JP3390560B2 - 電流発生装置 - Google Patents

電流発生装置

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JP3390560B2 JP01451695A JP1451695A JP3390560B2 JP 3390560 B2 JP3390560 B2 JP 3390560B2 JP 01451695 A JP01451695 A JP 01451695A JP 1451695 A JP1451695 A JP 1451695A JP 3390560 B2 JP3390560 B2 JP 3390560B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低い電源電圧で動作
し、温度特性が制御できる基準電圧を有する電流発生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】
(背景)従来、この種の電流発生装置は、基準電圧源、
差動増幅回路、カレントミラ−回路、および電流設定抵
抗で構成するのが一般的であった。すなわち、差動増幅
器の一方の入力に基準電圧源を、他方の入力にカレント
ミラ−回路の出力電流と電流設定抵抗によって生じた電
圧降下をそれぞれ印加し、 差動増幅器の出力電流をカレ
ントミラー回路の入力電流とするもので、 他方の入力電
圧は、 一方の入力電圧である基準電圧源の電圧値に等し
くなるような負帰還回路である。そして、カレントミラ
−回路の他の出力端子が、 電流発生装置の出力端子にな
っている。
【0003】(構成)図18は従来の電流発生装置の構
成を示している。図18において、200は基準電圧
源、213は増幅回路、218はカレントミラ−回路、
71は出力電流設定抵抗、61は負荷、1は電源、2は
第1の入力端子、3は出力端子、4は第2の入力端子で
ある。基準電圧源200は、電流源201、ダイオード
接続されたトランジスタ202、抵抗203で構成さ
れ、トランジスタ202のベース電位が基準電圧出力で
ある。増幅回路213は差動増幅回路であり、第1の入
力端子2は、基準電圧源200の基準電圧を受け取る反
転入力端子、第2の入力端子4は、非反転の入力端子で
ある。209、210、211、212はトランジスタ
であり、トランジスタ210、209はカレントミラー
回路を構成している。207、208は抵抗、204は
電流源である。
【0004】また、カレントミラー回路218は、トラ
ンジスタ216、217および抵抗214、215から
なり、トランジスタ216のベースが入力端子、トラン
ジスタ216のコレクタが第1出力端子、トランジスタ
217のコレクタが第2出力端子である。トランジスタ
216とトランジスタ217のベース・ エミッタ電圧が
同じ大きさになるように構成されているため、入力端子
に印加された増幅回路213の出力電圧に応じて、第1
出力端子および第2出力端子から同じ大きさの電流が出
力される。広義にとらえると、トランジスタ216、2
17と抵抗214、215で構成される回路も、一種の
カレントミラー回路である。そして、カレントミラー回
路218の第1出力端子の電流は、出力電流設定抵抗7
1が接続された増幅回路213の非反転入力端子4に導
かれ、第2出力端子の電流は、負荷61に導かれる。
【0005】(動作)次に上記従来例の動作について説
明する。図18において、トランジスタ202のベース
電位は、回路構成上、温度に対して負の変化をするトラ
ンジスタ202のベ−ス・エミッタ間の電圧と、バンド
ギャップ電流源201の電流を抵抗203に流して得ら
れる温度に対して正の変化をする電圧との和になる。そ
のため、それぞれの温度に対する変化量を同じ大きさに
設定することで、温度に依存しない基準電圧を得ること
ができ、この場合の基準電圧値は約1.25V であるこ
とが知られている。このような、 基準電圧源は、例え
ば、1992年発行の「アナログICの機能回路設計入
門 青木英彦著 CQ出版社」 の114頁〜116頁に
記載されている。
【0006】いま、増幅回路213の非反転入力4の電
位V71が低くなると、出力端子3の電位は低くなる。
すると、トランジスタ216のベ−ス・エミッタ間電圧
は増加し、トランジスタ216のコレクタ電流を増加さ
せる。その結果、出力電流設定抵抗71の電圧降下が増
加し、非反転入力端子4の電位V71を高くするため、
反転入力2の電位Vrefと、非反転入力端子4の電位
V71をほぼ同じ大きさになるような点で落ち着く。増
幅回路213の利得を大きく設定すれば、反転入力2の
電位Vrefと、非反転入力端子4の電位V71の大き
さは、同じ値になる。以上の動作から、出力電流設定抵
抗71を流れる電流I71は、基準電圧源200の電圧
Vrefを、出力電流設定抵抗71の抵抗値R71で除
することで得られることが分かる。すなわち、 I71=Vref/R71・・・・(式1) となる。
【0007】一方、トランジスタ216のコレクタ電流
Ic216は、出力電流設定抵抗71の電流I71と、
増幅回路213の入力端子4に流れ込む電流の和にな
る。ところが、増幅回路213の入力端子4に流れ込む
電流は、回路構成上、トランジスタ216のコレクタ電
流Ic216より十分に小さいため、トランジスタ21
6のコレクタ電流Ic216と、出力電流設定抵抗71
の電流I71は、ほぼ等しくなる。また、トランジスタ
216のコレクタ電流Ic216とトランジスタ217
のコレクタ電流は、回路構成上、等しいことから、 I71=Ic216=Ic217・・・・(式2) となり、結局、装置の出力電流Ic217は、 Ic217=Vref/R71・・・・(式3) となる。
【0008】このことから、従来の電流発生装置の出力
に流れる電流Ic217は、基準電圧源200の出力電
圧Vrefを、出力電流設定抵抗71で除した値に設定
することができる。そして、出力電流Ic217の温度
特性は、基準電圧源200の出力電圧Vrefの温度特
性と、出力電流設定抵抗71の温度特性とで決まること
がわかる。
【0009】なお、一般のカレントミラー回路は、ベー
ス・コレクタ間を短絡してダイオード接続とした一方の
トランジスタのベースと、他方のトランジスタのベース
を接続した構成である。一方のトランジスタのベース・
コレクタ間を短絡させることは、結果的にはベース電位
をコレクタ電位と等しくさせ、2つのトランジスタのコ
レクタ電流を等しくさせる。しかしながら、カレントミ
ラー回路の動作原理は、同じ特性を持つ2つのトランジ
スタのベース・エミッタ間電圧が等しければ、各々のコ
レクタ電流は等しくなるというトランジスタの性質を利
用したもので、本従来例のように、一方のトランジスタ
がダイオード接続されていないトランジスタ216とト
ランジスタ217、抵抗214、215から構成される
回路も、この性質を利用したもので、機能的にはカレン
トミラー回路と考えられる。
【0010】このように、従来の電流発生装置の出力電
流は、基準電圧値を出力電流設定抵抗の抵抗値で除した
値に設定でき、基準電圧値を温度依存性の少ない値、約
1.25Vに設定し、温度依存性の少ない抵抗器で出力
電流設定抵抗を構成すれば、出力電流の温度依存性を小
さくすることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
(従来例の問題点)上記従来例の問題点について、図1
8を使って説明する。上記従来例の最低動作電源電圧
は、基準電圧源200の最低動作電源電圧と増幅回路2
13の最低動作電源電圧の高い方で決まる。基準電圧源
200の最低動作電源電圧は、基準電圧値と、電流源2
01の出力トランジスタのコレクタ・エミッタ間電圧の
最小値の和になる。いま、基準電圧値を1.25V、コ
レクタ・エミッタ間電圧の最小値を0.2Vとすれば、
基準電圧源200の最低動作電源電圧は、その和である
約1.45Vとなる。
【0012】一方、増幅回路213の最低動作電源電圧
は、抵抗208の端子間電圧とトランジスタ210のベ
ース・エミッタ間電圧とトランジスタ212のコレクタ
・ベース間電圧とトランジスタ212のベース電位の和
である。いま、抵抗208の端子間電圧を無視し、トラ
ンジスタのベース・エミッタ間電圧を0.7V、コレク
タ・エミッタ間電圧の最小値を0.2V、入力端子4の
電位を基準電圧1.25Vとすれば、増幅回路213の
最低動作電源電圧は、約1.45Vとなる。従って、上
記従来の電流発生装置の最低動作電源電圧は、約1.4
5Vとなる。
【0013】ところが、上記従来の電流発生装置をマン
ガン乾電池で動作させる機器に使用した場合、出力電圧
範囲が1.6V〜0.9Vもある乾電池を、1.6V〜
1.45Vの範囲でしか利用できないため、電池を十分
使いきる前に電池交換する必要があり、長時間使用する
機器には使えないという問題があった。
【0014】(発明の目的)本発明は、 上記の問題点を
解決するもので、 電源電圧を約0. 9Vまで下げて使う
ことができ、 温度特性を制御できる電流発生装置を提供
することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(第1の発明)本第1の発明は、上記目的を達成するた
めに、基準電圧を内蔵する増幅回路と、増幅回路に接続
された出力カレントミラー回路と、出力カレントミラー
回路に接続された出力電流設定抵抗とを備え、増幅回路
は、第1の増幅手段と、第1の増幅手段の出力を入力と
し、出力を増幅回路の出力とする第2の増幅手段とを備
え、第1の増幅手段は、カレントミラー回路と、カレン
トミラー回路の入力に接続された第1の抵抗分圧手段
と、第1の抵抗分圧手段の分圧出力に電流を流す第1の
電流発生手段と、カレントミラー回路の入力に接続され
た第2の電流発生手段と、カレントミラー回路の出力に
接続された第2の抵抗分圧手段と、第2の抵抗分圧手段
の分圧出力に電流を流す第3の電流発生手段と、カレン
トミラー回路の出力に接続された第4の電流発生手段と
を有し、第1の増幅手段の第1の入力を第1の抵抗分圧
手段の出力とし、第2の入力を第2の抵抗分圧手段の出
力とし、出力をカレントミラー回路の出力として第2の
増幅手段に接続し、出力カレントミラー回路の第1の出
力を出力電流設定抵抗と第1の増幅手段の第2の入力と
に接続し、出力カレントミラー回路の第2の出力を装置
の出力電流としたものである。
【0016】(第2の発明)本第2の発明は、上記目的
を達成するために、第1の発明に加えて、出力カレント
ミラー回路の第1の出力と第1の増幅手段の第2の入力
との間に、流出入電流の和が0である電圧発生回路を接
続したものである。
【0017】(第3の発明)本第3の発明は、上記目的
を達成するために、基準電圧を内蔵する増幅回路と、増
幅回路に接続された出力カレントミラー回路と、出力カ
レントミラー回路に接続された出力電流設定抵抗とを備
え、増幅回路は、第1の増幅手段と、第1の増幅手段の
出力を入力とし、出力を増幅回路の出力とする第2の増
幅手段とを備え、第1の増幅手段は、カレントミラー回
路と、カレントミラー回路の入力に接続された第1の抵
抗分圧手段と、カレントミラー回路の入力に接続された
第1の電流発生手段と、カレントミラー回路の出力に接
続された第2の抵抗分圧手段と、カレントミラー回路の
出力に接続された第2の電流発生手段とを有し、第1の
増幅手段の第1の入力を第1の抵抗分圧手段の出力と
し、第2の入力を第2の抵抗分圧手段の出力とし、出力
をカレントミラー回路の出力として第2の増幅手段に接
続し、出力カレントミラー回路の第1の出力を出力電流
設定抵抗と第1の増幅手段の第2の入力とに接続し、出
力カレントミラー回路の第2の出力を装置の出力電流と
したものである。
【0018】(第4の発明)本第4の発明は、上記目的
を達成するために、第3の発明に加えて、出力カレント
ミラー回路の第1の出力と第1の増幅手段の第2の入力
との間に、流出入電流の和が0である電圧発生回路を接
続したものである。
【0019】(第5の発明)本第5の発明は、上記目的
を達成するために、基準電圧を内蔵する増幅回路と、増
幅回路に接続された出力カレントミラー回路と、出力カ
レントミラー回路に接続された出力電流設定抵抗とを備
え、増幅回路は、第1の増幅手段と、第1の増幅手段の
出力を入力とし、出力を増幅回路の出力とする第2の増
幅手段とを備え、第1の増幅手段は、カレントミラー回
路と、カレントミラー回路の入力に接続された第1の抵
抗分圧手段と、第1の抵抗分圧手段の分圧出力に電流を
流す第1の電流発生手段と、カレントミラー回路の出力
に接続された第2の抵抗分圧手段と、第2の抵抗分圧手
段の分圧出力に電流を流す第2の電流発生手段とを有
し、第1の増幅手段の第1の入力を第1の抵抗分圧手段
の出力とし、第2の入力を第2の抵抗分圧手段の出力と
し、出力をカレントミラー回路の出力として第2の増幅
手段に接続し、出力カレントミラー回路の第1の出力を
出力電流設定抵抗と第1の増幅手段の第2の入力とに接
続し、出力カレントミラー回路の第2の出力を装置の出
力電流としたものである。
【0020】(第6の発明)本第6の発明は、上記目的
を達成するために、第5の発明に加えて、出力カレント
ミラー回路の第1の出力と第1の増幅手段の第2の入力
との間に、流出入電流の和が0である電圧発生回路を接
続したものである。
【0021】(第7の発明)本第7の発明は、上記目的
を達成するために、基準電圧を内蔵する増幅回路と、増
幅回路に接続された出力カレントミラー回路と、出力カ
レントミラー回路に接続された出力電流設定抵抗とを備
え、増幅回路は、第1の増幅手段と、第1の増幅手段の
出力を入力とし、出力を増幅回路の出力とする第2の増
幅手段とを備え、第1の増幅手段は、カレントミラー回
路と、カレントミラー回路の入力に接続された第1の電
流発生手段と、カレントミラー回路の出力に接続された
第2の電流発生手段とを有し、第1の増幅手段の第1の
入力を前記カレントミラー回路の入力とし、第2の入力
をカレントミラー回路の出力とし、出力をカレントミラ
ー回路の出力として第2の増幅手段に接続し、出力カレ
ントミラー回路の第1の出力を出力電流設定抵抗と第1
の増幅手段の第2の入力とに接続し、出力カレントミラ
ー回路の第2の出力を装置の出力電流としたものであ
る。
【0022】(第8の発明)本第8の発明は、上記目的
を達成するために、第7の発明に加えて、出力カレント
ミラー回路の第1の出力と第1の増幅手段の第2の入力
との間に、流出入電流の和が0である電圧発生回路を接
続したものである。
【0023】(第9の発明)本第9の発明は、上記目的
を達成するために、基準電圧を内蔵する増幅回路と、増
幅回路に接続された出力カレントミラー回路と、出力カ
レントミラー回路に接続された出力電流設定抵抗とを備
え、増幅回路は、第1の増幅手段と、第1の増幅手段の
出力を入力とし、出力を増幅回路の出力とする第2の増
幅手段とを備え、第1の増幅手段は、カレントミラー回
路と、カレントミラー回路の入力に接続された抵抗分圧
手段と、抵抗分圧手段の分圧出力に電流を流す第1の電
流発生手段と、カレントミラー回路の入力に接続された
第2の電流発生手段とをそれぞれ有する第1および第2
の電圧電流変換手段と、第1および第2の電圧電流変換
手段の両出力間に接続されて両出力間の電流を比較する
電流比較手段とを有し、第1の増幅手段の第1の入力を
第1の電圧電流変換手段における抵抗分圧手段の出力と
し、第2の入力を第2の電圧電流変換手段における抵抗
分圧手段の出力とし、出力を電流比較手段の出力として
第2の増幅手段に接続し、出力カレントミラー回路の第
1の出力を出力電流設定抵抗と第1の増幅手段の第2の
入力とに接続し、出力カレントミラー回路の第2の出力
を装置の出力電流としたものである。
【0024】(第10の発明)本第10の発明は、上記
目的を達成するために、第9の発明に加え、出力カレン
トミラー回路の第1の出力と第1の増幅手段の第2の入
力との間に、流出入電流の和が0である電圧発生回路を
接続したものである。
【0025】(第11の発明)本第11の発明は、上記
目的を達成するために、基準電圧を内蔵する増幅回路
と、増幅回路に接続された出力カレントミラー回路と、
出力カレントミラー回路に接続された出力電流設定抵抗
とを備え、増幅回路は、第1の増幅手段と、第1の増幅
手段の出力を入力とし、出力を増幅回路の出力とする第
2の増幅手段とを備え、第1の増幅手段は、カレントミ
ラー回路と、カレントミラー回路の入力に接続された抵
抗分圧手段と、カレントミラー回路の入力に接続された
電流発生手段とをそれぞれ有する第1および第2の電圧
電流変換手段と、第1および第2の電圧電流変換手段の
両出力間に接続されて両出力間の電流を比較する電流比
較手段とを有し、第1の増幅手段の第1の入力を第1の
電圧電流変換手段における抵抗分圧手段の出力とし、第
2の入力を第2の電圧電流変換手段における抵抗分圧手
段の出力とし、出力を電流比較手段の出力として第2の
増幅手段に接続し、出力カレントミラー回路の第1の出
力を出力電流設定抵抗と第1の増幅手段の第2の入力と
に接続し、出力カレントミラー回路の第2の出力を装置
の出力電流としたものである。
【0026】(第12の発明)本第12の発明は、上記
目的を達成するために、第11の発明に加え、出力カレ
ントミラー回路の第1の出力と第1の増幅手段の第2の
入力との間に、流出入電流の和が0である電圧発生回路
を接続したものである。
【0027】(第13の発明)本第13の発明は、上記
目的を達成するために、基準電圧を内蔵する増幅回路
と、増幅回路に接続された出力カレントミラー回路と、
出力カレントミラー回路に接続された出力電流設定抵抗
とを備え、増幅回路は、第1の増幅手段と、第1の増幅
手段の出力を入力とし、出力を増幅回路の出力とする第
2の増幅手段とを備え、第1の増幅手段は、カレントミ
ラー回路と、カレントミラー回路の入力に接続された抵
抗分圧手段と、抵抗分圧手段の分圧出力に電流を流す電
流発生手段とをそれぞれ有する第1および第2の電圧電
流変換手段と、第1および第2の電圧電流変換手段の両
出力間に接続されて両出力間の電流を比較する電流比較
手段とを有し、第1の増幅手段の第1の入力を第1の電
圧電流変換手段における抵抗分圧手段の出力とし、第2
の入力を第2の電圧電流変換手段における抵抗分圧手段
の出力とし、出力を電流比較手段の出力として第2の増
幅手段に接続し、出力カレントミラー回路の第1の出力
を出力電流設定抵抗と第1の増幅手段の第2の入力とに
接続し、出力カレントミラー回路の第2の出力を装置の
出力電流としたものである。
【0028】(第14の発明)本第14の発明は、上記
目的を達成するために、第13の発明に加え、出力カレ
ントミラー回路の第1の出力と第1の増幅手段の第2の
入力との間に、流出入電流の和が0である電圧発生回路
を接続したものである。
【0029】(第15の発明)本第15の発明は、上記
目的を達成するために、基準電圧を内蔵する増幅回路
と、増幅回路に接続された出力カレントミラー回路と、
出力カレントミラー回路に接続された出力電流設定抵抗
とを備え、増幅回路は、第1の増幅手段と、第1の増幅
手段の出力を入力とし、出力を増幅回路の出力とする第
2の増幅手段とを備え、第1の増幅手段は、カレントミ
ラー回路と、カレントミラー回路の入力に接続された電
流発生手段とをそれぞれ有する第1および第2の電圧電
流変換手段と、第1および第2の電圧電流変換手段の両
出力間に接続されて両出力間の電流を比較する電流比較
手段とを有し、第1の増幅手段の第1の入力を第1の電
圧電流変換手段におけるカレントミラー回路の入力と
し、第2の入力を第2の電圧電流変換手段におけるカレ
ントミラー回路の入力とし、出力を電流比較手段の出力
として第2の増幅手段に接続し、出力カレントミラー回
路の第1の出力を出力電流設定抵抗と第1の増幅手段の
第2の入力とに接続し、出力カレントミラー回路の第2
の出力を装置の出力電流としたものである。
【0030】(第16の発明)本第16の発明は、上記
目的を達成するために、第15の発明に加え、出力カレ
ントミラー回路の第1の出力と第1の増幅手段の第2の
入力との間に、流出入電流の和が0である電圧発生回路
を接続したものである。
【0031】
【作用】本第1の発明は、上記した構成により、ダイオ
ード接続されたトランジスタの順方向電圧の温度に対し
て負の変化をする電圧と温度に対して正の変化をする電
圧を加えた基準電圧を第1の入力端子に内蔵した増幅回
路の第2の入力端子と、増幅回路の出力電流を取り出す
出力カレントミラー回路と、出力電流設定抵抗とで負帰
還回路を構成し、装置の出力電流を基準電圧と出力電流
設定抵抗とで決める構成とすることで、装置の出力電流
の温度特性を任意に制御でき、電源電圧を約0.9Vま
で下げて使えるという効果を有する。
【0032】本第2の発明は、上記した構成により、ダ
イオード接続されたトランジスタの順方向電圧の温度に
対して負の変化をする電圧と温度に対して正の変化をす
る電圧を加えた基準電圧を第1の入力端子に内蔵した増
幅回路の第2の入力端子と、増幅回路の出力電流を取り
出す出力カレントミラー回路と、出力電流設定抵抗とで
負帰還回路を構成し、さらに、第2の入力端子と出力電
流設定抵抗との間に電圧発生手段を設け、装置の出力電
流を、基準電圧と上記電圧発生手段で得られた電圧と出
力電流設定抵抗とで決める構成とすることで、装置の出
力電流の温度特性を任意に制御でき、電源電圧を約0.
