JP3220351B2 - 干渉検出方式 - Google Patents

干渉検出方式

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JP3220351B2 JP11855295A JP11855295A JP3220351B2 JP 3220351 B2 JP3220351 B2 JP 3220351B2 JP 11855295 A JP11855295 A JP 11855295A JP 11855295 A JP11855295 A JP 11855295A JP 3220351 B2 JP3220351 B2 JP 3220351B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データをキャリア信号
で変復調し、TDMA(時分割多元接続)通信方式によ
り通信する無線通信装置に係り、詳しくは、他の無線装
置が送信する無線信号の干渉を検出する干渉検出方式の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の無線通信装置における干
渉検出方式について、図5及び図6を参照して説明す
る。ここで、図5は上記無線通信装置の干渉検出回路を
主体とした要部構成ブロック図であり、図6はその干渉
検出回路における各部の信号のタイミングチャートを示
している。
【0003】図5において、他の装置から送信された無
線信号はアンテナ1より入力され、アンテナ共用器2を
通して無線受信部3に送られる。無線受信部3は上記入
力信号を基に周波数チャネルを選局し、これを復調部4
に出力する。復調部4は無線受信部3からの入力信号を
復調し、ディジタルの受信データに変換して受信データ
処理部5に出力する。受信データ処理部5は、そのディ
ジタル受信データ中に含まれる同期ワードを検出し、デ
ータを抽出する。そして、そのデータ内容から当該デー
タの転送エラーを検出することにより正常受信か否かの
判定を行い、正常受信でない時には、その旨を示す受信
判定結果信号を出力する。
【0004】一方、無線受信部3においては、上記周波
数チャネルの受信と並行して、この受信した周波数チャ
ネルの受信感度レベル(以下、RSSIレベルという)
に関する情報を取り出し、レベル比較回路21に送る処
理も行っている。レベル比較回路21では、上記RSS
Iレベル情報を、予め設定されているレベル情報と比較
し、その比較結果を示す信号をデータラッチ回路22に
出力する。データラッチ回路22は、受信データ処理部
5から与えられるラッチタイミングAによりレベル比較
回路21の出力信号をラッチする。このラッチタイミン
グAは、前回受信した受信データ中の同期ワードによ
り、今回受信すべき受信データの位置を計算することに
より決定される。
【0005】このようにして得られた受信データの判定
結果と、データラッチ回路22の出力は論理積回路23
により論理積をとられ、累計カウンタ24に入力する。
そして、この累計カウンタ24では、上記受信データの
判定結果とデータラッチ回路22の出力の論理積により
得られた結果を順次カウントする。そして、そのカウン
ト値を予め設定された所定の値と比較し、その比較結果
に基づき干渉検出出力を発生する。
【0006】図5に示す構成によれば、累計カウンタ2
4において、受信データのRSSIレベルが設定値より
大きくかつ受信データが正常に受信されていない時にカ
ウントアップがなされ、この累計カウント値が予め設定
された所定の値になった時に「干渉有り」を意味する干
渉検出出力を発生する。
【0007】この従来の干渉検出回路の動作を、図6に
示すタイミングチャートを用いて検証する。なお、この
図6に示すタイミングチャートは、タイミング1で正常
受信がなされ、続く2〜n+1のタイミングで他の装置
からの無線信号と干渉を起こして正常に受信できない受
信状態に対応したものである。
【0008】かかる受信状態にあって、受信データ処理
部5は、上記2〜n+1のタイミングでの受信に際し、
正常受信がなされない旨を示す受信判定結果:S1 〔同
図(a)〕を出力する。この受信データ処理部5におけ
る受信判定結果:S1 は、データが完全に取り込まれて
から出力される。図6の例では、データが正常に受信で
きない時に“H”レベルのパルス(受信NG)を出力す
る。
【0009】一方、レベル比較回路21では、無線受信
部3から与えられるRSSIレベル信号:S2 〔同図
(b)〕を予め設定されたレベル情報と比較し、その結
果としての比較出力:S3 〔同図(c)〕を発生する。
【0010】更に、データラッチ回路22では、レベル
