JP3126106B2 - 自動車用排気消音装置 - Google Patents

自動車用排気消音装置

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JP3126106B2
JP3126106B2 JP08054854A JP5485496A JP3126106B2 JP 3126106 B2 JP3126106 B2 JP 3126106B2 JP 08054854 A JP08054854 A JP 08054854A JP 5485496 A JP5485496 A JP 5485496A JP 3126106 B2 JP3126106 B2 JP 3126106B2
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和茂 前田
哲 佐々木
安弘 岡本
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Nissan Motor Co Ltd
Calsonic Kansei Corp
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Nissan Motor Co Ltd
Calsonic Kansei Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N1/00Silencing apparatus characterised by method of silencing
    • F01N1/16Silencing apparatus characterised by method of silencing by using movable parts
    • F01N1/166Silencing apparatus characterised by method of silencing by using movable parts for changing gas flow path through the silencer or for adjusting the dimensions of a chamber or a pipe

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車等の排気系
から発する騒音の低減を図るための排気消音装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用排気消音装置としては、
例えば図11、図12(本出願人による特願平6−32
3336号)に示されるものがある。
【0003】マフラ1の内部は3つのバッフル板6,
7,8により仕切られ、それぞれ第1、第2、第3拡張
室2,3,4と、共鳴室5が形成される。インレットチ
ューブ9が第1拡張室2に連通し、第2拡張室2と第3
拡張室3とはパスチューブ10により連通し、第3拡張
室3は途中に吸音チャンバ17を備える第1テールチュ
ーブ11により大気へと接続する。また、第1拡張室2
と第3拡張室4とは開口部13を介して連通すると共
に、この開口部13を回転軸14を中心にして開閉する
バルブ15が設けられ、この第3拡張室4は途中に吸音
チャンバ17を備える第2テールチューブ12により外
部と接続する。さらに、第1拡張室2は首管16を介し
て共鳴室5と連通している。
【0004】インレットチューブ9より第1拡張室2に
導入される排気圧力の低い、エンジン低回転領域などで
は、バルブ15が閉じており、排気ガスは第1拡張室2
から第2拡張室3、第1テールチューブ10を介して大
気に放出されるが、この過程で排気ガスの脈動が減衰さ
れ、また首管16を介して連通する共鳴室5における共
鳴により低周波の脈動成分が減衰される。また排気ガス
の圧力が上昇するエンジン高回転領域ではバルブ15が
開き、すると一部の排気ガスは第3拡張室4から第2テ
ールチューブ12を介しても大気に放出されるようにな
り、これにより排気ガスの脈動を減衰しつつ、排気ガス
の通過抵抗を減じ、高回転領域での排気損失を低減して
エンジン出力性能を高める。このようにして、エンジン
回転数の低回転から高回転まで効果的に排気騒音を低減
すると共に、高回転領域でのエンジン出力の低下を防止
している。
【0005】一方、排気圧力に応じて開閉するバルブ1
5は、軸受21間に支持された回転軸14を中心に回転
するが、リターンスプリング24により開口部13を閉
じる方向に付勢される共に、バルブ15の開閉に伴う接
触打音を低減するため緩衝材20が設けられる。とくに
排気圧力の比較的低い運転領域にあって、バルブ15の
開度が小さいときは、排気ガスの脈動に応じてバルブ1
5がバタツキを起こし、バッフル板7の一部と衝突して
打音を発生するので、これを低減するため緩衝材20を
設けている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにバルブ15に所定の閉弁力を発生させるために、リ
