JP3116535B2 - ロータリーエンコーダー及びエンコーダー - Google Patents

ロータリーエンコーダー及びエンコーダー

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JP3116535B2 JP04089760A JP8976092A JP3116535B2 JP 3116535 B2 JP3116535 B2 JP 3116535B2 JP 04089760 A JP04089760 A JP 04089760A JP 8976092 A JP8976092 A JP 8976092A JP 3116535 B2 JP3116535 B2 JP 3116535B2
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    • G01DMEASURING NOT SPECIALLY ADAPTED FOR A SPECIFIC VARIABLE; ARRANGEMENTS FOR MEASURING TWO OR MORE VARIABLES NOT COVERED IN A SINGLE OTHER SUBCLASS; TARIFF METERING APPARATUS; MEASURING OR TESTING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01D5/00Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
    • G01D5/26Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light
    • G01D5/32Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light
    • G01D5/34Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with attenuation or whole or partial obturation of beams of light the beams of light being detected by photocells
    • G01D5/36Forming the light into pulses
    • G01D5/38Forming the light into pulses by diffraction gratings

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  • Physics & Mathematics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロータリーエンコーダー
及びエンコーダーに関し、特に円筒状物体の外周面又は
内周面上に又は平板面上に例えば凹凸形状の透光性の格
子を複数個、周期的に設けた光学スケールを有する回転
体又は移動体に光束を入射させ、該光学スケールを介し
た光束を利用することにより該回転体又は移動体の回転
情報又は移動情報を検出するようにしたロータリーエン
コーダー及びエンコーダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりフロッピーディスクの駆動等の
コンピューター機器、プリンター等の事務機器、あるい
はNC工作機械、更にはVTRのキャプステンモーター
や回転ドラム等の回転機構の回転速度や回転速度の変動
量を検出する為の手段として光電的なロータリーエンコ
ーダーが利用されてきている。
【0003】図16、図17は特開昭61−10716
号公報や特開平1−176914号公報で提案されてい
る所謂トルボット干渉を利用したロータリーエンコーダ
ーの要部概略図である。
【0004】同図において1は半導体レーザであり、波
長λの可干渉性光束を発する。2は半導体レーザ1から
の発散光束を収束光束に変換するレンズ系であり、半導
体レーザ1とレンズ系2とで光照射手段LRが構成され
ている。3は円筒状の内周面に複数のV溝を周期的に設
けた凹凸形状の透光性の格子部を有した光学スケールで
あり、矢印に示す方向に回転している。
【0005】光学スケール3は透光性の光学材料より成
っている。光学スケール3を挟んで光照射手段LRと対
向する位置には、受光手段4を構成する3つのフォトデ
ィテクタ4a,4b,4cが配置されている。そして各
フォトディテクタの出力は信号処理回路5に接続されて
いる。信号処理回路5はパルスのカウント回路、回転方
向の判別回路、信号内挿処理回路等を有している。
【0006】同図のロータリーエンコーダーは光照射手
段LRからの光束を光学スケール3の一領域に入射さ
せ、該光学スケール3で光変調(回折)した光束を更に
光学スケール3の他の領域に入射させて光変調(偏向)
させている。そして光学スケール3から射出した複数
