JP3115855B2 - 塵芥収集車 - Google Patents

塵芥収集車

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JP3115855B2
JP3115855B2 JP09307068A JP30706897A JP3115855B2 JP 3115855 B2 JP3115855 B2 JP 3115855B2 JP 09307068 A JP09307068 A JP 09307068A JP 30706897 A JP30706897 A JP 30706897A JP 3115855 B2 JP3115855 B2 JP 3115855B2
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達雄 古武家
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富士車輌株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるプレス型
の塵芥収集車に関するものであり、より詳しくはバケッ
ト内に投入され、塵芥収容箱に搬送された塵芥の一部が
バケット内に落下するのを防止可能な塵芥収集車に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のプレス型の塵芥収集車は、図9に
示す如く、塵芥収容箱79の後方に取付けられたテールゲ
ート80の両側面に、該テールゲート80の上部から下部に
向かって延びる案内レール81が設けられ、その案内レー
ル81に可動板82を移動可能に設けると共に、その可動板
82の下端に反転板83を回動可能に取付けられてなり、可
動板82をテールゲート80の側面に連結したシリンダ(図
示せず)により移動させると共に、反転板83を可動板82
に連結した回動用シリンダ84により回動させることで、
反転板83が、テールゲート80内のバケット85に投入され
た塵芥を掻き上げ、塵芥収容箱79に送り込む構成からな
る。尚、便宜上、テールゲート80に対して塵芥収容箱79
方向を「前」とし、塵芥収容箱79に対してテールゲート
80方向を「後」とする。
【0003】即ち、可動板82が下降し(下降状態)、反
転板83が塵芥投入口86よりバケット85内に投入された塵
芥を回動用シリンダ84の伸長により前方側に回動して掻
き上げ(掻上状態)、そして可動板82の上昇により反転
板83が上方に移動して塵芥を塵芥収容箱79に送り込み、
塵芥を塵芥収容箱79に収容し(搬送状態)、回動用シリ
ンダ84の収縮により反転板83が後方側に回動する(反転
状態)という四つの状態を一サイクルとして、塵芥を塵
芥収容箱79に積込んでいくものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記塵
芥収集車にあっては、下降状態、掻上状態、反転状態の
三状態で、テールゲート80若しくは可動板82とバケット
85との間が開口状態であるため、塵芥収容箱79に積込ま
れた塵芥の一部がバケット85内に落下することがあり
(塵芥のこぼれ現象)、塵芥の積込み効率を悪化させる
という問題があった。
【0005】しかも、塵芥の積込みを継続して、塵芥の
積込量が塵芥収容箱79の許容積込容量に近づくにつれ、
塵芥同士の反発力により、塵芥のこぼれ現象が多発する
ため、さらに、塵芥の積込み効率が悪化するという問題
があった。
【0006】また、塵芥の中にビン、缶、ペットボトル
等が存在する場合、塵芥収容箱79から落下したビン等が
バケット85から外部に飛び出すこともあるため、塵芥投
入口86の下部に飛び出し防止用の板を設けざるを得ない
が、それにより、塵芥投入口86の地上高が一段と高くな
り、身長の低い人にとっては、塵芥の投入作業が非常に
煩雑になるという問題があった。
【0007】そこで、本発明はこのような問題点を解決
