JPH07258880A - 摺動面構成体 - Google Patents

摺動面構成体

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JPH07258880A
JPH07258880A JP7807194A JP7807194A JPH07258880A JP H07258880 A JPH07258880 A JP H07258880A JP 7807194 A JP7807194 A JP 7807194A JP 7807194 A JP7807194 A JP 7807194A JP H07258880 A JPH07258880 A JP H07258880A
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JP
Japan
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sliding surface
crystals
crystal
plane
sliding face
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Pending
Application number
JP7807194A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Dousaka
健児 堂坂
Takahiro Gunji
貴浩 郡司
Yasushi Kawahito
康 川人
Kenji Hirose
謙治 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Lubricants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐焼付き性の優れた摺動面構成体を提供す
る。 【構成】 摺動面構成体4はFe結晶の集合体より構成
され、その集合体は1つの隅角部aを摺動面b側に向け
た多数の板状Fe結晶5を有し、それら板状Fe結晶5
は、摺動面b上に相互に連通する複数のV形溝cが形成
されるように、相隣る両板状Fe結晶5の平面5a間に
段差dを生じさせて配設されている。これにより、摺動
面構成体4の保油性を向上させ、また摺動面b全域に常
時オイルを積極的に行渡らせることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は摺動面構成体、特に、無
機質結晶の集合体より構成される摺動面構成体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種摺動面構成体としては、例
えば内燃機関用カムシャフトにおいて、鋳鉄製母材のジ
ャーナル部外周面に、耐摩耗性の向上を狙って設けられ
るFeメッキ層が知られている。
【0003】しかしながら、内燃機関が高速、且つ高出
力化の傾向にある現在の状況下では、従来のFeメッキ
層はその摺動面が比較的平滑であることに起因してオイ
ル保持性、つまり保油性が十分でなく、また初期なじみ
性も悪いため耐焼付き性が乏しいという問題があった。
【0004】そこで、本出願人は、先に、Feメッキ層
としてその摺動面に多数の角錐状Fe結晶を有するもの
を開発した(例えば、特願平4−351333号明細書
および図面参照)。
【0005】このように構成すると、相隣る両Fe結晶
は相互に食込んだ状態を呈し、これにより摺動面は、多
数の微細な山部と、それら山部の間に形成された多数の
微細な谷部と、山部相互の食込みに因る多数の微細な沢
部とからなる入組んだ様相を呈するので、Feメッキ層
の保油性が良好となり、またFe結晶における先端部側
の優先的摩耗によってFeメッキ層の初期なじみ性も良
好となる。これによりFeメッキ層の耐焼付き性の向上
が図られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記Feメ
ッキ層について種々検討を加えたところ、そのFeメッ
キ層においては、複数の角錐状Fe結晶により囲まれる
空間がオイル溜りとなるためオイル溜り相互間のオイル
の流通性は比較的低く、したがって、より苛酷な摺動環
境に対応するためには、保油性が良好である上に、オイ
ルの流通性を良好にして摺動面全域に常時オイルを積極
的に行渡らせることが必要である、ということが判明し
た。
【0007】本発明は前記要望を満足することのできる
前記摺動面構成体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る摺動面構成
体は、無機質結晶の集合体より構成され、その集合体は
隅角部を摺動面側に向けた多数の板状無機質結晶を有
し、それら板状無機質結晶は、摺動面上に相互に連通す
る複数のV形溝が形成されるように、相隣る両板状無機
質結晶の平面間に段差を生じさせて配設されていること
を特徴とする。
【0009】
【作用】潤滑下においては、各V形溝にオイルが保持さ
れるので、摺動面構成体の保油性が良好となる。また各
V形溝は相互に連通しているので、オイルの流通性を高
