JP3127156B1 - 複合構造材および複合構造材の製造方法 - Google Patents

複合構造材および複合構造材の製造方法

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JP3127156B1
JP3127156B1 JP11209604A JP20960499A JP3127156B1 JP 3127156 B1 JP3127156 B1 JP 3127156B1 JP 11209604 A JP11209604 A JP 11209604A JP 20960499 A JP20960499 A JP 20960499A JP 3127156 B1 JP3127156 B1 JP 3127156B1
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Abstract

【要約】 【課題】 膠化体状樹脂の緩衝性能等を活かしながら、
膠化体状樹脂との接触を避けたい箇所へも適用可能な複
合構造材及びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 複合構造材1は、板状であり、膠化体状
部3及び非膠化体状部5からなる2層構造になってい
る。膠化体状部3は、スチレン系熱可塑性エラストマー
をベースポリマーとし、ベースポリマーの網目組織の間
隙に流動性成分であるプロセスオイルを包含したまま、
全体としての流動性を失って膠化体状になっているもの
である。非膠化体状部5は、ポリエチレン製の樹脂シー
トで形成されており、非膠化体状部5と膠化体状部3は
適度な密着力で溶着している。この複合構造材1を製造
する場合には、予め金型内に樹脂シートを配置してか
ら、通常の射出成形にて行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば緩衝材やパ
ッキンとしての機能を有する複合構造材と、その複合構
造材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば緩衝材やパッキンを形
成するための材料として、膠化体状樹脂が利用されてい
る。この膠化体状樹脂は、ベースポリマーの網目組織の
間隙にオイル成分を包含して流動性を失った状態になっ
ているものである。
【0003】このような膠化体状樹脂は、いわゆる粘弾
性を示し、防振効果があるため、この種の膠化体状樹脂
で緩衝材を形成して2つの部品間に介在させれば、一方
の部品から他方の部品へ伝達される衝撃や振動を、効果
的に緩和することができる。また、膠化体状樹脂は、接
触面に対する密着性がきわめて高いので、この種の膠化
体状樹脂でパッキンを形成して2つの部品間に介在させ
れば、優れた気密性ないし液密性を発揮する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、膠化体状樹
脂には、上述した優れた特性を有するものの、下記の問
題点があり、実際に製品に適用する場合には、一層の改
善が求められている。 表面に粘着性があるので、作業性が損なわれることが
ある。
【0005】例えば、本体側の収容スペースへ挿入可能
なカートリッジ型機器を備えた電子機器において、収容
スペースの内壁面やカートリッジ型機器の外周面に緩衝
材を配設する場合に、その緩衝材を膠化体状樹脂で形成
すると、膠化体状樹脂表面の粘着性により、カートリッ
ジ型機器の挿入および取り外しが著しく困難になるた
め、このような箇所に配設する緩衝材を膠化体状樹脂で
形成することはできなかった。
【0006】材料に透明性があるので、わずかな成形
不良でも非常に目だってしまう。従って、振動対策等の
実用上問題がなくても、完成品として認められない場合
がある。 非常に柔軟であるので、形状保持性に乏しく、寸法精
度に問題が生じることがある。
【0007】表面から膠化体状樹脂の流動性成分が滲
み出すことがある。 材料の特性上、表面に粘着テープや接着剤が貼り付か
ない。 従って、これらの特性が障害となる箇所には、膠化体状
樹脂製の緩衝材やパッキンを配置できないという問題が
あった。
【0008】本発明は、上記諸問題を解決するためにな
されたものであり、その主な目的は、膠化体状樹脂の緩
衝性能等を活かしながら、膠化体状樹脂との接触を避け
たい箇所へも適用可能な複合構造材と、その複合構造材
の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段、および発明の効果】
(1)上述の目的を達成するために、上記請求項1の発
明は、主成分の熱可塑性樹脂に柔軟性を付与する軟化剤
を加えた膠化体状樹脂材料からなる膠化体状部と、非膠
化体状樹脂材料からなり柔軟に変形可能なシート状の
膠化体状部とを備えた複合構造材であって、前記膠化体
状樹脂との接触を避けたい箇所にも適用可能なように、
前記非膠化体状部が前記膠化体状部の少なくとも一部を
覆うとともに、前記膠化体状部と前記非膠化体状部が相
互に溶着し、更に、前記膠化体状部のアスカーFP硬度
が30〜90であり、且つ、前記膠化体状樹脂材料に該
膠化体状樹脂材料の融点より高融点である臭素系難燃剤
を5〜50重量%含むことを特徴とする複合構造材を要
旨とする。
【0010】i)この複合構造材において、膠化体状部
は、従来から緩衝材として利用されている膠化体状樹脂
を採用して形成することができる。膠化体状樹脂は、ベ
ース樹脂である熱可塑性樹脂の構成成分が軟化剤により
膠化体状になっている樹脂材料であり、より具体的に言
えば、ベース樹脂が網目組織を形成し、その網目組織の
間隙に軟化剤(例えばオイル成分)を包含して流動性を
失った状態になっているものである。
【0011】ベース樹脂としては、例えば、スチレン系
(スチレン−イソプレン−スチレン系(SIS系)、ス
チレン−エチレン−プロピレン−スチレン系(SEPS
系)、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン系
(SEBS系)、オレフィン系、エステル系、アミド
系、ウレタン系などの各種熱可塑性エラストマー、並び
に、これらの水添、その他による変成物、あるいは、ス
チレン系、ABS系、オレフィン系、塩化ビニル系、ア
クリル系、カーボネート系、アセタール系、ナイロン
