JP3118742U

JP3118742U - 補正用下着

Info

Publication number: JP3118742U
Application number: JP2005009813U
Authority: JP
Inventors: 里絵石原
Original assignee: カフラス株式会社
Priority date: 2005-11-22
Filing date: 2005-11-22
Publication date: 2006-02-02
Anticipated expiration: 2015-11-22

Abstract

【課題】体形を矯正する力を良好に発揮して、且つ、装着感の優れた補正用下
着の提供。
【解決手段】カップを構成する第１の布（３）と、第１の布（３）よりも身体
側に配置された第２の布（４）と、第１の布（３）よりも身体側に配置された
第３の布（５）とよりなり、第２の布（４）の下縁部（４ｂ）及び第３の布（
５）の下縁部（５ｂ）が、第１の布（３）に接合されており、第３の布（５）
の上縁部が、第２の布（４）の上縁部に対して交叉するように配置されている。
【選択図】図３

Description

本考案は、体形を良好に補正する補正用下着に関する。

ボディーライン全体を美しく見せるボディースーツや、乳房を持ち上げつつ
胸の中央に寄せることによって乳房の形を美しく見せるブラジャー、出っ張っ
た腹部を押え込み、下垂しがちな臀部を引き上げて下半身を美しく見せるガー
ドル等の技術が各種提案されている。

例えば、ボディースーツに関する技術として、腹部に不伸縮性シートを縫い
合わせた伸縮性シート製ボディースーツのみぞおち部の両側にバスト把持形状
の切欠き窪みを設け、且つ、その切欠き窪み端面にバスト把持形状の弧状条物
を埋設した柔軟質な膨出形状のバストアップ桟座を設けると共にボディースー
ツの上端部から胸囲部にかけて体囲部分を横伸縮性よりも縦伸縮性に、又その
他の伸縮部分を縦伸縮性よりも横伸縮性に富んだシートで縫製したボディース
ーツ（例えば、特許文献１参照）が提案されている。
然るに、このボディースーツは、バスト（乳房）を覆う部分がなく、着用に
際しては、当該ボディースーツとは別のブラジャーも同時に着用する必要があ
る。
別のブラジャーの同時着用は、面倒であることもさることながら、肩紐が倍
の数となって、着衣感を損なうと共に、見栄えも悪く、着用に当たってはユー
ザーに躊躇を与える。

また、ブラジャーに関する技術では、バストアップ効果と補正効果の向上を
狙いとしたブラジャーが提案されている（例えば特許文献２参照）。
このブラジャーは、表地及び裏地の間にポリウレタン系合成樹脂による弾性
体で成形したパットを設け、これらを一体的に重合、縫着して左右のパットを
形成すると共に、パットの下辺部に半月状の隆起部を形成してバストアップや
、補正効果を狙ったものである。然るに、かかるブラジャーは、バストアップ
の多くを所謂、上げ底であるパッドに頼っており、最近では、このように、人
工的な上げ底はユーザーの自尊心の高まりもあって、敬遠されがちとなってい
る。

ガードルに関する技術では、ガードル全体としてのパワーアップを図ったガ
ードル（例えば、特許文献３参照）が提案されている。
このガードルは、本体生地の略全面の裏側に、本体生地よりも更に伸縮性に
富んだ生地で構成された裏地を取り付け、二重生地構造としたものである。
折角の伸縮性に富んだ裏地でも、本体生地に対しての縫合を適切に行わなけ
れば、その伸縮性の良さを十分に引き出すことは出来ない。当該ガードル（特
許文献２）では、そのような本体生地との縫合に対する記述は無く、したがっ
て、謳い文句のパワーアップも、必ずしも発揮できない。
特開２００５−１６２２５号公報特開平８−１５８１１２号公報実用新案登録第３０１３６２２号

本考案は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、体形を
矯正する力を良好に発揮して、且つ、装着感の優れた補正用下着の提供を目的
としている。
より詳細には、本考案は、ブラジャー部位にあっては、カップ部に弾性体等
による底上げ部材を用いることなく、下から乳房を持ち上げる力及び左右の乳
房を身体の中央に寄せる力が強く、ガードル部位にあっては、腹部の出っ張り
を矯正する力、及び臀部を持ち上げる力が強く、且つ全体的に身体に違和感を
及ぼすことなく、装着感の優れた補正用下着の提供を目的としている。

