JP3117941B2 - プレキャストブロック工法の緊張ジャッキ移動装置 - Google Patents
プレキャストブロック工法の緊張ジャッキ移動装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、プレキャストブロッ
ク工法の緊張ジャッキ移動装置に関する。
ク工法の緊張ジャッキ移動装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】コンクリート橋の構築方法として、工場
やヤードで製作した複数のプレキャストコンクリート橋
桁（以下、ＰＣ橋桁と称する。）を橋脚上に連続的に架
設し、各ＰＣ橋桁をポストテンション方式によりプレス
トレスを導入して一体結合していくプレキャストブロッ
ク工法が知られている。
やヤードで製作した複数のプレキャストコンクリート橋
桁（以下、ＰＣ橋桁と称する。）を橋脚上に連続的に架
設し、各ＰＣ橋桁をポストテンション方式によりプレス
トレスを導入して一体結合していくプレキャストブロッ
ク工法が知られている。
【０００３】ＰＣ橋桁に対するプレストレスの導入方法
は、各ＰＣ橋桁間を貫通したＰＣ鋼材の端部に緊張ジャ
ッキを連結し、この緊張ジャッキの作動によりＰＣ鋼材
に緊張力を付与している。ここで、ＰＣ鋼材の端部は、
最端部に架設したＰＣ橋桁の垂直端面の上部及び下部の
複数位置から突出しており、ＰＣ橋桁の上面に運び込ん
だ複数の緊張ジャッキを、各ＰＣ鋼材が突出している位
置まで吊り下ろして連結している。
は、各ＰＣ橋桁間を貫通したＰＣ鋼材の端部に緊張ジャ
ッキを連結し、この緊張ジャッキの作動によりＰＣ鋼材
に緊張力を付与している。ここで、ＰＣ鋼材の端部は、
最端部に架設したＰＣ橋桁の垂直端面の上部及び下部の
複数位置から突出しており、ＰＣ橋桁の上面に運び込ん
だ複数の緊張ジャッキを、各ＰＣ鋼材が突出している位
置まで吊り下ろして連結している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、緊張ジャッ
キは重量物であり、この緊張ジャッキをＰＣ橋桁上で移
動したり、ＰＣ鋼材が突出している端面まで吊り下ろし
作業を人力により行うと、多大な労力を必要とし、作業
安全性の面でも問題がある。特に、緊張ジャッキは、こ
れをセットしたＰＣ鋼材への緊張力導入後に、次に導入
すべきＰＣ鋼材の位置までその都度移動させなければな
らず、この点からも多大な労力を必要とする。
キは重量物であり、この緊張ジャッキをＰＣ橋桁上で移
動したり、ＰＣ鋼材が突出している端面まで吊り下ろし
作業を人力により行うと、多大な労力を必要とし、作業
安全性の面でも問題がある。特に、緊張ジャッキは、こ
れをセットしたＰＣ鋼材への緊張力導入後に、次に導入
すべきＰＣ鋼材の位置までその都度移動させなければな
らず、この点からも多大な労力を必要とする。
【０００５】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あって、プレキャストコンクリート橋桁上に載置してい
る緊張ジャッキを鉛直端面のＰＣ鋼材が突出している位
置まで吊り下ろす作業や移動させる作業、及びセット作
業などについて、大幅な省力化を図り、しかも安全性を
高めながら迅速に行うことができるプレキャストブロッ
ク工法の緊張ジャッキ移動装置を提供することを目的と
している。
あって、プレキャストコンクリート橋桁上に載置してい
る緊張ジャッキを鉛直端面のＰＣ鋼材が突出している位
置まで吊り下ろす作業や移動させる作業、及びセット作
業などについて、大幅な省力化を図り、しかも安全性を
高めながら迅速に行うことができるプレキャストブロッ