比較回路21からの比較出力:S3に対し、受信データ
処理部5において受信すべきバースト信号の中心となる
ように生成したラッチタイミングA:S4 〔同図
(f)〕でラッチをかけ、ラッチ出力:S5 〔同図
(d)〕を発生する。
【0011】論理積回路23では、上記受信判定結果:
S1 と上記ラッチ出力:S5 の2つの値の論理積をと
り、被累計出力:S6 〔同図(e)〕として累計カウン
タ24に入力する。更に、累計カウンタ24では、この
被累計出力:S6 を順次カウントしながら当該カウント
値を所定の設定値nと比較し、両者が等しい値に達した
時に干渉検出出力:S7 〔同図(g)〕を発生する。そ
して、この無線通信装置においては、上記干渉検出出
力:S7 を受けて、使用周波数チャネルを変えるなどの
干渉回避動作を行う。
【0012】この図6に示すタイミングチャートからも
分かるように、この種の従来装置においては、各受信タ
イミングで確認された干渉の回数を累計し、干渉発生後
n回目に干渉有りと判定して干渉回避動作を行うように
構成されていた。このため、音声データを送受信し通話
を行う無線電話装置等の音声通信システムにおいては、
上記累計のための期間だけ通話がとぎれることになっ
た。
【0013】この不都合を回避すべく、累計数nを減ら
し、干渉発生後1〜2回目で干渉有りと判定して干渉回
避動作を行うという方法も考えられる。しかしながら、
この方法では、フェージング発生時などによく見られる
“ある程度のRSSIレベルを保ったまま受信異常状態
が数バースト続く”ような通信状況下にあって、不必要
な干渉回避動作を起こして通話がとぎれがちとなり、実
用的ではなかった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
装置においては、フェージングなどが発生して短期間受
信異常になった時の不本意な干渉回避動作の頻発を避け
るべく、各受信タイミングで発生する干渉判定を累計
し、予め設定したn回の干渉発生時点で干渉有りと判定
し干渉回避動作を行うようにしていたため、干渉検出ま
でに時間を要し、音声通信システムに適用した場合に
は、通話が長時間とぎれてしまうという問題点があっ
た。
【0015】本発明は上記問題点を除去し、干渉による
受信異常なのかフェージング等による短期間の受信異常
なのかを正確かつ短時間に検出して迅速な干渉回避動作
に対処でき、音声通信システムに適用して通話のとぎれ
を極力短期間に止め得る干渉検出方式を提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、データをキャ
リア信号で変復調し、TDMA通信方式により通信する
通信装置における干渉検出方式において、受信信号の正
常受信または異常受信を判定する受信判定手段と、前記
受信信号の受信感度レベルを測定する第1の受信感度測
定手段と、前記受信信号から所定時間前または後の受信
感度レベルを測定する第2の受信感度測定手段とを具備
し、受信信号及びその所定時間前または後の各受信感度
レベルと当該受信信号の受信判定結果とに基づき干渉の
有無を判定することを特徴とする。
【0017】望ましくは、本発明は、受信信号の正常受
信または異常受信を判定する受信判定手段と、受信信号
の受信感度レベルを測定する受信感度測定手段と、該測
定された受信感度レベルを所定の設定値と比較する比較
手段と、前記受信信号の正規受信タイミングにおける前
記比較手段の比較結果をラッチする第1のラッチ手段
と、前記正規受信タイミングから所定時間前あるいは後
における前記比較手段の比較結果をラッチする第2のラ
ッチ手段と、前記受信判定手段による受信判定結果と前
記第1及び第2のラッチ手段におけるラッチ出力との論
理演算により干渉検出信号を得る論理演算手段とを具備
して構成される。
【0018】
【作用】本発明では、受信すべきバースト信号の受信感
度レベルを、該信号の正規受信タイミングの他、その前
後においても測定し、これら各タイミングでのRSSI
レベルの変化を見ながら他の無線装置からの送信出力状
況を監視する。そして、上記各測定点において予め設定
された設定値を越えた入力があり、かつ受信データ処理
部での受信判定結果が受信異常である場合に干渉有りと
判定するものである。このように、連続した各タイミン
グでの受信感度レベルを監視する方法によれば、本来の
干渉による受信異常なのかフェージング等による短期間
の受信異常なのかを認識可能となる。換言すれば、上述
した累計に頼ることなく干渉判定が行えるようになり、
極めて短時間にうちに他の無線装置からの干渉を検出し
て干渉回避動作に移行でき、音声データを送受して通話
