JP3126535B2 - Lsi試験装置 - Google Patents

Lsi試験装置

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JP3126535B2
JP3126535B2 JP05044005A JP4400593A JP3126535B2 JP 3126535 B2 JP3126535 B2 JP 3126535B2 JP 05044005 A JP05044005 A JP 05044005A JP 4400593 A JP4400593 A JP 4400593A JP 3126535 B2 JP3126535 B2 JP 3126535B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はLSI試験装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のLSI試験装置においては、LS
Iの入力ピンに所定の入力パターンを印加し、出力ピン
から得られる応答値を期待値と比較してLSIの良否を
判定するようにしている。
【0003】この際、LSIのクロックピン、アドレス
ピン、デ−タピン等には所定のタイミングで対応する信
号を印加し、同様に出力信号もでは所定のタイミングで
期待値と比較している。また、入力パタ−ンとそのタイ
ミング信号および出力パタ−ンピンとそのタイミング信
号等はテストデ−タとしてLSI試験装置内に予め設定
されていた。
【0004】図8は従来のLSI試験装置の基本構成を
示すブロック図である。
【0005】図8において、テストレイト発生器21は
原振1の基準クロックより全体の同期信号であるレイト
信号を生成してLSI試験装置を動作させる。
【0006】被試験LSI15のテストデータ(印加パ
ターン)はパターンメモリ23とタイミングメモリ24
に設定され、アドレス発生器22からのアドレス信号に
より読み出される。また、LSI15からの応答に対す
る期待値パターンもパターンメモリ23に格納される。
【0007】また、タイミング発生器25はタイミング
メモリ24に設定されているタイミングデータを読み出
して上記印加パターンと期待値パターンの切り替えタイ
ミング信号および判定タイミング信号を発生する。
【0008】波形生成器11は上記印加パターンと切り
替えタイミングにより実際のテスト波形を生成し、ドラ
イバ13はこの波形を所定の電圧レベルにしてLSI1
5の入力ピンに出力する。
【0009】コンパレータ14は被試験LSI15の出
力ピンからの応答信号を所定の電圧レベルと比較して得
られる1または0の論理値を比較器12に出力し、比較
器12は上記判定タイミングに従ってこの論理値と期待
値パターンとを比較しLSI15の良否を判定する。な
お、上記テストデータはLSI設計時に動作検証用に作
成したシミュレーションデータより作成する。
【0010】図9は上記シミュレーションデータの一例
であり、LSI設計ツールであるCADの出力形式とな
っている。
【0011】同図(a)における信号1〜4は論理レベ
ル1と0に変化するシミュレーションデータであり、
(b)は(a)における信号変化点時刻とその論理値デ
ータを示している。
【0012】図10に示すように、上記シミュレーショ
ンデータはLSI試験装置の動作単位であるテスト周
期、例えば20nsecで区切られ、LSI試験装置で発生
可能なデータ形式に変換される。
【0013】図11は上記テスト周期内をLSI試験装
置で発生可能な波形の種類とその時間情報に変換したも
のである。例えば信号1の0番目のテスト周期はデータ
が0から1に変わるNRZ(Non Return to Zero)と1
0nsec後に0から1に変わるタイミングデータにより表
現され、次の1番目の周期では論理が変化しないのでH
OLDのパターンデータで表される。
【0014】以下、同様に各周期内のシミュレーション
データをHOLD、NRZ/、HOLD、HOLDとタイミングデータ1
0nsecからなるテストデータで表していく。
【0015】このように従来のLSI試験装置ではシミ
ュレーションデータをテスト周期で区切り、その周期に
おける信号波形をパタ−ンデ−タに変換する必要があっ
た。
【0016】IEEE誌のInternational Test Conference
Proceedings 1990,P355〜361、"Seq-uencer Per Pin Te
st System Architecture"には、図11のような変化点
で記述された信号をそのまま発生して上記のパタ−ン変
