JP3120800B2 - 降雨警報検出装置 - Google Patents

降雨警報検出装置

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JP3120800B2 JP11032119A JP3211999A JP3120800B2 JP 3120800 B2 JP3120800 B2 JP 3120800B2 JP 11032119 A JP11032119 A JP 11032119A JP 3211999 A JP3211999 A JP 3211999A JP 3120800 B2 JP3120800 B2 JP 3120800B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は降雨警報検出装置に
関し、特に現用及び予備の送受信系を有し、回線劣化時
にこれ等送受信系の切替え制御を行うよう構成された無
線通信局における降雨警報検出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】短距離用の無線装置としてマイクロ波帯
を使用した装置では、機器故障の救済を目的として(N
+1)セット予備方式により、回線の切替えを行うシス
テムが多数存在する。この無線切替システム自体は既に
公知の技術である。
【0003】一方、10GHz以上のマイクロ波帯を使
用する場合には、降雨による電波の減衰量が大きく、か
つ周波数および偏波面による減衰量の差が小さいので、
降雨時には無線回線が一様に受信電界強度の低下を起こ
す。この場合、セット予備方式のシステムでは、降雨時
に予備回線に切替えても回線を救済することができな
い。また、降雨時に切替えを実施した場合、降雨による
切替えか、機器故障による切替えかを区別することが困
難である。よって、降雨状態では、機器故障を検出した
場合でも、切替えを行わないようにする機能が必要であ
る。
【0004】例えば、特許第2735511号公報で
は、受信系の2種類の回線劣化状態を検出し、2種類の
回線劣化状態の発生時間差を比較して、一定時間差以上
の場合には、降雨警報を発生することを特徴とする技術
が記載されている。図9は、こうした降雨警報検出回路
の一実施例を示すブロック図である。図9において、劣
化原因判定回路5は、予備回線の劣化状態において異な
る閾値にて発生する自局予備アラーム5000及び自局予備
アラーム5001の2信号と、現用回線の劣化状態において
異なる閾値にて発生する自局現用アラーム5002及び自局
現用アラーム5003の2信号とを入力として、自局におけ
るアラーム発生時間差が一定時間以上である場合に降雨
状態であると判定し、自局降雨警報5004を出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図9に示す従
来技術の第一の問題点は、中間中継局を含む構成にした
場合に、他局で検出した降雨警報が検出できないという
ことである。図10はこの中間中継局を含むシステム構
成の一実施例である。図10において、端局Aと中間中
継局1との間のみ降雨状態となった場合、中間中継局2
と端局Bとでは、自局にて降雨警報を検出することがで
きず、降雨による不要な回線切替えを発生する可能性が
あるためである。
【0006】また、別の第二の問題点として、他局から
転送されてきた降雨警報は、転送元が降雨状態であるた
めにエラーを含む場合があることや、転送元の降雨状態
により回線が全断となった場合には、降雨警報の転送自
体が不可能になることがある。図10にて、端局Aと中
間中継局1との間が降雨状態となり、転送情報にエラー
が生じた場合、中間中継局2と端局Bとは降雨警報に関
して誤解除する可能性がある。さらに、この間の回線が
全断となった場合、中間中継局2と端局Bとでは、全く
主信号を受信することができず、従って他局から転送さ
れてくる降雨警報を検出することができないためであ
る。
【0007】本発明の目的は、自局で検出した降雨警報
を主信号に多重して他局に転送し、また他局にて発生し
た降雨警報を検出する機能をもつことにより、上記第一
の問題点を解決するようにした降雨警報検出装置を提供
することである。
【0008】本発明の他の目的は、他局から転送された
降雨警報に関して、解除に保護時間を設けることにより
エラーによる誤解除を防止する機能をもつことにより、
また、全断時には直前の状態を保持する機能をもつこと
により、上記第二の問題点を解決するようにした降雨警
