JP3115784U - 自動販売機用のダミー体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 自動販売機の販売対象である商品を変更する際や新商品に入れ替える際などに、ダミー体の胴体部の印刷内容の変更のみで対応できる場合、その対応を容易にかつ低コストで行うことができる自動販売機用のダミー体を提供すること。
【解決手段】 フィルム体1と、このフィルム体1が着脱自在に装着されるダミー体本体2とを備えた自動販売機用のダミー体であって、ダミー体本体2の左右両端部に外側に向かって延びる突起部14が設けられている一方、前記突起部14が係止する係止部15がフィルム体1の左右両端部に設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】 フィルム体1と、このフィルム体1が着脱自在に装着されるダミー体本体2とを備えた自動販売機用のダミー体であって、ダミー体本体2の左右両端部に外側に向かって延びる突起部14が設けられている一方、前記突起部14が係止する係止部15がフィルム体1の左右両端部に設けられている。
【選択図】 図1
Description
本考案は、例えば、ボトル缶や直胴(ストレート)缶あるいはネックインタイプの缶やペットボトル等に収容される商品(ジュースやコーヒー、ビール、茶等)を販売する自動販売機において展示される自動販売機用のダミー体に関する。
缶入りやペットボトル入りのジュース、コーヒーやビール等の商品を販売するための自動販売機には、それらの商品のダミー体を展示するための展示室が設けられている。これらのダミー体は商品をより魅力あるものとして宣伝するためのものであると共に、商品の入れ替えに伴って容易に交換可能であることが必要である。
そこで、従来の自動販売機用のダミー体として、缶タイプあるいはペットボトルタイプの飲料容器を縦に略半分に割り後部を切り落とした形状のハーフのダミー体がある。このダミー体は、自動販売機の展示室の台座部に形成されたダミー体取付孔に対して着脱を容易にし、併せて大量生産によるコストダウンまで可能にするために考え出されたもので、飲料容器の形状、図柄が予め印刷されたシートを真空成形または圧空成形によって成形することができるとともに、それによってトムソン法により成形品の打ち抜きが可能であるので、ボトル缶タイプ等の複雑な形状のものでも簡単に、かつ、効率よく生産することができる。
上記の構成からなるダミー体は、その左右側面部分を内側に押圧して変形させ、下部に設けられた凹溝形状の係止部をダミー体取付孔の周縁部に嵌入させることで、前記係止部は、ダミー体取付孔に挿抜可能で弾性的に嵌入保持される。
ところで、自動販売機の販売対象である商品を変更する際や新商品に入れ替える際などに、前記ダミー体の胴体部の印刷内容のみの変更で目的が達成される場合といえども、従来品は、所望の印刷を施したシートをダミー体の胴体部に接着剤等を用いて接着するか、または新たにダミー体全体を用意することで対応していた。そのために、ダミー体の胴体部にシートを接着する前者の方法では、接着作業に手間がかかると共に、胴体部に接着したシートを剥がすことができず、後者同様、結局は新たにダミー体本体を用意する必要があり、コストがかかるという問題があった。
この考案は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、自動販売機の販売対象である商品を変更する際や新商品に入れ替える際などに、ダミー体の胴体部の印刷内容の変更のみで対応できる場合、その対応を容易にかつ低コストで行うことができる自動販売機用のダミー体を提供することである。
上記目的を達成するために、本考案の自動販売機用のダミー体は、フィルム体と、このフィルム体が着脱自在に装着されるダミー体本体とを備えた自動販売機用のダミー体であって、ダミー体本体の左右両端部に外側に向かって延びる突起部が設けられている一方、前記突起部が係止する係止部がフィルム体の左右両端部に設けられていることを特徴としている(請求項1)。