換処理を不要とする新しいLSI試験装置の構成方法が
提案されている。
【0017】この方式では、ロ−カルメモリ(図8のパ
タ−ンメモリ23に相当)に例えばリ−ドサイクルのア
ドレスデ−タ等を格納し、その下位層メモリとして動作
するイベントシ−ケンス格納メモリに上記リ−ドサイク
ル内のイベントタイム(信号の変化時刻)とイベントタ
イプ(そのときの信号変化の種類)等を格納するように
している。
【0018】例えばマイクロプロセッサを試験する場合
には、ロ−カルメモリはマイクロプロセッサのリ−ドサ
イクル、ライトサイクル等を供給し、イベントシ−ケン
ス格納メモリはリ−ドサイクル、ライトサイクル内の信
号のパタ−ン変化を定義して格納する。
【0019】したがって、この方式には図10に示した
ような信号をテスト周期で区切る必要がないという点が
特長があった。
【0020】しかし、一方ではパタ−ンメモリの使用効
率が低いという問題があり、例えば、機能集約の進んだ
1チップマイクロプロセッサの試験では、テストデ−タ
の種類が比較的少ないためロ−カルメモリは少容量で済
むものの、動作サイクルが長く、その中に複雑なパタ−
ンを数多く含むため、これらを大容量のイベントシ−ケ
ンス格納メモリに格納する必要があった。
【0021】また、ゲ−トアレイ等のランダムロジック
では入出力関係が比較的単純に真理値表で表現されるた
め、動作サイクルも比較的短く、信号波形の種類も少な
いので、テストパタ−ンを機能サイクルの羅列で表現す
る必要がなく、このため、真理値表のデ−タをロ−カル
メモリに格納すると、イベントシ−ケンス格納メモリは
ほとんど用無しの状態になっていた。
【0022】このような状態は、例えばスキャン設計さ
れたゲ−トアレイにおいて、スキャンテストデ−タが自
動的に生成されるのでロ−カルメモリ容量のみが膨大に
なるという形で顕在化されていた。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
LSI試験装置では被試験LSIの種類によりロ−カル
メモリとイベントシ−ケンス格納メモリの使用比率が大
きく変わるので、汎用化すると両メモリを共に大容量化
する必要が生じ、メモリ使用効率が大幅に低下する点が
問題であった。
【0024】本発明の目的は上記問題点を解決してメモ
リの使用効率を向上することのできるLSI試験装置を
提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、グロ−バルアドレス発生器とロ−カルアドレス発生
器と、LSI毎のグロ−バルアドレス長とロ−カルアド
レス長を格納する組み替え選択レジスタと、組み替え選
択レジスタに上記グロ−バルアドレス長とロ−カルアド
レス長を設定する手段と、組み替え選択レジスタの上記
設定値にしたがってグロ−バルアドレス発生器の出力と
ロ−カルアドレス発生器の出力を所定のグロ−バルアド
レスとロ−カルアドレスに組み替える組み替え器と設
け、メモリに格納したLSIテストデータのアドレスを
グロ−バルアドレスとロ−カルアドレスとにより構成す
るようにする。
【0026】また、グロ−バルアドレスをメモリが格納
するテストデ−タを所定長に区切ったグロ−バル周期の
番号を指定するものとし、ロ−カルアドレスをグロ−バ
ル周期内に含まれるテスト信号を個別に指定するものと
する。
【0027】さらに、グロ−バル周期をLSIの入出力
ピンの全てに対して共通の長さに設定するようにする。
【0028】さらに、少なくとも上記ロ−カルアドレス
発生器と、組み替え選択レジスタと、組み替え器とメモ
リとを備えたロ−カル回路をLSIのテスト信号入出力
ピン毎に設け、各ロ−カル回路の組み替え器の出力によ
りそれぞれのメモリから読出されたテストデ−タを対応
するLSIのテスト信号入力ピンに印加し、またはLS
I出力の基準信号とするようにする。
【0029】さらに、上記組み替え器を第1と第2の組
み替え器とにより構成し、上記メモリをテストデ−タの
波形情報を格納するパタ−ンメモリとテストデ−タのタ
イミング情報を格納するタイミングメモリとにより構成
し、第1の組み替え器の出力によりパタ−ンメモリを読
出し、第2の組み替え器の出力によりタイミングメモリ
を読出すようにする。
【0030】
【作用】グロ−バルアドレスはメモリが格納するテスト
デ−タをLSIの入出力ピンの全てに対して共通の長さ
に区切ったグロ−バル周期の番号を指定し、ロ−カルア
ドレスはグロ−バル周期内に含まれるテスト信号を個別
に指定する。
【0031】ロ−カル回路はLSIの入出力ピン毎に設