ク工法の緊張ジャッキ移動装置を提供することを目的と
している。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１記載のプレキャストブロック工法の緊張ジ
ャッキ移動装置は、連続架設した複数のプレキャストコ
ンクリート橋桁をポストテンション方式のプレストレス
導入により一体結合してコンクリート橋を構築していく
プレキャストブロック工法において、最端部に位置する
前記プレキャストコンクリート橋桁上に載置している緊
張ジャッキを鉛直端面のＰＣ鋼材が突出している位置ま
で移動する装置であって、前記最端部に位置する前記プ
レキャストコンクリート橋桁の上面に、前記鉛直端面に
沿って固定した軌道と、この軌道上を走行する台車と、
この台車上で立ち上がる台車柱の上部に固定され、前記
鉛直端面からさらに前方空間まで水平方向に延びる一対
の水平梁と、これらの一対の水平梁に装着された第１ス
ライド部材に支持されて、前記台車の上方位置から前記
水平梁の先端部まで移動する吊持用梁と、この吊持用梁
に装着された第２スライド部材の下部に連結されたチェ
ーンブロックとを備え、前記緊張ジャッキに駆動力を伝
達する重量物のジャッキ駆動装置を、カウンタウエイト
として前記台車に載置し、さらに、前記台車の、前記ジ
ャッキ駆動装置が設けられた側に、作業員の足場となる
操作テーブルを設けたことを特徴とする。また、本発明
の請求項２に記載のプレキャストブロック工法の緊張ジ
ャッキ移動装置は、請求項１記載の前記台車上に、緊張
ジャッキを載置するジャッキ収納スペースを設けたこと
を特徴とする。
め、請求項１記載のプレキャストブロック工法の緊張ジ
ャッキ移動装置は、連続架設した複数のプレキャストコ
ンクリート橋桁をポストテンション方式のプレストレス
導入により一体結合してコンクリート橋を構築していく
プレキャストブロック工法において、最端部に位置する
前記プレキャストコンクリート橋桁上に載置している緊
張ジャッキを鉛直端面のＰＣ鋼材が突出している位置ま
で移動する装置であって、前記最端部に位置する前記プ
レキャストコンクリート橋桁の上面に、前記鉛直端面に
沿って固定した軌道と、この軌道上を走行する台車と、
この台車上で立ち上がる台車柱の上部に固定され、前記
鉛直端面からさらに前方空間まで水平方向に延びる一対
の水平梁と、これらの一対の水平梁に装着された第１ス
ライド部材に支持されて、前記台車の上方位置から前記
水平梁の先端部まで移動する吊持用梁と、この吊持用梁
に装着された第２スライド部材の下部に連結されたチェ
ーンブロックとを備え、前記緊張ジャッキに駆動力を伝
達する重量物のジャッキ駆動装置を、カウンタウエイト
として前記台車に載置し、さらに、前記台車の、前記ジ
ャッキ駆動装置が設けられた側に、作業員の足場となる
操作テーブルを設けたことを特徴とする。また、本発明
の請求項２に記載のプレキャストブロック工法の緊張ジ
ャッキ移動装置は、請求項１記載の前記台車上に、緊張
ジャッキを載置するジャッキ収納スペースを設けたこと
を特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図１から図４を参照して説明する。これらの図にお
いて符号２で示すものは、連続的に架設した複数のプレ
キャストコンクリート橋桁（以下、ＰＣ橋桁と称す
る。）のうち、最端部に位置するＰＣ橋桁を示すもので
ある。このＰＣ橋桁２の鉛直端面２ａには、各ＰＣ橋桁
間を貫通した複数本のＰＣ鋼材４ａ、４ｂ、４ｃ……が
突出している。なお、符号５は、鉛直端面２ａの下側に
配設した架設足場である。
て、図１から図４を参照して説明する。これらの図にお
いて符号２で示すものは、連続的に架設した複数のプレ
