JP3383780B2 - 運搬台車 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動車輪を備えた
電動ユニット付きの歩行型運搬台車に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】上記の歩行型運搬台車は、電動ユニット
のモーターの補助を受けて、例えば歩行速度(5Km/
h程度)で自走移動させるように構成される。 【0003】また、上記の運搬台車には、これを牽引車
に連結して引かせるために、牽引車に連結される牽引具
が、起立姿勢と牽引車に連結の回倒姿勢とに切り換え可
能に備えられている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、運搬台車を
牽引車によって引かせると、路面に接地している電動ユ
ニットの駆動車輪が従動回転し、これに伴ってモーター
も回転するのであって、この際、モーターを定格回転数
よりも高速で回転させると、ベアリングの焼き付き等に
よってモーターが壊れることがあり、その他、駆動系や
駆動車輪などにも無理がかゝって、ダメージを受けるこ
とから、牽引車としてはトルク的に高速走行が可能であ
っても、牽引車による運搬台車の牽引速度を歩行速度程
度に抑えているのが現状である。 【0005】しかし、運搬台車の牽引速度を低く抑える
ことは、極めて非能率的であることから、運搬台車を、
例えば20〜30Km/hといった速度で高速移動させ
たいとの要望が高まっている。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、かゝる要望に
呼応して成されたものであって、駆動車輪付きの電動ユ
ニットと姿勢切り換え可能の牽引具とを備えた歩行型の
運搬台車において、電動ユニットの駆動車輪を路面への
接地状態と非接地状態とに切り換え可能に構成すると共
に、牽引具の回倒姿勢への切り換えに連動して駆動車輪
を非接地状態に切り換えるための車輪昇降機構を備え、
また、電動ユニットのモーターを回転させる充電用の車
輪を、駆動車輪の非接地状態への切り換えに連動して接
地状態に切り換え可能に備えて成る点に特徴がある(請
求項1)。 【0007】上記の構成によれば、運搬台車を電動ユニ
ットのモーターの補助を受けて自走移動させる形態と、
駆動車輪を非接地状態にして、運搬台車を牽引車によっ
て引かせる牽引移動の形態とを選択することができる。 【0008】従って、牽引車による運搬台車の牽引に際
しては、駆動車輪が非接地の状態にあって、モーターの
回転を一切伴わないことから、運搬台車を例えば20〜
30Km/hの速度で高速移動させることが容易に可能
となり、台車による荷の運搬を能率的に行うことができ
る。 【0009】しかも、運搬台車を牽引車によって牽引す
る際に必然的に行われるところの、牽引具の回倒姿勢へ
の切り換えに連動して、駆動車輪を非接地状態に切り換
えさせることから、駆動車輪の持ち上げを失念すること
は一切なく、モーターの不測な破損等は一切生じないの
である。 【0010】また、かゝる構成によれば、牽引車によっ
て運搬台車を牽引している間に、バッテリーの充電が自
動的に行われる利点がある。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2は歩行型の運搬台車
を示し、この運搬台車は、手押し用の把手1を備えた台
車本体2の前後左右の両側に、それぞれ接地車輪3を設
けると共に、台車本体2の荷台板4の下部側に、駆動車
輪5を備えた電動ユニット6と、駆動車輪5を路面の凹
凸に沿わせるサスペンション機構7とを設け、更に、牽
引車(又は他の運搬台車)8に連結される牽引具9を台
車本体2の把手1側に設けると共に、他の台車を連結す
るための連結手段10を台車本体2の把手1とは反対側
に設けて成る。 【0012】尚、把手1側の左右両側の車輪3は、偏心
タイプの所謂キャスタ車輪であり、把手1とは反対側の
左右両側の車輪3は、単なる固定車輪である。 【0013】上記の電動ユニット6は、図3〜図5に示
すように、バッテリー11によって駆動されるモーター
12にギア式の減速機構13を連動連結すると共に、駆
動車輪5を軸支したフレーム14,14を、減速機構1
3の出力軸15と同芯状の支軸16まわりで上下に揺動
可能に設け、かつ、駆動車輪5と出力軸15とにわたっ
てチエーン式の伝動機構17を設けて成るもので、モー
ター12の正逆転切り換えスイッチ、即ち、駆動車輪5
の前後進切り換えスイッチSを把手1に備えている。 【0014】一方、サスペンション機構7は、フレーム
14,14の遊端側にわたってベース18を設けて、こ
のベース18に軸体19を上方に向けて設けると共に、
