JP3120311B2 - 摺動面構成体 - Google Patents

摺動面構成体

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JP3120311B2 JP04352556A JP35255692A JP3120311B2 JP 3120311 B2 JP3120311 B2 JP 3120311B2 JP 04352556 A JP04352556 A JP 04352556A JP 35255692 A JP35255692 A JP 35255692A JP 3120311 B2 JP3120311 B2 JP 3120311B2
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義和 藤澤
康 川人
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、相手部材との摺動面を
持ち、その摺動面には高面圧領域と低面圧領域とが存す
る摺動面構成体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種摺動面構成体としては、例
えば内燃機関用鋳鉄製カムシャフトにおいて、そのカム
外周面に、耐焼付き性の向上を狙って設けられる窒化層
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、内燃機
関が高速、且つ高出力化の傾向にある現在の状況下で
は、従来の摺動面構成体はオイル保持性、つまり保油性
が十分でなく、また初期なじみ性も悪いため、特に、
ーズ部側の高面圧領域において耐焼付き性が乏しいとい
う問題がある。
【0004】本発明は前記に鑑み、高面圧領域と低面圧
領域における結晶構造をそれぞれ特定することによっ
て、それら両領域に十分な保油性と良好な初期なじみ性
を持たせ、これにより耐焼付き性を向上させることがで
きるようにした前記摺動面構成体を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、相手部材との
摺動面を持ち、その摺動面には高面圧領域と低面圧領域
とが存する摺動面構成体において、前記高面圧領域およ
び低面圧領域を多数の角錐状金属結晶および多数の角錐
台状金属結晶の少なくとも一方を有する金属結晶集合体
により形成し、前記高面圧領域における前記角錐状およ
び角錐台状金属結晶の平均粒径を、前記低面圧領域にお
ける前記角錐状および角錐台状金属結晶の平均粒径より
も大に設定したことを特徴とする。
【0006】
【作用】高面圧領域は、例えば多数の比較的大きな角錐
状金属結晶を有する金属結晶集合体により形成されてい
るので、その高面圧領域には、相隣る両角錐状金属結晶
間の谷部による比較的容量の大きな油溜りが存する。摺
動開始初期においては、角錐状金属結晶の先端部側の優
先的摩耗によって初期なじみ性が良好となる。
【0007】金属結晶集合体による保油性は谷部の深さ
に依存し、その谷部が深すぎると、谷部に潤滑油の流れ
が発生するため保油性が低下する。一方、谷部の深さが
浅ければ、当然のことであるが、油溜りの容量が小さく
なるため、高面圧下での摺動に対処し得るだけの潤滑油
を保有することはできない。
【0008】高面圧領域においては、初期摩耗後、谷部
の深さが潤滑油の流れを防止し得るような適当な深さと
なるので、十分な保油性が確保され、これにより高面圧
領域の摩耗は大幅に抑制される。その結果、高面圧領域
の保油性が高面圧下での摺動に対処し得るように持続す
る。
【0009】一方、低面圧領域は、例えば多数の比較的
小さな角錐状金属結晶を有する金属結晶集合体により形
されているので、高面圧領域に比べて油溜りの容量は
小さい。摺動開始初期においては、角錐状金属結晶の
端部側の優先的摩耗によって初期なじみ性が良好とな
る。この場合、面圧が比較的低いことから摩耗量は比較
的少なく、したがって初期摩耗後も十分な保油性が確保
されているので、低面圧領域における摩耗は大幅に抑制