キャストコンクリート橋桁（以下、ＰＣ橋桁と称す
る。）のうち、最端部に位置するＰＣ橋桁を示すもので
ある。このＰＣ橋桁２の鉛直端面２ａには、各ＰＣ橋桁
間を貫通した複数本のＰＣ鋼材４ａ、４ｂ、４ｃ……が
突出している。なお、符号５は、鉛直端面２ａの下側に
配設した架設足場である。
【０００８】そして、ＰＣ橋桁２の橋桁上面２ｂに、緊
張ジャッキ移動装置６が設置されている。この緊張ジャ
ッキ移動装置６は、橋桁上面２ｂの鉛直端面２ａに沿う
方向に固定した直線軌道８と、この直線軌道８上を走行
する台車１０と、台車１０上で立ち上がる台車柱１２の
上部に固定され、鉛直端面２ａからさらに前方空間まで
水平方向に延びる一対の水平梁１３と、一対の水平梁１
３間に直交して配設され、水平梁１３の下部に配設した
第１スライド部材１４に支持されて台車１０の上方位置
から水平梁１３の先端部まで移動する吊持用梁１６と、
吊持用梁１６の下部に配設した第２スライド部材１７に
支持されて一対の水平梁１３間を移動するチェーンブロ
ック１８とを備えた装置である。
張ジャッキ移動装置６が設置されている。この緊張ジャ
ッキ移動装置６は、橋桁上面２ｂの鉛直端面２ａに沿う
方向に固定した直線軌道８と、この直線軌道８上を走行
する台車１０と、台車１０上で立ち上がる台車柱１２の
上部に固定され、鉛直端面２ａからさらに前方空間まで
水平方向に延びる一対の水平梁１３と、一対の水平梁１
３間に直交して配設され、水平梁１３の下部に配設した
第１スライド部材１４に支持されて台車１０の上方位置
から水平梁１３の先端部まで移動する吊持用梁１６と、
吊持用梁１６の下部に配設した第２スライド部材１７に
支持されて一対の水平梁１３間を移動するチェーンブロ
ック１８とを備えた装置である。
【０００９】前記直線軌道８は、図３に示すように、繋
ぎ材Ｔによって互いに平行に配置した２本のチャネル材
８ａにより構成されており、各チャネル材８ａは溝部を
上方へ向けて固定されている。そして、台車１０は、図
４に示すように、その下面に走行部として複数のチルタ
ンク１０ａを備えており、各チルタンク１０ａが前記２
本のチャネル材８ａの溝部内で回動することにより、台
車１０が鉛直端面２ａに沿って走行する（図１及び図３
に示した矢印Ａ方向）。また、台車１０の上部には、緊
張ジャッキＪ１を載置するジャッキ収納スペース１０ｂ
が設けられているとともに、各緊張ジャッキに水圧又は
油圧を利用した駆動力を伝達する重量物のジャッキ駆動
装置ＪＥが載置されている。
ぎ材Ｔによって互いに平行に配置した２本のチャネル材
８ａにより構成されており、各チャネル材８ａは溝部を
上方へ向けて固定されている。そして、台車１０は、図
４に示すように、その下面に走行部として複数のチルタ
ンク１０ａを備えており、各チルタンク１０ａが前記２
本のチャネル材８ａの溝部内で回動することにより、台
車１０が鉛直端面２ａに沿って走行する（図１及び図３
に示した矢印Ａ方向）。また、台車１０の上部には、緊
張ジャッキＪ１を載置するジャッキ収納スペース１０ｂ
が設けられているとともに、各緊張ジャッキに水圧又は
油圧を利用した駆動力を伝達する重量物のジャッキ駆動
装置ＪＥが載置されている。
【００１０】また、図２に示すように、水平梁１３の先
端部には第１滑車１６ａが配設され、水平梁１３の基端
側にはハンドル付き第２滑車１６ｂが配設されている。
また、これら第１及び第２滑車１６ａ、１６ｂ間に無端
状の牽引ロープ１６ｃが巻き付いており、牽引ロープ１
６ｃの一部に吊持用梁１６を連結している。そして、ハ
ンドル操作により第２滑車１６ｂを正回転して牽引ロー
プ１６ｃが矢印Ｒ１方向に移動すると吊持用梁１６が台