けられ、グロ−バル周期内に含まれる各入出力ピン毎の
テスト信号を個別に発生する。
【0032】また、グロ−バルアドレス発生器はグロ−
バル周期番号を順次発生し、各ロ−カル回路内のロ−カ
ルアドレス発生器はグロ−バル周期内のテスト信号のア
ドレス番号を発生する。
【0033】また、各ロ−カル回路内の組み替え選択レ
ジスタはグロ−バルアドレス長とロ−カルアドレス長を
格納し、組み替え器は組み替え選択レジスタの設定値に
したがってグロ−バルアドレス発生器の出力とロ−カル
アドレス発生器の出力を所定のグロ−バルアドレスとロ
−カルアドレスに組み替える。
【0034】また、LSIのテストデ−タは波形情報と
タイミング情報に分けられてそれぞれ各ロ−カル回路内
のパタ−ンメモリとタイミングメモリに格納され、組み
替え器が出力するパタ−ンメモリアドレスとタイミング
メモリアドレスにより読出される。
【0035】また、組み替え選択レジスタの設定値や各
メモリに格納するテストデ−タ等は外部のコンピュ−タ
がLSIに応じて作成し、各ロ−カル回路毎に予めロ−
ドする。
【0036】
【実施例】上記リ−ド/ライトサイクル内で変化する信
号の数はテストル−プル−プLSIにより大きく変化す
る。
【0037】このようなテスト信号波形例として図12
にマイコンとゲ−トアレイのテスト信号波形を示した。
【0038】図12(a)に示すように、マイコンの場
合は、比較的長いリ−ド/ライトサイクル内に多くの信
号がテストの入出力信号として含まれる。
【0039】これに対して同図(b)のゲ−トアレイ
(カウンタ)の場合には、クロック、デ−タ、状態線等
が入出力信号となり、マイコンのリ−ド/ライトサイク
ルに相当するものが存在しない。
【0040】このようにLSIの種類によってテスト信
号の性質が大きく変わるので、上記従来技術のようにリ
−ドサイクル、ライトサイクルの種類をロ−カルメモリ
に格納し、その中の信号のパタ−ン変化をイベントシ−
ケンス格納メモリに格納するようにすると両メモリの使
用効率が低くなるという問題があった。
【0041】そこで本発明では、メモリにリ−ド/ライ
トサイクル毎に区切ったテスト信号を記憶し、これらを
リ−ド/ライトサイクルアドレスとその中の波形情報ア
ドレスとを組み合わせたアドレスにより指定し、LSI
の種類によりリ−ド/ライトサイクルアドレス長とその
中の波形情報アドレス長の各長さを組み替えるようにす
る。
【0042】なお、本発明では上記リ−ド/ライトサイ
クルアドレスに相当するものをグロ−バルアドレス、グ
ロ−バル周期内の波形情報アドレスをロ−カルアドレス
と呼ぶことにする。これはグロ−バル周期を一般的にリ
−ド/ライトサイクルのような長い周期に対応させるた
めである。
【0043】上記のようにグロ−バルアドレスとロ−カ
ルアドレスの長さを組み替えられるようにすると、図1
2(a)のマイコンの場合には、一つのグロ−バルアド
レス(リ−ド/ライトサイクル)に対して複数のロ−カ
ルアドレス(クロック〜デ−タ等)を割り付けることが
でき、ゲ−トアレイに対してはグロ−バルアドレスを省
略してロ−カルアドレスのみを割り付けることができ
る。
【0044】すなわち、テスト信号のグロ−バル周期に
対してロ−カル情報を階層的に割り付ける構造とし、L
SIの種類に応じて上記階層構造を切替ることによりメ
モリを無駄なく常に効率的に使用できるのである。
【0045】また、従来装置においてロ−カル情報の区
切り毎に発生し易かったたテスト不能時間帯を防止する
ために、LSIの全ピンをグロ−バル周期により共通に
制御し、グロ−バル周期内のロ−カル情報を各ピン毎に
個別に連続的に割り付けるようにする。
【0046】グロ−バルアドレスとロ−カルアドレスに
対応するテストデ−タ等は被試験LSIに応じて外部の
コンピュ−タにより作成して予めLSI試験装置内に格
納する。
【0047】また、グロ−バルアドレスをシステム共通
のグロ−バルレイト発生手段により発生し、ロ−カルア
ドレスをLSIのピン単位に設けたロ−カルアドレス発
生器により発生するようにして、全ピンをグロ−バルア
ドレスにより共通に制御し、各ピンをロ−カルアドレス
により制御する。
【0048】〔実施例 1〕図1は本発明によるLSI
試験装置実施例のブロック図である。
【0049】グローバルレイト発生器2は振1の基準
クロック1aを分周してグローバルレイト2aを得、グ
ローバルアドレス発生器3はこの得られたグローバルレ
イト2aによりパターンメモリ8のグローバルアドレス
3aとタイミングメモリ9のグローバルアドレス3bと
を出力し、これによりLSIの各ピン毎に設けたローカ
