JP3117815B2 - ランナ破砕機 - Google Patents

ランナ破砕機

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JP3117815B2 JP29710992A JP29710992A JP3117815B2 JP 3117815 B2 JP3117815 B2 JP 3117815B2 JP 29710992 A JP29710992 A JP 29710992A JP 29710992 A JP29710992 A JP 29710992A JP 3117815 B2 JP3117815 B2 JP 3117815B2
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崇 児玉
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Landscapes

  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ランナ破砕機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、プラスチック製品を射出成形
法などで成形する際に発生するランナを破砕して再使用
するため、ランナ破砕機が用いられている(例えば、特
公昭60−31543号公報参照)。
【0003】このランナ破砕機は、駆動装置を介して低
速回転する回転主軸に間隔をおいて複数個の回転刃を固
定し、また、この回転刃の側面に近接して固定刃を固定
して構成され、各回転刃もしくは固定刃の少なくとも一
方には、回転刃と固定刃との間に挾まれたランナを内方
に移動させる傾斜刃面が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなランナ破砕機では、回転刃が図6に示すような回転
角度位置にあるとき、回転刃先端とホッパ内面との間隙
Sおよび隣接する一対の固定刃によって上下方向に連通
する空間が形成される結果、その長手方向を上下に向け
た状態でランナRが投入されると、ランナRは破砕され
ることなくこの空間を通過するという問題があった。
【0005】このような問題に対応して、ランナが通過
できないように固定刃の間隔を狭めることも考えられる
が、回転刃の数が増加する結果、ランナを剪断する箇所
が多くなり、より大きな負荷に抗する駆動力が必要とな
る他、回転刃の剛性が不足する欠点がある。
【0006】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、ランナを確実に剪断することのできるラン
ナ破砕機を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、駆動装置を介
してホッパに回転可能に軸支された回転軸と、この回転
軸に間隔をおいて固定された複数個の回転刃と、ホッパ
の内面に固定された複数個の固定刃からなり、各回転刃
は、傾斜刃面、傾斜面およびこれらの傾斜刃面と傾斜面
を接続する剪断部からなる複数個の凹状部を有する第1
回転刃と、この第1回転刃に両側を挾持され、第1回転
刃の凹状部と重なる凹状部を有するとともに、第1回転
刃の回転半径よりも小さな回転半径に形成された第2回
転刃から構成され、また、固定刃は、第1回転刃の側面
に近接して配置された第1固定刃と、第2回転刃に対向
してその周面に近接して配置された第2固定刃から構成
されたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】駆動装置を介して回転刃を低速回転させた後、
ランナをホッパに供給すると、ランナは回転刃の傾斜刃
面に沿って剪断部に引き込まれ、回転刃の剪断部と固定
刃に挾まれて剪断される。この場合、ランナがその長手
方向を上下に向けた状態で第1固定刃間に落下しても、
ランナは第2固定刃に衝突し、そのまま第1固定刃間を
通過することが阻止される。
【0009】したがって、ランナがどのような姿勢で供
給されても、ランナを回転刃の剪断部と固定刃との間で
確実に剪断することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0011】図1乃至図3には、本発明のランナ破砕機
1が示されており、このランナ破砕機1は、基台2上に
固定されたホッパ3と、このホッパ3に回転自在に軸支
された回転軸4と、この回転軸4に所定間隔をおいて固
定された複数個の回転刃5と、これらの回転刃5に対応
してホッパ3の内面に固定された複数個の固定刃6と、
基台2に設置されて回転軸4を低速回転させる駆動装置
