JP3118046U - ブラジャー - Google Patents

Abstract

【課題】バック片の上辺が食い込んで、脇部および背部の肉が盛り上がるのを防ぎ、しかも、十分な補整効果を発揮するブラジャーを提供すること。
【解決手段】着用者の脇部から背部を取り巻く伸縮性のあるバック片３を備え、該バック片３の上辺において脇部に相当する部分の伸縮性を下辺の伸縮性よりも大とし、前記上辺の背部中央寄りに伸縮性を有する補強テープ９を装着する。バック片３は、脇下部から背部を取り巻くバック片本体６と、バック片本体６よりも伸縮性が大で、脇上部に配置した脇片７を接合して成り、バック片本体６の上辺に沿って補強テープ９を装着しても良い。
【選択図】図１

Description

本考案は、ブラジャーに関する。

一般的なブラジャーは、カップを支持する土台布の両側に、着用者の脇部から背部を取り巻くバック片をそれぞれ設ける。バック片は、伸縮性生地より成り、その上辺及び下辺に沿って伸縮テープを装着してある。
バック片の下辺は、ブラジャーのずり上がりを防ぐと共に、胸部の重量を支持して寄せ上げるために、一定以上のパワーが必要である。一方、バック片の上辺のパワーが強すぎると、バック片の上部、特に柔らかい脇部で肉が盛り上がり、外衣の外面に凹凸がひびいて後姿が不恰好になる心配がある。

また、本出願人は、バック片の上辺を、伸縮性編地のほつれ止めのヘム加工を施した側縁で形成し、バック片の下辺裏面に伸縮生地を重合して締め付け力を高めたブラジャーを提案した(特許文献１参照)。
このブラジャーによれば、バック片の下辺に伸縮生地を重合してあるので、ずり上がりを防ぐと共に、胸部の重量を支持することができ、しかも、上辺はフラットに形成されて、肌へ加わる圧力が分散し、食い込み難い。
しかし、バック片の上辺のパワーを全長に亘って弱くすると、バック片を背部に巻きつけた時に長さ方向に加わる引張り力や、ストラップを介して上辺に加わる引き上げ力によって簡単に伸長してしまうため、十分な補整効果を発揮することができない。

特開２００４−７６１８０号公報

本考案が解決しようとする課題は、バック片の上辺が食い込んで、脇部および背部の肉が盛り上がるのを防ぎ、しかも、十分な補整効果を発揮するブラジャーを提供することにある。

本考案のブラジャーは、着用者の脇部から背部を取り巻く伸縮性のあるバック片を備え、該バック片の上辺において脇部に相当する部分の伸縮性を下辺の伸縮性よりも大とし、前記上辺の背部中央寄りに伸縮性を有する補強テープを装着してある。
前記バック片は、脇下部から背部を取り巻くバック片本体と、該バック片本体よりも伸縮性が大であり、脇上部に配置した脇片とを接合して成り、前記バック片本体の上辺に沿って前記補強テープを装着しても良い。

この時、前記バック片本体は、側端をほつれ止めの編み処理ヘムとした編み生地を、その側端が下辺に相当するよう裁断して形成し、前記脇片は、伸縮性生地を上辺が折り返し側となるよう二重に折り返して形成することがある。
或いは、前記バック片本体は、側端をほつれ止めの編み処理ヘムとした編み生地を、その側端が下辺に相当するよう裁断して形成し、前記脇片は、側端をほつれ止めの編み処理ヘムとした編み生地を、その側端が上辺に相当するよう裁断して形成することもある。

請求項１に係る考案によれば、バック片の上辺の脇部が伸びて、上辺が脇部及び背部に食い込むのを防ぐので、バック片の上部に肉が盛り上がることがなく、後姿のラインがすっきりとする。
また、バック片の下辺及び上辺の背部中央寄りは、一定以上のパワーを維持するので、胸部の重量を支持して確実に補整することができる。
請求項２に係る考案によれば、バック片の上辺と下辺の伸縮性を簡単に変えることが可能である。
請求項３及び４に係る考案によれば、バック片の上辺及び下辺がいずれもフラットに仕上がるので、肌当たりが良好で不快感を与え難い。

本考案のブラジャーは、着用者の脇部から背部を取り巻く伸縮性のあるバック片を備える。
バック片の上辺において脇部に相当する部分の伸縮性を下辺の伸縮性よりも大とする。上辺の背部中央寄りに伸縮性を有する補強テープを装着する。

