JP3124885U - 牽引式台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】後輪と前輪とさらに牽引用車輪を備えた牽引式台車において、自走時と牽引時の切換えを簡単に行うことができるようにする。
【解決手段】車体1の後部に後輪4を設け、車体1の後輪4の前方に前輪7を遊転可能に設ける。前輪7の第1の支持部材19を車体1に旋回可能に設ける。第1の支持部材19側に基端16Aを連結すると共に先端16Bを前方に向けて左右に揺動可能に牽引具16を設ける。牽引具16には第1の牽引用車輪33を遊転可能に設ける。車体1の前部両側に第2の牽引用車輪38を設ける。牽引用車輪33,38は前輪7よりも前方に設けられ、かつ牽引用車輪33,38は、後輪4と前輪7を結ぶ仮想平面42よりも上方に配置可能に設けられている。自走するときには少なくとも駆動用の後輪4と前輪7を路面Rに接地させ、牽引移動するときには車体1を傾斜して前輪7と牽引用車輪33,38を路面Rに接地させる。
【選択図】図4

Description

本考案は、車体に荷物を載せたり或いは車体に被牽引物を連結した状態で、牽引具を揺動させて移動方向を定める牽引式台車に関する。
従来、この種のものとして平面が矩形の車体に前部に装着された駆動輪(前輪に相当)と車体の他方に装着された該駆動輪と一対の遊輪(後輪に相当)からなるバッテリカーにおいて、駆動輪の近傍の前方に、牽引棒(牽引具に相当)の下方への傾動動作によって接地する駆動輪より大径の牽引用車輪を配置し、牽引棒を上方へ傾動動作させることによって牽引用車輪を接地面より浮かし、駆動輪が接地して自走可能となり、一方牽引棒を手で引いて移動するときには牽引棒を下方へ傾動動作させることによって牽引用車輪を接地面に接地し、駆動輪が浮くようになるバッテリーカーが知られている(例えば、特許文献1)。このようなバッテリーカーにおいては、速度が遅い自走の場合ではなく牽引棒による牽引の比較的高速の場合、駆動輪の駆動源となる電動機が高速回転となることを回避できるものである。
実開平4−69281号公報
しかし、従来技術においては牽引棒を上方へ傾動動作させることによって牽引用車輪を接地面より浮かし、駆動輪を接地するものであるが、車体重量に抗して牽引棒を上方へ傾動動作しなければならず、比較的大きな作業力を必要とする。
解決しようとする問題点は、後輪と前輪とさらに牽引用車輪を備えた牽引式台車において、自走時と牽引時の切換えを簡単に行うことができる牽引式台車を提供する点である。
請求項1の考案は、車体の後部に後輪を設け、前記車体の前記後輪の前方に前輪を遊転可能に設ける共に、該前輪を支持部材を介して前記車体に旋回可能に設け、前記支持部材側に基端を連結すると共に先端を前方に向けて左右に揺動可能に設けた牽引具を備えた牽引式台車であって、前記牽引具に第1の牽引用車輪を遊転可能に設けると共に、この第1の牽引用車輪は前記前輪よりも前方に設けられ、かつ前記第1の牽引用車輪は、前記後輪と前記前輪を結ぶような第1の仮想平面よりも上方に配置可能に設けられることを特徴とする牽引式台車である。
請求項2の考案は、車体の後部に後輪を設け、前記車体の前記後輪の前方に前輪を遊転可能に設ける共に、該前輪を支持部材を介して前記車体に旋回可能に設け、前記支持部材側に基端を連結すると共に先端を前方に向けて左右に揺動可能に設けた牽引具を備えた牽引式台車であって、前記車体に第2の牽引用車輪を遊転可能に設けると共に、この第2の牽引用車輪は前記前輪よりも前方に設けられ、かつ前記第2の牽引用車輪は、前記後輪と前記前輪を結ぶ第1の仮想平面よりも上方に配置されていることを特徴とする牽引式台車である。
請求項3の考案は、車体の後部に後輪を設け、前記車体の前記後輪の前方に前輪を遊転可能に設ける共に、該前輪を支持部材を介して前記車体に旋回可能に設け、前記支持部材側に基端を連結すると共に先端を前方に向けて左右に揺動可能に設けた牽引具を備えた牽引式台車であって、前記牽引具に第1の牽引用車輪を遊転可能に設けると共に、この第1の牽引用車輪は前記前輪よりも前方に設けられ、前記車体に第2の牽引用車輪を遊転可能に設けると共に、この第2の牽引用車輪は前記前輪よりも前方に設けられ、かつ前記第1の牽引用車輪及び前記第2の牽引用車輪は、前記後輪と前記前輪を結ぶ第1の仮想平面よりも上方に配置されていることを特徴とする牽引式台車である。
請求項4の考案は、前記第1の牽引用車輪と前記第2の牽引用車輪とを結ぶような第2の仮想平面上に前記前輪を配置可能に設けたことを特徴とする請求項3記載の牽引式台車である。
