JP3117323B2 - 手巻風寿司の製造装置 - Google Patents

手巻風寿司の製造装置

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JP3117323B2 JP05109900A JP10990093A JP3117323B2 JP 3117323 B2 JP3117323 B2 JP 3117323B2 JP 05109900 A JP05109900 A JP 05109900A JP 10990093 A JP10990093 A JP 10990093A JP 3117323 B2 JP3117323 B2 JP 3117323B2
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喜作 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一定量の米飯を海苔シ
−ト上に供給し、該米飯上に具材を載せ、これを成形機
構にて略緩円錐形状の手巻風寿司を製造するための自動
化された手巻風寿司の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、海苔巻寿司には、円柱形状のも
の(以下、これを海苔巻と称す)と、略緩円錐形状とし
たもの、所謂、手巻風寿司となるものが知られている。
【0003】現在、上記海苔巻にあっては、その大量の
需要に答えるために、海苔巻成形機の自動化が進められ
ている。
【0004】従来の上記海苔巻成形機は、一定量の米飯
を、成形機構における米飯海苔巻包板上に載せた海苔シ
−ト上に供給し、これを米飯海苔巻包板にて巻包して略
円柱形状の海苔巻を製造する構成である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記した
従来の海苔巻成形機は、海苔巻とは根本的に形状の異な
る手巻風寿司に流用することは不可能であるため、近
年、普及しつつある手巻風寿司の大量の需要に答えるた
めにも、当該寿司の自動化された製造装置の確立が当業
者間において希求されている。
【0006】本発明は、上記従来の実状に鑑みてなされ
たもので、一定の固さ及び形状を有する高品質の手巻風
寿司を効率良く製造できるようにした自動化された手巻
風寿司の製造装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の手巻風寿司の製造装置は、各基端を狭幅
に、この基端から先端に至るに従って拡幅に形成した略
樋形状の中央部米飯海苔巻包板と、左右の米飯海苔巻包
板とを枢着して平面略矩形状に開成自在にして、かつ略
緩円錐筒状に閉成自在に設けた成形機構と、供給される
米飯を圧縮移送してこれを前記成形機構に所定量ずつ分
給する米飯圧縮移送機構とからなることを特徴としてい
る。
【0008】そしてさらに、本発明の手巻風寿司の製造
装置は、各基端を狭幅に、この基端から先端に至るに従
って拡幅に形成した略樋形状の中央部米飯海苔巻包板
と、左右の米飯海苔巻包板とを枢着して平面略矩形状に
開成自在にして、かつ略緩円錐筒状に閉成自在に設けた
成形機構と、供給される米飯を圧縮移送してこれを前記
成形機構に所定量ずつ分給する米飯圧縮移送機構とから
なり、前記成形機構は、その左右の米飯海苔巻包板に、
これを開成するバネを張設し、かつ前記米飯圧縮移送機
構の米飯移送ラインに対して所定角度に配設し、一方、
前記成形機構の下方には、その左右の米飯海苔巻包板を
上方へ押上げ回動して、中央部の米飯海苔巻包板の上方
部で対向閉成する押上げ機構を装備したことを特徴とし
ている。
【0009】
【作用】米飯ホッパ−内の米飯は、撹拌バ−によってほ
ぐされるように掻き出され、供給コンベアにより所定間
隔に軸支した一対の成形ロ−ラ間に搬送され、該成形ロ
−ラにより米飯は圧縮され、間欠搬出コンベア上に搬送
される。
【0010】米飯圧縮移送機構の間欠搬出コンベアと成
形ロ−ラとにより米飯は圧縮されて板状に成形され、上
記間欠搬出コンベアにより移送されてカッタ−によって