系、ハロゲン化オレフィン系(四フッ化エチレン系、フ
ッ化−塩化エチレン系、フッ化エチレンプロピレン系な
ど)、セルロース系(エチルセルロース系など)の熱可
塑性樹脂、およびこれらの樹脂のゴム変成物などが挙げ
られる。なかでも、スチレン系のエラストマーが好適に
用いられる。これらの各種熱可塑性樹脂は、単独で用い
ても、2種以上をブレンドして用いてもよい。
【0012】尚、前記膠化体状部には、必要に応じて、
更に、各種の充填剤、各種の金属粉、木片、ガラス粉、
セラミックス粉、粒状ないし粉末ポリマーなどの粒状な
いし粉末状固体充填剤、その他の各種の天然または人工
の短繊維、長繊維(例えば、ワラ、毛、ガラスファイバ
ー、金属ファイバー、その他各種のポリマーファイバー
など)などを配合することができる。また、中空フィラ
ー、例えば、ガラスバルーン、シリカバルーンなどの無
機中空フィラー、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビ
ニリデン共重合体からなる有機中空フィラーを配合する
ことにより、軽量化を図ることができる。更に軽量化な
どの各種物性に改善のために、各種発泡剤を混入するこ
とも可能であり、また、混合時などに機械的に気体を混
ぜ込むことも可能である。
【0013】また、前記成分のほか、諸特性の改良のた
め、公知の樹脂成分などの添加剤を併用することができ
る。樹脂成分としては、例えば、ポリオレフィン樹脂や
ポリスチレン樹脂などを併用することができる。これら
を添加することにより加工性、耐熱性の向上を図ること
ができる。ポリオレフィン樹脂としては、例えば、ポリ
エチレン、アイソタクティックポリプロピレン、プロピ
レンと他の少量のα−オレフィンとの共重合体(例え
ば、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン/4−
メチル−1−ペンテン共重合体)、ポリ(4−メチル−
1−ペンテン)、ポリブテン−1等を挙げることができ
る。
【0014】また、他の添加剤として、必要に応じて、
抗菌剤、ヒンダードアミン系光安定剤、紫外線吸収剤、
酸化防止剤、無機充填剤、着色剤、シリコーンオイル、
クマロン樹脂、クマロン−インデン樹脂、フェノールテ
ルペン樹脂、石油系炭化水素、ロジン誘導体等の各種粘
着付与剤(タッキファイヤー)を併用することができ
る。
【0015】ii)軟化剤にも特に限定はなく公知のもの
を使用できる。軟化剤は、親水性、疎水性のいずれでも
よいが、通常、室温で液体または液状の材料が好適に用
いられる。好ましい軟化剤としては、鉱物油系、植物油
系、合成系等の各種ゴム用または樹脂用軟化剤が挙げら
れるが、これらの軟化剤は1種を単独で用いてもよく、
互いの相溶性が良好であれば2種以上を混合して用いて
もよい。前記鉱物系としては、ナフテン系、パラフィン
系などのプロセス油が、植物油系としては、綿実油、ひ
まし油、菜種油、大豆油、亜麻仁油、椰子油、木蝋(日
本蝋)、落花生油、オリーブ油などが挙げられる。なか
でも鉱物油系、そのなかでもある種のプロセスオイルが
好適に用いられる。尚、軟化剤の添加量が多いほど膠化
体状樹脂の硬度は低いものとなるので、所望の硬度とな
るように調製すればよい。
【0016】iii)非膠化体状部は、膠化体状部に溶着す
るものであれば何でもよく、例えば、熱可塑性樹脂であ
れば、殆どのものが膠化体状部に溶着し得ると考えられ
る。 ・具体的には、オレフィン系、エステル系、スチレン
系、ウレタン系などの樹脂を、シート状に成形したも
の、あるいは、その他の必要な形状に成形したものを利
用できる。例えばPET、PC、PP等のフィルムなど
が好ましいが、PE、PVC、ウレタン等のフィルムな
どでもよい。
【0017】・また、伸縮フィルムを用いることができ
る。この伸縮フィルムとは、例えばウレタン系、塩ビ
系、オレフィン系であって、柔軟で伸縮できるフィルム
である。 ・更に、布や不織布を用いることができる。この不織布
とは、例えば合成繊維、天然繊維、ガラス繊維などを適
当な方法でシート状やマット状にして、接着剤や繊維自
体の融着力によって、繊維同士を接合して作った布のこ
とである。尚、使用する繊維として、金属蒸着したもの
も使用できる。また、布としては、例えば伸縮可能なジ
ャージ素材のものを使用できる。
【0018】・また、フェルトを用いることができる。
このフェルトとは、例えば合成繊維、天然繊維、ガラス
繊維などを、機械的に、又は化学的に処理してちぢれさ
せ、互いに絡み合わせて、湿気・熱・圧力を加えて布状
にしたものである。 ・更に、適当な方法で膠化体状部と溶着させることがで
きれば、熱硬化性樹脂や金属箔などで非膠化体状部を形
成することができる。例えば、金属箔の場合、予め表面
に熱可塑性樹脂をコーティングしておくことにより、膠
化体状部を溶着させることができる。PETフィルムに
金属蒸着を施したものは、蒸着部分を限定することによ
り、電気的な絶縁部分を確保することができる。従っ
て、これらの材料を使用すれば、電磁波ノイズ対策のた
めの部材として使用することも可能である。
【0019】また、本発明では、非膠化体状部は、柔軟
に変形可能なシート状である。このような複合構造材に
よれば、膠化体状部の表面の内、非膠化体状部である例
えば樹脂シートによって被覆された範囲は、粘着性がな
く、流動性成分の滲出もなく、両面テープや接着剤の適
用も可能となる。しかも、例えば樹脂シートはごく薄い
ものでよく、複合構造材の大部分を膠化体状部とすれば
よいので、2つの物体間に介在させて緩衝材やパッキン
として機能させることができる。 iv)本発明では、膠化体状部と非膠化体状部が相互に溶
着しており、且つ、非膠化体状部が膠化体状部の少なく
とも一部を覆っている。そのため、全体としては膠化体
状部による優れた緩衝性能や密封性能を備えており、し
かも、非膠化体状部の範囲については膠化体状部に特有
の問題がない。従って、この複合構造材を緩衝材等とし
て利用するに当たっては、非膠化体状部とする範囲を適
切に調節しておいて、膠化体状部との接触が問題となる
箇所に非膠化体状部が接触するように緩衝材等を配置す
ることにより、膠化体状部との接触によって生じる作業
性などの問題を回避することができる。つまり、膠化体
状部には粘着性があるが、その表面を非膠化体状部で覆
ってあれば、作業性が向上する。
