JP3116479B2 - 複合ヒューム管 - Google Patents

複合ヒューム管

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JP3116479B2 JP03316324A JP31632491A JP3116479B2 JP 3116479 B2 JP3116479 B2 JP 3116479B2 JP 03316324 A JP03316324 A JP 03316324A JP 31632491 A JP31632491 A JP 31632491A JP 3116479 B2 JP3116479 B2 JP 3116479B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規にして有用なる複合
ヒューム管に関する。さらに詳細には、本発明は、ヒュ
ーム管の内面に、それぞれ、プライマー層と不飽和ポリ
エステル樹脂層と、不飽和ポリエステル樹脂モル層とを
塗設して、耐食ライニング層を形成せしめた、改良され
た複合ヒューム管に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のヒューム管は、遠心力を利用し
て製造した鉄筋コンクリート管であり、外圧強度が高
く、しかも、安価であるという処から、下水排水路、工
業用水路または農業用水路などに広範に利用されてい
る。しかしながら、ヒューム管の材質は、セメントコン
クリートである為に、どうしても、下水汚泥より発生す
る硫化水素とか、あるいは酸やアルカリなどの雑廃水に
よって腐食するという問題がある。
【0003】そこで、ヒューム管の耐薬品を向上させる
べく、ヒューム管内面における、不飽和ポリエステル樹
脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂またはウレタン
樹脂をライニングすることによって耐食性を向上化せし
めるという複合ヒューム管の試みが為されている。ま
た、こうした形の耐食層の強度および剛性を向上させる
べく、補強材として、ガラス繊維を用いたFRP層と、
さらに、骨材および充填材とを混入せしめた形のモルタ
ルライニング層の試みも為されては居る。
【0004】ところで、このようにして耐食ライニング
層を設けた複合ヒューム管は、ヒューム管と耐食ライニ
ング層との接着性が悪く、したがって、耐食ライニング
層の硬化収縮、ならびにヒューム管と耐食ライニング層
との熱膨脹係数の違いによって、ヒューム管と耐食ライ
ニング層との層間で、いわゆる層間剥離なる現象(不都
合)が発生するという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような層間剥離を
防止するべく、一般に、接着性に優れたプライマーを使
用して、ヒューム管と耐食ライニング層との接着性を改
善するというような方法や、不飽和ポリエステル樹脂に
或る種の熱可塑性樹脂を加えることによって、無収縮を
示す樹脂組成物を、あるいは膨脹性を示す樹脂組成物
を、耐食ライニング層に使用するというような方法など
が採られている。
【0006】ところが、こうした方法に依った場合で
も、依然として過酷なる条件下で使用される複合ヒュー
ム管の層間剥離を防止することは出来なかった。したが
って、本発明が解決しようとする課題は、一にかかっ
て、とりわけ、ヒューム管内面における各層の層間付着
性が一段と改善された複合ヒューム管を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上述した通りの発明が解決しようとする課題に照準を合
わせて鋭意検討を重ねた結果、ヒューム管にプライマー
を塗布したのち、不飽和ポリエステル樹脂を塗布し、さ
らに、不飽和ポリエステル樹脂モルタル層をも塗設せし
めることによって、耐食ライニング層の硬化収縮も、ヒ
ューム管と耐食ライニング層との熱膨脹係数の違いによ
り、これらのヒューム管と耐食ライニング層との層間で
発生する層間剥離も、共に、防止できることを見出し
て、本発明を完成させるに到った。
【0008】すなわち、本発明に係る複合ヒューム管
は、ヒューム管(A)の内面に、順次、プライマー層
(B)、不飽和ポリエステル樹脂層(C)および不飽和
ポリエステル樹脂モルタル層(D)を塗設せしめること
から成る、極めて実用性の高い複合ヒューム管を提供し
ようとするものである。
【0009】
【構成】ここにおいて、上記したヒューム管は、一般的
なものであってよく、当該ヒューム管の調製方法として
は、たとえば、成管機の内部に組み立てた鉄筋を入れて
