JP3116593B2 - 増幅装置 - Google Patents

増幅装置

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JP3116593B2
JP3116593B2 JP04264548A JP26454892A JP3116593B2 JP 3116593 B2 JP3116593 B2 JP 3116593B2 JP 04264548 A JP04264548 A JP 04264548A JP 26454892 A JP26454892 A JP 26454892A JP 3116593 B2 JP3116593 B2 JP 3116593B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低い電源電圧で動作し、
温度特性が制御できる基準電圧を有する増幅装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の特に、温度に依存しない
基準電圧を持つ増幅装置を実現させる場合は特開平2−
193410に記載されているように、トランジスタ
と、抵抗と、2つの電流源とを備え、入力端子に一端を
接続された抵抗の他端に第1の電流源から電流を流し込
んで得た温度に対して正の変化をする電圧と、第2の電
流源の電流に見合ったコレクタ電流に対応する温度に対
して負の変化をするトランジスタのベース・エミッタ電
圧とを、直列接続してそれらの変化を相殺させることに
よって、温度に依存しない基準電圧(約1.25V)を
得て、あたかもその基準電圧が一方の入力に接続された
増幅器のように振る舞う比較増幅器を構成している。
【0003】そして、各電流源の出力端電圧がほぼダイ
オードの順方向電圧になるように構成されているため、
特開昭60−191508に記載されているようなバン
ドギャップ電流源を利用することにより、電源電圧を
0.9V程度まで下げて使うことができる。
【0004】従ってこのようにすれば、基準電圧より低
い電源電圧で比較増幅器を駆動することができる。
【0005】以下、図を用いて上記説明をおこなう。図
15は従来の増幅装置の構成を示している。図15にお
いて、2は増幅装置の入力端子で電圧源1からの電圧が
加わっており、3は増幅装置の出力端子である。51は
抵抗、52、54は電流源、53はトランジスタであ
る。
【0006】次に上記従来例の動作について説明する。
図15において、トランジスタ53のベース電位Vb5
3と、抵抗51の抵抗値R51に電流源52の電流Ic
sを乗じたものとを加えたものが電圧源1の電圧V1に
なり、(式1)で表される。
【0007】 V1=Vb53+R51×Ics‥‥(式1) いま、電圧源1の電圧を電圧V1とすると電圧V1が小
さいとき、トランジスタ53のベース電圧Vb53も小
さく、そのコレクタ電流Ic53は電流源54の電流I
54より小さいので、出力端子3には電流が吐き出す方
向に流れようとし出力電圧V3は高電位となる。一方、
電圧V1が大きいとき、トランジスタ53のベース電圧
Vb53も大きくそのコレクタ電流Ic53は電流源5
4の電流I54より大きいので、出力端子3には電流が
吸い込む方向に流れようとし出力電圧V3は低電位とな
る。
【0008】この動作は丁度、入力端子2が反転入力で
非反転入力に基準電圧が接続され出力端子3が出力に接
続された増幅器の動作と等価である。この基準電圧の大
きさは次のようにして求めることができる。すなわち、
入力端子2の電圧V1が基準電圧と等しくなると出力端
子3には電流の出入りがなくなるので、このような電圧
V1の条件を求めれば基準電圧の値を知ることができ
る。
【0009】まず、出力端子3に電流の出入りがないこ
とから(式2)が得られる。 Ic53=I54‥‥(式2) ただし、Ic53:トランジスタ53のコレクタ電流 I54 :電流源54の電流 このときのトランジスタ53のベース電位Vb53は
(式3)で表される。
【0010】 Vb53=k×T/q×ln(I54/Is)‥‥(式3) ただし、k:ボルツマン定数 T:絶対温度 q:電子の電荷 Is:トランジスタの逆方向飽和電流 一方、電流源52は特開昭60−191508にあるよ
うなバンドギャップ電流源で、その電流値Icsは(式
4)で決定されている。
【0011】 Ics=(k×T/q)×ln(N)/Rcs‥‥(式4) ただし、N:定数 Rcs:電流設定抵抗 従って、このような状態の入力端子2の電圧V1は(式
1)、(式2)、(式4)を用いて表すと、(式5)の
ようになり、この値V1′が従来の増幅装置の基準電圧
になる。 V1′=Vb53+(k×T/q)×ln
(N)×R51/Rcs‥‥(式 5) (式5)の第1項はダイオードの順方向電圧であり、そ
の値は約650mVであり、温度に対して−2mV/d
egで変化することが一般によく知られている。
【0012】従って(式5)の第2項の温度に対する変
化を、第1項のそれと極性が反対で大きさが等しくなる
ような値に設定すれば、第1項、第2項の温度に対する
電圧変化は相殺することができる。よって、最終的に基
準電圧V1′を温度に依存しない電圧にすることができ
る。
【0013】まず、第2項を絶対温度Tで微分して、温
度に対する電圧変化を求め、これを+2mVと置けば
(式6)のようになる。
【0014】 d[(式5)第2項]/dT=(k/q)×ln(N)×R51/Rcs =+2mV‥‥(式6) (式6)を(式5)の第2項に代入し、さらに、T=3
00゜Kとすると、(式7)のようになる。
【0015】 [(式5)第2項]=d[(式5)第2項]/dT×T =+2mV×300゜K=600mV‥‥(式7) 従って、(k×T/q)×ln(N)×R51/Rcs
またはR51×Icsが600mVになるように各定数
を設定すれば、基準電圧V1′は(式5)より約1.2
5Vになり、最終的に温度に依存しない電圧に設定する
ことができる。
【0016】また、電流源52の端子電圧であるトラン
ジスタ53のベース電位はダイオードの順方向電圧であ
り、電流源54の端子電圧は出力端子3に接続される負
荷により決まるが、トランジスタ53のようなエミッタ
接地トランジスタのベースをここに接続すればダイオー
ドの順方向電圧になるため、電流源52、54を特開昭
60−191508に記載されているような構成で実現
すれば、電源電圧を0.9V程度まで下げて使うことが
できる。従って基準電圧より低い電源電圧で増幅装置を
駆動することができる。
【0017】このように上記従来の増幅装置では温度に
依存しない基準電圧(約1.25V)を備えながら、装
置の電源電圧を0.9V程度まで下げて使うことができ
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の増幅装置では電流源が2つ必要であるため回路の面
積が大きくなる第1の問題があった。
【0019】また、上記従来の増幅装置では基準電圧が
約1.25Vで固定されており、これより大きい電圧の
設定は入力端子の前に抵抗分圧手段を設けて実現してい
たが、小さい電圧の設定は困難で[(式5)第2項]の
大きさを小さくして、残念ながら温度に依存することを
許容しながら利用しなければならなく、基準電圧値と温
度特性の制御が独立していないという第2の問題があっ
た。
【0020】本第1の発明はこのような従来の第1の問
題を解決するものであり、電流源が1つの優れた増幅装
置を提供することを目的とするものである。
【0021】また本第2ないし第12の発明はこのよう
な従来の第2の問題を解決するものであり、温度特性が
制御でき、しかも1.25V以下の基準電圧を備えるこ
とができる優れた増幅装置を提供することを目的とする
ものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本第1の発明は上記第1
の目的を達成するために、カレントミラー回路の入力に
抵抗を接続し、またカレントミラー回路出力に電流発生
手段を接続するようにしたものである。
【0023】本第2の発明は上記第2の目的を達成する
ために、カレントミラー回路の入出力にそれぞれ電流発
生手段と抵抗分圧手段を接続し、さらにそれぞれの抵抗
分圧手段の出力にそれぞれもう1つの電流発生手段を接
続するようにしたものである。
【0024】本第3の発明は上記第2の目的を達成する
ために、カレントミラー回路の入力に電流発生手段と抵
抗分圧手段を接続し、さらに抵抗分圧手段の出力に電流
発生手段を接続して構成した2つの電圧電流変換手段の
出力電流を、電流比較手段で比較するようにしたもので
ある。
【0025】本第4の発明は上記第2の目的を達成する
ために、カレントミラー回路の入出力にそれぞれ電流発
生手段を接続し、さらにカレントミラー回路の入力に抵
抗を、またカレントミラー回路の出力に抵抗分圧手段を
接続し、さらに抵抗分圧手段の出力にもう1つの電流発
生手段を接続するようにしたものである。
【0026】本第5の発明は上記第2の目的を達成する
ために、カレントミラー回路の入出力にそれぞれ電流発
生手段を接続し、さらにカレントミラー回路の出力に抵
抗を、またカレントミラー回路の入力に抵抗分圧手段を
接続し、さらに抵抗分圧手段の出力にもう1つの電流発
生手段を接続するようにしたものである。
【0027】本第6の発明は上記第2の目的を達成する
ために、カレントミラー回路の入出力にそれぞれ電流発
生手段と抵抗分圧手段を接続するようにしたものであ
る。
【0028】本第7の発明は上記第2の目的を達成する
ために、カレントミラー回路の入力に電流発生手段と抵
抗分圧手段を接続して構成した2つの電圧電流変換手段
の出力電流を、電流比較手段で比較するようにしたもの
である。
【0029】本第8の発明は上記第2の目的を達成する
ために、カレントミラー回路の入出力にそれぞれ電流発
生手段を接続し、さらにカレントミラー回路の入力に抵
抗を、またカレントミラー回路の出力に抵抗分圧手段を
接続するようにしたものである。
【0030】本第9の発明は上記第2の目的を達成する
ために、カレントミラー回路の入出力にそれぞれ電流発
生手段を接続し、さらにカレントミラー回路の出力に抵
抗を、またカレントミラー回路の入力に抵抗分圧手段を
接続するようにしたものである。
【0031】本第10の発明は上記第2の目的を達成す
るために、カレントミラー回路の入出力にそれぞれ抵抗
分圧手段を接続し、さらにそれぞれの抵抗分圧手段の出
力にそれぞれ電流発生手段を接続するようにしたもので
ある。
【0032】本第11の発明は上記第2の目的を達成す
るために、カレントミラー回路の入力に抵抗分圧手段を
接続し、さらに抵抗分圧手段の出力に電流発生手段を接
続して構成した2つの電圧電流変換手段の出力電流を、
電流比較手段で比較するようにしたものである。
【0033】本第12の発明は上記第2の目的を達成す
るために、カレントミラー回路の入力に抵抗を、またカ
レントミラー回路の出力に抵抗分圧手段を接続し、さら
に抵抗分圧手段の出力に電流発生手段を接続するように
したものである。
【0034】本第13の発明は上記第2の目的を達成す
るために、カレントミラー回路の出力に抵抗を、またカ
レントミラー回路の入力に抵抗分圧手段を接続し、さら
に抵抗分圧手段の出力に電流発生手段を接続するように
したものである。
【0035】
【作用】従って、本第1の発明によれば、カレントミラ
ー回路の入力のダイオード接続されたトランジスタの順
方向電圧の温度に対して負の変化をする電圧と、カレン
トミラー回路の出力電流と電流発生手段の電流が等しい
ときに得られる温度に対して正の変化をする入力電流・
抵抗積を加えた電圧が基準電圧になり、それらの電圧の
配合を変えることにより、温度特性が制御できるという
効果を有する。また、出力端子電圧を0.7V以下に設
定し、さらに電流発生手段を特開昭60−191508
にあるような低電圧動作型にすれば、装置電源電圧を約
0.9Vまで下げることができるという効果を有する。
【0036】また、本第2の発明によれば、カレントミ
ラー回路の入力と出力それぞれに抵抗分圧手段と2つの
電流発生手段とがあり、それぞれ対応する素子の電圧が
同じで電流が相似の相似回路を構成する。第1、第2入
力端電圧が等しいときに両回路は相似状態となり、カレ
ントミラー回路の出力電流と、その接続点にある電流発
生手段の電流が等しく、入力電圧と基準電圧が等しい状
態になる。入力端子が接続されたカレントミラー回路入
力の抵抗分圧手段の出力の電圧が変わることにより両回
路の相似状態が崩れ、カレントミラー回路の出力電流と
その接続点にある電流発生手段の電流の平衡が崩れ、出
力端子に入力端子の変化に応じた電流または電圧が得ら
れる。
【0037】そして、等価的にカレントミラー回路の入
力のダイオード接続されたトランジスタに電流発生手段
の電流が流れて得られた温度に対して負の変化をする順
方向電圧と、温度に対して正の変化をする電流発生手段
と抵抗分圧手段により得た電圧を加えた電圧に、抵抗分
圧手段の分圧比を乗じた値が基準電圧になるため約1.