本考案の補正用下着（ボディースーツ１）は、複数の部材が交叉した構成を
有していることを特徴としている（請求項１）。

本考案の補正用下着は、ブラジャーを構成している（請求項２）。

或いは、本考案の補正用下着は、ガードルを構成している（請求項３）。

また、本考案の補正用下着は、ウェストニッパーを構成している（請求項４
）。

さらに、本考案の補正用下着（１）は、ボディースーツを構成している（請
求項５）。

ここで、本考案の補正用下着（請求項２、５の何れかの補正用下着：例えば
ボディースーツ１或いはブラジャー）は、カップを構成する第１の布（３）と
、第１の布（３）よりも身体側に配置された第２の布（４）と、第１の布（３
）よりも身体側に配置された第３の布（５）とよりなり、第２の布（４）の下
縁部（４ｂ）及び第３の布（５）の下縁部（５ｂ）が、第１の布（３）に接合
されており、第３の布（５）の上縁部（５ｔ）が、第２の布（４）の上縁部（
４ｔ）に対して交叉するように配置されており、着用時（乳房がカップに収容
された時）に、第２の布（４）及び第３の布（５）が接合部を除いて第１の布
（３）に接触せず、且つ、第２の布（４）及び第３の布（５）が乳房に対して
張力を及ぼして乳房を支持するように構成されている（請求項６）。

上記補正用下着（請求項６の補正用下着：例えば、ボディースーツ１或いは
ブラジャー）において、第２の布（４）及び第３の布（５）が、フリーカット
可能で、かつ、伸縮性を有している（請求項７）。

また、上記補正用下着（請求項６の補正用下着：例えば、ボディースーツ１
或いはブラジャー）において、第２の布（４）の上縁部（４ｔ）と第３の布（
５）の上縁部（５ｔ）との交叉位置が、第１の布（３）の下カップ領域内に位
置している（請求項８）。

また、上記補正用下着（請求項６の補正用下着：例えば、ボディースーツ１
或いはブラジャー）において、第２の布（４）の形状が三日月形であり、第３
の布（５）の形状が曲率の異なる３つの曲線で包囲された概略三日月状の形状
である（請求項９）。
なお、第３の布（５）の形状は、第２の布（４）のように、曲率の異なる２つ
の曲線で包囲された概略三日月状の形状であっても良い。

また、上記補正用下着（請求項６の補正用下着：例えば、ボディースーツ１
或いはブラジャー）において、第３の布（５）の面積が、第２の布（４）の面
積よりも大さく、第３の布（５）が、第２の布（４）に対して身体側に位置し
ている（請求項１０）。

本考案の補正用下着（請求項３、４又は５の何れか１項に記載の補正用下着
）において、腹部（の裏地６）が４つの切片（６１、６２、６３、６４）より
構成されており、隣接する切片の縁部同士が、接合されており（ダーツ処理さ
れ、即ち、いせ込みが行われ）、各切片（例えば６１）の接合前の形状は、そ
の縁部（６１ｄ）が隣接する切片（例えば６２、６３）の縁部（６２ｄ、６３
ｄ）とは接しない（隙間ができる）ような形状となっており、４つの切片の接
合部が交叉した２本の直線を形成している（換言すれば、Ｘ字状となっている
、或いは、Ｘ字状の隙間６０が出来る）（請求項１１）。
ここで、ダーツは後述のように、本来接しないもの（欠損した部分）を強制
的に接合している。係る強制的な接合を行うことにより、接合された４つの切
片には、通常状態でも幾分引張力が作用するのである。