めて摺動面全域に常時オイルを積極的に行渡らせること
が可能である。これにより摺動面構成体の耐焼付き性お
よび耐摩耗性を一層向上させることができる。
【0010】無潤滑下においては次の通りである。即
ち、各板状無機質結晶は角錐状無機質結晶に比べて大型
であり、したがって相手部材と摺擦する隅角部の単位面
積当りの存在量は角錐状無機質結晶の先端部の単位面積
当りの存在量よりも少なくなる。その結果、前記板状無
機質結晶を有する摺動面構成体では、初期摩耗が角錐状
無機質結晶を有するものに比べて速くなり、また初期摩
耗後は多数の板状無機質結晶により荷重分散が図られる
ので、早期に摺動特性を定常化して耐焼付き性および耐
摩耗性を向上させることができる。
【0011】
【実施例】図1において、内燃機関用カムシャフト1は
鋳鉄製母材2を有し、その母材2のジャーナル部3外周
面に、メッキ処理により層状摺動面構成体4が形成され
る。
【0012】図2,3に示すように、摺動面構成体4は
無機質結晶の集合体より構成され、その集合体は隅角部
aを摺動面b側に向けた多数の板状無機質結晶5を有
し、それら板状無機質結晶5は、摺動面b上に相互に連
通する複数のV形溝cが形成されるように、相隣る両板
状無機質結晶5の平面5a間に段差dを生じさせて配設
される。
【0013】前記のように構成すると、潤滑下において
は、各V形溝cにオイルが保持されるので、摺動面構成
体4の保油性が良好となる。また各V形溝cは相互に連
通しているので、オイルの流通性を高めて摺動面b全域
に常時オイルを積極的に行渡らせることが可能である。
これにより摺動面構成体4の耐焼付き性および耐摩耗性
を一層向上させることができる。
【0014】無潤滑下においては次の通りである。即
ち、各板状無機質結晶5は角錐状無機質結晶に比べて大
型であり、したがって相手部材と摺擦する隅角部aの単
位面積当りの存在量は、角錐状無機質結晶の先端部の単
位面積当りの存在量よりも少なくなる。その結果、板状
無機質結晶5を有する摺動面構成体4では、初期摩耗が
角錐状無機質結晶を有するものに比べて速くなり、また
初期摩耗後は多数の板状無機質結晶5により荷重分散が
図られるので、早期に摺動特性を定常化して耐焼付き性
および耐摩耗性を向上させることができる。
【0015】無機質結晶は、例えば図4に示すように体
心立方構造を持つ金属結晶であり、板状金属結晶5は、
摺動面b側に向かうミラー指数で(2hhh)面の存在
率SがS≧20%であり、且つ摺動面b側に向かうミラ
ー指数で(hhh)面の存在率Sが20%≦S<40%
である、といった結晶構造を備えている。
【0016】この場合、(2hhh)面および(hh
h)面の存在率Sの少なくとも一方がS<20%では板
状金属結晶5が形成されず、一方、(hhh)面の存在
率SがS≧40%では板状金属結晶の代りに角錐状金属
結晶が形成される。
【0017】図5(a),(b)に示すように、摺動面
bに沿う仮想面6に対する(2hhh)面および(hh
h)面の傾きは板状金属結晶5の傾きとなって現れるの
で、摺動面構成体4の保油性等に影響を与える。そこ
で、(2hhh)面および(hhh)面が仮想面6に対
してなす傾き角θはそれぞれ0°≦θ≦15°に設定さ
れる。この場合、(2hhh)面等の傾き方向について
は限定されない。傾き角θがθ>15°になると、摺動
面構成体4の保油性等が低下する。
【0018】bcc構造を持つ金属結晶としては、F
e、Cr、Mo、W、Ta、Zr、Nb、V等の単体ま
たは合金の結晶を挙げることができる。
【0019】本発明に係る摺動面構成体4を形成するた
めのメッキ処理において、電気Feメッキ処理を行う場
合のメッキ浴条件は、表1の通りである。
【0020】
【表1】 通電法としてはパルス電流法が適用される。即ち、図6
に示すように、メッキ用電源の電流Iは、その電流Iが
最小電流Imin から立上って最大電流Imax に至り、次
いで最小電流Imin へ下降するごとく、時間Tの経過に
伴いパルス波形を描くように制御される。
【0021】そして、電流Iの立上り開始時から下降開
始時までの通電時間をTONとし、また先の立上り開始時
から次の立上り開始時までを1サイクルとして、そのサ
イクル時間をTc としたとき、通電時間TONとサイクル
時間Tc との比、即ち、時間比TON/Tc はTON/Tc
≦0.45に設定される。
【0022】この場合、最大陰極電流密度CDmax はC
Dmax ≧0.22A/dm2 に、また平均陰極電流密度C
DmはCDm≧0.1A/dm2 にそれぞれ設定される。
【0023】メッキ法としては、電気メッキ法の外に、
例えば気相メッキ法であるPVD法、CVD法、スパッ
タ法、イオンプレーティング等を挙げることができる。
スパッタ法によりW、Moメッキを行う場合は、例えば
Ar圧力0.2〜1Pa、母材温度150〜300℃と
し、平均Ar加速電力を1〜1.5kWに制御する。C
VD法によりWメッキを行う場合は、例えばWF6 (原
料)の流量2〜15cc/min 、チャンバ内圧力50〜3
00Pa、母材温度100〜400℃とし、ArFエキ
