JP3120765B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3120765B2 JP09312208A JP31220897A JP3120765B2 JP 3120765 B2 JP3120765 B2 JP 3120765B2 JP 09312208 A JP09312208 A JP 09312208A JP 31220897 A JP31220897 A JP 31220897A JP 3120765 B2 JP3120765 B2 JP 3120765B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に係わり、特に電界効果トランジスタにおいてT字
型のゲ−ト電極をもつMESFET(HEMTを含む)
の製造方法にする関するもである。
【0002】
【従来の技術】電界効果トランジスタの特性を向上させ
るには、ゲ−ト電極が微細であると同時にゲ−ト電極抵
抗の低減と、ゲ−ト電極とソ−ス電極及びドレイン電極
間の寄生抵抗や寄生容量の低減が重要である。また、産
業的には生産性よく容易に製造できることが必要であ
る。
【0003】このためにマッシュル−ム形状のいわゆる
T字型のゲ−ト電極を用い、このゲ−ト電極庇の端部と
自己整合的にソ−スおよびドレイン電極を形成する技術
が従来より提案されている。
【0004】図29は特開平5−326564号公報に
開示された従来の電界効果トランジスタの製造方法を工
程順に示した断面図である。
【0005】まず、図29(A)に示すように、半絶縁
性GaAs基板21上にGaAsバッフア層22、n−
GaAs層23a、n−AlGaAs層24a,n−G
aAs層23b、n−AlGaAs層24b、n+ −G
aAs層25の結晶構造が設けられた半導体基板上にS
iON(酸化窒化珪素)膜26を約200nm(ナノメ
ータ)堆積する。
【0006】次に、図29(B)に示すように、ゲ−ト
電極領域が開口したホトレジスト膜27aを設けてSi
ON膜26さらにn+ −GaAs層25,n−AlGa
As層24bを異方性のある反応性イオンエッチング
(RIE)法により順次除去する。
【0007】次に、図29(C)に示すように、ホトレ
ジスト膜27aを除去した後、プラズマCVD法により
SiO2 膜を約400nm堆積し、RIE法により異方
性エッチングして約0.2μm幅のSiO2 側壁膜28
を形成する。
【0008】ここで、SiO2 側壁膜28により、ホト
レジスト膜27により設けられたレチクル寸法のゲ−ト
電極領域が微細化される。
【0009】次に、図29(D)に示すように、n−G
aAs層23bさらにn−AlGaAs層24aをエッ
チングする。
【0010】次に、図29(E)に示すように、ゲ−ト
電極を形成するためのTi/Pt/Au層29を蒸着す
る。
【0011】次に図29(F)に示すように、ホトレジ
スト膜27bを設け、Ti/Pt/Au層29をイオン
ミリング法によりエッチングして、庇を有したいわゆる
T型ゲ−ト電極を形成する。
【0012】次に、図29(G)に示すように、SiO
N膜26を除去し、オ−ミック電極となるAuGe/N
i/Au層30をゲ−ト電極29により分離されたソ−
ス・ドレイン電極が形成され、ここにソ−ス・ドレイン
電極が自己整合的に形成された電界効果トランジスタを
得ることが出来る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の電界効果トランジスタの製造方法では、図29
(E)に示すn−GaAs層23bにゲ−ト金属が短絡
防止のため、SiO2 側壁28の開口長Lgcよりも大
きい開口長Lgkとする必要があり、そこにゲ−ト金属
29をスパッタ法により被着すると、図30に示すよう
にゲ−ト金属のショットキ−界面Lsgはゲ−ト長Lg
よりも拡大されて被着される問題点があった。
【0014】このショットキ−界面が拡大されて被着さ
れる問題点は、n−GaAs層23bの厚さおよびSi
2 側壁28の高さにより依存変動し、側壁の高さを高
くしてアクセプト比(側壁高さと開口幅Lgとの比)を
大きくすればショットキ−界面の拡大は低減されるが、
ゲ−ト電極にボイドが発生したり断線などが新たに発生
する問題点があった。
【0015】このn−GaAs層23bと近接または短
絡せずにショットキ−界面の拡大を防止した方法として
は、上記公報には図31に示すように、WSi/Au層
によるゲート電極32を用いた例において、サイドエッ
チング部にSiO2 膜31を充填した方法を示してい
る。
【0016】しかし、この方法を用いてもボイドや断線
などの問題は避け難く、また、ゲ−ト開口を形成する工
程においては、図29(B)に示すn−AlGaAs層
24bに至る間での開口を形成するRIE工程と、図2
9(C)に示した側壁加工のためのRIE工程、さらに
図29(D)やさらには図29(F)に示したショット
キ−界面の拡大防止のためのRIEのように3度4度に
わたって半導体基板表面がプラズマ雰囲気中に曝され
る。特に、図31に示した方法のSiO2 膜31を充填
する工程ではショットキ−界面が2度にわたり曝され
る。そのため、結晶がダメ−ジを受けやすくなり、FE
T特性の劣化を招く問題があった。
【0017】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的は、第1に、ボイド
や断線の発生を防止すると共に、より微細化した新規な
ゲ−ト電極を有したT型ゲ−ト電極の形成方法を提供す
ることであり、第2に、ショットキ−界面へのプラズマ
照射回数を低減し、また、寄生容量を減じて特性劣化を
防止することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による半導体装置の製造方法は、半導体基板
上に絶縁膜による第1のマスクを設け、これを開口する
ためのホトレジスト膜によるマスクを設ける第1の工程
と、前記絶縁膜を開口し、エッチングにより半導体基板
の一部を露出開口しリセスを設ける第2の工程と、前記
リセス底部と第1のマスク側面にショットキ−金属膜を
堆積して、前記開口部を微細化し、さらにリセス内のシ
ョットキ−金属膜上に第2のマスクを前記開口部を通じ
て金属膜を設ける第3の工程と、アクテイブイオンエッ
チング法により、ショットキー金属膜を第2のマスク寸
法よりも微細化する第4の工程と、前記リセス部および
開口により生じた凹部に充填物を埋め込み、エッチング
により第1のマスク上の金属膜を除去し、さらに前記充
填物を除去または残置する第5の工程と、第2のマスク
表面の一部または全面を露出し、リセス部と第1のマス
ク側面に絶縁物が設けられた開口部を形成する第6の工
程と、前記開口部に、低抵抗金属膜を堆積し、さらにホ
トレジストマスクを設けて、その終端が第1のマスク上
に位置するT型のゲ−ト電極を形成し、該ゲ−ト電極を
マスクに第1のマスクを除去し半導体基板の表面を露出
する第7の工程と、前記ゲ−ト電極をマスクにして該ゲ
−ト端から延在したオ−ミック金属を被着し、これを熱
処理してソ−ス、ドレイン電極を形成する第8の工程と
を有して電界効果トランジスタを製造することを特徴と
する。ここで、前記第1のマスク下の前記絶縁膜に空隙
または空間が形成されることが好ましい。また、前記第
3の工程において、ショットキ−金属の堆積にはスパッ
タ法を用い、第2のマスク金属の堆積には真空蒸着法に