ル回路16−1〜16−nを共通に制御する。
【0050】図1にはロ−カル回路16−1内のブロッ
ク構成のみが示されているが、他のロ−カル回路も同様
に構成されている。
【0051】なお、グローバルアドレス発生器3は上記
グローバスアドレス3a、3bをそれぞれ+1づつイン
クレメントするカウンタにより構成することができる。
【0052】また、ロ−カルアドレス発生器7は上記グ
ロ−バルアドレス3a、3b内のテスト信号を読出すた
めのロ−カルアドレス7aを発生する。
【0053】また、制御用コンピュータ19は試験に先
立って被試験LSIのテストデ−タを作成し、バス1
8、インタフェイス部17を介して、パターンメモリ8
にはテストパタ−ン(LSI15の入力ピンに与える試
験パターン、および出力ピンからの応答信号と比較する
ための期待値パターン等)デ−タを設定し、タイミング
メモリ9には上記波形情報のタイミングデータを設定す
る。
【0054】また、組み替え選択レジスタ4にはパター
ンメモリ8とタイミングメモリ9の各アドレスデータ長
を設定する。
【0055】組み替え器5と6は組み替え選択レジスタ
4が指定するアドレスデータ長のパターンメモリアドレ
ス5aとタイミングメモリアドレス6aを出力する。
【0056】図2は組み替え器5と6の機能説明図であ
る。なお、組み替え器5と同6の機能は同一なので組み
替え器5のみについて説明する。
【0057】組み替え選択レジスタ4はLSIに応じて
予め設定された組み替え値に応じて設定データ0〜4の
中の一つを指定する。
【0058】例えば設定データ2が指定されると、入力
Bに印加されるローカルアドレス7aの下位(LSB)
2ビットB0とB1を取り込み、その上位ビットには入
力Aに印加されるグローバルアドレス3aのA0〜A3
を取り込む。
【0059】なお、上記組み替え選択レジスタ4の設定
データ4aは上記ビット単位(2のn乗)の他にその間
を補間する値とすることもできる。
【0060】なお、組み替え選択レジスタは一つの被試
験LSIに対して複数の設定デ−タを予め定めた順序に
したがって切替えて組み替え器5と6に設定するように
することもできる。このようにすると例えばマイコンと
ランダムロジックの双方の動作を行うLSIのテストに
対応して各メモリ内のエリアを効率的に配分することが
できる。
【0061】パターンメモリ8から読み出され波形生成
器11へ送られるデータ8aはLSI15のテストパタ
ーンである。また、比較器12へ送られるデータ8bは
LSI15の出力の期待値パターンである。
【0062】また、タイミング発生器10は原振1から
の基準クロックを計数してタイミングデータ9aより切
り替えタイミング10aと判定タイミング10bを生成
し、これらを波形生成器11と比較器12に送付する。
【0063】波形生成器11は印加パターン8aと切り
替えタイミング10aより、1、0の論理波形を所定時
間内に生成してドライバ13に出力し、ドライバ13は
これを所定の電圧レベルにしてLSI15に送付する。
【0064】また、コンパレータ14はLSI15の応
答信号を所定の電圧レベルと比較して得られる1、0の
論理値を比較器12に出力し、比較器12はこれを判定
タイミングにしたがって期待値パターンと比較してLS
I15の良否を判定する。
【0065】また、グローバルアドレス発生器3が出力
するアドレス3aと3bはグローバルレイト2aにより
更新される。ローカルアドレス発生器7のアドレス7a
はタイミング発生器10からのローカルレイト10cに
よりの更新される。
【0066】次ぎにマイコンのような動作モードを有す
るLSIのテスト方法に付いて説明する。
【0067】図3(a)はマイコンのリード/ライト周
期信号の例である。図3(b)に示すようにこのリード
/ライト周期信号をグローバル周期とし、その中に含ま
れる信号をローカル周期に割り付ける。なお、ローカル
周期は各信号間に非同期で設定できる。
【0068】図4は、図3(b)の割付け結果をパター
ンメモリ8のパターンデータとタイミングメモリ9のタ
イミングデータとしてそれぞれに設定した状態を示す図
である。
【0069】図4において、信号1は最初のグローバル
周期の1番目の信号であり、0から1に変化し次いで0
に変化するのでパターンメモリ8−1にRZ(波形)を
割り付ける。また、その切り替えタイミングT11とT
12をタイミングメモリ9−1に割り付ける。同様に2
番目のローカル周期内の信号1の波形をRZとT13と
T14として割り付けていく。信号2も同様にしてパタ
ーンメモリ8−2とタイミングメモリ9−2に順次割り