するためになされたもので、塵芥収容箱に積込まれた塵
芥の一部がバケット内に落下するのを防止して、塵芥の
積込み効率を向上することができる塵芥収集車を提供す
ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明に係る塵芥収集車は、走行車両D 上に搭載された
塵芥収容箱1 に、投入部24に投入された塵芥を通過路27
を介して搬送する搬送手段16を具備してなる塵芥収集車
において、前記塵芥収集箱1 に積込まれた塵芥が通過路
27を落下するのを防止すべく、遮蔽体33が該通過路27に
出退可能に設けられ、且つ、遮蔽体33は、搬送手段16が
通過路27を通過する際には、通過路27より退避するよう
に構成されてなることを特徴する。
【0009】上記構成からなる塵芥収集車は、搬送手段
16が通過路27を介して塵芥を搬送して、塵芥収容箱1 内
に積込むことができる。また、塵芥収容箱1 に積込まれ
た塵芥が通過路27に落下することを遮蔽体33で防止する
ことができるのである。
【0010】
【0011】また、上記構成からなる塵芥収集車にあっ
ては、遮蔽体33は、通過路27に位置して塵芥収集箱1 に
積込まれた塵芥が通過路27に落下することを防止すると
共に、搬送手段19が通過路27を介して塵芥収集箱1 内に
塵芥を積込む際、遮蔽体33が退避して、搬送手段16が容
易に塵芥を積込むことができる。
【0012】さらに、本発明に係る塵芥収集車は、請求
記載の如く、記遮蔽体33は、通過路27に常時位置
すべく、通過路27側に付勢されてなり、且つ、搬送手段
16が投入部24に塵芥を塵芥収容箱1 に搬送する際には、
遮蔽体33は、通過路27より退避するような構成を採用す
ることができる。
【0013】上記構成からなる請求項記載の塵芥収集
車にあっては、遮蔽体33は、通過路27側に付勢され、通
過路27に常時位置して、塵芥収容箱1 に積込まれた塵芥
が通過路27に落下することを防止すると共に、搬送手段
16が通過路27を介して塵芥収容箱1 内に塵芥を積込む際
には、遮蔽体が退避するのである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図4を参酌しつつ
本発明に係る塵芥収集車の実施の形態について、以下説
明する。
【0015】まず、図1に示す如く、本実施の形態の塵
芥収集車は、走行車両D上に搭載され、後方に開口部1a
を有する塵芥収容箱1 と、該塵芥収容箱1 の開口部1aに
取付けられたテールゲート2 とからなる。
【0016】前記塵芥収容箱1 は、後方の開口部1aが斜
状に形成された略長方形状の箱体であり、塵芥収容箱1
は走行車両D上に搭載されている。
【0017】また、該塵芥収容箱1 の開口部1aに取付け
られた前記テールゲート2 は、開口部1a上面にて収容箱
フレーム1bに回動自在に枢着されると共に、該テールゲ
ート2 のフレーム2aが塵芥収容箱1 の収容箱フレーム1b
の両側に取付けられた開閉用シリンダ3,3 に連結されて
いる。従って、開閉用シリンダ3,3 の伸縮により、テー
ルゲート2 は塵芥収容箱1 の開口部1aに対して開閉自在
となるものである。
【0018】また、図1乃至図3に示す如く、テールゲ
ート2 の両側面には、テールゲート2 の上部から下部に
向かって斜めに案内レール6,6 が設けられると共に、夫
々案内レール6 には、案内溝7 が形成されており、案内
レール6,6 は、案内溝7,7 が互いに向き合うように配置
されている。
【0019】さらに、前記案内レール6,6 間には、案内
溝7,7 内を転動可能なローラ8,…を四隅に備えた可動板
10が設けられ、しかも該可動板10の上端部の両側から側
方に突設された支持軸11,11 と、案内レール6,6 の下端
側とは夫々移動用シリンダ12で連結されているため、該
移動用シリンダ12が伸縮することで可動板10は案内溝7
に沿って可動となる。