より設けることが出来る。さらに、前記第3の工程にお
いて、第1のマスク底部が、ショットキ−金属膜厚高と
第2のマスク膜厚高よりも高いことができる。あるい
は、前記第3の工程において、ショットキ−金属膜厚高
または該ショットキ−金属膜厚高と第2のマスク膜厚高
とを加えた膜厚高が、第1のマスク底部よりも高いこと
ができる。また、前記第4の工程において、第1のマス
ク上に堆積した金属膜により形成した開口部を通して、
ショットキ−金属膜をエッチングして微細化することが
好ましい。さらに、前記第4の工程において、第1のマ
スクの1部または全部を除去した後、ショットキ−金属
をエッチングすることができる。また、前記第5の工程
において、凹部に充填する物質として、絶縁物の場合は
除去し、金属の場合は残置することが好ましい。また、
前記第7の工程において、無電解メッキおよび電解メッ
キ方法を用いて低抵抗金属膜を形成することが好まし
い。また、前記ショットキ−金属膜によるショットキ−
ゲート電極をソース電極に近接し、ドレイン電極から遠
在するように設けることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明について図面を参照し
て説明する。
【0020】先ず本発明の第1の実施の形態について説
明する。図1および図2は第1の実施の形態の電界効果
トランジスタの製造方法を工程順に示す断面図である。
【0021】第1工程では、図1(A)に示すように、
半導体基板14上に第1のマスク5として絶縁物を用
い、例えばSiO2 膜を300nm(ナノメータ)堆積
し、さらにゲ−ト領域となる開口寸法500nmの開口
6akを設けたホトレジスト膜6aを形成する。尚、今
日では、開口寸法500nmはi線ステッパ−で十分可
能な範囲である。半導体基板14は、通常のMESHE
Tを形成する場合には表面部分にn−GaAs等の活性
層を有するものを用い、また、リセス構造のMESFE
Tを形成する場合にはn- −GaAs層上にn+ −Ga
As層が形成されたものを用いる。さらに、ヘテロ接合
を有するFETを形成する場合には、i−GaAs、n
−AlGaAs層、n+ −GaAs等の積層構造を有す
る半導体基板を用いる。第1のマスク5の材料として
は、Si02 やSiONあるいはSi3 4 等の誘電率
の高い絶縁物が用いられる。
【0022】この第1の実施の形態ではヘテロ接合(H
JFET,HEMT)について説明するから、半導体基
板14は、半絶縁性GaAs基板1上にノンドープGa
As層2、n−AlGaAs層3およびn+ −GaAs
層4を順に積層して構成する。
【0023】次に第2工程では、図1(B)に示すよう
に、ホトレジスト膜6aをマスクにして、始めに第1の
マスク5をガス種にCF4 を用いたRIE法により開口
し、そのあと、ガス種をBCl3 +SF6 の混合ガスを
用いて、例えば90nmの膜厚のn+ −GaAs4を通
常用いられているRIE法でエッチングして開口4kを
形成し、n−AlGaAs層3の表面を露出する。
【0024】しかし、この時に、n−AlGaAs層3
はエッチングストッパとして働くがn+ −GaAs層4
はエッチング異方性がないために、第1のマスク5の開
口5kよりも大きい開口4kが形成される。すなわち、
少なくともn+ −GaAs層4の膜厚以上にサイドエッ
チングされる。
【0025】本実施の形態では、例えば第1のマスク5
の開口5kはRIE法により、エッチングガスにC
4 、流量が100sccm、ガス圧力が5mTor
r、エッチングパワ−が0.14W/cm2 である。ま
た、n+ −GaAs層4のエッチングは、BCl3 +S
6 の混合ガスを用い、ガス圧力5mTorr、エッチ
ングパワ−が0.07W/cm2 である。この時、n+
−GaAs層4の開口4kは、少なくても680nm以
上となる。しかし、これらの条件は装置依存性があるた
めエッチングレイトは異なる。
【0026】次に第3工程では、図1(C)に示すよう
に、開口部に向けて通常のスパッタ法によりショットキ
−金属7として、WSi膜を被着堆積し、リセス内のn
−AlGaAs層3上に堆積してショットキ−金属膜7
を形成する。次に異方性の強い真空蒸着法により、ショ
ットキ−金属7とはエッチング選択比の大きい金属とし
て、例えばPt金属膜8を膜厚20nm被着堆積し、開
口部内のショットキ−金属膜7上に堆積したPt膜を第
2のマスク8として形成する。この時、スパッタ法によ
りWSiを被着すると、スパッタ法は異方性が小さいた
めに、ショットキ−金属はリセス内のn−AlGaAs
層3の表面に第1のマスク5の開口寸法よりも大きく被
着し(寸法が7Ls)、n+ −GaAs層4と接触した
り、著しく接近してゲ−トとソ−スあるいはドレイン間
で短絡したりして、高周波特性およびドレイン耐圧低下
の原因となる問題があった。
【0027】一方、第1のマスク5上にはショットキ−
金属が堆積すると同時に、開口側面にも堆積するため、
第1のマスク5の開口寸法は実質的に小さな開口寸法7
knとなる。例えば、本実施の形態では第1のマスク5
表面に50nm被着した時、側面には18nm堆積し
た。したがって、第1のマスクの開口7knは500−
(18×2)=464nmに減少したことになる。本実
施の形態の開口寸法の低減は、ショットキ−金属膜7の
堆積膜厚により変化するが、n+ −GaAs層4の膜厚
に規定される。真空蒸着法により、この開口7knを通
して膜厚20nm堆積したPt金属膜8は、第1のマス
ク5の開口が縮小された寸法とほぼ同等な寸法8Lgで
第2のマスク8を形成する。
【0028】次に第4工程では、図1(D)に示すよう
に、RIE法により第2のマスク8aをマスクにして開
口部を通してショットキ−金属膜7をエッチングし、シ
ョットキ−ゲ−ト電極長さ寸法7Lgが第2マスク8a
の長さ寸法8Lgより微細に形成できる。すなわちこの
ショットキ−ゲ−ト7gのショットキ−ゲ−ト長7Lg
はエッチング時間によって制御することができる。エッ
チング条件はn+ −GaAs層と同じ方法を用いる。即
ち、BCl3 +SF6 の混合ガスを用い、ガス圧力5m
Torr、エッチングパワ−が0.07W/cm2 であ
る。この時、ショットキ−金属膜7のWSiは等方的に
エッチングされるため、第1のマスク5と第2のマスク
8との間隙を通して、リセス内のn+ −GaAs層4上
に広く堆積している第2のマスク8a直下以外の不要な
ショットキ−金属膜7を除去することが出来る。また、
同時に第1のマスク5の側面に被着しているショットキ
−金属7が除去され、同第1のマスク5表面上のショッ
トキ−金属膜7はその1部が除去される。以上により、
ショットキ−ゲ−ト電極7gを著しく微細化することが
出来る。
【0029】次に第5工程では、図2(A)、(B)に
示すように、開口部にホトレジスト6bを埋め込みエッ
チバック法により、表面のPt金属膜8さらに不要とな
ったショットキ−金属膜7をガス種にArを用いた通常
のイオンミリング法によりエッチング除去する。あるい
は、RIE法ではエッチング困難なPt金属をイオンミ
リング法を用いて除去した後、次にガス種にSF6 を用
いたRIE法で不要なショットキ−金属膜7をエッチン
グ除去しても良い。本方法によればエッチング比が大き
いため工程は増すが第1のマスクの膜減を押さえる利点
がある。エッチング後はホトレジスト膜6bはO2 アッ
シャ−および有機溶剤を用いて除去清浄化する。