上記補正用下着（請求項１１の補正用下着：例えばボディースーツ１）にお
いて、前記接合部（ダーツＤ）には、テープが縫い込まれている（請求項１２
）。

また、上記補正用下着（請求項１１の補正用下着：例えばボディースーツ１
）において、各切片（６１〜６４）が、伸縮性を有する布より構成されている
（請求項１３）。

本考案の補正用下着（請求項３又は５の補正用下着：例えばボディースーツ
１）において、第４の布（表生地２）と、第５の布（第１の臀部裏地７）と、
第６の布（第２の臀部裏地８）とから構成されており、第５の布（第１の臀部
裏地７）と第６の布（第２の臀部裏地８）とは臀部下方領域に配置され、第５
の布（第１の臀部裏地７）の下縁部（７ｂ）と第６の布（第２の臀部裏地８）
の下縁部（８ｂ）とが、第４の布（表生地２）に接続されており（即ち、上縁
部は接続しておらず）、第５の布（第１の臀部裏地７）の上縁部（７ｔ）は第
６の布（第２の臀部裏地８）の上縁部（８ｔ）に対して交叉している（請求項
１４）。

前記補正用下着（請求項１４の補正下着：例えば、ボディースーツ１）にお
いて、第４の布（表生地２）にはダーツ（Ｄ）が形成されており、該ダーツ（
Ｄ）は、前記第５の布（第１の臀部裏地７）の上縁部（７ｔ）と第６の布（第
２の臀部裏地８）の上縁部（８ｔ）との交叉部の近傍を通過している（請求項
１５）。

また、前記補正用下着（請求項１４の補正下着：例えば、ボディースーツ１
）において、第４の布（表生地２）は前部（２１）と後部（２３）とより構成
されており、前記第５の布（第１の臀部裏地７）は前部（２１と前部２１の臀
部側に回り込んだ部分２２）と後部（２３）との接合部（２７）間の臀部側（
後ろ側）の領域下方に延在する形状をしており、前記第６の布（第２の臀部裏
地８）は左右両側を合わせて逆Ｖ字状に形成されており且つ臀部下方の領域に
位置している（請求項１６）。

また、前記補正用下着（請求項１４の補正下着：例えば、ボディースーツ１
）において、第５の布（第１の臀部裏地７）及び第６の布（第２の臀部裏地８
）が、フリーカット可能で、かつ、伸縮性を有している（請求項１７）。

上述する構成を具備する本考案の補正用下着によれば、所謂、ブラジャーの
領域では、カップは、第１の布（３）と、第１の布（３）よりも身体側に配置
された第２の布（４）と、第１の布（３）よりも身体側に配置された第３の布
（５）とより構成され、第２の布（４）の下縁部（４ｂ）及び第３の布（５）
の下縁部（５ｂ）が、第１の布（３）に接合されており、第３の布（５）の上
縁部（５ｔ）が、第２の布（４）の上縁部（４ｔ）に対して交叉するように配
置されており、着用時（乳房がカップに収容された時）に、第２の布（４）及
び第３の布（５）が接合部を除いて第１の布（３）に接触せず、かつ、第２の
布（４）及び第３の布（５）が乳房に対して張力を及ぼして乳房を支持すよう
に構成されているため、乳房は好適に持ち上げられ、中央に寄せられるので、
その乳房の形状が理想的な美しい形状に保たれる。従って、装着したユーザー
の満足度も高くなる。

また、ウェストニッパーの領域では、腹部の裏地（６）が４つの切片（６１
、６２、６３、６４）より構成されており、隣接する切片の縁部同士が、接合
されており（ダーツ処理され、即ち、いせ込みが行われ）、各切片（例えば６
１）の接合前の形状は、その縁部（６１ｄ、６１ｄ）が隣接する切片（例えば
６２、６３）の縁部（６２ｄ、６３ｄ）と隙間が出来て接しないような形状と
なっており、それを強制的に接合することによって、通常状態でも引張力がか
かる。そこに、例えば矯正使用の対象となる様な腹部（例えば、膨出した腹部
）が当接すれば、更に引張力は高まり、膨出した腹部を引っ込ませて、理想的
な体形に近づける作用を奏する。