請求項5の考案は、前記牽引具は前記車体に対して起伏自在に設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の牽引式台車である。
請求項6の考案は、前記牽引具の基端を前記支持部材に連結すると共に、前記車体と前記牽引具との間にストッパー装置を介在することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の牽引式台車である。
請求項7の考案は、前記車体全体の重心を前輪より前方に設けることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の牽引式台車である。
請求項8の考案は、前記車体の後部に荷台を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の牽引式台車である。
請求項9の考案は、前記牽引用車輪は自在キャスターからなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の牽引式台車である。
請求項10の考案は、前記後輪が駆動輪であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の牽引式台車である。
請求項11の考案は、前記後輪を駆動する駆動源が電動機であり、この電動機には電源を開成すると作動するブレーキが設けられていることを特徴とする請求項10記載の牽引式台車である。
請求項1の考案によれば、自走するときには少なくとも後輪と前輪を路面に接地させ、牽引移動するときには車体を傾斜して前輪と第1の牽引用車輪を路面に接地させるようにしたことで、荷物を積んだ状態と、空荷の状態との車輪の接地を簡単に切換えすることができる。
請求項2の考案によれば、自走するときには駆動用の後輪と前輪を路面に接地させ、牽引移動するときには車体を傾斜して前輪と第2の牽引用車輪を路面に接地させるようにしたことで、荷物を積んだ状態と、空荷の状態との車輪の接地を簡単に切換えすることができる。
請求項3の考案によれば、自走するときには少なくとも後輪と前輪を路面に接地させ、牽引移動するときには車体を傾斜して前輪と第1の牽引用車輪及び第2の牽引用車輪を路面に接地させるようにしたことで、荷物を積んだ状態と、空荷の状態との車輪の接地を簡単に切換えすることができる。
請求項4の考案によれば、牽引移動するときには車体を傾斜して前輪と第1の牽引用車輪及び第2の牽引用車輪を路面に確実に接地させることができる。
請求項5の考案によれば、牽引具は前記車体に対して起伏自在に設けられので、牽引具を左右及び上下に回動して牽引を行うことができる。また、第1の牽引用車輪を第1の仮想平面より上方に配置することができる。
請求項6の考案によれば、ストッパー装置を介在して車体と牽引具とを固定して、牽引時などにおいて牽引具が車体に対してぐらつくことなく安定した状態で台車を移動することができる。
請求項7の考案によれば、荷物を載せないときには車体の後部が浮き上がり牽引用車輪と前輪とが路面に接地すると共に、自動的に後輪が路面より浮くことができる。
請求項8の考案によれば、荷台に載せた荷物の荷重を駆動輪である後輪に確実に付加することができるようになる。
請求項9の考案によれば、牽引用車輪が所望方向に旋回して車体の方向転換を簡単に行うことができる。
請求項10の考案によれば、後輪の駆動源を保護することができる。
請求項11の考案によれば、電動機の電源を開成するとブレーキが作動して後輪を停止することができる。
本考案における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本考案の必須要件であるとは限らない。
図は一実施例を示しており、平面が矩形の車体1の上面後部には平板状の荷台2が縦向きな第1の回転軸3を介して水平回動できるように設けられている。一方、車体1の下面後部には駆動輪となる後輪4が設けられると共に、この後輪4は幅大な円筒形のローラ状のものであり、ウレタン製ローラ部4Aの両側の第2の回転軸5を左右方向に向け、車体1に設けた第1の軸受け6によって回動自在に支持している。一方車体1の下面前部には遊輪となる前輪7が旋回可能に設けられている。さらに車体1の上面前部にはブレーキ付き電動機8を搭載しており、この電動機8は駆動源となって後輪4との間には回転動力伝達機構9が介在している。後輪4を駆動する駆動源たる電動機8には後述する切換スイッチ26を操作することで電源を開成すると作動するブレーキ(図示せず)が設けられている。