回転させながら、ここへ、セメント、骨材および水を、
ミキサーなどで混練したモルタルを流し込んで、均等に
拡げたのち、成管機を加速度30〜80G(Gは重力の
単位である。)に相当する遠心力が得られる速度で以
て、2〜10分間のあいだ回転させ、モルタルの脱水を
行って締め固めるという方法などがある。
【0010】このさいの当該ヒューム管を調製するに当
たっての水セメント比としては35〜50%程度が適切
であるし、かつ、使用セメント量としては約400〜5
00kg/m3 なる範囲内が適切である。
【0011】本発明において用いられる前記プライマー
として特に代表的なものを例示するにとどめれば、ウレ
タン系、アクリル系またはエポキシ系などであり、施工
性、硬化性ならびに接着性などに応じて、適宜、選択し
て用いられる。就中、ウレタン系プライマーである湿気
硬化型ウレタンプライマーは、ポリオール類とイソシア
ネート化合物とを、イソシアネート(−NCO)基過剰
で反応せしめて得られる、分子末端に−NCO基を持っ
た、反応性に富んだ化合物であり、空気中の水分や、被
着体中の水分の作用で硬化するものである処から、とり
わけ、硬化性ならびに接着性などに優れるものである
し、加えて、粘度も低いものである処から、施工性にも
優れるというものである。
【0012】本発明において用いられる前記不飽和ポリ
エステル樹脂層(C)とは、たとえば、α,β−エチレ
ン性不飽和二塩基酸またはそれらの酸無水物類と、芳香
族飽和二塩基酸またはそれらの酸無水物類と、グリコー
ル類との重縮合によって製造されるような形の、さら
に、場合によっては、酸成分として、脂肪族あるいは脂
環式の飽和二塩基酸類を併用して製造されるような形の
不飽和ポリエステルを、α,β−エチレン性不飽和重合
性モノマー類に溶解せしめた、いわゆる不飽和ポリエス
テル樹脂を塗設することによって得られるものを指称す
る。
【0013】上記のα,β−エチレン性不飽和二塩基酸
またはそれらの酸無水物類として特に代表的なもののみ
を例示するにとどめれば、マレイン酸、無水マレイン
酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸またはクロル
マレイン酸、あるいは、これらのエステル類などであ
り、また、上記した芳香族飽和二塩基酸またはそれらの
酸無水物類として特に代表的なもののみを例示するにと
どめれば、テレフタル酸またはイソフタル酸などである
が、さらには、これら以外の各種の芳香族飽和二塩基酸
または脂肪族ないしは脂環式の飽和二塩基酸類、あるい
は、それらの酸無水物類を併用してもよいことは、勿論
である。こうした併用しうる芳香族飽和二塩基酸類とし
て特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、無水
フタル酸、ニトロフタル酸、テトラヒドロ無水フタル
酸、エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸またはハ
ロゲン化無水フタル酸、あるいは、これらのエステル類
などであり、脂肪族ないしは脂環式の飽和二塩基酸類と
して特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、シ
ュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン
酸、アゼライン酸、グルタル酸または、ヘキサヒドロ無
水フタル酸、あるいは、これらのエステル類などであ
り、それぞれ単独或いは併用して使用される。
【0014】他方、グリコール類として特に代表的なも
ののみを例示するにとどめれば、ポリエチレングリコー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4
−ブタンジオール、2−メチルプロパン−1,3−ジオ
ール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、ビスフェノールA、
水素化ビスフェノールA、エチレングリコールカーボネ
ートまたは2,2−ジ−(4−ヒドロキシプロポキシジ
フェニル)プロパンなどであり、これらは単独使用でも
2種以上の併用でもよいことは勿論であるが、そのほか
に、エチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイドの
如き酸化物類もまた、同様に使用できる。また、グリコ
ール類と酸成分の一部として、ポリエチレンテレフタレ
ートの如き各種の重縮合物類も使用できる。
【0015】さらには、グリコール類と酸類とより合成
される不飽和アルキッド樹脂の末端カルボキシル基と、