9Vまで下げて使えるという効果を有する。
【0033】本第3の発明は、上記した構成により、ダ
イオード接続されたトランジスタの順方向電圧の温度に
対して負の変化をする電圧に抵抗の分圧比を乗じた基準
電圧を第1の入力端子に内蔵した増幅回路の第2の入力
端子と、増幅回路の出力電流を取り出す出力カレントミ
ラー回路と、出力電流設定抵抗とで負帰還回路を構成
し、装置の出力電流を基準電圧と出力電流設定抵抗とで
決める構成とすることで、装置の出力電流の温度特性を
負の範囲で任意に制御でき、電源電圧を約0.9Vまで
下げて使えるという効果を有する。
【0034】本第4の発明は、上記した構成により、ダ
イオード接続されたトランジスタの順方向電圧の温度に
対して負の変化をする電圧に抵抗の分圧比を乗じた基準
電圧を第1の入力端子に内蔵した増幅回路の第2の入力
端子と、増幅回路の出力電流を取り出す出力カレントミ
ラー回路と、出力電流設定抵抗とで負帰還回路を構成
し、さらに、第2の入力端子と出力電流設定抵抗との間
に電圧発生手段を設け、装置の出力電流を、基準電圧と
上記電圧発生手段で得られた電圧と出力電流設定抵抗と
で決める構成とすることで、出力電流の温度特性を制御
でき、電源電圧を約0.9Vまで下げて使えるという効
果を有する。
【0035】本第5の発明は、上記した構成により、ダ
イオード接続されたトランジスタの順方向電圧の温度に
対して負の変化をする電圧と温度に対して正の変化をす
る電圧を加えた基準電圧を第1の入力端子に内蔵した増
幅回路の第2の入力端子と、増幅回路の出力電流を取り
出す出力カレントミラー回路と、出力電流設定抵抗とで
負帰還回路を構成し、装置の出力電流を基準電圧と出力
電流設定抵抗とで決める構成とすることで、装置の出力
電流の温度特性を任意に制御できるという効果を有す
る。
【0036】本第6の発明は、上記した構成により、ダ
イオード接続されたトランジスタの順方向電圧の温度に
対して負の変化をする電圧と温度に対して正の変化をす
る電圧を加えた基準電圧を第1の入力端子に内蔵した増
幅回路の第2の入力端子と、増幅回路の出力電流を取り
出す出力カレントミラー回路と、出力電流設定抵抗とで
負帰還回路を構成し、さらに、第2の入力端子と出力電
流設定抵抗の間に電圧発生手段を設け、装置の出力電流
を、基準電圧と上記電圧発生手段で得られた電圧と出力
電流設定抵抗とで決める構成とすることで、装置の出力
電流の温度特性を任意に制御できるという効果を有す
る。
【0037】本第7の発明は、上記した構成により、ダ
イオード接続されたトランジスタの順方向電圧の温度に
対して負の変化をする基準電圧を第1の入力端子に内蔵
した増幅回路の第2の入力端子と、増幅回路の出力電流
を取り出す出力カレントミラー回路と、出力電流設定抵
抗とで負帰還回路を構成し、装置の出力電流を基準電圧
と出力電流設定抵抗とで決める構成とすることで、装置
の出力電流の温度特性をダイオードの順方向電圧の温度
特性に設定でき、電源電圧を約0.9Vまで下げて使え
るという効果を有する。
【0038】本第8の発明は、上記した構成により、ダ
イオード接続されたトランジスタの順方向電圧の温度に
対して負の変化をする基準電圧を第1の入力端子に内蔵
した増幅回路の第2の入力端子と、増幅回路の出力電流
を取り出す出力カレントミラー回路と、出力電流設定抵
抗とで、負帰還回路を構成し、さらに、第2の入力端子
と出力電流設定抵抗との間に電圧発生回路を設け、装置
の出力電流を、基準電圧と前記電圧発生回路で得られた
電圧と出力電流設定抵抗とで決める構成とすることで、
出力電流の温度特性を任意に制御でき、電源電圧を約
0.9Vまで下げて使えるという効果を有する。
【0039】本第9の発明は、上記した構成により、ダ
イオード接続されたトランジスタの順方向電圧の温度に
対して負の変化をする電圧と温度に対して正の変化をす
る電圧を加えた基準電圧を第1の入力端子に内蔵した増
幅回路の第2の入力端子と、増幅回路の出力電流を取り
出す出力カレントミラー回路と、出力電流設定抵抗とで
負帰還回路を構成し、装置の出力電流を基準電圧と出力
電流設定抵抗とで決める構成とすることで、装置の出力
電流の温度特性を任意に制御でき、電源電圧を約0.9
Vまで下げて使えるという効果を有する。
【0040】本第10の発明は、上記した構成により、
ダイオード接続されたトランジスタの順方向電圧の温度
に対して負の変化をする電圧と温度に対して正の変化を
する電圧を加えた基準電圧を第1の入力端子に内蔵した
増幅回路の第2の入力端子と、増幅回路の出力電流を取
り出す出力カレントミラー回路と、出力電流設定抵抗と
で負帰還回路を構成し、さらに、第2の入力端子と出力
電流設定抵抗との間に電圧発生手段を設け、装置の出力
電流を、基準電圧と上記電圧発生手段で得られた電圧と
出力電流設定抵抗とで決める構成とすることで、装置の
出力電流の温度特性を負の範囲で任意に制御でき、電源
電圧を約0.9Vまで下げて使えるという効果を有す
る。
【0041】本第11の発明は、上記した構成により、
ダイオード接続されたトランジスタの順方向電圧の温度
に対して負の変化をする電圧に抵抗の分圧比を乗じた基
準電圧を第1の入力端子に内蔵した増幅回路の第2の入
力端子と、増幅回路の出力電流を取り出す出力カレント
ミラー回路と、出力電流設定抵抗とで負帰還回路を構成
し、装置の出力電流を基準電圧と出力電流設定抵抗とで
決める構成とすることで、装置の出力電流の温度特性を
負の範囲で任意に制御でき、電源電圧を約0.9Vまで
下げて使えるという効果を有する。
【0042】本第12の発明は、上記した構成により、
ダイオード接続されたトランジスタの順方向電圧の温度
に対して負の変化をする電圧に抵抗の分圧比を乗じた基
準電圧を第1の入力端子に内蔵した増幅回路の第2の入
力端子と、増幅回路の出力電流を取り出す出力カレント
ミラー回路と、出力電流設定抵抗とで負帰還回路を構成
し、さらに、第2の入力端子と出力電流設定抵抗との間
に電圧発生手段を設け、装置の出力電流を、基準電圧と
上記電圧発生手段で得られた電圧と出力電流設定抵抗と
で決める構成とすることで、出力電流の温度特性を負の
範囲で任意に制御でき、電源電圧を約0.9Vまで下げ
て使えるという効果を有する。
【0043】本第13の発明は、上記した構成により、
ダイオード接続されたトランジスタの順方向電圧の温度
に対して負の変化をする電圧と温度に対して正の変化を
する電圧を加えた基準電圧を第1の入力端子に内蔵した
増幅回路の第2の入力端子と、増幅回路の出力電流を取
り出す出力カレントミラー回路と、出力電流設定抵抗と
で負帰還回路を構成し、装置の出力電流を基準電圧と出
力電流設定抵抗とで決める構成とすることで、装置の出
力電流の温度特性を任意に制御できるという効果を有す
る。
【0044】本第14の発明は、上記した構成により、
ダイオード接続されたトランジスタの順方向電圧の温度
に対して負の変化をする電圧と温度に対して正の変化を
する電圧を加えた基準電圧を第1の入力端子に内蔵した
増幅回路の第2の入力端子と、増幅回路の出力電流を取
り出す出力カレントミラー回路と、出力電流設定抵抗と
で負帰還回路を構成し、さらに、第2の入力端子と出力
電流設定抵抗との間に電圧発生手段を設け、装置の出力
電流を、基準電圧と上記電圧発生手段で得られた電圧と
出力電流設定抵抗とで決める構成とすることで、装置の
出力電流の温度特性を任意に制御できるという効果を有
する。
【0045】本第15の発明は、上記した構成により、
ダイオード接続されたトランジスタの順方向電圧の温度
に対して負の変化をする基準電圧を第1の入力端子に内
蔵した増幅回路の第2の入力端子と、増幅回路の出力電
流を取り出す出力カレントミラー回路と、出力電流設定
抵抗とで負帰還回路を構成し、装置の出力電流を、基準
電圧と出力電流設定抵抗とで決める構成とすることで、
装置の出力電流の温度特性をダイオードの順方向電圧の
温度特性に設定でき、電源電圧を約0.9Vまで下げて
使えるという効果を有する。
【0046】本第16の発明は、上記した構成により、
ダイオード接続されたトランジスタの順方向電圧の温度
に対して負の変化をする基準電圧を第1の入力端子に内
蔵した増幅回路の第2の入力端子と、増幅回路の出力電
流を取り出す出力カレントミラー回路と、出力電流設定
抵抗とで負帰還回路を構成し、さらに、第2の入力端子
と出力電流設定抵抗との間に電圧発生回路を設け、装置
の出力電流を、基準電圧と上記電圧発生回路で得られた
電圧と出力電流設定抵抗とで決める構成とすることで、
装置の出力電流の温度特性を負の範囲で任意に制御で
き、電源電圧を約0.9Vまで下げて使えるという効果
を有する。
【0047】
【実施例】
(第1の発明の実施例) (構成) (全体の説明)図1は本第1の発明の実施例の構成を示
すものである。図1の電流発生装置は、増幅回路111
と出力カレントミラー回路57と出力電流設定抵抗71
から構成されている。そして、増幅回路111の一方の
入力である入力端子4に、出力カレントミラー回路57
の第1出力の電流と出力電流設定抵抗71によって生じ
た電圧降下を加え、 増幅回路111の出力端子3の出力
電流を出力カレントミラー回路57の入力電流とするも
ので、 一方の入力端子4の端子電圧は、 他方の入力端子
2の端子電圧と等しくなるような負帰還回路である。ま
た、61は負荷、1は電源である。
【0048】(増幅回路111の説明) 増幅回路111は、第1の増幅手段1111と第2の増
幅手段手段1112から構成される。第1の増幅手段1
111は、特願平4−264548号の第2の発明の実
施例に記載された増幅手段と同じであって、基準電圧源
を内蔵し、電源電圧を約0.9V迄下げて使える増幅回
路であり、第1の入力端子2を反転入力、第2の入力端
子4を非反転入力、出力端(出力)をトランジスタ35
のコレクタとし、トランジスタ25とでカレントミラー
回路を構成し、左側のダイオード接続されたトランジス
タ25に接続された電流源24(第2の電流発生手段)
と、抵抗22および抵抗23(第1の抵抗分圧手段)
と、電流源21(第1の電流発生手段)と、右側のトラ
ンジスタ35のコレクタに接続された電流源34(第4
の電流発生手段)と、抵抗32および抵抗33(第2の
抵抗分圧手段)と、電流源31(第3の電流発生手段)
とで構成され、左右同様の定数を持っている。また、電
流源21と電流源31は、温度に対して正の変化をする
電流を得られるバンドギャップ電流源である。
【0049】第2の増幅手段1112は、トランジスタ
46、47、抵抗48を備え、49はコンデンサであ
る。そして、トランジスタ45、43、44と抵抗4
1、42は、入力端子2と入力端子4の端子電圧を等し
くするために、接続点AとBに流れる電流を等しくする
ように、トランジスタ46のベース電流を設定するため
の回路である。そのため、トランジスタ44は、トラン
ジスタ43と同一のトランジスタが3個並列に接続され
ている。
【0050】(出力カレントミラー回路57の説明)出
力カレントミラー回路57は、抵抗51、52、53お
よびダイオード接続されたトランジスタ54、トランジ
スタ55、56からなり、トランジスタ47のコレクタ
電流Ic47を入力電流、トランジスタ55のコレクタ
電流Ic55を第1出力、トランジスタ56のコレクタ
電流Ic56を第2出力としている。そして、負荷61
に流れるトランジスタ56のコレクタ電流Ic56が、
本第1の発明の実施例の電流発生装置の出力電流であ
る。
【0051】(動作)次に本第1の発明の実施例の動作
について、図1を使って説明する。図1の電流発生装置
の構成と図18の従来例の構成の相違は、主に増幅回路
にあるので、増幅回路111の説明から行う。
【0052】(増幅回路111の説明) (第1の増幅手段の説明) (基準電圧値を求める)まず、第1の増幅手段1111
の基準電圧値Vrefは、入力端子2の電圧であり、特
願平04−264548号の第2の発明の実施例によっ
て、以下の方法で求められる。
【0053】すなわち、第1の増幅手段1111の左側
にある抵抗22、抵抗23、電流源21、電流源24、
ダイオード接続されたトランジスタ25に着目し、図1
7(a)において、信号源が2つあるので、重ね合わせ
の理を用いて、まず電流源21をオープンにして考える
と、図17(b)のように変形でき、電圧源251の値
V251と抵抗252の抵抗値R252はそれぞれ(式
11)、(式12)で表せる。 V251=Vf25‥‥(式11) R252=(k×T/q)/Ic25‥‥(式12) ただし、Vf25:ダイオード接続されたトランジスタ
25の順方向電圧 Ic25:トランジスタ25のコレクタ電流 k:ボルツマン定数 T:絶対温度 q:電子の電荷 さらに、図17(b)に鳳・テブナンの定理を用いる
と、図17(c)の回路が得られ、電圧源221の値V
ref21と抵抗222の抵抗値R222はそれぞれ
(式13)、(式14)で表せる。 V221=Vf25×R23/(R22+R252+R23)‥‥(式13) R222=(R22+R252)×R23/(R22+R252+R23)‥ ‥(式14) 但し、R22:抵抗22の抵抗値 R23:抵抗23の抵抗値 ここで、特開昭60−191508号にあるようなバン
ドギャップ電流源である電流源21を考慮する。その電
流値Icsは(式15)で決定されている。 Ics=(k×T/q)×ln(N)/Rcs‥‥(式15) 但し、 N:定数 Rcs:電流設定抵抗 従って、入力端子2の端子電圧Vrefは、 Vref=V221+R222×Ics ∴Vref=M×{Vf25+(k×T/q)×ln(N)×(R22+R25 2)/Rcs}‥‥(式16) 但し、M=R23/(R22+R252+R23) となる。以上のように、増幅回路111の基準電圧Vr
efは、(式16)で表される。
【0054】(Ib補償の説明)このようにして得られ
た回路定数を、右側のそれぞれ対応する素子に割り付け
れば、第1の増幅手段1111の左側と右側は、トラン
ジスタ25とトランジスタ35からなるカレントミラー
回路により、対応する素子の電圧および電流が同一の相
似回路を構成する。
【0055】そして、トランジスタ45、43、44か
ら構成される回路は、第1の増幅手段1111のトラン
ジスタのベース電流の影響を取り除くことにより、基準
電圧の精度を向上させ、トランジスタのhfeのばらつ
きに依存しないように働く。すなわち電流源24の電流
I24は、抵抗22に流入する電流I22と、トランジ
スタ25のコレクタ電流Ic25と、トランジスタ2
5、35、45のベース電流(Ib25+Ib35)に
分流しているから、(式17)が成り立つ。従って、ト
ランジスタ25のコレクタ電流Ic25は、(式17)
を変形した(式18)で表される。 I24=I22+Ic25+(Ib25+Ib35+Ib45)‥(式17) ∴Ic25=I24−I22−(Ib25+Ib35+Ib45)‥(式18)
【0056】また、電流源34の電流I34は、抵抗3
2に流入する電流I32とトランジスタ35のコレクタ
電流Ic35およびトランジスタ46のベース電流Ib
46に分流しているから、(式19)が成り立つ。従っ
て、トランジスタ35のコレクタ電流は、(式19)を
変形した(式20)で表される。 I34=I32+Ic35+Ib46‥‥(式19) ∴Ic35=I34−I32−Ib46‥‥(式20) ここで、トランジスタ25と35のコレクタ電流は等し