7から構成されている。
【0012】各回転刃5は、それぞれ回転軸4にキーを
介して一体に固定され、隣接する回転刃5,5間は、回
転軸4に嵌挿されたカラー8により所定間隔が保持され
ている。この回転刃5は、第1回転刃5Aと、この第1
回転刃5Aによって両側を挾持され、第1回転刃5Aの
回転半径よりも小さな回転半径に形成された第2回転刃
5Bからなり、側面から見て略三つ巴形状に形成され、
図5に示すように、円盤状鋼材Zから斜線部分を削り出
して形成されている。
【0013】すなわち、回転刃5は、第1回転刃5A,
5Aおよび第2回転刃5Bの厚みの和に相当する厚み
と、第1回転刃5Aの回転半径R1に一致する外径を備
えた円盤状鋼材Zの外周面中央に、第2回転刃5Bの厚
みに相当する幅とその回転半径R2を底面とする溝を形
成した後、この溝の底面と略接するように、かつ、同長
の円弧が等間隔で残るように弓形部分Z1を切り落と
し、さらに、この弓形部分Z1が切り落とされて形成さ
れる弦51と残された円弧部分にかけて凸状部分Z2を
切り落として形成されている。この場合、これらの弦5
1およびその延長線によって正三角形の一辺が形成され
る。
【0014】この結果、第1回転刃5Aは、3個の弦5
1と、これらの弦51に隣接する円弧部52と、この円
弧部52の先端から隣接の弦51にかけて形成された凹
状部53から構成され、この凹状部53は、円弧部52
の先端を始点として弦51からの距離を漸増するように
設定角度内方に向けて形成された傾斜刃面54と、弦5
1の略中央から設定角度内方に向けて形成された傾斜面
55と、これらの傾斜刃面54および傾斜面55を接続
する剪断部56からなり、傾斜刃面54は、120度の
周期で3個形成されている。
【0015】また、第2回転刃5Bは、3個の円弧部5
7と、第1回転刃5Aの凹状部53と重なるように形成
された同一形状の凹状部53、すなわち、円弧部57の
一端から設定角度内方に向けて形成された傾斜刃面54
と、隣接する円弧部57の他端から設定角度内方に向け
て形成された傾斜面55と、これらの傾斜刃面54およ
び傾斜面55を接続する剪断部56からなる凹状部53
から構成されている(図4参照)。
【0016】そして、各回転刃5に形成された傾斜刃面
54は、この面に当たったランナを内方に引き込むよう
に傾斜され、さらに、回転刃5は、図3に示すように、
順次適宜の位相差をもって回転軸4に固定されている。
【0017】一方、固定刃6は、前述の第1回転刃5A
の側面に近接するようにホッパ3の内面に固定された第
1固定刃6Aと、第2回転刃5Bの円弧部57に対向す
るとともに、その円弧部57の周面に近接するようにホ
ッパ3の内面に固定された第2固定刃6Bからなり、隣
接する回転刃5,5間に第1固定刃6Aが配置され、そ
れぞれの回転刃5の第1回転刃5Aに対して第1固定刃
6Aが共用するようになっている。また、第2固定刃6
Bは、隣接する第1固定刃6A,6Aの間に配置されて
おり、第1固定刃6Aと第2固定刃6Bは、図1に明瞭
に示すように交互に配置されている。
【0018】ところで、駆動装置7は、基台2上に据え
付けられたモータ減速機9と、このモータ減速機9の出
力軸および前述の回転軸4の一端にそれぞれ固定された
スプロケット10,10と、これらのスプロケット1
0,10間に巻き回されたチェーン11からなり、モー
タ減速機9を回転駆動することにより、チェーンスプロ
ケット10,11を介してホッパ3に軸支された回転軸
4を低速回転させるようになっている。
【0019】次に、本発明の作動について説明すると、
駆動装置7を作動させると、モータ減速機9およびチェ
ーンスプロケット10,11を介して回転軸4、すなわ
ち、回転刃5が低速回転を開始する。一方、図示しない
射出成形機からは成形サイクル毎にランナ取出し機によ
ってランナが把持されてホッパ3に供給される。そし
て、ホッパ3に供給されたランナは、回転刃5の上に落
下して横たわり、回転刃5の傾斜刃面54に沿って剪断
部56に引き込まれ、この回転刃5の剪断部56と固定
刃6に挾まれて剪断される。この場合、回転刃5は位相
差をもって配置されていることから、ランナの任意の位
置でまず剪断され、次いで、他の回転刃5によって他の
位置が剪断されることから、ランナの多数の位置が同時
に剪断されることがなく、小さな駆動力でよい利点があ
る。
【0020】ところで、ランナがその長手方向を上下に
向けた状態で第1固定刃6A,6A間に落下した場合、
第2固定刃6Bが第1固定刃6A,6A間に配置されて
いることから、ランナは第2固定刃6Bに阻止されてそ
のまま第1固定刃6A,6A間を通過することができな