(3つ)の光束を受光手段4で受光し、該受光手段4か
らの出力信号を利用して光学スケール3の回転情報を検
出している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のトルボット干渉
を利用したロータリーエンコーダーやエンコーダー等は
レーザーダイオードなど温度変化に伴って発振波長も変
化する光源を用いた場合、使用環境の温度変化などによ
る受光手段からの信号出力のS/Nが劣化し、検出精度
が低下してくるという問題点があった。
【0008】又、使用環境の温度変化により光照射手段
の一要素であるコリメーターレンズの焦点距離の変化や
光照射手段を支持する支持体の熱膨張等により光学的配
置が崩れ、検出精度が低下してくるという問題点があっ
た。
【0009】この他、従来のトルボット干渉を利用した
ロータリーエンコーダーでは、構成上第2スケールと受
光手段の受光面との間で、該第2スケールで光変調され
各受光素子4a、4b,4cに向かう各光束間に重畳す
る部分があり、各光束はそれぞれに対応した受光面以外
の受光面に侵入して互いに干渉しあい、これにより信号
出力のS/Nを劣化させコントラストが低下し、検出精
度が低下してくるという問題点があった。
【0010】又、光照射手段と受光手段が円筒部材の光
学スケールを挟んで回転軸6a方向と直交する延長方向
に直列的に配置されている為、ロータリーエンコーダー
が大型化してくるという問題点があった。
【0011】本発明はトルボット干渉を利用したロータ
リーエンコーダーやエンコーダーにおいて、光学スケー
ルの直径(D)、格子ピッチP等の構成、光照射手段か
らの光束の波長λ、レンズ系の焦点距離f0 、光照射手
段の支持体の材質そして光照射手段や受光手段や光学ス
ケールの配置等を適切に設定することにより、高精度な
回転情報又は移動情報が得られるロータリーエンコーダ
ー及びエンコーダーの提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のロータリーエン
コーダーは、 (イ)透明部材より成る円筒部材の周囲に一定周期の格
子より成る光学スケールを設けた回転体の該光学スケー
ルのうちの第1スケールに光照射手段からの光束を照射
し、該第1スケールで光変調された光束を該光学スケー
ルのうちの第2スケールに入射させ、該第2スケールで
光変調された光束を受光手段で受光し、該受光手段から
の信号を用いて該回転体の回転情報を検出する際、該光
学スケールの直径をD、該光照射手段からの光束の波長
をλ、該格子のピッチをP、整数をNとし、 D=N・P2 /λ としたときN≦22を満足するように各要素を設定した
こと。
【0013】(ロ)円筒部材の周囲に一定周期の格子よ
り成る光学スケールを設けた回転体の該光学スケールの
うちの第1スケールに光照射手段からの光束を照射し、
該第1スケールで光変調された光束を該光学スケールの
うちの第2スケールに入射させ、該第2スケールで光変
調された光束を複数の受光素子を有する受光手段で受光
し、該受光手段からの信号を用いて該回転体の回転情報
を検出する際、該第1スケールから該受光手段に至る光
路中に該第2スケールで光変調された光束のうち不要光
が各受光素子に入射するのを遮断する遮断手段を設けた
こと。
【0014】特に、前記遮断手段を正の屈折力を有する
レンズ系又は絞りより構成したことや、前記光学スケー
ルの格子は回転方向に沿って入射光束を光変調させる傾
斜面を有する凹凸形状より成っていること等を特徴とし
ている。
【0015】又本発明のエンコーダは、 (ハ)一定周期のピッチPの格子より成る光学スケール
を設けた移動体の該光学スケールのうちの第1スケール
にレンズ系を有する光照射手段の光源からの基準波長λ
0 の光束を照射し、該第1スケールで光変調された光束
を該光学スケールのうちの第2スケールに入射させ、該
第2スケールで光変調された光束を受光手段で受光し、
該受光手段からの信号を用いて該移動体の移動情報を検
出する際、該レンズ系の焦点距離温度係数をα、該光源
の波長温度係数をγ、該光照射手段を支持する支持体の
線膨張係数をβ、自然数をN、環境温度変化量をΔtと
したとき λ0 /{(N+1/5)P2 }≦ (λ0 +γ・Δt)/(N・P2 ) −(α−β)Δt/{(1+α・Δt)(1+β・Δt)f0 } ≦λ0 /{(N−1/5)P2 } なる条件を満足すること。
【0016】特に、前記自然数NをN≦22となるよう
に各要素を設定したことや、前記ピッチPを15μ≦P
≦50μより構成したことや、前記光学スケールの格子
は移動方向に沿って入射光束を光変調させる傾斜面を有
する凹凸形状より成っていること等を特徴としている。
【0017】
【実施例】図1は本発明の実施例1の要部断面図、図2
は図1の回転体6(光学スケール3)の回転情報検出用
の各要素に関するA−A´の要部断面図、図3は図1の
光学スケール3の要部斜視図である。
【0018】図中LRは光照射手段であり、半導体レー
ザ1とレンズ2とを有している。3は光学スケールであ