この軸体19に相対峙させて荷台板4側にも下方への突
出軸体20を連設し、かつ、この両軸体19,20にわ
たって圧縮スプリング21を設けて成るもので、駆動車
輪5による運搬台車の自走移動に際して、駆動車輪5を
路面の凹凸に沿わせるようにしている。 【0015】運搬台車を牽引車(又は他の運搬台車)8
に連結するための牽引具9は、例えばパイプ22をV字
状に折り曲げて、その折り曲げ部分に係止部23を形成
すると共に、折り曲げパイプ部分にわたって補強部材2
4を連結し、更に、折り曲げ端部にわたって支軸25を
設けて成るもので、この支軸25を台車本体2の把手1
基部側に枢着して、牽引具9を牽引車(又は他の運搬台
車)8に連結の回倒姿勢Aと起立姿勢Bとに切り換え可
能に構成している。 【0016】図1に戻って、牽引車(又は他の運搬台
車)8が備える牽引具9の連結手段26は、回倒姿勢A
に切り換えられた牽引具9を係入するためのチャンネル
部材27と、補強用の板状部材28とにわたって、上下
方向で同芯状のピン孔を形成すると共に、このピン孔に
把手付きの連結ピン29を挿抜可能に設けて成るもの
で、連結ピン29を抜き取った状態で、回倒姿勢Aに切
り換えた牽引具9をチャンネル部材27に係入し、か
つ、この牽引具9の係止部23に連結ピン29を係入さ
せるように、上記のピン孔に連結ピン29を挿入するこ
とで、牽引車(又は他の運搬台車)8に対する運搬台車
の連結が達成される。 【0017】上記構成の連結手段26と他の台車を連結
するための連結手段10とは、構成的に同じであること
から、同じ構成部材に同符号を付して、連結手段10の
説明を省略することにする。 【0018】上記構成の運搬台車において、牽引具9の
回倒姿勢Aへの切り換えに連動して駆動車輪5を非接地
状態に切り換えさせるために、牽引具9に関連させて車
輪昇降機構31を備えさせている。 【0019】この車輪昇降機構31は次のように構成さ
れている。即ち、牽引具9の下部側の補強部材24に軸
受32を設け、この軸受32にT字状のバー33を揺動
可能に垂下保持させる一方、台車本体2の把手1側に一
対のブラケット34,34を下方に向けて連設し、この
ブラケット34,34にわたって、筒状部材35を外嵌
合させた支軸36を横架すると共に、第2の筒状部材3
7を上記の筒状部材35に交差させて連設し、かつ、こ
の第2の筒状部材37にT字状のバー33を挿通させて
いる。 【0020】そして、筒状部材35に、支軸36に直交
させる状態でアーム38を連設する一方、台車本体2の
駆動車輪5側にブラケット39を垂下連設して、このブ
ラケット39に横軸40まわりで回動可能に屈曲アーム
41を枢着し、この屈曲アーム41の一方のアーム部分
41aと上記アーム38とにわたって、ターンバックル
42を備えたロッド43を枢着して、牽引具9の起立姿
勢Bから回倒姿勢Aへの切り換えに伴って他方のアーム
部分41bを上方に持ち上げ揺動させるようにしてい
る。 【0021】そして更に、前記サスペンション機構7の
ベース18に対して、他方のアーム部分41bの揺動範
囲内に位置させる状態で、かつ、牽引具9の起立姿勢B
では駆動車輪5のサスペンション動作を阻害しない位置
に、支軸44まわりで回転可能なローラ45を設けて、
牽引具9の起立姿勢Bから回倒姿勢Aへの切り換えに伴
って、電動ユニット6の駆動車輪5を接地状態から非接
地状態に切り換えさせるようにしている。 【0022】要約すると、牽引具9を起立姿勢Bにした
状態では、駆動車輪5が路面に接地し、牽引車(又は他
の運搬台車)8による運搬台車の牽引に際して、牽引具
9を起立姿勢Bから回倒姿勢Aに切り換えると、これに
連動して駆動車輪5が非接地状態に切り換えられるので
ある。 【0023】従って、駆動車輪5を路面に接地させた状
態では、サスペンション機構7によって路面の凹凸を吸
収する状態で、運搬台車を駆動車輪5によって自走移動
させることができる。 【0024】そして、運搬台車を牽引車(又は他の運搬
台車)8によって牽引移動する際には、牽引具9の回倒
姿勢Aへの切り換えに伴って駆動車輪5が非接地状態に
切り換えられて、運搬台車が牽引されてもモーター12
は回転しないことから、モーター12の破損を一切懸念
することなく、運搬台車を能率的に高速で牽引移動させ
ることができる。 【0025】しかも、運搬台車を牽引車(又は他の運搬
台車)8によって牽引する際に必然的に行われるところ
の、牽引具9の回倒姿勢Aへの切り換えに連動して、駆
動車輪5を非接地状態に切り換えさせることから、駆動
車輪5の持ち上げを失念することは一切なく、モーター
12の不測な破損等は一切生じないのである。 【0026】好適には、図6に示すように、電動ユニッ
ト6のモーター12を回転させる充電用の車輪46を、
