JP3126562B2 - 染着差を有するポリエステル仮撚糸の製造方法 - Google Patents

染着差を有するポリエステル仮撚糸の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は染色差によって、杢調や絣調の外
観を発現するポリエステル加工糸の製造方法に関し、更
に詳しくは、染色時に実質的に染色されない部分が間歇
的に存在するポリエステル仮撚加工糸の製造方法に関す
る。
【産業上の利用分野】
【0002】
【従来の技術】従来、杢調や絣調の外観を有する布帛を
得る方法としては、シック&シン糸の如く染着差のある
糸条を用いることが知られており、このような糸条とし
ては、例えば特公昭59−43571号公報に、加熱ギ
ヤー等を用いてポリエステル糸を4mm以上連続して加
熱体に接触することなく熱処理し、次いで仮撚加工する
ことにより絣状の斑を有する加工糸を得ることが記載さ
れている。
【0003】また、特開昭63−203842号公報に
は、染色性の異なる糸から構成される糸条に水を付与す
る等の方法により長手方向に沿って間歇的な熱処理を施
し、次いで仮撚加工することが記載されている。
【0004】更に、特開平5−25733号公報には、
複屈折率(Δn)が40〜80×10-3のポリエステル
糸をピンヒータを用いて間歇的な熱処理を施しながら延
伸し、引き続いて仮撚加工することにより染色時に染色
されない部分が存在する太細糸を製造することが記載さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来技術には以下の如き問題点がある。すなはち、特公
昭59−43571号に開示された方法では極めて細か
な濃淡差を持った外観しか得られず、特に白色部が顕著
な絣調の外観を得ることができない。また、特開昭63
−203842号に開示された方法は、取扱い難い液体
を製造現場において用いる必要があり、このため乾燥工
程も必要となり工業生産を効率良く行うことが困難であ
る。更に、特開平5−25733号では顕著な染色差が
得られるものの、延伸ゾーンでの張力変動が仮撚ゾーン
にまで波及して生産安定性を損なうおそれがある。
【0006】本発明はかかる問題点を解決するものであ
って、その目的は、長手方向に沿って顕著な染着差を有
するポリエステル加工糸の製造方法であって、自由に濃
淡部の長さを調整でき、しかも安定した製造が可能な方
法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、高配向ポリエ
ステル未延伸糸を原糸として、長手方向に対して部分的
な加熱処理を加熱処理ゾーンにおいて施し、引き続いて
仮撚ゾーンにおいて延伸仮撚加工を施してポリエステル
加工糸を製造する方法であって、該加熱処理を0.05
g/d以下の低張力下で、しかも加熱体に対する接糸部
の一部のみを該加熱体より間歇的に離しつつ行うことを
特徴とするものである。
【0008】本発明で用いるポリエステルとしては、ポ
リエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレー
ト,ポリエチレンオキシベンゾエート,ポリジメチルシ
キロヘキサンテレフタレート,ポリピバロラクトン等の
ホモポリエステルや、これらのポリエステル成分に第二
酸成分として、イソフタル酸,スルホイソフタル酸を共
重合させたものや、第二アルコール成分としてポリピレ
ングリコール,ポリエチレングリコールを共重合させた
もの等を用いることができる。
【0009】本発明では、前記ポリエステルを高配向ポ
リエステル未延伸糸、所謂POYとして紡糸し、これを
原糸として以下の処理を行う。そして、かかる高配向ポ
リエステル未延伸糸は、複屈折率が35〜80×10-3
のものが好ましく、これは通常2500〜3500m/
min程度で紡糸巻き取りを行うことにより得ることが
できる。また、原糸は通常の丸断面糸でも良いが、特に
U字型断面糸を用いるとスパン調の風合いも得られるた
め好ましく、かかるU字型断面糸は、例えば特開平1−
49803号公報に記載された方法により製造すること
ができる。
【0010】更に、該原糸は複数の成分が接合された複
合繊維であってもよい。かかる複合繊維としては、相互
親和性に乏しい複数の繊維形成性成分が接合されたも
の、或いは繊維形成性成分と該繊維形成性成分よりも溶
解性の高い溶解性成分とが接合され両成分が表面に露出
する如く一方が他方を複数のセグメントに分割する横断
面形状を有する複合繊維等を挙げることができる。
【0011】かかる溶解性成分を用いた複合繊維の具体
的な横断面形状としては、繊維形成性成分を直線状の溶
解性成分により分断したもの、放射状の溶解性成分によ
り分断したもの、芯部の繊維形成性成分とこれを取り囲
んで位置する複数の花弁状の繊維形成性成分と該花弁状
の繊維形成性成分の間に位置する放射状の溶解性成分と
からなるもの等を挙げることができ、これら複合繊維は
単糸繊度が1.5〜5.0デニールのものが好ましい。
而して、該複合繊維は溶解性成分を溶解処理によって溶
解除去することにより、繊維形成性成分が複数の繊維に
分割され、このように分割された後の繊維の繊度を0.