り、円筒部材3cの内周面又は外周面に格子ピッチPの
一定周期で複数の格子(格子部)3dを設けた構成より
成っている。光学スケール3は透光性の光学材料例えば
プラスチックより成り、回転体6の一部として設けられ
ており、回転体6と一体的に回転軸6aを中心に回転し
ている。
【0019】格子3dは図2、図3に示すように光学ス
ケール3の矢印3fで示す回転方向に対して垂直方向
(回転軸6a方向)に長い、互いに逆方向に傾けた2つ
の傾斜面を有するV溝(V溝部)と円筒状に基づく僅か
に曲率を有した略平面に近い曲面部(以下、「平面部」
と称する)より成っている。
【0020】図3(A),(B)は光学スケール3の格
子の詳細図であり、V溝部30b−1,30b−2と平
面部30aが交互に配列されて格子を形成している。円
筒部材3cの内側面にV溝を等間隔にn個、円周方向に
ピッチPで等間隔に配列している。V溝幅は1/2・
P、又V溝を形成する2つの平面部は各々1/4・Pの
幅を有し、各々の傾斜面はV溝の底部と中心とを結ぶ直
線に対し各々臨界角以上、本実施例ではθ=45°で傾
いている。
【0021】光学スケール3の第1スケール(第1領
域)3aと第2スケール(第2領域)3bの光軸に沿っ
た間隔D(光学スケール内側の直径)は、本実施例では
格子ピッチがP、波長がλとして D=N・P2 /λ (Nは自然数) P=πD/n (nはスリットの総数) を満たすように設定されている。
【0022】このように光学スケール3の直径Dを設定
することにより、光学スケール3の側面の第1領域3a
の格子の像を直接第2領域3bの格子へ投影している。
ここで投影される格子像はフーリエ像と呼ばれるもので
あり、光回折現象に伴う格子の自己結像作用により生じ
る。
【0023】尚、本実施例では光学スケール3の材質を
プラスチックとし、射出成型若しくは圧縮成型等の製法
によって容易に作成することができるようにしている。
【0024】4は受光手段であり、光学スケール3で光
変調され射出した3つの光束を各々受光する為の3つの
フォトディテクタ(受光素子)4a,4b,4cを有し
ている。5は信号処理回路であり、パルスカウント回路
や回転方向の判別回路そして信号内挿処理回路等を有し
ており、受光手段4からの信号を用いて光学スケール3
の回転情報を検出している。
【0025】次に本実施例における光学スケール3(回
転体6)の回転情報の検出方法について説明する。
【0026】半導体レーザ1からの光束はレンズ系2の
位置を調整して収束光に変換され、この収束光束を光学
スケール3の第1スケール(第1領域)3aに入射させ
る。ここで収束光とした理由は、光学スケール3の側面
部は外側面と内側面の曲率差により凹レンズ相当の屈折
力を有する為であり、凹レンズ作用によって光学スケー
ル3内に進入した光は略平行光になる。
【0027】この収束光束は、第1領域3aの格子3d
において図3(A)に示すように、格子部30aに到達
した光線は格子部30aを通過して円筒内に進む。又、
格子部30b−1面に到達した光線は、傾斜面が臨界角
以上に設定されているので、図に示したように全反射し
て30b−2面に向けられ、30b−2面でも全反射す
ることになるので、結局30b−1面へ到達した光線は
光学スケール3の円筒部材の内部に進入することなく、
略入射方向に戻されることになる。同様に30b−2面
に到達した光線も全反射を繰り返して戻される。
【0028】従って第1領域3aにおいてV溝を形成す
る2つの傾斜面30b−1、30b−2の範囲に到達す
る光束は、円筒部材内に進入することなく反射され、格
子部30aに到達した光線のみが円筒部材の内部に進む
ことになる。即ち、第1領域3aにおいてV溝型の格子
3dは透過型の振幅回折格子と同様の作用を有する。
【0029】この第1領域3aの格子3dで光束は回折
され、格子の作用により0次、±1次、、±2次・・・
の回折光が生じ、0次光及び±1次光の2つ若しくは3
つの光束同士の干渉の結果、第1領域3aの格子のフー
リエ像が光学スケール3の内部に結像される。フーリエ
像は格子面より後方に距離Lを基本としてその正の整数
倍の位置に繰り返し結像される。
【0030】本実施例においては3番目(N=3)のフ
ーリエ像が第2領域3bの格子面上に結像されるよう
に、光源波長λ、格子ピッチP、レンズ系2の位置が設
定されている。このフーリエ像の明暗ピッチは第1領域
3a及び第2領域3bの格子3dであるV溝のピッチP
と等しくなる。
【0031】第2領域3bにおいて面30aに入射した
光束は図3(B)に示すように略垂直入射するため直線
透過してフォトディテクタ4cに到達する。又、V溝面
を形成する2つの傾斜面30b−1及び30b−2に到
達した光線は、各々の面に略45°の入射角をもって入
射するためそれぞれ異なる方向に大きく屈折して各々デ
ィテクタ4a及び4bに到達する。
【0032】このように第2領域3bにおいては、入射
光束に対して異なる方向に傾斜した2つの傾斜面、及び
V溝とV溝の間の平面の合計3種の傾き方向の異なる面