この回転動力伝達機構9は、電動機8の出力軸(図示せず)に連結した減速機構10の出力軸10Aに駆動側スプロケット11を設け、後輪4の一側端に従動側スプロケット12を設け、これら駆動側スプロケット11と従動側スプロケット12との間にチェーン13を掛け渡している。尚、駆動側スプロケット11と従動側スプロケット12との間にはチェーン13に接する遊転スプロケット14が車体1に設けられている。尚、実施例では電動機8には電源コード15が接続されて外部電源より給電されるようになっており、この電源コード15は不使用時には後述する牽引具16に設けたホルダー17に掛け回されるようになっている。また電源コード15ではなく車体1に搭載したバッテリーにより電動機8に給電するようにしてもよい。また、9Aは回転動力伝達機構9のカバーを示している。
車体1における後輪4より前方に設けられる前輪7は、車体1下面の前後長さのほぼ中央に配置されるものであって、この前輪7も幅大な円筒形のローラ状のものであり、ローラ部7Aの両側に第3の回転軸18を設けている。そして、第3の回転軸18、ひいては前輪7は第1の支持部材19に回動自在に支持されており、この第1の支持部材19は車体1に対して旋回可能に設けられる。第1の支持部材19は、前輪7と車体1との間に介在する第1の天板状の上部19Aと、前輪7の左右に配置される側板状の両側部19Bと、前輪7の前方に配置される前板状の前部19Cとを一体に設けたものであり、前輪7の第3の回転軸18を両側部19Bに回動自在に連結している。また上部19に立設した第4の回転軸20と車体1との間には第2の軸受け21が介在しており、これにより前輪7は第2の軸受け21、第4の回転軸20、第1の支持部材19を介在して第4の回転軸20を回転中心として旋回できるようになっている。そして、したがって、牽引具16を左右に揺動すると第1の支持部材19、ひいては前輪7を、牽引具16の先端16Bが向いた方向に向けることができるようになっている。
前記牽引具16はパイプからなる棒状であって、基端16A側は車体1の下面に沿うようにほぼ水平に前後方向に設けられる横向き部22と共に、その前方に折り曲げ部23を介して上向き部24を車体1の前方に斜め上向きに延長しており、その先端16Bにハンドルを横向き設けている。そして、第1の支持部材19の前部19Cに牽引具16の基端16Aを起伏可能に連結している。この連結は、基端16Aに第5の回転軸25を左右方向に向けて設け、この第5の回転軸25を前部19Cに前方へ突設した左右一対の側板部19Dに回動自在に連結したものである。また、牽引具16の先端16B側には電動機8の操作スイッチである台車を前進、後退するスチック型の切換スイッチ26と速度スイッチ27が設けられている。
牽引具16には該牽引具16を車体1に固定可能なストッパー装置28が設けられている。このストッパー装置28は車体1の前縁の中央にストッパー受け部29を切り欠き部によって形成し、一方牽引具16にはストッパー受け部29に係止可能なストッパー本体30を設けている。実施例ではストッパー本体30は、上向き部24における折り曲げ部23側に設けられており、上向き部24に後述するブラケット37を介して横向きに設けられた第6の回転軸30Aを介して上向き状態と前向き状態とに回動自在に設けられると共に、このストッパー本体30には該ストッパー本体30を後方に向けて付勢する弾性体(図示せず)が装着され、さらにストッパー本体30には弾性体(図示せず)に抗して該ストッパー本体30を回動するためのレバー状の操作部32が一体に設けられており、牽引具16をストッパー受け部29に係止することで牽引具16の左右方向の揺れを阻止し、一方、ストッパー本体30をストッパー受け部29の上面に係止することで、牽引具16が第5の回転軸25を回転中心として降下することを阻止している。
さらに、牽引具16に第1の牽引用車輪33を設ける。この第1の牽引用車輪33は第1の遊輪34とこの第1の遊輪34の上部設けられて該第1の遊輪34を旋回自在に支持する第1の旋回支持部材35とを備えた自在キャスターによって形成されており、第1の旋回支持部材35の上部に立設した第1の取り付け軸36が折り曲げ部23近傍に前向きに設けられたブラケット37に回動自在に連結している。尚、第1の遊輪34の回転中心線と第1の取り付け軸36の中心は偏位しており、この偏位に起因して第1の遊輪34は第1の取り付け軸36を中心として所望方向へ旋回できるようになっている。