一定量(長さ)に切断され、この一定量の米飯は供給コ
ンベアの下流端から落下して成形機構における米飯海苔
巻包板上の海苔シ−ト上に移載される。
【0011】上記成形機構は間欠搬出コンベアと連動し
て前後方向に往復移動するものであり、これが前進位置
において一定量の米飯が移載されると直ちに後退し、そ
の後退位置に停止する。
【0012】前記停止状態において、一定量の米飯上に
あって、その対角線上に具材を載せ、スイッチ操作によ
って押上げ機構の駆動源を始動させると、該押上げ機構
が上昇して左右の米飯海苔巻包板はバネ力に抗して押上
げ回動され、中央部の米飯海苔巻包板の上方部で対向閉
成される。このことによって、一定量の米飯は、その左
右両側部が内側に向けて押し曲げされることにより、具
材を包み込んで略緩円錐状に成形されると同時に、海苔
シ−トにより巻包される。
【0013】上記海苔シ−トには、米飯海苔巻包板が略
平板状に開成されたときの大きさの略2倍の大きさを有
する長方形のものを使用し、先ず、その半分で上記した
ように米飯を巻包した後、スイッチ操作によって押上げ
機構を下降させると、バネ力によって左右の米飯海苔巻
包板は開成されるので、手巻風寿司を中央部の米飯海苔
巻包板上から取り出すことができる。
【0014】しかし、この状態では、手巻風寿司として
は未完成であるから、手作業により、海苔シ−トの他の
半分でさらに巻包した後、巻止めシ−ルで端部を接着し
て手巻風寿司を完成する。
【0015】中央部の米飯海苔巻包板上から手巻風寿司
を取り出した後、スイッチ操作により前後移動機構の駆
動源を反転させることで、成形機構は前進し、供給コン
ベアにより米飯海苔巻包板上に載せた海苔シ−ト上に一
定量の米飯が移載されるまで待機し、海苔シ−ト上に米
飯が移載されると直ちに後退し、以下、上記した作動を
反復して順次手巻風寿司を製造する。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る手巻風寿司製造装置の実
施例について図面を参照して説明する。図1は装置全体
の縦断側面図を示し、図2は同装置における成形機構の
平面図を示し、図3は同装置における押上げ機構の縦断
面図を示す。
【0017】図1に示したように、手巻風寿司製造装置
は、成形機構Aと、その押上げ機構Bと、該押上げ機構
Bの駆動源Cと、上記成形機構Aに一定量(長さ)の米
飯を分給する米飯圧縮移送機構Dとで構成される。
【0018】上記成形機構Aは、図2及び図3に示した
ように、基端1aを狭幅に、この基端1aから先端1b
に至るに従って徐々に拡幅に形成し、かつ上面を、横断
面略円弧状の凹部1cに形成した、略樋状の中央部米飯
海苔巻包板1と、基端2a、3aを各狭幅に、この基端
2a、3aから先端2b、3bに至るに従って徐々に拡
幅となるよう平面略三角形状に形成して、かつ上面を、
横断面略円弧状の凹部2c、3cに形成した略樋状で対
称に形成されている左右の米飯海苔巻包板2、3と、引
張りバネ4と、平面矩形状にして、上端を開口した箱型
のハウジング5と、平板状の蓋板6とで構成されてい
る。
【0019】即ち、中央部の米飯海苔巻包板1の左右両
側縁に、左右の米飯海苔巻包板2、3を蝶番7、8にて
各枢着して、図2に示した如く、平面略正方形の平板状
に開成自在にして、かつ図3に二点鎖線で示した如く、
左右の米飯海苔巻包板2、3が、中央部の米飯海苔巻包
板1の上方部へ押上げ回動可能にして、略緩円錐筒状に
閉成自在に一体化させてある。
【0020】左右の米飯海苔巻包板2、3には、その裏
側において、上記各蝶番7、8から突設のバネ掛け7
a、8aに各端部を掛止することで上記引張りバネ4を
張設してあり、このバネ力によって図3に実線で示した
如く、中央部の米飯海苔巻包板1と同一平面上に開成可
能にして、かつその開成状態に保持されるように設けら
れている。
【0021】上記ハウジング5の上端開口部には、上記
蓋板6を脱着自在に嵌合して、図3に示した如く係止具
9によって固定させてある。
【0022】蓋板6には、平面略矩形状の開口部10が
開設させてあり、該開口部10の一つの隅部裏面から開