い。すなわち、ランナは第2固定刃6Bと衝突して固定
刃6上に横たわり、前述したように、固定刃6と回転刃
5の剪断部56に挾まれて剪断される。このようにラン
ナは確実に剪断され、そのまま下方に落下することが防
止される。
【0021】この場合、ホッパ3の、対向する内面に第
1固定刃6Aおよび第2固定刃6Bからなる固定刃6を
それぞれ配設されていることから、ランナの破砕されな
い側、すなわち、図2における左側の固定刃6上にラン
ナが落下しても、ランナの破砕側と同様に、ランナは第
1固定刃6Aおよび第2固定刃6Bに阻止されてその間
を通過することはない。そして、このように破砕されな
い側に落下して固定刃6上に位置するランナは、回転刃
5の回転によりその剪断部56で持ち上げられてランナ
の破砕側へと180度移動し、ついには固定刃6と回転
刃5に挾まれて剪断される。
【0022】なお、本実施例においては、円盤状鋼材Z
から第1回転刃5A,5Aおよび第2回転刃5Bを削り
出して回転刃5を形成したが、第1回転刃5Aおよび第
2回転刃5Bをそれぞれ各別の鋼材から製造し、これら
の第1回転刃5Aと第2回転刃5Bを積層して回転刃5
を構成することもできる。
【0023】また、回転刃5に形成された剪断部56は
必ずしも円弧形状である必要はなく、直線であってもよ
い。さらに、弦51を形成することなく、円盤状鋼材Z
の円周面をそのまま残して凹状部53を形成することも
できる。
【0024】また、回転刃5に形成された傾斜刃面55
は、120度周期の3個に限らず180度周期の2個も
しくは90度周期の4個であってもよい。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ランナ破
砕機の回転刃を、傾斜刃面、傾斜面およびこれらの傾斜
刃面と傾斜面を接続する剪断部からなる複数個の凹状部
を有する第1回転刃と、この第1回転刃に両側を挾持さ
れ、第1回転刃の凹状部と重なる凹状部を有するととも
に、第1回転刃の回転半径よりも小さな第2回転刃から
構成し、また、その固定刃を、第1回転刃の側面に近接
して配置された第1固定刃と、第2回転刃に対向してそ
の周面に近接して配置された第2固定刃から構成したこ
とにより、ランナがどのような姿勢で落下しても剪断さ
れることなく通過することが阻止され、ランナを回転刃
の剪断部と固定刃との間に挾んで確実に剪断することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のランナ破砕機の全体構成を示す平面図
である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】図1のY−Y線断面図である。
【図4】回転刃を示す斜視図である。
【図5】回転刃の形成要領を説明する側面図である。
【図6】従来のランナ破砕機によるランナの破砕状態を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 ランナ破砕機 3 ホッパ 4 回転軸 5 回転刃 5A 第1回転刃 5B 第2回転刃 53 凹状部 54 傾斜刃面 55 傾斜面 56 剪断部 6 固定刃 6A 第1固定刃 6B 第2固定刃 7 駆動装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動装置を介してホッパに回転可能に軸
    支された回転軸と、この回転軸に間隔をおいて固定され
    た複数個の回転刃と、ホッパの内面に固定された複数個
    の固定刃からなり、各回転刃は、傾斜刃面、傾斜面およ
    びこれらの傾斜刃面と傾斜面を接続する剪断部からなる
    複数個の凹状部を有する第1回転刃と、この第1回転刃
    に両側を挾持され、第1回転刃の凹状部と重なる凹状部
    を有するとともに、第1回転刃の回転半径よりも小さな
    回転半径に形成された第2回転刃から構成され、また、
    固定刃は、第1回転刃の側面に近接して配置された第1
    固定刃と、第2回転刃に対向してその周面に近接して配
    置された第2固定刃から構成されたことを特徴とするラ
    ンナ破砕機。
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JP4658516B2 (ja) * 2004-05-19 2011-03-23 株式会社松井製作所 細断機
CN101511482B (zh) * 2006-09-05 2012-12-26 株式会社松井制作所 粉碎机

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