シマレーザの平均出力を5〜40Wに制御する。
【0024】〔実施例1〕内燃機関用カムシャフト1の
ジャーナル部3を想定して、図7に示すように、鋳鉄
(JIS FC25相当材)よりなり、大径軸部7の両
端面にそれぞれ小径軸部8を同軸上に位置するように突
設した複数の軸状部材9を用意し、その大径軸部7外周
面に電気メッキ処理を施すことによりFe結晶の集合体
より構成された摺動面構成体4を形成した。大径軸部7
の外径は15mm、長さは500mmである。
【0025】表2は、摺動面構成体4の例1〜3におけ
る電気Feメッキ処理条件を示す。
【0026】
【表2】 表3は、例1〜3における摺動面bの結晶形態および摺
動面b側に向かう結晶面の存在率Sをそれぞれ示す。
【0027】
【表3】 存在率Sは、例1〜3のX線回折図(X線照射方向は摺
動面に対して直角方向)に基づいて次式から求められ
た。 {110}面:S110 ={(I110 /IA110 )/T}
×100、{200}面:S200 ={(I200 /IA
200 )/T}×100、{211}面:S211 ={(I
211 /IA211 )/T}×100、{310}面:S
310 ={(I310 /IA310 )/T}×100、{22
2}面:S222 ={(I222 /IA222 )/T}×10
0 ここで、I110 、I200 、I211 、I310 、I222 は各
結晶面のX線反射強度の測定値(cps)であり、また
IA110 、IA200 、IA211 、IA310 、IA222
ASTMカードにおける各結晶面のX線反射強度比で、
IA110 =100、IA200 =20、IA211 =30、
IA310 =12、IA222 =6である。さらにTは、T
=(I110 /IA110 )+(I200 /IA200 )+(I
211 /IA211 )+(I310 /IA310 )+(I222
IA222 )である。
【0028】図8は例1のX線回折図、図9は例1にお
ける摺動面bの結晶構造を示す顕微鏡写真である。図9
において、多数の板状Fe結晶が観察される。表3、図
8に示すように、この板状Fe結晶における(2hh
h)面、したがって{211}面の存在率SはS=4
3.4%、(hhh)面、したがって{222}面の存
在率SはS=26%である。
【0029】図10は例2のX線回折図、図11は、例
2における摺動面bの結晶構造を示す顕微鏡写真であ
る。図11において、多数の角錐状Fe結晶が観察され
る。この場合、表3、図10に示すように{211}面
の存在率SはS=18.7%、{222}面の存在率S
はS=43.5%である。
【0030】図12は例3のX線回折図、図13は例3
における摺動面bの結晶構造を示す顕微鏡写真である。
図13において多数の粒状Fe結晶が観察される。この
場合、表3、図12に示すように、{211}面の存在
率SはS=17.5%、{222}面の存在率SはS=
14.7%である。
【0031】次に、例1〜3について図7に示す方法
で、潤滑下における焼付きテストを行ったところ、図1
4の結果を得た。焼付きテストは、軸状部材9を回転数
2290rpm で回転させ、その大径軸部7外周面に、A
l−10重量%Si合金よりなる一対の軸受想定部材1
0における幅2mmの半円形凹部11内周面を荷重0〜1
500Nの範囲で押付け、その間、給油管12より0.
3ml/min にて給油を行う、という方法で行われた。
【0032】図14から、多数の板状Fe結晶を有する
例1は、例2,3に比べて優れた耐焼付き性を有するこ
とが判る。
【0033】次に、摺動面構成体4の例1〜3につい
て、無潤滑下における摺動特性を調べるため次のような
テストを行った。
【0034】図15に示すように、鋳鉄(JIS FC
25相当材)よりなり、直径 139mm、厚さ 5mmの
複数のディスク13を用意し、それらディスク13の一
面において、外周縁から幅17mmの環状領域eに前記と
同様の方法で摺動面構成体4の例1〜3を形成した。た
だし、電気メッキ処理中ディスクは回転させない。
【0035】ディスク13を周速 1m/sec の条件で
回転させ、その摺動面構成体4にAl−10重量%Si
合金よりなり、摺動面の面積が100mm2 のチップ14
を押付け、その押圧荷重を0〜400Nの範囲で20N
宛段階的に高め、また各押圧荷重において2分間保持
し、各押圧荷重と動摩擦係数μとの関係を求めたとこ
ろ、図16の結果を得た。
【0036】図16から、多数の板状Fe結晶を有する
例1は、多数の角錐状Fe結晶を有する例2に比べて低
い押圧荷重にて動摩擦係数μが一定となり、したがって
例1においては早期に摺動特性が定常化することが明ら
かであり、しかも例2に比べて定常状態における動摩擦
係数μが僅かではあるが小さくなる。例3は無潤滑下に
おける摺動に耐えることができず、押圧荷重280N程
度で焼付きを発生する。
【0037】〔実施例2〕実施例1と同様の複数の軸状
部材9を用い、その大径軸部7外周面に電気Feメッキ
処理を施すことによりFe結晶の集合体より構成された
摺動面構成体4を形成した。
