JP3122027B2 - スクリーン印刷におけるクリーニング装置 - Google Patents

スクリーン印刷におけるクリーニング装置

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JP3122027B2
JP3122027B2 JP08022922A JP2292296A JP3122027B2 JP 3122027 B2 JP3122027 B2 JP 3122027B2 JP 08022922 A JP08022922 A JP 08022922A JP 2292296 A JP2292296 A JP 2292296A JP 3122027 B2 JP3122027 B2 JP 3122027B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、として電子回路
基板上に電子部品が装着される前に、所定位置に半田ペ
ースト等を載着させる等、スクリーン印刷や厚膜塗布印
刷に用いられるスクリーンのクリーニング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】絶縁基板上に電子回路パターンを印刷す
る方法として、スクリーン印刷が用いられていることは
周知である。このスクリーン印刷方法は、印刷さるべき
絶縁基板上に載置されるスクリーン(又はメッシュスク
リーン)と、スクリーン上を走行して所定量のインクを
スクリーンに供給し、かつ、スクリーンを絶縁基板に圧
し当てるインクスキージとからなる。これにより、イン
クからなる所定の電子回路パターンが絶縁基板上に印刷
され、その電子回路パターンはスクリーンに穿設された
印刷用透孔によって形成される。印刷された絶縁基板は
スクリーンから離されて印刷された電子回路パターンを
固定するために加熱される。スクリーンはステンレスス
チールメッシュ等からなる。
【0003】絶縁基板への印刷パターンの品質を改善す
るために、スクリーンを一定時間間隔で清掃(クリーニ
ング)することが必要である。そのためのクリーニング
方式が提供されている。例えば、印刷終了後のスクリー
ンの裏面にインク等の溶剤を吹き付けてインク等を除去
する方式である。また、スクリーンの裏面にロール紙の
円周表面を圧接してインク等を拭い取る(清拭)方式で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スクリ
ーンの裏面をクリーニングする従来例は、いずれも、一
長一短である。例えば、最初の例では、吹き付け・塗布
された溶剤がスクリーンのパターン内に入り込み、フラ
ックス洗浄によるクリーニング後の一枚目の版離れによ
る不良の起因となって連続印刷を妨げ、スクリーン版の
版離れを阻害する。二番目のものでは、印刷材料中の溶
剤や微量の油類等は比較的除去されやすいのであるが、
固形物としての微小な半田粒等が残りがちとなる。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、従来例の有する長所を矯めることなくその短所を
取り除いたクリーニング方法及びその装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるスクリ
ーン印刷におけるクリーニング装置は、印刷スクリー
に向けて昇降可能かつ水平方向へ移動可能なベース
と、該ベース部に形成された支持体と、該支持体に
は、クリーニング布紙を介してスクリーン版と弾接する
クリーニング刃と、該クリーニング布紙を間欠的に繰り
出し、かつ、巻き取るクリーニング布紙の送受機構とを
有し、該送受機構を駆動する駆動部材は、前記クリーニ
ング布紙のドライブローラーのシャフトにワンウェイク
ラッチを介して駆動レバーの一端部を連結し、該駆動レ
バーの他端部に脱着可能にロッドを連結し、該ロッドの
下端部を前記ベースを昇降させるシリンダー側に連結
してなり、前記ベース部が上昇又は下降して前記駆動レ
バーが所定の角度で往復回転するその往回転又は復回転
にて前記クリーニング布紙が該駆動レバーと該ロッドと
の連結位置に応じた所定量で間欠的に繰り出され、か
つ、巻き取られるように構成したことを特徴とする。
【0007】そして、前記クリーニング刃を、下部にス
プリングを介在させて箱に収納し、該箱を着脱可能に前
記支持体に固定することを特徴とする。