により、光束は3つの方向に別れて進み、各々の面に対
応した位置に設けられた各フォトディテクタ4a,4
b,4cに到達する。即ち第2領域3bにおいてV溝格
子は光波波面分割素子として機能する。
【0033】ここで光学スケール3が回転すると各フォ
トディテクタ4a,4b,4cで検出される光量が変化
する。格子の位置とフーリエ像の位置の相対的変位に応
じ、各フォトディテクタに入射する光量バランスが変化
し、その結果、光学スケール3が反時計廻りに回転した
とすると、図4(A)に示すような光学スケール3の回
転に伴う光量変化が得られる。
【0034】ここで横軸は光学スケール3の回転量、縦
軸は受光光量である。信号a,b,cはそれぞれフォト
ディテクタ4a,4b,4cに対応している。尚、逆に
光学スケール3が時計廻りに回転した場合はaは4b、
bは4a、cは4cの出力となる。この違いによって回
転方向を判別することができる。
【0035】尚、図4(A)はフーリエ像のコントラス
トが非常に高く理想に近い場合の理論的な光量変化の様
子を示したものであり、実際にはフーリエ像のコントラ
ストがもっと低い為、図4(B)のように各光量は略正
弦波状に変化する。これらの信号を基に光学スケール3
(回転体6)の回転角度や回転量あるいは回転速度や回
転加速度等の回転情報を得ている。
【0036】図5は光学スケール3の直径をD、光源で
あるレーザーダイオード1からの光束の波長をλ、格子
3dのピッチをPとする時(但し、D=N・P2 /λ
(N:自然数)の関係がある。)前記光照射手段LRか
ら出射するコリメート光が前記第1スケール3aに入射
し光変調を受けて前記第2スケール3b上でトールボッ
ト干渉による該第1スケールと同一の周期性よりなる干
渉縞を形成する場合の該第2スケール近傍における干渉
縞のコントラスト変化を示している。
【0037】トールボット干渉においては、P2 /λを
一周期としてその長さの正の整数倍ごとに干渉縞のコン
トラストが最高に達し、P2 /λの一周期の中間でコン
トラストが最低になる。従って、トールボット干渉によ
る干渉縞が形成される該第1スケール3aからの距離を
Lとする時、L=N・P2 /λ、即ち該円筒状の光学ス
ケール3の直径Dに対してLが一致する場合に最も適切
な回転情報の信号出力が得られる。
【0038】このような構成において、外部環境の温度
変化Δtなどにより光源であるレーザーダイオード1の
波長λが変化すると距離Lが変化し直径Dに対してズレ
た位置に該干渉縞が形成されるので、上記の理由により
第2スケール3b近傍にはコントラストの低下した干渉
縞が位置し、その結果劣化した回転情報の信号出力しか
得られないことになる。
【0039】ここで、L=N・P2 /λ,D=n/π・
P(n:スリットの総数)より θL/θt=N・(−P2 /λ2 ・θλ/θt+2P/λ・θP/θt) θD/θt=n/π・θP/θt であり、θL/θt−θD/θtの差(Δ)を極力小さ
くすることが有効である。
【0040】 θL/θt−θD/θt =−N・P2 /λ2 ・θλ/θt+(N・2P/λ−n/π)θP/θt ・・・・・(1) ここで、光源であるレーザーダイオード1の温度変化に
対する波長の変化は一般的に0.3nm/℃程度、円筒
状の光学スケール3を構成するプラスチック材料を線膨
張率の小さいポリカーボネイト(線膨張率:7.0E−
5mm/℃)などで構成すると、n:500〜5000
の中パルス領域においては θP/θt=π/n・θD/θt=4.4E−5〜4.4E−4 nm/℃ ・・・・・(2) と考えてよいからθλ/θt=0.3nm/℃に比較し
て非常に小さいと言える。従って、Δは主に温度による
波長の変化に因っており、この変化を考慮した次数Nの
使用範囲の決定が必要になる。
【0041】図5における該第2スケール3b近傍の干
渉縞のコントラスト変化図でL=N・P2 /λを中心に
して(N−1/2)・P2 /λ、もしくは(N+1/
2)・P2 /λだけ円筒状の光学スケール3の直径Dか
ら離れた位置でコントラストが最低になっている。Δの
許容量をD=Lの時のコントラスト最高の値IMAX に対
して20%低下とすると Δ=1/5・P2 /λ ・・・・・(3) であり(1),(2),(3)式から、光源であるレー
ザーダイオード1の波長λは通常850nm以下で、温
度変化の幅を一般的に常温25℃に対し±25℃と考え
てよいから |θL/θt−θD/θt|≒N・P2 /λ2 ・θλ/θt 1/5・P2 /λ≦N・P2 /λ2 ・θλ/θt・25 ∴ θλ/θt≦λ/(N・5・25) となる。
【0042】従って、θλ/θt=0.3nm/℃の条
件に適するのは、N≦22であることが分かる。
【0043】本実施例ではこのようにNの値を適切に設
定し、高精度な回転情報を得ている。
【0044】尚、湿度の変化に対するポリカーボネイト
の線膨張率をηとするとη=6.6E−4からΔ=N・
2 /λ・η(1+η)で、上記の条件下では温度によ
る波長λの変化によるLの変化と比較してその影響は小