車１０上まで水平移動し、第２滑車１６ｂが逆回転して
牽引ロープ１６ｃが矢印Ｒ２方向に移動すると吊持用梁
１６が水平梁１３の先端側に水平移動するようになって
いる。
端部には第１滑車１６ａが配設され、水平梁１３の基端
側にはハンドル付き第２滑車１６ｂが配設されている。
また、これら第１及び第２滑車１６ａ、１６ｂ間に無端
状の牽引ロープ１６ｃが巻き付いており、牽引ロープ１
６ｃの一部に吊持用梁１６を連結している。そして、ハ
ンドル操作により第２滑車１６ｂを正回転して牽引ロー
プ１６ｃが矢印Ｒ１方向に移動すると吊持用梁１６が台
車１０上まで水平移動し、第２滑車１６ｂが逆回転して
牽引ロープ１６ｃが矢印Ｒ２方向に移動すると吊持用梁
１６が水平梁１３の先端側に水平移動するようになって
いる。
【００１１】また、吊持用梁１６に配設されている第２
スライド部材１７は、図１に示すように、吊持用梁１６
の下部を長手方向に走行する走行車輪により構成されて
おり、架設足場５まで下がっている操作チェーン１７ａ
を操作すると前記走行車輪が正逆方向に回転し、その下
部に連結しているチェーンブロック１８が鉛直端面２ａ
に沿う方向に移動する。
スライド部材１７は、図１に示すように、吊持用梁１６
の下部を長手方向に走行する走行車輪により構成されて
おり、架設足場５まで下がっている操作チェーン１７ａ
を操作すると前記走行車輪が正逆方向に回転し、その下
部に連結しているチェーンブロック１８が鉛直端面２ａ
に沿う方向に移動する。
【００１２】そして、チェーンブロック１８は、図１に
示すように、架設足場５まで下がっている昇降チェーン
１８ａを操作すると、チェーンの下端部に連結したフッ
ク１８ｂが昇降するようになっている。
示すように、架設足場５まで下がっている昇降チェーン
１８ａを操作すると、チェーンの下端部に連結したフッ
ク１８ｂが昇降するようになっている。
【００１３】なお、台車１０上の後部側（端面２ａと反
対側）には、コンクリート等で形成した一様な厚さのウ
エイト２０が載置されている。このウエイト２０は、重
量物としての緊張ジャッキ駆動装置ＪＥだけの重量では
十分でない場合に設けるもので、ここでは、そのウエイ
ト２０上に緊張ジャッキ駆動装置ＪＥを配置した構成と
している。
対側）には、コンクリート等で形成した一様な厚さのウ
エイト２０が載置されている。このウエイト２０は、重
量物としての緊張ジャッキ駆動装置ＪＥだけの重量では
十分でない場合に設けるもので、ここでは、そのウエイ
ト２０上に緊張ジャッキ駆動装置ＪＥを配置した構成と
している。
【００１４】また、台車１０の後部には、操作テーブル
２１を設けている。この操作テーブル２１は、緊張ジャ
ッキ駆動装置ＪＥの操作や後述する操作等を行うとき
に、その作業員が上に乗って作業を行いやすくするため
の他に、作業員自体もウエイトとしての作用を発揮する
ことができるように配慮している。
２１を設けている。この操作テーブル２１は、緊張ジャ
ッキ駆動装置ＪＥの操作や後述する操作等を行うとき
に、その作業員が上に乗って作業を行いやすくするため
の他に、作業員自体もウエイトとしての作用を発揮する
ことができるように配慮している。
【００１５】上記構成の緊張ジャッキ移動装置６を使用
して鉛直端面２ａから突出しているＰＣ鋼材４ｃに緊張
ジャッキＪ１を連結するには、緊張ジャッキ移動装置６
の操作者が操作テーブル２１上に乗り、先ず、ＰＣ鋼材
４ｃの略上方位置となるように直線軌道８上の台車１０
を鉛直端面２ａに沿って走行させる。 次いで、第２滑
車１６ｂのハンドル操作により牽引ロープ１６ｃを図２
の矢印Ｒ１方向に移動し、吊持用梁１６をジャッキ収納
スペース１０ｂの上方まで移動する。