口部10内に突出した係止片11が設けてあり、この係
止片11を、図4に明示した如く、上記中央部の米飯海
苔巻包板1における基端1a裏側に設けた係合凹部12
に係合することで、当該米飯海苔巻包板1は図2に示す
通り、上記開口部10の対角線a上にあって、基端1a
を支点として先端1b側が上下動自在に配設されてい
る。
【0023】図2に示したように、左右の米飯海苔巻包
板2、3の先端2b、3bは、蓋板6の開口部10内に
突出して、その開口縁裏面に固定した受板13、13上
に載置させてあり、これによって、各米飯海苔巻包板
1、2、3は、下方への落動が阻止された状態で、上方
へのみ押上げ可能に蓋板6に支持されている。
【0024】さらに、上記した中央部の米飯海苔巻包板
1は、図1に示した米飯圧縮移送機構Dによる図2に矢
印で示す米飯移送ラインbに対して所定の角度、本実施
例では45度だけ傾けてあり、これによって、図5に示
した如く、各米飯海苔巻包板1、2、3上の海苔シ−ト
14上に供給される一定量の平面四角形状米飯cは、上
記した対角線aと直角方向における両側部分d、eが、
図6に示した如く、左右の米飯海苔巻包板2、3によっ
て中央上部に押し曲げられることによって、略緩円錐形
状に成形される。
【0025】また、上記中央部の米飯海苔巻包板1の裏
面中央部には、図1及び図2並びに図4に示したよう
に、同板1の長さ方向に一定の間隔をおいて2本のボル
ト15、16を下向きに垂設してあり、該ボルト15、
16には各スプリング17、18を外装して押上げ用の
バ−19を上下方向へ摺動自在に架設させてある。
【0026】上記した蓋板6は、図1及び図2並びに図
5、図6に示したように、上記した開口部10の前方へ
延出して、長方形の海苔シ−ト14を、前後方向(図に
おいて左右方向)に長く載置する海苔シ−ト受板6aを
一体に形成してあり、該海苔シ−ト受板6aの上面にお
ける左右両側部と、蓋板6の上面にあって、開口部10
の後端側から一側部には海苔シ−ト14の位置決め突部
20、21を設けてある。
【0027】上記した成形機構Aは、そのハウジング5
における底板5a裏面の前後に軸受22、22を左右方
向に長く並設してあり、該両軸受22、22の長さ方向
の端部近くに各軸孔22a、22bを前後方向に貫通し
て形成してある。
【0028】一方、装置本体23の上板24にあって、
前後方向に長く開設した開口部25の下部左右両側には
案内軸26、26が前後方向に長く、かつ並行に架設さ
せてあり、該両案内軸26、26を上記した軸孔22
a、22bに挿通することで、上記成形機構Aは図1に
示す前後移動機構27によって前後方向へ往復移動自在
に上記装置本体23に支持されている。
【0029】上記前後移動機構27は、本実施例におい
ては、上記ハウジング5から後方へ延設したラック27
aと、該ラック27aと噛合して装置本体23に軸支し
たピニオン27bと、該ピニオン27bを正転、逆転す
る可逆モ−タ27cとで形成させてある。
【0030】上記した成形機構Aの押上げ機構Bは、図
1ないし図3に示したように、上記ハウジング5の底板
5aにあって、上記した左右の米飯海苔巻包板2、3の
下方部にブシュ28を介在して上下方向へ摺動自在に縦
設され、下端を水平な支持バ−29にナット30止めに
よって支持されている2本の押上げロッド31、32
と、上記底板5aから下方に垂設したブラケット33に
回転自在に軸支されているカム34と、該カム34の回
転運動を、上記支持バ−29に上下往復運動に変えて伝
達するクランク軸35とで構成されている。
【0031】而して、上記押上げ機構Bは、ハウジング
5と一体に固定されるモ−タ等による駆動源Cによりカ
ム34が回転されることで、クランク軸35を介して支
持バ−29及び押上げロッド31、32は上下方向に往
復移動されるが、該押上げロッド31、32の上昇によ
り、その上端に軸支した押上げロ−ラ31a、32aが
左右の米飯海苔巻包板2、3の裏面に当接し、押上げロ
ッド31、32がさらに上昇することにより、中央部の
米飯海苔巻包板1と同一平面上に開成されている左右の
米飯海苔巻包板2、3をバネ力に抗して図3に示す矢印
