JP3429961B2 - 光学式エンコーダ - Google Patents

光学式エンコーダ

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学式エンコーダ、
特にリニアスケールやロータリーエンコーダ、リニアゲ
ージ等の反射型エンコーダにおけるギャップ変動に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図8には、従来の3グレーティング型エ
ンコーダの構成が示されている。図8(A)はインデッ
クススケール10の平面図であり、同一平面上に第1格
子12及び第2格子14が形成されている。第1格子1
2と第2格子14のピッチはともに等しく、第1格子1
2は共通格子の下半分、第2格子14は共通格子の上半
分を形成している。光源からの光は第1格子12を透過
して後述するメインスケールに入射し、そこで反射して
第2格子14に入射する。なお、図では第1格子12及
び第2格子14はそれぞれ4個ずつ設けられているが、
これは差動出力によりS/Nを大きくするためである。
【0003】一方、図8(B)は光学式エンコーダの模
式的な側面図であり、光源100からの光はインデック
ススケール10の第1格子12を透過してメインスケー
ル16に入射する。メインスケール16には第3格子1
8が形成されており、ここで反射・回折干渉した光はイ
ンデックススケール10の第2格子を透過回折干渉し、
受光素子20に入射する。第3格子18のピッチも第1
及び第2格子と同一のピッチに設定される。インデック
ススケール10とメインスケール16の格子間ギャップ
をd、各格子のピッチをp、光の波長をλ、測長方向の
変位をxとした場合、第1、第2、第3格子のピッチが
等しい構成のとき受光素子20では、
【数1】 I0(x)=Is{3a2/2+2a2cos(πλd/2p2)cos (πx/p)+a2/2・cos(2πx/p)}・・・(1) のうち、ギャップd依存性のない右辺最終項Is・a2
2・cos(2πx/p)が検出されることになる。な
お、このような技術として、例えば特公昭60−232
82号や特公平2−45126号等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、各格子の
ピッチを等しくすることで、理論的にはインデックスス
ケール10とメインスケール16のギャップが変動して
も検出信号は影響を受けないことになるが、例えばギャ
ップが適正ギャップに比べて大きくなった場合には、メ
インスケール16で反射してインデックススケール10
の第2格子14に入射する際、入射位置が適正位置から
ずれるため第2格子14への入射光量(DC成分)自体
が低下してしまう問題があった。
【0005】図9に、インデックススケール10とメイ
ンスケール16間のギャップが変動した場合の一例を示
す。図中実線がメインスケール16の適正位置及びこの
時の光路で、破線がΔGだけ変動した位置及び光路を示
している、メインスケール16が実線位置の場合には、
メインスケール16の第3格子18で反射した光の光路
内にインデックススケール10の第2格子14が位置す
るが、変動位置では反射位置が異なるため第2格子14
への入射位置がずれ、反射光の大部分が第2格子14に
入射できなくなる。このように、ギャップ変動が生じた
場合には見かけ上出力が低下するため、高精度の測定が
困難となる問題があった。
【0006】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みなされたものであり、その目的は、インデックススケ
ールとメインスケール間のギャップ依存性が少なく、取
付容易で高精度測定が可能な光学式エンコーダを提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、格子を有する第1部材及び第2部材に光を照射し、
第1部材を透過して第2部材で反射された光の回折干渉
光を用いて両部材間の変位長を測定する光学式エンコー
ダであって、前記第1部材には、同一平面上に第1格子
及び第2格子が設けられ、前記第2部材には、第3格子
が設けられ、前記第1格子の測長方向と垂直な方向の幅
w1と前記第2格子の測長方向と垂直な方向の幅w2
は、光の入射角が45°以下においてw1>w2の関係
を満たすことを特徴とする。
【0008】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、前記第1格子と第2格子は、測長方向と垂直な方向
に所定間隔離間して設けられることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態について説明する。なお、従来と同一ないし対応す
る部材には同一符号を付している。
【0010】図1には、本実施形態の光学式エンコーダ
の構成が示されており、図1(A)は第1部材としての
インデックススケール10の平面図である。インデック
ススケール10の同一平面上には第1格子12及び第2
格子14が形成され、両格子は従来と異なり測長方向と
垂直な方向に所定間隔w3(1.5mm)だけ離間して
設けられている。また、第1格子12の測長方向と垂直
な方向の幅w1及び第2格子14の測長方向と垂直な方
向の幅w2は、それぞれw1=3.2mm、w2=1.