される。その結果、低面圧領域の保油性が低面圧下での
摺動に対処し得るように持続する。
【0010】このようにして、摺動面構成体の耐焼付き
性を向上させることができる。
【0011】高面圧領域を、低面圧領域と同様に多数
比較的小さな角錐状金属結晶を有する金属結晶集合体に
より形成すると、初期摩耗の段階で、高面圧であること
に起因して前記結晶の摩耗量が増し、その結果、谷部が
浅くなって油溜りの容量が極めて小さくなるため、高面
圧下での摺動に対処し得るだけの保油性を確保すること
ができない。
【0012】一方、低面圧領域を、高面圧領域と同様
多数の比較的大きな角錐状金属結晶を有する金属結晶集
合体により形成すると、低面圧であることに起因して前
記結晶の摩耗量が少なく、その結果、谷部の深さが深す
ぎるため潤滑油の流れが発生して保油性が大幅に低下す
る。
【0013】
【実施例】図1において、内燃機関用カムシャフト1は
鋳鉄製母材2を有し、その母材2のカム3、したがって
ノーズ部4およびベース円部5外周面に、相手部材であ
るロッカアームスリッパ6との摺動面7を持つ層状摺動
面構成体8がメッキ処理により形成される。摺動面構成
体8の摺動面7にはノーズ部4側の高面圧領域Aとベー
ス円部5側の低面圧領域Bとが存する。その高面圧領域
Aおよび低面圧領域Bは、図2,図3に示すように、
数の角錐状金属結晶および多数の角錐台状金属結晶の少
なくとも一方、図示例では多数の角錐状金属結晶9,1
を有する金属結晶集合体により形成される。高面圧領
域Aにおける角錐状金属結晶9の平均粒径は、低面圧領
域Bの角錐状金属結晶10の平均粒径よりも大に設定さ
れる。
【0014】前記のように高面圧領域Aを多数の比較的
大きな角錐状金属結晶9を有する金属結晶集合体により
形成すると、その高面圧領域Aには、相隣る両角錐状金
結晶9間の谷部11による比較的容量の大きな油溜り
存する。摺動開始初期においては、角錐状金属結晶9
の先端部側の優先的摩耗によって初期なじみ性が良好と
なる。初期摩耗後、谷部11の深さが潤滑油の流れを防
止し得るような適当な深さとなるので、十分な保油性が
確保され、これにより高面圧領域Aの摩耗は大幅に抑制
される。その結果、高面圧領域Aの保油性が高面圧下で
の摺動に対処し得るように持続する。
【0015】一方、低面圧領域Bは、多数の比較的小さ
な角錐状金属結晶10を有する金属結晶集合体により形
されているので、高面圧領域Aに比べて、谷部12に
よる油溜りの容量は小さい。摺動開始初期においては、
角錐状金属結晶10の先端部側の優先的摩耗によって初
期なじみ性が良好となる。この場合、面圧が比較的低い
ことから摩耗量は比較的少なく、したがって初期摩耗後
は十分な保油性が確保されているので、低面圧領域Bに
おける摩耗は大幅に抑制される。その結果、低面圧領域
Bの保油性が低面圧下での摺動に対処し得るように持続
する。
【0016】このようにして、摺動面構成体8の耐焼付
き性を向上させることができる。
【0017】角錐状金属結晶9,10は柱状晶の先端部
を構成し、その傾きは摺動面構成体8の保油性に影響を
与える。そこで、図4に示すように、角錐状金属結晶
9,10の底面側に、摺動面7に沿う仮想面13を規定
し、また角錐状金属結晶9,10の頂点aと底面中央部
bを通る直線cが、底面中央部bを通り仮想面13に垂
直な基準線dに対してなす傾き角をθと規定すると、そ
の傾き角θは0°≦θ≦30°に設定される。傾き角θ
がθ>30°では、摺動面構成体8の保油性が低下す
る。
【0018】図5に示すように、角錐状、例えば三角錐
状金属結晶9,10が体心立方構造(bcc構造)を持
つ場合には、それら金属結晶9,10はミラー指数で
(hhh)面または(2hhh)面を摺動面7側に向け
た(hhh)配向性金属結晶または(2hhh)配向性
金属結晶である。この場合,(2hhh)配向性金属結
晶は,本来,略サイコロ形をなすが,その1つの角部が
摺動面7を形成するときには顕微鏡観察上,小角錐状
(小三角錐状を含む)金属結晶とみなされる。