25V以下に設定でき、また、それらの電圧の配合を変
えることにより、温度特性が制御できるという効果を有
する。また、基準電圧および出力端子電圧を0.7V以
下に設定し、電流発生手段を特開昭60−191508
にあるような低電圧動作型にすれば、電源電圧を約0.
9Vまで下げることができるという効果を有する。
【0038】また、本第3の発明によれば、カレントミ
ラー回路の入力に接続された抵抗分圧手段と2つの電流
発生手段とで構成される電圧電流変換手段があり、それ
ぞれ対応する素子の電圧が同じで電流が相似の相似回路
を構成する。第1、第2入力端電圧が等しいときに両回
路は相似状態となり、それぞれのカレントミラー回路の
出力電流は等しく、電流比較手段の出力はゼロになる。
一方の入力端子が接続されたカレントミラー回路の入力
の抵抗分圧手段の出力の電圧が変わることにより両回路
の相似状態が崩れ、出力端子に入力端子の変化に応じた
電流または電圧が得られる。
【0039】そして、等価的にカレントミラー回路の入
力のダイオード接続されたトランジスタに電流発生手段
の電流が流れて得られた温度に対して負の変化をする順
方向電圧と、温度に対して正の変化をする電流発生手段
と抵抗分圧手段により得た電圧を加えた電圧に、抵抗分
圧手段の分圧比を乗じた値が基準電圧になるため約1.
25V以下に設定でき、また、それらの電圧の配合を変
えることにより、温度特性が制御できるという効果を有
する。
【0040】また、基準電圧および出力端子電圧を0.
7V以下に設定し、電流発生手段を特開昭60−191
508にあるような低電圧動作型にし、電流比較手段を
カレントミラーにすれば、電源電圧を約0.9Vまで下
げることができるという効果を有する。
【0041】また、本第4の発明によれば、第2の発明
による構成のうち、カレントミラー回路の入力側の1つ
の電流発生手段と抵抗分圧手段の接地側の抵抗を除いた
構成をしているが、入力電圧が基準電圧に等しい場合、
それぞれ対応する素子の電圧が同じで電流が相似の相似
回路を構成する。第1、第2入力端電圧が等しいときに
両回路は相似状態となり、カレントミラー回路の出力電
流と、その接続点にある電流発生手段の電流が等しく、
入力電圧と基準電圧が等しい状態になる。入力端子が接
続されたカレントミラー回路入力の抵抗分圧手段の出力
の電圧が変わることにより両回路の相似状態が崩れ、カ
レントミラー回路の出力電流とその接続点にある電流発
生手段の電流の平衡が崩れ、出力端子に入力端子の変化
に応じた電流または電圧が得られる。
【0042】そして、等価的にカレントミラー回路の入
力のダイオード接続されたトランジスタに電流発生手段
の電流が流れて得られた温度に対して負の変化をする順
方向電圧と、温度に対して正の変化をする電流発生手段
と抵抗分圧手段により得た電圧を加えた電圧に、抵抗分
圧手段の分圧比を乗じた値の基準電圧になるため約1.
25V以下に設定でき、また、それらの電圧の配合を変
えることにより、温度特性が制御できるという効果を有
する。
【0043】また、基準電圧および出力端子電圧を0.
7V以下に設定し、電流発生手段を特開昭60−191
508にあるような低電圧動作型にすれば、電源電圧を
約0.9Vまで下げることができるという効果を有す
る。
【0044】さらに、電流発生手段などが減るので経済
的に構成できる効果を有する。また、本第5の発明によ
れば、第2の発明による構成のうち、カレントミラー回
路の出力側の1つの電流発生手段と抵抗分圧手段の接地
側の抵抗を除いた構成をしているが、入力電圧が基準電
圧に等しい場合、それぞれ対応する素子の電圧が同じで
電流が相似の相似回路を構成する。第1、第2入力端電
圧が等しいときに両回路は相似状態となり、カレントミ
ラー回路の出力電流と、その接続点にある電流発生手段
の電流が等しく、入力電圧と基準電圧が等しい状態にな
る。入力端子が接続されたカレントミラー回路入力の抵
抗分圧手段の出力の電圧が変わることにより両回路の相
似状態が崩れ、カレントミラー回路の出力電流とその接
続点にある電流発生手段の電流の平衡が崩れ、出力端子
に入力端子の変化に応じた電流または電圧が得られる。
【0045】そして、等価的にカレントミラー回路の入
力のダイオード接続されたトランジスタに電流発生手段
の電流が流れて得られた温度に対して負の変化をする順
方向電圧と、温度に対して正の変化をする電流発生手段
と抵抗分圧手段により得た電圧を加えた電圧に、抵抗分
圧手段の分圧比を乗じた値の基準電圧になるため約1.
25V以下に設定でき、また、それらの電圧の配合を変
えることにより、温度特性が制御できるという効果を有
する。
【0046】また、基準電圧および出力端子電圧を0.
7V以下に設定し、電流発生手段を特開昭60−191
508にあるような低電圧動作型にすれば、電源電圧を
約0.9Vまで下げることができるという効果を有す
る。
【0047】さらに、電流発生手段などが減るので経済
的に構成できる効果を有する。また、本第6の発明によ
れば、カレントミラー回路の入力と出力それぞれに抵抗
分圧手段と電流発生手段とがあり、それぞれ対応する素
子の電圧が同じで電流が相似の相似回路を構成する。第
1、第2入力端電圧が等しいときに両回路は相似状態と
なり、カレントミラー回路の出力電流と、その接続点に
ある電流発生手段の電流が等しく、入力電圧と基準電圧
が等しい状態になる。従って、入力端子が接続されたカ
レントミラー回路の入力の抵抗分圧後の出力電圧が変わ
ることにより両回路の相似状態が崩れ、カレントミラー
回路の出力電流とその接続点にある電流発生手段の電流
の平衡が崩れ、出力端子に入力端子の変化に応じた電流
または電圧が得られる。
【0048】そして、等価的にカレントミラー回路の入
力のダイオード接続されたトランジスタに電流発生手段
の電流が流れて得られた順方向電圧に、抵抗分圧手段の
分圧比を乗じた値が基準電圧になり、温度に対して負の
変化を基準電圧を持せることができ、さらに、電流発生
手段などが減るので経済的に構成できる効果を有する。
【0049】また、基準電圧および出力端子電圧を0.
7V以下に設定し、電流発生手段を特開昭60−191
508にあるような低電圧動作型にすれば、電源電圧を
約0.9Vまで下げることができるという効果を有す
る。
【0050】また、本第7の発明によれば、カレントミ
ラー回路の入力に接続された抵抗分圧手段と電流発生手
段とで構成される電圧電流変換手段があり、それぞれ対
応する素子の電圧が同じで電流が相似の相似回路を構成
する。第1、第2入力端電圧が等しいときに両回路は相
似状態となり、それぞれのカレントミラー回路の出力電
流は等しく、電流比較手段の出力はゼロになる。一方の
入力端子が接続されたカレントミラー回路の入力の抵抗
分圧の出力電圧が変わることにより両回路の相似状態が
崩れ、出力端子に入力端子の変化に応じた電流または電
圧が得られる。
【0051】そして、等価的にカレントミラー回路の入
力のダイオード接続されたトランジスタに電流発生手段
の電流が流れて得られた順方向電圧に、抵抗分圧手段の
分圧比を乗じた値が基準電圧になり、温度に対して負の
変化を基準電圧を持せることができ、さらに、電流発生
手段などが減るので経済的に構成できる効果を有する。
【0052】また、基準電圧および出力端子電圧を0.
7V以下に設定し、電流発生手段を特開昭60−191
508にあるような低電圧動作型にし、電流比較手段を
カレントミラーにすれば、電源電圧を約0.9Vまで下
げることができるという効果を有する。
【0053】また、本第8の発明によれば、第6の発明
による構成のうち、カレントミラー回路の入力側の抵抗
分圧手段の接地側の抵抗を除いた構成をしているが、入
力電圧が基準電圧に等しい場合、それぞれ対応する素子
の電圧が同じで電流が相似の相似回路を構成する。第
1、第2入力端電圧が等しいときに両回路は相似状態と
なり、カレントミラー回路の出力電流と、その接続点に
ある電流発生手段の電流が等しく、入力電圧と基準電圧
が等しい状態になる。入力端子が接続されたカレントミ
ラー回路入力の抵抗分圧手段の出力の電圧が変わること
により両回路の相似状態が崩れ、カレントミラー回路の
出力電流とその接続点にある電流発生手段の電流の平衡
が崩れ、出力端子に入力端子の変化に応じた電流または
電圧が得られる。
【0054】そして、等価的にカレントミラー回路の入
力のダイオード接続されたトランジスタに電流発生手段
の電流が流れて得られた順方向電圧に、抵抗分圧手段の
分圧比を乗じた値が基準電圧になり、温度に対して負の
変化を基準電圧を持せることができ、さらに、電流発生
手段などが減るので経済的に構成できる効果を有する。
【0055】また、基準電圧および出力端子電圧を0.
7V以下に設定し、電流発生手段を特開昭60−191
508にあるような低電圧動作型にすれば、電源電圧を
約0.9Vまで下げることができるという効果を有す
る。
【0056】また、本第9の発明によれば、第6の発明
による構成のうち、カレントミラー回路の出力側の抵抗
分圧手段の接地側の抵抗を除いた構成をしているが、入
力電圧が基準電圧に等しい場合、それぞれ対応する素子
の電圧が同じで電流が相似の相似回路を構成する。第
1、第2入力端電圧が等しいときに両回路は相似状態と
なり、カレントミラー回路の出力電流と、その接続点に
ある電流発生手段の電流が等しく、入力電圧と基準電圧
が等しい状態になる。入力端子が接続されたカレントミ
ラー回路入力の抵抗分圧手段の出力の電圧が変わること
により両回路の相似状態が崩れ、カレントミラー回路の
出力電流とその接続点にある電流発生手段の電流の平衡
が崩れ、出力端子に入力端子の変化に応じた電流または
電圧が得られる。
【0057】そして、等価的にカレントミラー回路の入
力のダイオード接続されたトランジスタに電流発生手段
の電流が流れて得られた順方向電圧に、抵抗分圧手段の
分圧比を乗じた値が基準電圧になり、温度に対して負の
変化を基準電圧を持せることができ、さらに、電流発生
手段などが減るので経済的に構成できる効果を有する。
【0058】また、基準電圧および出力端子電圧を0.
7V以下に設定し、電流発生手段を特開昭60−191
508にあるような低電圧動作型にすれば、電源電圧を
約0.9Vまで下げることができるという効果を有す
る。
【0059】また、本第10の発明によれば、カレント
ミラー回路の入力と出力それぞれに抵抗分圧手段と電流
発生手段とがあり、それぞれ対応する素子の電圧が同じ
で電流が相似の相似回路を構成する。第1、第2入力端
電圧が等しいときに両回路は相似状態となり、カレント
ミラー回路の出力電流と、その接続点にある電流発生手
段の電流が等しく、入力電圧と基準電圧が等しい状態に
なる。入力端子が接続されたカレントミラー回路入力の
抵抗分圧手段の出力の電圧が変わることにより両回路の
相似状態が崩れ、カレントミラー回路の出力電流とその
接続点にある電流発生手段の電流の平衡が崩れ、出力端
子に入力端子の変化に応じた電流または電圧が得られ
る。
【0060】そして、等価的にカレントミラー回路の入
力のダイオード接続されたトランジスタに電流発生手段
の電流が流れて得られた温度に対して負の変化をする順
方向電圧と、温度に対して正の変化をする電流発生手段
と抵抗分圧手段により得た電圧を加えた電圧に、抵抗分
圧手段の分圧比を乗じた値が基準電圧になるため約1.