報検出装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、現用及
び予備の送受信系を有し、回線劣化時にこれ等送受信系
の切替え制御を行い、降雨警報発生時にはこの切替え制
御を行わないよう構成された無線通信局における降雨警
報検出装置であって、他局からの転送降雨警報を予め設
定された保護時間だけ引き伸ばして他局降雨警報として
導出する他局降雨警報処理手段を含むことを特徴とする
降雨警報検出装置が得られる。
【0010】そして、前記他局降雨警報処理手段は、現
用及び予備の全ての回線がフレーム同期はずれとなった
場合、その直前の前記他局からの転送降雨警報の状態を
保持する保持手段を有することを特徴とし、また、前記
現用及び予備の回線のうちフレーム同期が確立している
回線から優先的に前記他局からの転送降雨警報を取込む
手段を有することを特徴とする。
【0011】更に、自局現用及び予備系のアラーム情報
に基づき降雨による回線劣化を判定して自局降雨警報を
生成する劣化原因判定手段を、更に含むことを特徴と
し、また前記自局降雨警報及び他局降雨警報の論理和に
より降雨警報を導出する手段を、更に含むことを特徴と
する。そして、この論理和による降雨警報を次局へ転送
するようにしたことを特徴とする。
【0012】本発明の作用を述べる。例えば、10GH
z以上のマイクロ波帯を使用する(N+1)セット予備
方式の無線基地局において、機器故障により現用回線と
予備回線を切替える際に、降雨状態を検出した場合は切
替えを実施しない方式を採用し、特に中間中継局を有す
るシステム構成において、他局で検出した降雨警報を転
送して検出する場合、他局で検出した降雨警報が回線品
質の劣化時や回線の全断時にも正しく検出できる機能を
設ける。
【0013】すなわち、他局からの転送降雨警報が解除
された場合にも、予め設定されている保護時間を設けて
解除時間をそれだけ伸ばすようにし、また降雨により全
回線がフレーム同期はずれになったとき、直前まで他局
から転送されていた降雨警報を保持することにより、回
線断時にも他局の降雨警報を有効とする。更に、降雨に
よる回線全断からいずれかの回線が復旧した場合には、
復旧した回線を利用して他局の降雨警報を取込むことに
より、回線復旧時の他局からの降雨警報を正確に取込む
ようにする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明
の実施例を説明する。図1は本発明の降雨警報検出回路
のブロック図であ。図1に示すように、本発明による降
雨警報検出回路10は、自局予備アラーム5000、自局予
備アラーム5001、自局現用アラーム5002、自局現用アラ
ーム5003から自局降雨警報5004を検出生成する劣化原因
判定回路5を有しており、この回路構成の他に、更に、
他局降雨警報選択回路1、他局降雨警報制御回路2、全
断検出回路3、降雨警報判定回路4を有している。
【0015】他局降雨警報選択回路1は、他局予備アラ
ーム1000、他局現用アラーム1001を入力とし、また予備
フレーム同期信号3000、現用フレーム同期信号3001に基
づき予め設定した優先順位に従って選択他局降雨警報10
02を出力する機能を有する。他局降雨警報制御回路2
は、選択他局降雨警報1002と全断信号3002とを入力と
し、選択他局降雨警報1002が解除された場合に、保護時
間の設定によって回線品質の劣化による選択他局降雨警
報1002の誤解除を防止する機能と、回線が全断となった
際に、選択他局降雨警報1002が解除されないように固定
する機能とを有する。
【0016】全断検出回路3は、予備フレーム同期信号
3000と現用フレーム同期信号3001とを入力として、全て
の回線がフレーム同期はずれ状態となった場合に回線の
全断を検出し、全断信号3002を出力する機能を有する。
降雨警報判定回路4は、自局降雨警報5004と他局降雨警
報2001とを入力とし、その論理和により降雨警報4000を
判定して出力する機能を有する。従って、他局にて発生
した降雨警報を検出できるという効果と、回線品質の劣
化および回線の全断時にも選択他局降雨警報1002を正確
に検出することができるという効果とが得られる。
【0017】更に詳述すると、図1において、他局降雨
警報選択回路1は、他局予備アラーム1000と他局現用ア
ラーム1001とのいずれかを、予備フレーム同期信号3000
と現用フレーム同期信号3001とを用いて選択し、選択他
局降雨警報1002を後述する他局降雨警報制御回路2に出