【0019】また図6に示すように、角錐状、例えば四
角錐状金属結晶9,10が面心立方構造(fcc構造)
を持つ場合には、それら金属結晶9,10は、ミラー指
数で(h00)面または(3hhh)面を摺動面7側に
向けた(h00)配向性金属結晶または(3hhh)配
向性金属結晶である。
【0020】bcc構造を持つ金属結晶としては、F
e、Cr、Mo、W、Ta、Zr、Nb、V等の単体ま
たは合金の結晶を挙げることができる。またfcc構造
を持つ金属結晶としては、Pb、Ni、Cu、Pt、A
l、Ag、Au等の単体または合金の結晶を挙げること
ができる。
【0021】本発明における摺動面構成体8を形成する
場合のメッキ処理において、電気Feメッキ処理を行う
場合の基本的条件は、表1,表2の通りである。
【0022】
【表1】
【0023】有機系添加剤としては、尿素、サッカリン
等が用いられる。
【0024】
【表2】
【0025】表3、表4は電気Niメッキ処理の場合を
示す。
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】前記条件下で行われる電気Fe、Niメッ
キ処理において、陰極電流密度、メッキ浴pH、有機系
添加剤の配合量等によって(hhh)配向性Fe結晶お
よび (2hhh)配向性Fe結晶または(h00)配向
性Ni結晶および(3hhh)配向性Ni結晶の晶出、
その存在量、平均粒径等を制御する。
【0029】メッキ処理としては、電気メッキ処理の外
、例えば気相メッキ法であるPVD法、CVD法、ス
パッタ法、イオンプレーティング等を挙げることができ
る。スパッタ法によりW、Moメッキを行う場合の条件
は、例えばAr圧力 0.8Pa、Ar加速電力 直流
1kW、母材温度100℃である。またスパッタ法によ
りPt、Alメッキを行う場合の条件は、例えばAr圧
力 0.8Pa、Ar加速電力 直流500W、母材温
度 100℃である。CVD法によりWメッキを行う場
合の条件は、例えば原材料 WF6 、ガス流量 10c
c/min 、チャンバ内圧力 100Pa、母材温度 5
00℃である。またCVD法によりAlメッキを行う場
合の条件は、例えば原材料 Al(CH3 3 、ガス流
量 2cc/min 、チャンバ内圧力 100Pa、母材
温度 500℃である。
【0030】以下、具体例について説明する。
【0031】JIS FC25よりなる鋳鉄製母材2の
チル層を有するカム3のノーズ部4およびベース円部5
外周面に、電気Feメッキ処理を施すことにより、層状
摺動面構成体8を形成して複数の内燃機関用カムシャフ
ト1を製造した。その摺動面構成体8の摺動面7は、ノ
ーズ部4側の高面圧領域Aとベース円部5側の低面圧領
域Bとを有し、それら両領域A,BはFe結晶集合体に
より形成されている。
【0032】表5〜表8は摺動面構成体8の例1〜12
における電気Feメッキ処理条件を示す。
【0033】
【表5】
【0034】
【表6】
【0035】
【表7】
【0036】
【表8】
【0037】表9、表10は、例1〜12における摺動
の結晶形態、角錐状Fe結晶の粒径および各配向性
Fe結晶の存在率Sをそれぞれ示す。
【0038】
【表9】
【0039】
【表10】
【0040】存在率Sは、例1〜12のX線回折図(X
線照射方向は摺動面7に対して直角方向)に基づいて次
のような方法で求められたものである。一例として、例
2について説明すると、図7、図8は例2における高、
低面圧領域A,BのX線回折図であり、各配向性Fe結
晶の存在率Sは、次式から求められた。なお、例えば
{110}配向性Fe結晶とは、{110}面を摺動面
4a側に向けた配向性Fe結晶を意味する。 {110}配向性Fe結晶:S110 ={(I110 /IA110 )/T}×100、 {200}配向性Fe結晶:S200 ={(I200 /IA200 )/T}×100、 {211}配向性Fe結晶:S211 ={(I211 /IA211 )/T}×100、 {310}配向性Fe結晶:S310 ={(I310 /IA310 )/T}×100、 {222}配向性Fe結晶:S222 ={(I222 /IA222 )/T}×100 ここで、I110 、I200 、I211 、I310 、I222 は各