駆動車輪5の非接地状態への切り換えに連動して接地状
態に切り換え可能に備えて、搭載バッテリー11の充電
を可能にすることである。 【0027】即ち、例えば駆動車輪5の軸支フレーム1
4,14を把手1側に延設して、この延設フレーム部分
14a,14aに、軸受47を上下方向にガイドするた
めの長孔aを形成し、かつ、フレーム部分14a,14
a間に充電用の車輪46を配置して、この車輪46の車
軸48両端を軸受47,47で支持すると共に、軸受4
7とフレーム部分14aの上部折り曲げ板部49との間
にサスペンション用のスプリング50を設けるのであ
る。 【0028】そして、充電用車輪46の回転をモーター
12に伝動するためのチエーン式の伝動機構51を、モ
ーター12に連結された減速機構13の出力軸15と充
電用の車輪46とにわたって設けて、運搬台車の牽引移
動に伴ってモーター12を回転させるように構成するの
であり、かゝる構成によれば、運搬台車を牽引車(又は
他の運搬台車)8によって牽引している間に、搭載バッ
テリー11の充電が自動的に行われる利点がある。 【0029】この際、モーター12の破損を避ける上
で、運搬台車の最大の牽引速度に基づいて、モーター1
2を定格回転数の付近で回転させるように、伝動機構5
1の減速比を設定することが肝要である。 【0030】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、電動ユニットのモーターの補助を受けて自
走移動させる形態と、駆動車輪を非接地状態にして牽引
移動させる形態とを、任意に選択できる運搬台車が提供
される。 【0031】そして、牽引移動の際には、駆動車輪が非
接地の状態にあって、モーターの回転を一切伴わないこ
とから、モーターの破損を一切心配せずに、運搬台車を
高速で牽引移動させることができる。 【0032】しかも、牽引移動に際して必然的に行われ
るところの牽引具の回倒姿勢への切り換えに連動して、
駆動車輪を非接地状態に切り換えさせることから、モー
ターの破損に繋がる駆動車輪の持ち上げ失念の事態も一
切生じることがない。 【0033】これに加えて、牽引移動の間にバッテリー
が自動的に充電されるのである。
電動ユニット付きの歩行型運搬台車に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】上記の歩行型運搬台車は、電動ユニット
のモーターの補助を受けて、例えば歩行速度(5Km/
h程度)で自走移動させるように構成される。 【0003】また、上記の運搬台車には、これを牽引車
に連結して引かせるために、牽引車に連結される牽引具
が、起立姿勢と牽引車に連結の回倒姿勢とに切り換え可
能に備えられている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、運搬台車を
牽引車によって引かせると、路面に接地している電動ユ
ニットの駆動車輪が従動回転し、これに伴ってモーター
も回転するのであって、この際、モーターを定格回転数
よりも高速で回転させると、ベアリングの焼き付き等に
よってモーターが壊れることがあり、その他、駆動系や
駆動車輪などにも無理がかゝって、ダメージを受けるこ
とから、牽引車としてはトルク的に高速走行が可能であ
っても、牽引車による運搬台車の牽引速度を歩行速度程
度に抑えているのが現状である。 【0005】しかし、運搬台車の牽引速度を低く抑える
ことは、極めて非能率的であることから、運搬台車を、
例えば20〜30Km/hといった速度で高速移動させ
たいとの要望が高まっている。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、かゝる要望に
呼応して成されたものであって、駆動車輪付きの電動ユ
ニットと姿勢切り換え可能の牽引具とを備えた歩行型の
運搬台車において、電動ユニットの駆動車輪を路面への
接地状態と非接地状態とに切り換え可能に構成すると共
に、牽引具の回倒姿勢への切り換えに連動して駆動車輪
を非接地状態に切り換えるための車輪昇降機構を備え、
また、電動ユニットのモーターを回転させる充電用の車
輪を、駆動車輪の非接地状態への切り換えに連動して接
地状態に切り換え可能に備えて成る点に特徴がある(請
求項1)。 【0007】上記の構成によれば、運搬台車を電動ユニ
ットのモーターの補助を受けて自走移動させる形態と、
駆動車輪を非接地状態にして、運搬台車を牽引車によっ
て引かせる牽引移動の形態とを選択することができる。 【0008】従って、牽引車による運搬台車の牽引に際
しては、駆動車輪が非接地の状態にあって、モーターの
回転を一切伴わないことから、運搬台車を例えば20〜
30Km/hの速度で高速移動させることが容易に可能