【0008】また、印刷のスクリーン版に向けて昇降可
能かつ水平方向へ移動可能なベース部と、該ベース部に
着脱可能に形成された支持体と、該支持体には、クリー
ニング布紙の送受機構と、クリーニング刃、又は、2枚
のクリーニング刃の間から溶剤を供給する手段を有する
クリーニング刃がクリーニング布紙を介して印刷のスク
リーン版と弾接するように収納された箱とを有し、前記
ベース部には前記送受機構を駆動する駆動部材を設ける
ことを特徴とする。
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の第1の形態
を図1から図4を参照して説明する。図1に示すよう
に、クリーニング装置10Aは、スクリーン印刷のスク
リーンSの下部に配置される。すなわち、所定の回路パ
ターンを絶縁基板等に印刷終了後、印刷された絶縁基板
等は印刷部から移動するとともに、クリーニング装置1
0Aは図示のような作動位置に上昇させられる。この作
動位置において、第1〜第3のクリーニング刃12a,
12b,12cの各頂部がスクリーンSの裏面(下面)
に弾接する。第1及び第2のクリーニング刃12a,1
2bはその頂部に溶剤で湿ったクリーニング布紙14を
載置してあるが、第3のクリーニング刃12cはクリー
ニング布紙を載置していない。クリーニング刃12a,
12b,12cはそれぞれ薄鋼板からなるが、カーボン
又は樹脂の薄板であってもよい。
【0012】クリーニング装置10Aは図示しないスラ
イダー(図5中符号100参照)によって水平方向の前
後(図示左右方向)へ移動し、これによりクリーニング
刃12a,12b,12cの頂部がスクリーンSの裏面
を走る。すなわち、クリーニング刃12c及びクリーニ
ング刃12a,12bがそれらの間に介在するクリーニ
ング布紙14とともにスクリーンSの裏面を移動する。
なお、クリーニング装置10Aに反転装置を付加してス
クリーンSの表面にクリーニング刃12a,12b,1
2cが弾接するようにしてもよい。
【0013】クリーニング布紙14は自動的に第1及び
第2のクリーニング刃12a,12bの頂部に供給さ
れ、かつ、スクリーンS上に残っているインクを溶解す
ることができる溶剤が自動的に滲み込ませられる。すな
わち、クリーニング動作がある程度反復されると、第1
及び第2のクリーニング刃12a,12bにあるクリー
ニング布紙14は若干移動して新しい部分がクリーニン
グ刃12a,12bの頂部に移動し、その新しい部位に
溶剤が供給される。
【0014】したがって、スクリーンSの滑動中におい
て、クリーニング刃12a,12bは、溶剤の助けを借
りてスクリ−ンSに残るインク等の残渣を拭い取ること
ができ、また、第3のクリーニング刃12cはインクを
掻き落とす。クリーニング刃12a,12bはそれぞれ
2枚の薄鋼板からなるダブル刃型である。
【0015】図1に示すように、クリーニング装置10
Aは方形のベース板16を有する。ベース板16は図1
の紙背方向へ延伸している。ベース板16上には支持体
として第1及び第2の方形のハウジング18,20が配
設されている。支持体としてのハウジング18,20は
単なる骨組みであってもよい。第1のハウジング18
は、図示のように、その下部にコーナー部18aを有す
る。ハウジング18はベース板16に脱着可能に載置さ
れているが、ハウジング20はベース板16に脱着可能
に固定されている。
【0016】すなわち、必要時にハウジング18は簡単
にベース板16から取り外すことができるようになって
いる。ハウジング18内には、給紙ローラー22と巻取
りローラー24がそれぞれ回転可能に収納され、両者の
軸は平行である。クリーニング布紙14は給紙ローラー
22に巻かれており、それから巻取りローラーに後述す
る方法で供給される。クリーニング布紙14はロールペ
ーパー等の紙又は適宜の布からなる。
【0017】給紙ローラー22の近傍にプレスローラー
26が回転可能に軸支されており、このプレスローラー
26はスプリング28によって図1の右方へ付勢されて
いる。プレスローラー26はドライブローラー30に押
し付けられており、ドライブローラー30はハウジング
20に回転可能に軸支されている。ドライブローラー3
0は、ゴム皮で覆われた円筒状の周面を有する。プレス
ローラー26とドライブローラー30間の圧接を確保す
るため、ハウジング20に窓孔32が形成されている。
ドライブローラー30は後述する駆動機構(図3参照)