また、車体1前部の左右にそれぞれ第2の牽引用車輪38を設ける。この第2の牽引用車輪38は第1の牽引用車輪33と同様な自在キャスターにより形成されたものであって、第2の遊輪39とこの第2の遊輪39の上部設けられて該第2の遊輪39を旋回自在に支持する第2の旋回支持部材40とを備え、この第2の旋回支持部材40の上部に立設した第2の取り付け軸(図示せず)が車体1前部の左右に回動自在に連結している。
そして、前記後輪4における接地部となる下端4Bと、前輪7における接地部となる下端7Bとを結ぶ前方への延長面を含む第1の仮想平面42のより上方に、接地部となる下端34Aと下端39Aとが配置される高さに第1の牽引用車輪33と第2の牽引用車輪38とはそれぞれ牽引具16、車体1に固定されている。さらに第1の遊輪34における接地部となる下端34Aと第2の遊輪39における接地部となる下端39Aとを結ぶ後方への延長面を含む第2の仮想平面43に前輪7における接地部となる下端7Bが配置されるように、第1の牽引用車輪33と第2の牽引用車輪38とはそれぞれ牽引具16、車体1に固定されている。また、電動機8、回転動力伝達機構9を備えた車体1全体の重心Gは前輪7よりも前方に配置されている。
次に前記構成についてその作用を説明する。台車に荷物Lを載置して自走するときは、予めストッパー装置28を解除して牽引具16を第4の回転軸20を中心として左右に揺動することで、第1の支持部材19を介して前輪7を移動方向に向けることができるようになっている。さらに、牽引具16はストッパー装置28が解除していることで第5の回転軸25を回転中心として起伏自在に設けられている。したがって、自重により牽引具16は第1の牽引用車輪33が路面Rに常時接地するように伏した方向に配置される。
そして、荷台2に荷物Lを載置することで該荷物Lの荷重が後輪4と前輪7の中間に負荷されるので、後輪4と前輪7及び第1の牽引用車輪33が接地するようになる。従って、第2の遊輪39は接地せず、路面Rより浮いている。電源コード15を外部電源に接続し、その後、牽引具16の先端16Bを握って切換スイッチ26を前進側に操作すると、電源の回路が閉成することで電動機8が作動してその回転力が回転動力伝達機構9を介して後輪4に伝達され、該後輪4の回転によって速度スイッチ27により設定された速度で移動する。この際、牽引具16は第4の回転軸20を回転中心として左右に揺動することで、第1の支持部材19を介して前輪7を所望の移動方向へ向けて自走することができる。また、その際に、荷物Lの荷重は前輪7のみならず後輪4にも負荷されることとなるので、駆動輪としての後輪4にスリップが生じにくくなる。尚、停止するときには切換スイッチ26を操作して電動機8の電源の回路を開成すると同時に電動機8の出力軸(図示せず)にブレーキが作動して停止する。この停止は電源の回路が閉成するまで維持されるようになっている。
一方、荷台2に荷物Lを載置しない空荷の状態で牽引する場合には、後輪4を接地させて自走時よりも早く移動すると、駆動輪である後輪4の駆動源となる電動機8が回転動力伝達機構9を介して回転力が付加されてしまう。これを回避するため、まず牽引具16をストッパー装置28により車体1に固定する。この固定は操作部32を弾性体(図示せず)に抗して前倒し(図5の矢印方向)ストッパー本体30を前方に配置しておく。この状態で牽引具16の上向き部24をストッパー受け部29に係止するように牽引具16を第5の回転軸25を回転中心として上方に回動し、そしてストッパー本体30をストッパー受け部29の上面上に配置する。その後操作部32への手の力を弱めて弾性体(図示せず)の付勢力によってストッパー本体30をストッパー受け部29の上面に係止して、車体1に対して牽引具16を左右或いは上下に動かないように固定する。この状態では第1の牽引用車輪33が車体1側に引き寄せられた状態で所定高さに固定されるものであり、この所定高さの固定により第1の牽引用車輪33は、後輪4と前輪7を結ぶ仮想平面42よりも上方に配置されるようになると共に、第1の遊輪34における接地部となる下端34Aと第2の遊輪39における接地部となる下端39Aとを結ぶ第2の仮想平面43の後方への延長面に前輪7における接地部となる下端7Bが配置されるようになる。尚、この際には前輪7は前向きに固定されている。
そして、空荷の状態で先端16Bを握って牽引具16を介して台車を移動するときには、重心Gが前輪7と第2の遊輪39との間にあるため、後輪4が路面Rより浮き上がり車体1が傾斜して前輪7と第1の遊輪34及び第2の遊輪39が路面Rに接することとなる。このような状態で先端16Bを握って牽引具16を介して台車を牽引して移動する。この移動の際には、先端16Bを前方へ牽引すると共に、所望方向に向けると、第1の遊輪34及び第2の遊輪39がそれぞれ牽引方向に向きを変えて移動する。
