JP3121906B2 - 複合金属板及びその製法 - Google Patents

複合金属板及びその製法

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JP3121906B2 JP04078318A JP7831892A JP3121906B2 JP 3121906 B2 JP3121906 B2 JP 3121906B2 JP 04078318 A JP04078318 A JP 04078318A JP 7831892 A JP7831892 A JP 7831892A JP 3121906 B2 JP3121906 B2 JP 3121906B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複合金属板に関する。さ
らに詳しくは、室温において優れた制振性を示す耐熱性
良好な複合金属板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、住環境や労働環境の改善のために
各交通機関、機械、構造物等の振動により発生する騒音
の低減対策が強く望まれるようになってきた。特に自動
車の外装部品やエンジン周辺部品、金属加工機械、家電
製品等における騒音低減の要請は大きい。
【0003】このような対策の一つとして制振鋼板の使
用が普及してきているが、従来実用化されあるいは提案
されている制振鋼板は必ずしも満足すべき性能を具備し
ているとは言えない。
【0004】例えば、制振鋼板用樹脂として熱硬化性ポ
リエステルが知られているが、溶液型であるため、制振
鋼板の製造に際し作業性が悪く、経済性に劣る。また該
樹脂としてポリエステル、ポリアミドなどのエンジニア
リングプラスチックスを使用する方法はあるが、鋼板と
の接着力は不足気味でありまた高価である。さらに種々
のオレフィン重合体を使用する方法も知られているが
(例えば、特開昭61−10446号、特開昭62−7
4647号など)耐熱性の点で満足すべきものとは言え
ない。即ち、制振鋼板の溶接や塗装等を行う際に鋼板が
加熱され、中間層の樹脂が流動性を帯び厚みの変化、樹
脂の流れ出し、あるいは鋼板との接着強度の低下等を起
こすため、用途が限定されるという欠点があった。
【0005】このようなオレフィン重合体の耐熱性を改
善する目的で、電子線架橋やシラン架橋する方法は知ら
れている(特開昭59−152847号)。しかしなが
ら電子線架橋を行う方法では、鋼板と強力に接着させる
ことは難しく、また大掛かりな装置が必要となる。ま
た、シラン架橋を行う方法では、シラングラフト工程が
必要である上に、製造した複合鋼板を高湿下におき、シ
ラン架橋を行う工程も必要となり、操作が煩雑となる欠
点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記欠点を改善するた
めに、本出願人等は、エチレン・不飽和カルボン酸共重
合体の過酸化物架橋物を制振層とする処方につき、先に
提案した。この処方は、良好な制振性を発現する温度領
域が50〜90℃近傍にあったが、一方で制振鋼板の用
途によっては室温(10〜30℃)近傍で充分な制振性
を示すものが求められており、この種の用途には満足す
べきものとは言えなかった。そこで本発明者らは、従来
技術の問題点を解決し、しかも室温において優れた制振
性を示す金属複合板を得るべく検討を行った。その結
果、後述の処方を見出すに至った。
【0007】従って本発明の目的は、室温において優れ
た制振性を示す耐熱性良好な金属複合板を提供するにあ
る。本発明の他の目的は、加工が容易な上記性状の金属
複合板を提供するにある。本発明の他の目的は、かかる
金属複合板を効率良く製造する方法を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、不飽和エステ
ル重合単位を10〜50重量%の割合で含有するエチレ
ン・不飽和エステル共重合体の過酸化物架橋発泡物を中
間層とし、その両側に金属板が接着されてなる複合金属
板に関する。
【0009】本発明はまた、不飽和エステル重合単位を
10〜50重量%の割合で含有するエチレン・不飽和エ
ステル共重合体と過酸化物からなる組成物の薄層物を2
枚の金属板の間に配し、接着と同時に、または接着後
に、エチレン・不飽和エステル共重合体の架橋発泡を行
うことを特徴とする複合金属板の製造方法に関する。
【0010】本発明の複合金属板の中間層としては、不
飽和エステル重合単位が10〜50重量%、好ましくは
20〜46重量%、とくに好ましくは30〜46重量%
のエチレン・不飽和エステル共重合体の過酸化物による
架橋発泡物が用いられる。該共重合体の不飽和エステル
重合単位が上記範囲より少ないものを用いた場合には制
振性が不足し、また上記範囲より多いものは製造が容易
でなく、また制振性の発現する温度領域が実用上低くな
りすぎるので好ましくない。
【0011】上記共重合体における不飽和エステルとし