によって矢示方向へ回転する。
【0018】ハウジング18は上部に長方形の窓孔18
bが形成され、このハウジング18内には長方形の箱3
4が収納され、かつ、その箱34の内部が前記窓孔18
bに対面している。この箱34はハウジング18にワン
タッチ式コネクターにて脱着可能に結合されている。す
なわち、必要時に箱34をハウジング18から取り外す
ことができる。箱34には長方形のガイド36が略中央
部に配置されてその左右両側にそれぞれ2枚刃の収納部
を形成している。これら2つの収納部には、刃ホルダー
38a,38bがそれぞれ摺動可能に収納され、これら
は第1及び第2のクリーニング刃12a,12bを保持
している。そして、刃ホルダー38a,38bを図1の
上部となる外方へ付勢するために、スプリング40a,
40bがそれぞれの収納部に配置されている。これら刃
ホルダー38a,38b間にはバランスローラー42が
回転可能に配置されている。
【0019】給紙ローラー22から繰り出されたクリー
ニング布紙14は、プレスローラー26とドライブロー
ラー30との間に挟持されてクリーニング刃12bの頂
部を経てバランスローラー42からクリーニング刃12
aの頂部に至っている。ドライブローラー30が図示矢
示の方向へ回転すると、クリーニング布紙14はクリー
ニング刃12bに向けて給紙ローラー22から繰り出さ
れる。ドライブローラー30はクリーニング布紙14を
各ローテーションに付き数mm程度駆動するように制御
されている。
【0020】巻取りローラー24とバランスローラー4
2をそれぞれ矢示方向へ回転させるために、第1及び第
2のドライブベルト44,46が図中仮想線図示のよう
に配置される。第1のドライブベルト44は、プレスロ
ーラー26のシャフト、巻取りローラー24、及び4つ
のガイドローラー48,50,52,54に捲回され、
また、第2のドライブベルト46はガイドローラー50
とバランスローラー42のシャフトに捲回されている。
したがって、ドライブローラー30が回転すると、プレ
スローラー26が回転し、第1及び第2のドライブベル
ト44,46が巻取りローラー24とバランスローラー
42を回転させ、これにより、クリーニング布紙44を
巻取りローラー24に巻き取る。クリーニング布紙14
の所定の経路に沿った移動は間欠的に行われる。
【0021】図示のように、支持体としての第2のハウ
ジング20は上部に長方形の窓孔20aを備えている。
この窓孔20aに対面するように長方形の箱56がハウ
ジング20内に収納されている。箱56は前記箱34と
同じように脱着可能にハウジング20に結合されてい
る。箱56内には刃ホルダー58が収納され、この刃ホ
ルダー58は第3のクリーニング刃12cを保持してい
る。刃ホルダー58を外方、すなわち図示上方へ付勢す
るスプリング60が配置されている。ハウジング20の
下部には管接続部20bが形成され、この管接続部20
bに図示しない吸引ポンプから延伸する配管が接続され
る。すなわち、真空ポンプの作動時にあっては、クリー
ニング刃12cによって掻き落とされたインクは直ちに
ハウジング20を経て外部に排出されるようになってい
る。
【0022】図2に示すように、クリーニング刃12
a,12bはそれぞれ2枚の薄板12a−1,12a−
2からなり、それらの間には僅かな隙間が形成されてい
る。薄板12a−1,12a−2の厚みは約100〜2
00μmで、好ましくは刃ホルダー38a,38bから
5〜15mmで突出している。薄板12a−1,12a
−2の間に形成される隙間は刃ホルダー38a,38b
の内部及び配管62,64に連通し、かつ、配管62,
64は図示しない溶剤供給源に連通している。図示にお
いて、配管62,64は共通管66に接続され、共通管
66は溶剤供給源に延伸している。共通管66は電磁バ
ルブ68を備えて溶剤の流通を選択的に開閉する。
【0023】図中符号70,72はコネクターであり、
これにより配管62,64が脱着可能に刃ホルダー38
a,38bとそれぞれ接続されている。したがって、溶
剤の供給時において、電磁バルブ68は溶剤の流通路を
開くべく作動するとともに、所定量の溶剤がクリーニン
グ刃12a,12bのそれぞれの隙間から吐出される。
クリーニング刃12a,12bにクリーニング布紙14
を載せた状態でこのような吐出動作が行われると、クリ
ーニング布紙14は溶剤で湿める。