25V以下に設定でき、また、それらの電圧の配合を変
えることにより、温度特性が制御できるという効果を有
する。
【0061】ここで設定できる基準電圧はダイオードの
順方向電圧以上に制限されるが、電流発生手段などが減
るので経済的に構成できる効果を有する。
【0062】また、電流発生手段を特開昭60−191
508にあるような低電圧動作型にすれば、電源電圧を
基準電圧+0.2Vまで下げることができるという効果
を有する。
【0063】また、本第11の発明によれば、カレント
ミラー回路の入力に接続された抵抗分圧手段と電流発生
手段とで構成される電圧電流変換手段があり、それぞれ
対応する素子の電圧が同じで電流が相似の相似回路を構
成する。第1、第2入力端電圧が等しいときに両回路は
相似状態となり、それぞれのカレントミラー回路の出力
電流は等しく、電流比較手段の出力はゼロになる。一方
の入力端子が接続されたカレントミラー回路の入力の抵
抗分圧手段の出力の電圧が変わることにより両回路の相
似状態が崩れ、出力端子に入力端子の変化に応じた電流
または電圧が得られる。
【0064】そして、等価的にカレントミラー回路の入
力のダイオード接続されたトランジスタに電流発生手段
の電流が流れて得られた温度に対して負の変化をする順
方向電圧と、温度に対して正の変化をする電流発生手段
と抵抗分圧手段により得た電圧を加えた電圧に、抵抗分
圧手段の分圧比を乗じた値が基準電圧になるため約1.
25V以下に設定でき、また、それらの電圧の配合を変
えることにより、温度特性が制御できるという効果を有
する。
【0065】ここで設定できる基準電圧はダイオードの
順方向電圧以上に制限されるが、電流発生手段などが減
るので経済的に構成できる効果を有する。
【0066】また、電流発生手段を特開昭60−191
508にあるような低電圧動作型にし、電流比較手段を
カレントミラーにすれば、電源電圧を基準電圧+0.2
Vまで下げることができるという効果を有する。
【0067】また、本第12の発明によれば、第10の
発明による構成のうち、カレントミラー回路の入力側の
電流発生手段と抵抗分圧手段の接地側の抵抗を除いた構
成をしているが、入力電圧が基準電圧に等しい場合、そ
れぞれ対応する素子の電圧が同じで電流が相似の相似回
路を構成する。第1、第2入力端電圧が等しいときに両
回路は相似状態となり、カレントミラー回路の出力電流
と、その接続点にある電流発生手段の電流が等しく、入
力電圧と基準電圧が等しい状態になる。入力端子が接続
されたカレントミラー回路入力の抵抗分圧手段の出力の
電圧が変わることにより両回路の相似状態が崩れ、カレ
ントミラー回路の出力電流とその接続点にある電流発生
手段の電流の平衡が崩れ、出力端子に入力端子の変化に
応じた電流または電圧が得られる。
【0068】そして、等価的にカレントミラー回路の入
力のダイオード接続されたトランジスタに電流発生手段
の電流が流れて得られた温度に対して負の変化をする順
方向電圧と、温度に対して正の変化をする電流発生手段
と抵抗分圧手段により得た電圧を加えた電圧に、抵抗分
圧手段の分圧比を乗じた値が基準電圧になるため約1.
25V以下に設定でき、また、それらの電圧の配合を変
えることにより、温度特性が制御できるという効果を有
する。
【0069】ここで設定できる基準電圧はダイオードの
順方向電圧以上に制限されるが、電流発生手段などが減
るので経済的に構成できる効果を有する。
【0070】また、電流発生手段を特開昭60−191
508にあるような低電圧動作型にすれば、電源電圧を
基準電圧+0.2Vまで下げることができるという効果
を有する。
【0071】また、本第13の発明によれば、第10の
発明による構成のうち、カレントミラー回路の出力側の
電流発生手段と抵抗分圧手段の接地側の抵抗を除いた構
成をしているが、入力電圧が基準電圧に等しい場合、そ
れぞれ対応する素子の電圧が同じで電流が相似の相似回
路を構成する。第1、第2入力端電圧が等しいときに両
回路は相似状態となり、カレントミラー回路の出力電流
と、その接続点にある電流発生手段の電流が等しく、入
力電圧と基準電圧が等しい状態になる。入力端子が接続
されたカレントミラー回路入力の抵抗分圧手段の出力の
電圧が変わることにより両回路の相似状態が崩れ、カレ
ントミラー回路の出力電流とその接続点にある電流発生
手段の電流の平衡が崩れ、出力端子に入力端子の変化に
応じた電流または電圧が得られる。そして、等価的にカ
レントミラー回路の入力のダイオード接続されたトラン
ジスタに電流発生手段の電流が流れて得られた温度に対
して負の変化をする順方向電圧と、温度に対して正の変
化をする電流発生手段と抵抗分圧手段により得た電圧を
加えた電圧に、抵抗分圧手段の分圧比を乗じた値が基準
電圧になるため約1.25V以下に設定でき、また、そ
れらの電圧の配合を変えることにより、温度特性が制御
できるという効果を有する。
【0072】ここで設定できる基準電圧はダイオードの
順方向電圧以上に制限されるが、電流発生手段などが減
るので経済的に構成できる効果を有する。
【0073】また、電流発生手段を特開昭60−191
508にあるような低電圧動作型にすれば、電源電圧を
基準電圧+0.2Vまで下げることができるという効果
を有する。
【0074】
【実施例】図1(a)は本第1の発明の第1の実施例の
構成を示すものであり、特に基準電圧が温度に依存しな
いように設定した例である。図1(a)において、2は
増幅装置の入力端子で電圧源1からの電圧が加わってお
り、3は増幅装置の出力端子である。11は抵抗、14
は電流源、12、13はトランジスタでカレントミラー
回路を構成している。
【0075】次に上記第1の発明の第1の実施例の動作
について説明する。図1(a)において、入力端子2よ
り流入する電流をI2とすると、入力端子2の電圧V1
は、トランジスタ12のベース電位Vb12と、抵抗1
1の抵抗値R11に電流I2を乗じたものとを加えたも
のになり、(式8)で表される。
【0076】 V1=Vb12+R11×I2‥‥(式8) 電流I2は抵抗11とトランジスタ12のベース・コレ
クタの接続点Aで、コレクタ電流Ic12とベース電流
(Ib12+Ib13)に分流しているが、トランジス
タの電流増幅率hfeが非常に大きいのでベース電流
(Ib12+Ib13)を無視して考え、さらにトラン
ジスタ12と13はカレントミラー回路を構成している
ため各コレクタ電流Ic12とIc13は等しくなるの
で、これらから(式10)が得られる。
【0077】 I2=Ic12+(Ib12+Ib13)‥‥(式9) ∴I2≒Ic12=Ic13‥‥(式10) いま、電圧V1が小さいとき、カレントミラー回路の入
力電流であるIc12も小さく、またその出力電流であ
るIc13も小さくなる。するとトランジスタ13のコ
レクタ電流Ic13は電流源14の電流値Icsより小
さいので、出力端子3には電流が吐き出す方向に流れよ
うとし出力電圧V3は高電位となる。一方、電圧V1が
大きいときは逆に、トランジスタ13のコレクタ電流I
c13は電流源14の電流値Icsより大きいので、出
力端子3には電流が吸い込む方向に流れようとし出力電
圧V3は低電位となる。
【0078】この動作は丁度、入力端子2が反転入力
で、非反転入力に基準電圧が接続され、出力端子3が出
力に接続された増幅器の動作と等価である。この基準電
圧の大きさは次のようにして求めることができる。すな
わち、入力端子2の電圧V1が基準電圧と等しくなると
出力端子3には電流の出入りがなくなるので、このよう
な電圧V1の条件を求めれば基準電圧の値を知ることが
できる。
【0079】まず、出力端子3に電流の出入りがないこ
と、および(式10)から(式11)が得られる。
【0080】 I14=Ic13=I12≒I2‥‥(式11) 従って、トランジスタ12のベース電位Vb12は(式
12)で表すことができる。
【0081】 Vb12=k×T/q×ln(I2/Is)‥‥(式12) 一方、電流源14も特開昭60−191508にあるよ
うなバンドギャップ電流源で、その電流値Icsは(式
4)で決定されている。
【0082】従って、このような状態の入力端子2の電
圧V1は(式8)、(式11)、(式4)を用いて表す
と、(式13)のようになり、この値V1′がこの増幅
装置の基準電圧になる。
【0083】 V1′=Vb12+(k×T/q)×ln(N)×R11/Rcs‥‥(式1 3) (式13)の第1項はダイオードの順方向電圧であり、
その値は約650mVであり、温度に対して−2mV/
degで変化することが一般によく知られている。
【0084】従って(式13)の第2項の温度に対する
変化を、第1項のそれと極性が反対で大きさが等しくな
るような値に設定すれば、第1項、第2項の温度に対す
る電圧変化は相殺することができる。最終的に基準電圧
V1′を温度に依存しない電圧にすることができる。
【0085】まず、第2項を絶対温度Tで微分して、温
度に対する電圧変化を求め、これを+2mVと置けば
(式14)のようになる。
【0086】 d[(式13)第2項]/dT=(k/q)×ln(N)×R51/Rcs =+2mV‥‥(式14) (式14)を(式13)の第2項に代入し、さらにT=
300゜Kとすると、(式15)のようになる。
【0087】 [(式13)第2項]=d[(式13)第2項]/dT×T =+2mV×300゜K=600mV‥‥(式15) 従って、(k×T/q)×ln(N)×R11/Rcs
またはR11×Icsが600mVになるように各定数
を設定すれば、基準電圧V1′は(式13)より約1.