【0038】表4は、摺動面構成体4の例1〜11にお
ける電気Feメッキ処理条件を示す。
【0039】
【表4】 表5は、例1〜11における摺動面bの結晶形態および
摺動面b側に向かう結晶面の存在率Sを示す。存在率S
の求め方は実施例1と同じである。
【0040】
【表5】 次に、例1〜11について、実施例1と同様の方法(図
7参照)で焼付きテストを行ったところ、表6の結果を
得た。
【0041】
【表6】 図17は、{222}面の存在率Sと焼付き発生荷重と
の関係を示し、図中、(1)〜(11)は例1〜11に
それぞれ対応する。表5,6、図17から明らかなよう
に、例(5),(6),(9),(10)は摺動面bの
結晶形態が板状であり、また{211}面の存在率Sが
S≧20%で、且つ{222}面の存在率Sが20%≦
S<40%であることから、他の例に比べて優れた耐焼
付き性を有する。
【0042】摺動面構成体は、例えば次のような内燃機
関用部品等の摺動部に適用される。ピストン(リング
溝)、ピストンリング、ピストンピン、コンロッド、ク
ランクシャフト、軸受メタル、オイルポンプロータ、オ
イルポンプロータハウジング、スプリング(端面)、ス
プリングシート、スプリングリテーナ、コッタ、ロッカ
アーム、ローラベアリングアウタケース、ローラベアリ
ングインナケース、バルブステム、バルブフェイス、油
圧タペット、ウオータポンプロータシャフト、プーリ、
ギア、トランスミッションシャフト部、クラッチプレー
ト、ワッシャ、ボルト(座面、ねじ部)。
【0043】また摺動面構成体を、前記金属に限らず、
立方晶構造を持つ炭化物、酸化物、窒化物等のセラミッ
クスより構成することも可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、前記のように構成する
ことにより、潤滑下では勿論のこと、無潤滑下において
も優れた摺動特性を有する摺動面構成体を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カムシャフトの斜視図である。
【図2】摺動面構成体の要部平面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】体心立方構造ならびに(2hhh)面および
(hhh)面を示す斜視図である。
【図5】(2hhh)面および(hhh)面の傾きを示
す説明図である。
【図6】メッキ用電源の出力波形図である。
【図7】潤滑下における焼付きテストの説明図である。
【図8】摺動面構成体のX線回折図である。
【図9】摺動面構成体の摺動面の結晶構造を示す顕微鏡
写真である。
【図10】摺動面構成体のX線回折図である。
【図11】摺動面構成体の摺動面の結晶構造を示す顕微
鏡写真である。
【図12】摺動面構成体のX線回折図である。
【図13】摺動面構成体の摺動面の結晶構造を示す顕微
鏡写真である。
【図14】焼付きテスト結果を示すグラフである。
【図15】無潤滑下における摺動テストの説明図であ
る。
【図16】押圧荷重と動摩擦係数との関係を示すグラフ
である。
【図17】{222}面の存在率と焼付き発生荷重との
関係を示すグラフである。
【符号の説明】
4 摺動面構成体 5 板状無機質結晶(板状Fe結晶) 5a 平面 6 仮想面 a 隅角部 b 摺動面 c V形溝 d 段差
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 14/34 R 8414−4K 16/48 C25D 5/18 C10N 10:16 40:02 (72)発明者 広瀬 謙治 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機質結晶の集合体より構成され、その
    集合体は隅角部(a)を摺動面(b)側に向けた多数の
    板状無機質結晶(5)を有し、それら板状無機質結晶
    (5)は、摺動面(b)上に相互に連通する複数のV形
    溝(c)が形成されるように、相隣る両板状無機質結晶
    (5)の平面(5a)間に段差(d)を生じさせて配設
    されていることを特徴とする摺動面構成体。
  2. 【請求項2】 前記無機質結晶は体心立方構造を持つ金
    属結晶であり、前記板状金属結晶(5)は、摺動面
    (b)側に向かうミラー指数で(2hhh)面の存在率
    SがS≧20%であり、且つ摺動面(b)側に向かうミ
    ラー指数で(hhh)面の存在率Sが20%≦S<40
    %である結晶構造を備えている、請求項1記載の摺動面
    構成体。
  3. 【請求項3】 前記摺動面(b)に沿う仮想面(6)に
    対する(2hhh)面および(hhh)面の傾き角θは
    それぞれ0°≦θ≦15°である、請求項1または2記
    載の摺動面構成体。
JP7807194A 1994-03-24 1994-03-24 摺動面構成体 Pending JPH07258880A (ja)

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