JP3126415B2 - 絶縁スペーサ - Google Patents
絶縁スペーサInfo
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- JP3126415B2 JP3126415B2 JP03150786A JP15078691A JP3126415B2 JP 3126415 B2 JP3126415 B2 JP 3126415B2 JP 03150786 A JP03150786 A JP 03150786A JP 15078691 A JP15078691 A JP 15078691A JP 3126415 B2 JP3126415 B2 JP 3126415B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulating
- electric field
- insulating spacer
- field intensity
- conductor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Gas-Insulated Switchgears (AREA)
- Installation Of Bus-Bars (AREA)
Description
スペーサに関する。
2において、外周を軟鋼板で囲まれた箱体1内は、図示
左方の全面寄りに設けられた隔壁2で前方の遮断器室1
aと後方の母線室1bに仕切られ、各室には六ふっ化硫
黄ガスが封入してある。
され、隔壁2には図示しない貫通穴に後述する絶縁支持
部品が取付けられた絶縁スペーサ9が設けられ、この絶
縁スペーサ9の前側は遮断器3に連結している。
接続導体8を介して上側の絶縁スペーサ9の後部に接続
される断路器4が取付られ、この断路器4の後側端子は
接続導体8を介して後方の碍子6に取付られた母線5に
接続されている。更に、母線室1bの底板には、前側端
子が接続導体8を介して下側の絶縁スペーサ9の後部に
接続される断路器4が取付られ、この断路器4の後側端
子は接続導体8を介して後方の底板に取付られたケーブ
ルべット7の上端に接続されている。
たとえば特開平2−219409に開示されている如
く、隔壁2の図示していない貫通穴に、エポキシ樹脂等
の絶縁材料で注形された円板状の絶縁部10が貫通し、
絶縁部端部10aは、図示しないガスシールするロリン
グを介して、取付フランジ11で固定されている。ま
た、絶縁部10の略中心部には中心導体12が埋込まれ
ており、一方がこれに接続される接続導体8を介して、
一方が遮断器3へ接続され、他方が断路器4へ接続され
る。
注形には割型が用いられるので、この絶縁層表面には型
の合せ目による段差10bが形成される。この段差10
bは、注形後、仕上げ加工で極力平滑面を出している
が、ヤスリ加工等では完全に平滑にすることは困難であ
った。
図4に示す。横軸の高電圧側が中心導体12付近であ
り、また接地側が取付フランジ11が接触する個所であ
る。図4に示すように、電界強度は高電圧側付近が最も
大きく、接地側になる程小さくなっいてる。そして、高
電圧側は、おおよそ接地側に比べて約2倍の電界強度を
有していることが判る。更に、絶縁部10は左右に分割
されて注型されるので、段差10bが電気力線方向に形
成され、この段差10b上も図4の電界強度分布を示す
ことになる。
界強度が上昇し、絶対値が全体的に上昇する。特に、高
電圧側の電界強度が絶縁部10の表面上で最も高いの
で、この部分での段差10bは絶縁耐力を大きく低下さ
せる。
を要したり、また、バフ仕上げ等の追加工程を要してい
た。絶縁距離を大きくすれば、それに伴って絶縁部10
も大形化し、装置の前後方向や、幅方向等の全体形状が
大形化する。本発明の目的は、絶縁耐力に優れた絶縁ス
ペーサを提供することにある。 [発明の構成]
成するために本発明は、中心導体に環状に絶縁物が注型
成形され、外周端で絶縁ガスが封入された電気機器内の
接地電位の取付部に取付けられた絶縁スペーサにおい
て、絶縁物に生じる段部を取付部側に配置させ、段部周
縁を中心導体軸を中心とした等電位線に沿うようにした
ので、段部の電界強度を低くでき絶縁耐力を向上するこ
とができる。
て説明する。図1は本発明の絶縁スペーサの斜視図であ
る。図1において、絶縁スペーサ9は従来と同様に隔壁
2の貫通穴に取付フランジ11で固定される。絶縁部1
0は注形の型の合わせ目より形成される段差10cを接
地側に設ける。つまり段差10cは、両側に接続導体8
を接続する中心導体12と接地側で形成される等電位線
に沿って、絶縁部10の外円周状の接地側付近に形成さ
れるようになっている。このため、注型時は上下の割型
となり、高電圧側付近の絶縁部10はなめらかな面にな
る。
同様であり、図4に示した通り、高電圧側が最も高く、
接地側になる程低下していき、高電圧側の約半分の電界
強度まで低下する。このため、最も高い部分がなめらか