結晶面のX線反射強度の測定値(cps)であり、また
IA110 、IA200 、IA211 、IA310 、IA222
ASTMカードにおける各結晶面のX線反射強度比で、
IA110 =100、IA200 =20、IA211 =30、
IA310 =12、IA222 =6である。さらにTは、T
=(I110 /IA110 )+(I200 /IA200 )+(I
211 /IA211 )+(I310 /IA310 )+(I222
IA222 )である。
【0041】図9,図10は、例2の高、低面圧領域
A,Bの結晶構造を示す顕微鏡写真(5000倍)であ
る。図9に示す高面圧領域Aにおいて、多数の三角錐
hhh)配向性Fe結晶が観察される。この(hh
h)配向性Fe結晶は{222}配向性Fe結晶であ
り、その{222}配向性Fe結晶の平均粒径は、表9
に示すように約4μmである。図10に示す低面圧領域
Bにおいて、多数の小角錐状(2hhh)配向性Fe結
晶が観察される。この小角錐状(2hhh)配向性Fe
結晶は、{211}配向性Fe結晶であり、その平均粒
径は、表9に示すように約1μmである。
【0042】次に、例1〜12のカムシャフトを機関に
組込んで焼付きテストを行い、高面圧領域Aにおける
{222}配向性Fe結晶および低面圧領域Bにおける
{211}配向性Fe結晶の平均粒径と焼付き発生面圧
との関係を求めたところ、図11の結果を得た。テスト
条件は次の通りである。カムシャフトの回転数 200
0rpm 、給油量 10ml/min 、油温 100℃、ロッ
カアームスリッパの材質Fe系焼結材。図中、点(1)
〜(12)は例1〜12にそれぞれ該当する。また線x
1 〜x3 は、それぞれ低面圧領域Bにおける結晶構造が
異なる場合である。線yはカム3外周面に窒化処理を施
した場合を示し、したがってノーズ部4およびベース円
部5には電気Feメッキ処理は施されていない。
【0043】図11から、例1,2のように、ノーズ部
4側の高面圧領域Aにおける三角錐状{222}配向性
Fe結晶の平均粒径を大に、またベース円部5側の低面
圧領域Bにおける小角錐状{211}配向性Fe結晶の
平均粒径を小にそれぞれ設定すると、焼付き発生面圧が
向上することが判る。
【0044】図12は、低面圧領域Bの他例におけるX
線回折図であり、また図13はその結晶構造を示す顕微
鏡写真(5000倍)である。図13に示す低面圧領域
Bにおいて、多数の小角錐状(hhh)配向性Fe結晶
が観察され、この(hhh)配向性Fe結晶は{22
2}配向性Fe結晶である。{222}配向性Fe結晶
の存在率SはS=45.9%であり、またその平均粒径
は約1μmである。このような{222}配向性Fe結
晶を有する低面圧領域Bと、例1,2における、{22
2}配向性Fe結晶を有する高面圧領域Aとの組合せに
よっても、前記同様にカムシャフトの耐焼付き性を向上
させることができる。
【0045】図13に示す低面圧領域Bの電気Feメッ
キ処理条件は表11、表12の通りである。
【0046】
【表11】
【0047】
【表12】
【0048】摺動面構成体8に作用する面圧によっても
異なるが、高面圧領域Aにおける角錐状金属結晶9の平
均粒径D1 は4μm≦D1 ≦10μm、低面圧領域領域
Bにおける角錐状金属結晶10の平均粒径D2 は0.5
μm≦D2 ≦3μmが適当である。例えば高面圧領域A
の面圧P1 がP1 ≧100MPaで、低面圧領域Bの面
圧P2 がP2 <100MPaのとき、平均粒径D1 がD
1 =4μmの角錐状金属結晶9の存在率SがS≧40%
であり、また平均粒径D2 がD2 <4μmの角錐状金属
結晶10の存在率SがS≧40%であると、十分な保油
性を確保して耐焼付き性を向上させることができる。
【0049】図14に示すように金属結晶集合体は多数