【0020】具体例を挙げれば、例えば、緩衝材のカー
トリッジ型機器との接触面を非膠化体状部としておくこ
とにより、カートリッジ型機器の挿入及び取り外しが容
易になる。逆に、カートリッジ型機器の外周面に緩衝材
を配設する場合についても、緩衝材の収容スペース内壁
面との接触面を非膠化体状部としておくことにより、カ
ートリッジ型機器の挿入及び取り外しが容易になる。特
に、カートリッジ型機器をスライドさせて着脱する際に
も、膠化体状部と非膠化体状部が相互に溶着しているの
で、非膠化体状部が膠化体状部から引き剥がされにく
い。
【0021】また、緩衝材の非膠化体状部を接触させた
箇所には、膠化体状部に含まれる流動性成分が染み込ん
で汚損するといった恐れはない。特に、膠化体状部と非
膠化体状部が相互に溶着しているので、膠化体状部と非
膠化体状部との位置関係がずれて、予期しない箇所に膠
化体状部が接触することを防止できる。
【0022】更に、非膠化体状部については、両面テー
プや接着剤等が貼り付くので、この複合構造材を緩衝材
等として利用すれば、緩衝材を両面テープや接着剤等で
固定することもできる。特に、膠化体状部と非膠化体状
部が相互に溶着しているので、非膠化体状部だけが両面
テープや接着剤等で固定されていて、膠化体状部が非膠
化体状部から分離することを防止できる。
【0023】その上、膠化体状部は、非常に柔軟であ
り、通常では形状保持性が少ないが、本発明のように、
非膠化体状部である例えば樹脂シートによって膠化体状
部を被覆すれば、複合構造体の形状保持性が高くなり、
寸法精度が向上する。また、膠化体状部は、通常では透
明性があるので、わずかな成形不良でも非常に目だって
しまうが、膠化体状部を非膠化体状部で覆うことによ
り、成形不良が目だたなくなるので、製品の歩留まりが
向上する。
【0024】v)本発明において、アスカーFP硬度を3
0〜90としたのは、30を下回ると軟化剤を多量に加
えることになり圧縮永久歪みが大きくなるだけでなくそ
の滲み出しが懸念されるからであり、一方、90を上回
ると衝撃吸収能力が低下したり成形性が悪くなったりす
るおそれがあるからである。なお、アスカーFP硬度は
市販のアスカーFP硬度計により測定可能である。
【0025】特に、前記アスカーFP硬度とするために
は、熱可塑性樹脂を100重量部としたときに、50〜
2000重量部の軟化剤を含むことが望ましいが、60
0〜1300重量部が一層好ましい。つまり、軟化剤は
可塑剤としても作用するので、これが少なすぎると(上
記の下限値を下回ると)熱可塑性組成物が固くなるだけ
でなく、成形性が良好でなくなる。またあまり多すぎる
と、軟化剤のにじみ出しや成形品からのアウトガス量が
増加するおそれがあり、上記の上限値以下の範囲が好適
である。
【0026】vi)また、本発明では、膠化体状樹脂材料
に臭素系難燃剤を含んでいるので、難燃性を有してい
る。そのため、各種の用途に適用可能である。ここで、
難燃性の程度としては、UL94垂直燃焼試験で自消性
を有する程度が挙げられる。
【0027】このUL94垂直燃焼試験で自消性を有す
るとは、周知のUL94垂直燃焼試験の評価が、Vクラ
ス(つまり94V−2以上)であることをいう。なお、
ULとは、Underwriters Laboratories Inc.の略であ
り、UL94垂直燃焼試験は周知の試験であるが、以下
に簡単に説明する。
【0028】試験片として、長さ125±5mm、幅1
3.0±0.3mm、厚さは最小と最大のもの(13m
m未満)を用意し、上端6mmの位置で試験片をクラン
プに固定する。試験片の下端は、外科用綿(50mm×
50mm、厚さ6mm)から300mm上にあるように
する。バーナーから高さ20±1mmの青い炎が出るよ
うに調節する。炎を試験片の下端の縁の中心点に当て、
バーナーの先端は試験片の下端のその点から10mm下
にあるようにし、その距離で10秒間接炎し続けた後、
直ちにバーナーを試験片から遠ざけて、同時に残炎時間
t1を秒単位で計測し始め、そのt1を記録する。試験
片の残炎が止んだ後、直ちにバーナーを試験片の下に移
動し、次の10秒間試験片の残存部分から10mmの位
置にバーナーを維持した後、バーナーを試験片から遠ざ
けて残炎時間t2、残燼時間t3を計測し始め、そのt
2、t3を記録する。そして、第1回接炎後の残炎時
間t1、第2回接炎後の残炎時間t2、第2回接炎
後の残燼時間t3、試験片がクランプまで燃えたかど
うか、試験片が発炎物質を滴下させて綿を着火させた
かどうか、を観察し記録する。1組5枚の試験片を使用
して下記表1に従って評価する。
【0029】
【表1】
【0030】従って、上述した構成を有する本発明の複
合構造材は、緩衝材、パッキンなどに加え、装置の放熱
を促進する熱伝シート等にも利用可能である。vii)また、本発明では、臭素系難燃剤は、膠化体状樹脂
材料の融点より高融点である。
【0031】臭素系難燃化剤は、膠化体状樹脂材料(こ
こでは、熱可塑性樹脂と軟化剤との混合物)の融点との
関係で選択されるが、融点に関する制限(前記混合物の
融点よりも高融点)を満たせば、特に限定なく使用でき
る。いくつか例示すると、デカブロモジフェニルエーテ
ル(融点310℃)、2,2−ビス(3,5−ジブロモ
−4−ヒドロキシフェニル)(融点182℃)、1,
2,5,6,9,10−ヘキサブロモシクロドデカン
(融点190℃)、ヘキサブロモベンゼン(融点310
℃)、テトラブロモ無水フタル酸(融点275℃)、ペ
ンタブロモトルエン(融点280℃)等がある。
【0032】臭素系難燃化剤の選択に当たって、混合物
の融点よりも高融点であることを条件にしているのは、
成形時の加熱によって混合物が溶融した際でも臭素系難
燃化剤を溶融させないことにより、軟化剤成分との相溶
を防止し、この相溶を原因とするブリーディングや偏析
を防止するためである。そして、それにより、成形性の
低下や外観の悪化は防止され、難燃性でかつ柔軟性に富
み、しかも外観良好な成形品(膠化体状部)を得ること
ができる。
【0033】viii)更に、本発明では、膠化体状樹脂材
料は、臭素系難燃剤を5〜50重量%含んでいる。臭素
系難燃化剤の配合量が少なすぎると期待する難燃性を得
られないことがあるので、難燃性組成物中の5重量%以
上とする。また、臭素系難燃剤の配合量が多くなると、