再び、荷台2に荷物Lが載ると、該荷物Lの荷重が後輪4と前輪7の中間に負荷されるので、後輪4と前輪7が再び接地するようになる。
以上のように、前記実施例では請求項1に対応して車体1の後部に後輪4を設け、車体1の後輪4の前方に前輪7を遊転可能に設ける共に、該前輪7を第1の支持部材19を介して車体1に旋回可能に設け、第1の支持部材19側に基端16Aを連結すると共に先端16Bを前方に向けて左右に揺動可能に設けた牽引具16を備え、牽引具16には第1の牽引用車輪33を遊転可能に設けると共に、この第1の牽引用車輪33は前記前輪7よりも前方に設けられ、かつ第1の牽引用車輪33は、後輪4と前輪7を結ぶ仮想平面42よりも上方に配置可能に設けられることにより、自走するときには駆動用の少なくとも後輪4と前輪7を路面Rに接地させ、牽引移動するときには車体1を傾斜して前輪7と第1の遊輪34を路面Rに接地させるようにしたことで、車体1の傾斜を利用して後輪4と前輪7とが路面Rに接地する荷物Lを積んだ状態と、前輪7と第1の牽引用車輪33とが路面Rに接地する空荷の状態とを簡単に切換えすることができる。
前記実施例では請求項2に対応して遊転車輪は、車体1の後部に後輪4を設けると共に、車体1の後輪4の前方に前輪7を遊転可能に設ける共に、該前輪7を第1の支持部材19を介して車体1に旋回可能に設け、第1の支持部材19側に基端16Aを連結すると共に先端16Bを前方に向けて左右に揺動可能に設けた牽引具16を備え、車体1に第2の牽引用車輪38を遊転可能に設けると共に、この第2の牽引用車輪38は前輪7よりも前方に設けられ、かつ第2の牽引用車輪38は、後輪4と前輪7を結ぶ仮想平面42よりも上方に配置されていることにより、自走するときには駆動用の後輪4と前輪7を路面Rに設置させ、牽引移動するときには車体1を傾斜して前輪7と第2の牽引用車輪38を路面Rに接地させるようにしたことで、駆動用の後輪4を路面Rより浮かせた状態で移動することができるので、車体1の傾斜を利用して後輪4と前輪7とが路面Rに接地する荷物Lを積んだ状態と、前輪7と第2の牽引用車輪38とが路面Rに接地する空荷の状態とを簡単に切換えすることができる。
前記実施例では請求項3に対応して、車体1に後輪4、前輪7及び第2の牽引用車輪38を設け、牽引具16に第1の牽引用車輪33を設けたことにより、牽引移動するときには車体1を傾斜して前輪7と第1の牽引用車輪33及び第2の牽引用車輪38を路面に接地させるようにすることができる。
前記実施例では請求項4に対応して、第1の牽引用車輪33と前記第2の牽引用車輪38とを結ぶような第2の仮想平面43上に前記前輪7を配置可能に設けた牽引移動するときには車体1を傾斜して前輪7と第1の牽引用車輪33及び第2の牽引用車輪38を路面Rに確実に接地させることができる。
前記実施例では請求項5に対応して前記牽引具16は車体1に対して起伏自在に設けられたことにより、第1の牽引用車輪34を第1の仮想平面12より上方に配置することができる。さらに牽引具16を伏したような状態では第1の牽引用車輪33は前記仮想平面42よりも下方に配置されて接地できるので、自走するときには後輪4と前輪7の他に第1の牽引用車輪33も路面に接地させて移動することができる。
前記実施例では請求項6に対応して前記牽引具16の基端16Aを第1の支持部材19に連結すると共に、車体1と牽引具16との間にストッパー装置28を介在することにより、車体1と牽引具16との間にストッパー装置28を介在して両者を固定することができ、牽引時などにおいて牽引具16が車体1に対してぐらつくようなことがないので、牽引具16が安定した状態で台車を移動することができる。
前記実施例では請求項7に対応して車体1全体の重心Gを前輪7より前方に設けることにより、荷台2に荷物Lを載せないときには第1の牽引用車輪33及び第2の牽引用車輪38と前輪7とが路面Rに接地するようになるので、自動的に後輪4が路面Rより浮くことができ、そのまま牽引具16により牽引移動することができる。
前記実施例では請求項8に対応して車体1の後部に荷台2を設けたことにより、荷台2に載せた荷物Lの荷重を駆動輪である後輪4に確実に付加することができるようになる。
さらに前記実施例では請求項9に対応して、牽引用車輪は第1の牽引用車輪33、第2の牽引用車輪38は自在キャスターからなることにより、この第1の牽引用車輪33、第2の牽引用車輪38が所望方向に旋回することができるようになり、車体1の方向転換を簡単に行うことができる。