f、g方向に押上げ回動して、同図中二点鎖線で示した
如く、中央部の米飯海苔巻包板1の上方部で対向閉成す
るものである。
【0032】上記フランク軸35は、その上端をカム3
4に回転自在に軸支してあるが、下端部は上記支持バ−
29に回転自在に支持した球継手36に貫通し、その突
出端には、下頭部35aと支持バ−29とに端部を支持
して圧縮バネ37が外装させてあり、このバネ37で衝
撃を吸収してクランク軸35から支持バ−29への動力
伝達が円滑に行なわれるようにしてある。
【0033】本実施例では、図1及び図4に示したよう
に、上記米飯海苔巻包板1の押上げ機構Eと、海苔シ−
ト14の押え機構Fを装備している。
【0034】上記押上げ機構Eは、ハウジング5の底板
5aから垂設のブラケット38に一端を軸支して上下方
向に揺動する揺動板39と、該揺動板39を上方向に引
き上げ付勢することで、同板39に軸支したカムフオロ
ア−40を、前記したカム34外周の凹面34aと凸面
34bを有するカム面に弾接する引張りバネ41と、ハ
ウジング5の底板5aにブシュ42を介在して上下方向
へ摺動自在に、かつバネ受け43とブシュ42とに両端
を支持して外装したバネ44の、そのバネ力によって下
方へ付勢されている押上げロッド45とで構成されてい
る。
【0035】而して、上記押上げ機構Eによれば、カム
34の一定方向回転により、その凹、凸面34a、34
bと引張りバネ41の張力とにより揺動板39は上下方
向に往復揺動され、揺動板39の上方への揺動により、
当該揺動板39によって押上げロッド45はバネ力に抗
して押上げられて上記した押上げ用のバ−19をバネ力
に抗して押上げることとなり、これによって、米飯海苔
巻包板1、2、3は、図4に実線で示した位置から二点
鎖線で示した位置まで押上げられるので、上記米飯海苔
巻包板1〜3上から手巻風寿司(図示せず)の取り出し
を容易にすることができる。
【0036】一方、上記海苔押え機構Fは、図4に明示
した如く、ハウジング5内に各軸支して、互いに噛合さ
せた平歯車46及び扇形歯車47と、上記平歯車46の
歯車軸48に固定して、前記した蓋板6に開設した長孔
49を貫通して上方に延出されている海苔シ−ト押えバ
−50と、上記扇形歯車47の歯車軸51を中心とし
て、その歯部47aと対称位置に球状継手52を介して
上端が回転自在に連結され、下端を上記した揺動バ−3
9に回転自在に軸支した作動杆53とで構成されてい
る。
【0037】而して、上記海苔シ−ト押え機構Fによれ
ば、カム34の凸面34bにより揺動板39が下方に揺
動された状態では、図4に実線で示した如く、海苔シ−
ト押えバ−50は起立状態に保持されているが、カム3
4の回転により、その凹面34aにカムフオロア−40
がバネ力によって弾接されることにより、揺動板39が
上方に揺動されると、作動杆53を介して扇形歯車47
は図4において矢印が示す時計回り方向に回転されるの
で、これと噛合の平歯車46は矢印が示す反時計回り方
向に回転され、その歯車軸48に固設の海苔シ−ト押え
バ−50も同一方向に回転されて、図6及び図7に示し
た如く、海苔シ−ト14における米飯cの巻包端14a
を下方向に押える。このとき、上記した押上げ機構Eに
よって米飯海苔巻包板1が押上げられるので、海苔シ−
ト14により確実に押えられ、米飯cの巻包が良く行な
われることになる。
【0038】図1に示したように、米飯圧縮移送機構D
は、水平な間欠搬出コンベア54と、該間欠搬出コンベ
ア54の下流側上部に軸支されている成形ロ−ラ55
と、間欠搬出コンベア54の下流端側に配設されている
供給コンベア56と、上記両コンベア54、56間の上
方に配設されている切断機構57と、それらの駆動部5
8とで構成されている。
【0039】上記間欠搬出コンベア54は、装置本体2
3の上端部前後に軸支したロ−ラ59、60にコンベア
ベルト61を巻回して形成され、一方のロ−ラ軸が駆動
部58の駆動軸(図示せず)と巻掛け伝達機構(図示せ
ず)等にて連動連結され、図示の矢印方向へ間欠送りさ
れるよう形成されている。