ターンスプリング24を設け、このバネ力によりバルブ
15を閉弁力を付与する場合、バルブ15の開度に応じ
てバネ力も大きくなり、それに打ち勝ってバルブ15が
開くこととなり、このためバルブ15が開くときの排気
圧力損失がバネ力に応じて大きくなってしまう。もし、
リターンスプリング24のバネ力を小さくすると、バル
ブ15をしっかりと閉じておくことができなくなり、排
気ガスの脈動で作動が不安定となり、バルブ15のバタ
ツキ現象が生じ、バッフル板7との接触による打音も大
きくなってしまう。排気ガスの脈動によりバルブがバタ
ツキを起こすと、緩衝材20、およびバルブ15の回転
軸軸受21の劣化も早まってしまう。
【0007】また、一般的にマフラ内部は車両の運転負
荷状況により低温から高温までの排気ガスにさらされて
おり、マフラ内部に設けられたバルブ15を閉弁させる
ためのバネも同様な状況下にあるため、高温耐久性の高
いバネ材を使用しないと、バネ特性が運転負荷状況によ
り変化してしまい、いつも設定した排気ガス圧力で正確
にバルブ15を開閉させることが難しくなるという問題
もある。
【0008】この発明は、このような従来の問題を解決
すべくなされたもので、バルブによる排気圧力損失の低
減とバタツキ防止、さらには常に安定した作動特性を確
保することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、マフラ内
部のバッフル板に設けられた開口部を、排気ガスの圧力
により回転軸を中心に回転して開閉するバルブを備えた
自動車用排気消音装置において、バルブの回転軸をバル
ブの中心から所定距離オフセットし、バルブ回転軸によ
り二つに分けられた一方のバルブ面の開口率はバルブの
回転角に応じて増加し、他方のバルブ面の開口率がある
回転角以上では一定となるように構成した。
【0010】第2の発明は、バルブ回転軸により二つに
分けられた一方のバルブの回動軌跡に沿って所定範囲の
回動領域を外側から覆うカバープレートを開口部の外側
に位置してバッフル板に取付け、このカバープレートに
はバルブの回動位置によってバッフル板の上流側から下
流側へと排気ガスを通過させる開口を設けた。
【0011】第3の発明は、バルブ回転軸により二つに
分けられた一方のバルブの回動軌跡に沿って所定範囲の
回動領域を覆うカバープレートをバルブに取付け、この
カバープレートを開口部の内周にそって回動させると共
に、カバープレートにはその回動位置によってバッフル
板の上流側から下流側へと排気ガスを通過させる開口を
設けた。
【0012】第4の発明は、前記バルブを閉弁位置に停
止させるストッパーを設け、ストッパーにはバッフル板
との当接位置に緩衝材を設けた。
【0013】
【作用】第1の発明において、バルブには回転軸によっ
て分けられた2つの面について、それぞれ排気ガスの圧
力が作用し、これによって生じるバルブの回転力は互い
に反対方向となる。バルブが開き始めるときの排気圧力
については、バルブ中心からの回転軸のオフセット量に
応じて自由に設定でき、このためバルブを閉弁位置に保
持するリターンスプリングのバネ定数は小さくてよい。
【0014】またバルブがいったん開弁すると、一方の
バルブ面からの排気の流入は一定に制限され、開度の増
加に伴う排気ガスの増加分はすべてが他方のバルブ面を
通過するので、その流体力を受け、それ以後は圧力のわ
ずかな上昇に対してバルブが大きく開く。
【0015】これらの結果、バルブ開弁後の排気圧力損
失を大幅に低減することが可能となり、エンジンの出力
性能の向上が図れる。
【0016】また、回転軸を中心にして2つのバルブ面
には、同相の排気圧力が作用し、このため排気圧力脈動
による押圧力が互いに相殺され、とくに低開度領域での
排気脈動に起因してのバルブのバタツキ現象を抑制し、
これによるバルブ打音の発生を低減できる。
【0017】第2の発明では、バルブが開いていき、そ
の開度がカバープレートの開口を過ぎると、一方のバル
ブ面からの開口率は一定となり、それ以後は他方のバル
ブ面を経由しての排気ガスのみが増加していき、この流
体力を受けてバルブが大きく開き、これにより排気圧力
損失を減少させる。
【0018】第3の発明では、バルブと共にカバープレ
ートが回動していき、カバープレートの開口がバッフル
板を通過すると、一方のバルブ面からの開口率は一定と
なり、それ以後は他方のバルブ面を経由する排気ガスの
みが増加していく。これによりバルブが大きく開き、排
気圧力損失を減少させる。また、カバープレートがバル
ブに取付けられるため、それだけ慣性モーメントが大き
くなり、バルブのバタツキ現象の抑制に寄与する。
【0019】第4の発明では、エンジン停止時などを含
めてバルブを確実に閉弁保持し、また微小開度において
バルブがバタツキ現象を起こしたときなどの打音を減衰
することができる。