さいといえる。
【0045】図6は本発明のトルボット干渉を利用した
エンコーダーの実施例2の要部断面図、図7は図6の一
部分の拡大説明図である。
【0046】本実施例のエンコーダーは直線移動する移
動物体の移動情報や回転する回転物体の回転情報の検出
を対象としているがロータリーエンコーダーにおいても
同様に適用可能である。
【0047】図中、LRは光照射手段であり、波長λ0
の光束を放射するレーザダイオード等の光源11と焦点
距離f0 のレンズ系(図では薄肉系で表現している)1
2とを有している。13は光学スケールであり、位置1
3aに格子ピッチPの格子より成る第1スケール(G
1)を有し、又位置13bに同じく格子ピッチPの格子
より成る第2スケール(G2)とを有している。14は
受光手段であり、実施例1と同様に3つの受光素子を有
している。
【0048】本実施例では光照射手段LRから第1スケ
ール(G1)に向けて平面波の光束が入射する。該第1
スケール(G1)によって光変調(回折)された光束は
該第1スケール(G1)の後方の距離をZ+としたとき Z+=N・P2 /λ0 (Nは自然数) の位置71に該第1スケール(G1)と同一の周期性よ
りなる干渉縞を形成する。
【0049】又、この位置71には該第1スケール(G
1)と同一の格子定数Pよりなる第2スケール(G2)
が置かれている。該第1スケール(G1)がa方向に移
動する時に該第2スケール(G2)をそれとは逆の−a
方向に移動させるか、又は固定しておくことにより、該
第2スケール(G2)後方に設けられた受光手段14へ
該第2スケール(G2)で光変調された光束が導かれ
る。これにより受光手段14からは該第1スケール(G
1)の移動量に応じた信号出力が得られる。
【0050】このような構成において、周囲環境の温度
変化などにより光源11からの光束の波長λ0 やレンズ
12の焦点距離f0 、又光源11とレンズ12を保持す
る支持体15などの熱膨張による光源からレンズ12ま
での間隔の変化によって、前記距離Z+の位置71に形
成されるべき干渉像が異なる位置に形成され、それによ
り該第2スケール(G2)近傍ではコントラストの低下
した干渉縞が位置することになる。その結果劣化した該
第1スケール(G1)の移動情報の信号出力しか得られ
ないことになる。
【0051】本実施例はこのような温度変化などによる
距離Z+の位置71の変化を次の如く各要素を適切に設
定することにより最小にすると共に前記光照射手段LR
の全長を適切に設定している。
【0052】今、該レンズ12の焦点距離f0 の温度変
化Δt後における焦点距離をf´,θn/θtをレンズ
12の屈折率温度係数、α´をレンズ12の線膨張係数
とし、 θf0 /θt=f0 {−1/(n−1)・θn/θt+α´} =f0 ・α とすると f´=(1+α・Δt)f0 ・・・・・(21) となる。
【0053】該光源11からの光束の波長λ0 の温度変
化Δt後における波長をλ´とし、γを波長温度係数と
して λ´=λ0 +γ・Δt ・・・・・(22) とおく。
【0054】該支持体15の線膨張係数をβとすると、
温度変化Δt後における光源11からレンズまでの間隔
変化は (1+β・Δt)f0 ・・・・・(23) となる。又、温度変化Δt後におけるレンズ12の焦点
位置からの光源11のズレをΔLとすると、該第1スケ
ール(G1)からみた光源11までの距離Z0は、 Z0 =f´・(f´−ΔL)/ΔL ・・・・・(24) となる。(但し、第1スケールG1とレンズ12までの
間隔はZ0 に対して十分小さいとする。) (21),(23)式から、 ΔL=(α−β)Δt・f0 従って、(24)式の距離Z0 は、 Z0 =(1+α・Δt)(1+β・Δt)f0 /(α−β)Δt ・・・・・(25) となる。
【0055】又、温度変化Δt後における距離Z+,Z0
には次の関係がある。
【0056】1/Z0 +1/Z+=λ´/(N・P2 ) (22)より、 1/Z+=λ´/(N・P2 )−1/Z0 =(λ0 +γ・Δt)/(N・P2 ) −(α−β)Δt/{(1+α・Δt)(1+β・Δt)f0 } ・・・・・(26) 該第2スケール(G2)近傍でのコントラスト低下を考
慮し、温度変化Δt後の該干渉縞の形成する位置までの
距離Z+の許容範囲を本実施例ではN・P2 /λ0 を中
心にして、±1/5・P2 /λ0 以内とし、 (N−1/5)P2 /λ0 ≦Z+≦(N+1/5)P2 /λ0 ・・・・・(27) となるようにλ0 ,P,Nの各条件によって最適なf0
を決定している。
【0057】ここで、該レンズ12はガラス製か樹脂製
で構成されるのが一般的であり、該支持体15は、その
線膨張係数が10-5mm/℃オーダーのものが一般的で
ある。
【0058】下表に該レンズ12のガラス製、及び樹脂
製と該支持体15の例を示してある。
【0059】
【表1】 又、該光源11をレーザーダイオードとする時、γを波
長温度係数とすると γ=0.3×10-6mm/℃である。