【0020】また、前記可動板10の下端部には、軸14を
介して搬送手段としての反転板16が枢着され、しかも該
反転板16の両側の枠体17,17 の連結軸18,18 と、可動板
10の上端側の前記支持軸11,11 とは夫々回動用シリンダ
19で連結されているため、該回動用シリンダ19が伸縮す
ることで反転板16は軸14を中心に回動可能となる。
【0021】以上より、前記移動用シリンダ12が伸長す
ることで可動板10が下方に移動する一方、移動用シリン
ダ12が収縮することで可動板10が上方に移動し、また、
前記回動用シリンダ19が収縮することで反転板16が後方
に回動する一方、回動用シリンダ19が伸長することで反
転板16が前方に回動するものであり、移動用シリンダ12
及び回動用シリンダ19の伸縮作動により、反転板16は四
種の位置に位置変更が可能となる。即ち、可動板10が下
降した状態(下降状態)、反転板16が回動用シリンダ19
の伸長により前方側に回動して、塵芥を掻き上げた状態
(掻上状態)、可動板10の上昇により反転板16が上方に
移動して、塵芥を塵芥収容箱1 に送り込み、塵芥を塵芥
収容箱1 に収容した状態(搬送状態)、回動用シリンダ
19の収縮により反転板16が後方側に回動した状態(反転
状態)の四種の位置である。
【0022】一方、図3に示す如く、テールゲート2 の
後方には塵芥投入口22が形成されると共に、該塵芥投入
口22の下部であって、テールゲート2 の底部には、例え
ば鋼板等の板材からなるバケット23が設けられている。
【0023】前記バケット23は、板材を略円弧状に成形
した投入部24と、該投入部24の端部24a から前記案内レ
ール6 と略平行であって、前記塵芥収容箱1 の下面1c付
近まで延設された板状のガイド部25とからなる。従っ
て、前記バケット23は上述のように形成したものである
ため、反転板16の先端部16a がバケット23の内面と干渉
することなく、一定の間隔を維持しつつ、反転板16がバ
ケット23内を回動及び移動することとなる。
【0024】また、前記バケット23を設けることによ
り、バケット23のガイド部25と、案内レール6 及び可動
板10との間には通過路27が形成されてなり、塵芥投入口
22から投入されたバケット23内の塵芥は、通過路27を通
って塵芥収容箱1 内に積込まれる。
【0025】さらに、塵芥収容箱1 内に積込まれた塵芥
を外部に排出すべく、塵芥収容箱1内には、排出板29が
設けられ、該排出板29の下部に連結された排出用シリン
ダ30の伸縮により、排出板29が塵芥収容箱1 内を前後方
向に移動するのである。従って、排出用シリンダ30を伸
長して、排出板29を後方に移動させることで、塵芥収容
箱1 内に積込まれた塵芥を外部に排出可能であることは
勿論、塵芥の積込量の応じて、排出用シリンダ30を伸縮
させ、排出板29を前後に移動させることで、塵芥収容箱
1 内の積込容量を可変とすることが可能となる。
【0026】次に、塵芥収容箱1 内に積込まれた塵芥が
バケット23内に落下するという塵芥のこぼれ現象を防止
すべく、塵芥収容箱1 等の下部に位置するように設けら
れた塵芥落下防止装置について説明する。33は、図2乃
至図4に示す如く、例えば鋼板等の板材を略逆Lの字状
に屈曲することで形成した遮蔽体であり、該遮蔽体33
は、一端側34a がガイド部25に枢着された回動部34と、
該回動部34の他端側34b から側方に屈曲された遮蔽部35
とからなり、該遮蔽部35は回動部34を半径とした円弧と
略同一形状に湾曲されている。
【0027】また、前記回動部34の一端側34a は、図4
に示す如く、一定間隔を有して設けられた複数の突片34
c,…を円柱状に成形したものである一方、ガイド部25に
は、前記突片34c,34c の間に挿通可能な円柱体37を複数
個一定間隔を有して付設してなり、ガイド部25の幅と略
同一の心棒38を夫々の内側に挿通することで、回動部34