前記自動販売機用のダミー体において、前記係止部が、突起部に挿通される貫通孔またはスリットをフィルム体に設けることによって形成されていてもよい(請求項2)。
また、前記自動販売機用のダミー体において、前記突起部がダミー体本体の左右両端部のそれぞれ上下に一つずつ設けられており、前記係止部がフィルム体の左右両端部のそれぞれ上下に一つずつ設けられていてもよい(請求項3)。
さらに、前記ダミー体本体が、横断面略半円形状の上枠部分および下枠部分と、上枠部分および下枠部分をつなぐ左右一対の縦枠部分とを有し、左右一対の縦枠部分に前記突起部が設けられていてもよい(請求項4)。
また、正面視において突起部が見えないように、ダミー体本体の前記左右両端部が後方に延ばされ、かつ、内側に向け湾曲していてもよい(請求項5)。
請求項1〜5に係る本考案によれば、商品の入れ替え等に伴うデザインの変更を容易にかつ低コストで行うことができる自動販売機用のダミー体が得られる。すなわち、本考案では、ダミー体本体の突起部とフィルム体の左右両端部の係止部とを係合させるだけでフィルム体の装着が完了するため、フィルム体の装着操作が非常に容易である自動販売機用のダミー体が得られる。
しかも、上記ダミー体では、フィルム体に所望の印刷を施し、枠体の胴体部に装着することで、胴体部の印刷内容の変更を容易に行うことができる。さらに、前記フィルム体は印刷をした平板であって、複雑な成形加工等は不要なので低価格で得られ、上記印刷内容の変更も低コストで行うことができる。すなわち、本考案のダミー体によれば、自動販売機の販売対象である商品を変更する際や新商品に入れ替える際などに必要となるダミー体のデザイン変更に、最小労力、最小コストで行えるフィルム体の交換を以て対応することができる。
さらに、ダミー体本体またはフィルム体のいずれか一方のみが破損等した場合でもその破損等した方のみを交換することができ、ひいては長期間の繰り返し使用にも耐えうる自動販売機用のダミー体が得られる。
そのうえ、請求項2に係る考案では、フィルム体に貫通孔またはスリットを設けるだけで係止部を形成するので、係止部の形成を容易かつ低コストで行うことができるという効果を奏する自動販売機用のダミー体が得られる。
一方、請求項3に係る考案では、構造はシンプルでありながら、フィルム体の良好な状態での装着を確実に行うことができる自動販売機用のダミー体が得られる。
他方、請求項4に係る考案では、ダミー体本体をフレーム構造とすることで製造コストがより低減される自動販売機用のダミー体が得られる。
また、請求項5に係る考案では、例えば自動販売機の展示室への設置状態では、突起部がダミー体本体あるいはこのダミー体本体に装着されたフィルム体の背後に隠れるので、ダミー体の美観が損なわれることがなく、ひいては洗練された商品のイメージを消費者に呈示することができる。
図1は、本考案の第1の実施の形態に係る自動販売機用のダミー体(以下、ダミー体という)の構成を概略的に示す分解斜視図、図2および図3は、前記ダミー体の構成を概略的に示す側面図および背面図、図4は、前記ダミー体のフィルム体1の構成を概略的に示す正面図である。まず、図1〜図4に示すように、この実施形態のダミー体は、例えば、茶、ジュース、コーヒー等の飲料である商品のパッケージ(飲料容器)と略同じ内容の印刷が施された適宜の可撓性を有するフィルム体1を備えている。なお、このフィルム体1は、例えば、ポリプロピレン、ポリカーボネイト、ポリエチレンテレフタレート等またはそれらの再生品など、耐熱性、耐候性に優れた素材からなる。また、前記フィルム体1は、最も単純安価な平板状となっている。
