JP2813936B2 - 摺動面構成体 - Google Patents

摺動面構成体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、相手部材との摺動面を
構成する摺動面構成体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種摺動面構成体としては、例
えば内燃機関用ピストンにおいて、Al合金製母材のラ
ンド部およびスカート部外周面に、耐摩耗性の向上を狙
って設けられるFeメッキ層が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、内燃機
関が高速、且つ高出力化の傾向にある現在の状況下で
は、従来の摺動面構成体は耐摩耗性において難点がある
上、オイル保持性、つまり保油性が十分でなく、また初
期なじみ性も悪いため耐焼付き性が乏しいという問題が
ある。その上、機関始動時の無潤滑状態に近い状況下で
ランド部およびスカート部がシリンダボア内壁を摺動す
ると、硬さの高い鉄メッキ層によってシリンダボア内壁
の摩耗が進行することがある、といった問題もある。
【0004】本発明は前記に鑑み、結晶構造を特定する
ことによって、比較的高い硬さ、十分な保油性および良
好な初期なじみ性を持ち、これにより耐摩耗性および耐
焼付き性を向上させることができ、また相手部材の摩耗
を抑制することができるようにした前記摺動面構成体を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る摺動面構成
体は、体心立方構造を持つ金属結晶の集合体より構成さ
れ、その集合体は、ミラー指数で(hh0)面を摺動面
側に向けた(hh0)配向性金属結晶と、ミラー指数で
(2hhh)面を摺動面側に向けた(2hhh)配向性
金属結晶とを含み、前記(hh0)配向性金属結晶の存
在率S hh0 がS hh0 ≧20%であり、また前記(2hh
h)配向性金属結晶の存在率 2hhh がS 2hhh ≧20%で
あることを特徴とする。
【0006】ここで、前記存在率S hh0 およびS 2hhh
つまりSm(mは、hh0、2hhh等のミラー指数、
以下同じ)について説明する。摺動面構成体が体心立方
構造、つまりbcc構造を持つ金属結晶の集合体より構
成されている場合、X線照射方向を摺動面に対し直角方
向に定めてX線回折を行うと、X線回折図には、原則と
して、(hh0)面を摺動面側に向けた(hh0)配向
性金属結晶、(h00)面を摺動面側に向けた(h0
0)配向性金属結晶、(2hhh)面を摺動面側に向け
た(2hhh)配向性金属結晶、(3hh0)面を摺動
面側に向けた(3hh0)配向性金属結晶および(hh
h)面を摺動面側に向けた(hhh)配向性金属結晶に
よるX線反射強度が現出する。
【0007】この場合、各結晶面の測定感度が異なるの
で、それら測定感度を同一感度レベルに補正すべく、各
配向性金属結晶におけるX線反射強度の測定値Imは、
ASTMカードにおいて、対応する結晶面のX線反射強
度比IAmで除され、これにより補正値Im/IAmが
得られる。
【0008】また、全ての配向性金属結晶によるX線反
射強度の測定値の和は、前記補正値の和Tとして表わさ
れる。
【0009】そこで、本発明においては、或一種の配向
性金属結晶の存在率Sm(%)を Sm={(Im/IAm)/T}×100と定義する。
【0010】したがって、(hh0),(h00),
(2hhh),(3hh0)および(hhh)配向性金
属結晶の存在率は次のように表わされる。 (hh0)配向性金属結晶:S hh0 ={(I hh0 /IA hh0 )/T}×100、 (h00)配向性金属結晶:S h00 ={(I h00 /IA h00 )/T}×100、 (2hhh)配向性金属結晶:S 2hhh ={(I 2hhh /IA 2hhh )/T}×100 (3hh0)配向性金属結晶:S 3hh0 ={(I 3hh /IA 3hh )/T}×100 (hhh)配向性金属結晶:S hhh ={(I hhh /IA hhh )/T}×100 ここで、I hh0 、I h00 、I 2hhh 、I 3hh0 、I hhh は各結晶面のX線反射強度 の測定値である。またIA hh0 、IA h00 、IA 2hhh 、IA 3hh0 、IA hhh はA STMカードにおける各結晶面のX線反射強度比であって、IA hh0 =100、 IA h00 =20、IA 2hhh =30、IA 3hh0 =12、IA hhh =6である。さら にTは、T=(I hh0 /IA hh0 )+(I h00 /IA h00 )+(I 2hhh /IA 2h hh )+(I 3hh0 /IA 3hh0 )+(I hhh /IA hhh )である。
