブルに誘導電流が発生し、それが通信装置に侵
入することによって、通信装置の誤動作や絶縁破壊等の
障害が発生する問題があった。

第４図に直撃雷時の建物の柱、梁の電流分布を示す。

図における数値は雷サージ電流の流れる割合である。こ
の図から建物への直撃雷の場合、サージ電流は建物の屋
上及び外壁に偏って流れており、示す。

この図では、フロアの４角の柱に均等に５ＯＡのサージ
電流が流れたときの磁界強度を示している。磁界強度の
強いところは、建物の柱の近傍であることがわかる。

本発明は建物への直撃雷によシ建物に流れる雷サージに
よる建物内に設置されている通信装置に誘導電流が流れ
るのを抑えることを目的としている。

課題を解決するための手段 本発明は、建物内の通信ケーブル、電力ケーブルの敷設
する方法において、建物内の複数の通信装置間を接続す
る通信ケーブル、電力ケーブル等を建物内垂直方向に敷
設する方法において、建物の外周壁および中央柱よシ誘
導障害を生じない距離にある内側の一フロア上に、建物
の最上階の天井の鉄筋、鉄骨から絶縁したケーブルダク
トを設置し、その中に通信ケーブル、電力ケーブルを敷
設するものである。

作用 本発明は、前記構成のケーブルダクト配置により、電磁
界よりの影響のない位置に通信ケーブル、電力ケーブル
を配設したので、建物へ直撃雷があっても通信装置へ流
れるサージ電流を抑えることができる。

実施例 実施例１ 第１図は本発明の建物内のケーブルダクトの敷設方法（
以下、敷設方法という。）の具体的な第１の実施例、（
イ）図は平面図、（ロ）図は正面図を示す。

本発明の詳細な説明する。

図において、ｌは外周壁、２は柱、３は内壁、ψはケー
ブルダクト、！は通信ケーブル、６は通信装置、７はケ
ーブルダクト敷設範囲、を示す。

本発明は、ケーブルダクトφを最上階の天井から絶縁体
♂によって絶縁し、建物の外周壁／および柱２から離れ
た位置に建物に垂直に敷設することである。第１図に敷
設範囲７を斜線で示す。

ケーブルダクトの形状は、筒状もしくはラック状のもの
とし、材質は金属製または絶縁体とする。

通信装置６に接続する通信ケーブル、電力ケーブルまた
は接地線！は、ケーブルダクトψの中に敷設する。金属
性のケーブルダクトを敷設する場合は、建物の各階にお
いて鉄筋または鉄骨とケーブルダクトを電気的に接続し
、フロアと電位差が発生しないようにする。金属性のケ
ーブルダクトの場合は、それを接地導体として使用する
ことができる。また、ケーブルダクトがなくて接地線の
みの場合は、その接地線をケーブルダクトと同様に敷設
する。柱２と敷設範囲は約２ｍ離れていれば一応通信装
置への誘導は防止できる。

実施例２ 第２図は本発明の敷設方法の第２の実施例、（イ）図は
平面図、（ロ）図は正面図を示す０図において第１図と
同一符号は同一部品、同一部分を示す。

本実施例においては、ケーブルダクトφ１１の内壁３に
沿った位置で、内壁３０両端の柱コから離れた場所に敷
設する。この場合は、フロアの中心部に、ケーブルダク
トがないため、フロアを有効に利用できる。

また、直撃雷サージに対しても、大電流の流れる建物外
壁や柱から離れているため、通信ケーブル、電力ケーブ
ル等への誘導電流を抑えることができる。

実施例３ 第３図は本発明の敷設方法の第３の実施例、（イ）図は
平面図、（ロ）図は正面図、を示す。

図において、りは鉄骨を示し、第１図、第２図と同一符
号は同一部品、部分を示す。

従来、通信ケーブルへの誘導電流を抑えるためには鉄骨
より離して外側に通信ケーブルなどを配設していたに過
ぎなかった。

本実施例においては、アンテナ鉄塔に設置されたアンテ
ナからの通信ケーブル！をアンテナ鉄塔の鉄骨から離し
て中央部のケーブルダクト敷設範囲内７に垂直に敷設す
る。これにより、直撃雷サージ電流の大部分が流れる鉄
骨から離れ、建物の場合と同じように直撃雷サージ電流
による通信ケーブルへの誘導電流を抑えることができる
。

ｋお、ダクト内に通信ケーブルと電力ケーブルがあって
もケーブル相互間の誘導作用については考える必要はな
い。

発明の効果 本発明は前記のように、直撃雷サージ電流の流れる外壁
や、電磁界強度の強い柱付近から離れた位置にケーブル
ダクトを配置し、その中に通信ケーブル、電力ケーブル
、接地導体等を敷設することにより、以下の利点がある
。

建物への直撃雷によって、建物内の通信装置へ流れるサ
ージ電流が抑えられ、通信装置の誤動作や絶縁破壊等の
障害の発生を抑えることができる作用を生ずる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の建物内のケーブルダクトの敷設方法の
具体的な第１の実施例、（イ）図は平面図、Ｐ）図は正
面図、第２図は本発明の第２の実施例、（イ）図は平面
図、（ロ）図は正面図、第３図は本発明の第３の実施例
、（イ）図は平面図、（ロ）図は正面図、第４図は建物
を流れる直撃雷サージ電流分布図、第５図は直撃雷時に
発生するフロア内電磁界分布図を示す。 ／：外壁、　コニ柱、　３：内壁、 グ：ケーブルダクト、！：通信ケーブル、電力ケーブル
、接地線等、　６：通信装置、７：ケーブルダクト敷設
範囲、　Ｉ？＝絶縁体、す：鉄骨。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　建物内の複数の通信装置間を接続する通信ケーブル、
   電力ケーブル等を建物内垂直方向に敷設する方法におい
   て、建物の外周壁および中央柱より誘導障害を生じない
   距離にある内側の一フロア上に、建物の最上階の天井の
   鉄筋、鉄骨から絶縁したケーブルダクトを設置し、その
   中に通信ケーブル、電力ケーブルを敷設する方法。