そして、上記フィルム体1は、図1〜図3に示すように、比較的硬質の合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリカーボネイト、ポリエチレンテレフタレート等またはそれらの再生品)をインジェクション成形して得られるダミー体本体2に装着される。このダミー体本体2は、前方、後方および下方が開口し、前記フィルム体1が装着された状態で全体として飲料容器(この実施形態ではペットボトル)のほぼ前半分の形状を呈するように形成された所定の肉厚を有するフレーム構造をしている。すなわち、ダミー体本体2は、図1〜図3に示すように、横断面略半円形状の上枠部分3および下枠部分4と、上枠部分3および下枠部分4をつなぐ左右一対の縦枠部分5,5とによって構成されている。ここで、上枠部分3は、図1〜図3に示すように、前記飲料容器の上部のほぼ前半分の形状を模した構造となっている。
そして、ダミー体本体2は、図1に示すように、自動販売機の展示室の台座部6に既設の取付孔7に着脱自在に取り付けられるように構成されている。詳しく説明すると、前記取付孔7は、本実施形態のダミー体以外のダミー体も取り付けることができるように構成されており、具体的には、図1に示すように、平面視円形の周縁に沿って一対の切欠部分7aと二対(計四つ)の切り込み7bとが形成されている。また、この取付孔7の下側には、ダミー体照明用の棒状の蛍光灯8が配置されている。
これに対して、ダミー体本体2の下部には、図1〜図3に示すように、前記下枠部分4と、この下枠部分4の下側に連設された縦断面略L字状のフランジ9とが設けられており、このフランジ9は、下枠部分4の内側縁から垂下する縦部分9aと、この縦部分9aの下側縁から水平方向外側に向けて延びる横部分9bとで構成されている。
上記構成のダミー体本体2の取付構造では、下枠部分4およびフランジ9を縮径方向に弾性変形(スクイーズ)させることによりフランジ9が取付孔7内に挿入可能となり、この挿入後に前記弾性変形のための付勢を解除すると、下枠部分4およびフランジ9の復元力によりフランジ9の縦部分9aが取付孔7の周縁に当接し、ダミー体本体2が取付孔7に取り付けられた状態で固定される。また、この固定状態では前記下枠部分4とフランジ9の横部分9bとで取付孔7の周縁を挟む状態となり、ダミー体本体2が取付孔7から抜けなくなる。さらに、このとき、ダミー体本体2を取付孔7に対してその前側に寄せた状態で固定することにより、ダミー体本体2の下部に設けられた二つの突起部10(図1参照)が取付孔7の切欠部分7aの前側縁にそれぞれ当接して、ダミー体本体2の軸まわりの回転も防止されることとなる。
また、前記ダミー体本体2は、図1および図2に示すように、フィルム体1を湾曲させた状態で着脱自在に装着することができるように構成された装着部11を備えている。この装着部11は、前記上枠部分3の下部に設けられフィルム体1の上縁をガイドする横断面ほぼ円弧状の上ガイド12と、下枠部分4の上部に設けられフィルム体1の下縁をガイドする横断面ほぼ円弧状の下ガイド13と、左右一対の前記縦枠部分5,5とで構成されている。そして、各縦枠部分5の上下に、外側に向かって延びる(突出する)突起部14が一つずつ設けられており、各突起部14は、図3に示すように、小径の胴部14aと、大径の頭部14bとによって構成されている。
これに対して、図1および図4に示すように、前記フィルム体1の左右両端部の上下にほぼ円形状の貫通孔を一つずつ設けることにより、前記突起部14が係止する係止部15が形成されている。なお、前記貫通孔は、突起部14の頭部14bの外径よりも小さく、胴部14aの外径とほぼ同程度かまたはそれより大きい径を有している。