25Vになり、最終的に温度に依存しない電圧に設定す
ることができる。
【0088】また、電流源14の端子電圧は出力端子3
に接続される負荷により決まる、がトランジスタ13の
ようなエミッタ接地トランジスタのベースをここに接続
すればダイオードの順方向電圧になるため、電流源14
を特開昭60−191508に記載されているような構
成で実現すれば、電源電圧を0.9V程度まで下げて使
うことができる。従って基準電圧より低い電源電圧で増
幅装置を駆動することができる。
【0089】なお、(式13)から基準電圧は、抵抗値
R11および電流源14の電流を設定する抵抗Rcsの
比の形になり抵抗値の絶対値に依存しなくなり回路形成
が容易になる。
【0090】このように、上記第1の発明の第1の実施
例によれば、(式13)で表される基準電圧V1′がダ
イオード接続されたトランジスタ12の順方向電圧と、
抵抗11と電流源14の電流値Icsにより得た絶対温
度Tに抵抗比などの温度に依存しない係数を乗じた大き
さの電圧を、加えた形で表されるため、それらの電圧の
配合を変えることにより温度特性が制御でき、さらの従
来より1つ少ない電流源で構成できる利点を有する。
【0091】さらに電流源14の端子電圧をダイオード
の順方向電圧になるように構成できるため、電流源を特
開昭60−191508にあるような低電圧動作型を利
用することにより、電源電圧を約0.9Vまで下げて使
うことができる。
【0092】さらに基準電圧に関係する抵抗13と電流
源14の電流設定抵抗Rcsの値が(式13)上で比の
形になっているので絶対値の精度に依存することなく半
導体集積回路でも容易に構成できるという効果を有す
る。
【0093】図1(b)は本第1の発明の第2の実施例
の構成を示すものである。図1(b)は、上記第1の発
明の第1の実施例の図1(a)におけるトランジスタ1
3のコレクタと電流源14の接続点Bと、出力端子3と
の間に、トランジスタ15と電流源16を追加して構成
したものである。
【0094】次に上記第1の発明の第2の実施例の動作
について説明する。図1(b)において、V1が小さい
とき、カレントミラー回路の入力電流であるトランジス
タ12のコレクタ電流Ic12も小さく、またその出力
電流であるトランジスタ13のコレクタ電流Ic13も
小さくなるので、トランジスタ13のコレクタ電流Ic
13は電流源14の電流値Icsより小さくなり、トラ
ンジスタ15のベース電流Ib15は増加し、コレクタ
電流Ic15も増加する。するとコレクタ電流Ic15
は電流源16のI16より大きいので、出力端子3には
電流が吸い込む方向に流れようとし出力電圧V3は低電
位となる。一方、V1が大きいときは逆に、トランジス
タ13のコレクタ電流Ic13は電流源14の電流値I
csより大きくなり、トランジスタ15のベース電流I
b15は減少し、コレクタ電流Ic15も減少する。す
るとコレクタ電流Ic15は電流源16の電流I16よ
り小さいので、出力端子3には電流が吐き出す方向に流
れようとし出力電圧V3は高電位となる。
【0095】この動作は上記第1の発明の第1の実施例
と出力の極性が異なる点を除けば同様であり、入力端子
2が非反転入力で反転入力に基準電圧が接続され出力端
子3が出力に接続された増幅器の動作と等価である。
【0096】従って、基準電圧も上記第1の発明の第1
の実施例と同じ方法で求められる。まず、出力端子3に
電流の出入りがないことから(式16)が得られる。
【0097】I16=Ic15‥‥(式16) このとき、電流源14とトランジスタ13のコレクタ・
ベースの接続点Bにおける各電流の関係は(式17)に
より表すことができる。
【0098】 Ics=Ic13+Ib15‥‥(式17) いま、電流源16の電流I16を電流源14の電流値I
csの2倍に設定し、(式16)を利用すると、(式1
7)は(式18)のようになる。
【0099】 Ics=Ic13+2×Ics/hfe‥‥(式18) ただし、hfe:トランジスタの電流増幅率 一方、接続点Aにおける各電流の関係は上記第1の発明
の第1の実施例の(式9)と同じであるため、これもI
csとhfeと(式10)の関係から(式19)で表す
ことができる。
【0100】 I2=Ic12+2×Ics/hfe‥‥(式19) ∴I2=Ics‥‥(式20) 従って、(式20)よりトランジスタのベース電流の影
響が出ていないことが解る。
【0101】すなわち、上記第1の発明の第1の実施例
では、トランジスタの電流増幅率hfeが非常に大きい
として、トランジスタ12、13のベース電流Ib1
2、Ib13を無視して考えていたが、厳密にはわずか
な誤差を招くため、この第1の発明の第2の実施例のよ
うにトランジスタ15と電流源16を新たに設け、ベー
ス電流の影響を取り除くことにより、基準電圧の精度を
向上させ、トランジスタのhfeのばらつきに依存しな
いように構成できる。
【0102】このように、上記第1の発明の第2の実施
例によっても、上記第1の発明の第1の実施例と同様の
利点を有し、さらにトランジスタのベース電流の影響を
なくすることができる効果も併せ持つことができる。
【0103】なお、ベース電流の影響を取り除く方法
は、接続点Aから抜かれているトランジスタのベース電
流と同じ大きさの電流を接続点Bより抜くものであれ
ば、他の方法によって実現しても良い。
【0104】図2は本第2の発明の実施例の構成を示す
ものであり、特に基準電圧が温度に依存しないように設
定した例である。図2において、2は増幅装置の第1の
入力端子で電圧源1からの電圧が加わり、4も同様に第
2の入力端子で電圧源5からの電圧が加わっており、3
は増幅装置の出力端子である。22、23、32、33
は抵抗、21、24、31、34は電流源、25、35
はトランジスタでカレントミラー回路を構成している。
【0105】次に上記第2の発明の実施例の動作につい
て説明する。図2において、まず電圧源1、5が入力端
子2、4に接続されていない状態で説明する。このよう
な状態の図2はトランジスタ25がダイオード接続され
ている点を除けば、左右同様の構成で同様の定数を持っ
ている。すなわち、抵抗22と抵抗32、抵抗23と抵
抗33、電流源21と電流源31、電流源24と電流源
34、トランジスタ25とトランジスタ35がそれぞれ
対応して構成されている。まず左側にある抵抗22、抵
抗23、電流源21、電流源24、ダイオード接続され
たトランジスタ25に着目し、図14(a)、(b)、
(c)とともに説明する。
【0106】図14(a)において、信号源が2つある
ので、重ね合わせの理を用いて解析するため、まず電流
源21をオープンにして考える。図14(b)はダイオ
ード接続されたトランジスタ25の部分を電圧源251
と抵抗252を用いた等価回路250で表している。電
圧源251の値V251と抵抗252の抵抗値R252
はそれぞれ(式21)(式22)で表せる。
【0107】 V251=Vf25‥‥(式21) R252=(k×T/q)/Ic25‥‥(式22) ただし、Vf25:トランジスタ25の順方向電圧 Ic25:トランジスタ25のコレクタ電流 さらに、図14(c)は等価回路250と抵抗22、2
3を鳳・テブナンの定理を用いて等価回路220で表し
ている。電圧源221の値V221と抵抗222の抵抗
値R222はそれぞれ(式23)、(式24)で表せ
る。
【0108】 V221=Vf25×R23/(R22+R252+R23)‥‥(式23) R222=(R22+R252)×R23/(R22+R252+R23)‥ (式24) ただし、R22:抵抗22の抵抗値 R23:抵抗23の抵抗値 ここで電流源21を考慮する。この電流源21も特開昭
60−191508にあるようなバンドギャップ電流源
で、その電流値Icsは(式4)で決定されている。
【0109】電流源21の電流値Icsは抵抗222を
通じて電圧源221に流れ込むため、入力端子2の電圧
V2は(式25)で表せる。
【0110】 V2=V221+R222×Ics ∴V2=M×{Vf25+(k×T/q)×ln(N)×(R22+R252) /Rcs}‥‥(式25) ただし、M=R23/(R22+R252+R23) この(式25)は第1の発明の第1の実施例の(式1
3)とよく似ており、第1の発明の第1の実施例と同様
のアプローチで温度に依存しない電圧V2を創ることが
できる。すなわち、(式25)の{ }内の第1項はダ
イオード接続されたトランジスタの順方向電圧で、約6
50mVであり、温度に対して−2mV/degで変化
するするので、{ }内の第2項の温度に対する変化を
+2mV/degになるように(R22+R252)と
電流源の電流を設定する抵抗値Rcsを設定すれば、第
1項、第2項の温度に対する電圧変化は相殺することが
できる。この値は(式15)と同じになる。最終的に電
圧V2を温度に依存しない電圧にすることができ、さら
にその大きさをMにより自由に設定できる。
【0111】例えば、電圧V2を0.5Vに設定する場
合、M=0.5V/1.25Vと設定し、抵抗22、抵
抗23、電流源24、電流源21のそれぞれの抵抗値で
あるR22、R23、I24、Icsを(式4)(式2
1)〜(式25)により決定することができる。
【0112】なお、抵抗値R252が抵抗値R22より
十分小さければ電圧V2は、抵抗値R22、R23およ
び電流源21の電流を設定する抵抗Rcsの比の形にな
り抵抗値の絶対値に依存しなくなり回路形成が容易にな
る。
【0113】このようにして得られた回路定数を図2の
右側のそれぞれに対応する素子に割り付けると図2の左
側と右側はトランジスタ25・35から成るカレントミ
ラー回路により対応する素子の電圧および電流が同一の
相似回路を構成する。
【0114】図2において、電流源24の電流I24
は、接続点Aで抵抗22に流入する電流I22と、トラ
ンジスタ25のコレクタ電流Ic25と、トランジスタ
25、トランジスタ35のベース電流(Ib25+Ib
35)に分流しているが、トランジスタの電流増幅率h
feが非常に大きいのでベース電流(Ib25+Ib3
5)を無視して考えると(式27)で表される。
【0115】 I24=I22+Ic25+(Ib25+Ib35)‥‥(式26) ∴Ic25≒I24−I22‥‥(式27) 一方、電流源34の電流I34は、接続点Bで抵抗32
に流入する電流I32とトランジスタ35のコレクタ電
流Ic25に分流していて、さらにトランジスタ25・
35はカレントミラー回路を構成しているため各コレク
タ電流Ic25と電流値Ic35は等しくなるのでこれ
らから(式29)が得られる。
【0116】I34=I32+Ic35‥‥(式28) ∴Ic35=I34−I32=Ic25‥‥(式29) ところが、電流値I24と電流値I34は同じ値に設定
されているため、(式27)、(式29)より I22≒I32‥‥(式30) となる。従って、左側および右側のそれぞれの電流が等
しく、素子定数も等しいため、それぞれの電圧も等しく
なり、これらは相似動作をしていることになる。
【0117】これまでの説明は接続点Bにつながる出力
端子3には負荷がない状態であり、出力端子3には電流
の出入りがない。ところが、この出力端子3に電流の出
入りがない状態は上記第1の発明の第1の実施例にあっ
た入力端子2の電圧V2が基準電圧と等しくなっている
ときの状態と同じである。
【0118】従って、いま(式25)で得られた電圧V
2の大きさを持つ電圧源1を入力端子2に、同様に電圧
源5を入力端子4に接続しても、しなくても、この相似
動作の状態は変わらない。
【0119】いま電圧源5が未接続で、電圧源1が接続
されている場合、電圧源1により供給された電圧V1が
基準電圧V2より小さいとき、抵抗22の端子間電圧が
大きくなり電流I22が増えるため、カレントミラー回
路の入力電流であるIc25が小さくなり、カレントミ
ラー回路の出力電流であるIc35も小さくなる。する
と接続点Bに流入する電流が増えるため、抵抗32の電
流I32が大きくなり、出力端子3のV3は高電位とな
る。一方、V1が大きいときは逆に、抵抗22の端子間
電圧が小さくなり電流I22が減るため、カレントミラ
ー回路の入力電流である電流値Ic25が大きくなり、
カレントミラー回路の出力電流である電流値Ic35も
大きくなる。すると接続点Bに流入する電流が減るた
め、抵抗32の電流I32が小さくなり、出力端子3の
出力電圧V3は低電位となる。
【0120】この動作は丁度、入力端子2が反転入力
で、非反転入力である入力端子4に基準電圧が接続され
出力端子3が出力に接続された増幅器の動作と等価であ
る。
【0121】これまでは、入力端子2に電圧を加えて入
力端子4は未接続のときの動作であったが、入力端子4
に電圧を加えて入力端子2を未接続にしても、極性が逆
になるだけで同様の動作をする。そのときは、入力端子
4が非反転入力で、反転入力である入力端子2に基準電
圧が接続され出力端子3が出力に接続された増幅器の動
作と等価になる。
【0122】そして、この基準電圧は(式25)で表さ
れ、温度に依存しない1.25V以下の値が設定でき
る。
【0123】このように、上記第2の発明の実施例によ
れば、(式25)で表される基準電圧V2が、ダイオー
ド接続されたトランジスタ25と電流源24により得た
順方向電圧と、抵抗22、抵抗23とから成る抵抗分圧
手段と電流源21により得た絶対温度Tに抵抗比などの
温度に依存しない係数を乗じた大きさの電圧を、加えた
形で表されるため、それらの電圧の配合を変えることに
より温度特性が制御でき、さらにその大きさをMなる係
数により容易に設定できる利点を有する。
【0124】また、電流源24、電流源34の端子電圧
はダイオードの順方向電圧であり、また抵抗分圧手段の
出力である抵抗22と抵抗23、および抵抗32と抵抗
33の接続点の電圧をダイオードの順方向電圧以下に設
定すれば、電流源を特開昭60−191508にあるよ
うな低電圧動作型を利用することにより、電源電圧を約
0.9Vまで下げて使うことができる。
【0125】さらに基準電圧に関係する抵抗22、抵抗