【0060】(25)式において、(α−β)Δt>0
の時Z0 >0であるから、該第2スケール(G2)の位
置(N・P2 /λ0 )に対して、(26)式で示される
前記干渉縞の形成される位置までの距離Z+は第1スケ
ールG1側と反対側にシフト、即ち(27)式での(N
+1/5)P2 /λ0 の方へシフトし、(α−β)Δt
<0の時Z0 <0であるから、距離Z+は第1スケール
G1側にシフト、即ち(27)式での(N−1/5)P
2 /λ0 の方へシフトする。尚、この様子は図7に示し
ている。
【0061】(26),(27)式から λ0 /{(N+1/5)P2 }≦ (λ0 +γ・Δt)/(N・P2 ) −(α−β)Δt/{(1+α・Δt)(1+β・Δt)f0 } ≦λ0 /{(N−1/5)P2 } ・・・・・(28) この(28)式において、(α−β)Δt<0の時 f0 ≦(α−β)Δt/{(1+α・Δt)(1+β・Δt)}・P2 /U 但し、U=(λ0 +γ・Δt)/N−λ0 /(N−1/
5) 従って、該レンズ12の焦点距離f0 >0からU<0で
あることが必要である。
【0062】該光源11からの光束の波長λ0 は通常8
50nm以下で、温度変化の幅を一般的に常温25℃に
対しΔt=±25℃と考えると、 γ・Δt/(λ0 +γ・Δt)<1/(5N) となり、λ0 >>γを考慮してΔt<0の時はNに制限
はないが、Δt>0のときは、 N<(λ0 +γ・Δt)/(5・γ・Δt) から本実施例では ∴ N≦22 (Nは自然数) としている。
【0063】この時、N≦22なる条件で、前記光照射
手段LRの全系を適正に設定する条件を次に示す。
【0064】(例−1):該レンズ12がガラス製 (28)式において、 α=3.0×10-6mm/℃ , λ0 =785×10
-6mm/℃ β=2.7×10-5mm/℃ , Δt=±25℃ γ=0.3×10-6mm/℃ とすると、 (例1−1)P=50μの時 ◇(α−β)Δt>0の時 1/48.408≦(785×10-6+0.3×10-6・(-25))/(15・0.052 )-
(3.0 ×10-6-2.7×10-5)・(-25)/(1+3.0×10-6・(-25))/
(1+2.7×10-5・(-25))/f0 ◇(α−β)Δt<0の時 (785×10-6+0.3×10-6・(+25))/(15・0.052 )-(3.0 ×10
-6-2.7×10-5)・(+25)/(1+3.0×10-6・(+25))/(1+2.7×10
-5・(+25))/f0≦1/47.134 この両式を満たすf0 の値は、f0 ≧7.96 (例1−2)P=15μの時 ◇(α−β)Δt>0の時 1/5.790 ≦(785×10-6+0.3×10-6・(-25))/(20・0.0152 )
-(3.0 ×10-6-2.7×10-5)・(-25)/(1+3.0×10-6・(-25))/
(1+2.7×10-5・(-25))/f0 ◇(α−β)Δt<0の時 (785×10-6+0.3×10-6・(+25))/(20・0.0152 )-(3.0 ×10
-6-2.7×10-5)・(+25)/(1+3.0×10-6・(+25))/(1+2.7×10
-5・(+25))/f0≦1/5.675 この両式を満たすf0 の値は、f0 ≧9.93 (例−2):該レンズ12が樹脂製 (28)式において、 α=3.0×10-4mm/℃ , λ0 =785×10
-6mm/℃ β=2.7×10-5mm/℃ , Δt=±25℃ γ=0.3×10-6mm/℃ とすると、 (例2−1)P=50μの時 ◇(α−β)Δt>0の時 1/48.408≦(785×10-6+0.3×10-6・(+25))/(15・0.052 )-
(3.0 ×10-4-2.7×10-5)・(+25)/(1+3.0×10-4・(+25))/
(1+2.7×10-5・(+25))/f0 ◇(α−β)Δt<0の時 (785×10-6+0.3×10-6・(-25))/(15・0.052 )-(3.0 ×10
-4-2.7×10-5)・(-25)/(1+3.0×10-4・(-25))/(1+2.7×10
-5・(-25))/f0≦1/47.134 この両式を満たすf0 の値は、f0 ≧14.25 (例2−2)P=15μの時 ◇(α−β)Δt>0の時 1/5.790 ≦(785×10-6+0.3×10-6・(+25))/(20・0.0152 )
-(3.0 ×10-4-2.7×10-5)・(+25)/(1+3.0×10-4・(+25))/
(1+2.7×10-5・(+25))/f0 ◇(α−β)Δt<0の時 (785×10-6+0.3×10-6・(-25))/(20・0.0152 )-(3.0 ×10
-4-2.7×10-5)・(-25)/(1+3.0×10-4・(-25))/(1+2.7×10
-5・(-25))/f0≦1/5.675 この両式を満たすf0 の値は、f0 ≧2.20 本実施例では以上のようにして(28)式の関係を使っ
て前記f0 ,λ0 ,P,Nの各要素の適正な関係を導い
ている。
【0065】図8、図9は本発明の実施例3,4の要部