難燃性組成物の諸物性が低下し(例えば引張強度や引裂
強度の低下、伸び率の減少など)又は成形不良(焼け、
ショートショットなど)も発生するから、難燃性組成物
中の50重量%以下とする。
【0034】(2)請求項2の発明は、前記膠化体状樹
脂材料に、三酸化アンチモンを含むことを特徴とする請
求項1に記載の複合構造材を要旨とする。三酸化アンチ
モンを添加すると、三酸化アンチモンと臭素系難燃化剤
との相乗効果により、より高い難燃化効果を発揮させる
ことができる。この効果は、SbBr3 ガスによる酸素
遮断効果、SbOBrの脱水炭化作用、SbBr3 のフ
リーラジカルトラップ効果などによると考えられ、また
三酸化アンチモンと臭素系難燃化剤とが加熱された際に
生成するガラス状のSb23が溶融滴下を防ぐことも難
燃化効果の向上に関わっていると思われる。
【0035】三酸化アンチモンの添加量は熱可塑性樹
脂、臭素系難燃化剤、軟化剤の種類や配合比に応じて適
宜決定すればよいが、通常は臭素系難燃化剤の1/2〜
1/3(重量)が好適である。 (3)請求項3の発明は、主成分の熱可塑性樹脂に柔軟
性を付与する軟化剤を加えた膠化体状樹脂材料からなる
膠化体状部と、非膠化体状樹脂材料からなり柔軟に変形
可能なシート状の非膠化体状部とを備えた複合構造材で
あって、前記膠化体状樹脂との接触を避けたい箇所にも
適用可能なように、前記非膠化体状部が前記膠化体状部
の少なくとも一部を覆うとともに、前記膠化体状部と前
記非膠化体状部が相互に溶着し、更に、前記膠化体状部
のアスカーFP硬度が30〜90であり、且つ、前記膠
化体状樹脂材料に該膠化体状樹脂材料の融点より高融点
である赤燐系難燃剤を2〜10重量%含むことを特徴と
する複合構造材を要旨とする。
【0036】本発明おいても、難燃剤の種類及びその含
有量は異なるが、前記請求項1のi)〜vii)と同様なこと
(例えば使用できる成分の種類やその割合、及びその効
果)が言える。また、本発明では、膠化体状樹脂材料に
赤燐系難燃剤を含んでいるので、難燃性を有している。
そのため、各種の用途に適用可能である。
【0037】ここで、難燃性の程度としては、UL94
垂直燃焼試験で自消性を有する程度が挙げられる。この
UL94垂直燃焼試験で自消性を有するとは、周知のU
L94垂直燃焼試験の評価がVクラス(つまり94V−
0〜94V−2)であることをいう。
【0038】従って、上述した構成を有する本発明の複
合構造材は、緩衝材、パッキンなどに加え、装置の放熱
を促進する熱伝シート等にも利用可能である。また、本
発明では、前記膠化体状樹脂材料は、前記赤燐系難燃剤
を2〜10重量%含んでいる。
【0039】赤燐系の難燃剤の配合割合は、2〜10重
量%の範囲であるが、これは、2重量%を下回ると難燃
効果が低下する傾向にあり、10重量%を上回ると難燃
効果が再び低下するだけでなく、膠化体状部の材料本来
の物性が損なわれるおそれがあるからである。
【0040】(4)請求項4の発明は、前記膠化体状樹
脂材料は、更に、難燃助剤を25〜55重量%を含むこ
とを特徴とする請求項に記載の複合構造材を要旨とす
る。難燃助剤の配合割合は、25〜55重量%の範囲が
好ましい。25重量%を下回ると十分な自消性が得られ
ないおそれがあり、55重量%を上回ると膠化体状部の
材料本来の物性が損なわれるおそれがあるからである。
【0041】(5)請求項5の発明は、前記難燃助剤
は、金属化合物であることを特徴とする請求項に記載
の複合構造材を要旨とする。難燃助剤としては、各種の
金属化合物を用いることができる。例えば、水酸化アル
ミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水
酸化スズ、水酸化ジルコニウムなどの金属水酸化物、酸
化アンチモン、酸化モリブデン、酸化カルシウム、酸化
スズ、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛などの金属酸化物、
炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムなどの金属炭酸塩、
ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウムなどの金属ケイ
酸塩、ホウ酸亜鉛、ホウ酸バリウム等の金属ホウ酸塩、
ポリリン酸アンモニウム、モリブデン酸アンモニウム等
のアンモニウム塩などが使用可能であり、その他、ドー
ソナイト、カオリン、クレー、シリカなどの充填剤を使
用してもよい。
【0042】このうち、金属水酸化物や金属ホウ酸塩な
どにおいては、200℃以上で結晶水を放出し、そのと
き気化熱を吸収するので、燃焼物質を冷却して燃焼効果
が高まると考えられ、この点で難燃助剤として好まし
い。また、ホウ酸亜鉛は燃焼時にガラス状のホウ酸化合
物の皮膜を形成し、酸素の供給を遮断すると共に熱可塑
性樹脂や軟化剤の溶融滴下(ドリッピング)をも阻止す
るので好ましい。また水酸化アルミニウムはコストが非
常に安いだけでなく、赤燐系の難燃剤と組み合わせて使
用した場合に低発煙化効果が望めるので特に好ましい。
【0043】
【0044】(6)請求項6の発明は、前記膠化体状部
が、板状に形成されていて、前記シート状の非膠化体状
が、前記板状に形成された膠化体状部の表裏両面の
内、少なくとも一方の面に溶着して当該面を被覆してい
ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の複
合構造材を要旨とする。
【0045】本発明では、膠化体状部が板状であるので
複合構造材全体も板状であり、よって、汎用性が高くな
り、適当な形状に切り取って2つの物体間に挟み込むこ
とができる。 (7)請求項7の発明は、前記膠化体状部が、特定形状
の物体に対応させて当該物体を保持可能な形状に成形さ
れていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記
載の複合構造材を要旨とする。
【0046】このような複合構造材によれば、膠化体状
部で特定形状の物体を保持することができる。尚、この
場合には、非膠化体状部も膠化体状部の特定形状に合わ
せて形成することが望ましい。 (8)請求項8の発明は、請求項1〜のいずれかに記
載の複合構造材を製造する方法であって、前記非膠化体