となり、台車による荷の運搬を能率的に行うことができ
る。 【0009】しかも、運搬台車を牽引車によって牽引す
る際に必然的に行われるところの、牽引具の回倒姿勢へ
の切り換えに連動して、駆動車輪を非接地状態に切り換
えさせることから、駆動車輪の持ち上げを失念すること
は一切なく、モーターの不測な破損等は一切生じないの
である。 【0010】また、かゝる構成によれば、牽引車によっ
て運搬台車を牽引している間に、バッテリーの充電が自
動的に行われる利点がある。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2は歩行型の運搬台車
を示し、この運搬台車は、手押し用の把手1を備えた台
車本体2の前後左右の両側に、それぞれ接地車輪3を設
けると共に、台車本体2の荷台板4の下部側に、駆動車
輪5を備えた電動ユニット6と、駆動車輪5を路面の凹
凸に沿わせるサスペンション機構7とを設け、更に、牽
引車(又は他の運搬台車)8に連結される牽引具9を台
車本体2の把手1側に設けると共に、他の台車を連結す
るための連結手段10を台車本体2の把手1とは反対側
に設けて成る。 【0012】尚、把手1側の左右両側の車輪3は、偏心
タイプの所謂キャスタ車輪であり、把手1とは反対側の
左右両側の車輪3は、単なる固定車輪である。 【0013】上記の電動ユニット6は、図3〜図5に示
すように、バッテリー11によって駆動されるモーター
12にギア式の減速機構13を連動連結すると共に、駆
動車輪5を軸支したフレーム14,14を、減速機構1
3の出力軸15と同芯状の支軸16まわりで上下に揺動
可能に設け、かつ、駆動車輪5と出力軸15とにわたっ
てチエーン式の伝動機構17を設けて成るもので、モー
ター12の正逆転切り換えスイッチ、即ち、駆動車輪5
の前後進切り換えスイッチSを把手1に備えている。 【0014】一方、サスペンション機構7は、フレーム
14,14の遊端側にわたってベース18を設けて、こ
のベース18に軸体19を上方に向けて設けると共に、
この軸体19に相対峙させて荷台板4側にも下方への突
出軸体20を連設し、かつ、この両軸体19,20にわ
たって圧縮スプリング21を設けて成るもので、駆動車
輪5による運搬台車の自走移動に際して、駆動車輪5を
路面の凹凸に沿わせるようにしている。 【0015】運搬台車を牽引車(又は他の運搬台車)8
に連結するための牽引具9は、例えばパイプ22をV字
状に折り曲げて、その折り曲げ部分に係止部23を形成
すると共に、折り曲げパイプ部分にわたって補強部材2
4を連結し、更に、折り曲げ端部にわたって支軸25を
設けて成るもので、この支軸25を台車本体2の把手1
基部側に枢着して、牽引具9を牽引車(又は他の運搬台
車)8に連結の回倒姿勢Aと起立姿勢Bとに切り換え可
能に構成している。 【0016】図1に戻って、牽引車(又は他の運搬台
車)8が備える牽引具9の連結手段26は、回倒姿勢A
に切り換えられた牽引具9を係入するためのチャンネル
部材27と、補強用の板状部材28とにわたって、上下
方向で同芯状のピン孔を形成すると共に、このピン孔に
把手付きの連結ピン29を挿抜可能に設けて成るもの
で、連結ピン29を抜き取った状態で、回倒姿勢Aに切
り換えた牽引具9をチャンネル部材27に係入し、か
つ、この牽引具9の係止部23に連結ピン29を係入さ
せるように、上記のピン孔に連結ピン29を挿入するこ
とで、牽引車(又は他の運搬台車)8に対する運搬台車
の連結が達成される。 【0017】上記構成の連結手段26と他の台車を連結
するための連結手段10とは、構成的に同じであること
から、同じ構成部材に同符号を付して、連結手段10の
説明を省略することにする。 【0018】上記構成の運搬台車において、牽引具9の
回倒姿勢Aへの切り換えに連動して駆動車輪5を非接地
状態に切り換えさせるために、牽引具9に関連させて車
輪昇降機構31を備えさせている。 【0019】この車輪昇降機構31は次のように構成さ
れている。即ち、牽引具9の下部側の補強部材24に軸
受32を設け、この軸受32にT字状のバー33を揺動
可能に垂下保持させる一方、台車本体2の把手1側に一
対のブラケット34,34を下方に向けて連設し、この
ブラケット34,34にわたって、筒状部材35を外嵌
合させた支軸36を横架すると共に、第2の筒状部材3
7を上記の筒状部材35に交差させて連設し、かつ、こ
の第2の筒状部材37にT字状のバー33を挿通させて
いる。 【0020】そして、筒状部材35に、支軸36に直交
させる状態でアーム38を連設する一方、台車本体2の
駆動車輪5側にブラケット39を垂下連設して、このブ
ラケット39に横軸40まわりで回動可能に屈曲アーム
41を枢着し、この屈曲アーム41の一方のアーム部分