【0040】上記間欠搬出コンベア54は、手巻風寿司
の大きさに合わせて図示しない内部タイマ−により間欠
動作時間をコントロ−ルし、米飯cの長さを任意に設定
するようにしてある。
【0041】上記成形ローラ55は、上記間欠搬出コン
ベア54の上流側上部に連設されている米飯供給機構G
から供給される米飯hを、コンベアベルト61との間で
板状に圧縮成形するものであるから、板状米飯iの成形
厚さを任意に調整可能なるよう図示しない調整機構によ
って上下に移動自在としてある。
【0042】板状米飯iは間欠搬出コンベア54により
搬出され、切断機構57の切断刃62が下降して一定量
(長さ)に切断され、この一定量の米飯cは供給コンベ
ア56により移送され、前記した成形機構Aにおける米
飯海苔巻包板1、2、3上の図示しない海苔シ−ト上に
供給される。
【0043】本実施例では、上記切断機構57に、その
切断刃62と共に上下移動される米飯押圧部材63を、
前記した中央部の米飯海苔巻包板1と同一向きとして、
かつ上記成形ロ−ラ55と切断刃62との間において配
設させてある。
【0044】この米飯押圧部材63は、略樋形状に形成
されていて、板状米飯iの上面を押圧して、一定量の米
飯cの上面にあって、その対角線上に凹部c′を形成す
るもので、この凹部c′により具材(図示せず)を米飯
c上面の中央に載せやすくすると共に、前記した成形機
構Aによる米飯成形を行ない易くするものである。
【0045】米飯供給機構Gは、米飯ホッパ−64と、
該米飯ホッパ−64の下部に水平に配設した米飯供給コ
ンベア65と、該米飯供給コンベア65の下流側の下方
部に軸支した左右一対の成形ロ−ラ66、66と、米飯
ホッパ−64内の下部に軸支した左右一対の撹拌バ−6
7、67と、米飯供給コンベア65の下流端上部に軸支
した撹拌バ−68とで構成されている。
【0046】上記米飯供給機構Gによると、米飯ホッパ
−64内の米飯hは、撹拌バ−67、67によってほぐ
されるように掻き出され、米飯供給コンベア65上に供
給され、該供給コンベア65によって米飯hは移送され
る。
【0047】米飯供給コンベア65の下流端まで移送さ
れた米飯hは、撹拌バ−68によってほぐされるように
掻き出され、一対の成形ロ−ラ66、66間に供給さ
れ、この成形ロ−ラ66、66により圧縮されて板状に
予備成形されたものが上記した米飯圧縮移送機構Dの間
欠搬出コンベア54上に供給される。尚、図1におい
て、70は各駆動源C、58のON、OFF切換え及び
可逆モ−タ27cの正、逆転切換え等を行なうスイッチ
等を備えた制御盤を示す。
【0048】而して、上記構成とした手巻風寿司製造装
置によれば、米飯圧縮移送機構Dによって米飯hは板状
に圧縮され、切断刃62によって切断された板状の一定
量(長さ)米飯cは供給コンベア56により移送され、
その下流端から落下して成形機構Aに供給される。
【0049】成形機構Aの米飯海苔巻包板1、2、3
は、図5に示した如く開成させておき、この開成した各
米飯海苔巻包板1〜3上に長方形の海苔シ−ト14の一
半を載置し、他の半分は蓋板6の海苔シ−ト受板6a上
に載置しておく。
【0050】然るに、一定量の米飯cは供給コンベア5
6から海苔シ−ト14の一半上に図5に示した如く供給
されるので、該米飯c上にあって、中央部の米飯海苔巻
包板1と対応する位置に沿って具材jを載せ、次いでス
イッチ操作して押上げ機構Bの駆動源Cを始動させる
と、カム34が回転し、押上げロッド31、32が上昇
され、その上端の押上げロ−ラ31a、32aによっ
て、左右の米飯海苔巻包板2、3は押上げ回動されて、
図6及び図7に示した如く、中央部の米飯海苔巻包板1
の上方部で対向閉成される。このことによって、一定量
の米飯cは、その左右両側部分d、eが上部内側に押し
曲げられることにより具材jを包み込んで、略緩円錐形
状に成形される。
【0051】この時、左右の米飯海苔巻包板2、3のう
ち、その一方2が先に閉成動作されるので、図6及び図
7に示した如く、それらの閉成端では、2が内側に、3
が外側になる。従って、海苔シ−ト14は、その一半部
分14cで米飯cを巻包し、他の半分14bは、一方の