23、抵抗32、抵抗33の値が(式25)上で比の形
になっているので絶対値の精度に依存することなく半導
体集積回路でも容易に構成できるという効果を有する。
【0126】さらに、(式25)から、温度に対する特
性は(R22+R252)/Rcsで決定でき、R23
に依存しないので、基準電圧の決定はR23で自由に制
御できるという効果を有する。
【0127】図3は本第3の発明の実施例の構成を示す
ものである。図3は、上記第2の発明の実施例の図3に
おける右側の相似回路のトランジスタ35以外を削除し
て構成した第1の電圧電流変換手段と、これと同様に、
入力端子4、抵抗42、43、電流源41、44、トラ
ンジスタ45、55から成る第2の電圧電流変換手段
と、トランジスタ6、7と電圧源8から成る電流比較手
段9とから構成されており、3は増幅装置の出力端子で
ある。
【0128】次に上記第3の発明の実施例の動作につい
て説明する。上記第3の発明の実施例の第1の電圧電流
変換手段の動作は、同じ構成を持つ上記第2の発明の実
施例の図2の左側の相似回路と同じ動作をする。第2の
電圧電流変換手段の動作も同様である。それぞれの入力
端子2、4に電圧が加えられていない時の電圧は、上記
第2の発明の実施例と同様に(式25)で表される。そ
して、第1、第2の電圧電流変換手段のそれぞれ対応す
る部分の電流が等しく、素子定数も等しいとすると、そ
れぞれの電圧も等しくなり、これらは相似動作をしてい
ることになる。従って、第1、第2の電圧電流変換手段
の出力であるトランジスタ35、55のコレクタ電流は
同じ値であり、それらを比較する電流電圧比較手段9の
出力端子3の電流はゼロになる。すなわち、電圧電流比
較手段9を構成するカレントミラーに入力されるトラン
ジスタ55のコレクタ電流は、同じ大きさで向きが反対
の電流に変換されて出力に現れ、トランジスタ35のコ
レクタ電流と比較され、差の電流が出力端子3に現れ
る。
【0129】この出力端子3に電流の出入りがない状態
は、上記第2の発明の実施例にあった入力端子2の電圧
V2が基準電圧と等しくなっているときの状態と同じで
ある。このことは、それぞれの入力端子2、4に加わる
電圧が等しいときも同様である。従って、2つの電圧電
流変換手段と、電流比較手段とにより構成しても上記第
2の発明の実施例と同様の効果を有することができる。
【0130】図4は本第4の発明の実施例の構成を示す
ものである。図4は、上記第2の発明の実施例の図2に
おける電流源21と抵抗23を除いたものであり、それ
以外はすべて同じ構成である。
【0131】次に上記第4の発明の実施例の動作につい
て説明する。上記第4の発明の実施例の動作は、基本的
に上記第2の発明の実施例と同じである。すなわち、上
記第2の発明の実施例の図2で、入力端子2に入力され
る電圧源1の信号源インピダンスが抵抗22の抵抗値R
22より十分小さければ、抵抗22に流れる電流は電圧
源1の電圧V1で決まり、上記第2の発明の実施例の動
作と同様に(式25)で得られた基準電圧V2との電位
差に応じた出力電流または電圧が出力端子3に現れる。
このときの電流源21の電流は電圧源1に流れ込み、ま
た抵抗23に流れる電流は電圧源1から供給され電圧V
1の値に応じた大きさになる。従って、これらの素子は
この増幅装置の動作にはほとんど寄与していないことが
分かる。従って、電流源21と抵抗23を除いても上記
第2の発明の第1の実施例と同様の効果を有することが
できる。
【0132】しかしながら、上記第2の発明の実施例の
図2では電圧源1を接続していない場合、入力端子2の
電位は基準電圧V2と同じ電位になるが、上記第4の発
明の実施例の図4ではダイオードの順方向電圧になり、
この点が異なる。このことは入力される電圧源1の信号
源インピダンスが大きいときに、入力端子2の電圧が電
圧源の無負荷電圧値からどの方向に引っ張られるか、と
いう現象になって現れる。しかし、入力端子4の電位は
基準電圧V2と同じ電位になる。
【0133】このように、上記第4の発明の実施例によ
っても、上記第2の発明の実施例と同様の利点を有し、
さらに電圧源21と抵抗23が不要になり、より簡素な
構成にできる効果も併せ持つことができる。
【0134】図5は本第5の発明の実施例の構成を示す
ものである。図5は、上記第2の発明の実施例の図2に
おける電流源31と抵抗33を除いたものであり、入力
端子4に電圧源5が接続されている以外はすべて同じ構
成である。
【0135】次に上記第5の発明の実施例の動作につい
て説明する。上記第5の発明の実施例の動作は、基本的
に上記第2の発明の実施例と同じである。すなわち、上
記第2の発明の実施例の図2で、入力端子4に入力され
る電圧源5の信号源インピダンスが抵抗32の抵抗値R
32より十分小さければ、抵抗32に流れる電流は電圧
源5の電圧V1で決まり、上記第2の発明の実施例の動
作と同様に(式25)で得られた基準電圧V2との電位
差に応じた出力電流または電圧が出力端子3に現れる。
このときの電流源31の電流は電圧源5に流れ込み、ま
た抵抗33に流れる電流は電圧源5から供給され電圧V
5の値に応じた大きさになる。従って、これらの素子は
この増幅装置の動作にはほとんど寄与していないことが
分かる。従って、電流源31と抵抗33を除いても上記
第2の発明の第1の実施例と同様の効果を有することが
できる。
【0136】しかしながら、上記第2の発明の実施例の
図2では電圧源5を接続していない場合、入力端子4の
電位は基準電圧V2と同じ電位になるが、上記第5の発
明の実施例の図5ではダイオードの順方向電圧になり、
この点が異なる。このことは入力される電圧源5の信号
源インピダンスが大きいときに、入力端子4の電圧が電
圧源の無負荷電圧値からどの方向に引っ張られるか、と
いう現象になって現れる。しかし、入力端子2の電位は
基準電圧V2と同じ電位になる。
【0137】このように、上記第5の発明の実施例によ
っても、上記第2の発明の実施例と同様の利点を有し、
さらに電圧源31と抵抗33が不要になり、より簡素な
構成にできる効果も併せ持つことができる。
【0138】図6は本第6の発明の実施例の構成を示す
ものである。図6は、上記第2の発明の実施例の図2に
おける電流源21、31を除いたものであり、それ以外
はすべて同じで、トランジスタ25がダイオード接続さ
れている点を除けば、左右同様の構成で同様の定数を持
っている。すなわち、抵抗22と抵抗32、抵抗23と
抵抗33、電流源24と電圧源34、トランジスタ25
とトランジスタ35がそれぞれ対応して構成されてい
る。
【0139】次に上記第6の発明の実施例の動作につい
て説明する。上記第6の発明の実施例の動作は、基本的
に上記第2の発明の実施例と同じで、入力端子2、4が
ともにオープンまたは一方がオープンで、他方が基準電
圧に等しいとき、左右の回路は相似動作をする。しか
し、基準電圧の値は電流源21、電流源31がないため
に第2の発明の第1の実施例の(式25)の電流源の電
流を設定する抵抗Rcsの値を無限大にした(式31)
で表される大きさになる。 ∴V2=M×Vf25‥‥(式31) ただし、M=R23/(R22+R252+R23) このように、上記第6の発明の実施例の図6では、その
基準電圧の源をダイオード接続されたトランジスタの順
方向電圧を利用しているため、約650mVを基準にす
ると温度に対して−2mV/degで変化する特性を持
ち、基準電圧はこれに係数Mを乗じることにより自由に
設定できる。これは温度に対して負の変化を持つ基準電
圧が必要な場合や、基準電圧の温度特性に制約がなく素
子数を減らしたい場合などのとき、上記第2の発明の第
1の実施例と比べ、電流源が2つ減らすことができるの
で構成上とても有利である。この基準電圧の温度特性が
負で制御できない点を除くと、上記第6の発明の実施例
は、上記第2の発明の第1の実施例と同様の利点を有す
る。
【0140】また、電流源24、34の端子電圧はダイ
オードの順方向電圧以上にはならないため、電流源を特
開昭60−191508にあるような低電圧動作型を利
用すれば、約0.9V電源電圧まで下げて利用すること
ができる。
【0141】なお、抵抗値R252が抵抗値R22より
十分小さければ電圧V2は、抵抗値R22および抵抗値
R23の比の形になり抵抗値の絶対値に依存しなくなり
回路形成が容易になる。
【0142】図7は本第7の発明の実施例の構成を示す
ものである。図7は、上記第6の発明の実施例の図6に
おける右側の相似回路のトランジスタ35以外を削除し
て構成した第1の電圧電流変換手段と、これと同様に、
入力端子4、抵抗42、43、電流源44、トランジス
タ45、55から成る第2の電圧電流変換手段と、トラ
ンジスタ6、7と電圧源8から成る電流比較手段9とか
ら構成されており、3は増幅装置の出力端子である。
【0143】次に上記第7の発明の実施例の動作につい
て説明する。上記第7の発明の実施例の第1の電圧電流
変換手段の動作は、同じ構成を持つ上記第6の発明の実
施例の図6の左側の相似回路と同じ動作をする。第2の
電圧電流変換手段の動作も同様である。それぞれの入力
端子2、4に電圧が加えられていない時の電圧は、上記
第6の発明の実施例と同様に(式31)で表される。そ
して、第1、第2の電圧電流変換手段のそれぞれ対応す
る部分の電流が等しく、素子定数も等しいとすると、そ
れぞれの電圧も等しくなり、これらは相似動作をしてい
ることになる。従って、第1、第2の電圧電流変換手段
の出力であるトランジスタ35、55のコレクタ電流は
同じ値であり、それらを比較する電流電圧比較手段9の
出力端子3の電流はゼロになる。すなわち、電圧電流比
較手段9を構成するカレントミラーに入力されるトラン
ジスタ55のコレクタ電流は、同じ大きさで向きが反対
の電流に変換されて出力に現れ、トランジスタ35のコ
レクタ電流と比較され、差の電流が出力端子3に現れ
る。
【0144】この出力端子3に電流の出入りがない状態
は上記第6の発明の実施例にあった入力端子2の電圧V
2が基準電圧と等しくなっているときの状態と同じであ
る。このことは、それぞれの入力端子2、4に加わる電
圧が等しいときも同様である。従って、2つの電圧電流
変換手段と、電流比較手段とにより構成しても上記第6
の発明の実施例と同様の効果を有することができる。
【0145】このように、上記第7の発明の実施例によ
っても、上記第6の発明の実施例と同様の利点を有する
ことができる。
【0146】図8は本第8の発明の実施例の構成を示す
ものである。図8は、上記第6の発明の実施例の図6に
おける抵抗23を除いたものであり、それ以外はすべて
同じ構成である。
【0147】次に上記第8の発明の実施例の動作につい
て説明する。上記第8の発明の実施例の動作は、基本的
に上記第6の発明の実施例と同じである。すなわち、上
記第6の発明の実施例の図6で、入力端子2に入力され
る電圧源1の信号源インピダンスが抵抗22の抵抗値R
22より十分小さければ、抵抗22に流れる電流は電圧
源1の電圧V1で決まり、上記第6の発明の実施例の動
作と同様に(式31)で得られた基準電圧V2との電位
差に応じた出力電流または電圧が出力端子3に現れる。
このときの抵抗23に流れる電流は電圧源1から供給さ
れ電圧V1の値に応じた大きさになる。従って、これら
の素子はこの増幅装置の動作にはほとんど寄与していな
いことが分かる。従って、抵抗23を除いても上記第6
の発明の実施例と同様の効果を有することができる。
【0148】しかしながら、上記第6の発明の実施例の
図6では電圧源1を接続していない場合、入力端子2の
電位は基準電圧V2と同じ電位になるが、上記第8の発
明の実施例の図8ではダイオードの順方向電圧になり、
この点が異なる。このことは入力される電圧源1の信号
源インピダンスが大きいときに、入力端子2の電圧が電
圧源の無負荷電圧値からどの方向に引っ張られるか、と
いう現象になって現れる。しかし、入力端子4の電位は
基準電圧V2と同じ電位になる。
【0149】このように、上記第8の発明の実施例によ
っても、上記第6の発明の実施例と同様の利点を有し、
さらに抵抗23が不要になり、より簡素な構成にできる
効果も併せ持つことができる。
【0150】図9は本第9の発明の実施例の構成を示す
ものである。図9は、上記第6の発明の実施例の図6に
おける抵抗33を除いたものであり、それ以外はすべて
同じ構成である。
【0151】次に上記第9の発明の実施例の動作につい
て説明する。上記第9の発明の実施例の動作は、基本的
に上記第6の発明の実施例と同じである。すなわち、上
記第6の発明の実施例の図6で、入力端子4に入力され
る電圧源5の信号源インピダンスが抵抗32の抵抗値R
32より十分小さければ、抵抗32に流れる電流は電圧
源1の電圧V1で決まり、上記第6の発明の実施例の動
作と同様に(式31)で得られた基準電圧V2との電位
差に応じた出力電流または電圧が出力端子3に現れる。
このときの抵抗33に流れる電流は電圧源1から供給さ
れ電圧V5の値に応じた大きさになる。従って、これら
の素子はこの増幅装置の動作にはほとんど寄与していな
いことが分かる。従って、抵抗33を除いても上記第6
の発明の実施例と同様の効果を有することができる。
【0152】しかしながら、上記第6の発明の実施例の
図6では電圧源5を接続していない場合、入力端子4の
電位は基準電圧V2と同じ電位になるが、上記第9の発
明の実施例の図9ではダイオードの順方向電圧になり、
この点が異なる。このことは入力される電圧源5の信号
源インピダンスが大きいときに、入力端子4の電圧が電
圧源の無負荷電圧値からどの方向に引っ張られるか、と
いう現象になって現れる。しかし、入力端子2の電位は
基準電圧V2と同じ電位になる。
【0153】このように、上記第9の発明の実施例によ
っても、上記第6の発明の実施例と同様の利点を有し、
さらに抵抗33が不要になり、より簡素な構成にできる
効果も併せ持つことができる。
【0154】図10は本第10の発明の実施例の構成を
示すものである。図10は、上記第2の発明の実施例の