41aと上記アーム38とにわたって、ターンバックル
42を備えたロッド43を枢着して、牽引具9の起立姿
勢Bから回倒姿勢Aへの切り換えに伴って他方のアーム
部分41bを上方に持ち上げ揺動させるようにしてい
る。 【0021】そして更に、前記サスペンション機構7の
ベース18に対して、他方のアーム部分41bの揺動範
囲内に位置させる状態で、かつ、牽引具9の起立姿勢B
では駆動車輪5のサスペンション動作を阻害しない位置
に、支軸44まわりで回転可能なローラ45を設けて、
牽引具9の起立姿勢Bから回倒姿勢Aへの切り換えに伴
って、電動ユニット6の駆動車輪5を接地状態から非接
地状態に切り換えさせるようにしている。 【0022】要約すると、牽引具9を起立姿勢Bにした
状態では、駆動車輪5が路面に接地し、牽引車(又は他
の運搬台車)8による運搬台車の牽引に際して、牽引具
9を起立姿勢Bから回倒姿勢Aに切り換えると、これに
連動して駆動車輪5が非接地状態に切り換えられるので
ある。 【0023】従って、駆動車輪5を路面に接地させた状
態では、サスペンション機構7によって路面の凹凸を吸
収する状態で、運搬台車を駆動車輪5によって自走移動
させることができる。 【0024】そして、運搬台車を牽引車(又は他の運搬
台車)8によって牽引移動する際には、牽引具9の回倒
姿勢Aへの切り換えに伴って駆動車輪5が非接地状態に
切り換えられて、運搬台車が牽引されてもモーター12
は回転しないことから、モーター12の破損を一切懸念
することなく、運搬台車を能率的に高速で牽引移動させ
ることができる。 【0025】しかも、運搬台車を牽引車(又は他の運搬
台車)8によって牽引する際に必然的に行われるところ
の、牽引具9の回倒姿勢Aへの切り換えに連動して、駆
動車輪5を非接地状態に切り換えさせることから、駆動
車輪5の持ち上げを失念することは一切なく、モーター
12の不測な破損等は一切生じないのである。 【0026】好適には、図6に示すように、電動ユニッ
ト6のモーター12を回転させる充電用の車輪46を、
駆動車輪5の非接地状態への切り換えに連動して接地状
態に切り換え可能に備えて、搭載バッテリー11の充電
を可能にすることである。 【0027】即ち、例えば駆動車輪5の軸支フレーム1
4,14を把手1側に延設して、この延設フレーム部分
14a,14aに、軸受47を上下方向にガイドするた
めの長孔aを形成し、かつ、フレーム部分14a,14
a間に充電用の車輪46を配置して、この車輪46の車
軸48両端を軸受47,47で支持すると共に、軸受4
7とフレーム部分14aの上部折り曲げ板部49との間
にサスペンション用のスプリング50を設けるのであ
る。 【0028】そして、充電用車輪46の回転をモーター
12に伝動するためのチエーン式の伝動機構51を、モ
ーター12に連結された減速機構13の出力軸15と充
電用の車輪46とにわたって設けて、運搬台車の牽引移
動に伴ってモーター12を回転させるように構成するの
であり、かゝる構成によれば、運搬台車を牽引車(又は
他の運搬台車)8によって牽引している間に、搭載バッ
テリー11の充電が自動的に行われる利点がある。 【0029】この際、モーター12の破損を避ける上
で、運搬台車の最大の牽引速度に基づいて、モーター1
2を定格回転数の付近で回転させるように、伝動機構5
1の減速比を設定することが肝要である。 【0030】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、電動ユニットのモーターの補助を受けて自
走移動させる形態と、駆動車輪を非接地状態にして牽引
移動させる形態とを、任意に選択できる運搬台車が提供
される。 【0031】そして、牽引移動の際には、駆動車輪が非
接地の状態にあって、モーターの回転を一切伴わないこ
とから、モーターの破損を一切心配せずに、運搬台車を
高速で牽引移動させることができる。 【0032】しかも、牽引移動に際して必然的に行われ
るところの牽引具の回倒姿勢への切り換えに連動して、
駆動車輪を非接地状態に切り換えさせることから、モー
ターの破損に繋がる駆動車輪の持ち上げ失念の事態も一
切生じることがない。 【0033】これに加えて、牽引移動の間にバッテリー
が自動的に充電されるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】車輪昇降機構を示す運搬台車の側面図である。
【図2】車輪昇降機構を示す運搬台車の正面図である。
【図3】台車本体の荷台板を透視して示す車輪昇降機構
の斜視図である。 【図4】電動ユニット付近の側面図である。 【図5】牽引具の連結手段側から見た車輪昇降機構の詳
細図である。 【図6】別の実施の形態による電動ユニットの側面図で