状樹脂材料からなる樹脂部材を金型内に保持し、該金型
内に前記膠化体状樹脂材料を導入し、所定の温度以上に
て、前記膠化体状部の成形を行うとともに、該膠化体状
部と前記非膠化体状部を相互に溶着させることを特徴と
する複合構造材の製造方法を要旨とする。
【0047】このような製造方法によれば、金型内に
て、所定温度以上の膠化体状樹脂材料を樹脂部材と接触
させて、膠化体状部の成形工程と溶着工程を同時進行で
完了することができる。よって、膠化体状部と非膠化体
状部をそれぞれ成形した後で両者を溶着する、といった
手間のかかる工程は不要となる。また、膠化体状部と非
膠化体状部は、界面全体で溶着しているので、部分的に
溶着させたものに比べて接合強度がきわめて高く、膠化
体状部と非膠化体状部が分離するといった事態を招かな
い。
【0048】ここで、前記膠化体状樹脂材料を導入す
るとは、例えば予め膠化体状樹脂材料を加熱して流動化
させておき、この流動化した材料を金型内に導入する方
法(射出成形、圧縮成形)が挙げられる。この方法の場
合には、まず、材料の予備混練が必要である。そして、
各成分を秤量し、それらを例えばニーダー(例えば二軸
混練機)にて混練したり、ミキサにて攪拌後2軸の押出
成形機に通し、ペレットやリボン状にすればよい。混練
あるいは攪拌の温度や時間などの条件は配合される成分
などによって異なるが、例えば140〜150℃、15
分程度である。また、混練あるいは攪拌に当たっての熱
劣化を予防するために熱安定剤を数%添加するとよい。
【0049】その後、成形機の材料供給口より、ペレッ
ト、リボンを投入し、例えば190℃に加熱して流動性
の良くなった材料を、例えば60℃の金型内に導入し、
冷却固化するとよい。なお、これらの条件は、実験など
に基づいて好適な条件を設定するとよい。混練あるいは
攪拌に用いる装置等に特に限定はなく、例えばバンバリ
ーミキサ、2本ロール、加圧式ニーダーなどを用いるこ
ともできる。
【0050】尚、この方法は、膠化体状部が板状の場合
に、膠化体状部の面に例えばシート状の非膠化体状部を
溶着させるのに最適である。 また、予備成形した膠化体状樹脂材料を、予め(樹脂
部材を配置した)金型内に入れておき、後の加熱により
金型内で流動化させて成形してもよい。
【0051】この方法は、膠化体状部が板状の場合に、
膠化体状部の両方の面に例えばシート状の非膠化体状部
を溶着させるのに最適である。 更に、前記所定の温度とは、膠化体状樹脂材料を流動
化させて所定の形状に成形できる温度であり、且つ成形
した膠化体状部と非膠化体状部を相互に溶着させること
ができる温度である。
【0052】尚、前記方法以外に、トランスファー成
形、真空成形等、各種の熱可塑性樹脂の成形方法を採用
できる。また、以上の説明においては、膠化体という用
語を用いたが、膠化体はゲルと呼ばれることもあり、こ
れら2つの用語は置換可能な等価な用語である。また、
非膠化体は、非ゲルと置換可能な用語であり、膠化体と
しての特性を備えていないものはすべて非膠化体であ
る。
【0053】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
いくつかの例を挙げて説明する。 a)まず、複合構造材の構造について説明する。図1に
示す複合構造材1は、板状であり、(例えば厚さ3mm
の)膠化体状部3及び(例えば厚さ0.1mmの)非膠
化体状部5からなる2層構造になっている。
【0054】膠化体状部3は、スチレン系熱可塑性エラ
ストマーをベース樹脂(ベースポリマー)とし、ベース
ポリマーの網目組織の間隙に流動性成分であるプロセス
オイルを包含したまま、全体としての流動性を失って膠
化体状になっているものである。オイルとベースポリマ
ーの配合比は、通常、1:1〜20:1の範囲内で調製
され、この配合比によって膠化体状部3の物性(例え
ば、膠化体状部3の硬さ等)を調節することができる。
【0055】また、非膠化体状部5は、ポリエチレン製
の樹脂シートで形成されており、非膠化体状部5と膠化
体状部3は適度な密着力(例えば手により剥離可能)で
溶着している。 b)この構成の複合構造材1は、下記の様にして使用さ
れる。
【0056】例えば図2に示すように、ポータブルコ
ンピュータ10の交換型ハードディスク装置12の外周
部に、(非膠化体状部5を内側として)複合構造材1を
配置して緩衝材14を形成する。これにより、ポータブ
ルコンピュータ10に何かが衝突したような場合に、ポ
ータブルコンピュータ10側から交換型ハードディスク
装置12側へ伝わる衝撃を緩和して交換型ハードディス
ク装置12を保護したり、あるいは、交換型ハードディ
スク装置12の駆動時に、交換型ハードディスク装置1
2側からポータブルコンピュータ10側へ伝わる振動を
緩和したりすることができる。
【0057】ここで、この緩衝材14は、膠化体状部3
側が交換型ハードディスク装置12に接触し、膠化体状
部3表面の粘着性により、交換型ハードディスク装置1
2に密着した状態にある。一方、非膠化体状部5は、ポ
ータブルコンピュータ10側の収容スペースをなす内壁
16に接触することになる。つまり、箱型に配置された
緩衝材14の外周面に非膠化体状部5が配置されている
ので、ポータブルコンピュータ10に対する交換型ハー
ドディスク装置12の挿入や取り外しが容易になる。
【0058】尚、これとは逆に、図示しないが、非膠化
体状部5側が交換型ハードディスク装置12に接触し、
膠化体状部3がポータブルコンピュータ10側の内壁に
接触するようにしてもよい。つまり、箱型に配置された
緩衝材14の内周面に非膠化体状部5が配置されている
ので、緩衝材14に対する交換型ハードディスク装置1
2の脱着が容易になる。
【0059】また、図3に示すように、交換型ハード
ディスク装置12をぴったりと収容可能な凹部21を有
する台形状の複合構造材23を製造し、この複合構造材
23をポータブルコンピュータ10側に配設して、緩衝
材として用いてもよい。この複合構造材23の場合、凹
部21の内面(特に交換型ハードディスク装置12と接
する部分)が非膠化体状部25で、その外側が膠化体状
部27になっているので、複合構造材23の凹部21で
は、(複合構造材23に対して)交換型ハードディスク
装置12を自由に出し入れできる。尚、複合構造23の