力する。他局降雨警報制御回路2は、前述した選択他局
降雨警報1002と後述する全断信号3002とを入力として、
回線劣化、回線全断に応じて他局からの降雨警報を制御
し、他局降雨警報2001を後述する降雨警報判定回路4に
出力する。他局降雨警報制御回路2の詳細については後
述する。
【0018】全断検出回路3は、予備フレーム同期信号
3000と現用フレーム同期信号3001とを入力として、全回
線のフレーム同期はずれを検出した場合に回線全断と判
定し、全断信号3002を前述した他局降雨警報制御回路2
に出力する。
【0019】劣化原因判定回路5は、前述した特許第2
735511号公報に開示の構成を有しており、自局予
備アラーム5000、自局予備アラーム5001、自局現用アラ
ーム5002、自局現用アラーム5003を入力とし、自局各回
線における2種類のアラーム発生の時間差を利用して、
自局における降雨警報検出を行い、自局降雨警報5004を
後述する降雨警報判定回路4を介して外部に出力する。
【0020】降雨警報判定回路4は、他局降雨警報2001
と自局降雨警報5004とを入力として判定結果の降雨警報
4000を外部に出力する。
【0021】次に、他局降雨警報制御回路2の詳細な構
成について説明する。図2は他局降雨警報制御回路2の
詳細構成の一形態を示すブロック図である。図2におい
て、インバータ21は前述した選択他局降雨警報1002の
論理を反転する。遅延回路22はインバータ21の出力
を一定時間τ2 だけ遅延させる。
【0022】ラッチ回路20は前述した選択他局降雨警
報1002をセット信号、前述した遅延回路22の出力をリ
セット信号、前述した全断信号3002をラッチ信号とし
て、他局降雨警報2001を出力する。選択他局降雨警報10
02がアラームとなった場合には、即時に他局降雨警報20
01がアラームにセットされて、選択他局降雨警報1002が
アラーム解除された場合は、遅延回路22に設定された
時定数τ2 だけ後に他局降雨警報2001がアラーム解除さ
れる。また、全断信号3002が全断を通知した場合には、
直前の状態で他局降雨警報2001を保持する。時定数τ2
の設定については後述する。
【0023】上述した降雨警報検出回路は、機器故障時
の回線救済を目的とした(N+1)セット予備方式の無
線基地局にて用いられる。図3は、基地局内における降
雨警報検出回路と周辺回路との関係の一実施例を示すブ
ロック図である。図3において、RX予備回路12は無
線回線を通して受信した他局からの信号に関しての処理
を行い、予備回線における回線状態の自局アラームと、
他局から受信したアラームとを夫々検出し、予備回線受
信情報1200を出力する。
【0024】予備回線受信情報1200は、図1における他
局予備アラーム1000、予備フレーム同期信号3000、自局
予備アラーム5000、自局予備アラーム5001からなる。R
X現用回路13は前述したRX予備回路12と同様に無
線回線を通して受信した他局からの信号に関しての処理
を行い、現用回線おける回線状態の自局アラームと、他
局から受信したアラームとを夫々検出し、現用回線受信
情報1300を出力する。
【0025】現用回線受信情報1300は、図1における他
局現用アラーム1001、現用フレーム同期信号3001、自局
現用アラーム5002、自局現用アラーム5003からなる。降
雨警報検出回路10は図1全体を1ブロックとして表した
ものであり、前述した予備回線受信情報1200と現用回線
受信情報1300とを入力として、降雨状態を検出し、降雨
警報4000を後述する切替制御回路3に出力し、自局降雨
警報5004を後述するTX予備回路14とTX現用回路1
5とに出力する。TX予備回路14は前述した自局降雨
警報5004を入力として主信号に多重する。TX現用回路
15はTX予備回路14と同様に前述した自局降雨警報
5004を入力として主信号に多重する。
【0026】図3で述べた構成を持つ無線基地局によ
り、無線回線のシステムが構成される。図4はその一例
ブロック図である。図4の端局Aにおいて、TX回路10
0 は伝送路からの主信号、切替制御信号1100、自局降雨
警報5004を入力として、無線回線に主信号を送信する。
RX回路101 は無線回線からの主信号を入力として、ア
ラーム情報1010、1011を出力する。また、伝送路へ主信
号を送信する。
【0027】降雨警報検出回路10はアラーム情報1010
を入力として、自局降雨警報5004、降雨警報4000を出力
する。切替制御回路11は降雨警報4000、アラーム情報