ては、飽和カルボン酸不飽和エステルまたは不飽和カル
ボン酸飽和エステルであり、前者の代表例としては酢酸
ビニル、後者の代表例としては、アクリル酸又はメタク
リル酸のメチル、エチル、イソプロピル、n−ブチル、
イソブチル、2−エチルヘキシルなどのエステルを挙げ
ることができる。
【0012】該共重合体としては、強度及び加工性を勘
案すると、190℃、2160g荷重で測定したメルト
フローレートが1〜200g/10分、とくに2〜10
0g/10分のものを用いるのが好ましい。
【0013】本発明の複合金属板は、このようなエチレ
ン共重合体を有機過酸化物で架橋発泡したものを中間層
として用いるものである。このような架橋エチレン共重
合体は、ゲル化率が高く、かつ金属板に強固に接着して
いれば良く、特に過酸化物の種類は問わないが、後述す
るように工業的に有利に複合金属板を製造するために
は、分解温度の高い過酸化物、特に分解温度(半減期が
10時間)が100℃以上のもの、例えば、ジクミルペ
ルオキシド、tert−ブチルクミルペルオキシド、ジ
−tert−ブチルペルオキシド、メチルエチルケトン
ペルオキシド、tert−ブチルペルオキシベンゾエー
ト、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチル
ペルオキシ)ヘキサン、1,3−ビス(tert−ブチ
ルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシ
ン−3、tert−ブチルヒドロペルオキシド、クメン
ヒドロペルオキシド、ジイソプロピルベンゼンヒドロペ
ルオキシド、2,4,4−トリメチルペンチル−2−ヒ
ドロペルオキシド等を使用するのが好ましい。
【0014】また、架橋エチレン共重合体としては、ゲ
ル化率が40%以上、とくに50%以上のものが耐熱性
に優れ好ましい。複合金属板の中間層には、他の熱可塑
性重合体、各種添加剤、無機充填剤等を本発明の目的を
損わない範囲において配合することができる。例えば、
各種安定剤、難燃剤、カーボンブラック、金属粉のよう
な導電性充填剤等を配合することができる。
【0015】複合金属板を構成する金属板としては、各
種表面処理鋼板、ステンレス鋼板、圧延鋼板、高張力鋼
板のような鋼板、アルミニウム板、銅板等を例示するこ
とができる。金属板の厚みは、例えば0.2〜3.2m
m、好ましくは0.3〜2.0mmであり、また架橋エ
チレン共重合体の厚みは、例えば0.02〜0.5m
m、好ましくは0.03〜0.3mmである。すなわ
ち、中間層の厚みが薄くなりすぎると接着の安定性が悪
くなり、また逆に厚くなりすぎると複合板の加工性が悪
くなる。一方、金属板の厚みが薄くなりすぎると、複合
板の加工性が悪くなり、逆にその厚みが厚くなりすぎる
と制振性が劣るようになるので、前記のような厚みにす
るのが良い。
【0016】本発明の複合金属板を製造するには前記不
飽和エステル重合単位を10〜50重量%の割合で含有
するエチレン・不飽和エステル共重合体と過酸化物から
なる組成物の薄層物を2枚の金属板の間に配し、接着と
同時に、または接着後に、該共重合体の架橋と発泡を行
うことによって行なわれる。
【0017】中間層樹脂と金属板との接着は、中間層樹
脂自体の接着力によっても達成されるが、接着剤を用い
るかもしくは架橋物層内に接着性付与樹脂を配合してお
くことによって強固に行うことができる。接着剤として
は、上記共重合体と金属板に接着能を示すものであれば
如何なるものでもよいが、加工性を考慮するとカルボキ
シル基(本発明においてはカルボン酸無水物基も包含す
る意で用いる)含有エチレン共重合体を用いるのが好ま
しい。
【0018】かかるカルボキシル基含有エチレン共重合
体として好適なものは、エチレン・不飽和エステル共重
合体を不飽和カルボン酸もしくはその無水物でグラフト
したものである。グラフト原料となるエチレン・不飽和
エステル共重合体の不飽和エステルとしては、中間層の
共重合体で示したものと同様のものでよく、またその含
有量は、例えば1〜40重量%の範囲で選び得るが、層
間接着性、フィルム加工性などを考慮するとその含有量
が2〜30重量%、とくに3〜15重量%程度のものを
用いるのがより好ましい。
【0019】上記グラフト原料となる不飽和カルボン酸
もしくはその無水物としては、アクリル酸、メタクリル
酸のようなモノカルボン酸、フマル酸、ナジック酸、無
水マレイン酸、無水ナジック酸のような多価カルボン酸
もしくはその無水物を例示することができるが、とくに
多価カルボン酸無水物を用いるのが最も効率が良い。そ
のグラフト量は例えば0.1〜10重量%であるが、通
常は0.1〜1重量%程度の少量で所望の接着力を得る
ことができる。
【0020】カルボキシル基含有エチレン共重合体の他
の例としては、エチレン・不飽和カルボン酸ランダム共
重合体、エチレン・不飽和カルボン酸・不飽和エステル
ランダム共重合体などを例示することができる。これら