図１乃至図３は、本考案の実施例１を示す。図１は、ブラジャーの要部裏面図、図２は、バック片本体の裁断ラインを示す編み生地の平面図、図３は、バック片の断面図である。
本考案のブラジャーは、図１に示すように、カップ１を支持する土台布２の両側にそれぞれ装着され、着用者の脇部から背部を取り巻く伸縮性のあるバック片３を備える。
バック片３の先端には係止具取付け片４を取付け、係止具取付け片４にバック片３どうしを着脱自在に連結するための係止具５を設ける。

バック片３は、土台布２寄りが幅広く、背部中央寄りが幅狭い帯状に形成され、脇下部から背部を取り巻くバック片本体６と、脇上部に配置した脇片７とを接合して成る。
バック片本体６は、図２に示すように、ポリウレタンを含む伸縮性糸を経編みし、側端をほつれ止めの編み処理ヘム１３とした編み生地８を、その側端が下辺に相当するよう裁断して成る。これにより、バック片３の下辺は、縫製時に切断端部の処理を行う必要が無く、フラットに仕上がる。
また、バック片本体６の土台布２寄りの上部には、脇片７をはめ込むための欠損部１２を形成してある。

脇片７は、土台布２寄りが幅広く、背部側に向かって次第に幅狭くなる三角形に形成され、バック片本体６よりも伸縮性の大きいパワーネット等の生地を、図３に示すように、上辺側を折り返し縁として二重に折り返して成る。
従って、脇片７の上縁には切断端部の処理を行う必要が無く、しかも、フラットに仕上がる。
そして、脇片７の下縁と、バック片本体６の欠損部１２の縁とを縫合してバック片３を形成する。この結果、バック片３の上辺において脇部に相当する部分の伸縮性は、下辺の伸縮性よりも大となる。

バック片３の裏面には、上辺の背部中央寄り、即ち、バック片本体６の欠損部１２を除いた部分の上縁に沿って伸縮性を有する補強テープ９を装着する。これにより、バック片の上辺に加わる引張力に耐える強度を確保する。
また、補強テープ９によって補強された部分に、ストラップ１０の後端部を係止するためのストラップ係止片１１を取付ける。

図４及び図５は、本考案の実施例２を示す。図４は、ブラジャーの要部裏面図、図５は、脇片の裁断ラインを示す編み生地の平面図である。
このブラジャーの構造は、脇片７を除いて実施例１とほぼ同様なので、同一部分に同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
脇片７は、図４に示すように、土台布２寄りが幅広く、背部中央に向かって次第に狭くなる三角形とする。

また、脇片７は、図５に示すように、バック片本体６よりも伸縮性が大きく、側端をほつれ止めの編み処理ヘム１３’として経編みした編み生地８’を、その側端が上辺に相当するよう裁断して成る。
そして、脇片７の下縁をバック片本体６の欠損部１２の縁とを縫合してバック片３を形成する。
脇片７の伸縮性はバック片本体６の伸縮性よりも大きいので、バック片３の上辺において脇部に相当する部分は、バック片３の下辺よりも伸縮性が大きくなっている。

実施例１を示すブラジャーの要部裏面図。 実施例１に係るバック片本体の裁断ラインを示す編み生地の平面図。 実施例１に係るバック片の断面図。 実施例２を示すブラジャーの要部裏面図。 実施例２に係る脇片の裁断ラインを示す編み生地の平面図。

符号の説明

１ カップ
２ 土台布
３ バック片
４ 係止具取付け片
５ 係止具
６ バック片本体
７ 脇片
８，８’ 編み生地
９ 補強テープ
１０ ストラップ
１１ ストラップ係止片
１２ 欠損部
１３，１３’ 編み処理ヘム

Claims (4)

1. 着用者の脇部から背部を取り巻く伸縮性のあるバック片を備え、該バック片の上辺において脇部に相当する部分の伸縮性を下辺の伸縮性よりも大とし、前記上辺の背部中央寄りに伸縮性を有する補強テープを装着したことを特徴とするブラジャー。
2. 前記バック片は、脇下部から背部を取り巻くバック片本体と、該バック片本体よりも伸縮性が大であり、脇上部に配置した脇片とを接合して成り、前記バック片本体の上辺に沿って前記補強テープを装着した請求項１に記載のブラジャー。
3. 前記バック片本体は、側端をほつれ止めの編み処理ヘムとした編み生地を、その側端が下辺に相当するよう裁断して成り、前記脇片は、伸縮性生地を上辺が折り返し側となるよう二重に折り返して成る請求項２に記載のブラジャー。
4. 前記バック片本体は、側端をほつれ止めの編み処理ヘムとした編み生地を、その側端が下辺に相当するよう裁断して成り、前記脇片は、側端をほつれ止めの編み処理ヘムとした編み生地を、その側端が上辺に相当するよう裁断して成る請求項２に記載のブラジャー。
   

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