【0024】図3を参照し、ドライブローラー30を駆
動する機構を説明する。図3は図1のクリーニング装置
10Aの背面図である。駆動機構は図示しないスライダ
ーに載置された第1の空圧シリンダー74を有する。ス
ライダーはシリンダー74とともに前後(図示上下方
向)に移動可能である。シリンダー74はピストンロッ
ド74aを有し、ピストンロッド74aの端部はベース
板16に連結されている。すなわち、シリンダー74内
に空圧が供給されるとピストンロッド74aがシリンダ
ー74から突出してクリーニング装置10Aをスクリー
ンSに向けて押し上げる。
【0025】そして、ドライブローラー30のシャフト
30aにワンウエイクラッチを介して駆動レバー76の
一端部が回動可能に連結されている。駆動レバー76の
他端部にはピン79を介してL字形状のロッド80が連
結され、このロッド80の下端部はシリンダー74に連
結されている。すなわち、ピストンロッド74aがシリ
ンダー74から突出した場合、駆動レバー76はドライ
ブローラー30のシャフト30aを中心として下方(図
3中時計回り方向)へ回動する。しかしながら、ワンウ
エイクラッチ78があるために、駆動レバー76の下方
への回動は、ドライブローラー30の給紙方向への回転
を生じさせない。
【0026】そして、シリンダーの次の動作によりピス
トンロッド74aがシリンダー74に引き込まれた場
合、駆動レバー76は上方(図3の反時計方向)へ回動
する。駆動レバー76が上方へ回動すると、ワンウエイ
クラッチ78の作用によってドライブローラー30を給
紙方向へ回転させる。駆動レバー76にはピン79が係
合可能な複数の小孔76a〜76dが形成されており、
これらの小孔76a〜76dのいずれかにピン79を介
してロッド80を連結することにより、ドライブローラ
ー30の回転ピッチを変更し又は制御できる。
【0027】次に図1〜3を参照してクリーニング装置
10Aの作動につき説明する。説明を簡便にするため
に、以下の説明においてはすでに印刷工程が終了した状
態から始めるものとする。このときまで、クリーニング
装置10Aは待機位置にある。すなわち、クリーニング
装置10Aが載置されたスライダーはシリンダー74の
ピストンロッド74aがシリンダー74内に引き込まれ
ることにより、クリーニング刃12a,12bがスクリ
ーンSから離れる図示下方へ移動した位置に静止してい
る。絶縁基板等に印刷終了後、絶縁基板はスクリーンS
から排除され、シリンダー74はクリーニング装置10
Aを上昇させるべく動作し、その上昇によってはクリー
ニング布紙14は繰り出されないて静止している。
【0028】そして、クリーニング刃12a,12bの
頂部に載置されたクリーニング布紙14は清浄な部分で
ある。クリーニング装置10Aが上昇して作動位置に就
くと、電磁バルブ68が所定の時間内で開き、これによ
り溶剤がクリーニング刃12a,12bの隙間に供給さ
れてクリーニング布紙14を溶剤で湿らす。ついで、ス
ライダーはクリーニング装置10Aとともに前後に動
き、これにより、スクリーンS上に残るインクをクリー
ニング刃12a,12bで拭い取り、又は、クリーニン
グ刃12cで掻き落としたインクはハウジング20に吸
い込まれて管接続部20bから外部に排出される。スラ
イダーが当初の位置に復帰すると、シリンダー74が動
作してクリーニング装置10Aを作動位置から下方へ移
動させこれにより、駆動レバー76は上方へ回動する。
【0029】駆動レバー76の上方への回動により、ド
ライブローラー30が給紙方向へ回転し、クリーニング
布紙14が移動することによりインクを拭い取ったクリ
ーニング布紙14の部分は巻取りローラー24に巻き取
られる。ドライブローラー30の回転ピッチ及び/又は
クリーニング刃12a,12bの間隔を調整することに
より、クリーニング刃12aにクリーニング刃12bで
拭い取った部位が載置されないようにすることができ
る。上記動作の終了後、クリーニング装置10Aは前記
の待機位置に復帰する。
【0030】なお、図4,5に示すように、クリーニン
グ刃12cは、図1,3に示すクリーニング刃12cの
ように単一でなくクリーニング刃12c−1,12c−
2をそれぞれ刃ホルダー(符号なし)に保持させて、そ
れらの刃ホルダーをプレート82の両端部に固定し、プ
レート82をシャフト84で揺動可能にすることにより
シーソーのように配置してもよい。シャフト84は、図