して鉛直端面２ａから突出しているＰＣ鋼材４ｃに緊張
ジャッキＪ１を連結するには、緊張ジャッキ移動装置６
の操作者が操作テーブル２１上に乗り、先ず、ＰＣ鋼材
４ｃの略上方位置となるように直線軌道８上の台車１０
を鉛直端面２ａに沿って走行させる。 次いで、第２滑
車１６ｂのハンドル操作により牽引ロープ１６ｃを図２
の矢印Ｒ１方向に移動し、吊持用梁１６をジャッキ収納
スペース１０ｂの上方まで移動する。
【００１６】次いで、昇降チェーンの操作によりフック
１８ｂを下げてジャッキ収納スペース１０ｂに載置して
いる緊張ジャッキＪ１の係合部にフック１８ｂを掛け
る。次いで、昇降チェーンの操作によりフック１８ｂを
上昇させて緊張ジャッキＪ１を吊り上げる。
１８ｂを下げてジャッキ収納スペース１０ｂに載置して
いる緊張ジャッキＪ１の係合部にフック１８ｂを掛け
る。次いで、昇降チェーンの操作によりフック１８ｂを
上昇させて緊張ジャッキＪ１を吊り上げる。
【００１７】次いで、第２滑車１６ｂのハンドル操作に
より牽引ロープ１６ｃを図２の矢印Ｒ２方向に移動し、
吊持用梁１６を水平梁１３の先端部まで移動して鉛直端
面２ａよりさらに前方に緊張ジャッキＪ１を位置させ
る。
より牽引ロープ１６ｃを図２の矢印Ｒ２方向に移動し、
吊持用梁１６を水平梁１３の先端部まで移動して鉛直端
面２ａよりさらに前方に緊張ジャッキＪ１を位置させ
る。
【００１８】次いで、昇降チェーンの操作によりフック
１８ｂを徐々に下げていき、吊持している緊張ジャッキ
Ｊ１をＰＣ鋼材４ｃと同一高さまで降下させていく。そ
して、緊張ジャッキＪ１の水平方向の位置がずれている
場合には、操作チェーン１７ａを操作してチェーンブロ
ック１８を水平方向に僅かに移動する。
１８ｂを徐々に下げていき、吊持している緊張ジャッキ
Ｊ１をＰＣ鋼材４ｃと同一高さまで降下させていく。そ
して、緊張ジャッキＪ１の水平方向の位置がずれている
場合には、操作チェーン１７ａを操作してチェーンブロ
ック１８を水平方向に僅かに移動する。
【００１９】そして、ＰＣ鋼材４ｃに緊張ジャッキＪ１
を連結した後、ジャッキ駆動装置ＪＥの駆動力を緊張ジ
ャッキＪ１に伝達してＰＣ鋼材４ｃに緊張力を付与す
る。他のＰＣ鋼材４ａ〜４ｆに対しても同様の作業で行
うことができるが、一つの緊張ジャッキＪ１を用いて緊
張力を付与する場合には、緊張力付与後にその緊張ジャ
ッキＪ１を、他のＰＣ鋼材４ａ〜４ｆのいずれかへ移動
させて行うことになるので、その場合も緊張ジャッキ移
動装置６を使用して容易に行うことができる。
を連結した後、ジャッキ駆動装置ＪＥの駆動力を緊張ジ
ャッキＪ１に伝達してＰＣ鋼材４ｃに緊張力を付与す
る。他のＰＣ鋼材４ａ〜４ｆに対しても同様の作業で行
うことができるが、一つの緊張ジャッキＪ１を用いて緊
張力を付与する場合には、緊張力付与後にその緊張ジャ
ッキＪ１を、他のＰＣ鋼材４ａ〜４ｆのいずれかへ移動
させて行うことになるので、その場合も緊張ジャッキ移
動装置６を使用して容易に行うことができる。
【００２０】上述した緊張ジャッキ移動装置６による
と、直線軌道８上を走行する台車１０のジャッキ収納ス
ペース１０ｂ上に緊張ジャッキＪ１を載置しているの
で、橋桁上面２ｂ上の緊張ジャッキを所望の位置まで簡
単に移動することができる。
と、直線軌道８上を走行する台車１０のジャッキ収納ス
ペース１０ｂ上に緊張ジャッキＪ１を載置しているの
で、橋桁上面２ｂ上の緊張ジャッキを所望の位置まで簡
単に移動することができる。
【００２１】また、台車１０の緊張ジャッキＪ１を、チ
ェーンブロック１８により吊持して鉛直端面２ａよりさ
らに前方まで移動し、チェーンブロック１８の吊り下ろ
し動作により、鉛直端面２ａから突出している所望のＰ