【0011】
【作用】(hh0)配向性金属結晶は摺動面において比
較的大きな板状をなし、その(hh0)面は原子の最密
面であることから、(hh0)配向性金属結晶は比較的
高い硬さを有すると共に強度も高い。
【0012】一方、(2hhh)配向性金属結晶は、摺
動面において小角錐状または小立方体状をなし、またそ
れらが相互に食込んで非常に入組んだ様相を呈する。そ
の上、(2hhh)配向性金属結晶の(2hhh)面は
2次すべり面であることから、その結晶は比較的高い硬
さを有し、強度も高い。
【0013】そこで、(hh0),(2hhh)配向性
金属結晶の存在率 hh0 およびS 2hhh を前記のように
設定すると、(hh0)配向性金属結晶間に、(2hh
h)配向性金属結晶による油溜りが形成されることか
ら、摺動時における摺動面構成体の保油性が良好とな
る。また(hh0)配向性金属結晶におけるコーナ部の
優先的摩耗によって摺動面構成体の初期なじみ性も良好
である。これにより摺動面構成体の耐焼付き性が向上す
る。
【0014】(hh0)配向性金属結晶のコーナ部の摩
耗が進行した後は、(hh0),(2hhh)配向性金
属結晶が摺動荷重を担持することになるが、前記油溜り
効果と、(hh0),(2hhh)配向性金属結晶の硬
さおよび強度とによって摩耗の進行が抑制されるので、
摺動面構成体の耐摩耗性が向上する。また無潤滑状態に
おいても、摺動面構成体は耐摩耗性を発揮すると共に相
手部材の摩耗を抑制する、といった摺動特性を発揮す
る。
【0015】ただし、(hh0)配向性金属結晶の存在
率S hh0 および(2hhh)配向性金属結晶の存在率S
2hhh の少なくとも一方がS hh0 <20%またはS 2hhh
20%では摺動面構成体の耐焼付き性、耐摩耗性および
相手部材に対する摩耗抑制効果が低下する。
【0016】
【実施例】図1,図2において、内燃機関用ピストン1
はAl合金製母材2を有し、その母材2のランド部31
およびスカート部32 外周面に、メッキ処理により層状
摺動面構成体4が形成される。
【0017】図3に示すように、摺動面構成体4は体心
立方構造(bcc構造)を持つ金属結晶の集合体より構
成される。その集合体はミラー指数で(hh0)面を、
シリンダボア内壁5との摺動面4a側に向けた(hh
0)配向性金属結晶と、ミラー指数で(2hhh)面を
摺動面4a側に向けた(2hhh)配向性金属結晶とを
含み、(hh0)配向性金属結晶および(2hhh)配
向性金属結晶の存在率 hh0 およびS 2hhh はそれぞれ
hh0 ≧20%およびS 2hhh ≧20%に設定されてい
る。
【0018】図4に示すように、(hh0)配向性金属
結晶61 は摺動面4aにおいては比較的大きな板状をな
し、その(hh0)面は原子の最密面であることから、
(hh0)配向性金属結晶61 は比較的高い硬さを有す
ると共に強度も高い。
【0019】一方、(2hhh)配向性金属結晶6
2 は、摺動面4aにおいて小角錐状または小立方体状を
なし、またそれらが相互に食込んで非常に入組んだ様相
を呈する。その上、(2hhh)配向性金属結晶62
(2hhh)面は2次すべり面であることから、その結
晶62 は比較的高い硬さを有し、強度も高い。
【0020】そこで、(hh0),(2hhh)配向性
金属結晶61 ,62 の存在率 hh0 およびS 2hhh を前記
のように設定すると、(hh0)配向性金属結晶61
に、(2hhh)配向性金属結晶62 による油溜りが形
成されることから、摺動時における摺動面構成体4の保
油性が良好となる。また(hh0)配向性金属結晶61
におけるコーナ部の優先的摩耗によって摺動面構成体4
の初期なじみ性も良好である。これにより摺動面構成体
4の耐焼付き性が向上する。
【0021】(hh0)配向性金属結晶61 のコーナ部
の摩耗が進行した後は(hh0)、(2hhh)配向性
金属結晶61 ,62 が摺動荷重を担持することになる
が、前記油溜り効果と、(hh0),(2hhh)配向
性金属結晶61 ,62 の硬さおよび強度とによって摩耗
の進行が抑制されるので、摺動面構成体4の耐摩耗性が
向上する。また無潤滑状態においても、摺動面構成体4
は耐摩耗性を発揮すると共に相手部材であるシリンダボ
ア内壁5の摩耗を抑制する、といった摺動特性を発揮す
る。
【0022】図5に示すように、摺動面4aに沿う仮想
面7に対する(hh0)面の傾きは摺動面構成体4の初
期なじみ性および耐摩耗性に影響を与える。そこで、
(hh0)面が仮想面7に対してなす傾き角θは0°≦