2mmに設定されている。第1格子12及び第2格子1
4のピッチは8μmである。なお、図中アの部分は透明
部であり、イの部分はCr蒸着部(非透明部)である。
【0011】図1(B)は光学式エンコーダの側面図で
あり、図2には、図1(B)におけるインデックススケ
ール10と第2部材としてのメインスケール16近傍の
拡大図が示されている。光源100としてのLEDから
出射した光はコリメータレンズ102で平行光とされ、
インデックススケール10の第1格子12に入射する。
第1格子12を透過した光はメインスケール16の第3
格子18に入射して反射・干渉する。第3格子18は従
来と同様であり、そのピッチは第1格子12及び第2格
子14と同一の8μmである。第3格子18で反射した
光は、再びインデックススケール10に入射し、インデ
ックススケール10の第2格子14に入射する。第2格
子14からの回折干渉光は受光素子20に入射し、検出
信号として出力される。なお、光源100としてのLE
Dと受光素子20の間にはLEDを保持するとともにL
EDからのもれ光が受光素子20に入射するのを防ぐ遮
光部材104が設けられている。
【0012】図2からも理解されるように、本実施形態
における特徴は、第1格子12と第2格子14が互いに
測長方向と垂直な方向に分離して設けられており、か
つ、第1格子12の幅w1が第2格子14の幅w2より
も顕著に大きく設定されている点である。これにより、
第3格子18で反射され、第2格子14に入射する光の
光束に対して第2格子14の幅が十分小さくなり、イン
デックススケール10とメインスケール16とのギャッ
プgが変動して反射光の位置が変動しても第2格子14
に入射する光量に変化がないように設定できる。
【0013】以下、本実施形態における第1格子12の
幅w1と第2格子の幅w2との関係についてより詳細に
説明する。
【0014】図3には、インデックススケール10を透
過し、メインスケール16で反射する光の光路が示され
ており、図3(A)は反射型の光路を示し、図3(B)
は(A)の反射型を透過型に置き換えた場合の光路であ
る。なお、ここでは説明の都合上、格子を構成する部材
(ガラス)の屈折率及び保持部材の厚さの影響を無視す
る。光源からの光が入射角θで幅w1を有する第1格子
12に入射した場合、図3(B)から
【数2】 tanθ=(w1−w2)/Δd ・・・(2) が成り立つ。但し、Δdはギャップ変動である。従っ
て、ギャップ変動Δdは
【数3】 Δd=(w1−w2)/tanθ ・・・(3) であり、w1>w2であればギャップ変動を許容でき、
w1とw2の差が大きくなればその分、許容ギャップ変
動Δdも増大することになる。
【0015】図4には、適正ギャップg0に対してイン
デックススケール10とメインスケール16とのギャッ
プgが小さすぎる場合(g<g0)と大きすぎる場合
(g>g0)が示されている。いずれの場合において
も、第2格子14の幅w2に比べて第1格子12の幅w
1が十分大きく設定されているため、第3格子18で反
射した光束内に第2格子14が位置し、受光素子20で
確実に回折干渉光を検出できることが分かる。
【0016】図5には、w1=3.2mm、w2=1.