Ｃ鋼材４ｃまで移動することができる。したがって、重
量物の緊張ジャッキＪ１を、安全且つ迅速に吊り下ろす
ことができる。同様の理由により、緊張ジャッキＪ１の
他の場所への移動も安全且つ迅速に行うことができる。
ェーンブロック１８により吊持して鉛直端面２ａよりさ
らに前方まで移動し、チェーンブロック１８の吊り下ろ
し動作により、鉛直端面２ａから突出している所望のＰ
Ｃ鋼材４ｃまで移動することができる。したがって、重
量物の緊張ジャッキＪ１を、安全且つ迅速に吊り下ろす
ことができる。同様の理由により、緊張ジャッキＪ１の
他の場所への移動も安全且つ迅速に行うことができる。
【００２２】さらに、緊張ジャッキＪ１が水平梁１３の
先端側まで移動すると、緊張ジャッキＪ１の重みにより
台車１０が傾くことが懸念されるが、台車１０上には重
量物のジャッキ駆動装置ＪＥ、ウエイト２０が載置さ
れ、しかも、テーブル２１上の操作者もカウンタウエイ
トとして機能するので、台車１０は常に直線軌道８上を
正常に走行する。
先端側まで移動すると、緊張ジャッキＪ１の重みにより
台車１０が傾くことが懸念されるが、台車１０上には重
量物のジャッキ駆動装置ＪＥ、ウエイト２０が載置さ
れ、しかも、テーブル２１上の操作者もカウンタウエイ
トとして機能するので、台車１０は常に直線軌道８上を
正常に走行する。
【００２３】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１記載のプ
レキャストブロック工法の緊張ジャッキ移動装置による
と、鉛直端面からさらに前方空間まで水平方向に延びる
一対の水平梁を台車上に設置し、その一対の水平梁に水
平梁の先端部まで移動する吊持用梁を配設し、その吊持
用梁にチェーンブロックが連結する構成としており、プ
レキャストコンクリート橋桁の上面に載置した緊張ジャ
ッキを、チェーンブロックで吊り上げて鉛直端面から突
出している所望のＰＣ鋼材まで容易に移動することがで
きる。したがって、重量物の緊張ジャッキを、安全且つ
迅速に吊り下ろすことができる。
レキャストブロック工法の緊張ジャッキ移動装置による
と、鉛直端面からさらに前方空間まで水平方向に延びる
一対の水平梁を台車上に設置し、その一対の水平梁に水
平梁の先端部まで移動する吊持用梁を配設し、その吊持
用梁にチェーンブロックが連結する構成としており、プ
レキャストコンクリート橋桁の上面に載置した緊張ジャ
ッキを、チェーンブロックで吊り上げて鉛直端面から突
出している所望のＰＣ鋼材まで容易に移動することがで
きる。したがって、重量物の緊張ジャッキを、安全且つ
迅速に吊り下ろすことができる。
【００２４】また、請求項２記載の発明によると、請求
項１記載の効果を得ることができるとともに、台車上
に、緊張ジャッキを載置するジャッキ収納スペースを設
けたので、プレキャストコンクリート橋桁の上面に載置
している緊張ジャッキを、連結すべきＰＣ鋼材の上方位
置まで簡単に移動することができる。
項１記載の効果を得ることができるとともに、台車上
に、緊張ジャッキを載置するジャッキ収納スペースを設
けたので、プレキャストコンクリート橋桁の上面に載置
している緊張ジャッキを、連結すべきＰＣ鋼材の上方位
置まで簡単に移動することができる。
【００２５】さらに、請求項３記載の発明によると、請
求項１又は２記載の効果を得ることができるとともに、
緊張ジャッキに駆動力を伝達する重量物のジャッキ駆動
装置を、カウンタウエイトとして台車に載置したので、
緊張ジャッキが水平梁の先端側まで移動してその重みに
より台車が傾くことを防止することができる。
求項１又は２記載の効果を得ることができるとともに、
緊張ジャッキに駆動力を伝達する重量物のジャッキ駆動