更に、ガードルの領域では、表生地（２）と、第５の布（第１の臀部裏地７
）と、第６の布第２の臀部裏地８）とから構成されており、第５の布（第１の
臀部裏地７）と第６の布（第２の臀部裏地８）とは臀部下方領域に配置され、
第５の布（第１の臀部裏地７）の下縁部（７ｂ）と第６の布（第２の臀部裏地
８）の下縁部（８ｂ）とが、第４の布（表生地２）に接続されており（即ち、
上縁部は接続しておらず）、第５の布（第１の臀部裏地７）の上縁部（７ｔ）
は第６の布（第２の臀部裏地８）の上縁部（８ｔ）に対して交叉しており、第
５の布（第１の臀部裏地７）及び第６の布（第２の臀部裏地８）が、伸縮性を
有しているため、第５の布（第１の臀部裏地７）の上縁部（７ｔ）が第５の布
（第２の臀部裏地８）の上縁部（８ｔ）に対して交叉することと相俟って、臀
部を全体的に支持し、またそれらの生地の特性である伸縮性によって支持した
臀部が上方に持ち上げられる。そのため、臀部の形状（いわゆるヒップライン
）が美しい形状に維持される。

即ち、本考案の補正用下着によれば、バスト（乳房）は上方に持ち上げられ
且つ左右方向内側に寄せられて美しい形状に維持され、腹部は無理なく引っ込
められ、下垂しがちな臀部は形良く上方に引き上げられるので、個々の部分（
乳房、腹部、臀部）は勿論、身体全体としても、美しい形状に維持されるので
、体形の矯正に役立つのである。

以下、添付図面を参照して、本考案の実施形態について説明する。
尚、図１〜図１０において、同じ部位には同じ符号を付し、説明の重複を避
けるものとする。

先ず、図１、図２を参照して、全体を符号１で示す補正用下着の本体部であ
る表生地２の各部位を説明する。なお、図示の実施形態としては、補正用下着
はボディースーツ１を表示して説明する。
ここで、当該ボディースーツ１は、身体の中央位置で左右２部位に分かれて
いる場合が多い。そこで、そのように左右の部位（布）に関しては、今後、断
りの無い限り、身体の左右の何れか片側のみについて説明する。

ボディースーツ１の表生地２は、表生地の前部２１と表生地の後部２３とが
、２箇所の側部（身体の脇腹に相当する位置の部材）２２を介して筒状に縫合
されている。
即ち、表地の前部２１は２つの側部２２と縫合部（かがり部）Ｇ１で縫合され
ている。表生地の後部２３は背中の中心線である縫合部Ｇ０で左右の布が縫合
されて１体に構成されている。そして、１対に構成された表生地２の後部２３
は２つの側部２２と縫合部（かがり部）Ｇ２で縫合されている。

表生地の前部２１の下方は、下端部２１ｂに近づくにつれて幅を狭めている
。その下端部２１ｂの両脇には、大腿部を貫通させた際の運動性を考慮した脇
部材２６、２６が縫合部（かがり部）Ｇ３で縫合されている。
表生地の後部２３の下方及び側部２２の下方は下端に近づくにつれて幅を細
めて、その先端は共に前部後部の接合部２７に縫合されている（図２参照）。
そして、表生地の前部２１の下端部２１ｂと前後接合部２７とはボタン等の
接合部材２８によって随時接合可能に構成されている（図１参照）。

次に図１及び図３〜図５を参照して、ブラジャーを構成する領域について説
明する。
ブラジャーを構成する領域は、前記表生地２の前部２１の上端に位置し、表側
に刺繍をあしらい、通気性の良い、例えばメッシュ地の表生地（カップカバー
部）２４が、前部２１の上端に縫合されている（図１参照）。該表生地２４の
上端には、ストラップ（肩紐）２５が取り付けられている。

図３及び図４は、ブラジャーを構成する領域を裏面側（身体側）から見た図
である。ここで、図３は、以下に説明する第２の布４を特定し易いように示し
た図で、図４は、以下に説明する第３の布５を特定し易いように示した図であ
る。
図３を参照して、前記刺繍をあしらったメッシュ地の表生地２４の裏面側（
身体側）には乳房を収容するカップ部材３Ｃが形成されている。