いことから、(式18)=(式20)が成立し、 I24−I22ー(Ib25+Ib35+Ib45)=I34−I32−Ib 46・・・・(式21) となる。さらに、回路構成上、電流源24と電流源34
の電流値は等しいから、(式21)は、 I22+(Ib25+Ib35+Ib45)=I32+Ib46・・・・(式22 ) となる。
【0057】トランジスタ25、35、45は、カレン
トミラー回路を構成しており、 各々のコレクタ電流が等
しく、トランジスタ44、43はカレントミラーを構成
し、かつトランジスタ44はトランジスタ43と同一の
トランジスタが3個並列接続されているから、その結
果、トランジスタ44のコレクタ電流Ic44は、トラ
ンジスタ45のコレクタ電流Ic45の3倍となる。そ
して、トランジスタ47のベース電流を無視すれば、ト
ランジスタ46のコレクタ電流は、トランジスタ44の
コレクタ電流と等しいから、結局、トランジスタ46の
コレクタ電流は、トランジスタ25、35、45のコレ
クタ電流の3倍となる。 Ic46=3×Ic25=3×Ic35=3×Ic45・・・・(式23) トランジスタの電流増幅率hfeを使うと(式23)
は、 Ib46=3×Ib25・・・・(式24) である。(式24)を(式22)に代入すると、 I22=I32 ・・・・ (式25) が成り立つ。
【0058】つまり、第1の増幅手段1111は左右相
似動作しており、接続点Aに流れ込む電流と接続点Bに
流れ込む電流を等しくするように、接続点Aから抜かれ
ているトランジスタ25、35、45のベース電流の和
に等しい電流を、接続点Bから抜くことで、抵抗22、
32に流れる電流を等しくし、入力端子2、4の端子電
圧の差をなくすように働いている。
【0059】(増幅回路111の入力端子の位相の説
明)次に、増幅回路111の入出力の動作について説明
する。いま、増幅回路111の入力端子4の電圧が下が
ると、抵抗32を流れる電流I32が増え、接続点Bに
流れ込む電流は減る。するとトランジスタ46のベース
電流が減るから、トランジスタ46のコレクタ電流も減
る。しかし、トランジスタ44のコレクタ電流は変化し
ないからトランジスタ47のベース電流が増え、トラン
ジスタ47のコレクタ電位は下がる。つまり、入力端子
4の電圧が下がると、出力端子3の端子電圧は下がる。
逆に、入力端子4の電圧が上がると、同様にして出力端
子3の端子電圧は上がる。そして、入力端子2と出力端
子の関係も同様に考えると、入出力の位相が反転してい
ることがわかる。この増幅回路111の動作は、丁度、
出力端子を3、入力端子2が反転入力、入力端子4が非
反転入力である増幅器の動作と等価になる。
【0060】(全回路の動作説明)次に、増幅回路11
1に出力カレントミラー回路57、出力電流設定抵抗7
1を接続したときの動作について説明する。いま、入力
端子4の端子電圧が下がると出力端子3の端子電圧は下
がる。すると、出力カレントミラー回路57の入力電流
は増加するから、その第1出力で、出力電流設定抵抗7
1を流れる電流I71も増加する。その結果、出力電流
設定抵抗71の端子間電圧V71は上がり、入力端子4
の電位V71を高くするため、反転入力端子2の電位V
refと、非反転入力端子4の電位V71をほぼ同じ大
きさになるような点で落ち着く。増幅回路111の利得
を大きく設定すれば、反転入力2の端子電圧Vref
と、非反転入力端子4の端子電圧V71の大きさは、同
じ値になる。
【0061】このように、本第1の発明の実施例は、増
幅回路111の入力端子4を非反転入力、入力端子2を
反転入力とする増幅回路111と出力カレントミラー回
路57と出力電流設定抵抗71から構成され、反転入力
端子2の端子電圧と出力電流設定抵抗71の端子間電圧
V71を等しくするような負帰還回路を構成しているた
め、入力端子4と入力端子2の電圧は等しく、その端子
電圧は(式16)で表される。
【0062】そして、電流発生装置の出力電流Ic56
は、回路構成上、トランジスタ55のコレクタ電流に等
しく、出力電流設定抵抗71に流れる電流I71は、入
力端子4に流れる電流に比べ十分大きいので、トランジ
スタ55のコレクタ電流Ic55とほぼ等しい。従っ
て、出力電流Ic56は、(式16)で示される基準電
圧をその出力電流設定抵抗71の抵抗値R71で除し
た、 Ic56=Ic55 =I71 =Vref/R71 =M×{Vf25+(k×T/q)×ln(N)×(R22+R25 2)/Rcs}/R71・・・・(式26) となる。
【0063】出力電流の温度特性は、出力電流設定抵抗
71に温度依存性の少ない抵抗器を用いれば、(式2
6)の分子の第1項は、ダイオードの順方向電圧で、約
650mVであり、温度に対して−2mV/degで変
化するので、分子の{ }内の第2項の温度に対する変
化を+2mV/degになるように、(R22+R25
2)とバンドギャップ電流源の電流を決める抵抗Rcs
を設定すれば、第1項と第2項の温度に対する電流変化
は相殺することができる。また、第1項と第2項の配合
比を変えることで温度特性を制御でき、さらに、その大
きさをMなる係数により、自由に設定できる利点を有す
る。
【0064】一方、本実施例の最低動作電源電圧は、増
幅回路111の最低動作電源電圧と出力カレントミラー
回路57の最低動作電源電圧のどちらか高い方で決ま
る。増幅回路111の最低動作電源電圧は、ダイオード
接続されたトランジスタ25のベース・エミッタ間電圧
と電流源24の動作電圧の和と、抵抗41の端子間電圧
とダイオード接続されたトランジスタ43のベース・エ
ミッタ間電圧とトランジスタ45のコレクタ・エミッタ
間の飽和電圧の和のどちらか高い方で決まる。前者は、
トランジスタのベース・エミッタ間電圧は約0.7Vで
あり、電流源24、34を特開昭60−191508号
にあるような低電圧動作型を使用すれば、その和は約
0.9Vである。また、後者も、抵抗41の端子間電圧
を、数十mVに設定し、コレクタ・エミッタ間の飽和電
圧は約0.2Vとすれば、その和は約0.9Vである。
従って、増幅回路111の最低動作電源電圧は、約0.
9Vである。そして、出力カレントミラー回路57の最
低動作電源電圧は、抵抗51の無視できる端子間電圧
と、ダイオード接続されたトランジスタ54のベース・
エミッタ間電圧約0.7V と、トランジスタ47のコレ
クタ・エミッタ間の飽和電圧約0.2V の和で、約0.
9Vである。
【0065】従って、電流源24、電流源34の端子電
圧はダイオードの順方向電圧であり、抵抗分圧手段の出
力である入力端子2、4の端子電圧をダイオードの順方
向電圧以下に設定すれば、本第1の発明の実施例は、電
源電圧を約0.9V まで下げて使うことができる利点も
有する。
【0066】(効果)このように、本第1の発明の実施
例によれば、電流発生装置の出力電流が、増幅回路11
1内のダイオード接続されたトランジスタ25と電流源
24により得た電圧と、抵抗22、抵抗23とから成る
抵抗分圧手段と電流源21により得た絶対温度Tに抵抗
比などの温度に依存しない係数を乗じた大きさの電圧を
加えた電圧を、出力電流設定抵抗71の抵抗値R71で
除した形で表されるため、それらの電圧の配合を変える
ことにより出力電流の温度特性が制御でき、さらにその
大きさをMなる係数により容易に設定できる効果を有す
る。そして、この出力電流は温度に依存しない値が設定
でき、しかも、このような構成の電流発生装置は、電源
電圧を約0. 9V迄下げて使えるという効果を有する。
【0067】(第2の発明の実施例) (構成)図2は本第2の発明の実施例の構成を示すもの
である。図2の電流発生装置は、増幅回路111と出力
カレントミラー回路57と出力電流設定抵抗71および
電圧発生回路86から構成されている。図2に示す本第
2の発明の実施例の構成は、電流源81、82、 トラン
ジスタ83、84および抵抗85からなる電圧発生回路
86を除けば、図1に示す第1の発明の実施例の構成と
同じである。
【0068】電圧発生回路86の電流源81、82は、
電流が温度に対して正の変化をする電流を得られるバン
ドギャップ電流源で、増幅回路111の電流源24と同
様の定数を持っており、互いの電流値は等しい。トラン
ジスタ83とトランジスタ84はカレントミラー回路を
構成し、トランジスタ83、84の電流増幅率hfeは
非常に大きい。
【0069】(動作)次に、本第2の発明の実施例の動
作について図2を使って説明する。まず、電圧発生回路
86の動作について、接続点DとEとFにおける電流に
着眼して説明する。抵抗85に流れる電流I85は、増
幅回路111の入力端子4に流れ込む電流をI4、電流
源81の電流値をI81とすると、接続点Dにおける回
路方程式から、 I85=I4−I81・・・・(式27) となる。また、回路構成上、トランジスタ83のコレク
タ電流Ic83は、電流源82の電流I82と等しい。
一方、接続点Eにおける回路方程式から、トランジスタ
83のコレクタ電流をIc83、接続点Fから接続点E
に向かう電流をIFとすれば、 IF=I85+I82・・・・(式28) となる。ここで、電流IFを求めるために、(式27)
を(式28)に代入し、電流源81の電流値I81と電
流源82の電流値I82の値は等しいから、 IF=I4−I81+I82 =I4・・・・(式29) となる。
【0070】すなわち、電圧発生回路86を追加して
も、増幅回路111の入力端子4の電流の出入りは変化
しない。従って、上記第1の発明の実施例に電圧発生回
路86を追加しても、出力電流設定抵抗71の端子間電
圧が、増幅回路111の入力端子4の端子電圧である基
準電圧Vrefから抵抗85の端子間電圧V85を引い
た電圧に変わるだけで、増幅回路111の入力端子4の
電流は変化しないので、電流発生装置としての動作は全
く同様である。これは、負帰還により第1の入力端子2
および第2の入力端子4の電位が等しくなる状態で安定
し、トランジスタ25、トランジスタ35、抵抗22、
抵抗23、抵抗32、抵抗33のそれぞれを流れる電流
が同一になっており、図1のように第1の入力端子2が
何も接続されない開放状態では、第1の入力端子2を通
過する電流はゼロになるため、相似動作をする第2の入
力端子4を通過する電流もゼロになる。したがって、式
29の電流もゼロである。
【0071】圧発生回路86で発生する抵抗85の端
子間電圧V85は、電流源81の電流値I81と抵抗8
5の抵抗値R85の積で、 V85=I81×R85・・・・(式30) となる。さらに、電流源81、82の電流値を決める電
流設定抵抗の抵抗値をRcsとすれば、その電流値I8
1は、 I81=(k×T/q)×ln(N)/Rcs・・・・(式31) であるから、抵抗85の端子間電圧は、 V85=I81× R85 ={(k×T/q)×ln(N)/Rcs}×R85・・・・(式32) となる。従って、出力電流Ic56は、(式16)で表
される基準電圧Vrefを用いて、 Ic56=Ic55 =I71 =(Vref−V85)/R71 =〔M×{Vf25+(k×T/q)×ln(N)×(R22+R2 52)/Rcs}−{(k×T/q)×ln(N)/Rcs}×R85〕/R7 1 =〔M×Vf25+{M×(R22+R252)−R85}×(k× T/q)×ln(N)/Rcs〕/R71・・・・(式33) ただし、M=R23/(R22+R252+R23) となる。
【0072】また、本第2の発明の実施例の最低動作電
源電圧は、増幅回路111と出力カレントミラー回路5
7と電圧発生回路86の最低動作電源電圧のなかで最も
高い値で決まる。このうち、増幅回路111と出力カレ
ントミラー回路57の最低動作電源電圧は、上記第1の
発明の実施例から約0.9Vである。電圧発生回路86
の最低動作電源電圧は、電流源82の端子間電圧とトラ
ンジスタ84のベース・エミッタ間電圧で決まる。そこ
で、電流源82に、特開昭60−191508号にある
ような低電圧動作型を使用すれば、トランジスタのベー
ス・エミッタ間電圧は約0.7Vであるから、電圧発生
回路86は電源電圧を約0.9Vまで下げて使うことが
できる。従って、本第2の発明の実施例は電源電圧を、
約0.9V まで下げて使うことができる。
【0073】以上の動作から、電圧発生回路86を導入
したことで、出力電流Ic56は、増幅回路111内に
ダイオード接続されたトランジスタ25と電流源24に
より得た電圧と、抵抗22と抵抗23とから成る抵抗分
圧手段と電流源21により得た絶対温度Tに抵抗比など
の温度に依存しない係数を乗じた大きさの電圧とを加算
し、そこから電圧発生回路86の抵抗85と電流源81
により得た電圧を減算した電圧を、出力電流設定抵抗7
1の抵抗値R71で除した形で表される。
【0074】(効果)このように、本第2の発明の実施
例によれば、出力電流設定抵抗71に温度依存性の少な
い抵抗器を用いれば、(式33)で示す装置の出力電流
の分子の第1項は、ダイオードの順方向電圧であるから
その温度係数は負で、分子の第2項は、抵抗22と抵抗
252の抵抗値の和(R22+R252)と係数Mとの
積の値と抵抗85の抵抗値R85の大小関係でその温度
係数の符号を変えられる。そのため、それらの電圧の配
合を変えることにより温度特性が制御でき、さらにその
大きさをMなる係数およびMとは独立して設定できる抵
抗85により容易に設定できる利点を有する。しかも、
電流源24、34を、特開昭60−191508号にあ
るような低電圧動作型を使用することで、電源電圧を約
0.9V迄下げて使うことができる。
【0075】なお、抵抗85の端子間電圧の向きが逆に
なるように、電圧発生回路86を接続すると、R71の
端子間電圧は、基準電圧Vrefと抵抗85の端子間電
圧V85の和となり、電流発生装置の出力電流Ic56
は、 Ic56=(Vref+V85)/R71 =〔M×Vf25+{{M×(R22+R252)+R85}×(k ×T/q)×ln(N)/Rcs}×〕/R71・・・・(式34) となる。
【0076】この場合、出力電流Ic56が、増幅回路
111内にダイオード接続されたトランジスタ25と電
流源24により得た電圧と、抵抗22と抵抗23とから
なる抵抗分圧手段と電流源21により得た絶対温度Tに
抵抗比などの温度に依存しない係数を乗じた大きさの電
圧と、電圧発生回路86の抵抗85と電流源81により
得た絶対温度Tに抵抗比などの温度に依存しない係数を
乗じた大きさの電圧とを加えた電圧をR71で除した形
で表されるため、それらの電圧の配合を変えることによ
り温度特性が制御でき、さらにその大きさをMなる係数
およびMとは独立して設定できる抵抗85により容易に
設定できる利点を有する。しかも、電流源24、34
を、特開昭60−191508号にあるような低電圧動
作型を使用することで、電源電圧を約0.9V迄下げて
使うことができる。
【0077】なお、電圧発生回路は、実施例のような構
成でなくとも、抵抗85の流出入電流の和が0であるよ
うな構成であれば、他の方法によって実現しても良い。
【0078】(第3の発明の実施例) (構成)図3は本第3の発明の実施例の構成を示すもの
である。本第3の発明の実施例の構成は、上記第1の発
明の実施例の構成と、増幅回路が異なるだけでそれ以外
は同じある。すなわち、本第3の発明の実施例の増幅回
路112は、第1の増幅手段1121と第2の増幅手段
1122とから構成されており、第1の増幅手段112
1は、上記第1の発明の実施例の第1の増幅手段にあっ
た電流源21と電流源31を除いただけで、それ以外は