【0020】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面に基
づいて説明する。
【0021】図1はこの発明の第1の実施の形態を示す
もので、マフラ1の内部にはバッフル板6、7により仕
切られた第1拡張室2、第2拡張室3、共鳴室5が形成
され、このうち第1拡張室2には、エンジン(図示せ
ず)からの排気ガスを導入するインレットチューブ9が
開口する。
【0022】さらに第1拡張室2には導入された排気ガ
スを大気に開放するため、吸音チャンバ17が途中に設
けられている第1テールチューブ11が接続されると共
に、第1拡張室2と共鳴室5とが首管16を介して互い
に接続する。
【0023】そして、共鳴室5と第2拡張室3との間を
仕切っているバッフル板7には、開口部13が設けら
れ、エンジン停止時あるいは排気圧力の低いときに、こ
の開口部13を閉塞するようにバルブ15が設置されて
いる。また、第2拡張室3は途中に吸音チャンバ17を
備えている第2テールチューブ12を介して大気と連通
する。
【0024】したがって、排気ガス流量が少なく圧力も
低いエンジン低回転領域などでは第1拡張室2に導入さ
れた排気ガスは、第1テールチューブ11から大気へと
放出され、この過程で圧力脈動が減衰され、また首管1
6を介して連通する共鳴室5の働きにより主として低周
波の脈動成分が減衰される一方、排気ガス流量が増大す
るエンジン高回転領域などでは、排気ガスの圧力により
バルブ15が開き、一部が共鳴室5から開口部13、第
2拡張室3、第2テールチューブ12を介しても大気へ
と放出されるようになり、共鳴室5は拡張要素として作
用し、これらによりエンジン高回転領域での排気脈動を
減衰し、かつバルブ15の開弁により排気通過抵抗を減
じる。
【0025】このようにエンジン回転数の低回転領域か
ら高回転領域まで、排気騒音を効果的に低減すると共
に、排気量の増大する高出力運転領域において、エンジ
ンに高出力性能を発揮させられる。
【0026】次ぎに排気ガスの圧力に応じて開閉するバ
ルブ15の詳細は、図2にも示すように、バルブ15の
回転軸14がバルブ中心より偏心した位置に取付けられ
ているもので、回転軸14はバッフル板7に設けた矩形
の開口部13の、ほぼ中心よりやや上方において水平方
向に横断するように設けられ、この回転軸14には受圧
面積の異なる2つのバルブ板15Aと15Bが取付けら
れ、これによりバルブ中心線26と回転軸線27がある
距離だけオフセットしたバルブ15が構成されている。
【0027】この場合、一方のバルブ板15Aは回転軸
14に対して一部を折り返した折返部25を介して固定
され、また他方のバルブ板15Bはその端部を溶接など
により回転軸14に固定される。
【0028】バルブ15の上方には、バルブ15が排気
ガスの圧力により押されて回動するときに、バルブ板1
5Bの先端の回転軌跡に沿うように、回転角にしてほぼ
90°の範囲にわたり庇状のカバープレート22が形成
される。このカバープレート22は前記回転軌跡に沿っ
ての円弧状の曲面部22Aと、その両側を覆う側面部2
2Bとから形成され、開口部13の上部においてバッフ
ル板7に取付けられる。そして、曲面部22Aには回転
軸方向に延びる細長い開口23が形成され、バルブ15
が開弁方向に回転を開始すると、この開口23を介して
共鳴室5から第2拡張室3へと排気ガスの一部が流れる
ようになっている。
【0029】前記バルブ15の回転軸14は左右の軸受
21により回転自在に支持されると共に、回転軸14の
一部にはバルブ15を開口部13を閉じる方向に付勢す
るリターンスプリング24が設けられる。また、バルブ
15を閉弁位置で停止させるためのストッパー28が回
転軸14の一部に取付けられ、バッフル板7との当接位
置には緩衝材、例えば緩衝スプリング29が設けられ
る。
【0030】次に、作用について説明する。
【0031】バルブ15が開くときの作動状態を図3に
示す。
【0032】図3の(A)はバルブ閉塞時を示してお
り、バルブ15のバルブ板15Aと15Bには、それぞ
れ共鳴室5の排気圧力Pが作用する。このとき、バルブ
板15Aと15Bに作用する押圧力は、回転軸14を中
心にして、互いに相殺し合う方向に作用する。したがっ
て回転軸14がバルブ15の中心に対してオフセットさ
れていなければ、共鳴室15の圧力がいくら大きくなっ
てもバルブ15は開こうとしないが、バルブ15は所定
量だけオフセットされ、バルブ板15Aの方が回転軸1
4からの距離が長いため(L1>L2)、圧力が所定値
以上になるとバルブ15が図中時計回り方向に開き始め
る。
【0033】なお、このオフセット量を適宜調整するこ
とで、バルブ15が開き始める共鳴室内圧力Pを自由に
設定することができる。この場合、バルブ15を閉弁位
置に保持するリターンスプリング24は、そのばね定数
を小さくし、閉弁力を小さくしても、オフセット量の調
整によりバルブ15を任意の設定圧力で開閉させること