付けられる。
【0070】図5は図4のテストデータをパターンメモ
リ8とタイミングメモリ9に設定するためのタイミング
チャートである。
【0071】ここで図2に示した組み替え選択レジスタ
4の設定データを1とし、ローカルアドレス発生器7は
ローカルレイトにより動作する+1カウンタとする。
【0072】図5において、グローバルアドレス発生器
3は(0)のグローバルアドレス3aと3bを発生し、同
時にローカルアドレス発生器7は(0)のローカルアドレ
ス7a−1を発生する。
【0073】これに応じて組み替え器5はパタ−ンメモ
リ8に上記3aと7a−1を加算した(0+0)のパタ
−ンメモリアドレス5a−1を送り、また、タイミング
メモリ9に3bと7a−1を加算した(0+0)のタイ
ミングメモリアドレス6a−1を送ってそれぞれのデー
タを読み出す。
【0074】これに応じてローカル回路16−1のパタ
ーンメモリ8からはRZ、タイミングメモリからは
11/T12のデータが同時に読み出され、波形生成器
11、ドライバ13を経て、被試験LSI15に出力信
号13a−1が与えられる。
【0075】このとき、タイミング発生器10は上記
(0+0)アドレスパターンの発生時にパターン更新信号
としてローカルレイト10cを出力し、ローカルアドレ
ス発生器7はこれにより+1された(0+1)のアドレ
ス(0+1)を出力する。
【0076】次いで、このアドレス(0+1)によりパタ
ーンメモリ8とタイミングメモリ9を読み出し2番目の
ローカル周期の出力信号13a−1を発生する。
【0077】同時にローカル回路16ー2も同様にして
パターンメモリ8、タイミングメモリ9からNRZ、T
21を読み出して出力信号13a−2を発生する。
【0078】グローバルアドレス発生器3はローカル回
路16−1〜16−nの全てがグローバルアドレス
(0)を出力した後、グローバルレイト2aによりグロ
ーバルアドレス発生器3のアドレスを+1インクレメン
トして次のグローバルアドレス(1)に進む。
【0079】すなわち、次のグローバルレイト2aは全
ローカル回路がローカルアドレスによるパターン発生し
た後に発生される。
【0080】また、ローカルアドレス発生器7はグロー
バルレイト2aによりリセットされる。
【0081】以上のように本発明では、テスト信号のグ
ロ−バル周期に対してロ−カル情報を階層的に割り付け
る構造とし、LSIの種類に応じて上記階層構造を切替
るのでメモリを無駄なく効率的に使用できる。
【0082】また、LSIの全ピンをグロ−バル周期に
より共通に制御し、グロ−バル周期内のロ−カル情報を
各ピン毎に個別に連続的に割り付けるので、従来、ロ−
カル情報の区切り毎に発生し易かったたテスト不能時間
帯を防止することができる。
【0083】また、上記処理をピン毎で独立して設定で
きるのでローカル周期設定の処理工数を低減することが
できる。
【0084】〔実施例 2〕図3に示したグローバル周
期内のローカル周期は図6に示すように各信号の変化点
毎に割り付けるようにすることもできる。
【0085】この結果、図4に示したパターンメモリ8
とタイミングメモリ9のテストデ−タ設定例は図7のよ
うになる。
【0086】図7において、パターンメモリ8−1、
−2等に格納したRはテストデータが0から1へ変化し
た状態を表すデータ、Fは1から0へ変化した状態を表
すデータである。
【0087】また、タイミングメモリ9−1、9−2
に格納したT11〜T23等はテストデータがRまたは
Fに変化したときのタイミングデータである。
【0088】図7は組み替え選択レジスタ4の設定デ−
タ番号を2とした場合である。ロ−カルアドレスに2ビ
ットが割り当てられるので、図示のように一つのグロー
バル(リ−ド/ライト)周期内に4個のロ−カルアドレ
スが割り当てられる。
【0089】実施例1の場合と同様に、メモリを無駄な
く効率的に使用でき、またロ−カル情報の区切り毎に発
生し易かったたテスト不能時間帯を防止し、同時にロー
カル周期設定の処理工数を低減することができる。
【0090】
【発明の効果】本発明ではメモリに予め格納されたテス
ト信号のアドレスを、例えばマイコンのリ−ド/ライト
周期に対応するグロ−バル周期を指すアドレスとグロ−
バル周期内の各テスト信号を指すロ−カルアドレスとに
より階層的に割り付け、グロ−バルアドレスとロ−カル
アドレスの構成をLSIの種類に応じて柔軟に組み替え
るので、テスト信号を格納するメモリを効率的に使用す
ることができる。
【0091】また、テスト信号をグロ−バル周期で区切
り、グロ−バル周期内のテスト信号(ロ−カル情報)を