上面23aも非膠化体状部25で覆うことが望ましい。
【0060】また、これとは逆に、図示しないが、凹部
21の内面が膠化体状部27で、その外側(特にポータ
ブルコンピュータ10に接する部分)を非膠化体状部2
5としてもよい。この場合には、ポータブルコンピュー
タ10に対して、(交換型ハードディスク装置12を嵌
め込んだ)緩衝材を自由に出し入れできる。
【0061】このような凹部21を有する形態の複合構
造材23は、例えば真空成形等によって製造することが
できる。 また、上記以外に、図4に示す様に、板状の膠化体状
部31の両方の面を非膠化体状部(例えばポリエチレン
シート)33で覆った複合構造材35を形成して、緩衝
材として用いてもよい。
【0062】b)次に、複合構造材の製造方法を説明す
る。 上記図1に示す様な複合構造材1は、次のような手順
(射出成型)で製造することができる。図5に示す様
に、まず、金型41の雄型41aと雌型41bがなす間
隙(キャビティ43)内に、非膠化体状部5となるポリ
エチレンシート5aを設置しておく。例えば金型41の
一方の内面にグリスを塗布してポリエチレンシート5a
を貼り付けておく。また、射出成形機45のシリンダ4
5a内に、膠化体状部3となる樹脂組成物(膠化体状樹
脂材料)3aを導入して加熱し、溶融状態にする。
【0063】そして、金型41のゲート41cを介して
シリンダ45a内の樹脂組成物3aを金型41内へ射出
する。金型41内に射出された樹脂組成物3aは、金型
41のキャビティ43を埋めながらポリエチレンシート
5aの一方の面に接触する。この時、樹脂組成物3aの
温度は、約180℃以上になっており、樹脂組成物3a
はポリエチレンシート5aをいくらか溶融させ、その結
果、膠化体状部3になる部分と非膠化体状部5になる部
分が相互に溶着する。
【0064】後は、金型41内の成型品(即ち膠化体状
部3の一方の表面を非膠化体状部5で覆った複合構造材
1)が適当な温度になるまで放置してから金型41を開
き、成形品を取り出す。その結果、上述した複合構造材
1を得ることができる。 また、前記射出成型ではなく、圧縮成型を採用するこ
ともできる。
【0065】例えば図6に示す様に、プランジャ部5
1、ポット部53、上型55a及び下型55bからなる
金型55を備えた装置を用いる。この装置内には、材料
注入口57から、ゲート59、ランナー部61を介し
て、キャビティ63に至る空孔が設けられている。
【0066】まず、キャビティ63内の底面に、非膠化
体状部5となるポリエチレンシート5aを貼り付けてお
く。そして、プランジャ51部を約140℃に加熱した
状態で、材料注入口57から非膠化体状樹脂材料を注入
するとともに、プランジャ部51によりその材料を押圧
する。これにより、材料は、ゲート59、ランナー部6
1を介して、キャビティ63に充填される。尚、キャビ
ティ63内は、約130℃となるように加熱される。そ
の結果、膠化体状部3が形成されるとともに、膠化体状
部3になる部分と非膠化体状部5になる部分が相互に溶
着する。その後冷却して、金型55を開いて複合構造体
1を取り出す。
【0067】更に、前記図4に示すような(両面に樹
脂シートを備えた)複合構造材35を製造する場合に
は、金型内部の対向する表面に、それぞれ樹脂シートで
ある膠化体状部33を貼り付けておき、その間に膠化体
状部31の樹脂組成物を配置し、両側から金型を押圧す
るとともに樹脂組成物を加熱して溶融させる方法を採用
できる。
【0068】尚、前記〜の方法以外に、トランスフ
ァー成形、真空成形等、各種の熱可塑性樹脂の成形方法
を採用できる。 c)以下、成分例を挙げて、より具体的に説明する。 (実施例1)配合 スチレン−イソプレン−スチレン共重合体: 9.3重量% パラフィン系プロセスオイル: 56.1重量% ペンタブロモトルエン: 23.4重量% 三酸化アンチモン: 11.2重量% 上記の成分をニーダー(二軸混練機)にて混練して(1
40℃、40分)、膠化体状部の膠化体状樹脂材料を得
た。この膠化体状樹脂材料は、UL(Underwriters Lab
oratories Inc.)94垂直燃焼試験で自消性があり、高
分子計器株式会社製のアナログ硬さ計(商品名アスカ
ー)のFP型で好適に硬度を計測できる、アスカーFP
クラスの低硬度であった。
【0069】また、この膠化体状樹脂材料を溶融して、
予めポリエチレンシートを配置した金型に射出し成形し
て板状の成形品(例えばポリエチレンシートを一方の表
面に備えた板状の膠化体状部)を得た。この膠化体状樹
脂材料は流動性がよく、成形した膠化体状部は離型性が
良好であり、ブリードはなく、外観にも問題なかった。
更に、ポリエチレンシートと膠化体状部とは十分に溶着
していた。
【0070】なお、スチレン系エラストマー(SIS共
重合体)の平均分子量は10万〜45万で、パラフィン
系プロセスオイル(Cn2n+2)はn=25〜400
(平均分子量が350〜5500)で、このSIS共重
合体とパラフィン系プロセスオイルの混合物の融点は約
150℃である。 (実施例2)配合 スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体: 5.7重量% ナフテン系プロセスオイル: 45.3重量% ペンタブロモトルエン(融点280℃): 26.0重量% 三酸化アンチモン: 13.0重量% 上記の成分を実施例1と同様条件で混練して、膠化体状
部の膠化体状樹脂材料を得た。この膠化体状樹脂材料
は、UL94V−0レベルの難燃性であり、アスカーF
Pクラスの低硬度であった。
【0071】また、この膠化体状樹脂材料を溶融して、
予めPETシートを配置した金型に射出し成形して板状
の成形品(例えばPETシートを一方の表面に備えた板
状の膠化体状部)を得た。この膠化体状樹脂材料は湯流
れがよく、成形した膠化体状部は離型性が良好であり、
ブリードはなく、外観にも問題なかった。更に、ポリエ
チレンシートと膠化体状部とは十分に溶着していた。
【0072】なお、スチレン系エラストマーに該当する
スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体の
平均分子量は10万〜45万で、パラフィン系プロセス
オイル(Cn2n+2)はn=25〜400(平均分子量
が350〜5500)で、このスチレン−エチレン−プ