断面図である。図中図1で示した要素と同一要素には同
符番を付している。
【0066】実施例3,4では例えば図1の実施例1の
構成において第1スケール3aから受光手段4に至る光
路中に、第2スケール3bで光変調された光束のうち不
要光が各受光素子に入射するのを防止したレンズ系81
又は絞り91より成る遮断手段を設けたことを特徴とし
ている。
【0067】ここで不要光とは第2スケール3bで光変
調された3つの光束が各々対象とする各受光素子以外の
他の受光素子に入射する光束をいう。即ち受光束からの
出力信号に対してノイズとなる光束をいう。本実施例の
基本構成は図1の実施例1と略同じである。
【0068】次に本実施例の詳細について説明する。ま
ず本発明に係る遮断手段を用いない場合の各受光素子に
入射する光束の光路を図10、図11に示す。
【0069】図10、図11は図1において第2スケー
ル3bと受光手段4との間の各光束(0次光、±1次
光)の重畳状態を示している。図10は第2スケール3
bで光変調し、受光素子4aに向かう光束を示し、図1
1は第2スケール3bで光変調し、受光素子4cに向か
う光束を示している。
【0070】又、各図(A),(B),(C)には第1
スケール3aで光変調(回折)した光束のうち1次光、
0次光、−1次光が第2スケール3bで光変調され各受
光素子に入射する状態を各々分離して示している。実際
は0次光と±1次光が重なった状態で各受光素子に入射
している。
【0071】尚、受光素子4bに入射する光束の光路は
受光素子4aに入射する光路と対称となるので省略して
いる。
【0072】図10、図11に示すように遮断手段を用
いないと第2スケール3bから距離Sの位置に置かれて
いる受光手段4の各受光面4a,4b,4cで、各光束
はそれぞれに対応した受光面以外の受光面に挿入する。
この結果、受光手段からの信号出力の波形のS/Nに影
響を与えコントラストを低下させる原因になっている。
【0073】これを防止するためには例えば距離Sを拡
大し、かつ受光面を広げて各光束の重畳を分離すること
が必要になる。又、前記光照射手段LRからの光束径を
小さくして各光束の重畳部分を少なくする方法がある。
しかしながらこれらの方法ではコントラストを低下させ
る原因になってくる。
【0074】そこで図8に示す実施例3では、前記第2
スケール3bと受光手段4の間に正の屈折力を有するレ
ンズ81より成る遮断手段81を配置し受光手段4に向
かう各光束を集光させている。
【0075】この場合はS≒2f(f:レンズ81の焦
点距離)になっている。このようにすることによって距
離Sの設定位置の精度が緩くなりかつ受光面の面積を小
さくすることが可能になってくる。
【0076】本実施例ではこのようなレンズ系より成る
遮断手段81を用いることにより不要光が受光素子に入
射するのを防止している。
【0077】図9に示す実施例4では第2スケール3b
の前方に所定開口の絞りより成る遮断手段91を配置し
ている。本実施例の遮断手段91は、図12(A)に示
すように第2スケール3bの内部に±1次の干渉縞が現
われない領域を遮断するような図12(B)に示すよう
な開口91aを有している。
【0078】図13、図14は絞りより成る遮断手段9
1を用いたときの各受光素子に入射する光束の光路を図
10、図11と同様にして示している。図13は受光素
子4aに入射する光束を示し、図14は受光素子4cに
入射する光束を示している。
【0079】図13、図14において斜線で示す光束が
絞り(遮断手段)91により遮光される光束を示してい
る。図に示すように本実施例では遮断手段91により不
要光が他の受光素子に入射するのを効果的に防止してい
る。
【0080】本実施例ではこのような遮断手段を用いる
ことにより、受光手段4からの出力信号のS/N比を向
上させ良好なるコントラストを得ている。
【0081】図15は本発明の実施例5の要部断面図で
ある。本実施例では図1の実施例1に比べて光照射手段
LRと受光手段4とをそれらの光軸が回転体6の回転軸
6aと略平行に配置した点が異っており、その他の構成
は同じである。
【0082】即ち、本実施例では光照射手段LRからの
光束を反射プリズムより成る導光手段95により光学ス
ケール3の第1スケール3aに入射させている。又光学
スケール3の第2スケール3bで光変調した光束を反射
プリズムより成る導光手段96で受光手段4に入射させ
ている。
【0083】本実施例ではこのような構成により径方向
の縮小化を図り、装置全体の小型化を図っている。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば以上のようにトルボット
干渉を利用したロータリーエンコーダーやエンコーダー
において、光学スケールの直径(D)、格子ピッチP等
の構成、光照射手段からの光束の波長λ、レンズ系の焦
点距離f0 、光照射手段の支持体の材質そして光照射手
段や受光手段や光学スケールの配置等を適切に設定する
ことにより、高精度な回転情報又は移動情報が得られる