3に示すように、ピニオン86に軸着され、ピニオン8
6はラック88に係合し、ラック88はピストンロッド
90aに連結され、ピストンロッド90aは空圧シリン
ダー90に係合する駆動装置によって回転する。
【0031】すなわち、空圧シリンダー90のオンオフ
動作によってラック88が図示のように下降してピニオ
ン86が反時計方向へ回転し、これによりクリーニング
刃12c−1が上方へ突出する。この逆に、ラック88
が上昇すると、ピニオン86は時計方向へ回転し、クリ
ーニング刃12c−2が突出してクリーニング刃12c
−1が引き込まれる。かくして、クリーニング刃12c
−1,12c−2はそれぞれ、スライダーの動く方向に
従ってスクリーンSに交互に圧接することができる。ま
た、これらのクリーニング刃12c−1,12c−2に
それぞれ溶剤を供給するようにしてもよい。すなわち、
図4に破線で示すように、クリーニング刃12c−1,
12c−2間に溶剤吐出管92を配設し、溶剤吐出管9
2には前記した如き電磁バルブを介在して溶剤供給源が
接続される。
【0032】図5はこの発明の第2の実施の形態を示す
もので、前記第1の形態と同一符号は同一構成及び作用
を有する。このクリーニング装置10Bは、クリーニン
グ刃12dが単一であるに反して、クリーニング刃12
c−1,12c−2が採用され、しかも、クリーニング
布紙14を溶剤で湿らす手段を有しない。クリーニング
刃12dは箱102に収納され、スプリング104によ
って上方へ付勢され、箱102はハウジング18に脱着
可能に結合されている。この例においてはシリンダー7
4を固定するスライダー100が示され、このスライダ
ー100は水平方向の前後(図の左右方向)へ移動でき
る。
【0033】クリーニング刃12dは1枚構成であり、
クリーニング刃12c−1,12c−2は前記した如き
シーソー構造である。クリーニング刃12c−1,12
c−2間には溶剤吐出管92が配設される。この例にお
けるクリーニング装置10Bの動作は前記のクリーニン
グ装置10Aとほぼ同一であり、異なる点は、クリーニ
ング刃12c−1,12c−2が溶剤吐出管92から吐
出する溶剤で湿らしていることであって、これによって
スクリーンS上のインクを溶解し、これを乾燥したクリ
ーニング布紙14に吸い取るようにしたことである。
【0034】図6はこの発明の第3の実施の形態を示す
もので、前記第1及び第2の形態と同一符号は同一構成
及び作用を有する。このクリーニング装置10Eが前記
クリーニング装置10A等と異なる点は、プレスローラ
ー26とドライブローラー30及びクリーニング刃12
c−1,12c−2の駆動装置にある。すなわち、前者
は図7に示すように、ドライブローラー30により回転
するプレスローラー26は歯車26aを有し、歯車26
aに歯車158が噛合し、歯車158は歯車160と噛
合している。歯車160はプーリー160aを有し、こ
のプーリー160aにはプーリーベルト162が捲回さ
れ、プーリーベルト162は巻取りローラー24のシャ
フトに捲回されている。したがって、ドライブローラー
30の回転により、プレスローラー26が回転し、この
回転は歯車26a,158,160を介してプーリーベ
ルト162に伝達され、巻取りローラー24が巻取り回
転できるというものである。
【0035】また、後者は図6及び図8〜10に示すよ
うに、クリーニング刃12c−1,12c−2がそれぞ
れラック164,166を有し、ラック164,166
間には小ピニオン168が回転可能に軸支されている。
図8に示すように、小ピニオン168はラック88に噛
合する大ピニオン86で回転する。ラック88は空圧シ
リンダー90のピストンロッド90aにて駆動される。
したがって、空圧シリンダー90が作動してピストンロ
ッド90aが進退すると、大ピニオン86を介して小ピ
ニオン168が回転することによりクリーニング刃12
c−1,12c−2がシーソー運動をする。
【0036】図11はこの発明の第4の実施の形態を示
すもので、前記第1〜3の形態と同一符号は同一構成及
び作用を有する。このクリーニング装置10Jが前記ク
リーニング装置10A等と異なる点は、ローラー式クリ
ーニングユニット300を付加したクリーニング装置1
0Jとしたことであり、このローラー式クリーニングユ
ニット300は、所定量の溶剤を収納した容器302を