グリシジル基を有する反応性モノマー類とを反応させて
得られる樹脂もまた、使用できる。
【0016】かかるグリシジル基含有反応性モノマー類
の特に代表的なものとしては、グリシジルアクリレート
またはグリシジルメタクリレートなどが挙げられる。
【0017】前述した重合性モノマー類として特に代表
的なもののみを例示するにとどめれば、スチレン、ビニ
ルトルエン、α−メチルスチレン、クロルスチレン、ジ
クロルスチレン、ビニルナフタレン、エチルビニルエー
テル、メチルビニルケトン、メチルアクリレート、エチ
ルアクリレート、メチルメタアクリレート、アクリロニ
トリルまたはメタクリロニトリルの如き各種のビニル化
合物;ジアリルフタレート、ジアリルフマレート、ジア
リルサクシネートまたはトリアリルシアヌレートの如き
各種のアリル化合物のような、不飽和ポリエステルと架
橋可能なるビニルモノマー類;あるいはビニルオリゴマ
ーなどであり、これらは単独使用でも2種以上の併用で
もよいが、一般的には、スチレンの使用が望ましい。
【0018】当該不飽和ポリエステル樹脂を調製する際
には、ゲル化を防止する目的や、生成樹脂の保存安定性
あるいは硬化性の調整などの目的で、重合禁止剤を使用
することが推奨される。
【0019】ここで、かかる重合禁止剤として特に代表
的なもののみを挙げるにとどめれば、ハイドロキノン、
p−t−ブチルカテコールもしくはモノ−t−ブチルハ
イドロキノンの如き各種のハイドロキノン類;ハイドロ
キノンモノメチルエーテルもしくはジ−t−ブチル−p
−クレゾールの如き各種のフェノール類;p−ベンゾキ
ノン、ナフトキノンもしくはp−トルキノンの如き各種
のキノン類;またはナフテン酸銅の如き各種の銅塩など
である。
【0020】前掲された如き重合モノマー類と不飽和ポ
リエステルの合計量のうちに占める該重合性モノマー類
の割合は、特に限定されるものでは無いが、一般的に
は、30〜60重量%なる範囲内が適切である。
【0021】当該不飽和ポリエステル樹脂は、硬化剤お
よび硬化促進剤を使用して硬化させるものであって、か
かる硬化剤としては、有機過酸化物が特に代表的なもの
である。
【0022】具体的には、ジアシルパーオキサイド系、
パーオキシエステル系、ハイドロパーオキサイド系、ジ
アルキルパーオキサイド系、ケトンパーオキサイド系、
パーオキシケタール系、アルキルパーエステル系または
パーカーボネート系などであるが、勿論、公知のもの
は、いずれも使用でき、これらの硬化剤は使用条件に応
じて、適宜、選択される。
【0023】その添加量としては慣用の量であり、好ま
しくは、当該不飽和ポリエステル樹脂の100重量部に
対して0.01〜4重量部なる範囲内である。かかる硬
化剤は組合わせて使用されても良い。
【0024】また、硬化促進剤としては、すなわち、上
記硬化剤の有機過酸化物をレドックス反応によって分解
し、活性ラジカルの発生を容易にする作用のある物質と
しては、コバルト系、バナジウム系、マンガン系等の金
属石鹸類、第3級アミン類、第4級アンモニウム塩また
はメルカプタン類などが特に代表的なものとして挙げら
れる。
【0025】当該不飽和ポリエステル樹脂には、さら
に、硬化収縮を低減する目的で、低収縮剤を添加するこ
とができる。かかる低収縮剤としては、熱可塑性樹脂類
が例示され、特に代表的なものの例としては、メチルメ
タクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリ
レート、メチルアクリレートまたはエチルアクリレート
の如き各種のアクリル酸ないしはメタクリル酸の低級ア
ルキルエステル類をはじめ、さらには、スチレン、塩化
ビニルまたは酢酸ビニルなどの各種のビニル系単量体の
単独重合体ないしは共重合体類;あるいは、
【0026】前記ビニル系単量体の少なくとも1種と、
ラウリルメタクリレート、イソビニルメタクリレート、
アクリルアミド、メタクリルアミド、ヒドロキシルアル
キルアクリレートないしはメタクリレート、アクリロニ
トリル、メタクリロニトリル、アクリル酸、メタクリル
酸およびセチルステアリルメタクリレートよりなる群か
ら選ばれる単量体の少なくとも1種との共重合体などの
ほか、セルロースアセテートブチレートもしくはセルロ
ースアセテートプロピオネート、ポリエチレンもしくは
ポリプロピレンまたは飽和ポリエステルなどを挙げるこ
とができる。
【0027】その添加量としては、当該不飽和ポリエス
テル樹脂の100重量部に対して、0〜50重量部なる
範囲内が好ましく、0〜35重量部なる範囲内が特に好
ましい。
【0028】なお、当該不飽和ポリエステル樹脂層