5デニール以下となるようにしておくことにより柔軟な
風合いを得ることができる。
【0012】また、前記繊維形成性成分と該繊維形成性
成分よりも溶解性の高い成分の組み合わせとしては、例
えば、ポリエチレンテレフタレートと、スルホイソフタ
ル酸を2.5モル%程度共重合させたポリエチレンテレ
フタレートとの組み合わせ;ポリエチレンテレフタレー
トと、ポリエチレンテレフタレート成分にポリエチレン
グリコールを5モル%程度共重合させたブロックポリエ
ーテルポリエステルとの組み合わせ;ポリエチレンテレ
フタレートと、スルホイソフタル酸を2.5モル%程度
及びポリエチレングリコールを10重量%程度共重合さ
せたブロックポリエーテルポリエステルとの組み合わせ
等が可能である。
【0013】以下、図面を用いて本発明方法を説明す
る。図1は本発明方法に関わる仮撚糸の製造工程を示し
た模式図である。同図において、1は高配向ポリエステ
ル未延伸糸の巻き取られた原糸チーズであり、該原糸チ
ーズ1より解舒された原糸Yは第1フィードローラ2に
より加熱処理ゾーンHに供給され、第1プレートヒータ
3を経て第2フィードローラ4により仮撚ゾーンへと導
かれ、第2プレートヒータ5、施撚装置6を経てデリベ
リローラ7よりパッケージ8に巻き取られる。
【0014】さて、本発明方法では、該加熱処理ゾーン
Hでの糸条張力を0.05g/d以下、好ましくは0.
03g/d以下とする。かかる張力は、通常第1フィー
ドローラ2のフィード率を−10%以上とすることによ
り設定することができる。但し、該フィード率が+5%
を越えると加熱処理ゾーンHの走行糸が安定せず、また
−12%以下では、走行糸は安定するが、加熱処理ゾー
ンHでの糸条張力が高くなり過ぎまた、延伸仮撚張力の
張力変動が大きくなるため避けることが好ましい。
【0015】更に、第1フィードローラ2と第1プレー
トヒータ3の間にはソレノイドやエアシリンダ等を用い
た糸条揺動装置9が設けられ、該糸条揺動装置9は同装
置を作動させた際には第1プレートヒータ3より原糸Y
が離れるように構成されている。ここで、糸条揺動装置
9を作動させて第1プレートヒータ3より原糸Yを離し
た状態(図1において点線で示す)では、原糸Yを第1
プレートヒータ3より完全に離してしまうのではなく、
その一部は依然として第1プレートヒータ3に接してい
ることが必要であり、かかる状態において第1プレート
ヒータ3に原糸Yが接している部分の長さは25mm程
度以上が好ましく、一般的に用いられる第1プレートヒ
ータ3の全長が80mm程度である場合、その1/3程
度以上とすることが好ましく、該値が1/3以下では走
行糸の張力が不安定となって、糸切が発生する。
【0016】また、糸条揺動装置9のストローク動作の
みで、前記の如き接糸状態を作り上げるためには第1プ
レートヒータ3として曲面からなる加熱面を持ったもの
を用いることが好ましい。また、かかる糸条揺動装置9
は、マイクロコンピュータ等を用いてランダムな周期で
間歇的に作動させることが好ましく、50〜200回/
分程度の頻度で作動させると良く、更に第1プレートヒ
ータ3は、ポリエチレンテレフタレートを原糸とする場
合130〜250℃に設定することが好ましい。
【0017】本発明方法では、以上の如き加熱処理に引
き続いて仮撚加工を行う。ここで、加熱処理に引き続い
てとは、加熱処理後一旦巻き取ることなく連続処理する
ことであって、加熱状態のまま仮撚ゾーンへ供給される
ことを意味する。仮撚ゾーンにおいては、原糸Yに対し