装置を、カウンタウエイトとして台車に載置したので、
緊張ジャッキが水平梁の先端側まで移動してその重みに
より台車が傾くことを防止することができる。
【図１】本発明に係わる緊張ジャッキ移動装置を、プレ
キャストコンクリート橋桁の鉛直端面側から示した図で
ある。
キャストコンクリート橋桁の鉛直端面側から示した図で
ある。
【図２】緊張ジャッキ移動装置を側面から示した図であ
る。
る。
【図３】緊張ジャッキ移動装置を平面視で示した図であ
る。
る。
【図４】緊張ジャッキ移動装置の軌道と台車の走行部を
示した図である。
示した図である。
２ プレキャストコンクリート橋桁 ２ａ プレキャストコンクリート橋桁の鉛直端面 ２ｂ プレキャストコンクリート橋桁の上面 ４ａ〜４ｆ ＰＣ鋼材 ６ 緊張ジャッキ移動装置 ８ 直線軌道（軌道） １０ 台車 １０ｂ ジャッキ収納スペース １２ 台車柱 １３ 水平梁 １４ 第１スライド部材 １６ 吊持用梁 １８ チェーンブロック ２０ ウエイト ２１ 操作テーブル Ｊ、Ｊ１ 緊張ジャッキ ＪＥ ジャッキ駆動装置
Claims (2)
- 【請求項１】 連続架設した複数のプレキャストコンク
リート橋桁をポストテンション方式のプレストレス導入
により一体結合してコンクリート橋を構築していくプレ
キャストブロック工法において、最端部に位置する前記
プレキャストコンクリート橋桁上に載置している緊張ジ
ャッキを鉛直端面のＰＣ鋼材が突出している位置まで移
動する装置であって、 前記最端部に位置する前記プレキャストコンクリート橋
桁の上面に、前記鉛直端面に沿って固定した軌道と、こ
の軌道上を走行する台車と、この台車上で立ち上がる台
車柱の上部に固定され、前記鉛直端面からさらに前方空
間まで水平方向に延びる一対の水平梁と、これらの一対
の水平梁に装着された第１スライド部材に支持されて、
前記台車の上方位置から前記水平梁の先端部まで移動す
る吊持用梁と、この吊持用梁に装着された第２スライド
部材の下部に連結されたチェーンブロックとを備え、前
記緊張ジャッキに駆動力を伝達する重量物のジャッキ駆
動装置を、カウンタウエイトとして前記台車に載置し、
さらに、前記台車の、前記ジャッキ駆動装置が設けられ
た側に、作業員の足場となる操作テーブルを設けたこと
を特徴とするプレキャストブロック工法の緊張ジャッキ
移動装置。 - 【請求項２】 前記台車上に、緊張ジャッキを載置する
ジャッキ収納スペースを設けたことを特徴とする請求項
１記載のプレキャストブロック工法の緊張ジャッキ移動
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25614997A JP3117941B2 (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | プレキャストブロック工法の緊張ジャッキ移動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25614997A JP3117941B2 (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | プレキャストブロック工法の緊張ジャッキ移動装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1181246A JPH1181246A (ja) | 1999-03-26 |
| JP3117941B2 true JP3117941B2 (ja) | 2000-12-18 |
Family
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