また、前記実施例では請求項10に対応して、前記後輪4の駆動源である電動機8を保護することができる。
前記実施例では請求項11に対応して、駆動源である電動機8には電源を開成すると作動するブレーキが設けられ、電源を開成するとブレーキが作動することにより、電動機8の停止に伴って後輪4を停止させることができる。
以上のように本考案にかかる牽引式台車は、各種の用途に適用できる。
本考案の一実施例を示す上方からの全体斜視図である。 同下方からの斜視図である。 同荷物を積んだ自走状態の断面図である。 同空荷の牽引状態の断面図である。 同要部の斜視図である。
符号の説明
1 車体
2 荷台
4 後輪
7 前輪
16 牽引具
16A 基端
16B 先端
19 第1の支持部材
28 ストッパー装置
33 第1の牽引用車輪
38 第2の牽引用車輪
42 第1の仮想平面
43 第2の仮想平面
G 重心

Claims (11)

  1. 車体の後部に後輪を設け、前記車体の前記後輪の前方に前輪を遊転可能に設ける共に、該前輪を支持部材を介して前記車体に旋回可能に設け、前記支持部材側に基端を連結すると共に先端を前方に向けて左右に揺動可能に設けた牽引具を備えた牽引式台車であって、前記牽引具に第1の牽引用車輪を遊転可能に設けると共に、この第1の牽引用車輪は前記前輪よりも前方に設けられ、かつ前記第1の牽引用車輪は、前記後輪と前記前輪を結ぶような第1の仮想平面よりも上方に配置可能に設けられることを特徴とする牽引式台車。
  2. 車体の後部に後輪を設け、前記車体の前記後輪の前方に前輪を遊転可能に設ける共に、該前輪を支持部材を介して前記車体に旋回可能に設け、前記支持部材側に基端を連結すると共に先端を前方に向けて左右に揺動可能に設けた牽引具を備えた牽引式台車であって、前記車体に第2の牽引用車輪を遊転可能に設けると共に、この第2の牽引用車輪は前記前輪よりも前方に設けられ、かつ前記第2の牽引用車輪は、前記後輪と前記前輪を結ぶ第1の仮想平面よりも上方に配置されていることを特徴とする牽引式台車。
  3. 車体の後部に後輪を設け、前記車体の前記後輪の前方に前輪を遊転可能に設ける共に、該前輪を支持部材を介して前記車体に旋回可能に設け、前記支持部材側に基端を連結すると共に先端を前方に向けて左右に揺動可能に設けた牽引具を備えた牽引式台車であって、前記牽引具に第1の牽引用車輪を遊転可能に設けると共に、この第1の牽引用車輪は前記前輪よりも前方に設けられ、前記車体に第2の牽引用車輪を遊転可能に設けると共に、この第2の牽引用車輪は前記前輪よりも前方に設けられ、かつ前記第1の牽引用車輪及び前記第2の牽引用車輪は、前記後輪と前記前輪を結ぶ第1の仮想平面よりも上方に配置されていることを特徴とする牽引式台車。
  4. 前記第1の牽引用車輪と前記第2の牽引用車輪とを結ぶような第2の仮想平面上に前記前輪を配置可能に設けたことを特徴とする請求項3記載の牽引式台車。
  5. 前記牽引具は前記車体に対して起伏自在に設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の牽引式台車。
  6. 前記牽引具の基端を前記支持部材に連結すると共に、前記車体と前記牽引具との間にストッパー装置を介在することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の牽引式台車。
  7. 前記車体全体の重心を前輪より前方に設けることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の牽引式台車。
  8. 前記車体の後部に荷台を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の牽引式台車。
  9. 前記牽引用車輪は自在キャスターからなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の牽引式台車。
  10. 前記後輪が駆動輪であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の牽引式台車。
  11. 前記後輪を駆動する駆動源が電動機であり、この電動機には電源を開成すると作動するブレーキが設けられていることを特徴とする請求項10記載の牽引式台車。
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