1011を入力として、切替制御信号1100を出力する。図4
の端局Bは端局Aと同様の構成であり、TX回路100 、
RX回路101 、降雨警報検出回路10、切替制御回路1
1からなる。
【0028】図4の中間中継局において、TRX回路10
3 は無線回線からの主信号の受信と送信を行うと共に、
アラーム情報1030、1031を出力し、自局降雨警報5004、
切替制御情報1100を入力とする。降雨警報検出回路10
はアラーム情報1030を入力として自局降雨警報5004、降
雨警報4000を出力する。切替制御回路11はアラーム情
報1031、降雨警報4000を入力として、切替制御情報1100
を出力する。
【0029】図4で示したシステム構成において、端局
Aと端局Bとの間で降雨による回線劣化が生じた場合、
それぞれ自局もしくは他局から転送された降雨警報を検
出して不要な回線切替を停止する。
【0030】以下、本実施例の動作について説明する。
図5は図1における降雨警報検出回路10の自局アラーム
検出時の動作を表すタイムチャートである。図1に表す
劣化原因判定回路5は図5(a)で表される自局予備ア
ラーム5000、図5(b)で表される自局予備アラーム50
01、図5(c)で表される自局アラーム現用5002、図5
(d)で表される自局現用アラーム5003 を入力とす
る。
【0031】自局予備アラーム5000 と自局予備アラー
ム5001 とは自局装置内の予備回線の回線状態に関する
異なる閾値のアラームであり、自局予備アラーム5000
が発生した後、一定時間τ1 後に自局予備アラーム5001
が発生しなかった場合に降雨による回線劣化と判断す
る。同様に、自局現用アラーム5002 と自局現用アラー
ム5003 とは自局装置内の現用回線の回線状態に関する
異なる閾値のアラームであり、同様の時定数τ1 により
降雨による回線劣化の判断を行う。
【0032】本実施例においては、自局予備回線と自局
現用回線の両回線で降雨警報を検出した場合に自局降雨
警報と判定し、図5(e)で表される波形にて自局降雨
警報5004を出力する。図1に表す降雨警報判定回路4
は、前述した図5(e)で表される自局降雨警報5004と
図5(f)で表される他局降雨警報2001とを入力とし
て、自局降雨警報5004と他局降雨警報2001との論理和に
より、図5(g)で表される波形にて降雨警報4000を出
力する。
【0033】図5に示す動作の流れを説明する。図5の
タイミングt1にて、自局予備アラーム15000がアラー
ムとなり“L”から“H”となる。さらに図5のタイミ
ングt2にて、自局現用アラーム5002がアラームとな
り、“L”から“H”となる。タイミングt2から時定
数τ1 経過した図5のタイミングt3にて、自局予備ア
ラーム5001と自局現用アラーム5003とが共に通常状態
“L”であるために、降雨による回線劣化であると判断
して、自局降雨警報5004がアラームとなり“L”から
“H”となる。同時に、降雨警報4000もアラームとなり
“L”から“H”となる。
【0034】図5のタイミングt4,t5にて、それぞ
れ自局予備アラーム5001、自局現用アラーム5003がアラ
ームとなり、“L”から“H”となるが出力には影響を
与えない。その後、図5のタイミングt6にて自局予備
アラーム5001がアラーム解除となり“H”から“L”と
なるため、自局降雨警報5004はアラーム解除されて
“H”から“L”となる。同時に、降雨警報4000もアラ
ーム解除されて“H”から“L”となる。図5のタイミ
ングt7にて、自局現用アラーム5003が解除されるが、
既に自局降雨警報5004は解除されている。以上で自局ア
ラームによる降雨警報検出の動作が行われる。
【0035】次に、他局アラーム検出時の動作を説明す
る。図6は他局で降雨アラームが検出された場合の降雨
警報検出動作を表すタイムチャートである。図1、図6
において、図1の他局降雨警報選択回路1は、図6
(a)で表される他局予備アラーム1000と図6(c)で
表される他局現用アラーム1001とを入と力し、図6
(b)で表される予備フレーム同期信号3000と図(d)
で表される現用フレーム同期信号3001とによって設定さ
れる優先順位に応じて選択され図6(e)で表される波
形にて選択他局アラーム1002を出力する。この優先順位
については後述する。
【0036】また、予備フレーム同期信号3000は予備回
線におけるフレーム同期を検出する信号であり、現用フ
レーム同期信号3001は現用回線におけるフレーム同期を