同じ構成である。そして、本実施例の第1の増幅手段1
121は、特願平04−264548号の第6の発明の
実施例に記載された増幅手段と同じである。
【0079】(動作)次に、本第3の発明の実施例の動
作について、図3を使って説明する。本第3の発明の実
施例の動作は、回路構成上、基準電圧の値が上記第1の
発明の実施例と異なる点を除けば同様で、すなわち、電
流源21、31が無いので、(式16)のRcsを無限
大にした、 Vref=M×Vf25・・・・(式35) ただし、M=R23/(R22+R252+R23) R252=(k×T/q)/Ic25 となる。そして、電流発生装置の出力電流Ic56は、
回路構成上、トランジスタ55のコレクタ電流に等し
く、出力電流設定抵抗71に流れる電流I71は、入力
端子4に流れる電流に比べ十分大きく、トランジスタ5
5のコレクタ電流Ic55とほぼ等しい。従って、出力
電流Ic56は、(式35)で示す基準電圧を出力電流
設定抵抗71の抵抗値R71で除した、 Ic56=Ic55 =I71 =Vref/R71 =M×(Vf25)/R71・・・・(式36) となる。
【0080】そして、装置の出力電流Ic56は、ダイ
オードの順方向電圧Vf25と抵抗22、抵抗23、抵
抗252の大きさMなる係数Mと出力電流設定抵抗71
の抵抗値R71で決められる。そして、出力電流Ic5
6の温度特性は、出力電流設定抵抗に温度依存性の少な
い抵抗器を用いれば、ダイオードの順方向電圧の温度係
数のM倍であり、ダイオード接続したトランジスタの順
方向電圧は、約650mVを基準とすると温度に対して
−2mV/℃変化特性に係数Mを乗じることで負の温度
係数を自由に設定できる。
【0081】そして、最低動作電源電圧は、本第3の発
明の実施例の構成が第1の発明の実施例の構成から電流
源21と電流源31を取り除いたものであるから、第1
の発明の実施例と同じで、電流源24、34を特開昭6
0−191508号にあるような低電圧動作型を使用す
れば、抵抗32と抵抗33の接続点の電圧はダイオード
の順方向電圧以下になり、基準電圧を1.25V以下に
設定でき、電源電圧を約0.9Vまで下げて使うことが
できる。
【0082】(効果)このように、本第3の発明の実施
例によれば、電流発生装置の出力電流が、増幅回路11
2内にダイオード接続されたトランジスタ25と電流源
24により得られた電圧に大きさをMなる係数を乗じた
大きさの電圧を出力電流設定抵抗71の抵抗値R71で
除した電流で表されるため、負の範囲で温度特性が制御
でき、Mなる係数で容易に設定できる利点を有する。し
かも、電流源24、34の端子電圧はダイオードの順方
向電圧以上にはならないから、電流源を特開昭60−1
91508号にあるような低電圧動作型を使用すること
で、電源電圧を約0.9V迄下げて使うことができる。
【0083】(第4の発明の実施例) (構成)図4は本第4の発明の実施例の構成を示すもの
である。図4に示す本第4の発明の実施例の構成は、 電
流源81、 82、トランジスタ83、84および抵抗8
5からなる電圧発生回路86を除けば、 図3に示す第3
の発明の実施例の構成と同じである。また、電圧発生回
路86の構成は、本第2の発明の実施例に示した電圧発
生回路86の構成と同じである。
【0084】(動作)次に、本第4の発明の実施例の動
作について、図4を使って説明する。本第4の発明の実
施例の動作は、 電圧発生回路86を追加しても、回路構
成上、増幅回路112の入力端子4の電流の出入りは変
化しないから、抵抗71にかかる電圧が基準電圧Vre
fから抵抗85の端子間電圧V85を減じた電圧に変わ
るだけで、電流発生装置としての動作は全く同様で、第
3の発明の実施例の動作と基本的に同じである。基準電
圧Vrefは第3の発明の実施例の(式35)で示さ
れ、抵抗85の端子間電圧V85は第2の発明の実施例
の(式32)で示されるから、抵抗71の端子間電圧は
その差で表される。従って、出力電流Ic56は、出力
電流設定抵抗71の端子間電圧を抵抗71の抵抗値R7
1で除した値で、 Ic56=Ic55 =I71 =(Vref−V85)/R71 =〔M×Vf25−{(k×T/q)×ln(N)/Rcs}×R8 5〕/R71・・・・(式37) となる。
【0085】そして、出力電流の温度特性も、出力電流
設定抵抗に温度依存性の少ない抵抗器を用いれば、第1
項と第2項の差で表される。分子の第1項の温度に対す
る変化は、Vf25がダイオードの順方向電圧であるか
ら、その値は約650mVであり温度に対して−2mV
/degで変化するから、第1項はそのM倍の負の温度
特性を持つ。また、分子の第2項の温度に対する変化
は、温度Tで微分した、 d{(k×T/q)×1n(N)/Rcs}×R85}/dT=−(k/q) ×ln(N)/Rcs}×R85・・・・(式38) となる。含まれる定数の符号は全て正であるから、第2
項は負である。つまり、出力電流の温度係数は、負の値
と負の値の和であるから負の値を有する。
【0086】また、本第4の発明の実施例の構成は、第
3の発明の実施例に電圧発生回路86を付加したもので
あり、増幅回路112と出力カレントミラー回路57の
最低動作電源電圧は、回路構成上、上記第3の発明の実
施例と同じであるから、電圧発生回路86の最低動作電
源電圧は電流源82の端子間電圧とトランジスタ84の
ベース・エミッタ間電圧で決まる。そこで、電流源82
に、特開昭60−191508号にあるような低電圧動
作型を使用すれば、トランジスタのベース・エミッタ間
電圧は約0.7Vであるから、電源電圧を約0.9Vま
で下げて使うことができる。従って、本第4の発明の実
施例は電源電圧を、約0.9V まで下げて使うことがで
きる。
【0087】(効果)このように、本第4の発明の実施
例によれば、電流発生装置の出力電流が、増幅回路11
2内にダイオード接続されたトランジスタ25と電流源
24により得た電圧から、電圧発生回路86により得ら
れた電圧を減算した電圧を出力電流設定抵抗71の抵抗
値R71で除した形で表されるため、それらの電圧の配
合を変えることにより負の温度特性が制御でき、さらに
その大きさをMなる係数とMとは独立して設定できる抵
抗85によって、容易に設定できる利点を有する。さら
に、第3の発明の実施例に比べ、係数Mの値が等しい場
合、温度係数の絶対値を大きくできる効果を有する。し
かも、電流源24、34を、特開昭60−191508
号にあるような低電圧動作型を使用することで、電源電
圧を約0.9V迄下げて使うことができる。
【0088】なお、抵抗85の端子間電圧の向きが逆に
なるように、電圧発生回路86を接続すると、R71の
端子間電圧は、(式35)に示す基準電圧Vrefと
(式32)に示す抵抗85の端子間電圧V85の和とな
り、電流発生装置の出力電流Ic56は、 Ic56=Ic55 =I71 =(Vref+V85)/R71 =〔M×Vf25+{(k×T/q)×ln(N)/Rcs}×R8 5〕/R71・・・・(式39) となる。
【0089】(式39)の分子の第1項のVf25は、
ダイオードの順方向電圧であるから、その値は約650
mVであり、温度に対して−2mV/degで変化する
から、第1項はそのM倍の負の温度特性を持ち、係数M
は容易に設定できる。また、第2項の温度に対する変化
は、温度Tで微分して、 {(k/q)×ln(N)/Rcs}×R85・・・・(式40) となり、RcsとR85によって容易に設定できる。ま
た、出力電流設定抵抗に温度依存性の少ない抵抗器を用
いれば、出力電流Ic56の温度係数は、正の値と負の
値の和である。
【0090】このように、電圧発生回路の接続を変えて
抵抗85の端子間電圧の向きを逆に設定すると、(式3
9)で表される出力電流Ic56が、増幅回路112内
にダイオード接続されたトランジスタ25と電流源24
により得た電圧と、電圧発生回路86により得られた電
圧を加算した電圧を、出力電流設定抵抗71の抵抗値R
71で除した形で表されるため、それらの電圧の配合を
変えることにより温度特性が制御でき、さらにその大き
さをMなる係数とMとは独立した抵抗85により、温度
に対して正の変化をする項と負の変化をする項を独立し
て設定できるため、調整が容易という利点を有する。そ
して、電流源24、34を、特開昭60−191508
号にあるような低電圧動作型を使用することで、電源電
圧を約0.9V迄下げて使うことができる。
【0091】なお、電圧発生回路は、実施例のような構
成でなくとも、抵抗85の流出入電流の和が0であるよ
うな構成であれば、他の方法によって実現しても良い。
【0092】(第5の発明の実施例) (構成)図5は本第5の発明の実施例の構成を示すもの
である。本第5の発明の実施例の構成は、第1の発明の
実施例の構成と、増幅回路が異なるだけでそれ以外は同
じある。すなわち、本第5の発明の実施例の増幅回路1
13は、第1の増幅手段1131と第2の増幅手段11
32とから構成されており、第1の増幅手段1131
は、上記第1の発明の実施例の第1の増幅手段にあった
電流源24と電流源34を除いただけで、それ以外は同
じである。そして、本実施例の第1の増幅手段1131
は、特願平04−264548号の第10の発明の実施
例に記載される増幅手段と同じである。
【0093】(動作)次に、本第5の発明の実施例の動
作について、図5を使って説明する。本第5の発明の実
施例の動作は、基本的に上記第1の発明の実施例と同じ
である。しかし、本第5の発明の実施例の基準電圧は、
回路構成上、電流源24、34が無いため、接続点A、
Bに電流源24、34から供給していた電流が各々電流
源21、31から抵抗22、32を経由して供給される
ため、基準電圧の値がダイオードの順方向電圧以上にな
る点が、上記第1の発明の実施例と異なる。しかしなが
ら、基準電圧は上記第1の発明の実施例と同じ(式1
6)で表され、従って、出力電流Ic56の値も、同様
で、(式26)で表される。
【0094】(式26)の分子の第1項は、ダイオード
の順方向電圧で、約650mVであり、温度に対して−
2mV/degで変化するので、分子の{ }内の第2
項の温度に対する変化を+2mV/degになるよう
に、(R22+R252)とバンドギャップ電流源の電
流を決める抵抗Rcsを設定すれば、第1項と第2項の
温度に対する電流変化は相殺することができる。また、
第1項と第2項の配合比を変えることで温度特性を制御
でき、さらにその大きさをMなる係数により自由に設定
できる利点を有する。
【0095】一方、最低動作電源電圧は、本第5の発明
の実施例の構成が上記第1の発明の実施例の構成から電
流源24と電流源34を取り除いたものであるから、回
路構成上、入力端子2、4の電位はダイオードの順方向
電圧以上になるから、本第5の発明の実施例の電源電圧
は本第1の発明の実施例とは異なり約0.9Vまでは下
げられない。
【0096】(効果)このように、基準電圧がダイオー
ドの順方向電圧以上であるとき、本第5の発明の実施例
によっても、上記第1の発明の実施例と同様の利点を有
する。さらに、電流源24と電流源34が不要になり、
より簡単な構成にできる効果も併せ持つことができる。
【0097】(第6の発明の実施例) (構成)図6は本第6の発明の実施例の構成を示すもの
である。図6に示す本第6の発明の実施例の構成は、 電
流源82、81、 トランジスタ83、84および抵抗8
5からなる電圧発生回路86を除けば、 図5に示す第5
の発明の実施例の構成と同じである。また、電圧発生回
路86の構成は、上記第2の発明の実施例の図2に示す
電圧発生回路86の構成と同じである。
【0098】(動作)次に、本第6の発明の実施例の動
作について説明する。本第6の発明の実施例の動作は、
電圧発生回路86を追加しても、回路構成上、増幅回路
113の入力端子4の電流の出入りは変化しないから、
出力電流設定抵抗71にかかる電圧が基準電圧Vref
から抵抗85の端子間電圧V85を減じた電圧に変わる
だけで、電流発生装置としての動作は全く同様で第5の
発明の実施例の動作と基本的に同じである。
【0099】また、基準電圧Vrefは、第1の発明の
実施例の(式16)で、抵抗85の端子間電圧V85は
第2の発明の実施例の(式32)で示されるから、抵抗
71の端子間電圧はその差で表される。従って、出力電
流Ic56は、抵抗71の端子間電圧を抵抗71の抵抗
値R71で除した値で(式33)で表される。
【0100】一方、本第6の発明の実施例の回路構成
は、第5の発明の実施例に電圧発生回路86を付加した
ものであるから、本第6の発明の実施例の最低動作電源
電圧は、第5の発明の実施例の最低動作電源電圧と電圧
発生回路86の最低動作電源電圧の高い方で決まる。電
圧発生回路86の電源電圧は、電流源82を、特開昭6
0−191508号にあるような低電圧動作型を使用す
ることで、約0.9Vまで下げて使うことができるが、
第5の発明の実施例は電源電圧を約0.9Vまで下げる
ことができないため、本第6の発明の実施例は、電源電
圧を約0.9V迄下げて使うことはできない。
【0101】(効果)このように、基準電圧がダイオー
ドの順方向電圧以上であるとき、本第6の発明の実施例
によっても、上記第2の発明の実施例と同様の利点を有
し、さらに、電流源24と電流源34が不要になり、よ
り簡単な構成にできる効果も併せ持つことができる。
【0102】なお、抵抗85の端子間電圧の向きが逆に
なるように、電圧発生回路86を接続すると、出力電流
設定抵抗71の端子間電圧は、基準電圧Vrefと抵抗
85の端子間電圧V85の和となり、電流発生装置の出
力電流Ic56は、上記第2の発明の実施例と同じ値に
なる。このように、上記第4の発明の実施例と電圧発生
手段の接続を変えて、抵抗85の端子間電圧の向きを逆
に設定すると、基準電圧がダイオードの順方向電圧以上
であるとき、本第6の発明の実施例によっても、上記第
2の発明の実施例と同様の利点を有し、さらに、電流源
24と電流源34が不要になり、より簡単な構成にでき
る効果も併せ持つことができる。
【0103】(第7の発明の実施例) (構成)図7は本第7の発明の実施例の構成を示すもの
である。本第7の発明の実施例の構成は、第1の発明の
実施例の構成と、増幅回路が異なるだけでそれ以外は同
じある。そして、本第7の発明の実施例の増幅回路11
4は、第1の増幅手段1141と第2の増幅手段114
2から構成されており、第1の増幅手段1141は、上
記第1の発明の実施例の第1の増幅手段にあった電流源
21と電流源31を除いて、抵抗22と抵抗32を各々
短絡とし、抵抗23と抵抗33を各々開放としたもの
で、それ以外は同じである。
【0104】(動作)次に、本第7の発明の実施例の動
作について、図7を使って説明する。本第7の発明の実
施例の動作は、基本的に第1の発明の実施例と同じであ
る。そして、増幅回路114の基準電圧Vrefは、上
記第1の発明の実施例の(式16)を、抵抗22の抵抗
値R22=0、抵抗23の抵抗値R23=∞、電流源2
1の電流値Ics=0にして求められる値である。ま
ず、(式13)を変形して、R22=0、R23=∞を
代入すると V221=Vf25×R23/(R22+R252+R23) =Vf25/[{(R22+R252)/R23}+1] =Vf25/1 =Vf25・・・・(式41) となる。次に、(式14)を変形して、R22=0、R