【0030】次に第6工程では、図2(B)に示すよう
に、半導体基板14および第1のマスク5の全面に絶縁
物、例えばSiO2 膜9を生成し、次に、ガス種にCF
4 を用いた通常のRIE法によりSiO2 膜9を第2の
マスク8が露出するまでエッチングして側壁膜9wおよ
び開口5akを形成する。
【0031】この時、n+ −GaAs層4をリセスした
ことにより生じた空間部分にもSiO2 膜は堆積する
が、SiO2 生成ガスが流入する入り口である第1のマ
スク5と第2のマスク8a(8)の間隙が小さいために
前記空間部分がSiO2 で充填される前に前記入り口が
閉塞するため、周囲がSiO2 膜9による空隙10が形
成される。
【0032】次に第7工程では、図2(C)に示すよう
に、第1のマスク5、側壁膜9wおよび第2のマスク8
aに接して低抵抗金属膜11を、例えばAuをスパッタ
法あるいは真空蒸着法により被着堆積し、所要の寸法に
ホトレジスト膜6cによるマスク6cを設け、ガス種に
Arを用いた通常のイオンミリング法によりエッチング
し、第1のマスク5の表面を露出すると共にゲ−ト電極
を構成する低抵抗金属膜11を形成する。
【0033】次に、ガス種にCF4 を用いた通常のRI
Eにより、第1のマスク5をエッチングして半導体基板
14のn+ −GaAs層4の表面を露出する。
【0034】次に第8工程では、図2(D)に示すよう
に、ホトレジストマスク6cを除去した後、低抵抗金属
膜11をマスクにして、上方からオ−ミック金属の複合
膜12として例えばAuGe/Ni/Auを100nm
/30nm/20nm蒸着し熱処理する。このようにし
て、低抵抗金属膜11上に前記オ−ミック金属12が被
着堆積してT型ゲ−ト電極13を形成し、同時に、ゲ−
ト電極端から絶縁物による第1のマスク5を介して延在
した上記オ−ミック金属の複合膜12によるソ−ス電極
12aおよびドレイン電極12bを形成して本発明の第
1の実施の形態による電界効果トランジスタを形成す
る。
【0035】以上示した製造方法によれば、微細なショ
ットキ−ゲ−ト電極の上にショットキ−金属とは異なる
金属膜を介して、i線技術で形成可能な汎用露光技術が
使用できる。
【0036】従って、高価でスル−プットが悪い電子線
露光機を必要としない。またT型電極の庇下に空隙を形
成するため寄生容量の低減ができる等の利点がある。
【0037】次に本発明の第2の実施の形態について説
明する。図3乃至図5は第2の実施の形態の電界効果ト
ランジスタの製造方法を工程順に示す断面図である。
【0038】前述の第1の実施の形態においては、第2
のマスク8が、そのままショットキ−金属膜7と低抵抗
金属膜11との介在物として作用し、ショットキ−金属
膜が薄い場合について示した。本実施の形態ではショッ
トキ−金属膜が厚く、第2のマスクを工程途中で除去す
る方法に付いて述べる。
【0039】尚、以下の説明の中で前述の第1の実施の
形態と重複する工程については、図面および説明を適宣
省略する。
【0040】図3(A)乃至図3(C)において、第1
のマスク5bが例えば600nmと、第1の実施の形態
の図1(A)および図1(B)における第1のマスク5
に比べて、厚いことが異なること以外は同一条件のため
説明を省略する。ここで第1のマスク5bの膜厚を厚く
することにより、ショットキ−金属7cの山(膜厚)を
高く形成することが可能となる。
【0041】次に第3の工程として、図3(D)に示す
ように、第1の実施の形態ではショットキ−金属膜厚7
はn+ −GaAs層4の膜厚よりも薄く、第1のマスク
5下に形成したが、ここでは例えば200nm以上の膜
厚にスパッタにより被着する。このようにしてショット
キ−金属膜7cによる高い山が形成される。
【0042】次に、金属アルミニュム(Al)8cを異
方性の強い真空蒸着法により40nm被着する。このよ
うにして、第1のマスク5の開口寸法5bkより3/1
に著しく縮小された開口寸法8ckによる第2のマスク
8dを山状のショットキ−金属膜7c上に形成する。
【0043】次に第4の工程として、図4(A)に示す
ように、BCl3 +SF6 の混合ガスを用いたRIE法
により開口部8ckを通して、第2のマスク8dを用い
てショットキ−金属膜7cをエッチングして、ショット
キ−ゲ−ト電極7gを形成する。この時、同時に第1の
マスク上のショットキ−金属膜7dもエッチングされ
て、第1のマスクの開口5bkよりも大きく除去され
る。
【0044】次に第5の工程として、図4(B)に示す
ように、第2のマスク8dを燐酸(H3 PO4 )を用い
て化学腐食法によりエッチング除去する。この時、同時
にショットキ−金属膜7d上のAl膜8cも除去され
る。そして、ポリミイド9aを用いてO2 ガスを用いた
エッチバック法により、リセス部および第1の開口5b
kの一部が埋め込まれ、ショットキ−ゲ−ト電極の一部
を露出する。
【0045】次に第6の工程として、図4(C)に示す
ように、低抵抗金属膜、例えば金(Au)11を600
nmスパッタで被着する。次にホトレジストによるマス
ク6dを所望の寸法に例えば0.9μmに設け、始め
に、低抵抗金属膜11をArをガス種にしたイオンミリ
ング法でエッチングして、ショットキ−金属膜7を露出
する。次に、ガス種にSF6 を用いたRIE法によりシ
ョットキ−金属をサイドエッチングして空間7eを形成
し、次に、第1のマスク5をCF4 ガスを用いたRIE
法により、第1のマスク5bをエッチングして形状5b
bにし、半導体基板14のn+ −GaAs層4の表面を
露出する。次に、O2 プラズマに曝してホトレジスト膜
6dを除去し、有機溶剤で清浄化する。
【0046】次に第7の工程として、図5(A)に示す
ように、低抵抗金属膜11をマスクにしてオ−ミック金
属として例えばAu・Ge/Ni/Auの膜12をGa
As基板の平面に対して垂直方向から150nm被着
し、熱処理して、ゲ−ト電極13とソ−ス電極12aお
よびドレイン電極12bを形成し第2の実施の形態によ
るFETを完成する。尚、本工程で完了しても良いがゲ
−ト電極とソ−ス電極およびドレイン電極間の寄生容量
を低減する場合には、さらに次の工程が有効である。
【0047】即ち、第8の工程として、図5(B )に
示すように、第1のマスク5bbを弗化水素酸の希釈液
を用いて除去し空間5cを形成し、次にポリミイド9a
を酸素プラズマで除去して空間9bを形成することによ
り得ることが出来る。また、表面保護の目的で薄いSi
2 膜15を設けることも出来る。
【0048】また、さらに図5(C)に示すように、ゲ
−ト電極の補強等の必要性に応じて第2のマスク5bb
をホトレジストでマスクして片側のみ取り去り空間(5
c、9b)を設けることも可能である。
【0049】本実施の形態によれば、ゲ−ト電極とソ−
スおよびドレイン間の間隔を大きく設けることができる
ため、寄生容量が低減できる利点がある。また、実施の
形態で示したように第2のマスクに化学腐食に弱い物質
を用いることも可能である。
【0050】尚、本実施の形態では、第2のマスクとし
て、化学腐食により除去可能なAl(アルミ)を用いた
ので工程が簡略でき低コストにつながる。しかし他の物
質でもよい。例えば、化学腐食に強いAuやPt等があ
るが、これらの物質を用いる場合には、第1の実施の形
態で示したドライエッチングによるエッチバック法の適
用が必要である。またこの場合には第2のマスクは残置
したままでよい。
【0051】次に本発明の第3の実施の形態について説