図2における電流源24、34を除いたものであり、そ
れ以外はすべて同じで、トランジスタ25がダイオード
接続されている点を除けば、左右同様の構成で同様の定
数を持っている。すなわち、抵抗22と抵抗32、抵抗
23と抵抗33、電流源21と電流源31、トランジス
タ25とトランジスタ35がそれぞれ対応して構成され
ている。
【0155】次に上記第10の発明の実施例の動作につ
いて説明する。上記第10の発明の実施例の動作は、基
本的に上記第2の発明の第1の実施例と同じで、入力端
子2、4がともにオープンまたは一方がオープンで、他
方が基準電圧に等しいとき、左右の回路は相似動作をす
る。しかし、基準電圧の値は電流源24、電流源34が
ないためにダイオードの順方向電圧以上に設定する必要
がある。すなわち、上記第2の発明の実施例にあった電
流源24、電流源34が接続点A、接点Bに供給してい
た電流を、電流源21、電流源31から抵抗22、抵抗
32を経由して行わせるようにしたものである。
【0156】このように構成しても基準電圧は、上記第
2の発明の実施例と同様であり、(式25)で表され
る。
【0157】このように、基準電圧がダイオードの順方
向電圧以上であるとき、上記第10の発明の実施例によ
っても、上記第2の発明の実施例と同様の利点を有し、
さらに電圧源24、電流源34が不要になり、より簡素
な構成にできる効果も併せ持つことができる。
【0158】なお、抵抗値R252が抵抗値R22より
十分小さければ電圧V2は、抵抗値R22および抵抗値
R23の比の形になり抵抗値の絶対値に依存しなくなり
回路形成が容易になる。
【0159】図11は本第11の発明の実施例の構成を
示すものである。図11は、上記第10の発明の実施例
の図10における右側の相似回路のトランジスタ35以
外を削除して構成した第1の電圧電流変換手段と、これ
と同様に、入力端子4、抵抗42、43、電流源41、
トランジスタ45、55から成る第2の電圧電流変換手
段と、トランジスタ6、7と電圧源8から成る電流比較
手段9とから構成されており、3は増幅装置の出力端子
である。
【0160】次に上記第11の発明の実施例の動作につ
いて説明する。上記第11の発明の実施例の第1の電圧
電流変換手段の動作は、同じ構成を持つ上記第10の発
明の実施例の図10の左側の相似回路と同じ動作をす
る。第2の電圧電流変換手段の動作も同様である。それ
ぞれの入力端子2、4に電圧が加えられていない時の電
圧は、上記第10の発明の実施例と同様に(式25)で
表される。そして、第1、第2の電圧電流変換手段のそ
れぞれ対応する部分の電流が等しく、素子定数も等しい
とすると、それぞれの電圧も等しくなり、これらは相似
動作をしていることになる。従って、第1、第2の電圧
電流変換手段の出力であるトランジスタ35、55のコ
レクタ電流は同じ値であり、それらを比較する電流電圧
比較手段9の出力端子3の電流はゼロになる。すなわ
ち、電圧電流比較手段9を構成するカレントミラーに入
力されるトランジスタ55のコレクタ電流は、同じ大き
さで向きが反対の電流に変換されて出力に現れ、トラン
ジスタ35のコレクタ電流と比較され、差の電流が出力
端子3に現れる。
【0161】この出力端子3に電流の出入りがない状態
は上記第10の発明の実施例にあった入力端子2の電圧
V2が基準電圧と等しくなっているときの状態と同じで
ある。このことは、それぞれの入力端子2、4に加わる
電圧が等しいときも同様である。従って、2つの電圧電
流変換手段と、電流比較手段とにより構成しても上記第
10の発明の実施例と同様の効果を有することができ
る。
【0162】このように、上記第11の発明の実施例に
よっても、上記第10の発明の実施例と同様の利点を有
することができる。
【0163】図12(a)は本第12の発明の第1の実
施例の構成を示すものである。図12(a)は、上記第
10の発明の実施例の図10における抵抗23を除いた
ものであり、それ以外はすべて同じ構成である。
【0164】次に上記第12の発明の第1の実施例の動
作について説明する。上記第12の発明の第1の実施例
の動作は、基本的に上記第10の発明の実施例と同じで
ある。すなわち、上記第10の発明の実施例の図10
で、入力端子2に入力される電圧源1の信号源インピダ
ンスが抵抗22のR22より十分小さければ、抵抗22
に流れる電流は電圧源1の電圧V1できまり、上記第1
0の発明の実施例の動作と同様に(式25)で得られた
基準電圧V2との電位差に応じた出力電流または電圧が
出力端子3に現れる。このときの抵抗23に流れる電流
は電圧源1から供給され電圧V1の値に応じた大きさに
なる。従って、これらの素子はこの増幅装置の動作には
ほとんど寄与していないことが分かる。従って、抵抗2
3を除いても上記第10の発明の実施例と同様の効果を
有することができる。
【0165】しかしながら、上記第10の発明の実施例
の図10では電圧源1を接続していない場合、入力端子
2の電位は基準電圧V2と同じ電位になるが、上記第1
2の発明の第1の実施例の図12(a)ではダイオード
の順方向電圧になり、この点が異なる。このことは入力
される電圧源1の信号源インピダンスが大きいときに、
入力端子2の電圧が電圧源の無負荷電圧値からどの方向
に引っ張られるか、という現象になって現れる。しか
し、入力端子4の電位は基準電圧V2と同じ電位にな
る。
【0166】このように、上記第12の発明の第1の実
施例によっても、上記第10の発明の実施例と同様の利
点を有し、さらに抵抗23が不要になり、より簡素な構
成にできる効果も併せ持つことができる。
【0167】図12(b)は本第12の発明の第2の実
施例の構成を示すものである。図12(b)は、上記第
12の発明の第1の実施例の図12(a)における抵抗
33を除いたものであり、それ以外はすべて同じ構成で
ある。
【0168】次に上記第12の発明の第2の実施例の動
作について説明する。上記第12の発明の第2の実施例
の動作は、基本的に上記第12の発明の第1の実施例と
同じであるが、抵抗33がないため基準電圧の設定に制
限が生じる。すなわち、基準電圧の値は抵抗33がない
ために上記第2の発明の実施例の(式25)は抵抗33
の抵抗値R33を無限大にした(式32)で表される。 V2=Vf25+(k×T/q)×ln(N)×(R22+R252)/Rc s‥‥(式32) ∵M=1 このように、基準電圧の設定範囲に制限が加わるものの
上記第12の発明の第2の実施例によっても、上記第1
2の発明の第1の実施例と同様の利点を有し、さらに抵
抗33が不要になり、より簡素な構成にできる効果も併
せ持つことができる。
【0169】ところで、上記第12の発明の第2の実施
例も入力端子2に基準電圧V2が加われば、カレントミ
ラー回路の入力、出力側の回路は相似動作をする。しか
し、電流源31の端子電圧が(式32)の高い基準電圧
になってしまい装置駆動電源電圧が低くできない。そこ
で、電圧の相似動作をあきらめ、抵抗32を廃止する。
すると、電流の相似動作だけになるが、これでも、上記
第12の発明の第2の実施例と同様の基準電圧を持ち、
同様の効果を持つことができる。ところが、この構成は
上記第1の発明の第1の実施例とまったく同じになって
おり、上記第1の発明の第1の実施例も上記第2の発明
の実施例の変形と考えることができる。
【0170】図13は本第13の発明の実施例の構成を
示すものである。図13は、上記第10の発明の実施例
の図10における抵抗33を除いたものであり、それ以
外はすべて同じ構成である。
【0171】次に上記第13の発明の実施例の動作につ
いて説明する。上記第13の発明の実施例の動作は、基
本的に上記第10の発明の実施例と同じである。すなわ
ち、上記第10の発明の実施例の図10で、入力端子4
に入力される電圧源5の信号源インピダンスが抵抗32
のR32より十分小さければ、抵抗32に流れる電流は
電圧源5の電圧V5できまり、上記第10の発明の実施
例の動作と同様に(式25)で得られた基準電圧V2と
の電位差に応じた出力電流または電圧が出力端子3に現
れる。このときの抵抗33に流れる電流は電圧源5から
供給され電圧V5の値に応じた大きさになる。従って、
これらの素子はこの増幅装置の動作にはほとんど寄与し
ていないことが分かる。従って、抵抗33を除いても上
記第10の発明の実施例と同様の効果を有することがで
きる。
【0172】しかしながら、上記第10の発明の実施例
の図10では電圧源5を接続していない場合、入力端子
4の電位は基準電圧V2と同じ電位になるが、上記第1
3の発明の実施例の図13ではダイオードの順方向電圧
になり、この点が異なる。このことは入力される電圧源
5の信号源インピダンスが大きいときに、入力端子4の
電圧が電圧源の無負荷電圧値からどの方向に引っ張られ
るか、という現象になって現れる。しかし、入力端子2
の電位は基準電圧V2と同じ電位になる。
【0173】このように、上記第13の発明の実施例に
よっても、上記第10の発明の実施例と同様の利点を有
し、さらに抵抗33が不要になり、より簡素な構成にで
きる効果も併せ持つことができる。
【0174】なお、上記第2ないし第13の発明の実施
例では接続点Bを直接出力端子3に接続しているが、こ
れは上記第1の発明の第2の実施例のようにトランジス
タ15と電流源16を追加挿入して、接続点Bからトラ
ンジスタ25、トランジスタ35のベース電流と同じ大
きさの電流を取り出すことにより、接続点Aでのトラン
ジスタ25、トランジスタ35のベース電流の影響を補
償することができるようにしてもよい。また、ベース電
流の影響を取り除く方法は結果として、接続点Aから抜
かれているトランジスタのベース電流と同じ大きさの電
流を接続点Bより抜くものであれば、他の方法によって
実現しても良い。
【0175】また、上記第1ないし第13の発明の実施
例ではカレントミラー回路の入出力の相似回路の電流値
を同一に設定しているが、これはカレントミラー回路の
入出力の電流比を1以外の値Rに設定するとともに、相
似回路の電流も同じ電流比Rになるようにしてもよい。
Rを大きくした場合、出力端子3の出力電流が大きくな
り負荷の駆動能力が増大する効果を有する。
【0176】また、上記第3、7、11の発明の実施例
では電流比較手段9のトランジスタ6、7から成るカレ
ントミラー回路の入出力の電流値を同一に設定している
が、これはカレントミラー回路の入出力の電流比を1以
外の値Rに設定するとともに、第1、第2の電圧電流変
換手段のそれぞれの相似回路の電流も同じ電流比Rにな
るようにしてもよい。Rを大きくした場合、出力端子3
の出力電流が大きくなり負荷の駆動能力が増大する効果
を有する。
【0177】また、上記第1ないし第13の発明の実施
例では電流源をその電流値が絶対温度Tに比例し、設定
抵抗Rcsに反比例するようにしているが、これはどの
ような特性を持つ電流源であってもよい。この場合、基
準電圧の温度や電源電圧の変動などに対する影響はこれ
らの実施例とは違った特性になる。
【0178】また、上記第1ないし第13の発明の実施
例ではカレントミラー回路をバイポーラ・トランジスタ
で構成しているが、これはどのような素子を用いたカレ
ントミラー回路であってもよい。この場合、基準電圧の
温度特性はその素子により違ったものになる。
【0179】また、上記第1ないし第13の発明の実施
例では直流信号を入力にしているが、これは交流信号で
あってもよい。交流信号を結合コンデンサを経由して供
給する場合、特に上記第2、3、6、7、10、11の
発明の実施例では、入力端子2の直流電位が回路を相似
動作させるように働くため、バイアス回路を新たに設け
る必要がないという効果を有する。
【0180】また、上記第1ないし第13の発明の実施
例で、装置が動作する最低の電源電圧は、それぞれに含
まれる電流源の端子電圧に約0.2Vを加えたぐらいに
なる。従って、基準電圧をカレントミラー回路の入力端
電圧以下に設定すれば、電源電圧も低く設定できる。
【0181】また、上記第1ないし第13の発明の実施
例に含まれる抵抗は、その基準電圧を表す式の中でそれ
ぞれの抵抗値の比の形で表されているため、それぞれの
抵抗の絶対精度はあまり問題にならず、おもに相対精度
が要求される。そのため、これらの発明は半導体集積回
路でも容易に構成できるという効果を有する。
【0182】
【発明の効果】本第1の発明は上記第1、第2の実施例
より明らかなように、以下に示す効果を有する。 (1)カレントミラー回路をバイポーラ・トランジスタ
で構成した場合、カレントミラー回路の入力の端子電圧
の温度に対して負の変化をする電圧と、カレントミラー
回路の出力電流と電流発生手段の電流が等しいときに得
られる温度に対して正の変化をする入力電流・抵抗積を
加えた電圧が基準電圧になるため約1.25Vに設定で
き、それらの電圧の配合を変えることにより、温度特性
が制御できるという効果を有する。 (2)構成要素が少ないので、消費電力、実装面積、材
料原価などを抑えることができ、装置を経済的に構成で
きる効果を有する。 (3)出力端子電圧を0.7V以下に設定し、さらに電
流発生手段を特開昭60−191508にあるような低
電圧動作型にすれば、装置電源電圧を約0.9Vまで下
げられるという効果を有する。
【0183】本第2の発明は上記実施例より明らかなよ
うに、以下に示す効果を有する。 (1)カレントミラー回路の入力と出力に接続される回
路の素子の電圧・電流が相似の相似回路を構成してお
り、カレントミラー回路をバイポーラ・トランジスタで
構成した場合、等価的にカレントミラー回路の入力のダ
イオード接続されたトランジスタに電流発生手段の電流
が流れて得られた温度に対して負の変化をする順方向電
圧と、温度に対して正の変化をする電流発生手段と抵抗
分圧手段により得た電圧を加えた電圧に、抵抗分圧手段
の分圧比を乗じた値が基準電圧になるため1.25V以
下に設定でき、また、それらの電圧の配合を変えること
により、温度特性が制御できるという効果を有する。
【0184】(2)基準電圧および出力端子電圧を0.