はヒンジ連結によりガイド部25に枢着されて、回動部34
は一端側34a を中心として回動自在となるものである。
【0028】さらに、前記遮蔽体33の内側であって、ガ
イド部25には、付勢手段としての略弓状の板バネ40(バ
ネ体)の一端が取付けられ、他端が遮蔽体33の回動部34
の内側と当接した状態となっているため、回動部34には
常時、ガイド部25から離間する方向にバネ体40の弾性力
が付勢されている。尚、本実施の形態にあっては、前記
バネ体40は一定間隔を有し、三本設けられているが、こ
れに限定されず、四本以上であってもよく、また、二本
以下であってもよい。
【0029】上記状態にあっては、遮蔽部35の一端、即
ち、回動部34の他端側34b が、前記案内レール6 若しく
は可動板10の下面側に当接した状態となるものであり、
回動部34は、ガイド部25に対して傾斜した状態となると
共に、通過路27を閉塞した状態となる。
【0030】また、可動板10の上昇により反転板16が上
方に移動するという上述の搬送状態において、反転板16
の遮蔽体33に対する当接、押圧により、前記バネ体40の
弾性力に抗して遮蔽体33がガイド部25方向に回動した
際、遮蔽体33の遮蔽部35を収容可能とするため、収容体
42が設けられている。
【0031】前記収容体42は、例えば鋼板等の板材を略
Vの字状に屈曲したものであり、該収容体42は、遮蔽体
33の遮蔽部35と略相似形の円弧状であり且つ遮蔽部35と
略重合可能な遮蔽部43と、該遮蔽部43から側方に屈曲さ
れた基部44とからなり、さらに、遮蔽部43及び基部44の
両端部には略扇状の側板45が取付けられている。
【0032】また、前記基部44の端縁が、断面視略くの
字状に屈曲された連結板46を介してガイド部25の端縁と
接続されていることで、収容体42はガイド部25、即ち、
バケット23に固定された状態である。
【0033】従って、遮蔽体33は、通過路27に出退自在
であると共に、バネ体40の弾性力に抗して遮蔽体33をガ
イド部25方向に回動させた際には、遮蔽体33の遮蔽部35
が収容体42に収容され、遮蔽部43と略重合した状態とな
り、通過路27が開放される一方、バネ体40の弾性力によ
り遮蔽体33が案内レール6 方向に回動した際には、遮蔽
体33の回動部34が、ガイド部25に対して傾斜した状態で
通過路27を閉塞すると共に、遮蔽体33の遮蔽部35が収容
体42から現出し、遮蔽部35と収容体42の遮蔽部43とよっ
ても通過路27を閉塞する。
【0034】しかも、遮蔽体33がガイド部25方向に回動
した場合は勿論、案内レール6 方向に回動した場合であ
っても、遮蔽体33の遮断部35の端部と収容体42の遮蔽部
43の端部とが今なお重合していること、及び収容体42の
両端部は側板45が取付けられていること、及び遮蔽体33
の両端部はバケット23の側板2bに包囲されていること
(図2乃至図4のうち、図4では図示せず)により、遮
蔽体33及び収容体42の内部空間に外部から異物が進入し
にくい構造となっている。
【0035】本実施の形態の塵芥収集車は、以上の構成
からなるが、以下、本実施の形態の塵芥収集車の使用態
様について説明する。
【0036】まず、図5に示す如く、塵芥投入口22から
塵芥を投入することで、塵芥はバケット23の投入部24に
収容される。しかる後、可動板10を案内レール6 に沿っ
て下降させると共に、回動用シリンダ19を収縮させ、反
転板16を後方に回動させておく(この状態を第一工程と
する)。この時、反転板16の先端部16a は、投入部24の
塵芥投入口22側端縁付近に位置するものである。また、
第一工程にあっては、塵芥落下防止装置の遮蔽体33が、
可動板10の下面側に当接した状態となるものであり、遮
蔽体33が通過路27を閉塞した状態となる。
【0037】次に、図6に示す如く、回動用シリンダ19
を伸長させ、反転板16を前方に回動させる(この状態を
第二工程とする)。この際、反転板16の先端部16a がバ