ある。 【符号の説明】 5…駆動車輪、6…電動ユニット、8…牽引車、9…牽
引具、31…車輪昇降機構、46…充電用の車輪、A…
回倒姿勢、B…起立姿勢。
の斜視図である。 【図4】電動ユニット付近の側面図である。 【図5】牽引具の連結手段側から見た車輪昇降機構の詳
細図である。 【図6】別の実施の形態による電動ユニットの側面図で
ある。 【符号の説明】 5…駆動車輪、6…電動ユニット、8…牽引車、9…牽
引具、31…車輪昇降機構、46…充電用の車輪、A…
回倒姿勢、B…起立姿勢。
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(56)参考文献 特開 平9−277936(JP,A)
特開 平8−268286(JP,A)
特開 平7−315257(JP,A)
実開 平4−69281(JP,U)
実開 昭57−171926(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B62B 3/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 駆動車輪付きの電動ユニットを備えると
共に、牽引車に連結される牽引具を、牽引車に連結の回
倒姿勢と起立姿勢とに切り換え可能に備えた歩行型の運
搬台車であって、電動ユニットの駆動車輪を路面への接
地状態と非接地状態とに切り換え可能に構成すると共
に、牽引具の回倒姿勢への切り換えに連動して駆動車輪
を非接地状態に切り換えるための車輪昇降機構を備え、
また、電動ユニットのモーターを回転させる充電用の車
輪を、駆動車輪の非接地状態への切り換えに連動して接
地状態に切り換え可能に備えて成ることを特徴とする運
搬台車。
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---|---|---|---|
JP21796399A JP3383780B2 (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 運搬台車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21796399A JP3383780B2 (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 運搬台車 |
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JP2001039311A JP2001039311A (ja) | 2001-02-13 |
JP3383780B2 true JP3383780B2 (ja) | 2003-03-04 |
Family
ID=16712482
Family Applications (1)
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JP21796399A Expired - Fee Related JP3383780B2 (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 運搬台車 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014214028A (ja) * | 2013-04-22 | 2014-11-17 | ジェイエルジー インダストリーズ インク.Jlg Industries Inc. | 自走付属機 |
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KR101883704B1 (ko) * | 2017-01-10 | 2018-07-31 | (주)대경엔지니어링 | 독립운전이 가능한 트레일러형 전동운반기 |
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JPH09277936A (ja) * | 1996-04-16 | 1997-10-28 | Meidensha Corp | 無人搬送車 |
-
1999
- 1999-07-30 JP JP21796399A patent/JP3383780B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014214028A (ja) * | 2013-04-22 | 2014-11-17 | ジェイエルジー インダストリーズ インク.Jlg Industries Inc. | 自走付属機 |
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