ロータリーエンコーダー及びエンコーダーを達成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の要部断面図
【図2】 図1の要部平面図
【図3】 図1の一部分の拡大説明図
【図4】 図1の受光手段からの出力信号波長の説明
【図5】 本発明で得られるトルボット干渉縞のコン
トラストの説明図
【図6】 本発明の実施例2の要部断面図
【図7】 図6の一部分の拡大説明図
【図8】 本発明の実施例3の要部断面図
【図9】 本発明の実施例4の要部断面図
【図10】 従来のトルボット干渉を利用したロータリ
ーエンコーダーの一部分の説明図
【図11】 従来のトルボット干渉を利用したロータリ
ーエンコーダーの一部分の説明図
【図12】 図9の遮断手段の説明図
【図13】 図11の一部分の拡大説明図
【図14】 図11の一部分の拡大説明図
【図15】 本発明の実施例5の要部断面図
【図16】 従来のトルボット干渉を利用したロータリ
ーエンコーダーの要部断面図
【図17】 図16の要部平面図
【符号の説明】
LR 光照射手段 1,11 半導体レーザ 2,12 レンズ 3 光学スケール 3a,G1 第1スケール 3b,G2 第2スケール 3c 円筒部材 3d 格子 4,14 受光手段 4a,4b,4c 受光素子 6 回転体 6a 回転軸 15 支持板 81,91 遮断手段 95、96 導光手段

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明部材より成る円筒部材の周囲に一定
    周期の格子より成る光学スケールを設けた回転体の該光
    学スケールのうちの第1スケールに光照射手段からの光
    束を照射し、該第1スケールで光変調された光束を該光
    学スケールのうちの第2スケールに入射させ、該第2ス
    ケールで光変調された光束を受光手段で受光し、該受光
    手段からの信号を用いて該回転体の回転情報を検出する
    際、該光学スケールの直径をD、該光照射手段からの光
    束の波長をλ、該格子のピッチをP、整数をNとし、 D=N・P2 /λ としたときN≦22を満足するように各要素を設定した
    ことを特徴とするロータリーエンコーダー。
  2. 【請求項2】 円筒部材の周囲に一定周期の格子より成
    る光学スケールを設けた回転体の該光学スケールのうち
    の第1スケールに光照射手段からの光束を照射し、該第
    1スケールで光変調された光束を該光学スケールのうち
    の第2スケールに入射させ、該第2スケールで光変調さ
    れた光束を複数の受光素子を有する受光手段で受光し、
    該受光手段からの信号を用いて該回転体の回転情報を検
    出する際、該第1スケールから該受光手段に至る光路中
    に該第2スケールで光変調された光束のうち不要光が各
    受光素子に入射するのを遮断する遮断手段を設けたこと
    を特徴とするロータリーエンコーダー。
  3. 【請求項3】 前記遮断手段を正の屈折力を有するレン
    ズ系又は絞りより構成したことを特徴とする請求項2の
    ロータリーエンコーダー。
  4. 【請求項4】 前記光学スケールの格子は回転方向に沿
    って入射光束を光変調させる傾斜面を有する凹凸形状よ
    り成っていることを特徴とする請求項1又は2のロータ
    リーエンコーダー。
  5. 【請求項5】 一定周期のピッチPの格子より成る光学
    スケールを設けた移動体の該光学スケールのうちの第1
    スケールにレンズ系を有する光照射手段の光源からの基
    準波長λ0 の光束を照射し、該第1スケールで光変調さ
    れた光束を該光学スケールのうちの第2スケールに入射
    させ、該第2スケールで光変調された光束を受光手段で
    受光し、該受光手段からの信号を用いて該移動体の移動
    情報を検出する際、該レンズ系の焦点距離温度係数を
    α、該光源の波長温度係数をγ、該光照射手段を支持す
    る支持体の線膨張係数をβ、自然数をN、環境温度変化
    量をΔtとしたとき λ0 /{(N+1/5)P2 }≦ (λ0 +γ・Δt)/(N・P2 ) −(α−β)Δt/{(1+α・Δt)(1+β・Δt)f0 } ≦λ0 /{(N−1/5)P2 } なる条件を満足することを特徴とするエンコーダー。
  6. 【請求項6】 前記自然数NをN≦22となるように各
    要素を設定したことを特徴とする請求項5のエンコーダ
    ー。
  7. 【請求項7】 前記ピッチPを15μ≦P≦50μより
    構成したことを特徴とする請求項5のエンコーダー。
  8. 【請求項8】 前記光学スケールの格子は移動方向に沿
    って入射光束を光変調させる傾斜面を有する凹凸形状よ
    り成っていることを特徴とする請求項5のエンコーダ
    ー。
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