23=∞を代入すると、 R222=(R22+R252)×R23/(R22+R252+R23) =(R22+R252)/[{(R22+R252)/R23}+1 ] =R252・・・・(式42) となる。また、電流源21はないので、 Ics=0・・・・(式43) 以上から、基準電圧Vrefは、 Vref=V221+R222×Ics =Vf25+R252×0 =Vf25・・・・(式44) となる。すなわち、基準電圧はダイオード接続されたト
ランジスタ25の順方向電圧とる。従って、電流発生装
置の出力電流Ic56は、 Ic56=Ic55 =I71 =Vref/R71 =Vf25/R71・・・・(式45)
【0105】ここで、(式45)で表される出力電流の
値を、上記第3の発明の実施例の(式36)と比較する
と、上記第3の発明の実施例の出力電流は、ダイオード
の順方向電圧に係数Mを乗じており、係数Mは分子より
分母が大きいから、係数Mは1より小さくなる。そのた
め、出力電流設定抵抗に温度依存性の少ない抵抗器を用
いれば、出力電流の温度特性はその絶対値が、ダイオー
ドの順方向の温度係数よりも小さい値しか設定できな
い。ところが、本第7の発明の実施例では、係数Mが1
であるから温度特性の制御はできないが、第3の発明の
実施例に比べて、絶対値が大きい負の値に設定できる。
そして、電流源24、34を、特開昭60−19150
8号にあるような低電圧動作型を使用すれば、入力端子
2の端子電圧はダイオードの順方向電圧になり、基準電
圧を1.25V以下に設定でき、電源電圧を約0.9V
迄下げて使うことができる。
【0106】(効果)このように、本第7の発明の実施
例によれば、電流発生装置の出力電流が、増幅回路11
4内にダイオード接続されたトランジスタ25と電流源
24により得られたダイオードの順方向電圧を出力電流
設定抵抗71の抵抗値R71で除した値で表されるた
め、上記第3の発明の実施例に比べ、絶対値の大きい負
の温度特性を持たせることができる。しかも、このよう
な構成の電流発生装置は、電源電圧を、約0. 9Vまで
下げて使うことができる効果も併せ持っている。
【0107】(第8の発明の実施例) (構成)図8は本第8の発明の実施例の構成を示すもの
である。図8に示す本第8の発明の実施例の構成は、 電
流源81、 82、トランジスタ83、84および抵抗8
5からなる電圧発生回路86を除けば、 図7に示す第7
の発明の実施例の構成と同じである。また、電圧発生回
路86の構成は、本第2の発明の実施例の図2に示す電
圧発生回路86の構成と同じである。
【0108】(動作)次に、本第8の発明の実施例の動
作について、図8を使って説明する。本第8の発明の実
施例の動作は、 電圧発生回路86を追加しても、回路構
成上、増幅回路114の入力端子4の電流の出入りは変
化しないから、出力電流設定抵抗71にかかる電圧が基
準電圧Vrefから抵抗85の端子間電圧V85を引い
た電圧に変わるだけで、電流発生装置としての動作は全
く同様で第7の発明の実施例の動作と基本的に同じであ
る。基準電圧Vrefの値は、上記第7の発明の実施例
に示す、(式44)に示す値であり、抵抗85の端子間
電圧V85は(式32)で示される。そして、出力電流
Ic56は、出力電流設定抵抗71の端子間電圧をその
抵抗値R71で除した値で、 Ic56=Ic55 =I71 =(Vref−V85)/R71 =[Vf25−{(k×T/q)×ln(N)}×R85/Rcs] /R71・・・・(式46) となる。
【0109】(式46)の分子の第1項のVf25は、
ダイオードの順方向電圧であるから、その値は約650
mVであり、温度に対して−2mV/degで変化す
る。分子の第2項の温度に対する変化は、温度Tで微分
した、 dV85/dT={(k/q)×ln(N)}×R85/Rcs・・・・(式47 ) となる。出力電流設定抵抗に温度依存性の少ない抵抗器
を用いれば、第1項の温度係数は負で、第2項は正の定
数の前に負の符号がついているから、結局、出力電流I
c56の温度係数は負である。そして、この値は、第7
の発明の実施例と比べて、第2項の温度係数分だけ絶対
値が大きい負の温度係数を持っていることがわかる。従
って、装置の出力電流は、(式47)で求められ、Rc
sとR85によって容易に負の値が設定できる。出力電
流Ic56の温度係数は、負の値と負の値の和であるか
ら、上記第7の発明の実施例よりも絶対値が大きな負の
値を、容易に設定できる。
【0110】一方、本第8の発明の実施例の最低動作電
源電圧は、本第8の発明の実施例の構成が、上記第7の
発明の実施例に電圧発生回路86を付加したものである
から、第7の発明の実施例の最低動作電源電圧と電圧発
生回路86の最低動作電源電圧の高い方で決まる。電流
源24、34を、特開昭60−191508号にあるよ
うな低電圧動作型を使用すれば、上記第7の発明の実施
例は、入力端子2の端子電圧がダイオードの順方向電圧
になり、基準電圧を1.25V以下に設定でき、電源電
圧を約0.9Vまで下げて使える。電圧発生回路86
も、電流源82を特開昭60−191508号にあるよ
うな低電圧動作型とすれば、電源電圧を約0.9Vまで
下げて使え、従って、本第8の発明の実施例は、電源電
圧を約0.9V迄下げて使うことができる。
【0111】(効果)このように、本第8の発明の実施
例によれば、装置の出力電流Ic56が、増幅回路11
4内にダイオード接続されたトランジスタ25と電流源
24により得た電圧から、電圧発生回路86により得ら
れた電圧を引いた電圧を出力電流設定抵抗71の抵抗値
R71で除した形で表されるため、それらの電圧の配合
を変えることにより負の範囲で温度特性が制御でき、容
易に設定できる利点を有する。さらに、第7の発明の実
施例よりも、温度係数の絶対値を大きく設定ができる効
果を有する。しかも、このような構成の電流発生装置
は、電源電圧を、約0. 9Vまで下げて使うことができ
る。
【0112】なお、抵抗85の端子間電圧の向きが逆に
なるように、電圧発生回路86を接続すると、出力電流
設定抵抗71の端子間電圧は、(式44)で示す基準電
圧Vrefと(式32)で示す抵抗85の端子間電圧V
85の和となり、電流発生装置の出力電流Ic56は、 Ic56=(Vref+V85)/R71 =[Vf25+{(k×T/q)×ln(N)}×R85/Rcs] /R71・・・・(式48) となる。
【0113】(式48)の分子の第1項のVf25は、
ダイオードの順方向電圧であるから、その値は約650
mVであり、温度に対して−2mV/degで変化す
る。また、分子の第2項の温度に対する変化は、温度T
で微分して、 (k/q)×ln(N)×R85/Rcs・・・・(式49) となり、RcsとR85によって容易に設定できる。出
力電流Ic56の温度係数は、正の値と負の値の和で、
負の温度係数を決める抵抗85の抵抗値と電流源の電流
設定抵抗の抵抗値との比を変えることで、出力電流の温
度特性を制御できる。
【0114】このように、本第8の発明の実施例と電圧
発生手段の接続を変えて、抵抗85の端子間電圧の向き
を逆に設定すると、(式48)で表される出力電流Ic
56が、増幅回路114内にダイオード接続されたトラ
ンジスタ25と電流源24により得た温度に対して負の
変化をする電圧に、電圧発生回路86により得られた温
度に対して正のの変化をする電圧を足した電圧を、R7
1で除した形で表されるため、それらの電圧の配合を変
えることにより温度特性が制御でき、容易に設定できる
利点を有する。
【0115】なお、電圧発生回路は、実施例のような構
成でなくとも、抵抗85の流出入電流の和が0であるよ
うな構成であれば、他の方法によって実現しても良い。
【0116】(第9の発明の実施例) (構成) (全体の説明)図9は本第9の発明の実施例の構成を示
すものである。本第9の発明の実施例の構成は、上記第
1の発明の実施例の構成と、増幅回路が異なるだけでそ
れ以外は同じある。すなわち、本第9の発明の実施例の
増幅回路115は、第1の増幅手段1151と第2の増
幅手段1152から構成されており、第1の増幅手段1
151は、特願平04−264548号の第3の発明の
実施例に記載された増幅手段と同じであって、基準電圧
を内蔵し、電源電圧を約0.9V迄下げて使える増幅回
路であり、第1の入力端子2を反転入力、第2の入力端
子4を非反転入力、出力端をトランジスタ26のコレク
タとし、抵抗22と抵抗23と電流源21と電流源24
とトランジスタ25とトランジスタ26からなる第1の
電圧電流変換手段と、抵抗32と抵抗33と電流源31
と電流源34とトランジスタ35とトランジスタ36か
らなる第2の電圧電流変換手段と、トランジスタ6とト
ランジスタ7からなる電流比較手段9とで構成される。
そして、第1の電圧電流変換手段と第2の電圧電流変換
手段は、左右同様の定数を持っている。また、電流源2
4と電流源34は、温度に対して正の変化をする電流を
得られるバンドギャップ電流源である。第1の電圧電流
変換手段のトランジスタ25、26と、第2の電圧電流
変換手段のトランジスタ35、36、および電流比較手
段9のトランジスタ6、7は、各々カレントミラー回路
を構成しており、同一のトランジスタで構成されてい
る。
【0117】第2の増幅手段1152は、トランジスタ
66、47、抵抗48を備え、49はコンデンサであ
る。そして、トランジスタ65、63、64は、入力端
子2と入力端子4の端子電圧を等しくするために、トラ
ンジスタ26、36のコレクタ電流Ic26、Ic36
を等しくするように、トランジスタ66のベース電流を
設定するための回路である。そのため、トランジスタ6
4は、トランジスタ63と同一のトランジスタが3個並
列に接続されている。
【0118】そして、増幅回路115の一方の入力であ
る第2の入力端子4に出力カレントミラー回路57の第
1出力の電流と出力電流設定抵抗71によって生じた電
圧降下をそれぞれ加え、 増幅回路115の出力端子3の
出力電流を出力カレントミラー回路57の入力電流とす
るもので、 第2の入力端子4の電位は、 第1の入力端子
2の電位と等しくなるような、負帰還回路構成である。
上記以外の構成は、第1の発明の実施例と同じである。
【0119】(動作)次に、本第9の発明の実施例の動
作について図9を使って説明する。まず、増幅回路11
5の説明を行なう。
【0120】(増幅回路115の説明) (基準電圧値を求める)増幅回路115の基準電圧値V
refは、特願平04−264548号の第3の発明の
実施例によると、本第9の発明の実施例の第1の増幅手
段の第1の電圧電流変換手段は、上記第1の発明の実施
例の中の第1の増幅手段の左側の相似回路と同じ動作を
することから、基準電圧の値も同じで、上記第1の発明
の実施例にある(式16)で表される。
【0121】(Ib補償の説明)そして、トランジスタ
65、63、64から構成される回路は、電流比較手段
9のトランジスタ6、7のベース電流の影響を取り除
き、トランジスタ26、36のコレクタ電流を等しくす
ることによって、第1の電圧電流比較手段と第2の電圧
電流比較手段を相似動作させ、入力端子2、4間の電位
差をなくし、基準電圧の精度を向上させ、 トランジスタ
のhfeのばらつきに依存しないように働いている。
【0122】いま、増幅回路115のトランジスタ6
5、66を取り除き、トランジスタ26、36、電流比
較手段9に注目する。トランジスタ6、7のコレクタ電
流、ベース電流を各々Ic6、Ic7、Ib6、Ib7
とすると、トランジスタ26、36のコレクタ電流Ic
26、Ic36は、 Ic26=Ic7+Ib6+Ib7・・・・(式50) Ic36=Ic6・・・・(式51) となる。(式50)と(式51)を比較すると、回路構
成上トランジスタ6、7のコレクタ電流は等しいから、
トランジスタ26、36のコレクタ電流には、トランジ
スタ6、7のベース電流分の差が生じているから、トラ
ンジスタ26、36のベース電位に差が生じ、接続点
G、Hの電位にわずかながら差がある。従って、回路構
成上、入力端子4と入力端子2の端子電圧にも、わずか
ながら差が生じている。一方、トランジスタ65、66
を接続した状態では、トランジスタ65はトランジスタ
6、7と、そしてトランジスタ63はトランジスタ64
と各々カレントミラー回路を構成し、トランジスタ64
はトランジスタ63と同一のトランジスタが3個並列に
接続されているから、 Ic6=Ic63 =Ic64/3 =Ic66/3・・・・(式52) となる。このことから、トランジスタ66のベース電流
はトランジスタ6のベース電流の3倍であることがわか
る。そして、回路構成上トランジスタ6、7、65のベ
ース電流は等しく、それをIb7とすると、トランジス
タ26、36のコレクタ電流は、 Ic26=Ic7+Ib6+Ib7+Ib65 =Ic7+3×Ib7・・・・(式53) Ic36=Ic6+Ic66 =Ic7+3×Ib7・・・・(式54) となり、トランジスタ26、36のコレクタ電流の値は
等しい。そして、トランジスタ26、36のコレクタ電
流の値は等しいから、トランジスタ25、35のベース
電位は等しい。さらに、第1の電圧電流変換手段と第2
の電圧電流変換手段は、相似回路であることから、入力
端子2、4間の電位は等しいといえる。
【0123】このように、第1の増幅手段は左右相似動
作しており、トランジスタ65、63、64から構成す
る回路によって、トランジスタ26、36のコレクタ電
流を等しくするように、接続点Gに流れ込むトランジス
タ6、7、65のベース電流の和に等しい電流を接続点
Hに供給することで、基準電圧の精度を向上させ、トラ
ンジスタのhfeのばらつきに依存しないように働いて
いる。
【0124】(増幅回路115の入力端子の位相の説
明)次に、増幅回路115の入出力の動作を説明する。
いま、増幅回路115の入力端子4の電圧が下がると、
抵抗22を流れる電流I22が増えるので、トランジス
タ25のコレクタ電流が減りトランジスタ26のコレク
タ電流Ic26も減る。すると、トランジスタ6のコレ
クタ電流Ic6も減るが、トランジスタ36のコレクタ
電流Ic36は変化しないから、トランジスタ66のベ
ース電流Ib66増える。その結果、トランジスタ66
のコレクタ電圧は上がるから、トランジスタ47のベー
ス電位が上がり、増幅回路の出力端子3の電圧であるト
ランジスタ47のコレクタ電位は下がる。逆に、入力端
子4の電圧が上がると、同様にして出力端子3の端子電
圧は上がる。そして、入力端子2と出力端子の関係も同
様に考えると、入出力の位相が反転していることがわか
る。この増幅回路115の動作は、丁度、出力端子を
3、入力端子2が反転入力、入力端子4が非反転入力で
ある増幅器の動作と等価になる。
【0125】(全回路の動作説明)次に、増幅器115
に出力カレントミラー回路57、出力電流設定抵抗71
を接続したときの動作について説明する。いま、入力端
子4の端子電圧が下がると、入力端子4は非反転入力で
あるから、出力端子3の端子電圧は下がる。すると、出
力カレントミラー回路57の入力電流は増加するから、
その第1出力で、出力電流設定抵抗71を流れる電流I
71も増加する。その結果、出力電流設定抵抗71の端
子間電圧V71は上がり、入力端子4の電位V71を高
くするため、反転入力2の電位Vrefと、非反転入力
端子4の電位V71をほぼ同じ大きさになるような点で
落ち着く。増幅回路115の利得を大きく設定すれば、
反転入力2の端子電圧Vrefと、非反転入力端子4の
端子電圧V71の大きさは、同じ値になる。