有し、この容器302内に支持体308によって回転可
能にアッパーローラー304とロアーローラー306が
支持され、これらのローラー304,306間にクリー
ニング布紙310が捲回されている。したがって、アッ
パーローラー304が回転すれば、クリーニング布紙3
10を介してロアーローラー306が回転することがで
きる。ロアーローラー306は溶剤内に浸積配置されて
いるので、クリーニング布紙310は常に溶剤が滲み込
んでいる。
【0037】容器302の下部に連結したピストン31
2aを有する空圧シリンダー312がベース板16と容
器302との間に介在している。したがって、空圧シリ
ンダー312の作動により、ピストン312aが突出す
ると容器302が上昇し、溶剤で湿らされたクリーニン
グ布紙310がスクリーンSに接触する。
【0038】図12はアッパーローラー304とロアー
ローラー306の詳細を示し、ロアーローラー306は
円錐形であるが、アッパーローラー304は円筒形であ
る。ロアーローラー306を円錐形としたのは、クリー
ニング布紙310がアッパーローラー304の軸方向へ
移動して偏るのを防止するためである。
【0039】図13はアッパーローラー304とロアー
ローラー306との軸間距離を任意に調整できる構造を
示すもので、ロアーローラー306が回転可能に軸支さ
れるホルダー314を有し、ホルダー314は保持構造
部308の突出部308aに形成されたねじ孔に係合す
るボルト316を右又は左にねじることにより回転して
上下動ができる。符号318はボルト316を固定する
ためのストッパーボルトである。
【0040】図14,15はアッパーローラー304と
ロアーローラー306の軸受構造を示すもので、この軸
受構造は、アッパーローラー304の軸穴に堅固に保持
される第1のシート320と、保持構造部308に堅固
に保持される第2のシート322及び第1及び第2のシ
ート320,322間に介在するボールベアリング32
4とからなる。シート320,322はそれぞれボール
ベアリング324が当接する凹部を頭部に形成すると共
に、頭部がアッパーローラー304の軸穴を閉塞できて
軸方向のねじ部を有するねじ状であって、ローラー30
4又は保持構造部308ねじ込み固定可能である。シー
ト320,322の頭部はローラー304の軸穴を塞ぐ
作用を有して、掻き落としたインク等の残渣の粒子が軸
穴内に侵入し、ボールベアリング324の転動が阻害さ
れるのを防止することにより、ローラー304の回転が
妨害されるのを阻止するようにしている。
【0041】尚、上記実施の形態例以外にあっても、本
発明の要旨から逸脱しない限りに於いて、様々な構成・
構造が許されるもので、特に上記例の図面等に限定され
るものではない。例えば、クリーニング装置10A,1
0B,10E,10Jはそれぞれ固定しておいて、スク
リーンをが水平方向へ移動させることとしてもよい。ま
た、脱着可能にした部分の分割や、クリーニング布紙1
4はロール紙に替えてストックフォーム式とするなど、
又、溶剤供給手段の変更・有無等、本発明は、何らの制
限を受けるものではなく、その故に各図に共通にその図
示が略されているものである。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上の説明から容易に理解さ
れるように、スクリーン印刷に於いて下記のような効果
を有するものである。
【0043】本発明に基づくクリーニング方法では、ク
リーニング刃のスクリーン裏面に向かう頂部が直接、又
は、クリーニング布紙で被覆されて前記スクリーン裏面
のクリーニング刃として作用するので、該スクリーンの
裏面に付着した不要残渣は、全て、スムースに除去され
る。そして、クリーニングの一工程毎に上記クリーニン
グ布紙が更新されるので、常に、効率よく該クリーニン
グがなされることになる。
【0044】また、溶剤を滲ませたクリーニング布紙を
被覆したクリーニング刃の僅少な接面面積によりスクリ
ーンに接面移動させる事により、クリーニング刃を2枚
構成とした場合のその隙間への溶剤の滲入を容易にし、
溶剤に起因する阻害要因・版離れ障害を生ぜず連続印刷
を可能にする。
【0045】さらに、複数のクリーニング刃のうち、進
行前部に溶剤を使用し、進行後部を乾式として一連の工
程で使用することにより、スクリーン面のフラックス残
渣の溶解と除去を同時にする事ができ、クリーニングが