明する。図6は第3の実施の形態の電界効果トランジス
タの製造方法を工程順に示す断面図である。
【0052】本実施の形態では、ショットキ−ゲ−ト電
極が第1のマスク下の薄い膜厚であり、第2のマスクが
厚い場合について説明する。
【0053】第1の工程、第2の工程および第3の工程
は第2の実施の形態と同様なため省略する。
【0054】次に第4の工程として、図6(A)に示す
ように、ショットキ金属膜7は90nm、第2のマスク
8eとして、例えば金(Au)を600nm被着堆積
し、ホトレジスト膜6eを設けエッチッバック法によ
り、第2のマスク金属8e表面を露出する。
【0055】次に第5の工程として、図6(B)に示す
ように、Arガスを用いたイオンミリング法により、第
2のマスク金属8eをエッチングして、ショットキ−金
属膜7の表面を露出し、さらに露出したショットキ−金
属膜7をエッチングし、続けて第1のマスク5の膜厚を
30nm程度までエッチングする。第1のマスク5の途
中で停止するのはイオンミリングによるダメ−ジを防止
するためと弗化水素酸を用いて前記第1のマスク5の残
りの膜をエッチングするのにホトレジスト膜の耐性が小
さいためである。
【0056】また、他の方法としては、イオンミリング
で露出しているAu8eを除去して、ショットキ−金属
膜7を露出し、次に、SF6 ガスを用いたRIE法によ
り露出されている前記ショットキ金属膜7をエッチング
除去して第2のマスク5の表面を露出し、次にガス種を
CF4 に切り替えて前記露出した第2のマスク5をエッ
チングして半導体基板14のn+ −GaAs層4の表面
を露出する。
【0057】次に第6の工程として、図6(C)に示す
ように、ホトレジスト膜6eを酸素(O2 )プラズマま
たは有機溶剤で除去した後、SF6 ガス種を用いたRI
E法により、ショットキ−金属膜7を第2のマスク8e
よりも微細になるようにサイドエッチしてショットキ−
ゲ−ト電極7gを形成する。
【0058】次に第7の工程として、図6(D)に示す
ように、ホトレジスト用いたリフトオフ法を用いて、オ
−ミック金属12を設け、さらに熱処理してソ−ス電極
12aおよびドレイン電極12bを形成する。次に、必
要ならば表面保護膜15としてSiO2 膜を全面に設け
て第3の実施の形態に示すFETが形成できる。
【0059】以上に説明したように、本実施実施の形態
によれば、ショットキ−ゲ−ト電極が微細に出来且つ、
ゲ−ト電極とソ−スおよびドレイン電極間が大きいため
寄生容量を低減できる。
【0060】また、ゲ−ト長の微細化する前にオ−ミッ
クを形成し特性をモニタ−しても良い。
【0061】さらに、本方法では、第2のマスク金属と
してAuの場合を示したが、Al(アルミ)を用いて低
コスト化が計れる。但し、その場合には、図6(A)に
示した露出した第2のマスク金属膜8eのエッチングに
はイオンミリングはAlの場合エッチングレイトが小さ
いため、ホトレジスト膜6eが早くエッチングされてし
まうので燐酸を用いた化学腐食法が適している。
【0062】次に本発明の第4の実施の形態について説
明する。図7および図8は第4の実施の形態の電界効果
トランジスタの製造方法を工程順に示す断面図である。
【0063】第1の工程および第2の工程は、第1の実
施の形態と同様なため説明を省略する。
【0064】次に第3の工程として、図7(A)、
(B)に示すように、ホトレジスト膜6fを用いたエッ
チバック法により、始めにArガスを用いたイオンミリ
ング法により半導体基板14のn+ −GaAs層4上の
マスク金属膜7をエッチング除去し、次に、SF6 を用
いたRIE法によりショットキ−金属膜7をエッチング
除去する。そして、第2のマスクであるSiO2 膜5を
露出する。
【0065】次に第4の工程として、図7(B)に示す
ように、第1のマスク5をCF4 を用いたRIE法また
は弗化水素酸でエッチング除去し、半導体基板14のn
+ −GaAs層4を露出し、その後、ホトレジスト膜6
fをO2 アッシャ−により除去する。
【0066】ここで、ショットキ−金属7およびマスク
金属8aが弗化水素酸に侵されない金属、例えばWSi
金属であれば、ホトレジスト膜によるマスクは必要な
く、弗化水素酸に浸漬するだけでSiO2 が溶解してそ
の上部にある金属はリフトオフされるので工程が簡略さ
れる。
【0067】次に第5の工程として、図7(C)に示す
ように、BCl3 とSF6 の混合ガスを用いたRIE法
によりエッチングして第2のマスク8aよりも微細化す
る。次にSiO2 膜9cを例えば膜厚300nm気相成
長する。このSiO2 の膜厚は、後に設けるオ−ミック
の膜厚150nmを自己整合的に分離するためであり、
従って、限定するものではない。
【0068】次に第6の工程として、図7(D)に示す
ように、開口6fkを設けたホトレジスト膜6fでパタ
−ニングしてSiO2 膜9cに開口9ckを設け、第2
のマスク8aの表面を露出する。開口の大きさはショッ
トキ−ゲ−ト電極7gよりも大きく、第2のマスク8a
と同程度である。多少の目合わせずれがあっても問題な
い。
【0069】尚、前工程において、SiO2 膜9cは必
ずしも必要とせず、開口6fkを有したホトレジスト膜
6fだけでも可能である。しかし、その場合は、ホトレ
ジストのパタ−ニングにおいて、目合わせずれによる第
2のマスク8aから外れることは、開口が半導体基板1
4のn−AlGaAs層4表面が露出する恐れがあるた
めである。従って、前記問題がなければホトレジスト膜
6fだけでも良く、工程が簡略されコスト低減ができる
利点がある。
【0070】次に第7の工程として、図8(A)に示す
ように、ホトレジスト膜6fを除去した後、低抵抗金属
膜Au11をスパッタで第2のマスク8a上に堆積する
と共に開口9ckを埋め込む。次に、ホトレジスト膜6
gをマスクにしてArガスを用いたイオンミリング法に
より低抵抗金属膜11をエッチングしてSiO2 膜9c
の表面を露出する。次に、CF4 ガスを用いたRIEに
よりSiO2 膜9cをエッチングして半導体基板14の
+ −GaAs層4表面を露出する。
【0071】次に、図8(B)に示すように、ホトレジ
スト膜6gを除去した後、半導体基板14表面に対して
垂直方向からオ−ム性金属12を膜厚140nm堆積
し、熱処理してゲ−ト電極13とソ−ス電極12aおよ
びドレイン電極12bを形成して、第4の実施の形態に
示す電界効果トランジスタができる。
【0072】尚、必要ならば、図8(C)に示すよう
に、弗化水素酸の希釈液を用いて、半導体基板14上の
SiO2 膜9cをエッチング除去し、空間9dを形成す
る。次に、全面を薄いSiO2 膜15による保護膜を設
けても良い。
【0073】また、第7の工程の図8(A)に示したS
iO2 9cにおいてホトレジスト膜を用いた場合はO2
アッシャ−により除去すればよい。
【0074】本実施の形態によれば、第2のマスクが大
きいために、現状のi線を用いた露光機でもパタ−ニン
グ出来る範囲であり、またショットキ−電極は微細であ
るが、その上部のゲ−ト電極との接続介在物である第2
のマスクが大きいため、ゲ−ト電極と介在物との接続が
多少ずれても問題ない等の特徴を有している。
【0075】次に本発明の第5の実施の形態について説
明する。図9および図10は第5の実施の形態の電界効
果トランジスタの製造方法を工程順に示す断面図であ
る。
【0076】本実施の形態では、ゲ−ト電極を無電解メ