検出する信号である。図1の他局降雨警報制御回路2は
前述した選択他局アラーム1002を入力して、図6(f)
に示す波形にて他局降雨警報2001を出力する。図1に表
す降雨警報判定回路4は、前述した他局降雨警報2001と
図6(g)で表される自局降雨警報5004との論理和によ
り、図6(h)に示す波形にて降雨警報4000を出力す
る。
【0037】図6に示す動作の流れを説明する。図6の
タイミングt8にて、他局予備アラーム1000及び他局現
用アラーム1001がアラームとなり、“L”から“H”と
なる。よって、選択他局アラーム1002、他局降雨警報20
01はアラームとなり、“L”から“H”となる。同時
に、降雨警報4000もアラームとなり、“L”から“H”
となる。その後、図6のタイミングt9にて、他局予備
アラーム1000と他局現用アラーム1001とがアラーム解除
されて、“H”から“L”となるため、選択他局アラー
ム1002はアラーム解除されて“H”から“L”となる
が、他局降雨警報2001はアラーム状態を保持する。
【0038】時定数τ2 経過後の図6のタイミングt10
にて、他局降雨警報2001はアラーム解除されて、“H”
から“L”となる。同時に、降雨警報4000もアラーム解
除されて、“H”から“L”となる。
【0039】次に、フレーム同期はずれ時の他局降雨警
報の選択および全断時の他局降雨警報の制御を説明す
る。図7はフレーム同期はずれ時の降雨警報検出動作を
表すタイムチャートである。図1、図7において、図1
の他局降雨警報選択回路1は、図7(a)で表される他
局予備アラーム1000と図7(c)で表される他局現用ア
ラーム1001とを入力とし、図7(b)で表される予備フ
レーム同期信号3000と図7(d)で表される現用フレー
ム同期信号3001とにより設定される優先順位に応じて選
択され図7(e)で表される波形にて選択他局アラーム
1002を出力する。
【0040】予備フレーム同期信号3000と現用フレーム
同期信号3001とは、図1の全断検出回路3に入力され
て、図7(f)で表される波形にて全断信号3002を出力
する。図1の他局降雨警報制御回路2は前述した選択他
局アラーム1002と前述した全断信号3002を入力して、図
7(g)で表される波形にて他局降雨警報2001を出力す
る。図1に表す降雨警報判定回路4は、前述した他局降
雨警報2001と図7(h)で表される自局降雨警報5004と
の論理和により図7(i)に示す波形にて降雨警報4000
を出力する。
【0041】前述した図1の他局降雨警報選択回路1で
設定される優先順位は、予備回線と現用回線の中でフレ
ーム同期が確立している回線から優先的に選択他局アラ
ーム1002を選択できるように設定される順位のことであ
る。図7における動作では、予備フレーム同期信号3000
と現用フレーム同期信号3001とが共に、通常状態もしく
は共にアラーム状態である場合には、選択他局アラーム
1002として他局予備アラーム1000を選択するように設定
した場合を示している。
【0042】また、予備フレーム同期信号3000のみがア
ラームの場合には選択他局アラーム1002として他局現用
アラーム3001を選択し、現用フレーム同期信号3001のみ
がアラームの場合は選択他局アラーム1002として他局予
備アラーム3000を選択するように設定した場合を示して
いる。他局降雨警報選択回路1で設定される優先順位は
上記のように使用者が任意で設定することができる。
【0043】図7に示す動作の流れを説明する。図7の
タイミングt11 にて、他局予備アラーム1000及び他局
現用アラーム1001がアラームとなり、“L”から“H”
となる。よって、選択他局アラーム1002、他局降雨警報
2001はアラームとなり、“L”から“H”となる。同時
に、降雨警報4000もアラームとなり、“L”から“H”
となる。図7のタイミングt12にて、他局予備アラーム
1000がアラーム解除となり、“H”から“L”となるた
め、選択他局アラーム1002もアラーム解除となり、
“H”から“L”となる。しかし、他局降雨警報2001は
解除保護時間τ2 までアラームを保持するためアラーム
継続となる。
【0044】図7のタイミングt13にて、予備フレーム
同期信号3000がアラームとなり、“L”から“H”とな
る。よって、他局降雨警報選択回路1の優先順位に従
い、選択他局アラーム1002としては、他局現用アラーム
1001が選択されるためアラーム保持“H”となる。タイ