を行うシステムにおいても、干渉が発生した場合の通話
の遮断時間を最小限に抑えることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面を参照し
て詳細に説明する。図1は本発明の一実施例に係る無線
通信装置の要部構成を示すブロック図であり、図5にお
ける従来装置の各部と同様の機能を果たすものには同一
の符号を付している。本実施例の装置は、従来装置にお
ける干渉検出回路の構成要素に、データラッチ回路2
5、論理積回路26、論理和回路27を新たに追加した
構成を有している。この構成によれば、データラッチ回
路としてそれぞれ符号22と25で示される2つの回路
を持つことになるが、以下の説明では、便宜的に、前者
をデータラッチ回路Aと称し、後者をデータラッチ回路
Bと称するものとする。
【0020】まず、この実施例装置における干渉検出回
路の動作について説明する。図1において、他の装置か
ら送信された無線信号はアンテナ1より入力され、アン
テナ共用器2を通して無線受信部3に送られる。無線受
信部3は上記入力信号を基に周波数チャネルを選局し、
これを復調部4に出力する。復調部4は無線受信部3か
らの入力信号を復調し、ディジタルの受信データに変換
して受信データ処理部5に出力する。受信データ処理部
5は、そのディジタル受信データ中に含まれる同期ワー
ドを検出し、データを抽出する。そして、そのデータ内
容から当該データの転送エラーを検出することにより正
常受信か否かの判定を行い、正常受信でない時には、そ
の受信判定結果を示す信号を出力する。
【0021】なお、本実施例においては、上記受信デー
タ処理部5で抽出されるデータとして、音声データを想
定している。つまり、本実施例装置は、無線電話機等の
音声通信システムであって、上記音声データは、その
後、コーデック6に転送されてアナログ信号に変換さ
れ、レシーバ7により受話音声として再生される。ま
た、マイク7から取り込まれた送話音声は、コーデック
6によりアナログ信号からディジタル信号に変換され、
次いで送信データ処理部9により同期ワード等を含むバ
ースト信号に組み立てられた後、変調部10により変調
され、更には無線送信部11,アンテナ共用器2を経て
アンテナ1より無線信号として送信される。
【0022】一方、無線受信部3においては、上記周波
数チャネルの受信と並行して、この受信した周波数チャ
ネルのRSSIレベル情報を取り出し、レベル比較回路
21に送る処理も行っている。レベル比較回路21で
は、上記RSSIレベル情報を、予め設定されているレ
ベル情報と比較し、その比較結果を示す信号をデータラ
ッチ回路A及びBに出力する。
【0023】データラッチ回路Aは、受信データ処理部
5から与えられるラッチタイミングAによりレベル比較
回路21の出力信号をラッチする。このラッチタイミン
グAは、前回受信した受信データ中の同期ワードによ
り、今回受信すべき受信データの位置を計算することに
より決定される。
【0024】このデータラッチ回路Aの出力は、受信デ
ータ処理部5から出力される上記受信判定結果信号とと
もに論理積回路23に入力される。論理積回路25で
は、これら両者の論理積に相当する信号を生成し、累計
カウンタ24に出力する。累計カウンタ24は、上記論
理積回路25から与えられる“受信判定結果信号とデー
タラッチ回路22のラッチ出力との論理積信号”を順次
カウントするとともに、該カウント値を予め設定された
所定の値と比較し、その比較結果に基づき干渉検出出力
を発生する。
【0025】つまり、この累計カウンタ24において
は、受信データのRSSIレベルが設定値より大きくか
つ受信データが正常に受信されていない時にカウントア
ップがなされ、この累計カウント値が予め設定された所
定の値になった時に上記干渉検出出力が発生される。
【0026】他方、データラッチ回路Bでは、受信デー
タ処理部5から与えられるラッチタイミングB,B′に
よりレベル比較回路21の出力信号をラッチする。この
ラッチタイミングB,B′は、前回受信した受信データ
中の同期ワードの位置より、今回受信すべき受信データ
の最前部と最後部の位置を計算することにより決定され
る。
【0027】このデータラッチ回路Bの出力は、受信デ
ータ処理部5から出力される上記受信判定結果信号、デ
ータラッチ回路Aにおける上記ラッチ出力とともに論理
積回路26に入力される。論理積回路26では、これら
各入力の論理積に相当する信号を生成し、論理和回路2
7に出力する。論理和回路27は、論理積回路26の出
力と累計カウンタ24の出力との論理和に相当する信号
を生成し、干渉検出出力として出力する。