共重合体中における不飽和カルボン酸含有量は例えば5
〜15重量%程度、また不飽和エステル含有量は例えば
0〜15重量%である。
【0021】接着層として用いることができるカルボキ
シル基含有エチレン共重合体はまた、フイルム形成性を
考慮すると、190℃、2160g荷重におけるメルト
フローレートが1〜200g/10分、とくに2〜10
0g/10分のものが好ましい。
【0022】各接着層の厚みは、充分な接着力を得るた
めに少なくとも1μm以上程度にすることが望ましい
が、一方、あまり厚くすると制振特性を損なうので中間
厚みの1/20〜1/3程度とするのが好ましい。
【0023】接着剤を用い、本発明の複合金属板を工業
的に有利に製造するには、次のような方法を採用するの
が良い。すなわち中間層を構成するエチレン共重合体と
過酸化物の組成物と、接着層を構成するカルボキシル基
含有エチレン共重合体とを、過酸化物が実質的に分解し
ない条件下で共押出し、接着層を両外層とする3層フイ
ルムを成形する。2枚の金属板でこのフイルムを挟み、
熱ロール等で加熱、加圧し、接着と架橋発泡を行わせ
る。また接着層をラミネートした2枚の金属板の間に上
記組成物を過酸化物が実質的に分解しない条件下に溶融
押出し、サンドイッチラミネーション法で積層させる。
積層後、加熱炉等により加熱し、過酸化物を分解させ、
架橋と発泡を進行させる。上記成形に先立ち、エチレン
共重合体と過酸化物を、バンバリーミキサー、ミキシン
グロール、押出機等を用いて混合しておくことができる
が、勿論このような混合は過酸化物が実質的に分解しな
い条件下に行う必要がある。また液状の過酸化物の場合
はエチレン共重合体に含浸させておくこともできる。
【0024】過酸化物の種類や成形条件等によっても異
なるが、過酸化物の使用量は中間層のエチレン共重合体
100重量部当たり、0.5〜5重量部、好ましくは1
〜4重量部程度である。過酸化物の使用量が少なすぎる
と架橋が充分ではなく、耐熱性が不足し、また制振性も
向上しない。一方、あまり大量に使用するメリットはな
く、またエチレン共重合体との混合も困難となるので過
剰に使用するのは好ましくない。
【0025】過酸化物を実質的に分解させずに成形させ
る条件は、勿論、過酸化物の種類やエチレン共重合体の
組成物によって異なり、いちがいに規定することはでき
ないが例えば100〜120℃の如き温度で溶融押出す
ればよい。また、架橋、発泡を行う温度も過酸化物等の
種類によって異なるが、例えば160〜300℃のよう
な範囲で、かつ後記実施例で示すように過酸化物の分解
温度よりかなり高温で行うのがよい。
【0026】過酸化物はエチレン共重合体を架橋させ、
耐熱性を高めるのみならず、熱分解により発生する低分
子量生成物により中間層樹脂中に多数の気泡を形成させ
る作用がある。このような適度の発泡は金属板との接着
性を実質的に低下させることなく、複合金属板の制振性
を高めるのに寄与しており、これが本発明の特徴の一つ
である。
【0027】中間層を金属板に接着させる他の方法は、
中間層に接着性付与樹脂を配合しておく方法である。こ
のためには中間層の性質を本質的に損なうものであって
はならず、従って中間層と良く相溶し、かつ少量の添加
で金属と強固に接着させる効能を有するものでなくては
ならない。このような接着性付与樹脂としては、先に説
明した多価カルボン酸無水物をグラフトしたエチレン・
不飽和エステル共重合体を例示することができる。接着
性付与樹脂の配合量は5〜30重量%程度である。
【0028】接着性付与樹脂配合の中間層原料と金属と
の積層及び架橋発泡は、フイルム化した後積層する方
法、サンドイッチラミネーションによる方法など接着剤
使用の際の方法に準じて行うことができる。
【0029】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を具体的に説明
する。
【0030】なお実施例、比較例に用いた中間層用樹脂
および、得られた複合金属板の物性の評価は以下の方法
で行なった。
【0031】(1)中間層用樹脂の動的粘弾性 2−50Hz(共鳴振動方式)により求めた。ここで、
3層フィルムの場合は、その中間層用樹脂の値であり、
また、測定値は過酸化物や電子線で架橋する前の値であ
る。
【0032】(2) 制振性 複素弾性係数測定装置を用いて共振法により、250H
zにて複合金属板の損失係数(η)を測定した。
【0033】(3)接着性 25mmW×150mmLの試験片を用い、23℃、引
張速度5mm/minの条件で、剪断剥離強度を測定し
た。
【0034】(4)耐熱性 複合金属板を90度に曲げ加工したのち、200℃、2
0分間熱処理したあとで曲げ加工部分に口開きが生じな
ければ合格とした。
【0035】実施例1 ケン化法にて求めた酢酸ビニル含量が33重量%、メル
トインデックス30g/10分のエチレン・酢酸ビニル
共重合体(三井・デュポンポリケミカル社製エバフレッ
クス)およびジクミルペルオキシド(1分間半減期温度