ッキ法により形成する方法である。第1の工程、第2の
工程および第3の工程さらに4の工程は上記した第4の
実施の形態と同様ため説明を省略する。
【0077】第5の工程として、図9(A)に示すよう
に、開口部に露出している第2のマスク8から通常の無
電解方法によりAuをホトレジスト膜6eの表面から少
し突出程度に堆積する。
【0078】次に、図9(B)に示すように、ホトレジ
スト膜6eおよびSiO2 膜9cを除去する。その後、
ホトレジストを用いた通常の方法によりオ−ミック金属
膜12を被着して設け、ホトレジスト膜を除去した後、
熱処理してソ−ス電極12aおよびドレイン電極12b
を形成する。そして必要ならば、SiO2 膜15を保護
膜として薄く全面に生成してもよい。
【0079】また、さらに低抵抗なゲ−ト電極が必要な
らば、図9(A)に示したホトレジスト膜6eを除去し
た後、再度無電解メッキを施し、図9(C)に示す2段
階による無電解メッキにより得ることができる。この方
法に依っても全面に薄い保護膜を設けることができるこ
とは前記と同様である。
【0080】尚、本方法は、図10(A)に示すように
SiO2 膜を用いずに、ホトレジスト膜6gだけを用い
て、図10(B)に示すような構成にすることも可能で
ある。但し、第2のマスク上に設ける開口はこのマスク
から外れることは、第4の実施の形態の第7の工程の説
明で述べたとうり許容されないが工程が、この一部変更
した方法は工程が簡略される利点がある。
【0081】次に本発明の第6の実施の形態について説
明する。図11は第6の実施の形態の電界効果トランジ
スタの製造方法を工程順に示す断面図である。
【0082】無電解メッキ法によりゲ−ト電極の庇を大
きく延ばすことは時間がかかり困難がある。したがって
本実施の形態は、第5の実施の形態からさらに半導体基
板14のn+ −GaAs層上に掛かる大きな庇を持つゲ
−ト電極を有したFETの形成方法である。
【0083】本工程においては、第5の実施の形態の図
10(A)以後の工程について説明する。
【0084】先ず図11(A)に示すように、無電解メ
ッキAu膜16aの表面およびSiO2 9c上に低抵抗
金属膜11をスパッタにより2μm堆積し、ホトレジス
ト膜6fに依るマスクを設け、始めに、低抵抗金属膜A
u膜11をArガスを用いたイオンミリング法によりエ
ッチングしてSiO2 膜9cを露出し、次にCF4 ガス
を用いたRIE法により、露出したSiO2 膜9cをエ
ッチング除去し、半導体基板14のn+ −GaAs層4
表面を露出する。
【0085】次に図11(B)に示すように、ホトレジ
ストを除去した後、オ−ミック金属12を被着し、これ
を熱処理して、ソ−ス電極12aおよびドレイン電極1
2bさらにSiO2 を介してゲ−ト電極13を形成し第
6の実施の形態と同様の電界効果トランジスタができ
る。
【0086】尚、図11(C)に示すように必要に応じ
て、SiO2 膜9cを弗化水素酸で除去し空間9dを設
け、SiO2 の薄い膜15で保護しても良い。
【0087】本実施の形態によれば、開口部は無電解メ
ッキによりAuで埋め込まれているためアスペクト比が
解消する。これにより、ボイド等発生が皆無となる特徴
がある。
【0088】また、第5の実施の形態で示したように。
無電解Auメッキ膜16aを厚くすれば、ボイドを発生
せずに、ゲ−トとソ−スおよびドレイン間隔が大きく設
けることができ寄生容量が低減できる利点がある。尚、
この方法に依っても全面に薄い保護膜を設けることがで
きることは前記同様である。
【0089】尚、本方法は、図10(A)に示すように
SiO2 膜を用いずに、ホトレジスト膜6gだけでも可
能である。但し、第2のマスク上に設ける開口は該マス
クから外れることは、第4の実施の実施の形態の第7の
工程の説明で述べたように許容されないが工程が簡略さ
れる利点がある。
【0090】次に本発明の第7の実施の形態について説
明する。図12は第7の実施の形態の電界効果トランジ
スタの製造方法を工程順に示す断面図である。
【0091】本実施の形態では、電解メッキ法によりゲ
−ト電極の庇を厚く大きく延ばしたゲ−ト電極の形成方
法について説明する。
【0092】まず、図12(A)に示すように密着性を
改善すためにSiO2 膜9cおよび第2のマスク8aの
露出している表面をArガス8mTorr、200W、
5分で逆スパッタした後、電解メッキ用導体として、金
Au膜17を30nmスパッタする。次に、ホトレジス
ト膜によるマスク6fを3μm以上の厚さに堆積する。
次に、通常の電解メッキ法によりメッキ金18を3μm
堆積する。
【0093】次に、図12(B)に示すように、ホトレ
ジスト膜6fを除去した後、メッキ金をマスクにして、
Arガスを用いたイオンミリング法によりメッキ用導体
17をエッチング除去し、次に、電解メッキAu18を
マスクにSiO2 膜9cをCF4 ガスを用いたRIE法
によりエッチング除去し、半導体基板14のn+ −Ga
As表面を露出する。
【0094】そして、オ−ミック金属12を被着し、こ
れを熱処理して、ソ−ス電極12aおよびドレイン電極
12bさらにSiO2 を介してゲ−ト電極13を形成し
第7の実施の形態に示す電界効果トランジスタができ
る。
【0095】尚、必要であれば、図12(C)に示すよ
うに、SiO2 膜9cを弗化水素酸で除去し空間9dを
設け、全面に薄いO2 膜15で保護しても良い。
【0096】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、微細化ショットキゲ−ト電極上に電解メッキ法によ
り、厚いAuで大きい庇を有したFETが容易に得るこ
とができる。
【0097】次に第8の実施の形態について説明する。
図13乃至図15は第8の実施の形態の電界効果トラン
ジスタの製造方法を工程順に示す断面図である。
【0098】本実施の形態では、ゲート開口とゲート高
のアスペクト比が大きいために、ショットキーゲート金
属あるいは第2のマスクとなる金属が厚くて開口部が閉
塞した場合について説明する。
【0099】第1の工程(図13(A))、第2の工程
(図13(B))は第2の実施の形態に示した図3
(A)、(B)、(C)と重複するので説明を省略す
る。また、以下の説明の中でこれまで述べた実施の形態
と重複する工程については、図面及び説明を適宜省略す
る。
【0100】第3の工程として、図13(C)に示すよ
うに、ショットキー金属7としてWSiをスパッタ法で
被着し、さらに第2のマスク金属として白金(Pt)ま
たは(Au)を真空蒸着法により被着していくと、やが
て第2の金属は開口部を閉塞11aし、第2のマスク8
eは空隙10により分断され導通がとれなくなる。この
従来からの問題点は、第1のマスク5の厚さおよびリセ
ス深さに規定されて発生する。続いてソース・ドレイン
間に相当するホトレジスト膜6gを設ける。
【0101】次に第4の工程として、図14(A)に示
すように、ホトレジスト膜6gをマスクにして、はじめ
にイオンミリング法により第2の金属マスクを除去し、
続けてショットキー金属膜7を除去して第1のマスク表
面を露出し、次にCF4 を用いたRIE法により半導体
基板4の表面を露出する。その後、半導体表面を清浄化
した後、真空蒸着法によりオーム性金属12を被着す
る。
【0102】次に第5の工程として、図14(B)に示
すように、第1のマスクであるSiO2 膜5を希フッ酸
(HF)またはCF4 を用いたRIE法でサイドエッチ