ロピレン−スチレン共重合体とナフテン系プロセスオイ
ルの混合物の融点は約150℃である。 (実施例3)配合 スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体: 6.4重量% パラフィン系プロセスオイル: 63.6重量% ペンタブロモトルエン: 20.0重量% 三酸化アンチモン: 10.0重量% 上記の成分を実施例1と同様条件で混練して、膠化体状
部の膠化体状樹脂材料を得た。この膠化体状樹脂材料
は、UL94V−2レベルで自消性があり、アスカーF
Pクラスの低硬度であった。
【0073】また、この膠化体状樹脂材料を溶融して、
予めウレタンフィルムを配置した金型に射出し成形して
板状の成形品(例えばウレタンフィルムを一方の表面に
備えた板状の膠化体状部)を得た。この膠化体状樹脂材
料は湯流れがよく、成形した膠化体状部は離型性が良好
であり、ブリードはなく、外観にも問題なかった。更
に、ウレタンフィルムと膠化体状部とは十分に溶着して
いた。
【0074】なお、スチレン系エラストマーに該当する
スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体の
平均分子量は10万〜45万で、パラフィン系プロセス
オイル(Cn2n+2)はn=25〜400(平均分子量
が350〜5500)で、このスチレン−エチレン−プ
ロピレン−スチレン共重合体とパラフィン系プロセスオ
イルの混合物の融点は約150℃である。 (実施例4)配合 スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体: 13.8重量% パラフィン系プロセスオイル: 41.2重量% ペンタブロモトルエン: 30.0重量% 三酸化アンチモン: 15.0重量% 上記の成分を実施例1と同様条件で混練して、膠化体状
部の膠化体状樹脂材料を得た。この膠化体状樹脂材料
は、UL94HBレベルの難燃性であった。
【0075】また、この膠化体状樹脂材料を溶融して、
予めフェルトを配置した金型に射出し成形して板状の成
形品(例えばフェルトを一方の表面に備えた板状の膠化
体状部)を得た。この膠化体状樹脂材料の柔軟性は、実
施例1〜3よりもやや劣り、成形した膠化体状部は離型
性に若干問題があるが、ブリードはなく、外観にも問題
なかった。更に、フェルトと膠化体状部とは十分に溶着
していた。
【0076】なお、スチレン系エラストマーに該当する
スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体の
平均分子量は10万〜45万で、パラフィン系プロセス
オイル(Cn2n+2)はn=25〜400(平均分子量
が350〜5500)で、このスチレン−エチレン−プ
ロピレン−スチレン共重合体とパラフィン系プロセスオ
イルの混合物の融点は約150℃である。 (実施例5)配合 スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体: 7.9重量% パラフィン系プロセスオイル: 47.1重量% デカブロモジフェニルエーテル: 30.0重量% 三酸化アンチモン: 15.0重量% 上記の成分を実施例1と同様条件で混練して、膠化体状
部の膠化体状樹脂材料を得た。この膠化体状樹脂材料
は、UL94HBレベルの難燃性であった。
【0077】また、この膠化体状樹脂材料を溶融して、
予めポリカーボネートシートを配置した金型に射出し成
形して板状の成形品(例えばポリカーボネートシートを
一方の表面に備えた板状の膠化体状部)を得た。この膠
化体状樹脂材料の柔軟性は、実施例1〜3よりもやや劣
り、成形した膠化体状部は離型性にも若干問題がある
が、ブリードはなく、外観にも問題なかった。更に、ポ
リカーボネートシートと膠化体状部とは十分に溶着して
いた。
【0078】なお、スチレン系エラストマーに該当する
スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体の
平均分子量は10万〜45万で、パラフィン系プロセス
オイル(Cn2n+2)はn=25〜400(平均分子量
が350〜5500)で、このスチレン−エチレン−プ
ロピレン−スチレン共重合体とパラフィン系プロセスオ
イルの混合物の融点は約150℃である。
【0079】このように、前記実施例1〜5からも、熱
可塑性樹脂と軟化剤との混合物の融点よりも高融点の臭
素系難燃化剤を採用することにより、ブリーディング、
成形性の低下及び外観の悪化は防止され、難燃性でかつ
柔軟性に富み、しかも表面に、取扱性を向上させるポリ
カーボネートシートを備えた外観良好な成形品を得られ
ることが確認できた。 (実施例6)配合 スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体: 5.8重量% パラフィン系プロセスオイル: 57.8重量% ノーバレッド140(燐化学工業製): 5.8重量% 水酸化アルミニウム: 28.9重量% フェノール系酸化防止剤: 1.7重量% 上記の成分をよく予備混練し、二軸押出機等でφ5mm
程度のストランドに140℃で押し出し、ペレタイザー
にて適当な長さにカットした。その材料を射出成形機の
材料供給口から投入し、シリンダー温度(ホッパー下部
から)150℃→170℃→190℃にて可塑化し、目
的の形状のキャビティを有する金型に上記の溶融材料を
射出圧500kgf/cm2、射出速度150mm/s
にて射出した。尚、金型の内側にはポリエチレンシート
を配置した。金型の温度は60℃程度に設定した。適当
な冷却時間を経過後、金型を開き、エジェクターピンに
て金型から突き出し、プラスチックコンテナー等にて製
品を受けた。
【0080】この成形品(例えばポリエチレンシートを
一方の表面に備えた板状の膠化体状部)のうち、膠化体
状部をアスカーFP硬度計(高分子計器製)で測定した
結果、アスカーFP硬度60という低硬度であった。ま
た、ポリエチレンシートと膠化体状部とは十分に溶着し
ていた。このような製造法を適用して得られた成形品に
つき、既述のUL94垂直燃焼製試験を行った結果、9
4V−2クラスの自消性を有することが確認された。
【0081】なお、スチレン−エチレン−ブタジエン−
スチレン共重合体の平均分子量は約15万、比重は0.