ミングt14にて、他局現用アラーム1001がアラーム解除
となり、H”から“L”となるため、選択他局アラーム
1002もアラーム解除となり、H”から“L”となる。し
かし、他局降雨警報2001は解除保護時間τ2 までアラー
ムを保持するためアラーム継続となる。
【0045】図7のタイミングt15にて、現用フレーム
同期信号3001がアラームとなり、“L”から“H”とな
る。予備回線と現用回線とが共にフレーム同期はずれと
なるため、全断検出されて全断信号3002がアラームとな
り。“L”から“H”となる。全断信号3002がアラーム
の場合、他局降雨警報制御回路2において、他局降雨警
報2001は状態保持となるため、他局降雨警報2001はアラ
ーム保持“H”となる。その後、図7におけるタイミン
グt16にて、他局予備アラーム1000と他局現用アラーム
1001とが共にアラーム“H”となり、予備フレーム同期
信号3000と現用フレーム同期信号3001とが共にアラーム
解除“L”となる。
【0046】よって、全断信号3002はアラーム解除とな
り、“H”から“L”となる。また、選択他局アラーム
1002は優先順位から他局予備アラーム1000を選択してア
ラームとなり、“L”から“H”となる。このとき、他
局降雨警報2001および降雨警報4000はアラーム継続
“H”となる。図7のタイミングt17にて、他局予備ア
ラーム1000と他局現用アラーム1001が共にアラーム解除
となり、“H”から“L”となるため、選択他局アラー
ム1002はアラーム解除となり、“H”から“L”となる
が、他局降雨警報2001及び降雨警報4000は解除保護時間
τ2 まではアラーム保持となり“H”となる。
【0047】図7のタイミングt18にて、解除保護時間
τ2 が経過するので他局降雨警報2001がアラーム解除さ
れて“H”から“L”となり、降雨警報4000もアラーム
解除となり、“H”から“L”となる。
【0048】ここで、前述した図1の他局降雨警報制御
回路2における解除保護時間τ2 について説明する。図
8は他局アラームとフレーム同期信号との関係を表すタ
イムチャートである。図8において、(a)で表される
予備フレーム同期信号3000は予備回線のフレーム同期状
態を示す信号である。また、(b)で表される他局予備
アラーム1000は、予備回線で受信した他局アラーム情報
である。
【0049】図8では、タイミングt19にて、他局予備
アラーム1000が“H”から“L”となり、アラーム解除
される。しかし、時定数τ3 後のタイミングt20にて、
予備フレーム同期信号3000がアラームとなり、“L”か
ら“H”となっている。通常、フレーム同期信号は同期
確立、解除に関して保護時間を有しており、フレーム同
期状態からフレーム同期はずれとなるのは、保護時間以
上のエラーが継続した場合である。よって、図8のタイ
ミングt19における他局予備アラーム1000のアラーム解
除は通常のアラーム解除であるか、フレーム同期保護時
間中のデータエラーによるものであるかの区別がつかな
い。
【0050】本発明においては、フレーム同期解除の保
護時間をτ3 とした場合、 τ2 >τ3 となる他局アラーム解除保護時間τ2 を定義する。図8
のタイミングt19にて、他局予備アラーム1000が解除さ
れてから、他局アラーム解除保護時間τ2 の間はフレー
ム同期解除保護時間である可能性を考慮して他局アラー
ムを保持する。その後、図8のタイミングt21にて、他
局予備アラーム1000がアラーム解除状態であれば、アラ
ーム解除を確定することとする。また、図8のタイミン
グt22にて、予備フレーム同期信号3000がアラーム解除
となり、“H”から“L”となると同時に、他局予備ア
ラーム1000がアラームとなり、“L”から“H”とな
る。
【0051】本実施例では、劣化原因判定回路5を用い
て自局における降雨警報を検出しているが、劣化原因判
定回路5の代わりに装置外部の降雨センサーを用いるこ
ともできる。また、現用回線1回線と予備回線1回線と
からなる(1+1)構成について説明したが、現用回線
の数に制限はなく、現用N回線と予備1回線とからなる
(N+1)構成の場合にも適用可能であることは明白で
ある。
【0052】
【発明の効果】第1の効果は、他局から転送されてくる
降雨警報情報によって降雨警報を正しく検出できるとい
うことである。その理由は、各回線のフレーム同期状態
によりフレーム同期状態の回線から他局の降雨警報情報
を取り入れることができ、フレーム同期はずれ直前のデ
ータエラーにより降雨警報が誤って解除されるのを防ぐ