ケット23の投入部24と略同一間隔を維持しつつ、反転板
16の先端部16a が投入部24の端部24a 付近に位置するま
で、反転板16が回動するのである。従って、反転板16が
回動することによって、投入部24に収容された塵芥が通
過路27まで掻き上げられる。
【0038】さらに、図7に示す如く、反転板16を前方
に回動させたまま、可動板10を案内レール6 に沿って上
昇させる(この状態を第三工程とする)。従って、この
時、搬送手段としての反転板16は通過路27内を下方から
上方に移動することとなり、塵芥を塵芥収納箱1 まで搬
送し、塵芥収納箱1 に塵芥が積込まれる。しかも、反転
板16が上方に移動する際、反転板16の先端部16a 又は、
掻き上げられた塵芥と遮蔽体33の回動部34との当接によ
り、回動部34は押圧され、回動部34が、バネ体40の弾性
力に抗して、ガイド部25方向に回動して、通過路27から
退避する。また、その際、遮蔽体33の遮蔽部35が収容体
42に収容され、収容体42の遮蔽部43と略重合した状態と
なり、通過路27が開放されるため、反転板16は通過路27
を介して塵芥を塵芥収納箱1 に搬送することができる。
尚、反転板16が最上端まで上昇した状態にあっては、反
転板16の先端部16a は回動部34の他端側34b 付近で回動
部34と当接した状態となっており、従って、回動部34は
バネ体40の弾性力に抗して反転板16に押圧された状態で
ある。
【0039】次に、図8に示す如く、回動用シリンダ19
を収縮させ、反転板16を後方に回動させる(この状態を
第四工程とする)。この時、反転板16の先端部16a が遮
蔽体33の回動部34から離間することで、遮蔽体33はバネ
体40の付勢により案内レール6 方向に回動するのであ
る。しかも、遮蔽体33の回動により、遮蔽部35の一端、
即ち、回動部34の他端側34b が、案内レール6 の下面側
に当接した状態となるものであり、回動部34はガイド部
25に対して傾斜した状態で通過路27を閉塞する。また、
遮蔽体33の回動により、遮蔽体33の遮蔽部35が収容体42
から現出し、遮蔽体33の遮蔽部35と収容体42の遮蔽部43
とが通過路27を閉塞する。従って、塵芥収納箱1 に積込
まれた塵芥は、遮蔽体33の遮蔽部35及び収容体42の遮蔽
部43によって、バケット23に落下することもない。
【0040】しかも、上記状態にあっては、遮蔽体33の
遮断部35の端部と収容体42の遮蔽部43の端部とが重合
し、収容体42の両端部は側板45が取付けられ、遮蔽体33
の両端部はバケット23の側板2bに包囲されているため、
遮蔽体33及び収容体42の内部空間に外部から塵芥が進入
することもなく、遮蔽体33がガイド部25方向への回動が
阻害されることもない。
【0041】以上の四工程を一サイクルとして、塵芥を
塵芥収容箱1 に積込んでいくものである。
【0042】そして、積込み作業が終了すると、走行車
両Dをゴミ処理場等の目的地まで走行させ、目的地に到
達した後、図1に示す開閉用シリンダ3,3 を伸長せし
め、テールゲート2,2 を回動することにより塵芥収容箱
1 の開口部1aを開き、しかる後、図3に示す排出用シリ
ンダ30を伸長して、排出板29を後方に移動させること
で、塵芥収容箱1 内に積込まれた塵芥を外部に排出す
る。
【0043】本実施形態の塵芥収集車は以上のように使
用されるが、塵芥収集箱1 と、塵芥が投入された投入部
24とを連通する通過路27上に塵芥落下防止装置を設けた
ため、塵芥収集箱1 に積込まれた塵芥のこぼれ現象を防
止できるという利点を有する。即ち、遮蔽体33の遮蔽部
35と、収容体42の遮蔽部43とが通過路27を閉塞可能であ
るため、塵芥収集箱1 に積込まれた塵芥が投入部24内に
落下するのを防止できるものである。
【0044】しかも、塵芥の積込みを継続して、塵芥の
積込量が塵芥収容箱1 の許容積込容量に近づくにつれ、