て延伸仮撚を施す。この場合の延伸倍率としては次式で
表される範囲が好ましい。
【0018】
【数1】
【0019】また、仮撚ゾーンでの加撚張力は0.05
〜0.30g/dに設定することが好ましく、仮撚数は
下記式で示される程度、第2プレートヒータ5の温度は
150〜210℃程度に設定することが好ましく、施撚
装置6としてはフリクション式仮撚装置も用い得るがス
ピンドル式仮撚装置を用いることが好ましい。尚、加撚
張力の算出基準となる繊度は、仮撚工程通過後の値であ
る。
【0020】
【数2】
【0021】図1では、1本の糸条に対して前記の如き
処理を施したが、伸度等の異なる複数の糸条に同様の処
理を施し、所謂複合加工糸となしても良い。図2はかか
る製造工程を示す模式図であり、図1と同一の部分を示
すものについては同一の符号を付している。図2に示す
如く、2つの原糸パッケージ1a,1bから解舒された
糸条Ya,Ybは、引き揃えてフィードローラ10に供
給し、インターレースノズル11によって混繊交絡され
た後、該混繊糸を前記の如く第1フィードローラ2に供
給する。この場合、2つの原糸パッケージ1a,1bと
して、複屈折率(Δn)が25〜170×10-3の範囲
にあるものと、25〜60×10-3の範囲にあるもので
伸度差が40%以上の組合わせを用いると良い。
【0022】更に、異なった条件で加熱処理を施した複
数の糸条を合糸して交絡等を施した後、仮撚加工をおこ
なっても良い。図3はかかる製造工程を示す模式図であ
り、図1、図2と同一の部分を示すものについては同一
の符号を付している。図3に示す如く、2つの原糸パッ
ケージ1a,1bから解舒された糸条Ya,Ybは夫々
第1フィードローラ2a,2b、糸条揺動装置9a,9
b、第1プレートヒータ3a,3bによって前記の如き
加熱処理が施される。ここで、各糸条揺動装置9a,9
bは夫々独立して作動させても良いが、一方が作動して
いる時は他方が作動しないように交互に動作せしめると
濃染部と淡染部が適度に混合された霜降り調の複合糸を
得ることができ好ましい。
【0023】
【作用】本発明方法では、間歇的な熱履歴を受けた高配
向ポリエステル未延伸糸を加熱処理に引き続いて延伸仮
撚加工することにより、加熱されずに結晶化が進行しな
かった部分に延伸が集中し、非加熱部分は白色に、加熱
部分は濃染部になる。
【0024】そして、間歇的な加熱処理を、常に原糸の
一部は加熱体に接触させた状態で行うことにより、加熱
処理工程での張力変動を最小限に抑え、后次の仮撚工程
への影響を抑える作用があり、また加熱部(シック部)
から非加熱部(シン部)、或いは非加熱部(シン部)か
ら加熱部(シック部)への繊度変化が緩やかに発生す
る。
【0025】
【実施例】
(実施例1)ポリエチレンテレフタレートを紡糸速度3
200m/minで引き取り225d/48fの高配向
ポリエステル未延伸糸(破断伸度125%)を得、該高
配向ポリエステル未延伸糸を図1に示す仮撚機で加熱処
理と仮撚加工を行った。すなはち、原糸Yを加熱処理ゾ
ーンHでソレノイドを用いた糸条揺動装置9により間歇
的に揺動させながら210℃で長さ80mmの第1プレ
ートヒータ3を経て仮撚ゾーンへと導き、第2プレート
ヒータ5、施撚装置6を経てデリベリローラ7よりパッ
ケージ8に巻き取るものである。
【0026】そして、加熱処理ゾーンHでは、糸条張力
を表1の如く設定し、糸条揺動装置9を、作動時に原糸
Yが第1プレートヒータ3の全面に接している状態(図