そのカップ部材３Ｃは、第１の布３と、第１の布３よりも身体側に配置され
た第２の布４と、第１の布３よりも身体側に配置された第３の布５とから構成
されている。第１の布３は、４つの断片布３１、３２、３３、３４が立体的な
カップ形状に縫合され、形成されている。
図３において網掛けした領域が第２の布４を示し、図４において網掛けした
領域は第３の布５を示している。

第２の布４の下縁部４ｂ及び第３の布５の下縁部５ｂが、第１の布３の下縁
部３ｂに接合されている。
また、第３の布５の上縁部５ｔが、第２の布４の上縁部４ｔに対して交叉す
るように配置されている（図４参照）。
図５を参照して、着用時（乳房Ｂ１がカップに収容された時）には、第２の
布４及び第３の布５が第１の布３に接触せず、且つ、第２の布４及び第３の布
５の張力により、乳房に対して、それを持ち上げる方向に作用する力（図５に
おいて、矢印Ｙで示す力）を及ぼして支持すように構成されている。
また、ボディースーツ１において、第２の布４の上縁部４ｔと第３の布５の
上縁部５ｔとの交叉位置４５Ｘは、第１の布３の下カップ領域内に位置してい
る（図３参照）。なお、第１の布３の下カップ領域内とは、前述の第１の布３
の内、断片布３２〜３４の領域内を示す。

ここで、再び図３及び図４を参照して、第３の布５の形状は、曲率の異なる
２つの曲線で包囲された概略三日月状の形状であっても良い。すなわち、図４
の第３の布５における２点鎖線Ｌの上方の部分を省略することも可能である。
但し、第３の布５を、図４において網掛けして図示した形状とすれば、乳房
を内側に寄せる効果が高まる。
また、第３の布５の方が第２の布４に比較して広ければ、肌に当たる時、よ
り広くサポートする感覚を与える。また、視覚的にも面積が広い第３の布５の
方が裏側（身体側）に位置している方が良い（図５参照）。

ここで、第２の布４の面積と、第３の布５の面積とは、同じであっても良い
。
しかし、乳房の外側（脇側）に位置する第３の布５の面積が広ければ、乳房
を内側に寄せる効果が増大する。

次に、図６、図７を参照してウェストニッパーの領域について説明する。
図６において、表生地２の前部２１（図１をも参照）の裏面の前記２本の縫
合部Ｇ１で囲まれた領域には、図示の例では、伸縮性を有し、通気性の良いメ
ッシュ製の腹部裏地６が配置され、表生地２の前部２１に縫合されている。

その腹部裏地６は、図７に示すように、４つの切片である上方布６１、側方
布６２、６３、下方布６４より構成されており、ボディースーツに仕立てられ
た際に、隣接する切片の縁部同士が、接合されている。
すなわち、この接合部ではダーツ処理（いせ込み）が行われ、各切片、例え
ば６１の接合前の形状は、その縁部６１ｄが端部（或いは輪郭）の１点を除き
、隣接する切片、例えば６２、６３の縁部６２ｄ、６３ｄとは接しない（隙間
ができる）ような形状となっており、４つの切片６１〜６４の接合部が交叉し
た２本の直線を形成している（Ｘ字状の隙間６０が出来る）。
つまり、腹部裏地６は、図７に示す輪郭の布を、中央のやや下方寄りの位置
で、中央部が太く、先端が幅の無いＸ字状に切り抜かれており（Ｘ字状の切り
抜き部６０が形成されており）、Ｘ字状の切り抜き６０を埋めるように再度各
切片の対抗する縁部同志を縫合しして、一体化している。

ここで、４つの切片６１〜６４の接合部では、本来接触していない縁部同士
を強制的に接合している。強制的に接合することによって、通常状態でも幾分
引張力が作用している。
特に、当該ボディースーツ１を着用した際に、矯正するべき部分、すなわち
膨出した腹部に、この腹部裏地６が当接する。そして、膨出した腹部自体がボ
ディースーツ１の生地によって腹部を引っ込める方向の反力を受けるのに加え
て、その時の腹部裏地６は上述した引張力によって全体的に引っ張られるので
、当該膨出した腹部が好適に引っ込められるのである。
なお、前記、ダーツ処理した接合部（縫合部：図６で符号Ｄを付した部分）
には、テープが縫いこまれている。