塵芥同士の反発力により塵芥のこぼれ現象が多発する傾
向にあるが、かかる場合であっても、上記塵芥落下防止
装置にあっては、塵芥のこぼれ現象を完全に防止できる
という点で、顕著な効果を奏するものである。
【0045】従って、上記塵芥落下防止装置を採用した
塵芥収集車にあっては、こぼれ現象が発生することもな
いので、塵芥投入口22から投入された塵芥を塵芥収集箱
1 側に確実に搬送し、塵芥収集箱1 に確実に積込むこと
ができ、塵芥の積込み効率を向上することができるとい
う利点を有する。
【0046】また、塵芥落下防止装置は、遮蔽体33、収
容体42、側板45、バケット23の側板2bによって、内部が
外部と仕切られているため、塵芥が塵芥落下防止装置の
内部に進入することを防止でき、遮蔽体33がガイド部25
方向へ回動する際、遮蔽体33が塵芥を噛み込むこともな
く、回動を円滑に行い得るという利点を有する。従っ
て、四工程からなる塵芥積込みのサイクル動作を継続的
且つ円滑に行うことができるという利点を有する。
【0047】さらに、上記塵芥落下防止装置は、バネ体
40の弾性力の付勢により通過路27を閉塞可能である一
方、反転板16又は塵芥の押圧により通過路27を開放可能
であるという非常に簡素化された構成であるため、製作
が容易であると共に、製作コスト、配置スペースを低減
できるという利点を有する。
【0048】尚、本発明に係る塵芥収集車は、上記実施
の形態に限定されるものではなく、適宜設計変更可能で
ある。即ち、上記実施の形態においては、遮蔽体33が回
動することで該遮蔽体33の遮蔽部35と収容体42の遮蔽部
43とが塵芥の落下を制止する構成にしてなるが、これに
限定されず、一枚の平板を通過路27に出退自在に設け、
通過路27内に進出した平板が通過路27を閉塞するという
構成を採用したならば、平板が塵芥の落下を制止するこ
とができるので本発明の意図するところである。尚、平
板の出退動作は、反転板16との干渉を防ぐべく、該反転
板16の動きと連動させる必要があり、具体的には、平板
の出退手段と、可動板10を移動させるための移動用シリ
ンダと、反転板16を回動させるための回動用シリンダと
を連動させるシーケンスを設ける必要がある。
【0049】また、収容体42を設ける代わりに、遮蔽体
33の遮蔽部35をさらに長くすると共に、くし歯状にし、
夫々のくし歯が挿通可能なスリットを通過路27のガイド
部25に複数形成したならば、遮蔽体33の遮蔽部35がスリ
ットから出退すると共に、遮蔽部35が通過路27を開閉自
在となり、さらに、遮蔽体33内に塵芥が進入することを
防ぐこともできる。尚、この場合であっても、遮蔽体33
の通過路27閉塞手段にはバネ体40を採用するのが好まし
い。
【0050】さらに、前記バネ体として、板バネ40が採
用されているが、これに限定されず、その他に、コイル
バネ、皿バネ等であってもよく、また、その数、配置場
所も問わないものである。要は、バネ体40の弾性力の付
勢により遮蔽体33が案内レール6 方向に回動でき、しか
も、バネ体の弾性力が反転板16又は塵芥の押圧力より小
さいものであれば、通過路27を開閉することができ、本
発明の意図するところである。
【0051】また、前記遮蔽体33は、例えば鋼板等の板
材を略逆Lの字状に屈曲することで、回動部34と遮蔽部
35とを形成するものであるが、これに限らず、別々の二
つの部材を結合することで、遮蔽体33を形成するもので
あってもよい。
【0052】
【発明の効果】叙上のように、本発明に係る塵芥収集車
は、塵芥収容箱に積込まれた塵芥が通過路を落下するこ
とを防止する遮蔽体が設けられてなるため、投入部に投
入された塵芥を塵芥収集箱側に確実に搬送し、塵芥収集
箱に確実に積込むことができるため、塵芥の積込み効率
を向上することができる。
【0053】また、塵芥収容箱に積込まれた塵芥が通過
路を落下することが無くなるため、ビン、缶、ペットボ
トル等の塵芥が投入部から外部に飛び出すのを防止する
