JP3125760U - 挟み部回転自在式物干しハンガー - Google Patents

Abstract

【課題】 従来、洗濯バサミつきの物干しハンガーを利用する場合、洗濯物を取り付けるにあたり、必ず両手が必要であったが、片手しか使えない人でも片手で洗濯物の着脱が可能な物干しハンガーを考案するものである。
【解決手段】 片手で洗濯物が確実に取り付けられ、且つ片手で洗濯物を容易に傷めずに取り外すことができる物干しハンガーの構造として、洗濯バサミ自体を物干しハンガーのフレーム部に固定し、挟み部は、洗濯物をつまむ親指と人指し指以外の指や、親指の背を使って開閉させることができるように、挟み部の先を長く伸ばし、且つ挟み込む作業のしにくい方側は、挟み部全体を左右上下に回転させて作業のしやすい向きに変えられるよう考案した。
【選択図】図１

Description

この考案は、洗濯バサミ部が左右及び上下に回転し、片手で洗濯バサミのクリップ部を開閉しながら同時にその手で洗濯物の取り付け取り外しができる物干しハンガーである。

従来の洗濯物干しハンガーは、洗濯バサミの吊り下げられたものが一般的であり、一部に物干しハンガー本体部に洗濯バサミに代わる上下動式の球状のボール又はローラーを組み込み、洗濯物をこのボール等と本体との間に挟み込み吊るす考案があった。

洗濯物を物干しハンガーに吊るす場合又はハンガーから取り外す場合、従来片手で洗濯物を持ち、もう一方の手で洗濯バサミを開閉して着脱を行っており、作業に両手を要するものであり、片手しか使えない障害者等では容易に洗濯物を物干しハンガーに取り付け取り外しができないため、従来の洗濯バサミが吊り下げられた物干しハンガーの挟み部の形状を改良し、片手のままで洗濯物の取り付け取り外しができる物干しハンガーを考案するものである。

片手で洗濯物が確実に取り付けられ、且つ片手で洗濯物を容易に取り外すことができる物干しハンガーの構造として、洗濯バサミ自体を物干しハンガーのフレーム部に固定し、挟み部は、洗濯物をつまむ親指と人指し指以外の指で開閉させることができるように、挟み部の先を長く伸ばし、且つ挟み込む作業のしにくい方側は、挟み部全体を左右又は上下に回転させて作業のしやすい向きに変えられるよう考案したものである。

この考案の、挟み部回転自在式物干しハンガーの利用により、片手で、洗濯物の取り付け・取り外しともに容易となり、片手のみで作業をすることを余儀なくされていた人にとっては便利になり、物干し竿の使用時に要する広いスペースを確保することなく、狭いスペースでも使用可能な物干しハンガーでの洗濯物干しが可能となったほか、洗濯物の取り外しの際もスピーディーな作業が可能となるものである。

本考案による片手で洗濯物の着脱が可能な物干しハンガーの、ハンガーフレーム（１）の側面には、洗濯物の挟み部取り付け用ベース（２）に一体化されたシャフト（２ａ）を差し込むための穴（１ａ）が設けられており、このベースのシャフト（２ａ）を中心として、ベース自体は上下に回転可能であり、さらに直角に曲げられたこのベースの上側となる面には、挟み部取り付け用の穴（２ｂ）をあけ、挟み部は、この穴に上部から吊り下げる形ではめ込まれ、ストッパーリング（２ｃ）により抜け落ちを防いで左右に回転をさせることができるように構成されており、この結果、先端に取り付けられる挟み部は、フレーム本体から見て上下左右に可動できる構造となり、片手で作業のしにくい向きとなった場合は、挟み部の方向を変えて洗濯物の着脱が容易となる構造とした。さらに、挟み部部分の構造は、挟み部中心軸部分（４）と、挟み可動部（５）共に、先端部分を指が掛けられるように長く伸ばし、洗濯物を指でつまんで着脱する際に、他の指と親指の背で、挟み部を押し広げ易い形状としたもので、左右の挟み可動部（５）は、挟み部中心軸（４）部分の中心をトンネル状にくりぬいたバネ貫通穴（４ａ）の中を通るバネ（６）で引き合う構造とするものである。
また、洗濯物を当該ハンガーに着脱する際に、ハンガー自体の揺れを最小限に抑えるため、当該ハンガー本体を物干し竿に吊るすための本体懸垂アーム（３）の物干し竿に接する溝部分の内側には、物干し竿との密着を高めるためのゴムラバー（３ａ）を貼り付けておくものである。

当該ハンガー上部の物干し竿への取り付け部分となる本体懸垂アーム（３）の内側は、物干し竿を挟み込めるように上側ほど挟み込む部分の幅が狭くなる形状で、物干し竿に接する部分は内側に当該竿の向きと平行した向きで溝をつけたゴムラバー（３ａ）を貼り付ける構造とする。

本考案は、洗濯物を物干しハンガーに取り付けるにあたり、片手での着脱を可能としたものであり、挟み部中心軸（４）の上部両側に、固定ピン（７）で留められた先端を指の背が掛かるように長く湾曲した形に伸ばした形状の挟み可動部（５）が、挟み部中心軸（４）を貫くバネ貫通穴（４ａ）を通るバネ（６）により引き合う形で取り付けられ、挟み部全体が上下左右に可動できるように形作られた物干しハンガーである。

この考案は、片手の不自由な人の利用に供すことができ、洗濯バサミをつまむことのできにくい高年齢の方や、障害者の利用も見込まれる。

代表図は図１で、全体を示した斜視図である。全体を示した斜視図 全体を示した平面図 全体を示した側面図 全体を示した正面図 挟み部正面図 挟み部側面図

符号の説明

１ ハンガーフレーム
１ａ シャフト差し込み用穴
２ 挟み部取り付け用ベース
２ａ ベースのシャフト
２ｂ 挟み部取り付け用の穴
２ｃ ストッパーリンク
３ 本体懸垂アーム
３ａ ゴムラバー
４ 挟み部中心軸
４ａ バネ貫通穴
５ 挟み可動部
６ バネ
７ 固定ピン

Claims (1)

1. 洗濯バサミの挟み部分を長く伸ばしたバネ付き、上下左右回転自在式物干しハンガー

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