7V以下に設定し、さらに電流発生手段を特開昭60−
191508にあるような低電圧動作型にすれば、電源
電圧を約0.9Vまで下げることができるという効果を
有する。
【0185】本第3の発明は上記実施例より明らかなよ
うに、以下に示す効果を有する。 (1)第2の発明の構成の相似回路の左側とカレントミ
ラー回路で構成した2つの電圧電流変換手段のそれぞれ
の素子の電圧・電流が相似の相似回路を構成しており、
カレントミラー回路をバイポーラ・トランジスタで構成
した場合、等価的にカレントミラー回路の入力のダイオ
ード接続されたトランジスタに電流発生手段の電流が流
れて得られた温度に対して負の変化をする順方向電圧
と、温度に対して正の変化をする電流発生手段と抵抗分
圧手段により得た電圧を加えた電圧に、抵抗分圧手段の
分圧比を乗じた値が基準電圧になるため1.25V以下
に設定でき、また、それらの電圧の配合を変えることに
より、温度特性が制御できるという効果を有する。
【0186】(2)基準電圧および出力端子電圧を0.
7V以下に設定し、さらに電流発生手段を特開昭60−
191508にあるような低電圧動作型にすれば、電源
電圧を約0.9Vまで下げることができるという効果を
有する。
【0187】本第4の発明は上記実施例より明らかなよ
うに、第2の発明にさらに以下に示す効果を加えること
ができる。
【0188】(1)第2の発明の構成に比べ電流発生手
段と抵抗が減るので、消費電力、実装面積、材料原価な
どを抑えることができ、装置を経済的に構成できる効果
を有する。
【0189】本第5の発明は上記実施例より明らかなよ
うに、第2の発明にさらに以下に示す効果を加えること
ができる。
【0190】(1)第4の発明と同様に、第2の発明よ
り電流発生手段と抵抗が減るので、消費電力、実装面
積、材料原価などを抑えることができ、装置を経済的に
構成できる効果を有する。
【0191】本第6の発明は上記実施例より明らかなよ
うに、以下に示す効果を有する。 (1)カレントミラー回路の入力と出力に接続される回
路の素子の電圧・電流が相似の相似回路を構成してお
り、カレントミラー回路をバイポーラ・トランジスタで
構成した場合、等価的にカレントミラー回路の入力のダ
イオード接続されたトランジスタに電流発生手段の電流
が流れて得られた温度に対して負の変化をする順方向電
圧に、抵抗分圧手段の分圧比を乗じた値が基準電圧にな
り、温度に対して負の特性を持つ基準電圧ができるとい
う効果を有する。
【0192】(2)基準電圧および出力端子電圧を0.
7V以下に設定し、さらに電流発生手段を特開昭60−
191508にあるような低電圧動作型にすれば、電源
電圧を約0.9Vまで下げることができるという効果を
有する。
【0193】(3)第2の発明の構成に比べ2つの電流
発生手段が減るので、消費電力、実装面積、材料原価な
どを抑えることができ、装置を経済的に構成できる効果
を有する。
【0194】本第7の発明は上記実施例より明らかなよ
うに、以下に示す効果を有する。 (1)第6の発明の構成の相似回路の左側とカレントミ
ラー回路で構成した2つの電圧電流変換手段のそれぞれ
の素子の電圧・電流が相似の相似回路を構成しており、
カレントミラー回路をバイポーラ・トランジスタで構成
した場合、等価的にカレントミラー回路の入力のダイオ
ード接続されたトランジスタに電流発生手段の電流が流
れて得られた温度に対して負の変化をする順方向電圧
に、抵抗分圧手段の分圧比を乗じた値が基準電圧にな
り、温度に対して負の特性を持つ基準電圧ができるとい
う効果を有する。
【0195】(2)基準電圧および出力端子電圧を0.
7V以下に設定し、さらに電流発生手段を特開昭60−
191508にあるような低電圧動作型にすれば、電源
電圧を約0.9Vまで下げることができるという効果を
有する。
【0196】(3)第2の発明の構成に比べ2つの電流
発生手段が減るので、消費電力、実装面積、材料原価な
どを抑えることができ、装置を経済的に構成できる効果
を有する。
【0197】本第8の発明は上記実施例より明らかなよ
うに、第6の発明にさらに以下に示す効果を加えること
ができる。
【0198】(1)第6の発明の構成に比べ、さらに抵
抗が減るので、実装面積、材料原価などを抑えることが
でき、装置を経済的に構成できる効果を有する。
【0199】本第9の発明は上記実施例より明らかなよ
うに、第6の発明にさらに以下に示す効果を加えること
ができる。
【0200】(1)第8の発明と同様に、第6の発明よ
り、さらに抵抗が減るので、実装面積、材料原価などを
抑えることができ、装置を経済的に構成できる効果を有
する。
【0201】本第10の発明は上記実施例より明らかな
ように、以下に示す効果を有する。 (1)カレントミラー回路の入力と出力に接続される回
路の素子の電圧・電流が相似の相似回路を構成してお
り、カレントミラー回路をバイポーラ・トランジスタで
構成した場合、等価的にカレントミラー回路の入力のダ
イオード接続されたトランジスタに電流発生手段の電流
が流れて得られた温度に対して負の変化をする順方向電
圧と、温度に対して正の変化をする電流発生手段と抵抗
分圧手段により得た電圧を加えた電圧に、抵抗分圧手段
の分圧比を乗じた値が基準電圧になるため1.25V以
下に設定でき、また、それらの電圧の配合を変えること
により、温度特性が制御できるという効果を有する。し
かしながら、基準電圧はダイオードの順方向電圧より大
きくする必要がある。
【0202】(2)電流発生手段を特開昭60−191
508にあるような低電圧動作型にすれば、電源電圧を
基準電圧+0.2Vまで下げることができるという効果
を有する。
【0203】(3)第2の発明の構成に比べ2つの電流
発生手段が減るので、消費電力、実装面積、材料原価な
どを抑えることができ、装置を経済的に構成できる効果
を有する。
【0204】本第11の発明は上記実施例より明らかな
ように、以下に示す効果を有する。 (1)第10の発明の構成の相似回路の左側とカレント
ミラー回路で構成した2つの電圧電流変換手段のそれぞ
れの素子の電圧・電流が相似の相似回路を構成してお
り、カレントミラー回路をバイポーラ・トランジスタで
構成した場合、等価的にカレントミラー回路の入力のダ
イオード接続されたトランジスタに電流発生手段の電流
が流れて得られた温度に対して負の変化をする順方向電
圧と、温度に対して正の変化をする電流発生手段と抵抗
分圧手段により得た電圧を加えた電圧に、抵抗分圧手段
の分圧比を乗じた値が基準電圧になるため1.25V以
下に設定でき、また、それらの電圧の配合を変えること
により、温度特性が制御できるという効果を有する。し
かしながら、基準電圧はダイオードの順方向電圧より大
きくする必要がある。
【0205】(2)電流発生手段を特開昭60−191
508にあるような低電圧動作型にすれば、電源電圧を
基準電圧+0.2Vまで下げることができるという効果
を有する。
【0206】(3)第2の発明の構成に比べ2つの電流
発生手段が減るので、消費電力、実装面積、材料原価な
どを抑えることができ、装置を経済的に構成できる効果
を有する。
【0207】本第12の発明は上記実施例より明らかな
ように、第10の発明にさらに以下に示す効果を加える
ことができる。
【0208】(1)第10の発明の構成に比べ、さらに
1つの電流発生手段が減るので、消費電力、実装面積、
材料原価などを抑えることができ、装置を経済的に構成
できる効果を有する。
【0209】本第13の発明は上記実施例より明らかな
ように、第10の発明にさらに以下に示す効果を加える
ことができる。
【0210】(1)第12の発明と同様に、第10の発
明より、さらに1つの電流発生手段が減るので、消費電
力、実装面積、材料原価などを抑えることができ、装置
を経済的に構成できる効果を有する。
【0211】さらに、本第2、3、4、5、10、1
1、12、13の発明は上記実施例より明らかなよう
に、基準電圧の温度に対する特性が、概ね抵抗22、3
2と電流源の電流を設定する電流設定抵抗で、また基準
電圧の電圧値は抵抗23または33で、それぞれ独立し
て決められるため、特性の設定に自由度が高いという効
果を有する。
【0212】また、本第2、3、6、7、10、11の
発明は上記実施例より明らかなように、交流増幅装置と
して利用する際、入力回路には直流バイアス回路が不要
で、結合コンデンサを新たに用意するだけでよい。そし
て、この直流バイアスは基準電圧と同じものなので温度
特性や電圧値は自由に設定できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本第1の発明の第1の実施例における
増幅装置の構成図 (b) 本第1の発明の第2の実施例における増幅装置
の構成図
【図2】本第2の発明の実施例における増幅装置の構成
【図3】本第3の発明の実施例における増幅装置の構成
【図4】本第4の発明の実施例における増幅装置の構成
【図5】本第5の発明の実施例における増幅装置の構成
【図6】本第6の発明の実施例における増幅装置の構成
【図7】本第7の発明の実施例における増幅装置の構成
【図8】本第8の発明の実施例における増幅装置の構成
【図9】本第9の発明の実施例における増幅装置の構成
【図10】本第10の発明の実施例における増幅装置の
構成図
【図11】本第11の発明の実施例における増幅装置の
構成図
【図12】(a) 本第12の発明の第1の実施例にお
ける増幅装置の構成図 (b) 本第12の発明の第2の実施例における増幅装
置の構成図
【図13】本第13の発明の第1の実施例における増幅
装置の構成図
【図14】(a) 同装置の構成図(図2)のカレント
ミラー回路の入力側の相似回路の部分図 (b) 同装置の構成図(図2)の電流源24とトラン
ジスタ25の部分の等価回路図 (c) 同装置の構成図(図2)の電流源24、トラン
ジスタ25、抵抗22、23電流源21の部分の等価回
路図
【図15】従来の増幅装置の構成図
【符号の説明】
1、5、8 電圧源 2、4 増幅装置の入力端子 3 増幅装置の出力端子 11、22、23、32、33 抵抗 6、7、12、13、15、25、35 トランジスタ 14、16、21、24、31、34 電流源 9 電流比較手段 220 トランジスタ25、電流源24、抵抗22、2
3の部分の等価回路内の等価回路 221 トランジスタ25、電流源24、抵抗22、2
3の部分の等価回路内の等価電圧源 222 トランジスタ25、電流源24、抵抗22、2
3の部分の等価回路内の等価抵抗 250 トランジスタ25と電流源24の部分の等価回
路 251 トランジスタ25と電流源24の部分の等価回
路内の等価電圧源 252 トランジスタ25と電流源24の部分の等価回
路内の等価抵抗

Claims (27)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カレントミラー回路と、前記カレントミ
    ラー回路の入力端に接続される抵抗と、前記カレントミ
    ラー回路の出力端に接続され、絶対温度に比例し、かつ
    電流設定抵抗の抵抗値に反比例した大きさの電流値が出
    力される電流発生手段とを備え、前記カレントミラー回
    路の入力端に前記抵抗を介して信号を入力し、前記カレ
    ントミラー回路の出力端から信号を増幅して出力するこ
    とを特徴とする増幅装置。
  2. 【請求項2】 カレントミラー回路と、このカレントミ
    ラー回路の入力に接続された第1の抵抗分圧手段と、こ
    の第1の抵抗分圧手段の分圧出力に電流を流す第1の電
    流発生手段と、上記カレントミラー回路の入力に接続さ
    れた第2の電流発生手段と、上記カレントミラー回路の
    出力に接続された第2の抵抗分圧手段と、上記の第2の