米飯海苔巻包板3によって他方の米飯海苔巻包板2上方
に湾曲されることになる。
【0052】前記カム34の回転により押上げロッド3
1、32が下降すると、左右の米飯海苔巻包板2、3の
押上げが解かれることにより、当該両板2、3はバネ4
によるバネ力によって外側に回動して元の位置に復帰
し、開成状態となるから、米飯海苔巻包板1上から取り
出し、手作業により海苔シ−ト14の他の半分14bで
巻包した後、図8に示したように、海苔シ−ト14の巻
包端を巻止シ−ル69によって巻止めすることで図示し
たような略緩円錐形状の手巻風寿司Hを製造することが
できる。
【0053】尚、こゝで、海苔シ−ト14とは、図8に
示したように、包装用フイルム14dの中に海苔14e
を収納し、このシ−ト14で米飯cを巻包し、食べる時
に包装用フイルム14dを開封すると同時に、米飯cに
海苔14eを巻き付けることができるようにしたもので
ある。
【0054】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、従来困難であった手巻風寿司の製造の自動
化を図ることができると共に、米飯の圧縮及び定量分給
並びに成形、海苔シ−トによる巻包を全て機械的に行な
うので、形状及び米飯密度が均一でばらつきがなく、か
つ外観上も見栄えの良い商品価値の高い手巻風寿司を効
率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る手巻風寿司製造装置の一実施例を
示す全体の縦断側面図である。
【図2】同上装置における成形機構を示す拡大平面図で
ある。
【図3】同上装置における成形機構の押上げ機構を示す
拡大縦断面図である。
【図4】同上装置における米飯海苔巻包板の押上げ機構
と、海苔シ−ト押え機構を一部断面して示す側面図であ
る。
【図5】同上装置の成形機構における米飯海苔巻包板上
の海苔シ−ト上に一定量の米飯を載せた状態を示す平面
図である。
【図6】同上装置の成形機構によって米飯成形及び海苔
シ−トを巻包した状態を示す平面図である。
【図7】図6におけるA−A′線矢視断面図である。
【図8】同上装置によって製造した手巻風寿司の斜視図
である。
【符号の説明】
1 中央部の米飯海苔巻包板 2、3 左右の米飯海苔巻包板 1a、2a、3a 各米飯海苔巻包板の基端 1b、2b、3b 各米飯海苔巻包板の先端 4 バネ A 成形機構 B 押上げ機構 C 押上げ機構の駆動源 D 米飯圧縮移送機構 b 米飯圧縮移送機構の米飯移送ライン c 米飯 h 米飯

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各基端を狭幅に、この基端から先端に至
    るに従って拡幅に形成した略樋形状の中央部米飯海苔巻
    包板と、左右の米飯海苔巻包板とを枢着して平面略矩形
    状に開成自在にして、かつ略緩円錐筒状に閉成自在に設
    けた成形機構と、供給される米飯を圧縮移送してこれを
    前記成形機構に所定量ずつ分給する米飯圧縮移送機構と
    からなることを特徴とする手巻風寿司の製造装置。
  2. 【請求項2】 各基端を狭幅に、この基端から先端に至
    るに従って拡幅に形成した略樋形状の中央部米飯海苔巻
    包板と、左右の米飯海苔巻包板とを枢着して平面略矩形
    状に開成自在にして、かつ略緩円錐筒状に閉成自在に設
    けた成形機構と、供給される米飯を圧縮移送してこれを
    前記成形機構に所定量ずつ分給する米飯圧縮移送機構と
    からなり、前記成形機構は、その左右の米飯海苔巻包板
    に、これを開成するバネを張設し、かつ前記米飯圧縮移
    送機構の米飯移送ラインに対して所定角度に配設し、一
    方、前記成形機構の下方には、その左右の米飯海苔巻包
    板を上方へ押上げ回動して、中央部の米飯海苔巻包板の
    上方部で対向閉成する押上げ機構を装備したことを特徴
    とする手巻風寿司の製造装置。
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