1の実線)に対し1〜1/3接する(同破線)ようにマ
イクロコンピュータを用いてランダムな時間間隔、ラン
ダムな接糸長で作動させた。また、糸条揺動装置9を常
に作動させ、原糸Yを全く第1プレートヒータ3に接触
させることなく処理を行ったもの、糸条揺動装置9を全
く作動させずに、原糸Yを第1プレートヒータ3の全面
に接触させたものも得た。
【0027】更に、仮撚加工は、加工速度95m/mi
n、仮撚数2448T/M、第2プレートヒータ温度1
60℃、延伸倍率1.324、仮撚張力0.15g/d
の条件で加工を行った。前記の如くして得られた加工糸
を、経糸に用いて平織物を製織し、分散染料で紫色に染
め上げたところ、表1に示す如く、本発明に係わるもの
は紫色の地の中に顕著な白色の筋模様が現れた絣調の織
物が得られ、操業性にも優れていた。
【0028】
【表1】
【0029】(実施例2)ポリエチレンテレフタレート
を、隣合う4個の紡糸孔より紡糸速度3300m/mi
nで紡糸して145d/24fのU断面高配向ポリエス
テル未延伸糸(破断伸度120%)を得、該高配向ポリ
エステル未延伸糸を実施例1と同様に加熱処理と仮撚加
工を行った。但し、第1プレートヒータ温度180℃、
仮撚加工は、加工速度95m/min、延伸倍率1.2
99、仮撚数2985T/M、第2プレートヒータ温度
160℃、仮撚張力0.15g/dの条件で加工を行っ
た。
【0030】前記の如くして得られた加工糸を、実施例
1と同様に製織、染色したところ、表2に示す如く、本
発明に係わるものは紫色の地の中に顕著な白色の筋模様
が現れた絣調の織物が得られ、操業性にも優れており、
加えてU断面糸によるシャリ味感及び張り腰感に優れた
スパンライクな風合いが得られた。
【0031】
【表2】
【0032】(実施例3)ポリエチレンテレフタレート
を、紡糸速度2500m/minで引き取り145d/
24fの低配向ポリエステル未延伸糸(破断伸度180
%、複屈折率35×10-3)及び紡糸速度3200m/
minで引き取り115d/36fの高配向ポリエステ
ル未延伸糸(破断伸度125%、複屈折率55×1
-3)を得、両糸を用いて図2に示す仮撚機で加熱処理
と仮撚加工を行った。すなはち、両糸を引き揃えてイン
ターレースノズルによる交絡処理を施した後、実施例1
と同様に加熱処理と仮撚加工を行った。但し、第1プレ
ートヒータ温度230℃、仮撚加工は、加工速度95m
/min、仮撚数2142T/M、第2プレートヒータ
温度190℃、延伸倍率1.299、仮撚張力0.10
g/dの条件で加工を行った。
【0033】前記の如くして得られた加工糸を、実施例
1と同様に製織、染色したところ、表3に示す如く、本
発明に係わるものは濃色部と白色部がランダムに存在す
る織物が得られ、操業性にも優れていた。
【0034】
【表3】
【0035】(実施例4)ポリエチレンテレフタレート
を、紡糸速度2500m/minで引き取り145d/
24fの低配向ポリエステル未延伸糸(破断伸度180
%、複屈折率40×10-3)及び紡糸速度3200m/
minで引き取り115d/36fの高配向ポリエステ
ル未延伸糸(破断伸度125%、複屈折率55×1
-3)を得、両糸を用いて図3に示す仮撚機で加熱処理
と仮撚加工を行った。すなはち、糸条揺動装置9を交互
に作動させて両糸に交互に熱処理を施した後、引き揃え
てインターレースノズルによる交絡処理を施し、実施例
1と同様に仮撚加工を行った。但し、第1プレートヒー