θ≦15°に設定される。この傾き角θは、(2hh
h)面についても、その小角錐の傾き、したがって保油
性に影響を与えるので、前記同様に0°≦θ≦15°で
ある。この場合、(hh0)面、(2hhh)面の傾き
方向については限定されない。(hh0)面および(2
hhh)面について傾き角θがθ>15°になると、摺
動面構成体4の保油性および初期なじみ性が低下する。
【0023】bcc構造を持つ金属結晶としては、F
e、Cr、Mo、W、Ta、Zr、Nb、V等の単体ま
たは合金の結晶を挙げることができる。
【0024】本発明に係る摺動面構成体4を形成するた
めのメッキ処理において、電気Feメッキ処理を行う場
合の基本的条件は、表1、表2の通りである。
【0025】
【表1】
【0026】有機系添加剤としては、尿素、サッカリン
等が用いられる。
【0027】
【表2】
【0028】前記条件下で行われる電気Feメッキ処理
において、陰極電流密度、メッキ浴pH、有機系添加剤
の配合量等によって(hh0),(2hhh)配向性F
e結晶の晶出、その存在量等を制御する。
【0029】メッキ処理としては、電気メッキ処理の外
、例えば気相メッキ法であるPVD法、CVD法、
パッタ法、イオンプレーティング等を挙げることができ
る。スパッタ法によりW、Moメッキを行う場合の条件
は、例えばAr圧力 0.8Pa、Ar加速電力 直流
1kW、母材温度 100℃である。CVD法によりW
メッキを行う場合の条件は、例えば原材料 WF6 、ガ
ス流量10cc/min 、チャンバ内圧力 100Pa、母
材温度 500℃である。
【0030】以下、具体例について説明する。
【0031】Al合金製母材2のランド部31 およびス
カート部32 外周面に、電気Feメッキ処理を施すこと
によりFe結晶の集合体より構成された摺動面構成体4
を形成して複数の内燃機関用ピストン1を製造した。
【0032】表3、表4は、摺動面構成体4の例1〜1
2における電気Feメッキ処理条件を示す。
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】表5,表6は、例1〜12における摺動面
4aの結晶形態、Fe結晶の粒径、各配向性Fe結晶の
存在率Smおよび硬さをそれぞれ示す。
【0036】
【表5】
【0037】
【表6】
【0038】存在率Smは、例1〜12のX線回折図
(X線照射方向は摺動面4aに対して直角方向)に基づ
いて次式から求められたものである {110}配向性Fe結晶:S110 ={(I110 /IA110 )/T}×100、 {200}配向性Fe結晶:S200 ={(I200 /IA200 )/T}×100、 {211}配向性Fe結晶:S211 ={(I211 /IA211 )/T}×100、 {310}配向性Fe結晶:S310 ={(I310 /IA310 )/T}×100、 {222}配向性Fe結晶:S222 ={(I222 /IA222 )/T}×100 ここで、I110 、I200 、I211 、I310 、I222 は各結晶面のX線反射強度 の測定値(cps)であり、またIA110 、IA200 、IA211 、IA310 、I A222 はASTMカードにおける各結晶面のX線反射強度比で、IA110 =10 0、IA200 =20、IA211 =30、IA310 =12、IA222 =6である。 さらにTは、T=(I110 /IA110 )+(I200 /IA200 )+(I211 /I A211 )+(I310 /IA310 )+(I222 /IA222 )である。
【0039】図6は例2のX線回折図である。図7は、
例2における摺動面4aの結晶構造を示す顕微鏡写真
(1000倍)である。図7において、多数の比較的大
きな板状をなす(hh0)配向性Fe結晶と、多数の小
角錐状をなす(2hhh)配向性Fe結晶とが観察され
る。(hh0)配向性Fe結晶は{110}配向性Fe
結晶であり、その存在率 110 は、表5、図6に示すよ
うに、 110 =30%である。(2hhh)配向性Fe
結晶は{211}配向性Fe結晶であり、その存在率
211 は、表5、図6に示すように、 211 =40%であ
る。{110}配向性Fe結晶間に、非常に入組んだ状
態で晶出している多数の{211}配向性Fe結晶によ
って油溜りが形成される。
【0040】次に、例1〜12について、チップオンデ
ィスク方式による焼付きテストを行って、焼付き発生荷
重を求めたところ、表7の結果を得た。テスト条件は次
の通りである。ディスクの材質 Al−10重量%Si
合金、ディスクの回転速度15m/sec 、給油量 0.