が可能となるため、バルブ15が開くときの排気圧力損
失を小さくできる。
【0034】図3の(B)は、バルブ15の開度が小さ
く、バルブ板15Bがカバープレート22の開口23の
途中にあるときの状態を示す。
【0035】このようなバルブ15の開き始めの開度状
態では、従来、排気ガスの圧力脈動バルブ15がバタツ
キ、バッフル板7と接触して打音を発生させていたので
あるが、本発明では、開口23の連通により、バルブ板
15A、15Bには同相の排気ガス脈動が作用し、これ
らが回転軸14に対しては互いに相殺し合うことになる
ため、バルブ15のバタツキ現象が大幅に低減されるこ
とになる。
【0036】図4はこの状態を示すもので、バルブ板1
5Aと15Bに作用する排気ガス圧力に基づいての角加
速度αは、排気脈動に応じて同一的に変化するが、回転
軸14を中心にして互いに反対方向のモーメントを発生
させるため、バルブ15に働くトータルの角加速度は非
常に小さくなる。
【0037】このため、バルブ15の開き始め時にバル
ブ15がバッフル板7に接触して発生していた打音を大
幅に低減することが可能となる。なお、回転軸14には
緩衝スプリング29をもつストッパー28が設けられ、
バルブ15が仮に多少バタツキを起こしたとしても、バ
ッフル板7とは直接に接触しないようにして衝撃を緩和
する。
【0038】次ぎに図3の(C)は、バルブ15がカバ
ープレート22の開口23の位置を越えたある開度のと
きの状態を示す。
【0039】このようにしてバルブ板15Bが開口23
を越えてしまうと、それ以後は、カバープレート22の
開口24から流入する排気ガスはバルブ開度が大きくな
ってもそれほど増加せず、主としてバルブ板15Aの開
弁隙間を経由して排気ガスが第2拡張室3へと流入す
る。
【0040】したがって、排気ガス流れによる抵抗を受
けるのは主としてバルブ板15Aの部分となるため、必
然的にバルブ板15Aの受ける流体力による開弁力がバ
ルブ板15Bの受ける閉弁力(方向が逆なため)よりも
大きく勝り、バルブ15はカバープレート22を設けな
いときに比べると、同流量でも開度が大きくなり、排気
圧力損失を大幅に小さくすることが可能となり、これに
伴いエンジンの出力向上が図れる。
【0041】次ぎに図5、図6に第2の実施形態を示
す。
【0042】これは、カバープレート22に設ける開口
24を曲面部22Aではなく、両側の側面部22Bに配
置したものである。
【0043】この場合にもバルブ15の開度が一定値を
越えると、開口24からの流入排気量は略一定となり、
前記第1の実施の形態と同じ作用効果を生じる。
【0044】図7、図8には第3の実施形態を示す。
【0045】これは、バルブ15に沿って形成するカバ
ープレート22を、バッフル板7の一部に取付けるので
はなく、バルブ15に直接的に取付け、バルブ15の開
度が大きくなっても、バルブ板15Aの開弁間隙が略一
定で、排気ガスの流入を一定に制限するようにしたもの
である。
【0046】つまり、バルブ板15Aの第2拡張室3側
には、バルブ板15Aの回転軌跡に沿っての庇状の曲面
部22Aと、その両側を閉塞する側面部22Bとからな
るカバープレート22を取付ける。なお、曲面部22A
には回転軸14と平行な細長い開口24が形成される。
【0047】このようにすると、バルブ15が回転した
ときに、バッフル板7に設けた開口部13の内周に沿っ
てカバープレート22が摺接していき、バルブ板15A
と開口部13との隙間を閉じるため、排気ガスは曲面部
22Aの開口23を介してのみ流れ込む。
【0048】したがってこの場合にも、前記した第1の
実施の形態と同じ作用を生じることになる。また、カバ
ープレート22をバルブ15に取付けたことにより、バ
ルブ15の慣性モーメントが大きくなり、低開度領域に
おけるバルブ15のバタツキ現象を抑制することができ
る。
【0049】図9、図10には第4の実施の形態を示す
が、これは前記第3の実施の形態において、カバープレ
ート22の曲面部22Aに形成した開口23を、側面部
22Bに形成したもので、この点においてのみ相違す
る。
【0050】
【発明の効果】第1の発明によれば、バルブが開き始め
るときの排気圧力については、バルブ中心からの回転軸
のオフセット量に応じて自由に設定でき、このためバル
ブを閉弁位置に保持するリターンスプリングのバネ定数
は小さくてすみ、またバルブがいったん開弁すると、そ
れ以後は圧力のわずかな上昇に対してバルブが大きく開
き、これらによりバルブ開弁後の排気圧力損失を大幅に
低減することが可能となり、エンジンの出力性能の向上
が図れ、さらに回転軸を中心にして2つのバルブ面に
は、同相の排気圧力が作用し、排気圧力脈動による押圧
力が互いに相殺されので、排気脈動に起因してのバルブ
のバタツキ現象を抑制し、バルブ打音の発生を低減でき
る。
【0051】第2の発明によれば、バルブ開度がカバー
プレートの開口を過ぎて大きくなると、一方のバルブ面