ための飛び出し防止板を設ける必要もなく、飛び出し防
止板を取付けることによって投入部の地上高が高くなる
ことも無いため、身長の低い人にとっても塵芥の投入作
業が非常に容易になるという効果を奏する。
【0054】また、本発明に係る塵芥収集車は、遮蔽体
が通過路に出退可能に設けられ、また、遮蔽体は搬送手
段が通過路を通過する際には通過路より退避する構成で
あるため、通過路に位置して塵芥収容箱に積込まれた塵
芥が通過路に落下することを防止すると共に、搬送手段
が通過路を介して塵芥収容箱内に塵芥を積込む際は、遮
蔽体が退避して、搬送手段が容易に塵芥を積込むことが
できる。
【0055】さらに、本発明に係る塵芥収集車は、遮
体が通過路に常時位置すべく、通過路側に付勢されてな
り、また、搬送手段が投入部の塵芥を塵芥収容箱に搬送
する際には、遮蔽体は、通過路より退避する構成である
ため、遮蔽体が通過路側に付勢され、通過路に常時位置
して、塵芥収容箱に積み込まれた塵芥が通過路に落下す
ることを防止することができると共に、搬送手段が通過
路を介して塵芥収容箱内に塵芥を積込む際には、遮蔽体
が退避して、搬送手段が容易に塵芥を積込むことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の塵芥収集車の後方斜視
図。
【図2】同実施形態の塵芥収集車のテールゲートの背面
図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】同実施形態の塵芥落下防止装置の要部拡大斜視
図。
【図5】同実施形態の塵芥収集車であって、反転板が下
方に移動し、且つ後方に回動した状態の要部側面断面
図。
【図6】同実施形態の塵芥収集車であって、反転板が下
方に移動し、且つ前方に回動した状態の要部側面断面
図。
【図7】同実施形態の塵芥収集車であって、反転板が上
方に移動し、且つ前方に回動した状態の要部側面断面
図。
【図8】同実施形態の塵芥収集車であって、反転板が上
方に移動し、且つ後方に回動した状態の要部側面断面
図。
【図9】従来の塵芥収集車の要部側面断面図。
【符号の説明】
D…走行車両、1 …塵芥収容箱、1a…開口部、2 …テー
ルゲート、2a…フレーム、6 …案内レール、7 …案内
溝、10…可動板、12…移動用シリンダ、16…反転板、16
a …先端部、19…回動用シリンダ、22…塵芥投入口、23
…バケット、24…投入部、 25 …ガイド部、 27 …通過
路、29…排出板、30…排出用シリンダ、33…遮蔽体、 3
4 …回動部、34a …一端側、34b …他端側、35…遮蔽
部、 40 …板バネ(バネ体)、42…収容体、43…遮蔽
部、 44 …基部、 45 …側板、46…連結部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車両(D) 上に搭載された塵芥収容箱
    (1) に、投入部(24)に投入された塵芥を通過路(27)を介
    して搬送する搬送手段(16)を具備してなる塵芥収集車に
    おいて、前記塵芥収集箱(1) に積込まれた塵芥が通過路
    (27)を落下するのを防止すべく、遮蔽体(33)が該通過路
    (27)に出退可能に設けられ、且つ、遮蔽体(33)は、搬送
    手段(16)が通過路(27)を通過する際には、通過路(27)よ
    り退避するように構成されてなることを特徴とする塵芥
    収集車。
  2. 【請求項2】 前記遮蔽体(33)は、通過路(27)に常時位
    置すべく、通過路(27)側に付勢されてなり、且つ、搬送
    手段(16)が投入部(24)の塵芥を塵芥収容箱(1)に搬送す
    る際には、遮蔽体(33)は、通過路(27)より退避するよう
    に構成されてなる請求項1記載の塵芥収集車。
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