【0126】(全体動作のまとめ)このように、本第9
の発明の実施例は、増幅回路115の第2の入力端子4
を非反転入力、第1の入力端子2を反転入力とする増幅
回路115と出力カレントミラー回路57と出力電流設
定抵抗71から構成され、反転入力端子2の端子電圧と
出力電流設定抵抗71の端子間電圧V71を等しくする
ような、負帰還回路を構成している。そのため、入力端
子4と入力端子2の電圧は等しく、その端子電圧は(式
16)で表される。
【0127】そして、電流発生装置の出力電流Ic56
は、回路構成上、トランジスタ55のコレクタ電流に等
しく、出力電流設定抵抗71に流れる電流I71は、入
力端子4に流れる電流に比べ十分大きいので、トランジ
スタ55のコレクタ電流Ic55とほぼ等しい。従っ
て、出力電流Ic56は、(式16)で示される基準電
圧をその出力電流設定抵抗の抵抗値R71で除した(式
26)となる。 Ic56=Ic55 =I71 =Vref/R71 =M×{Vf25+(k×T/q)×ln(N)×(R22+R25 2)/Rcs}/R71・・・・(式26)
【0128】出力電流の温度特性は、出力電流設定抵抗
に温度依存性の少ない抵抗器を用いれば、(式26)の
分子の第1項は、ダイオードの順方向電圧で、約650
mVであり、温度に対して−2mV/degで変化する
ので、分子の{ }内の第2項の温度に対する変化を+
2mV/degになるように、(R22+R252)と
バンドギャップ電流源の電流を決める抵抗Rcsを設定
すれば、第1項と第2項の温度に対する電流変化は相殺
することができる。また、第1項と第2項の配合比を変
えることで温度特性を制御でき、さらにその大きさをM
なる係数により、自由に設定できる利点を有する。
【0129】一方、本第9の発明の実施例の最低動作電
源電圧は、増幅回路115の最低動作電源電圧と出力カ
レントミラー回路57の最低動作電源電圧のどちらか高
い方で決まる。増幅回路115の最低動作電源電圧は、
電流源24、34を特開昭60−191508号にある
ような低電圧動作型を使用すれば、約0.9Vで、出力
カレントミラー回路57の最低動作電源電圧も、第1の
発明の実施例で説明したように、約0.9Vである。従
って、増幅回路115の最低動作電源電圧は、約0.9
Vである。
【0130】従って、電流源24、電流源34の端子電
圧はダイオードの順方向電圧であり、抵抗分圧手段の出
力である抵抗22と抵抗23、および抵抗32、抵抗3
3の接続点の電圧はダイオードの順方向電圧以下に設定
でき、本第9の発明の実施例は、電源電圧を約0.9V
まで下げて使うことができる利点も有する。
【0131】(効果)このように、本第9の発明の実施
例によれば、電流発生装置の出力電流が、増幅回路11
5内のダイオード接続されたトランジスタ25と電流源
24により得た電圧と、抵抗22、抵抗23とから成る
抵抗分圧手段と電流源21により得た絶対温度Tに抵抗
比などの温度に依存しない係数を乗じた大きさの電圧を
加えた電圧を、出力電流設定抵抗71の抵抗値R71で
除した形で表されるため、それらの電圧の配合を変える
ことにより出力電流の温度特性が制御でき、さらにその
大きさをMなる係数により容易に設定できる効果を有す
る。そして、この出力電流は、温度に依存しない値が設
定できる。しかも、このような構成の電流発生装置は、
電源電圧を約0. 9V迄下げて使えるという効果を有す
る。
【0132】(第10の発明の実施例) (構成)図10は本第10の発明の実施例の構成を示す
ものである。図10に示す本第10の発明の実施例の構
成は、 電流源81、 82、トランジスタ83、84およ
び抵抗85からなる電圧発生回路86を除けば、 図9に
示す第9の発明の実施例の構成と同じである。また、電
圧発生回路86の構成は、本第2の発明の実施例の図2
に示す電圧発生回路86の構成と同じである。
【0133】(動作)次に、本第10の発明の実施例の
動作について図10を使って説明する。本第10の発明
の実施例の動作は、 電圧発生回路86を追加しても、回
路構成上、出力電流設定抵抗71の端子間電圧が基準電
圧から抵抗85の端子間電圧V85を引いた電圧に変わ
るだけで、電流発生装置としての動作は全く同様で第9
の発明の実施例の動作と基本的に同じである。基準電圧
Vrefの値は、上記第1の発明の実施例における(式
16)に示す値であり、抵抗85の端子間電圧V85は
(式32)で示される。そして、出力電流Ic56は、
出力電流設定抵抗71の端子間電圧をその抵抗値R71
で除した値の(式33)で示される。
【0134】また、本第10の発明の実施例の構成は、
第9の発明の実施例に電圧発生回路86を付加したもの
であり、増幅回路115と出力カレントミラー回路57
の最低動作電源電圧は、回路構成上、本第10の発明の
実施例と同じであるから、電圧発生回路86の最低動作
電源電圧は電流源82の端子間電圧とトランジスタ84
のベース・エミッタ間電圧で決まる。そこで、電流源8
2に、特開昭60−191508にあるような低電圧動
作型を使用すれば、トランジスタのベース・エミッタ間
電圧は約0.7Vであるから、電源電圧を約0.9Vま
で下げて使うことができる。従って、本第10の発明の
実施例は電源電圧を、約0.9Vまで下げて使うことが
できる。
【0135】(効果)このように、本第10の発明の実
施例の効果は、第2の発明の実施例と同様の動作をする
から、本第10の発明の実施例によっても、上記第2の
発明の実施例と同様の利点を有することができる。
【0136】なお、抵抗85にの端子間電圧の向きを逆
に設定すると、出力電流設定抵抗71の端子間電圧V7
1は、基準電圧Vrefと抵抗85の端子間電圧V85
の和となるから、出力電流Ic56は、(式34)で表
される。このように、本第10の発明の実施例と電圧発
生手段の接続を変えて、抵抗85にの端子間電圧の向き
を逆に設定すると、本第10の発明の実施例によって
も、上記第2の発明の実施例と同様の利点を有する。
【0137】(第11の発明の実施例) (構成)図11は本第11の発明の実施例の構成を示す
ものである。本第11の発明の実施例の構成は、上記第
9の発明の実施例の構成と、増幅回路が異なるだけでそ
れ以外は同じある。すなわち、本第11の発明の実施例
の増幅回路116は、第1の増幅手段1161と第2の
増幅手段1162から構成されており、第1の増幅手段
1161は、上記第9の発明の実施例の第1の増幅手段
にあった電流源21と電流源31を除いただけで、それ
以外は同じである。そして、本実施例の第1の増幅手段
は、特願平04−264548号の第7の発明の実施例
に記載された増幅手段と同じである。
【0138】(動作)次に、本第11の発明の実施例の
動作について図11を使って説明する。本第11の発明
の実施例の動作は、回路構成上、基準電圧の値が上記第
9の発明の実施例と異なる点を除けば同様である。そし
て、基準電圧の値は、電流源21、31が無いので、
(式16)のRcsを無限大にした(式35)で表され
る。従って、出力電流Ic56は、抵抗71の端子間電
圧を出力電流設定抵抗71の抵抗値R71で除した(式
36)で表される。また、トランジスタ65、63、6
4から構成される回路の動作も、上記第9の発明の実施
例の動作と同じで、入力端子2、4間の電位差をなく
し、基準電圧の精度を向上させ、 トランジスタのhfe
のばらつきに依存しないように働いている。このため、
第3の発明の実施例と同様な効果を有し、出力電流Ic
56はダイオードの順方向電圧をM倍した電圧を抵抗7
1の抵抗値R71で除した値となり、その温度係数はダ
イオードの順方向電圧の温度係数のM倍であり、Mを変
えることで温度係数を負の値で自由に設定できる。
【0139】(効果)このように、本第11の発明の実
施例によれば、電流発生装置の出力電流が、増幅回路1
16内にダイオード接続されたトランジスタ25と電流
源24により得られた電圧に大きさをMなる係数を乗じ
た大きさの電圧を出力電流設定抵抗71の抵抗値R71
で除した電流で表されるため、負の範囲で温度特性が制
御でき、Mなる係数で容易に設定できる利点を有する。
しかも、電流源24、34の端子電圧はダイオードの順
方向電圧以上にはならないから、電流源を特開昭60−
191508号にあるような低電圧動作型を使用するこ
とで、電源電圧を約0.9V迄下げて使うことができ
る。
【0140】(第12の発明の実施例) (構成)図12は本第12の発明の実施例の構成を示す
ものである。図12に示す本第12の発明の実施例の構
成は、 電流源81、 82、トランジスタ83、84およ
び抵抗85からなる電圧発生回路86を除けば、 図11
に示す第11の発明の実施例の構成と同じである。ま
た、電圧発生回路86の構成は、本第2の発明の実施例
の図2に示す電圧発生回路86の構成と同じである。
【0141】(動作)次に、本第12の発明の実施例の
動作について図12を使って説明する。第12の発明の
実施例の動作は、 第11の発明の実施例の動作と基本的
に同じである。電圧発生回路86を追加しても、回路構
成上、出力電流設定抵抗71にかかる電圧が基準電圧V
refから抵抗85の端子間電圧V85を引いた電圧に
変わるだけで、電流発生装置としての動作は全く同様で
ある。出力電流Ic56は、抵抗71の端子間電圧V7
1を抵抗71の抵抗値R71で除した値となる。これ
は、第4の発明の実施例と同じで、基準電圧Vrefは
(式35)で表され、従って出力電流Ic56は(式3
7)で表される。そして、出力電流の温度特性は、(式
38)で示すように負の値を有する。
【0142】また、本第12の発明の実施例の構成は、
第11の発明の実施例に電圧発生回路86を付加したも
のであり、増幅回路116と出力カレントミラー回路5
7の最低動作電源電圧は、回路構成上、上記第11の発
明の実施例と同じであり、電流源82に、特開昭60−
191508にあるような低電圧動作型を使用すれば、
トランジスタのベース・エミッタ間電圧は約0.7Vで
あるから、電圧発生回路86も電源電圧を約0.9Vま
で下げて使うことができる。従って、本第12の発明の
実施例は電源電圧を、約0.9V まで下げて使うことが
できる。
【0143】(効果)このように、本第12の発明の実
施例は、第4の発明の実施例と同様の動作をするから、
本第12の発明の実施例によっても、上記第4の発明の
実施例と同様の利点を有することができる。
【0144】なお、抵抗85の端子間電圧の向きを逆に
設定すると、出力電流設定抵抗71の端子間電圧V71
は、(式35)で示す基準電圧Vrefと(式32)で
示す電圧発生回路86で発生した抵抗85の端子間電圧
V85の和となるから、出力電流Ic56は、(式3
9)で表される。このように、本第12の発明の実施例
と電圧発生手段の接続を変えて、抵抗85の端子間電圧
の向きを逆に設定すると、本第12の発明の実施例によ
っても、上記第4の発明の実施例と同様の利点を有す
る。
【0145】(第13の発明の実施例) (構成)図13は本第13の発明の実施例の構成を示す
ものである。本第13の発明の実施例の構成は、第11
の発明の実施例の構成と、増幅回路が異なるだけでそれ
以外は同じある。そして、本第13の発明の実施例の増
幅回路117は、第1の増幅手段1171と第2の増幅
手段1172とから構成されており、第1の増幅手段1
171は、上記第9の発明の実施例の第1の増幅手段に
あった電流源24と電流源34を除いただけで、それ以
外は同じである。そして、第1の増幅手段は、特願平0
4−264548号の第11の発明の実施例に記載され
た増幅手段と同じである。
【0146】(動作)次に、本第13の発明の実施例の
動作について図13を使って説明する。本第13の発明
の実施例の動作は、基本的に第9の発明の実施例と同じ
である。しかし、本第13の発明の実施例の基準電圧
は、回路構成上、電流源24、34が無いため、接続点
A、Bに電流源24、34から供給していた電流が各々
電流源21、31から抵抗22、32を経由して供給さ
れるため、基準電圧の値がダイオードの順方向電圧以上
になる点が、上記第9の発明の実施例と異なる。しかし
ながら、基準電圧は上記第9の発明の実施例と同じ(式
16)で表される。従って、出力電流Ic56の値も、
同様で、Ic56がIc55のミラ−電流であることか
ら、基準電圧Vrefを出力電流設定抵抗71の抵抗値
R71で除した値で、(式26)で表される。
【0147】(式26)の第1項は、ダイオードの順方
向電圧で、約650mVであり、温度に対して−2mV
/degで変化するので、{ }内の第2項の温度に対
する変化を+2mV/degになるように、(R22+
R252)とバンドギャップ電流源の電流を決める抵抗
Rcsを設定すれば、第1項と第2項の温度に対する電
流変化は相殺することができる。また、第1項と第2項
の配合比を変えることで、温度特性を制御でき、さらに
その大きさをMなる係数により、自由に設定できる利点
を有する。
【0148】一方、最低動作電源電圧は、本第13の発
明の実施例の構成が第9の発明の実施例の構成から電流
源24と電流源34を取り除いたものであるから、回路
構成上、入力端子2と4の電位はダイオードの順方向電
圧以上になり、本第13の発明の実施例の電源電圧は、
本第9の発明の実施例とは異なり、約0.9Vまでは下
げられない。
【0149】(効果)このように、基準電圧がダイオー
ドの順方向電圧以上であるとき、本第13の発明の実施
例によっても、上記第9の発明の実施例と同様の利点を
有する。さらに、電流源24と電流源34が不要にな
り、より簡単な構成にできる効果も併せ持つことができ
る。
【0150】(第14の発明の実施例) (構成)図14は本第14の発明の実施例の構成を示す
ものである。図14に示す本第14の発明の実施例の構
成は、 電流源81、 82、トランジスタ83、84およ
び抵抗85からなる電圧発生回路86を除けば、 図13
に示す第13の発明の実施例の構成と同じである。ま
た、電圧発生回路86の構成は、本第2の発明の実施例
の図2に示す電圧発生回路86の構成と同じである。
【0151】(動作)次に、本第14の発明の実施例の
動作について図14を使って説明する。第14の発明の
実施例の動作は、 第11の発明の実施例の動作と基本的
に同じである。電圧発生回路86を追加しても、抵抗7
1にかかる電圧が基準電圧Vrefから抵抗85の端子
間電圧V85を引いた電圧に変わるだけで、電流発生装
置としての動作は全く同様である。出力電流Ic56
は、抵抗71の端子間電圧V71を抵抗71の抵抗値R
71で除した値となる。
【0152】また、基準電圧Vrefは、第1の発明の
実施例の(式16)で、抵抗85の端子間電圧V85は
第2の発明の実施例の(式32)で示されるから、抵抗
71の端子間電圧はその差で表される。従って、出力電
流Ic56は、抵抗71の端子間電圧を抵抗71の抵抗
値R71で除した値で(式33)で表される。
【0153】そして、本第14の発明の実施例の回路構
成は、上記第13の発明の実施例に電圧発生回路86を
付加したものであるから、本第14の発明の実施例の最
低動作電源電圧は、第13の発明の実施例の最低動作電
源電圧と電圧発生回路86の最低動作電源電圧の高い方
で決まる。電圧発生回路86の電源電圧は、電流源82
を、特開昭60−191508号にあるような低電圧動
作型を使用することで、約0.9Vまで下げて使うこと
ができるが、第13の発明の実施例は電源電圧を約0.