機能を持つためである。また、全断を検出した場合に、
他局からの降雨警報を保持することにより、全断中で他
局の降雨警報が受信不可能な場合でも、降雨警報状態を
検出できる機能をもつためである。
【0053】第2の効果は、中間中継局を多数含むシス
テム構成においても降雨警報を正しく検出できるという
ことである。その理由は、中間中継局を多数含むシステ
ム構成においては、任意の2局間で発生した降雨につい
て、その他の局へは情報を転送することによって行う必
要があるが、第一の効果により他局から転送されてくる
降雨警報情報によって降雨警報を正しく検出できるため
である。
【0054】第3の効果は、回路構成が容易であり、LS
I 化に有利であるということである。その理由は、本発
明にて設置した対局降雨警報制御回路や全断検出回路は
いずれも単純な論理回路、組合せ回路によって構成でき
るためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック図である。
【図2】図1の他局降雨警報制御回路2の詳細ブロック
図である。
【図3】本発明の実施例の降雨警報検出回路の装置内他
回路との接続形態を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施例の降雨警報検出回路を有する無
線局のシステム構成の一例を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施例の自局アラームによる降雨警報
検出動作を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の実施例の他局アラームによる降雨警報
検出動作を示すタイミングチャートである。
【図7】本発明の実施例のフレーム同期はずれと全断発
生時の他局降雨警報検出動作を示すタイミングチャート
である。
【図8】フレーム同期はずれ時の他局アラームの動作を
示すタイミングチャートである。
【図9】従来の降雨警報検出回路の例を示す図である。
【図10】中間中継局を含む無線局のシステム構成にお
いて、降雨警報検出の問題点を説明するためのブロック
図である。
【符号の説明】
1 他局降雨警報選択回路 2 他局降雨警報制御回路 3 全断検出回路 4 降雨警報判定回路 5 劣化原因判定回路 10 降雨警報検出回路 20 ラッチ回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/74 G08B 21/00 G08B 25/00 520 G08B 29/06 H04B 7/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現用及び予備の送受信系を有し、回線劣
    化時にこれ等送受信系の切替え制御を行い、降雨警報発
    生時にはこの切替え制御を行わないよう構成された無線
    通信局における降雨警報検出装置であって、他局からの
    転送降雨警報を予め設定された保護時間だけ引き伸ばし
    て他局降雨警報として導出する他局降雨警報処理手段を
    含むことを特徴とする降雨警報検出装置。
  2. 【請求項2】 前記他局降雨警報処理手段は、現用及び
    予備の全ての回線がフレーム同期はずれとなった場合、
    その直前の前記他局からの転送降雨警報の状態を保持す
    る保持手段を有することを特徴とする請求項1記載の降
    雨警報検出装置。
  3. 【請求項3】 前記他局降雨警報処理手段は、前記現用
    及び予備の回線のうちフレーム同期が確立している回線
    から優先的に前記他局からの転送降雨警報を取込む手段
    を有することを特徴とする請求項1または2記載の降雨
    警報検出装置。
  4. 【請求項4】 自局現用及び予備系のアラーム情報に基
    づき降雨による回線劣化を判定して自局降雨警報を生成
    する劣化原因判定手段を、更に含むことを特徴とする請
    求項1〜3いずれか記載の降雨警報検出装置。
  5. 【請求項5】 前記自局降雨警報及び他局降雨警報の論
    理和により降雨警報を導出する手段を、更に含むことを
    特徴とする請求項4記載の降雨警報検出装置。
  6. 【請求項6】 前記論理和による降雨警報を次局へ転送
    するようにしたことを特徴とする請求項5記載の降雨警
    報検出装置。
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