2mm、θ=18°とした場合の受光素子20で検出さ
れる電圧変化率とギャップ変動の実験結果が示されてい
る。図中横軸はインデックススケール10とメインスケ
ール16間のギャップ(mm)であり、縦軸は受光素子
20で検出される振幅電圧変化率(%)である。振幅が
10%減に留まるギャップ範囲は0mm〜2.6mmで
あり、許容ギャップ変動は2.6mmである。一方、図
6には、比較のため従来の光学式エンコーダ(図8参
照)の測定結果が示されている。図において横軸は適正
ギャップに対するギャップ誤差(mm)であり、縦軸は
振幅電圧変化率(%)である。振幅10%減に留まるギ
ャップ誤差は0mm〜1.7mmであり、許容ギャップ
変動は1.7mmに過ぎない。すなわち、本実施形態の
光学式エンコーダによれば、従来の光学式エンコーダに
比べて約1.5倍のギャップ変動を許容できることにな
る。
【0017】なお、図5において、w1=3.2mm、
w2=1.2mm、θ=18°とした場合の理論的なギ
ャップ変動Δdは、(3)式よりΔd=6.15mmと
なり、実験の結果と一致しないが、これは実際の装置構
成では保持部材等の厚さのためw1が実質的に小さくな
ること等に起因するものである。
【0018】このように、本実施形態では、第1格子1
2の幅w1を第2格子の幅w2よりも十分大きく設定し
たので、インデックススケール10とメインスケール1
6間のギャップが変動しても十分な検出出力を得ること
ができ、従来以上にギャップ変動の影響を受けにくく取
付が容易となる。
【0019】また、本実施形態では、第1格子12と第
2格子14が測長方向と垂直な方向にw3(1.5m
m)だけ離間して設けられているため、遮光部材104
と相まって光源100からのもれ光を十分遮断でき、受
光側の信号効率を上げることもできる。
【0020】さらに、本実施形態では、第1格子12を
透過した光の幅に比べて第2格子の幅が十分小さいた
め、エンコーダとして使用する光はコリメータレンズ1
02を透過した光のうちの一部であり、コリメータレン
ズ102の収差の影響を受けにくい効果もある。
【0021】図7には、コリメータレンズ102の模式
的な平面図(A)及び側面図(B)が示されており、図
中斜線部分が第2格子14を透過する光、すなわちエン
コーダとして使用される光の部分である。コリメータレ
ンズ102を透過する光のうち、収差の少ない光のみを
利用できるため、検出ヘッドのギャップ以外の姿勢誤差
(ピッチやヨー、ロール)に対する出力変動を軽減する
ことも可能である。
【0022】なお、本実施形態では3グレーティング型
エンコーダの例を示したが、リニアスケール(アセンブ
リ型やセパレート型)やロータリーエンコーダ、リニア
ゲージにも適用することができる。
【0023】また、上記実施形態において、測長方向に
対して各格子の配置を直角方向とすることも可能であ
る。図10にはこのような配置とした場合の第1部材の
平面図が示されている。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば第
1部材(インデックススケール)と第2部材(メインス
ケール)間のギャップが適正ギャップから変動しても、
検出出力が受ける影響を少なくし、取付が容易で高精度
の測定が可能となる。
【0025】さらに、本発明では、第1格子と第2格子
が測長方向と垂直な方向に離間して設けられているの
で、光源からのもれ光が第2格子に入射することを確実
に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の構成図である。
【図2】 図1の一部拡大図である。
【図3】 反射型エンコーダの光路説明図である。
【図4】 本実施形態におけるギャップ変動を示す説明
図である。
【図5】 本実施形態のギャップと振幅電圧変化率の関
係を示すグラフ図である。
【図6】 従来技術のギャップと振幅電圧変化率の関係
を示すグラフ図である。
【図7】 本実施形態の光使用領域の説明図である。
【図8】 従来の反射式エンコーダの構成図である。
【図9】 ギャップ変動と光路の関係を示す説明図であ
る。
【図10】 他の実施形態の構成図である。
【符号の説明】
10 インデックススケール、12 第1格子、14
第2格子、16 メインスケール、18 第3格子、2
0 受光素子、100 光源、102 コリメータレン
ズ、104 遮光部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/26 - 5/38 G01B 11/00 - 11/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 格子を有する第1部材及び第2部材に光
    を照射し、第1部材を透過して第2部材で反射された光
    の干渉光を用いて両部材間の変位長を測定する光学式エ
    ンコーダであって、 前記第1部材には、同一平面上に第1格子及び第2格子
    が設けられ、 前記第2部材には、第3格子が設けられ、 前記第1格子の測長方向と垂直な方向の幅w1と前記第
    2格子の測長方向と垂直な方向の幅w2は、光の入射角
    が45°以下においてw1>w2の関係を満たすことを
    特徴とする光学式エンコーダ。
  2. 【請求項2】 前記第1格子と第2格子は、測長方向と
    垂直な方向に所定間隔離間して設けられることを特徴と
    する請求項1記載の光学式エンコーダ。
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JP2560513B2 (ja) * 1990-03-29 1996-12-04 株式会社ニコン 回析干渉型エンコーダ
JP3028716B2 (ja) * 1993-09-29 2000-04-04 キヤノン株式会社 光学式変位センサ

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