9Vまで下げることができないため、本第14の発明の
実施例は、電源電圧を約0.9V迄下げて使うことはで
きない。
【0154】(効果)このように、基準電圧がダイオー
ドの順方向電圧以上であるとき、本第14の発明の実施
例によっても、上記第10の発明の実施例と同様の利点
を有し、さらに、電流源24と電流源34が不要にな
り、より簡単な構成にできる効果も併せ持つことができ
る。
【0155】なお、抵抗85の端子間電圧の向きが逆に
なるように、電圧発生回路86を接続すると、出力電流
設定抵抗71の端子間電圧は、基準電圧Vrefと抵抗
85の端子間電圧V85の和となり、電流発生装置の出
力電流Ic56は、第10の発明の実施例と同じ値にな
る。このように、本第14の発明の実施例と電圧発生手
段の接続を変えて、抵抗85の端子間電圧の向きを逆に
設定すると、基準電圧がダイオードの順方向電圧以上で
あるとき、本第14の発明の実施例によっても、上記第
10の発明の実施例と同様の利点を有し、さらに、電流
源24と電流源34が不要になり、より簡単な構成にで
きる効果も併せ持つことができる。
【0156】(第15の発明の実施例) (構成)図15は、本第15の発明の実施例の構成を示
すものである。本第15の発明の実施例の構成は、第9
の発明の実施例の構成と、増幅回路が異なるだけでそれ
以外は同じある。そして、本第15の発明の実施例の増
幅回路118は、第1の増幅手段1181と第2の増幅
手段1182とから構成されており、第1の増幅手段1
181は、上記第9の発明の実施例の第1の増幅手段に
あった電流源21と電流源31を除いて、抵抗22と抵
抗32を各々短絡とし、抵抗23と抵抗33を各々開放
としたもので、それ以外は同じである。
【0157】(動作)次に、本第15の発明の実施例の
動作について、図15を使って説明する。本第15の発
明の実施例の動作は、基本的に第9の発明の実施例と同
じある。そして、増幅回路118の基準電圧Vref
は、上記第1の発明の実施例の(式16)を、抵抗22
の抵抗値R22=0、抵抗23の抵抗値R23=∞にし
て求められる値で、上記第7の発明の実施例と同じで、
係数Mが1となる(式43)で表される。従って、電流
発生装置の出力電流Ic56は、(式44)で表され
る。そして、電流源24、34を、特開昭60−191
508号にあるような低電圧動作型を使用することで、
電源電圧を約0.9V迄下げて使うことができる。
【0158】(効果)本第15の発明の実施例の動作
は、上記第7の発明の実施例と同様の動作をするから、
本第15の発明の実施例によっても、上記第7の発明の
実施例と同様の利点を有する。
【0159】(第16の発明の実施例) (構成)図16は、本第16の発明の実施例の構成を示
すものである。図16に示す本第16の発明の実施例の
構成は、 電流源81、 82、トランジスタ83、84お
よび抵抗85からなる電圧発生回路86を除けば、 図1
5に示す第15の発明の実施例の構成と同じである。ま
た、電圧発生回路86の構成は、本第2の発明の実施例
の図2に示す電圧発生回路86の構成と同じである。
【0160】(動作)次に、本第16の発明の実施例の
動作について、図16を使って説明する。第16の発明
の実施例の動作は、第15の発明の実施例の動作と基本
的に同じである。電圧発生回路86を追加しても、抵抗
71にかかる電圧が基準電圧Vrefから抵抗85の端
子間電圧V85を引いた電圧に変わるだけで、電流発生
装置としての動作は全く同様である。出力電流Ic56
は、抵抗71の端子間電圧V71を抵抗71の抵抗値R
71で除した値となる。基準電圧Vrefの値は、上記
第15の発明の実施例に示される値で、(式16)に示
す値であり、抵抗85の端子間電圧V85は(式32)
で示される。そして、出力電流Ic56は、抵抗71の
端子間電圧を抵抗71の抵抗値R71で除した値の(式
46)で表せる。
【0161】(式46)の分子の第1項のVf25は、
ダイオードの順方向電圧であるから、その値は約650
mVであり、温度に対して−2mV/degで変化す
る。分子の第2項の温度に対する変化は、温度Tで微分
した(式47)で求められ、RcsとR85によって容
易に負の値が設定できる。出力電流Ic56の温度係数
は、負の値と負の値の和であるから、上記第15の発明
の実施例よりも絶対値が大きな負の値を、容易に設定で
きる。
【0162】そして、本第16の発明の実施例の構成
は、第15の発明の実施例に電圧発生回路86を付加し
たものであるから、回路構成上、電流源24、34を、
特開昭60−191508号にあるような低電圧動作型
を使用すれば、入力端子2の端子電圧はダイオードの順
方向電圧になり、基準電圧を1.25V以下に設定で
き、本第16の発明の実施例の最低動作電源電圧は、
0.9Vで、装置の電源電圧を約0.9V迄下げて使う
ことができる。また、本第16の発明の実施例の動作
は、上記第8の発明の実施例と同様な動作をするから、
本第16の発明の実施例によっても上記第8の発明の実
施例と同様の利点を有する。
【0163】(効果)このように、本第16の発明の実
施例によれば、出力電流Ic56が、増幅回路118内
にダイオード接続されたトランジスタ25と電流源24
により得た電圧から、電圧発生回路86により得られた
電圧を引いた電圧をR71で除した形で表されるため、
それらの電圧の配合を変えることにより負の範囲で温度
特性が制御でき、容易に設定できる利点を有する。さら
に、第15の発明の実施例よりも、温度係数の絶対値を
大きく設定ができる効果を有する。しかも、このような
構成の電流発生装置は、電源電圧を、約0. 9Vまで下
げて使うことができる。
【0164】なお、抵抗85の端子間電圧の向きを逆に
設定すると、出力電流設定抵抗71の端子間電圧は、、
基準電圧Vrefと抵抗85の端子間電圧V85の和と
なり、電流発生装置の出力電流Ic56は、(式48)
で示す値となる。従って、出力電流Ic56の温度係数
は、正の値と負の値の和である。負の温度係数を決める
抵抗85の抵抗値と電流源の電流設定抵抗の抵抗値との
比を変えることで、出力電流の温度特性を制御できる。
【0165】このように、本第16の発明の実施例と電
圧発生手段の接続を変えて、抵抗85の端子間電圧の向
きを逆に設定すると、(式48)で表される出力電流I
c56が増幅回路118内にダイオード接続されたトラ
ンジスタ25と電流源24により得た温度に対して負の
変化をする電圧に、電圧発生回路86により得られた温
度に対して正の変化をする電圧を足した電圧を、抵抗7
1の抵抗値R71で除した形で表されるため、それらの
電圧の配合を変えることにより温度特性が制御でき、容
易に設定できる利点を有する。
【0166】なお、電圧発生回路は、実施例のような構
成でなくとも、抵抗85の流出入電流の和が0であるよ
うな構成であれば、他の方法によって実現しても良い。
【0167】
【発明の効果】本第1の発明によれば、ダイオード接続
されたトランジスタの順方向電圧の温度に対して負の変
化をする電圧と温度に対して正の変化をする電圧を加え
た基準電圧を第1の入力端子に内蔵した増幅回路の第2
の入力端子と、増幅回路の出力電流を取り出す出力カレ
ントミラー回路と、出力電流設定抵抗とで負帰還回路を
構成することで装置の出力電流を基準電圧と出力電流設
定抵抗とで決められるため、基準電圧の温度特性を制御
することによって、出力電流の温度特性を任意に制御で
きる電流発生装置を実現することができる。また、基準
電圧を0.7V以下に設定し、増幅回路にある電流源を
特開昭60−191508号にあるような低電圧動作型
にすることで、電源電圧を約0.9Vまで下げて使える
電流発生装置を実現することができる効果も有する。
【0168】本第2の発明によれば、ダイオード接続さ
れたトランジスタの順方向電圧の温度に対して負の変化
をする電圧と温度に対して正の変化をする電圧を加えた
基準電圧を第1の入力端子に内蔵した増幅回路の第2の
入力端子と、増幅回路の出力電流を取り出す出力カレン
トミラー回路と、出力電流設定抵抗とで負帰還回路を構
成し、さらに、第2の入力端子と出力電流設定抵抗との
間に電圧発生回路を設けることで、装置の出力電流を、
基準電圧と上記電圧発生手段で得られた電圧と出力電流
設定抵抗とで決められるため、基準電圧の温度特性を制
御することによって、出力電流の温度特性を任意に制御
できる電流発生装置を実現することができる。また、基
準電圧および増幅回路の出力端子電圧を0.7V以下に
設定し、増幅回路にある電流源を特開昭60−1915
08号にあるような低電圧動作型にすることで、電源電
圧を約0.9Vまで下げて使える電流発生装置を実現す
ることができる。
【0169】本第3の発明によれば、ダイオード接続さ
れたトランジスタの順方向電圧の温度に対して負の変化
をする電圧に抵抗の分圧比を乗じた基準電圧を第1の入
力端子に内蔵した増幅回路の第2の入力端子と、増幅回
路の出力電流を取り出す出力カレントミラー回路と、出
力電流設定抵抗とで負帰還回路を構成することで、装置
の出力電流を基準電圧と出力電流設定抵抗とで決められ
るため、基準電圧の温度特性を制御することによって、
出力電流の温度特性を負の範囲で任意に制御できる電流
発生装置を実現することができる。また、基準電圧を
0.7V以下に設定し、増幅回路にある電流源を特開昭
60−191508号にあるような低電圧動作型にする
ことで、電源電圧を約0.9Vまで下げて使える電流発
生装置を実現することができる。
【0170】本第4の発明によれば、ダイオード接続さ
れたトランジスタの順方向電圧の温度に対して負の変化
をする電圧に抵抗の分圧比を乗じた基準電圧を第1の入
力端子に内蔵した増幅回路の第2の入力端子と、増幅回
路の出力電流を取り出す出力カレントミラー回路と、出
力電流設定抵抗とで負帰還回路を構成し、さらに、第2
の入力端子と出力電流設定抵抗の間に電圧発生回路を設
けることで、装置の出力電流を、基準電圧と上記電圧発
生手段で得られた電圧と出力電流設定抵抗とで決められ
るため、基準電圧の温度特性を制御することによって、
出力電流の温度特性を制御できる電流発生装置を実現す
ることができる。また、基準電圧を0.7V以下に設定
し、増幅回路にある電流源を特開昭60−191508
号にあるような低電圧動作型にすることで、電源電圧を
約0.9Vまで下げて使えるという効果を有する。
【0171】本第5の発明によれば、ダイオード接続さ
れたトランジスタの順方向電圧の温度に対して負の変化
をする電圧と温度に対して正の変化をする電圧を加えた
基準電圧を第1の入力端子に内蔵した増幅回路の第2の
入力端子と、増幅回路の出力電流を取り出す出力カレン
トミラー回路と、出力電流設定抵抗とで負帰還回路を構
成することで、装置の出力電流を基準電圧と出力電流設
定抵抗とで決められるため、基準電圧の温度特性を制御
することによって、出力電流の温度特性を負の範囲で任
意に制御できる電流発生装置を実現することができる。
また、基準電圧がダイオードの順方向電圧以上であれ
ば、上記第1の発明と同様の効果を有し、さらに、上記
第1の発明よりも電流発生手段が2個減るので、消費電
力、実装面積、材料原価などを抑えることができ、装置
を経済的に構成できる効果を有する。
【0172】本第6の発明によれば、ダイオード接続さ
れたトランジスタの順方向電圧の温度に対して負の変化
をする電圧と温度に対して正の変化をする電圧を加えた
基準電圧を第1の入力端子に内蔵した増幅回路の第2の
入力端子と、増幅回路の出力電流を取り出す出力カレン
トミラー回路と、出力電流設定抵抗とで負帰還回路を構
成し、さらに、第2の入力端子と出力電流設定抵抗の間
に電圧発生手段を設けることで、装置の出力電流を、基
準電圧と上記電圧発生手段で得られた電圧と出力電流設
定抵抗とで決められるため、基準電圧の温度特性を制御
することによって、出力電流の温度特性を負の範囲で任
意に制御できる電流発生装置を実現することができる。
また、基準電圧がダイオードの順方向電圧以上であれ
ば、上記第1の発明と同様の効果を有し、さらに、上記
第2の発明よりも電流発生手段が2個減るので、消費電
力、実装面積、材料原価などを抑えることができ、装置
を経済的に構成できる効果を有する。
【0173】本第7の発明によれば、ダイオード接続さ
れたトランジスタの順方向電圧の温度に対して負の変化
をする基準電圧を第1の入力端子に内蔵した増幅回路の
第2の入力端子と、増幅回路の出力電流を取り出す出力
カレントミラー回路と、出力電流設定抵抗とで負帰還回
路を構成することで、装置の出力電流を基準電圧と出力
電流設定抵抗とで決められるため、出力電流の温度特性
を、ダイオード接続されたトランジスタの順方向電圧の
温度特性に等しい電流発生装置を実現することができ
る。また、基準電圧および増幅回路の出力端子電圧を
0.7V以下に設定し、増幅回路にある電流源を特開昭
60−191508号にあるような低電圧動作型にする
ことで、電源電圧を約0.9Vまで下げて使える電流発
生装置を実現することができる。
【0174】本第8の発明によれば、ダイオード接続さ
れたトランジスタの順方向電圧の温度に対して負の変化
をする基準電圧を第1の入力端子に内蔵した増幅回路の
第2の入力端子と、増幅回路の出力電流を取り出す出力
カレントミラー回路と、出力電流設定抵抗とで負帰還回
路を構成し、さらに、第2の入力端子と出力電流設定抵
抗との間に電圧発生回路を設けることで、装置の出力電
流を、基準電圧と上記電圧発生回路で得られた電圧と出
力電流設定抵抗とで決められるため、出力電流の温度特
性を負の範囲で制御できる電流発生装置を実現すること
ができる。また、基準電圧および増幅回路の出力端子電
圧を0.7V以下に設定し、増幅回路にある電流源を特
開昭60−191508号にあるような低電圧動作型に
することで、電源電圧を約0.9Vまで下げて使える電
流発生装置を実現することができる。
【0175】本第9の発明によれば、ダイオード接続さ
れたトランジスタの順方向電圧の温度に対して負の変化
をする電圧と温度に対して正の変化をする電圧を加えた
基準電圧を第1の入力端子に内蔵した増幅回路の第2の
入力端子と、増幅回路の出力電流を取り出す出力カレン
トミラー回路と、出力電流設定抵抗とで負帰還回路を構
成することで、装置の出力電流を基準電圧と出力電流設
定抵抗とで決められるため、基準電圧の温度特性を制御
することによって、出力電流の温度特性を任意に制御で
きる電流発生装置を実現することができる。また、基準
電圧を0.7V以下に設定し、増幅回路にある電流源を
特開昭60−191508号にあるような低電圧動作型
にすることで、電源電圧を約0.9Vまで下げて使える
電流発生装置を実現することができる効果も有する。
【0176】本第10の発明によれば、ダイオード接続
されたトランジスタの順方向電圧の温度に対して負の変
化をする電圧と温度に対して正の変化をする電圧を加え
た基準電圧を第1の入力端子に内蔵した増幅回路の第2
の入力端子と、増幅回路の出力電流を取り出す出力カレ
ントミラー回路と、出力電流設定抵抗とで負帰還回路を
構成し、さらに、第2の入力端子と出力電流設定抵抗の
間に電圧発生回路を設けることで、装置の出力電流を、
基準電圧と上記電圧発生手段で得られた電圧と出力電流
設定抵抗とで決められるため、基準電圧の温度特性を制
御することによって、出力電流の温度特性を任意に制御
できる電流発生装置を実現することができる。また、基
準電圧および増幅回路の出力端子電圧を0.7V以下に
設定し、増幅回路にある電流源を特開昭60−1915
08号にあるような低電圧動作型にすることで、電源電
圧を約0.9Vまで下げて使える電流発生装置を実現す
ることができる。
【0177】本第11の発明によれば、ダイオード接続
されたトランジスタの順方向電圧の温度に対して負の変
化をする電圧に抵抗の分圧比を乗じた基準電圧を第1の
入力端子に内蔵した増幅回路の第2の入力端子と、増幅
回路の出力電流を取り出す出力カレントミラー回路と、
出力電流設定抵抗とで負帰還回路を構成することで、装
置の出力電流を基準電圧と出力電流設定抵抗とで決めら
れるため、基準電圧の温度特性を制御することによっ
て、出力電流の温度特性を負の範囲で任意に制御できる
電流発生装置を実現することができる。また、基準電圧
を0.7V以下に設定し、増幅回路にある電流源を特開
昭60−191508号にあるような低電圧動作型にす
ることで、電源電圧を約0.9Vまで下げて使える電流
発生装置を実現することができる。
【0178】本第12の発明によれば、ダイオード接続
されたトランジスタの順方向電圧の温度に対して負の変
化をする電圧に抵抗の分圧比を乗じた基準電圧を第1の
入力端子に内蔵した増幅回路の第2の入力端子と、増幅
回路の出力電流を取り出す出力カレントミラー回路と、
出力電流設定抵抗とで負帰還回路を構成し、さらに、第
2の入力端子と出力電流設定抵抗の間に電圧発生回路を
設けることで、装置の出力電流を、基準電圧と上記電圧
発生手段で得られた電圧と出力電流設定抵抗とで決めら
れるため、基準電圧の温度特性を制御することによっ
て、出力電流の温度特性を制御できる電流発生装置を実
現することができる。また、基準電圧を0.7V以下に
設定し、増幅回路にある電流源を特開昭60−1915
08号にあるような低電圧動作型にすることで、電源電
圧を約0.9Vまで下げて使えるという効果を有する。
【0179】本第13の発明によれば、ダイオード接続
されたトランジスタの順方向電圧の温度に対して負の変
化をする電圧と温度に対して正の変化をする電圧を加え
た基準電圧を第1の入力端子に内蔵した増幅回路の第2
の入力端子と、増幅回路の出力電流を取り出す出力カレ
ントミラー回路と、出力電流設定抵抗とで負帰還回路を
構成することで、装置の出力電流を基準電圧と出力電流
設定抵抗とで決められるため、基準電圧の温度特性を制
御することによって、出力電流の温度特性を負の範囲で
任意に制御できる電流発生装置を実現することができ
る。また、基準電圧がダイオードの順方向電圧以上であ
れば、上記第9の発明と同様の効果を有し、さらに、上
記第9の発明よりも電流発生手段が2個減るので、消費
電力、実装面積、材料原価などを抑えることができ、装
置を経済的に構成できる効果を有する。
【0180】本第14の発明によれば、ダイオード接続
されたトランジスタの順方向電圧の温度に対して負の変