次に、図８〜図１０を参照して、ガードルの領域について説明する。図８、
図９は共に後部２３を裏面、即ち身体側から見た図である。
図８及び図９において、ガードル部は、表生地２の後部２３及び側部２２と
、第１の臀部裏地７（図８の網掛け部）と、第２の臀部裏地８（図９の網掛け
部）とから構成されている。

第１の臀部裏地７と第２の臀部裏地８とは、表生地２の後部２３及び側部２
２の臀部下方領域に配置されている。第１の臀部裏地７の下縁部７ｂと第２の
臀部裏地８の下縁部８ｂとは、表生地２の側部２２の下縁部２２ｂに接続され
ている。第１の臀部裏地７の上縁部７ｔは、第２の臀部裏地８の上縁部８ｔに
対して、交叉する様に配置されている。係る交叉部について、図８及び図９で
は符号７８Ｘを付す。
なお、第１の臀部裏地７の上縁部７ｔと、第２の臀部裏地８の上縁部８ｔは
、何れとも接続していない。

表生地２の後部２３と側部２２との縫合部には、ダーツＤが形成されており
、該ダーツＤは、前記第１の臀部裏地７と第２の臀部裏地８の上縁部７ｔ、８
ｔとの交叉部７８Ｘの近傍を通過している。

前述したように、表生地２は、前部２１と側部２２と後部２３とから構成さ
れている。前記第１の臀部裏地７は、側部２２の下端部を含む下方の全域と、
後部２３の下端部を含む領域に配置されている。臀部裏地７の下縁部７ｂは、
側部２２の下縁部２２ｂと、後部２３の下端部２３ｂと、前部２１と後部２３
との接合部２７とに、縫合されている。
尚、部分的には図示していないが、前部２１と左右両側部２２とが一体で前
部を構成している場合、すなわち側部２２が無い場合（請求項１６で記述の場
合）には、第１の臀部裏地７は、臀部側の領域の下方に延在するように配置さ
れ、該臀部側は、（２１と２２とが一体となった）前部（の臀部側に回りこん
だ部分２２）と後部２３との接合部２７を含む。そして、臀部裏地７の下縁部
７ｂが、前部２１の臀部側に回りこんだ部分２２の下縁部２２ｂと、後部２３
の下端部２３ｂと前部２１と後部２３との接合部２７とに、縫合される。

また、第２の臀部裏地８は、左右を合計した布形状が逆Ｖ字状に形成されて
おり、且つ、臀部下方の領域に配置されている。臀部裏地８の下縁部８ｂは、
側部２２の下縁部２２ｂの一部と、後部２３の下端部２３ｂと、前部２１と後
部２３との接合部２７とに、縫合されている。

ここで、第１の臀部裏地７及び第２の臀部裏地８は、フリーカット可能（裁
断部が解れを生じない構造）で、かつ、伸縮性を有している。

上述したように構成されたガードル部では、第１の臀部裏地７及び第２の臀
部裏地８が伸縮性を有している。第１の臀部裏地７の上縁部７ｔが、第２の臀
部裏地８の上縁部８ｔに対して交叉していることにより、臀部を全体的に支持
することが出来る。また、第１の臀部裏地７及び第２の臀部裏地８の生地の特
性である伸縮性によって、第１の臀部裏地７及び第２の臀部裏地８によって支
持された臀部が上方に持ち上げられる。
上方に持ち上げられた臀部は、看者に若々しい感じを与え、着用するユーザー
にとっても自信を与えることとなる。

図示の実施形態はあくまでも例示であり、本考案の技術的範囲を限定するも
のではないことを付記する。
例えば、図示の実施形態は補正用下着としてボディースーツ１を表示して説
明したが、係る補正用下着は、ブラジャー、ガードル、ウェストニッパーであ
っても良い。