ングして除去する。したがって、第1のマスク5上の不
要なショットキー金属7、第2のマスク8e、ホトレジ
スト膜6gおよびオーミック性金属膜は第1のマスク5
が溶解するとともに除去されて、半導体基板14の層3
上にショットキー金属7とその表面の一部に第2の金属
マスク8eを形成し、半導体基板14の層4上にオーミ
ック性金属膜12を形成する。その後、熱処理してオー
ム性ソース電極12aとドレイン電極12bを形成す
る。
【0103】次に第6の工程として、図14(C)に示
すように、BCl3 +SF6 ガスを用いたRIE法によ
りショットキー金属膜7をエッチングして微細化したシ
ョットキーゲート7gを形成する。この時、オーミック
電極が形成されているため、FET特性のIdsおよび
Vt等をモニターしながら適正な特性値を得ることがで
きる。
【0104】次に、ゲート配線抵抗の必要に応じて、第
7の工程として、図15(A)に示すように、第2のマ
スク金属8上が開口したホトレジスト膜6hを設け、真
空蒸着法またはスパッタ法により金等の低抵抗金属膜1
1を設け、所望の長さのホトレジスト膜6iを設ける。
【0105】次に第8の工程として、図15(B)に示
すように、ホトレジスト6iをマスクにして、イオンミ
リング法によりエッチングし、さらにホトレジスト膜6
hを溶剤で除去してT型のゲート電極11を形成する。
また、必要ならばSiO2 を薄く表面コートする。尚、
T型ゲート電極の形成方法として、第5の実施の形態お
よび第6の実施の形態に示した無電解メッキ法または第
7の実施の形態に示した電解メッキ法を用いてもよい。
【0106】以上第8の実施の形態に示した方法によれ
ば、高アスペクト比による蒸着膜の閉塞が発生しても問
題なく、第2のマスク高が高く得られるため低アスペク
ト比が得られる。また、閉塞するまで蒸着できるため第
2のマスクが均一に安定して得られる。さらに、オーミ
ック電極を用いてFET特性を見ながらゲート長を微細
化できる等の長所を有している。
【0107】これまで述べてきた第1の実施の形態乃至
第8の実施の形態については、ゲート・ドレイン耐圧の
向上を目的にしたものであるが、以下に述べる実施の形
態については、ゲート・ドレイン耐圧と同時にソース抵
抗をも改善した製造方法を示す。
【0108】次に第9の実施の形態について説明する。
図16乃至図19は第9の実施の形態の電界効果トラン
ジスタの製造方法を工程順に示す断面図である。
【0109】第1の工程(図16(A))、第2の工程
(図16(B)は第2の実施の形態に示した図3
(A)、(B)、(C)と重複するので説明を省略す
る。また、以下の説明の中でこれまで述べた実施の形態
と重複する工程については、図面及び説明を適宜省略す
る。
【0110】第3の工程として、図16(C)に示すよ
うに、第1のマスク5の高さおよびリセス深さを十分に
とりスパッターによりショットキー金属7として例えば
WSiを開口部が閉塞しないように厚く被着し、開口部
の空隙にホトレジスト6hを充填する。
【0111】第4の工程として、図17(A)に示すよ
うに、SF6 ガスを用いたRIE法によりショットキー
金属膜7を第1のマスク5の表面が露出するまでエッチ
ング除去し、ホトレジスト6hを溶剤で除去する。
【0112】次に第5の工程として、図17(B)に示
すように、低抵抗金属として例えば金(Au)膜11を
真空蒸着法により全面に被着した後、所望の寸法にホト
レジスト膜6iを設ける。その後、ホトレジスト膜6i
をマスクにして、イオンミリング法により低抵抗金属膜
11をエッチングして第1のマスク5の表面を露出し、
その後、CF4 ガスを用いたRIE法により第1のマス
ク5をエッチングして半導体基板4の表面を露出する。
【0113】次に第6の工程として、図17(C)に示
すように、ホトレジスト膜6iを溶剤で除去した後、真
空蒸着法によりオーム性金属膜12を被覆し、熱処理し
てソース電極12aおよびドレイン電極12bを設け
る。
【0114】次に第7の工程として、図18(A)に示
すように、ホトレジスト膜6jによりソース電極側の第
1のマスク5を覆い、一方、ドレイン側の第1のマスク
5をCF4 ガスを用いたRIE法を用いてサイドエッチ
ング除去して空隙5cを設ける。
【0115】次に第8の工程として、図18(B)に示
すように、空隙5cからBCl3 +SF4 ガスを用いた
RIE法によりショットキー金属膜7をエッチングし、
微細化したショットキーゲート7gを形成する。
【0116】次に必要であれば第9の工程として、図1
9に示すように表面保護膜としてSiO2 膜15を薄く
設ける。
【0117】このようにして、ソース・ゲート間Lsg
が小さく、ドレイン・ゲート間Ldgがソース・ゲート
間よりも数倍大きい、即ち、ソース抵抗が小さくてドレ
イン耐圧が大きくショットキーゲート電極が微細化され
たオフセットゲート型FETが得られる。また、半導体
基板4とゲート電極13とに空間が形成できるため、そ
の間の浮遊容量も低減できる等の長所がある。
【0118】次に第10の実施の形態について説明す
る。図20乃至図22は第10の実施の形態の電界効果
トランジスタの製造方法を工程順に示す断面図である。
【0119】本実施の形態では、ショットキーゲート電
極が第1のマスク下の薄い膜厚であり、第2のマスクが
厚い場合について説明する。
【0120】第1の工程(図20(A))、第2の工程
(図20(B))は第2の実施の形態に示した図3
(A)、(B)、(C)と重複するので説明を省略す
る。また、以下の説明の中でこれまで述べた実施の形態
と重複する工程については、図面及び説明を適宜省略す
る。
【0121】第3の工程として、図20(C)に示すよ
うに、リセス深さよりも薄いショットキー金属膜7をス
パッターにより被着し、その後、第2のマスクとして白
金または金を真空蒸着法により設け、開口部にホトレジ
スト膜6kを充填する。
【0122】次に第4の工程として、図21(A)に示
すように、露出している第2のマスク金属をイオンミリ
ング法によりエッチング除去し、続いてショットキー金
属膜7をエッチングして第1のマスク5の表面を露出す
る。
【0123】次に第5の工程として、図21(B)に示
すように、ホトレジスト膜6kを溶剤で除去した後、低
抵抗金属膜11として例えば金を真空蒸着法により設
け、さらに所望の寸法にホトレジスト6sを設ける。
尚、当然であるが金を被着する前にTiやPt等を被着
できる。
【0124】次に第6の工程として、図21(C)に示
すように、ホトレジスト膜6sをマスクにしてイオンミ
リング法により低抵抗金属膜11をエッチングして第1
のマスク5の表面を露出し、その後、RIE法により第
1のマスク5をエッチングして半導体基板14の層4の
表面を露出する。その後、ホトレジスト膜を除去した
後、オーミック性金属12を真空蒸着により被着し、さ
らに熱処理してソース電極12aおよびドレイン電極1
2bを形成する。
【0125】次に第7の工程として、図22(A)に示
すように、ソース側の第1のマスク5をホトレジスト6
mで覆い、ドレイン側の第1のマスク5を希フッ酸(H
F)またはCF4 ガスを用いたRIE法により除去す
る。ここでRIE法を用いた場合はガス種をBCl3
CF4 に切り換えて露出されたショットキー金属膜7
を、FET特性をモニターしながらエッチングして微細
化し、図22(B)に示すように、所望のショットキー
ゲート電極7gを得る。