90、パラフィン系プロセスオイル(Cn2n+2)の平
均分子量は750、40℃における動粘度は370mm
2/s、このSEBS共重合体とパラフィン系プロセス
オイルの混合物の軟化点は約150℃であった。 (実施例7)配合 スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体: 5.8重量% パラフィン系プロセスオイル: 58.2重量% 赤燐系難燃剤(ノーバレッド140): 6.0重量% 水酸化アルミニウム: 30.0重量% 上記の成分を混練し、実施例6と同様にして成形した。
この成形品は、UL94垂直燃焼試験で94V−2クラ
スの自消性を示し、アスカーFP硬度60〜65の範囲
であった。また、PETシートと膠化体状部とは十分に
溶着していた。
【0082】なお、スチレン−エチレン−プロピレン−
スチレン共重合体の平均分子量は約25万、比重は0.
92、パラフィン系プロセスオイル(Cn2n+2)の平
均分子量は750、40℃における動粘度は370mm
2/s、このSEBS共重合体とパラフィン系プロセス
オイルの混合物の軟化点は約150℃であった。 (実施例8)配合 スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体: 4.5重量% パラフィン系プロセスオイル: 49.5重量% 赤燐系難燃剤(ノーバレッド140): 6.0重量% 水酸化アルミニウム: 40.0重量% 上記の成分を混練し、実施例6と同様にして成形した。
この成形品は、UL94垂直燃焼試験で94V−2クラ
スの自消性を示した。また、アスカーFP硬度は実施例
2に対して15程度アップし、75〜80になった。更
に、不織布シートと膠化体状部とは十分に溶着してい
た。 (実施例9)配合 スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体: 4.9重量% パラフィン系プロセスオイル: 49.1重量% 赤燐系難燃剤(ノーバレッド140): 6.0重量% ホウ酸亜鉛: 40.0重量% 上記成分を混練し、実施例6と同様にして成形した。こ
の成形品は、UL94垂直燃焼試験で94V−2クラス
の自消性を示した。また、アスカーFP硬度は75であ
った。更に、金属蒸着PETと膠化体状部とは十分に溶
着していた。
【0083】このように、前記実施例6〜9からも、熱
可塑性樹脂と軟化剤との混合物の融点よりも高融点の赤
燐系難燃化剤を採用することにより、ブリーディング、
成形性の低下及び外観の悪化は防止され、難燃性でかつ
柔軟性に富み、しかも表面に、取扱性を向上させる各種
の非膠化体状部からなるシートを備えた外観良好な成形
品を得られることが確認できた。
【0084】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明の実施形態については上記のもの以外にも種
々の具体的形態が考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 板状に形成された複合構造材を示す斜視図で
ある。
【図2】 板状の複合構造材を緩衝材とする時の使用状
態を示す斜視図である。
【図3】 凹部を有する箱形状の複合構造材を示す斜視
図である。
【図4】 板状に形成され両側に膠化体状部を有する複
合構造材を示す斜視図である。
【図5】 複合構造材の製造方法を示す説明図である。
【図6】 複合構造材の他の製造方法を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1,23,35・・・複合構造材 3,27,31・・・膠化体状部 5,25,33・・・非膠化体状部 21・・・凹部 41,55・・・金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−99258(JP,A) 特開 平7−246683(JP,A) 特開 平8−58189(JP,A) 特開 平9−21439(JP,A) 特開 平3−177448(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 F16F 15/02 - 15/08 F16J 15/10

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主成分の熱可塑性樹脂に柔軟性を付与す
    る軟化剤を加えた膠化体状樹脂材料からなる膠化体状部
    と、非膠化体状樹脂材料からなり柔軟に変形可能なシー
    ト状の非膠化体状部とを備えた複合構造材であって、前記膠化体状樹脂との接触を避けたい箇所にも適用可能
    なように、 前記非膠化体状部が前記膠化体状部の少なく
    とも一部を覆うとともに、前記膠化体状部と前記非膠化
    体状部が相互に溶着し、 更に、前記膠化体状部のアスカーFP硬度が30〜90
    であり、 且つ、前記膠化体状樹脂材料に該膠化体状樹脂材料の融
    点より高融点である臭素系難燃剤を5〜50重量%含む
    ことを特徴とする複合構造材。
  2. 【請求項2】 前記膠化体状樹脂材料に、三酸化アンチ
    モンを含むことを特徴とする請求項1に記載の複合構造
    材。
  3. 【請求項3】 主成分の熱可塑性樹脂に柔軟性を付与す
    る軟化剤を加えた膠化体状樹脂材料からなる膠化体状部
    と、非膠化体状樹脂材料からなり柔軟に変形可能なシー
    ト状の非膠化体状部とを備えた複合構造材であって、前記膠化体状樹脂との接触を避けたい箇所にも適用可能
    なように、 前記非膠化体状部が前記膠化体状部の少なく
    とも一部を覆うとともに、前記膠化体状部と前記非膠化
    体状部が相互に溶着し、 更に、前記膠化体状部のアスカーFP硬度が30〜90
    であり、 且つ、前記膠化体状樹脂材料に該膠化体状樹脂材料の融
    点より高融点である赤燐系難燃剤を2〜10重量%含む
    ことを特徴とする複合構造材。
  4. 【請求項4】 前記膠化体状樹脂材料は、更に、難燃助
    剤を25〜55重量%を含むことを特徴とする請求項
    に記載の複合構造材。
  5. 【請求項5】 前記難燃助剤は、金属化合物であること
    を特徴とする請求項に記載の複合構造材。
  6. 【請求項6】 前記膠化体状部が、板状に形成されてい
    て、 前記シート状の非膠化体状部が、前記板状に形成された
    膠化体状部の表裏両面の内、少なくとも一方の面に溶着
    して当該面を被覆していることを特徴とする請求項1〜
    5のいずれかに記載の複合構造材。
  7. 【請求項7】 前記膠化体状部が、特定形状の物体に対
    応させて当該物体を保持可能な形状に成形されているこ
    とを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の複合構
    造材。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の複合構
    造材を製造する方法であって、 前記非膠化体状樹脂材料からなる樹脂部材を金型内に保
    持し、該金型内に前記膠化体状樹脂材料を導入し、所定
    の温度以上にて、前記膠化体状部の成形を行うととも
    に、該膠化体状部と前記非膠化体状部を相互に溶着させ
    ることを特徴とする複合構造材の製造方法。
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