本考案の実施形態のボディースーツの前部斜視図。本考案の実施形態のボディースーツの後部の正面図。本考案の実施形態のボディースーツにおいて、ブラジャー構成部の身体に面した側の部分図で、カップを構成する第２の布を特定する図。本考案の実施形態のボディースーツにおいて、ブラジャー構成部の身体に面した側の部分図で、カップを構成する第３の布を特定する図。本考案の実施形態のボディースーツにおいて、ブラジャー構成部の断面図。本考案の実施形態のボディースーツの前部の裏面を示した図。図６における腹部裏地の表地への縫合前の展開状態を示した図。本考案の実施形態のボディースーツにおける後部の裏面図で、第１の臀部裏地を特定する図。本考案の実施形態のボディースーツにおける後部の裏面図で、第２の臀部裏地を特定する図。本考案の実施形態のボディースーツにおけるガードル部の臀部側の断面図。

符号の説明

１・・・ボディースーツ
２・・・ボディースーツ本体／表地
３・・・カップを構成部する第１の布
４・・・カップを構成する第２の布
５・・・カップを構成する第３の布
６・・・腹部裏地
７・・・第１の臀部裏地
８・・・第２の臀部裏地
２１・・・表地の前部
２２・・・表地の側部
２３・・・表地の後部
２４・・・表生地／カップカバー部
２５・・・ストラップ／肩紐
２６・・・脇部材
２７・・・接合部

Claims

複数の部材が交叉した構成を有していることを特徴とする補正用下着。
ブラジャーを構成する請求項１の補正用下着。
ガードルを構成する請求項１の補正用下着。
ウェストニッパーを構成する、請求項１の補正用下着。
ボディースーツを構成する、請求項１の補正用下着。
カップを構成する第１の布と、第１の布よりも身体側に配置された第２の布
と、第１の布よりも身体側に配置された第３の布とよりなり、第２の布の下縁
部及び第３の布の下縁部が、第１の布に接合されており、第３の布の上縁部が
、第２の布の上縁部に対して交叉するように配置されており、着用時に第２の
布及び第３の布が接合部を除いて第１の布に接触せず、且つ、第２の布及び第
３の布が乳房に対して張力を及ぼして乳房を支持するように構成されている請
求項２又は５に記載の補正用下着。
第２の布及び第３の布が、フリーカット可能で、かつ、伸縮性を有する、請
求項６に記載の補正用下着。
第２の布の上縁部と第３の布の上縁部との交叉位置が、第１の布の下カップ
領域内に位置している、請求項６に記載の補正用下着。
第２の布の形状が三日月形であり、第３の布の形状が曲率の異なる３つの曲
線で包囲された概略三日月状の形状である請求項６に記載の補正用下着。
第３の布の面積が、第２の布の面積よりも大さく、第３の布が、第２の布に
対して身体側に位置している、請求項６に記載の補正用下着。
腹部が４つの切片より構成されており、隣接する切片の縁部同士が、接合さ
れており、各切片の接合前の形状は、その縁部が隣接する切片の縁部とは接し
ないような形状となっており、４つの切片の接合部が交叉した２本の直線を形
成する
請求項３、４又は５の何れか１項に記載の補正用下着。
前記接合部には、テープが縫い込まれている請求項１１に記載の補正用下着
。
各切片が、伸縮性を有する布より構成されている請求項１１に記載の補正用
下着。
第４の布と、第５の布と、第６の布とから構成されており、第５の布と第６
の布とは臀部下方領域に配置され、第５の布の下縁部と第６の布の下縁部とが
、第４の布に接続されており、第５の布の上縁部は第６の布の上縁部に対して
交叉している請求項３又は５に記載の補正用下着。
第４の布にはダーツが形成されており、該ダーツは、前記第５の布の上縁部
と第６の布の上縁部との交叉部の近傍を通過している請求項１４に記載の補正
用下着。
第４の布は前部と後部とより構成されており、前記第５の布は前部と後部と
の接合部間の臀部側の領域下方に延在する形状をしており、前記第６の布は左
右両側を合わせて逆Ｖ字状に形成されており且つ臀部下方の領域に位置してい
る請求項１４に記載の補正用下着。
第５の布及び第６の布が、フリーカット可能で、かつ、伸縮性を有する請求
項１４に記載の補正用下着。