【0126】尚、図面は省略するが、前記実施の形態と
同様に必要に応じて表面保護膜を設けることができる。
【0127】この実施の形態によれば、前記実施の形態
の長所に加えて、ショットキー金属膜7が薄いためと、
第2のマスクがあることにより、ショットキー金属膜の
エッチングがより制御性よく行われて均一性のよいショ
ットキーゲート電極が形成できる長所がある。
【0128】次に第11の実施の形態について説明す
る。図23乃至図25は第11の実施の形態の電界効果
トランジスタの製造方法を工程順に示す断面図である。
【0129】本実施の形態では、半導体基板とゲート電
極間の浮遊容量をより低減する方法について述べる。
【0130】第1の工程、第2の工程および第3の工程
については第10の実施の形態に示した図20(A)、
図20(B)および図20(C)と重複するので説明を
省略する。また、以下の説明の中でこれまで述べた実施
の形態と重複する工程については、図面及び説明を適宜
省略する。
【0131】図20(C)の後の第4の工程として、図
23(A)に示すように、外側の第2のマスク金属8e
をイオンミリング法により除去する。
【0132】次に第5の工程として、図23(B)に示
すように、低抵抗金属膜11を全面に設け、その表面に
所望のホトレジスト膜6mを設ける。
【0133】次に第6の工程として、図23(C)に示
すように、低抵抗金属膜11さらに、ショットキー金属
膜7をイオンミリング法によりエッチングして第1のマ
スク5の表面を露出し、その後、希フッ酸(HF)また
はCF4 ガスを用いてRIE法により、第1のマスク5
を除去して半導体基板14の層4を露出する。そして、
ホトレジスト膜6mを溶剤で除去し、オーム性金属12
を真空蒸着法により被着し、これを熱処理してソース電
極12aおよびドレイン電極12bを形成する。
【0134】次に第7の工程として、図24(A)に示
すように、ソース側の第1のマスク5を覆い、ドレイン
側の第1のマスク5をCF4 ガスを用いたRIE法によ
りエッチング除去する。その後、ガス種をBCl3 +S
6 に切り換えFET特性をモニターしながらショット
キー金属7をエッチングし微細化したショットキーゲー
ト電極7gを形成する。
【0135】次に、ホトレジスト膜6mを除去して、図
24(B)に示すように、ショットキー金属膜の厚さ分
の距離Hgを大きくして浮遊容量を低減したFETが得
られる。尚、本実施の形態において、ショットキー金属
膜厚がリセス深さ内に形成しているが、リセス深さより
も厚くてもよい。
【0136】次に、ソース側にも空隙を形成するために
は、第8の工程として、図25(A)に示すように、ゲ
ート電極13を境にドレイン側の空隙部分をホトレジス
ト膜6nにより覆い、ソース側を露出し、希フッ酸によ
り第1のマスク5をエッチング除去する。
【0137】これによりソース側にも空隙10が形成さ
れ目的は達成されるが、さらに行えば、第9の工程とし
て、図25(B)に示すように、全面にポジ型ホトレジ
ストを塗布し、全面露光してゲート電極11下にホトレ
ジスト6pを残置する。
【0138】次に第10の工程として、図25(C)に
示すように、BCl3 +SF6 ガスを用いてRIE法に
よりショットキー金属7をエッチング除去し、ホトレジ
スト膜を除去して、ソースおよびドレイン電極側の双方
ともゲート電極直下が大きい空間Hgが形成される。本
実施の形態によるオフセットゲートの形成方法は、開口
部が蒸着物により閉塞し、内部に空隙が発生した場合に
も形成可能である。
【0139】次に第12の実施の形態について説明す
る。図26乃至図28は第12の実施の形態の電界効果
トランジスタの製造方法を工程順に示す断面図である。
尚、これまで述べた実施の形態の説明と重複する説明は
省略する。
【0140】第1の工程(図26(A))、第2の工程
(図26(B))、第3の工程(図26(C))、第4
の工程(図27(A))および第5の工程(図27
(B))は、第8の実施の形態の図13(A)、図13
(B)、図13(C)、図14(A)および図14
(B)と同様なために説明を省略する。
【0141】次に第6の工程として、図27(C)に示
すように、ソース側のショットキー金属膜7をホトレジ
スト6kで覆い、BCl3 +CF4 ガスを用いてRIE
法により、FET特性をモニターしながら、露出してい
るドレイン側のショットキー金属膜をエッチング除去し
て、微細化したショットキーゲート電極7gを形成す
る。
【0142】次に、図28(A)に示すように、ホトレ
ジスト膜を除去してオフセットゲート型FETが得られ
る。
【0143】尚、必要に応じて図28(B)に示すよう
に、表面保護膜15を設ける。また、第8の実施の形態
の図15(A)および図15(B)に示すように低抵抗
金属を設けることができる。
【0144】以上に示したように、オフセットゲート型
FETについて述べたが、これらについて、第5および
第6の実施の形態で述べた無電解メッキ法および第7の
実施の形態に示した電解メッキ法による低抵抗ゲート電
極形成方法が適用できる。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、リセス
内に広く被着したショットキ−金属膜を微細化した開口
部を通して金属マスクを設け、さらに該マスクを用い
て、該マスク寸法よりもさらに微細化したショットキ−
ゲ−ト電極を形成する方法であるから、ゲ−ト長の微細
化とオフセットゲート型であることにより高周波特性や
ドレイン耐圧が向上する。またアスペクト比が実質的に
低減することが出来るため、ゲ−ト電極の断線やボイド
の発生が防止できるためゲ−ト抵抗が低減できる。さら
にゲ−ト電極庇下に空隙がまたは空間を形成することが
できるため、ソ−スおよびドレインの寄生容量が低減す
ることができる。また、ショットキ−界面にプラズマ照
射回数が少ないため結晶に与えるダメ−ジが低減でき
る。さらに、高価でスル−プットの悪いEB装置や不安
定な内側壁法を用いずに微細化ゲ−ト電極が形成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の製造方法を工程順
に示した断面図である。
【図2】図1の続きの工程を順に示した断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の製造方法を工程順
に示した断面図である。
【図4】図3の続きの工程を順に示した断面図である。
【図5】図4の続きの工程を順に示した断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の製造方法を工程順
に示した断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態の製造方法を工程順
に示した断面図である。
【図8】図7の続きの工程を順に示した断面図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態の製造方法を工程順
に示した断面図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態の一部を変更した
実施の形態の製造方法を工程順に示した断面図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態の製造方法を工程
順に示した断面図である。
【図12】本発明の第7の実施の形態の製造方法を工程