【0028】このように、本実施例装置における干渉検
出回路は、他の無線装置からの送信信号の干渉をいち早
く検出するために、受信すべきバースト信号の外側にお
いてもRSSI感度レベルを測定し、これらの測定結果
を基に、受信データのRSSIレベルが上記各測定点に
おいて予め設定された設定値以上有りかつ受信データ処
理部3での受信判定結果が受信異常であった時、干渉有
りと判断し干渉検出出力を発生するように構成されたも
のである。従って、本実施例回路によれば、図2に示す
ような形態(受信すべきバースト信号と干渉信号が完全
に重なってはいない状態)で無線信号の干渉が発生した
場合に、この干渉をいち早く検出して干渉回避動作を行
うことが可能となる。
【0029】この本実施例の干渉検出回路の動作を、図
2に示すタイミングチャートを用いて検証する。なお、
この図2に示すタイミングチャートは、タイミング1で
正常受信がなされ、続く2〜n+1のタイミングで他の
装置からの無線信号と干渉を起こして正常に受信できな
い受信状態に対応している点に関しては図6と同様であ
る。
【0030】かかる受信状態にあって、受信データ処理
部5は、上記2〜n+1のタイミングでの受信に際し、
正常受信がなされない旨を示す受信判定結果:S1 〔同
図(a)〕を出力する。この例では、特に、データが正
常に受信できない時に“H”レベルのパルス(受信N
G)を出力する。
【0031】一方、レベル比較回路21では、無線受信
部3から与えられるRSSIレベル信号:S2 〔同図
(b)〕を予め設定されたレベル情報と比較し、その結
果としての比較出力:S3 〔同図(c)〕を発生する。
【0032】更に、データラッチ回路Aでは、レベル比
較回路21からの比較出力:S3 に対し、受信データ処
理部5において受信すべきバースト信号の中心となるよ
うに生成したラッチタイミングA:S4 〔同図(i)〕
でラッチをかけ、第1ラッチ出力:S5 〔同図(d)〕
を発生する。
【0033】論理積回路23では、上記受信判定結果:
S1 と上記第1ラッチ出力:S5 の論理積をとり、被累
計出力:S6 〔同図(e)〕として累計カウンタ24に
入力する。更に、累計カウンタ24では、この被累計出
力:S6 を順次カウントしながら当該カウント値を所定
の設定値nと比較し、両者が等しい値に達した時に干渉
検出出力:S7 〔同図(g)〕を発生する。
【0034】また、データラッチ回路Bでは、レベル比
較回路21からの比較出力:S3 に対し、受信データ処
理部5において受信すべきバースト信号の最前部または
最後部となるように生成したラッチタイミングB,
B′:S8 ,S9 〔同図(j)〕でラッチをかけ、第2
ラッチ出力:S10〔同図(f)〕を発生する。
【0035】論理積回路26では、上記受信判定結果:
S1 ,上記第1ラッチ出力:S5 ,上記第2ラッチ出
力:S10の論理積をとり、論理積出力:S11〔同図
(h)〕として論理和回路27に入力する。論理和回路
27では、その論理積回路26からの論理積出力S11と
上記累計カウンタからの累計出力:S7 の論理和をと
り、干渉検出出力:S12〔同図(k)〕として出力す
る。そして、この無線通信装置においては、上記干渉検
出出力:S12を受けて、使用周波数チャネルを変えるな
どの干渉回避動作を行う。
【0036】ところで、図2の例は、上述したように、
受信すべきバースト信号と干渉信号が完全に重なっては
いない状態での無線信号の干渉を前提としたものであ
り、大部分の無線信号の干渉はこのようなタイミングで
発生する。しかしながら、中には図3に示すように、受
信すべきバースト信号と干渉信号がタイミング良く重な
ってしまう場合がある。このような時の干渉の検出にも
対応し得るように、本発明においては、累計による干渉
検出方式も併用した構成(データラッチ回路22,論理
積回路23,累計カウンタ24と連なる処理経路)とし
ている。
【0037】次に、本発明の干渉検出回路で用いるラッ
チタイミングB,B′の設定条件について図4を参照し
て説明する。周知のように、TDMA通信方式では、一
定間隔でバースト信号として送られてくる受信データを
受信し、この受信データから同期ワードを検出し、デー
タ領域の位置を算出してデータの抽出を行う。同期ワー
ドは、一定のビット列でしかないため、他のデータと区
別がつかずデータ領域を間違えてしまうことがごくまれ
にある。この誤動作を防ぐ目的で、同期ワード受信タイ
ミングが設けられる。この同期ワード受信タイミング
は、前回受信した受信データ中の同期ワードの位置より
今回受信すべき受信データの同期ワードがある位置を予
測することにより設定される。