LSIのピン毎に区分して個別に割り付けるので、従
来、テスト信号波形の区切り毎に発生し易かったたテス
ト不能時間帯の発生を防止することができる。
【0092】また、テスト信号をピン毎に独立して設定
できるのでローカル情報設定処理を効率化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるLSI試験装置実施例のブロック
図である。
【図2】図1におけるメモリアドレスの設定例を示す図
である。
【図3、6】図1におけるテストデータへのグロ−バル
周期とロ−カル周期割り付け例を示す波形図である。
【図4】図3におけるパターンメモリ、タイミングメモ
リのアドレスとパタ−ン情報の対応図である。
【図5】図1の動作タイムチャートである。
【図7】図6におけるパターンメモリ、タイミングメモ
リのアドレスとパタ−ン情報の対応図である。
【図8】従来のLSI試験装置の構成図である。
【図9、10】従来のテストデータ生成方法を示す波形
図である。
【図11】従来のパターンメモリ、タイミングメモリへ
のテストデ−タ例を示す図である。
【図12】従来のテストデータ例の波形図である。
【符号の説明】
1…原振、2…グローバルレイト発生器、3…グローバ
ルアドレス発生器、4…組み替え選択レジスタ、5、6
…組み替え器、7…ローカルアドレス発生器、8…パタ
ーンメモリ、9…タイミングメモリ、10…タイミング
発生器、11…波形生成器、12…比較器、13…ドラ
イバ、14…コンパレータ、15…被試験LSI、16
…ローカル回路、17…インターフェイス部、18…バ
ス、19…制御用コンピュータ。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリに格納したテストデータをLSI
    のテスト入力、またはLSIの出力信号を比較するため
    の基準信号とするLSI試験装置において、上記メモリ
    に格納した各テストデータのアドレスをグロ−バルアド
    レスとロ−カルアドレスとにより構成し、グロ−バルア
    ドレス発生器とロ−カルアドレス発生器と、LSI毎の
    グロ−バルアドレス長とロ−カルアドレス長を格納する
    組み替え選択レジスタと、組み替え選択レジスタに上記
    グロ−バルアドレス長とロ−カルアドレス長を設定する
    手段と、組み替え選択レジスタの上記設定値にしたがっ
    てグロ−バルアドレス発生器の出力とロ−カルアドレス
    発生器の出力を所定のグロ−バルアドレスとロ−カルア
    ドレスに組み替える組み替え器を備えたことを特徴とす
    るLSI試験装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、グロ−バルアドレス
    を上記メモリが格納するテストデ−タを所定長に区切っ
    たグロ−バル周期の番号を指定するものとし、ロ−カル
    アドレスをグロ−バル周期内に含まれるテスト信号を個
    別に指定するものとしたことを特徴とするLSI試験装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、グロ−バル周期をL
    SIの入出力ピンの全てに対して共通の長さに設定した
    ことを特徴とするLSI試験装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、少なくとも
    上記ロ−カルアドレス発生器と、組み替え選択レジスタ
    と、組み替え器とメモリとを備えたロ−カル回路をLS
    Iのテスト信号入出力ピン毎に設け、各ロ−カル回路の
    組み替え器の出力によりそれぞれのメモリから読出され
    たテストデ−タを対応するLSIのテスト信号入力ピン
    に印加し、またはLSI出力の基準信号とするようにし
    たことを特徴とするLSI試験装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    上記組み替え器を第1と第2の組み替え器とにより構成
    し、上記メモリをテストデ−タの波形情報を格納するパ
    タ−ンメモリとテストデ−タのタイミング情報を格納す
    るタイミングメモリとにより構成し、第1の組み替え器
    の出力によりパタ−ンメモリを読出し、第2の組み替え
    器の出力によりタイミングメモリを読出すようにしたこ
    とを特徴とするLSI試験装置。
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