の角錐台状金属結晶9,10を有することがあり、この
場合の傾き角θは、上底面中央部eおよび下底面中央部
fを通る直線gと、下底面中央部fを通り仮想面13に
垂直な基準線dとがなす角度として規定される。傾き角
θの範囲は前記同様に0°≦θ≦30°である。また金
属結晶集合体は、多数の角錐状および多数の角錐台状金
属結晶を有するものでもよい。
【0050】前記のような角錐台状金属結晶は、角錐状
金属結晶の頂部に研削加工を施すことによって得られる
が、角錐状金属結晶の集合体よりなる摺動面構成体の初
期摩耗後においては、少なくとも一部の角錐状金属結晶
は角錐台状金属結晶となる。
【0051】本発明はカムシャフトに限らず、例えば
ストンにも適用される。ピストンの場合、その外周面に
おいて、サイドスラストを受ける領域が高面圧領域であ
り、それ以外の領域は低面圧領域である。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、摺動面に高面圧領域と
低面圧領域とを有する場合において、それら領域の結晶
構造を前記のように特定することによって、耐焼付き性
の優れた摺動面構成体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カムシャフトの断面図である。
【図2】図1の2矢示部の拡大図である。
【図3】図1の3矢示部の拡大図である。
【図4】角錐状金属結晶の傾きを示す説明図である。
【図5】体心立方構造およびその(hhh)面、(2h
hh)面を示す斜視図である。
【図6】面心立方構造およびその(h00)面、(3h
hh)面を示す説明図である。
【図7】高面圧領域のX線回折図である。
【図8】低面圧領域の一例におけるX線回折図である。
【図9】高面圧領域の結晶構造を示す顕微鏡写真であ
る。
【図10】低面圧領域の一例における結晶構造を示す顕
微鏡写真である。
【図11】焼付きテスト結果を示すグラフである。
【図12】低面圧領域の他例におけるX線回折図であ
る。
【図13】低面圧領域の他例における結晶構造を示す顕
微鏡写真である。
【図14】角錐台状金属結晶の傾きを示す説明図であ
る。
【符号の説明】
6 ロッカアームスリッパ(相手部材)7 摺動面 8 摺動面構成体 9,10 角錐状、角錐台状金属結晶 A 高面圧領域 B 低面圧領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C23C 30/00 C23C 30/00 A C25D 3/12 101 C25D 3/12 101 (72)発明者 広瀬 謙治 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭56−47589(JP,A) 特開 昭56−51589(JP,A) 特開 昭56−96088(JP,A) 特開 平3−126671(JP,A) 特開 平4−114971(JP,A) 特開 平4−357322(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 53/02 F01L 1/04 F02B 3/10 F16C 33/12 C22C 37/00 C23C 30/00 C25D 3/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手部材との摺動面を持ち、その摺動面
    には高面圧領域と低面圧領域とが存する摺動面構成体に
    おいて、前記高面圧領域および低面圧領域を多数の角錐
    状金属結晶および多数の角錐台状金属結晶の少なくとも
    一方を有する金属結晶集合体により形成し、前記高面圧
    領域における前記角錐状および角錐台状金属結晶の平均
    粒径を、前記低面圧領域における前記角錐状および角錐
    台状金属結晶の平均粒径よりも大に設定したことを特徴
    とする摺動面構成体。
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