な面であるので、電界強度の上昇は起きない。また、接
地側付近に設けた段差10cでは凸凹による電界強度の
上昇はあるものの、絶対値が低く絶縁耐力を低下させる
ものではない。実験では、1mmの段差で約20%の電
界強度の上昇があったが、高電圧側の最も高い電界強度
を超えるものではなかった。つまり、SF6ガスの破壊
電圧は最大電界強度で決まるため、接地側での段差10
cによる電界強度の上昇が、高電圧側の最大電界強度を
超えなければ、破壊電圧に影響を与えない。また、段差
10cが等電位線に沿っているので凸凹による電界強度
の上昇は、電気力線に沿っている場合と比べて低く抑え
られるので、段差10cの影響が少なくてすむ。
される段差10cの表面仕上げは簡単なヤスリ加工程度
でよく、作業性が向上する。また、段差10cによる絶
縁耐力の低下がないので、絶縁距離を最小限に設定で
き、これにより絶縁スペーサの小形化、すなわち、装置
全体の小形化が可能になる。
分布から、段差10cによる電界強度の上昇を考慮して
も最大電界強度を超えない個所を求めてみる。段差10
cによる電界強度の上昇が約20%であり、また不確定
要素の安全率を10%とし、これを加味すると、図4に
おいて、電界強度は最大電界強度の1.0に対して、段
差10cが形成されてもこれを超えない値として0.7
以下の個所ならよいことになる。この値から、絶縁部1
0の位置を求めると、ほぼ中央部から接地側までの領域
となる。つまり、段差10cはこの領域内に設けても、
最大電界強度を超えることはなく、絶縁耐力を低下させ
るものではない。これらのことにより、段差10cの位
置を比較的裕度を持たせて形成することができるので、
注形の割型の製作が容易になる。
に絶縁物が注型成形され、外周端で絶縁ガスが封入され
た電気機器内の接地電位の取付部に取付けられた絶縁ス
ペーサにおいて、絶縁物に生じる段部を取付部側に配置
させ、段部周縁を中心導体軸を中心とした等電位線に沿
うようにしたので、絶縁耐力に優れ、さらに作業性が良
好な絶縁スペーサを得ることができる。
分布を示す特性図。
c…絶縁部の段差、11……取付フランジ
Claims (1)
- 【請求項1】 中心導体に環状に絶縁物が注型成形さ
れ、外周端で絶縁ガスが封入された電気機器内の接地電
位の取付部に取付けられた絶縁スペーサにおいて、前記
絶縁物に生じる段部を前記取付部側に配置させ、この段
部周縁を前記中心導体軸を中心とした等電位線に沿うよ
うにしたことを特徴とする絶縁スペーサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03150786A JP3126415B2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 絶縁スペーサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03150786A JP3126415B2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 絶縁スペーサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04372507A JPH04372507A (ja) | 1992-12-25 |
JP3126415B2 true JP3126415B2 (ja) | 2001-01-22 |
Family
ID=15504404
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03150786A Expired - Lifetime JP3126415B2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 絶縁スペーサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3126415B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101666771B1 (ko) * | 2016-03-21 | 2016-10-14 | 송기현 | 전계완화가 가능한 폴리머 컷아웃 스위치 |
-
1991
- 1991-06-24 JP JP03150786A patent/JP3126415B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101666771B1 (ko) * | 2016-03-21 | 2016-10-14 | 송기현 | 전계완화가 가능한 폴리머 컷아웃 스위치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04372507A (ja) | 1992-12-25 |
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