容易であるとともに、除去困難な残渣の溶解と除去が可
能である。
【0046】次いで、溶剤塗布をクリーニング刃で行う
事から、溶剤の貯蔵から管路を経て吐出させるに至る始
末が容易となり、吐出口とクリーニング刃を兼用し、清
拭用にクリーニング布紙を被覆する事から、三機能を一
体化して簡便にクリーニング効果を上げることができ
る。
【0047】さらに、本方法により装置を本体部とカセ
ット部にするユニット構成とする事により、消耗品であ
る布紙の交換及び、薄刃のクリーニング刃、溶剤塗布機
構等のメンテナンスが簡便・容易となる。
【0048】本発明に基づくクリーニング装置は、その
全体を昇降させることにより、クリーニング刃のスクリ
ーン裏面との接離を行わしめ、該離面毎に、上記クリー
ニング刃に密着・被覆しているクリーニング布紙の更新
が、クリーニング工程毎に行われるから、効果的なスク
リーンのクリーニングを為し得る。結果として、毎次良
好なスクリーン版により、ファインピッチのスクリーン
印刷を、一定の範囲で継続して為し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態を示す構成概要図
【図2】第1の形態における部分斜視図
【図3】第1の形態における駆動機構を示す構成概要図
【図4】第1の形態における一部変更例の概要図
【図5】本発明の実施の第2の形態を示す図1同様の構
成概要図
【図6】本発明の実施の第3の形態を示す要部構成概要
【図7】第3の形態における部分構成概要図
【図8】第3の形態における部分構成概要図
【図9】第3の形態における部分斜視概要図
【図10】図9の正面図
【図11】本発明の実施の第4の形態を示す構成概要図
【図12】第4の形態における部分斜視図
【図13】第4の形態における部分斜視図
【図14】第4の形態における部分断面図
【図15】図14の斜視概要図
【符号の説明】
12a,12b,12c…クリーニング刃 14…クリーニング布紙 18,20…ハウジング 22…給紙ローラー 24…巻取りローラー 26…プレスローラー 28…スプリング 30…ドライブローラー 62,64…溶剤配管

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷スクリーンに向けて昇降可能か
    つ水平方向へ移動可能なベース部と、該ベース部に形成
    された支持体と、該支持体には、クリーニング布紙を介
    してスクリーン版と弾接するクリーニング刃と、該クリ
    ーニング布紙を間欠的に繰り出し、かつ、巻き取るクリ
    ーニング布紙の送受機構とを有し、該送受機構を駆動す
    る駆動部材は、前記クリーニング布紙のドライブローラ
    ーのシャフトにワンウェイクラッチを介して駆動レバー
    の一端部を連結し、該駆動レバーの他端部に脱着可能に
    ロッドを連結し、該ロッドの下端部を前記ベースを昇
    降させるシリンダー側に連結してなり、前記ベース部が
    上昇又は下降して前記駆動レバーが所定の角度で往復回
    転するその往回転又は復回転にて前記クリーニング布紙
    が該駆動レバーと該ロッドとの連結位置に応じた所定量
    で間欠的に繰り出され、かつ、巻き取られるように構成
    したことを特徴とするスクリーン印刷におけるクリーニ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 前記クリーニング刃を、下部にスプリン
    グを介在させて箱に収納し、該箱を着脱可能に前記支持
    体に固定することを特徴とする請求項記載のスクリー
    ン印刷におけるクリーニング装置。
  3. 【請求項3】 印刷のスクリーン版に向けて昇降可能か
    つ水平方向へ移動可能なベース部と、該ベース部に着脱
    可能に形成された支持体と、該支持体には、クリーニン
    グ布紙の送受機構と、クリーニング刃、又は、2枚のク
    リーニング刃の間から溶剤を供給する手段を有するクリ
    ーニング刃がクリーニング布紙を介して印刷のスクリー
    ン版と弾接するように収納された箱とを有し、前記ベー
    ス部には前記送受機構を駆動する駆動部材を設けること
    を特徴とするスクリーン印刷におけるクリーニング装
    置。
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