171℃)1.5重量%を混合して2軸押出機(スクリ
ュー径29mm、L/D=25)に供給し、樹脂温度1
10℃、押出速度6kg/hで混練し、造粒した。上記
混合物を中間層用樹脂とし、また滴定法にて求めたメタ
クリル酸含量15重量%、メルトインデックス60g/
10分のエチレン・メタクリル酸共重合体(三井・デュ
ポンポリケミカル社製ニュークレル)を内外層用樹脂と
して、二種三層T−ダイ(ダイス幅500mm)を装着
した多層キャスト成形機(スクリュー径55mm及び5
0mm)を使用して、樹脂温度110℃、巻取速度28
m/分の条件で3層のフイルム(厚み構成:6/40/
5μm)を得た。
【0036】得られたフィルムを、0.7mm厚の鋼板
の間に挟み、250℃、5kg/cm2 、5分間の条件
で加熱圧着し、制振性、耐熱性、及び接着性を調べた。
結果を表1に示す。なお、加熱圧着後のフィルムには、
過酸化物の分解生成物による無数の気泡が生じていた。
【0037】比較例1 ジクミルペルオキシドを含まないエチレン・酢ビ共重合
体を中間層用樹脂として用いた以外は、実施例1と同様
にして複合金属板を制作し、その制振性、耐熱性、及び
接着性を評価した。結果を表1に示す。
【0038】比較例2 滴定法にて求めたメタクリル酸含量が12重量%、メル
トインデックス2g/10分のエチレン・メタクリル酸
共重合体(三井・デュポンポリケミカル社製ニュークレ
ル)を、インフレダイス(口径50mm)を装備した単
軸押出機(スクリュー径30mm、L/D=30)を使
用して、樹脂温度180℃、巻取速度3m/分の条件で
引き取り、折幅200mm、厚み50μmのフィルムを
得た。上記フィルムを照射線量6Mradで電子線架橋
した後(装置:日新ハイボルテージ(株)製)、0.7
mm厚の鋼板の間に挟み、250℃、5kg/cm2
5分間の条件で加熱圧着し、制振性、耐熱性、及び接着
性を調べた。結果を表1に示す。
【0039】比較例3 ケン化法にて求めた酢ビ含量が46重量%、メルトイン
デックス95g/10分のエチレン・酢ビ共重合体(三
井・デュポンポリケミカル社製エバフレックス)に、無
水マレイン酸1.0重量%および2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3を0.
3 重量%混合して単軸押出機(スクリュー径40mm、
L/D=28)に供給し、樹脂温度250℃、押出速度
4kg/hで混練し、造粒した。上記無水マレイン酸グ
ラフト物を、T−ダイ(ダイス幅400mm)を装着し
たサンドラミ成形機(スクリュー径40mm)を使用し
て、樹脂温度200℃、巻取速度25m/分の条件で、
剥離紙を内外層に用いた厚み50μmのフィルムを得
た。上記フィルムを0.7mm厚の鋼板の間に挟み、2
50℃、5kg/cm2 、5分間の条件で加熱圧着し、
制振性、耐熱性、及び接着性を調べた。結果を表1に示
す。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、室温付近でも優れた制
振性を有し、層間接着性、耐熱性も良好な積層複合板が
提供できる。特に中間層を架橋させたことにより、耐熱
性の向上のみならず、架橋剤の分解による適度の発泡に
より制振性の向上も認められる。かかる性質を利用し
て、本発明の複合金属板は、自動車部品、家電部品、建
築用部材、音響機器等に利用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−187022(JP,A) 特開 昭61−246279(JP,A) 特開 昭61−268439(JP,A) 特開 平2−196848(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 15/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不飽和エステル重合単位を10〜50重
    量%の割合で含有するエチレン・不飽和エステル共重合
    体の過酸化物架橋発泡物を中間層とし、その両側に金属
    板が接着されてなる複合金属板。
  2. 【請求項2】 不飽和エステル重合単位を10〜50重
    量%の割合で含有するエチレン・不飽和エステル共重合
    体と過酸化物からなる組成物の薄層物を2枚の金属板の
    間に配し、接着と同時に、または接着後に、該共重合体
    の架橋発泡を行うことを特徴とする複合金属板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 エチレン・不飽和エステル共重合体と過
    酸化物からなる組成物の薄層物と金属板の間に接着剤層
    を介在させるか、または該薄層物に接着性付与樹脂を配
    合することを特徴とする請求項2に記載の複合金属板の
    製造方法。
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