タ温度は高伸度糸側が150℃、低伸度糸側が200
℃、仮撚加工は、加工速度95m/min、仮撚数21
42T/M、第2プレートヒータ温度190℃、延伸倍
率1.274、仮撚張力0.10g/dの条件で加工を
行った。
【0036】前記の如くして得られた加工糸を、実施例
1と同様に製織、染色したところ、表4に示す如く、本
発明に係わるものは霜降り調の織物が得られ、操業性に
も優れていた。
【0037】
【表4】
【0038】(実施例5)ポリエチレンテレフタレート
からなる芯セグメントとこれを取り囲んで位置する8個
の花弁状セグメント及び該花弁状セグメント間に位置す
る放射状の溶解性成分(ポリエチレンテレフタレートに
スルホイソフタル酸及びポリエチレングリコールを共重
合した共重合ポリエステル)とからなる溶解分割型複合
繊維を紡糸速度3200m/minで紡糸して115d
/25fの高配向ポリエステル未延伸糸(破断伸度12
5%)を得、該高配向ポリエステル未延伸糸を実施例1
と同様に加熱処理と仮撚加工を行った。但し、第1プレ
ートヒータ温度180℃、仮撚加工は、加工速度95m
/min、仮撚数3200T/M、第2プレートヒータ
温度160℃、延伸倍率1.250、仮撚張力0.15
g/dの条件で加工を行った。
【0039】前記の如くして得られた加工糸を、実施例
1と同様に製織した後、苛性ソーダを用いてアルカリ溶
解処理を行って前記易溶解成分を除去し、次いで実施例
1と同様に染色したところ、表5に示す如く、本発明に
係わるものは紫色の地の中に顕著な白色の筋模様が現れ
た絣調の織物が得られ、操業性にも優れており、加えて
極細糸によピーチタッチとスパンライクな風合いが得ら
れた。
【0040】
【表5】
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、濃色部と白色部の差が
顕著な仮撚加工糸を安定して製造でき、また濃色部及び
白色部の長さや頻度を自由に設定することも可能であ
り、得られた加工糸も実用的な強度を有するため、その
有用性は明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に関わる仮撚糸の製造工程を示した
模式図である。
【図2】複数の糸条を用いて仮撚加工を行う本発明方法
に関わる製造工程を示した模式図である。
【図3】複数の糸条を用いて仮撚加工を行う本発明方法
に関わる製造工程を示した模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−25732(JP,A) 特開 昭49−102919(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D02G 1/02 D02G 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高配向ポリエステル未延伸糸を原糸とし
    て、長手方向に対して部分的な加熱処理を加熱処理ゾー
    ンにおいて施し、引き続いて仮撚ゾーンにおいて延伸仮
    撚加工を施してポリエステル加工糸を製造する方法であ
    って、該加熱処理を0.05g/d以下の低張力下で、
    しかも加熱体に対する接糸部の一部のみを該加熱体より
    間歇的に離しつつ行うことを特徴とする染着差を有する
    ポリエステル仮撚糸の製造方法。
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