からの開口率は一定となり、それ以後は他方のバルブ面
を経由しての排気ガスのみが増加していき、この流体力
を受けてバルブが大きく開き、これにより排気圧力損失
を減少させる。
【0052】第3の発明によれば、バルブと共にカバー
プレートが回動していき、カバープレートの開口がバッ
フル板を通過すると、一方のバルブ面からの開口率は一
定となり、それ以後は他方のバルブ面を経由する排気ガ
スのみが増加し、これによりバルブが大きく開き、排気
圧力損失を減少させられ、また、カバープレートがバル
ブに取付けられるため、それだけ慣性モーメントが大き
くなり、バルブのバタツキ現象の抑制にも寄与する。
【0053】第4の発明によれば、エンジン停止時など
を含めてバルブを確実に閉弁保持し、また微小開度にお
いてバルブがバタツキ現象を起こしたときなどの打音を
減衰することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図2】同じくそのバルブの詳細図で、(A)は平面
図、(B)はA−A断面図、(C)はY矢視図である。
【図3】同じくバルブの作動状態を示す説明図で、
(A)は閉じた状態、(B)は少し開いた状態、(C)
は大きく開いた状態を示す。
【図4】同じくバルブに作用する排気圧力に基づいて生
じるバルブ角加速度特性を示す特性図である。
【図5】第2の実施の形態を示す断面図である。
【図6】同じくそのバルブの詳細図で、(A)は平面
図、(B)はB−B断面図、(C)はY矢視図である。
【図7】第3の実施の形態を示す断面図である。
【図8】同じくそのバルブの詳細図で、(A)は平面
図、(B)はC−C断面図、(C)はY矢視図である。
【図9】第4の実施の形態を示す断面図である。
【図10】同じくそのバルブの詳細図で、(A)は平面
図、(B)はD−D断面図、(C)はY矢視図である。
【図11】従来例を示す断面図である。
【図12】同じくそのバルブの詳細図で、(A)は正面
図、(B)はA−A断面図である。
【符号の説明】
1 マフラ 2 第1拡張室 3 第2拡張室 5 共鳴室 7 バッフル板 9 インレットチューブ 10 パスチューブ 11 第1テールチューブ 12 第2テールチューブ 13 開口部 14 回転軸 15 バルブ 15A バルブ板 15B バルブ板 22 カバープレート 22A 曲面部 22B 側面部 23 開口 28 ストッパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 安弘 東京都中野区南台5丁目24番15号 カル ソニック株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−217714(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 1/08 F01N 1/16 F02D 9/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マフラ内部のバッフル板に設けられた開
    口部を、排気ガスの圧力により回転軸を中心に回転して
    開閉するバルブを備えた自動車用排気消音装置におい
    て、バルブの回転軸をバルブの中心から所定距離オフセ
    ットし、バルブ回転軸により二つに分けられた一方のバ
    ルブ面の開口率はバルブの回転角に応じて増加し、他方
    のバルブ面の開口率がある回転角以上では一定となるよ
    うに構成したことを特徴とする自動車用排気消音装置。
  2. 【請求項2】 バルブ回転軸により二つに分けられた一
    方のバルブの回動軌跡に沿って所定範囲の回動領域を外
    側から覆うカバープレートを開口部の外側に位置してバ
    ッフル板に取付け、このカバープレートにはバルブの回
    動位置によってバッフル板の上流側から下流側へと排気
    ガスを通過させる開口を設けた請求項1に記載の自動車
    用排気消音装置。
  3. 【請求項3】 バルブ回転軸により二つに分けられた一
    方のバルブの回動軌跡に沿って所定範囲の回動領域を覆
    うカバープレートをバルブに取付け、このカバープレー
    トを開口部の内周にそって回動させると共に、カバープ
    レートにはその回動位置によってバッフル板の上流側か
    ら下流側へと排気ガスを通過させる開口を設けた請求項
    1に記載の自動車用排気消音装置。
  4. 【請求項4】 前記バルブを閉弁位置に停止させるスト
    ッパーを設け、ストッパーにはバッフル板との当接位置
    に緩衝材を設けた請求項1〜3のいずれか一つに記載の
    自動車用排気消音装置。
JP08054854A 1996-03-12 1996-03-12 自動車用排気消音装置 Expired - Fee Related JP3126106B2 (ja)

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