順に示した断面図である。
【図13】本発明の第8の実施の形態の製造方法を工程
順に示した断面図である。
【図14】図13の続きの工程を順に示した断面図であ
る。
【図15】図14の続きの工程を順に示した断面図であ
る。
【図16】本発明の第9の実施の形態の製造方法を工程
順に示した断面図である。
【図17】図16の続きの工程を順に示した断面図であ
る。
【図18】図17の続きの工程を順に示した断面図であ
る。
【図19】図18の続きの工程を順に示した断面図であ
る。
【図20】本発明の第10の実施の形態の製造方法を工
程順に示した断面図である。
【図21】図20の続きの工程を順に示した断面図であ
る。
【図22】図21の続きの工程を順に示した断面図であ
る。
【図23】本発明の第11の実施の形態の製造方法を工
程順に示した断面図である。
【図24】図23の続きの工程を順に示した断面図であ
る。
【図25】図24の続きの工程を順に示した断面図であ
る。
【図26】本発明の第12の実施の形態の製造方法を工
程順に示した断面図である。
【図27】図26の続きの工程を順に示した断面図であ
る。
【図28】図27の続きの工程を順に示した断面図であ
る。
【図29】従来技術の製造方法を工程順に示した断面図
である。
【図30】従来技術の問題点を示した断面図である。
【図31】他の従来技術を示した断面図である。
【符号の説明】
1 半絶縁性GaAs基板 2 ノンド−プGaAs層 3 n−AlGaAs層 4 n+ −GaAs層 4k 開口 5、5b 第1のマスク(SiO2 膜) 5bb SiO2 膜パターン 5c 空間 5k、5ak、5bk 開口 6a、6b、6c、6d、6e、6f、6g、6h、6
i、6j、6k、6m、6n、6p、6s ホトレジ
スト膜 6ak、6fk 開口 7、7b、7c、7d ショットキ−金属(WSi
膜) 7e 空間 7g ショットキ−ゲ−ト電極 8、8a、8d 第2のマスク(Pt、Au,Al) 8c、8e Pt、Au、Al金属膜 8ck 開口 9、9c SiO2 膜 9a ポリミイドワニス 9b、9d 空間 9ck 開口 9d 空間 9w 側壁 10 空隙 11 低抵抗金属(Au)膜 12 オ−ム性金属(Au・Ge/Ni/Au) 12a ソ−ス電極 12b ドレイン電極 13 ゲート電極 14 半導体基板 15 表面保護膜(SiO2 膜) 16a、16b 無電解メッキ金(Au) 17 メッキ用導体 18 電解メッキAu 21 半絶縁性GaAs基板 22 GaAsバッフア層 23a、23b n−GaAs層 24a、24b n−AlGaAs層 25 n+ −GaAs層 26 SiON膜 27a、27b ホトレジスト膜 28 SiO2 側壁膜 29 Ti/Pt/Au層(ゲート電極) 30 AuGe/Ni/Au層 31 SiO2 膜 32 WSi/Au層(ゲート電極)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/338 H01L 29/41 H01L 29/812

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に絶縁膜による第1のマス
    クを設け、これを開口するためのホトレジスト膜による
    マスクを設ける第1の工程と、 前記絶縁膜を開口し、エッチングにより半導体基板の一
    部を露出開口しリセスを設ける第2の工程と、 前記リセスの底部と第1のマスク側面にショットキ−金
    属膜を堆積して、前記開口部を微細化し、さらにリセス
    内のショットキ−金属膜上に第2のマスクとして前記開
    口部を通じて金属膜を設ける第3の工程と、 リアクテイブイオンエッチング法により、ショットキー
    金属膜を第2のマスク寸法よりも微細化する第4の工程
    と、 前記リセス部および開口により生じた凹部に充填物を埋
    め込み、エッチングにより第1のマスク上の金属膜を除
    去し、さらに前記充填物を除去または残置する第5の工
    程と、 第2のマスク表面の一部または全面を露出し、リセス部
    と第1のマスク側面に絶縁物が設けられた開口部を形成
    する第6の工程と、 前記開口部に、低抵抗金属膜を堆積し、さらにホトレジ
    ストマスクを設けて、その終端が第1のマスク上に位置
    するT型のゲ−ト電極を形成し、該ゲ−ト電極をマスク
    に第1のマスクを除去し半導体基板の表面を露出する第
    7の工程と、 前記ゲ−ト電極をマスクにして該ゲ−ト端から延在した
    オ−ミック金属を被着し、これを熱処理してソ−ス、ド
    レイン電極を形成する第8の工程とを有して電界効果ト
    ランジスタを製造することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のマスク下の前記絶縁膜に空隙
    または空間が形成されることを特徴とする請求項1記載
    の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第3の工程において、ショットキ−
    金属の堆積にはスパッタ法を用い、第2のマスク金属の
    堆積は真空蒸着法により設けられたことを特徴とする請
    求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第3の工程において、第1のマスク
    底部が、ショットキ−金属膜厚高と第2のマスク膜厚高
    よりも高いことを特徴とする請求項1記載の半導体装置
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第3の工程において、ショットキ−
    金属膜厚高または該ショットキ−金属膜厚高と第2のマ
    スク膜厚高とを加えた膜厚高が、第1のマスク底部より
    も高いことを特徴とした請求項1記載の半導体装置の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 前記第4の工程において、第1のマスク
    上に堆積した金属膜により形成した開口部を通して、シ
    ョットキ−金属膜をエッチングして微細化することを特
    徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第4の工程において、第1のマスク
    の1部または全部を除去した後、ショットキ−金属をエ
    ッチングすることを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第5の工程において、凹部に充填す
    る物質として、絶縁物の場合は除去し、金属の場合は残
    置することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 前記第7の工程において、低抵抗金属膜
    の形成方法として、無電解メッキおよび電解メッキ方法
    によることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 前記ショットキ−金属膜によるショッ
    トキ−ゲート電極がソース電極に近接し、ドレイン電極
    から遠在することを特徴とする請求項1記載の半導体装
    置の製造方法。
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