化をする電圧と温度に対して正の変化をする電圧を加え
た基準電圧を第1の入力端子に内蔵した増幅回路の第2
の入力端子と、増幅回路の出力電流を取り出す出力カレ
ントミラー回路と、出力電流設定抵抗とで負帰還回路を
構成し、さらに、第2の入力端子と出力電流設定抵抗の
間に電圧発生手段を設けることで、装置の出力電流を、
基準電圧と上記電圧発生手段で得られた電圧と出力電流
設定抵抗とで決められるため、基準電圧の温度特性を制
御することによって、出力電流の温度特性を負の範囲で
任意に制御できる電流発生装置を実現することができ
る。また、基準電圧がダイオードの順方向電圧以上であ
れば、上記第10の発明と同様の効果を有し、さらに、
上記第10の発明よりも電流発生手段が2個減るので、
消費電力、実装面積、材料原価などを抑えることがで
き、装置を経済的に構成できる効果を有する。
【0181】本第15の発明によれば、ダイオード接続
されたトランジスタの順方向電圧の温度に対して負の変
化をする基準電圧を第1の入力端子に内蔵した増幅回路
の第2の入力端子と、増幅回路の出力電流を取り出す出
力カレントミラー回路と、出力電流設定抵抗とで負帰還
回路を構成することで、装置の出力電流を基準電圧と出
力電流設定抵抗とで決められるため、出力電流の温度特
性を、ダイオード接続されたトランジスタの順方向電圧
の温度特性に等しい電流発生装置を実現することができ
る。また、基準電圧および増幅回路の出力端子電圧を
0.7V以下に設定し、増幅回路にある電流源を特開昭
60−191508号にあるような低電圧動作型にする
ことで、電源電圧を約0.9Vまで下げて使える電流発
生装置を実現することができる。
【0182】本第16の発明によれば、ダイオード接続
されたトランジスタの順方向電圧の温度に対して負の変
化をする基準電圧を第1の入力端子に内蔵した増幅回路
の第2の入力端子と、増幅回路の出力電流を取り出す出
力カレントミラー回路と、出力電流設定抵抗とで負帰還
回路を構成し、さらに、第2の入力端子と出力電流設定
抵抗との間に電圧発生回路を設けることで、装置の出力
電流を、基準電圧と電圧発生回路で得られた電圧と出力
電流設定抵抗とで決められるため、出力電流の温度特性
を負の範囲で制御できる電流発生装置を実現することが
できる。また、基準電圧および増幅回路の出力端子電圧
を0.7V以下に設定し、増幅回路にある電流源を特開
昭60−191508号にあるような低電圧動作型にす
ることで、電源電圧を約0.9Vまで下げて使える電流
発生装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本第1の発明の実施例における電流発生装置の
構成を示すブロック図
【図2】本第2の発明の実施例における電流発生装置の
構成を示すブロック図
【図3】本第3の発明の実施例における電流発生装置の
構成を示すブロック図
【図4】本第4の発明の実施例における電流発生装置の
構成を示すブロック図
【図5】本第5の発明の実施例における電流発生装置の
構成を示すブロック図
【図6】本第6の発明の実施例における電流発生装置の
構成を示すブロック図
【図7】本第7の発明の実施例における電流発生装置の
構成を示すブロック図
【図8】本第8の発明の実施例における電流発生装置の
構成を示すブロック図
【図9】本第9の発明の実施例における電流発生装置の
構成を示すブロック図
【図10】本第10の発明の実施例における電流発生装
置の構成を示すブロック図
【図11】本第11の発明の実施例における電流発生装
置の構成を示すブロック図
【図12】本第12の発明の実施例における電流発生装
置の構成を示すブロック図
【図13】本第13の発明の実施例における電流発生装
置の構成を示すブロック図
【図14】本第14の発明の実施例における電流発生装
置の構成を示すブロック図
【図15】本第15の発明の実施例における電流発生装
置の構成を示すブロック図
【図16】本第16の発明の実施例における電流発生装
置の構成を示すブロック図
【図17】(a)図1のカレントミラー回路の入力側の
相似回路の部分回路図 (b)図1の電流源24とトランジスタ25の部分の等
価回路図 (c)図1の電流源24、トランジスタ25、抵抗22
抵 抗23、電流源21の部分の等価回路図
【図18】従来の電流発生装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】 1 電圧源 2 第1の入力端子 3 出力端子 4 第2の入力端子 9 電流比較手段 21、24、31、34、81、82、201、204
電流源 6、7、25、26、35、36、45、43、44、
46、47、54、55、56、63、64、65、6
6、83、84、202、209、210、211、2
12、216、217 トランジスタ 22、23、32、33、41、42、51、52、5
3、85、203、207、208、214、215
抵抗 49 コンデンサ 57 出力カレントミラー回路 61 負荷 71 出力電流設定抵抗 86 電圧発生回路 111、112、113、114、115、116、1
17、118、213増幅回路 200 基準電圧源 218 カレントミラー回路 220 トランジスタ25、電流源24、抵抗22、2
3の部分の等価回路内の等価回路221 トランジスタ
25、電流源24、抵抗22、23の部分の等価回路内
の等価電圧源 222 トランジスタ25、電流源24、抵抗22、2
3の部分の等価回路内の等価抵抗250 トランジスタ
25と電流源24の部分の等価回路 251 トランジスタ25と電流源24の部分の等価回
路内の等価電圧源 1111、1121、1131、1141、1151、
1161、1181第1の増幅手段 1112、1122、1132、1142、1152、
1162、1182第2の増幅手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03F 1/00 - 3/72 G05F 3/26

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カレントミラー回路と、前記カレントミ
    ラー回路の入力に接続された第1の抵抗分圧手段と、前
    記第1の抵抗分圧手段の分圧出力に電流を流す第1の電
    流発生手段と、前記カレントミラー回路の入力に接続さ
    れた第2の電流発生手段と、前記カレントミラー回路の
    出力に接続された第2の抵抗分圧手段と、 前記第2の抵抗分圧手段の分圧出力に電流を流す第3の
    電流発生手段と、前記カレントミラー回路の出力に接続
    された第4の電流発生手段と、前記カレントミラー回路
    の出力にその入力が接続された増幅手段と、前記増幅手
    段の出力にその入力が接続された出力カレントミラー回
    路と、前記出力カレントミラー回路の出力が接続された
    出力電流設定抵抗とを備え、前記出力電流設定抵抗の端
    子電圧を前記第2の抵抗分圧手段の分圧出力に負帰還
    し、前記出力カレントミラー回路の出力を装置出力とす
    ることを特徴とする電流発生装置。
  2. 【請求項2】 カレントミラー回路と、前記カレントミ
    ラー回路の入力に接続された第1の抵抗分圧手段と、前
    記カレントミラー回路の入力に接続された第1の電流発
    生手段と、前記カレントミラー回路の出力に接続された
    第2の抵抗分圧手段と、前記カレントミラー回路の出力
    に接続された第2の電流発生手段と、前記カレントミラ
    ー回路の出力にその入力が接続された増幅手段と、前記
    増幅手段の出力にその入力が接続された出力カレントミ
    ラー回路と、前記出力カレントミラー回路の出力が接続
    された出力電流設定抵抗とを備え、前記出力電流設定抵
    抗の端子電圧を前記第2の抵抗分圧手段の分圧出力に負
    帰還し、前記出力カレントミラー回路の出力を装置出力
    とすることを特徴とする電流発生装置。
  3. 【請求項3】 カレントミラー回路と、前記カレントミ
    ラー回路の入力に接続された第1の抵抗分圧手段と、前
    記第1の抵抗分圧手段の分圧出力に電流を流す第1の電
    流発生手段と、前記カレントミラー回路の出力に接続さ
    れた第2の抵抗分圧手段と、前記第2の抵抗分圧手段の
    分圧出力に電流を流す第2の電流発生手段と、前記カレ
    ントミラー回路の出力にその入力が接続された増幅手段
    と、前記増幅手段の出力にその入力が接続された出力カ
    レントミラー回路と、前記出力カレントミラー回路の出
    力が接続された出力電流設定抵抗とを備え、前記出力電
    流設定抵抗の端子電圧を前記第2の抵抗分圧手段の分圧
    出力に負帰還し、前記出力カレントミラー回路の出力を
    装置出力とすることを特徴とする電流発生装置。
  4. 【請求項4】 カレントミラー回路と、前記カレントミ
    ラー回路の入力に接続された第1の電流発生手段と、前
    記カレントミラー回路の出力に接続された第2の電流発
    生手段と、前記カレントミラー回路の出力にその入力が
    接続された増幅手段と、前記増幅手段の出力にその入力
    が接続された出力カレントミラー回路と、 前記出力カレントミラー回路の出力が接続された出力電
    流設定抵抗とを備え、前記出力電流設定抵抗の端子電圧
    を前記カレントミラー回路の出力に負帰還し、前記出力
    カレントミラー回路の出力を装置出力とすることを特徴
    とする電流発生装置。
  5. 【請求項5】 第1のカレントミラー回路と、前記第1
    のカレントミラー回路の入力に接続された第1の抵抗分
    圧手段と、前記第1の抵抗分圧手段の分圧出力に電流を
    流す第1の電流発生手段と、前記第1のカレントミラー
    回路の入力に接続された第2の電流発生手段と、その入
    力端を前記第1の抵抗分圧手段の出力とし、その出力端
    を前記第1のカレントミラー回路の出力として構成され
    る第1の電圧電流変換手段と、第2のカレントミラー回
    路と、前記第2のカレントミラー回路の入力に接続され
    た第2の抵抗分圧手段と、前記第2の抵抗分圧手段の分
    圧出力に電流を流す第3の電流発生手段と、前記第2の
    カレントミラー回路の入力に接続された第4の電流発生
    手段と、その入力端を前記第2の抵抗分圧手段の出力と
    し、その出力端を前記第2のカレントミラー回路の出力
    として構成される第2の電圧電流変換手段と、前記第1
    の電圧電流変換手段および前記第2の電圧電流変換手段
    の各々の出力端の電流を比較する電流比較手段と、前記
    電流比較手段の出力にその入力が接続された増幅手段
    と、前記増幅手段の出力にその入力が接続された出力カ
    レントミラー回路と、前記出力カレントミラー回路の出
    力が接続された出力電流設定抵抗とを備え、前記出力電
    流設定抵抗の端子電圧を前記第1または第2の抵抗分圧
    手段の分圧出力に負帰還し、前記出力カレントミラー回
    路の出力を装置出力とすることを特徴とする電流発生装
    置。
  6. 【請求項6】 第1のカレントミラー回路と、前記第1
    のカレントミラー回路 の入力に接続された第1の抵抗分
    圧手段と、前記第1のカレントミラー回路の入力に接続
    された第1の電流発生手段と、その入力端を前記第1の
    抵抗分圧手段の出力とし、その出力端を前記第1のカレ
    ントミラー回路の出力として構成される第1の電圧電流
    変換手段と、第2のカレントミラー回路と、前記第2の
    カレントミラー回路の入力に接続された第2の抵抗分圧
    手段と、前記第2のカレントミラー回路の入力に接続さ
    れた第2の電流発生手段と、その入力端を前記第2の抵
    抗分圧手段の出力とし、その出力端を前記第2のカレン
    トミラー回路の出力として構成される第2の電圧電流変
    換手段と、前記第1の電圧電流変換手段および前記第2
    の電圧電流変換手段の各々の出力端の電流を比較する電
    流比較手段と、前記電流比較手段の出力にその入力が接
    続された増幅手段と、前記増幅手段の出力にその入力が
    接続された出力カレントミラー回路と、前記出力カレン
    トミラー回路の出力が接続された出力電流設定抵抗とを
    備え、前記出力電流設定抵抗の端子電圧を前記第1また
    は第2の抵抗分圧手段の分圧出力に負帰還し、前記出力
    カレントミラー回路の出力を装置出力とすることを特徴
    とする電流発生装置。
  7. 【請求項7】 第1のカレントミラー回路と、前記第1
    のカレントミラー回路の入力に接続された第1の抵抗分
    圧手段と、前記第1の抵抗分圧手段の分圧出力に電流を
    流す第1の電流発生手段と、その入力端を前記第1の抵
    抗分圧手段の出力とし、その出力端を前記第1のカレン
    トミラー回路の出力として構成される第1の電圧電流変
    換手段と、第2のカレントミラー回路と、前記第2のカ
    レントミラー回路の入力に接続された第2の抵抗分圧手
    段と、前記第2の抵抗分圧手段の分圧出力に電流を流す
    第2の電流発生手段と、その入力端を前記第2の抵抗分
    圧手段の出力とし、その出力端を前記第2のカレントミ
    ラー回路の出力として構成される第2の電圧電流変換手
    段と、前記第1の電圧電流変換手段および前記第2の電
    圧電流変換手段の各々の出力端の電流を比較する電流比
    較手段と、前記電流比較手段の出力にその入力が接続さ
    れた増幅手段と、前記増幅手段の出力にその入力が接続
    された出力カレントミラー回路と、前記出力カレントミ
    ラー回路の出力が接続された出力電流設定抵抗とを備
    え、前記出力電流設定抵抗の端子電圧を前記第1または
    第2の抵抗分圧手段の分圧出力に負帰還し、前記出力カ
    レントミラー回路の出力を装置出力とすることを特徴と
    する電流発生装置。
  8. 【請求項8】 第1のカレントミラー回路と、前記第1
    のカレントミラー回路の入力に接続された第1の電流発
    生手段と、その入力端を前記第1のカレントミラー回路
    の入力とし、その出力端を前記第1のカレントミラー回
    路の出力として構成される第1の電圧電流変換手段と、
    第2のカレントミラー回路と、前記第2のカレントミラ
    ー回路の入力に接続された第2の電流発生手段と、その
    入力端を前記第2のカレントミラー回路の入力とし、そ
    の出力端を前記第2のカレントミラー回路の出力として
    構成される第2の電圧電流変換手段と、前記第1の電圧
    電流変換手段および前記第2の電圧電流変換手段の各々
    の出力端の電流を比較する電流比較手段と、前記電流比
    較手段の出力にその入力が接続された増幅手段と、前記
    増幅手段の出力にその入力が接続された出力カレントミ
    ラー回路と、前記出力カレントミラー回路の出力が接続
    された出力電流設定抵抗とを備え、前記出力電流設定抵
    抗の端子電圧を前記第1または第2のカレントミラー回
    路の入力に負帰還し、前記出力カレントミラー回路の出
    力を装置出力とすることを特徴とする電流発生装置。
  9. 【請求項9】 前記出力電流設定抵抗の端子電圧を前記
    第2の抵抗分圧手段の分圧出力に負帰還する経路中に挿
    入した抵抗と、電流値が同一で向きが異なる2つの電流
    発生手段とを備え、前記各々の電流発生手段の電流が前
    記抵抗の両端に、 それぞれ印加されるようにしたことを特徴とする請求項
    1乃至3のいずれかに記載の電流発生装置。
  10. 【請求項10】 前記出力電流設定抵抗の端子電圧を前
    記カレントミラー回路の出力に負帰還する経路中に挿入
    した抵抗と、電流値が同一で向きが異なる2つの電流発
    生手段とを備え、前記各々の電流発生手段の電流が前記
    抵抗の両端に、それぞれ印加されるようにしたことを特
    徴とする請求項4記載の電流発生装置。
  11. 【請求項11】 前記出力電流設定抵抗の端子電圧を一
    方の前記抵抗分圧手段の分圧出力に負帰還する経路中に
    挿入した抵抗と、電流値が同一で向きが異なる2つの電
    流発生手段とを備え、前記各々の電流発生手段の電流が
    前記抵抗の両端に、それぞれ印加されるようにしたこと
    を特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の電流発
    生装置。
  12. 【請求項12】 前記出力電流設定抵抗の端子電圧を一
    方の前記カレントミラー回路の入力に負帰還する経路中
    に挿入した抵抗と、電流値が同一で向きが異なる2つの
    電流発生手段とを備え、前記各々の電流発生手段の電流
    が前記抵抗の両端に、それぞれ印加されるようにしたこ
    とを特徴とする請求項8記載の電流発生装置。
  13. 【請求項13】 前記カレントミラー回路および前記増
    幅手段をバイポーラ・トランジスタにより構成し、前記
    増幅手段の入力は前記トランジスタのベースであって、
    このトランジスタのベース電流が前記カレントミラー回
    路内で前記トランジスタのベース電流として入力電流か
    ら除かれる分に相当するように構成したことを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、9または10のいずれかに記
    載の電流発生装置。
  14. 【請求項14】 前記電流比較手段および前記増幅手段
    をバイポーラ・トランジスタにより構成し、前記増幅手
    段の入力は前記トランジスタのベースであって、 このトランジスタのベース電流が前記電流比較手段の
    1入力および第2入力のオフセット電流になるように構
    成したことを特徴とする請求項5、6、7、8、11ま
    たは12のいずれかに記載の電流発生装置。
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