(C)の厚さは、特に限定されるものではないけれど
も、0.05〜0.5mmなる範囲内が好適である。本
発明において用いられる、前記不飽和ポリエステル樹脂
モルタル層(D)とは、たとえば、上述した如き不飽和
ポリエステル樹脂に、骨材および充填剤などを混練せし
めた形のものを指称する。
【0029】当該樹脂モルタル層(D)の調製に使用さ
れる不飽和ポリエステル樹脂の種類と組成としては、不
飽和ポリエステル樹脂層(C)の調製のさいに用いられ
るものと同一であってもよいし、異なった種類および組
成の不飽和ポリエステル樹脂を使用してもよいが、工程
上からすれば、同一のものの使用が望ましい。
【0030】また、当該樹脂モルタル層(D)の調製に
当たって用いられる硬化剤および硬化促進剤の種類も、
特に限定されるものではないが、同様に、工程上からす
れば、同一ものの使用が望ましい。
【0031】さらに、本発明において使用される骨材と
は、シリカを主成分とする砂、砂利または砕石、あるい
は、その他の、これに類する指称するものである。当該
骨材の粒径としては、5mm篩を、重量で85%以上が
通過する細粒の細骨材と、5mm篩を、重量で85%以
上がとどまる粗粒の粗骨材とがある。
【0032】当該骨材には、天然骨材類と人工骨材類と
があるが、前者骨材類として特に代表的なもののみを例
示するにとどめれば、川砂利、川砂、山砂利、山砂、海
砂利または海砂などである。
【0033】後者骨材類として特に代表的なもののみを
例示するにとどめれば、岩石、粘土または産業副産物な
どを原料とし、これらを加工せしめた形のものであっ
て、具体的には、砕石、砕砂、硅砂、スラグ砕石、砕砂
または人工軽量骨材などが挙げられる。
【0034】また、本発明において用いられる、上記し
た充填剤として特に代表的なもののみを例示するにとど
めれば、クレー、アルミナ粉、硅石粉、タルク、硫酸バ
リウム、シリカパウダー、ガラス粉、ガラスビーズ、マ
イカ、水酸化アルミニウム、セルロース系、寒水石、大
理石膏または炭酸カルシウムなどである。
【0035】就中、本発明において使用される当該充填
剤としては、耐薬品性に優れるクレー、アルミナ粉、シ
リカパウダーまたはマイカなどの使用が望ましい。そし
て、当該充填剤としては、さらに、前掲されたもののほ
かにも、着色顔料や染料などを用いることも出来、かか
る部類の充填剤として特に代表的なもののみを例示する
にとどめれば酸化チタン、硫酸バリウム、カーボンブラ
ック、ベンガラ、群青、コバルトブルー、フタロシアニ
ンブルーまたはフタロシアニングリーンなどである。
【0036】なお、骨材と充填剤とは単独で使用される
ことは好ましくなく、骨材と充填剤とは、専ら、混合し
て使用するのが好ましい。また、当該不飽和ポリエステ
ルモルタル層(D)は、不飽和ポリエステル樹脂の10
0重量部に対し、これらの骨材と充填剤との混合物が、
10〜1,000重量部となるような割合で配合せしめ
たものであるが、施工性ならびに当該モルタル層(D)
の性能上から、好ましくは、10〜300重量部なる範
囲内が適切である。
【0037】かくして得られる本発明の複合ヒューム管
は、主として、前述したような各種の水路施設用に向け
られる。
【0038】
【実施例】次に、本発明を実施例および比較例により、
一層、具体的に説明する。以下において、部および%は
特に断りの無い限り、すべて重量基準であるものとす
る。
【0039】実施例 1 ポリプロピレングリコール(PG)の3モル、無水フタ
ール酸(PA)の2モル、無水マレイン酸(MA)の1
モルおよびトルハイドロキノンの50ppmを、窒素ガ
ス雰囲気下に、200〜205℃で脱水縮合反応を行っ
て、不飽和ポリエステル(C−1)を得た。
【0040】次いで、この不飽和ポリエステル(C−
1)の60部に対し、スチレンモノマーの40部を加
え、撹拌せしめて、不飽和ポリエステル樹脂(C−1)
を得た。ここで、一次養生後の、口径が250mmなる
ヒューム管を回転機に置き、250rpmで回転させな
がら、スプレーで、「ディックライト・プライマー
C」(大日本インキ化学工業(株)製の一液湿気硬化型
ウレタンプライマー)を75g/m2 なる塗布量で以て
塗布せしめた。
【0041】指触乾燥後、不飽和ポリエステル樹脂(C
−1)の100部に、6%ナフテン酸コバルトの0.5
部および55%メチルエチルケトンパーオキサイドの
2.0部を混合せしめ、厚さが0.15mmとなるよう
に、スプレーで塗布せしめた。
【0042】さらに、不飽和ポリエステル樹脂(C−
1)の100部に、6%ナフテン酸コバルトの0.5部
および55%メチルエチルケトンパーオキサイドの2.