【0038】TDMA通信方式では、同期ワードが一定
時間間隔でしか送られてこないため、同期ワードを受信
した時に通信相手と同期をとり、次の同期ワードの位置
は自装置に設けられるタイマを使い位置を予測すること
になる。従って、そのタイマの誤差分だけ次の受信デー
タの同期ワードの位置がずれてしまうことになる。この
不都合を解決するために、同期ワード受信タイミング
は、図4において“G”で示すように、タイマの誤差分
だけ広く開けて設定される。但し、このタイマの誤差は
水晶発振器の精度によって決まることから、装置毎にバ
ラツキが生じる。従って、このようなシステムでは、水
晶発信器の精度をある決まった範囲内に抑え込むことに
より同期ワード受信タイミングの幅を決めて良好な通信
が行えるようにする必要がある。
【0039】このようにタイマの誤差を保証した前提の
下においては、図4に示す如く、受信データDR は、予
想タイミングより、最大で“同期ワード受信タイミング
幅の1/2”の時間だけ前後(データDR ′あるいはD
R ″)にずれることになる。以上の要件を踏まえ、受信
データDR に重なってくる干渉信号を検出するためのラ
ッチタイミングB,B′の条件は次のようになる。すな
わち、最前部のラッチタイミングBは、同期ワード受信
タイミング幅の1/2の時間と、キャリア信号の立上が
り時間を加算した時間(図4に“H”で示す)だけ、予
想した受信データDR の最前部よりも前(時間t1 )に
設ける必要がある。
【0040】また、最後部のラッチタイミングB′は、
同期ワード受信タイミング幅の1/2の時間と、キャリ
ア信号の立下がり時間を加算した時間(図4に“I”で
示す)だけ、予想した受信データDR の最後部よりも後
(時間t2 )に設ける必要がある。
【0041】なお、上記実施例では、レベル比較回路2
1の比較設定レベルについては記述していないが、より
精度良く干渉を検出するために、図1におけるデータラ
ッチ回路22とデータラッチ回路25の入力信号間で比
較設定レベルを異なる値にする方法も考えられる。その
他、本発明は上記主旨を逸脱しない範囲内で種々の応用
が可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
受信すべきバースト信号の正規受信タイミング及びその
前後において受信感度レベルを測定して他の無線装置か
らの送信出力を監視し、上記各測定点で予め設定された
設定値を越えた入力がありかつ受信データ処理部での受
信判定結果が受信異常であった時に干渉有りと判定する
ようにしたため、累計に依らず極めて短時間のうちに他
の無線装置からの送信出力による干渉を検出して干渉回
避動作をとることができ、音声通信システムに適用した
場合にも、長期間無用に通話がとぎれることを防止しつ
つ良好な通話品質を維持できるという優れた利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る無線通信装置の干渉検
出回路を主体とする要部構成ブロック図。
【図2】本実施例装置の干渉検出回路における代表的な
干渉信号の干渉検出動作に係る各信号のタイミングチャ
ート。
【図3】本実施例装置の干渉検出回路における別のタイ
プの干渉信号の干渉検出動作に係る各信号のタイミング
チャート。
【図4】本実施例装置の干渉検出回路で用いるラッチタ
イミングB,B′を説明するためのタイミングチャー
ト。
【図5】この種の従来の無線通信装置の要部構成を示す
ブロック図。
【図6】上記従来装置の干渉検出回路における干渉検出
動作に係る各信号のタイミングチャート。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 アンテナ共用器 3 無線受信部 4 復調部 5 受信データ処理部 6 コーデック(CODEC) 7 マイク 8 レシーバ 9 送信データ処理部 10 変調部 11 無線送信部 21 レベル比較回路 22,25 データラッチ回路A,B 23,26 論理積回路 24 累計カウンタ 27 論理和回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−37688(JP,A) 特開 平6−216952(JP,A) 特開 平4−179322(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38 H04B 17/00 H04J 3/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データをキャリア信号で変復調し、TD
    MA通信方式により通信する通信装置における干渉検出