3ml/min 、摺動面構成体より製作されたチップの摺動
面の面積 1cm2
【0041】
【表7】
【0042】図8は、表7の例2,4,9,11と焼付
き発生荷重との関係をグラフ化したものである。表7、
図8より、例2は、例4,9,11に比べて焼付き発生
荷重が高いことが判る。これは、{110}配向性Fe
結晶および{211}配向性Fe結晶の存在率 110
およびS 211 がそれぞれ 110 ≧20%およびS 211
20%であることに起因する。
【0043】図9は、例1〜12における{110}配
向性Fe結晶の存在率 110 と焼付き発生荷重との関係
を示す。図中、各点(1)〜(12)は例1〜12にそ
れぞれ対応する。また線x1 は{211}配向性Fe結
晶の存在率 211 が30%≦ 211 ≦40%の場合に、
線x2 は{211}配向性Fe結晶の存在率 211 が2
0%≦ 211 ≦23%の場合に、線x3 は{211}配
向性Fe結晶の存在率 211 211 =15%の場合に
それぞれ該当する。
【0044】図9から明らかなように、{110}、
{211}配向性Fe結晶の存在率 110 およびS 211
をそれぞれ 110 ≧20%およびS 211 ≧20%に設定
することによって、摺動面構成体の耐焼付き性を向上さ
せることができる。
【0045】次に、{211}配向性Fe結晶の存在率
211 がS 211 ≧20%である例5〜8について、無潤
滑状態でチップオンディスク方式による摩耗テストを行
って、{110}配向性Fe結晶の存在率 110 と、チ
ップおよびディスクの摩耗量との関係を求めたところ、
表8および図10の結果を得た。テスト条件は次の通り
である。ディスクの材質 Al−10重量%Si合金、
ディスクの回転速度0.5m/sec 、荷重 100N、
摺動距離 1km、摺動面構成体より製作されたチップの
摺動面の面積 1cm2 。摩耗量はディスクおよびチップ
の面積1cm2当りの減量(mg)である。
【0046】
【表8】
【0047】図10は、表8をグラフ化したもので、図
中、点(5)〜(8)は例5〜8のチップにそれぞれ対
応する。
【0048】表8および図10から明らかなように、無
潤滑状態においても、{211},{110}配向性F
e結晶の存在率 211 およびS 110 がそれぞれ 211
20%およびS 110 ≧20%である例5〜7のチップ
は、例8のチップに比べて摩耗量が減少し、また相手部
材であるディスクの摩耗を大幅に抑制する、といった摺
動特性を発揮する。
【0049】前記摩耗テストは、無潤滑状態で行われた
が、潤滑状態での摩耗テストにおいても、無潤滑状態の
ときと略同様の傾向がみられた。なお、潤滑状態での摩
耗テスト条件は次の通りである。ディスクの材質 Al
−10重量%Si合金、ディスクの回転速度 5m/se
c 、給油量 0.3ml/min 、荷重 100N、摺動距
離 10km、摺動面構成体より製作されたチップの摺動
面の面積 1cm2 。摩耗量については前記と同じであ
る。
【0050】摺動面構成体は、例えば次のような内燃機
関用部品等の摺動部に適用される。ピストン(リング
溝)、ピストンリング、ピストンピン、コンロッド、ク
ランクシャフト、軸受メタル、オイルポンプロータ、オ
イルポンプロータハウジング、カムシャフト、スプリン
グ(端面)、スプリングシート、スプリングリテーナ、
コッタ、ロッカアーム、ローラベアリングアウタケー
ス、ローラベアリングインナケース、バルブステム、バ
ルブフェイス、油圧タペット、ウオータポンプロータシ
ャフト、プーリ、ギア、トランスミッションシャフト
部、クラッチプレート、ワッシャ、ボルト(座面、ねじ
部)。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、結晶構造を前記のよう
に特定することによって、耐焼付き性および耐摩耗性に
優れ、また相手部材の摩耗を抑制し得る摺動面構成体を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ピストンの側面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】体心立方構造およびその(hh0)面および
(2hhh)面を示す斜視図である。
【図4】摺動面構成体の一例を示す要部平面図である。
【図5】体心立方構造における(hh0)面の傾きを示
す説明図である。
【図6】摺動面構成体の一例におけるX線回折図であ
る。
【図7】摺動面構成体における摺動面の結晶構造を示す
顕微鏡写真である。
【図8】例2,4,9,11の焼付き発生荷重を示すグ
ラフである。
【図9】{110}配向性Fe結晶の存在率と焼付き発
生荷重との関係を示すグラフである。
【図10】{110}配向性Fe結晶の存在率とチップ
およびディスクの摩耗量との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
4 摺動面構成体 4a 摺動面 61 (hh0)配向性Fe結晶 62 (2hhh)配向性Fe結晶
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16J 9/26 F16J 9/26 C // C25D 3/20 C25D 3/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体心立方構造を持つ金属結晶の集合体よ
    り構成され、その集合体は、ミラー指数で(hh0)面
    を摺動面側に向けた(hh0)配向性金属結晶と、ミラ
    ー指数で(2hhh)面を摺動面側に向けた(2hh
    h)配向性金属結晶とを含み、前記(hh0)配向性金
    属結晶の存在率S hh0 がS hh0 ≧20%であり、また前
    (2hhh)配向性金属結晶の存在率 2hhh がS 2hhh
    20%であることを特徴とする摺動面構成体。
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