0部を混合したものに、クレーの30部、7号硅砂の6
0部および4号硅砂の90部を混合し、撹拌せしめ、モ
ルタル層の厚みが2mmとなるようにして流し込んで、
目的とする複合ヒューム管(1)を得た。
【0043】ここに得られた複合ヒューム管におけるヒ
ューム管とライニング層との層間密着性を確認するため
に、5℃で12時間と、60℃で12時間とを1サイク
ルとして、層間剥離が発生するまで、寒熱繰り返しテス
トを行った。その結果は、まとめて、第1表に示す。
【0044】実施例 2〜5 不飽和ポリエステル樹脂(C−1)の代わりに、第1表
に示される通りの、各種の不飽和ポリエステル樹脂を、
それぞれ、不飽和ポリエステル樹脂層と不飽和ポリエス
テルモルタル層との双方に、実施例1と同様にして、塗
布し、そして流し込んで、目的とする複合ヒューム管
(2)〜(5)を得た。
【0045】かくして得られた複合ヒューム管(2)〜
(5)を、それぞれ以後も、実施例1と同様にして、寒
熱繰り返しテストを行って、層間密着性を評価した。そ
れらの結果は、まとめて、同表に示す。
【0046】比較例 1 不飽和ポリエステル樹脂層(C)を形成するための不飽
和ポリエステル樹脂(C−1)の塗布を、一切、欠如す
るように変更した以外は、実施例1と同様にして、対照
用の複合ヒューム管(6)を得た。ここに得られた複合
ヒューム管(6)についても、実施例1と同様にして、
層間密着性を確認するための寒熱繰り返しテストを行っ
た。その結果は、まとめて、第1表に示す。
【0047】比較例 2 不飽和ポリエステル樹脂層を形成するための、不飽和ポ
リエステル樹脂の塗布を、一切、欠如するように変更し
た以外は、実施例4と同様にして、対照用の複合ヒュー
ム管(7)を得た。かくして得られた複合ヒューム管
(7)についてもまた、実施例4と同様にして、層間密
着性を確認するための寒熱繰り返しテストを行った。そ
の結果もまた、第1表に示す。
【0048】
【表1】
【0049】《第1表の脚注》 EG…エチレングリコール DEG…ジエチレングリコール OPA…オルソフタル酸 IPA…イソフタル酸 なお、不飽和ポリエステル樹脂層ならびに不飽和ポリエ
ステル樹脂モルタル層は、共に、ライニング層の厚さを
示しているものである
【0050】
【表2】
【0051】
【発明の効果】このように、本発明の複合ヒューム管
は、とりわけ、層間付着性に優れるものであって、耐食
ライニング層の硬化収縮も、ヒューム管と耐食ライニン
グ層との層間で発生する層間剥離も、共に、防止できる
という、極めて実用性の高いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B28B 21/94 C04B 41/49 F16L 9/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒューム管(A)の内面に、順次、プラ
    イマー層(B)、不飽和ポリエステル樹脂層(C)及び
    不飽和ポリエステル樹脂モルタル層(D)を設けること
    を特徴とする、複合ヒューム管。
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