    方式において、 受信信号の正常受信または異常受信を判定する受信判定
    手段と、 前記受信信号の受信感度レベルを測定する第1の受信感
    度測定手段と、 前記受信信号から所定時間前または後の受信感度レベル
    を測定する第2の受信感度測定手段とを具備し、受信信
    号及びその所定時間前または後の各受信感度レベルと当
    該受信信号の受信判定結果とに基づき干渉の有無を判定
    することを特徴とする干渉検出方式。
  2. 【請求項2】 受信信号から所定時間前の受信感度レベ
    ルの測定タイミングを、当該受信信号から、少なくとも
    通信の同期保護に使用する同期ワード受信タイミング幅
    の1/2の時間と前記キャリアの立上がり時間を加えた
    分前に設定するとともに、受信信号から所定後の受信感
    度レベルの測定タイミングを、当該受信信号から、少な
    くとも前記同期ワード受信タイミング幅の1/2の時間
    と前記キャリアの立下がり時間を加えた分後に設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の干渉検出方式。
  3. 【請求項3】 第1及び第2の受信感度測定手段による
    各測定受信感度レベルと所定の設定値との大小関係を判
    定し、前記第1及び第2の受信感度測定手段による各測
    定受信感度レベルが前記設定値以上あり、かつ前記受信
    判定手段による受信判定結果が異常受信と判定された時
    に干渉有りと判定することを特徴とする請求項1または
    2記載の干渉検出方式。
  4. 【請求項4】 第1の受信感度測定手段による測定受信
    感度レベルの判定と、第2の受信感度測定手段による測
    定受信感度レベルの判定に際し、前記設定値として、そ
    れぞれ異なるレベル値を用いることを特徴とする請求項
    3記載の干渉検出方式。
  5. 【請求項5】 データをキャリア信号で変復調し、TD
    MA通信方式により通信する通信装置における干渉検出
    方式において、 受信信号の正常受信または異常受信を判定する受信判定
    手段と、 受信信号の受信感度レベルを測定する受信感度測定手段
    と、 該測定された受信感度レベルを所定の設定値と比較する
    比較手段と、 前記受信信号の正規受信タイミングにおける前記比較手
    段の比較結果をラッチする第1のラッチ手段と、 前記正規受信タイミングから所定時間前あるいは後にお
    ける前記比較手段の比較結果をラッチする第2のラッチ
    手段と、 前記受信判定手段による受信判定結果と前記第1及び第
    2のラッチ手段におけるラッチ出力との論理演算により
    干渉検出信号を得る論理演算手段とを具備することを特
    徴とする干渉検出方式。
  6. 【請求項6】 第2のラッチ手段における受信信号から
    所定時間前の前記比較結果のラッチタイミングを、当該
    受信信号から、少なくとも通信の同期保護に使用する同
    期ワード受信タイミング幅の1/2の時間と前記キャリ
    アの立上がり時間を加えた分前に設定するとともに、第
    2のラッチ手段における受信信号から所定時間後の前記
    比較結果のラッチタイミングを、当該受信信号から、少
    なくとも前記同期ワード受信タイミング幅の1/2の時
    間と前記キャリアの立下がり時間を加えた分後に設定す
    ることを特徴とする請求項5記載の干渉検出方式。
  7. 【請求項7】 比較手段は、前記受信感度レベルを判定
    するための前記設定値として、前記第1のラッチ手段に
    与える比較出力と前記第2のラッチ手段に与える比較出
    力を得る場合にそれぞれ異なるレベル値を用いることを
    特徴とする請求項5または6記載の干渉検出方式。
  8. 【請求項8】 受信判定手段による受信判定結果と第1
    のラッチ手段によるラッチ出力とに基づき逐次的干渉の
    有無を判定する逐次干渉判定手段と、該逐次干渉判定手
    段による逐次的干渉有りの判定回数を累計加算し、該加
    算値が設定値に達した時に干渉検出信号を発生する累計
    加算手段と、該累計加算手段の出力と前記論理演算手段
    の出力とを論理和演算する論理和演算手段とを更に具備
    することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1つに
    記載の干渉検出方式。
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