    抵抗分圧手段の分圧出力に電流を流す第3の電流発生手
    段と、上記カレントミラー回路の出力に接続された第4
    の電流発生手段とを備え、第1の装置入力を上記第1の
    抵抗分圧手段の出力とし、第2の装置入力を上記第2の
    抵抗分圧手段の出力とし、装置出力を上記カレントミラ
    ー回路の出力とすることを特徴とする増幅装置。
  3. 【請求項3】 カレントミラー回路と、このカレントミ
    ラー回路の入力に接続された抵抗分圧手段と、この抵抗
    分圧手段の分圧出力に電流を流す第1の電流発生手段
    と、上記カレントミラー回路の入力に接続された第2の
    電流発生手段と、入力端を上記抵抗分圧手段の出力と
    し、出力端を上記カレントミラー回路の出力として構成
    される第1、第2の電圧電流変換手段と、それぞれの出
    力端の電流を比較する電流比較手段とを備え、第1の装
    置入力を上記第1の電圧電流変換手段の入力端とし、第
    2の装置入力を上記第2の電圧電流変換手段の入力端と
    し、装置出力を上記電流比較手段の出力とすることを特
    徴とする増幅装置。
  4. 【請求項4】 カレントミラー回路と、このカレントミ
    ラー回路の入力に接続された第1の電流発生手段と、上
    記カレントミラー回路の出力に接続された抵抗分圧手段
    と、この抵抗分圧手段の分圧出力に電流を流す第2の電
    流発生手段と、上記カレントミラー回路の出力に接続さ
    れた第3の電流発生手段とを備え、第1の装置入力を上
    記カレントミラー回路の入力と抵抗を介するところと
    し、第2の装置入力を上記抵抗分圧手段の出力とし、装
    置出力を上記カレントミラー回路の出力とすることを特
    徴とする増幅装置。
  5. 【請求項5】 カレントミラー回路と、このカレントミ
    ラー回路の出力に接続された第3の電流発生手段と、上
    記カレントミラー回路の入力に接続された抵抗分圧手段
    と、この抵抗分圧手段の分圧出力に電流を流す第2の電
    流発生手段と、上記カレントミラー回路の入力に接続さ
    れた第1の電流発生手段とを備え、第1の装置入力を上
    記カレントミラー回路の出力と抵抗を介するところと
    し、第2の装置入力を上記抵抗分圧手段の出力とし、装
    置出力を上記カレントミラー回路の出力とすることを特
    徴とする増幅装置。
  6. 【請求項6】 カレントミラー回路と、このカレントミ
    ラー回路の入力に接続された第1の抵抗分圧手段と、こ
    のカレントミラー回路の入力に接続された第1の電流発
    生手段と、上記カレントミラー回路の出力に接続された
    第2の抵抗分圧手段と、上記カレントミラー回路の出力
    に接続された第2の電流発生手段とを備え、第1の装置
    入力を上記第1の抵抗分圧手段の出力とし、第2の装置
    入力を上記第2の抵抗分圧手段の出力とし、装置出力を
    上記カレントミラー回路の出力とすることを特徴とする
    増幅装置。
  7. 【請求項7】 カレントミラー回路と、このカレントミ
    ラー回路の入力に接続された抵抗分圧手段と、このカレ
    ントミラー回路の入力に接続された電流発生手段と、入
    力端を上記抵抗分圧手段の出力とし、出力端を上記カレ
    ントミラー回路の出力として構成される第1、第2の電
    圧電流変換手段と、それぞれの出力端の電流を比較する
    電流比較手段とを備え、第1の装置入力を上記第1の電
    圧電流変換手段の入力端とし、第2の装置入力を上記第
    2の電圧電流変換手段の入力端とし、装置出力を上記電
    流比較手段の出力とすることを特徴とする増幅装置。
  8. 【請求項8】 カレントミラー回路と、このカレントミ
    ラー回路の入力に接続された第1の電流発生手段と、上
    記カレントミラー回路の出力に接続された抵抗分圧手段
    と、上記カレントミラー回路の出力に接続された第2の
    電流発生手段とを備え、第1の装置入力を上記カレント
    ミラー回路の入力と抵抗を介するところとし、第2の装
    置入力を上記抵抗分圧手段の出力とし、装置出力を上記
    カレントミラー回路の出力とすることを特徴とする増幅
    装置。
  9. 【請求項9】 カレントミラー回路と、このカレントミ
    ラー回路の出力に接続された第2の電流発生手段と、上
    記カレントミラー回路の入力に接続された抵抗分圧手段
    と、上記カレントミラー回路の入力に接続された第1の
    電流発生手段とを備え、第1の装置入力を上記カレント
    ミラー回路の出力と抵抗を介するところとし、第2の装
    置入力を上記抵抗分圧手段の出力とし、装置出力を上記
    カレントミラー回路の出力とすることを特徴とする増幅
    装置。
  10. 【請求項10】 カレントミラー回路と、このカレント
    ミラー回路の入力に接続された第1の抵抗分圧手段と、
    この第1の抵抗分圧手段の分圧出力に電流を流す第1の
    電流発生手段と、上記カレントミラー回路の出力に接続
    された第2の抵抗分圧手段と、この第2の抵抗分圧手段
    の分圧出力に電流を流す第2の電流発生手段とを備え、
    第1の装置入力を上記第1抵抗分圧手段の出力とし、第
    2の装置入力を上記第2の抵抗分圧手段の出力とし、装
    置出力を上記カレントミラー回路の出力とすることを特
    徴とする増幅装置。
  11. 【請求項11】 カレントミラー回路と、このカレント
    ミラー回路の入力に接続された抵抗分圧手段と、この抵
    抗分圧手段の分圧出力に電流を流す電流発生手段と、入
    力端を上記抵抗分圧手段の出力とし、出力端を上記カレ
    ントミラー回路の出力として構成される第1、第2の電
    圧電流変換手段と、それぞれの出力端の電流を比較する
    電流比較手段とを備え、第1の装置入力を上記第1の電
    圧電流変換手段の入力端とし、第2の装置入力を上記第
    2の電圧電流変換手段の入力端とし、装置出力を上記電
    流比較手段の出力とすることを特徴とする増幅装置。
  12. 【請求項12】 カレントミラー回路と、このカレント
    ミラー回路の出力に接続された抵抗分圧手段と、この抵
    抗分圧手段の分圧出力に電流を流す電流発生手段とを備
    え、第1の装置入力を上記カレントミラー回路の入力と
    抵抗を介するところとし、第2の装置入力を上記抵抗分
    圧手段の出力とし、装置出力を上記カレントミラー回路
    の出力とすることを特徴とする増幅装置。
  13. 【請求項13】 カレントミラー回路と、このカレント
    ミラー回路の入力に接続された抵抗分圧手段と、この抵
    抗分圧手段の分圧出力に電流を流す電流発生手段とを備
    え、第1の装置入力を上記カレントミラー回路の出力と
    抵抗を介するところとし、第2の装置入力を上記抵抗分
    圧手段の出力とし、装置出力を上記カレントミラー回路
    の出力とすることを特徴とする増幅装置。
  14. 【請求項14】 前記カレントミラー回路をバイポーラ
    ・トランジスタにより構成したことを特徴とする請求項
    1記載の増幅装置。
  15. 【請求項15】 電流発生手段の電流値を設定する電流
    設定抵抗と装置入力とカレントミラー回路の入力とに介
    する抵抗の温度係数とを等しくするように構成したこと
    を特徴とする請求項1記載の増幅装置。
  16. 【請求項16】 カレントミラー回路をバイポーラ・ト
    ランジスタにより構成し、第1の電流発生手段および第
    3の電流発生手段を、その電流値が絶対温度に比例しか
    つ電流設定抵抗に反比例した大きさに制御されるように
    構成したことを特徴とする請求項2記載の増幅装置。
  17. 【請求項17】 第1の電流発生手段の電流値を設定す
    る電流設定抵抗と第1の抵抗分圧手段を構成する抵抗の
    温度係数とを等しくするようにし、かつ第3の電流発生
    手段の電流値を設定する電流設定抵抗と第2の抵抗分圧
    手段を構成する抵抗の温度係数とを等しくするように構
    成したことを特徴とする請求項2記載の増幅装置。
  18. 【請求項18】 カレントミラー回路をバイポーラ・ト
    ランジスタにより構成し、第1の電流発生手段を、その
    電流値が絶対温度に比例しかつ電流設定抵抗に反比例し
    た大きさに制御されるように構成したことを特徴とする
    請求項3記載の増幅装置。
  19. 【請求項19】 第1の電流発生手段の電流値を設定す
    る電流設定抵抗と抵抗分圧手段を構成する抵抗の温度係
    数とを等しくするように構成したことを特徴とする請求
    項3記載の増幅装置。
  20. 【請求項20】 カレントミラー回路をバイポーラ・ト
    ランジスタにより構成し、第2電流発生手段を、その電
    流値が絶対温度に比例しかつ電流設定抵抗に反比例した
    大きさに制御されるように構成したことを特徴とする請
    求項4、5記載の増幅装置。
  21. 【請求項21】 第2の電流発生手段の電流値を設定す
    る電流設定抵抗と抵抗分圧手段を構成する抵抗の温度係
    数とを等しくするように構成したことを特徴とする請求
    項4、5記載の増幅装置。
  22. 【請求項22】 カレントミラー回路をバイポーラ・ト
    ランジスタにより構成し、第1の電流発生手段および第
    2の電流発生手段を、その電流値が絶対温度に比例しか
    つ電流設定抵抗に反比例した大きさに制御されるように
    構成したことを特徴とする請求項10記載の増幅装置。
  23. 【請求項23】 第1の電流発生手段の電流値を設定す
    る電流設定抵抗と第1の抵抗分圧手段を構成する抵抗の
    温度係数とを等しくするようし、かつ第2の電流発生手
    段の電流値を設定する電流設定抵抗と第2の抵抗分圧手
    段を構成する抵抗の温度係数とを等しくするように構成
    したことを特徴とする請求項10記載の増幅装置。
  24. 【請求項24】 カレントミラー回路をバイポーラ・ト
    ランジスタにより構成し、電流発生手段を、その電流値
    が絶対温度に比例しかつ電流設定抵抗に反比例した大き
    さに制御されるように構成したことを特徴とする請求項
    11、12、13記載の増幅装置。
  25. 【請求項25】 電流発生手段の電流値を設定する電流
    設定抵抗と抵抗分圧手段を構成する抵抗の温度係数とを
    等しくするように構成した請求項11、12、13記載
    の増幅装置。
  26. 【請求項26】 カレントミラー回路の入力より流入す
    る電流のうち、上記カレントミラー回路を駆動する駆動
    電流分と同一の電流を上記カレントミラー回路の出力か
    ら流出させる手段を備えた構成であることを特徴とする
    請求項1ないし25記載の増幅装置。
  27. 【請求項27】 カレントミラー回路の出力にベースが
    接続されたトランジスタと、このトランジスタのコレク
    タに接続された電流発生手段とを備え、上記トランジス
    タのベース電流が上記カレントミラー回路を構成するバ
    イポーラ・トランジスタのベース電流の和に等しくなる
    ようにし、上記トランジスタのコレクタを装置出力とす
    ることを特徴とする請求項1ないし25記載の増幅装
    置。
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