上記の構成からなる本実施形態のダミー体では、フィルム体1の左右両端部に設けられた計四つの係止部15に、ダミー体本体2の縦枠部分5,5に設けられた計四つの突起部14を嵌め込んで係止させることにより、ダミー体本体2に対するフィルム1の装着が完了する。ここで、各係止部15に各突起部14を嵌め込む際に、係止部15を形成する貫通孔はこの貫通孔よりも大きい突起部14の前記頭部14bの挿通によって拡径変形するが、頭部14bの通過後に胴部14aが貫通孔内に位置すると、貫通孔はフィルム体1の復元力により縮径変形して、頭部14bが前記貫通孔から容易に抜けない状態となる。そして、上記のように装着が完了した状態では、フィルム体1の上下縁はそれぞれダミー体本体2の円弧状の上ガイド12および下ガイド13によってガイドされ、湾曲した状態となるので、ダミー体は全体として飲料容器のほぼ前半分の外観を呈することとなる。
そして、上記構成のダミー体では、ダミー体本体2を前方、後方および下方を開口させたフレーム構造としているので、前方を開口させずにダミー体本体2の枠の部分と前面部分とを一体成形した従来のダミー体に比べて、一層の軽量化を図ることができ省資源エネルギーにもなる。
ここで、上記構成からなるダミー体を展示室に設置したときに、前記突起部14がダミー体本体2の側方に突出して自動販売機の外部から見えるおそれがある場合には、突起部14をフィルム体1の色がそのまま透けて見えるように無色透明に成形したり、展示室の内壁の色と同じまたはほぼ同じ色(保護色となる色)とすれば、前記突起部14がダミー体の外観の点で悪影響を及ぼしにくくなり望ましい。しかし、いずれにせよ特に限定されるものではない。又、ダミー体本体2の色としては、例えば、白色等の不透明色が挙げられるが、これも又、特に限定されるものではない。
本考案は、上記実施の形態に限られず、種々に変形して実施することができる。例えば、図5に示すように、一対の縦枠部分5,5が後方に延ばされ、かつ、内側に向け湾曲しており、これにより、正面視において前記突起部14が見えないように構成されていてもよい。この場合、上記縦枠部分5,5の延長に併せて、下枠部分4も延長されているのが好ましい。
また、上記実施の形態において、前記突起部14には種々の形状のものを採用することができ、例えば、図6に示すように、突起部14が、その先端側ほど後側に位置するように湾曲あるいは屈曲した突起形状のものであってもよい。
さらに、前記係止部15は、フィルム体1に貫通孔を設けることにより形成されているが、図7(A)に示すように、前記貫通孔に連通するスリットを設けることにより係止部15が形成されていてもよく、この場合には、突起部14と係止部15との係合作業をより容易に行うことができる。また、係止部15は、上述の構成のものに限られず、例えば、フィルム体1にスリットのみを設けることにより形成されていてもよい。そして、係止部15を形成する目的でフィルム体1に設けられるスリットの形状は、例えば、直線状でもよいし、図7(B)に示すように円弧状でもよく、その他、コ字形状等であってもよい。
上記実施の形態では、前記突起部14がダミー体本体2の左右両端部のそれぞれ上下に一つずつ設けられており、それに対応させて、前記係止部15がフィルム体1の左右両端部のそれぞれ上下に一つずつ設けられているが、突起部14および係止部15の数および配置は上記構成のものに限られず、任意に決めることができる。
また、上記実施の形態における取付孔7に対するダミー体本体2の取付構造としては種々の構成のものを採用することができる。例えば、ダミー体本体2の回転の防止に、取付孔7の切欠部分7aを利用するのではなく、切り込み7bを利用してもよい。
また、前記各実施形態では、ダミー体の本体として、インジェクション成形によるダミー体本体構造のものを用いたが、本考案はこれに限られず、例えば段落番号0003に記載したシートを真空成形または圧空成形によって成形した本体を用いてもよい。
1 フィルム体
2 ダミー体本体
14 突起部
15 係止部
2 ダミー体本体
14 突起部
15 係止部
Claims (5)
- フィルム体と、このフィルム体が着脱自在に装着されるダミー体本体とを備えた自動販売機用のダミー体であって、ダミー体本体の左右両端部に外側に向かって延びる突起部が設けられている一方、前記突起部が係止する係止部がフィルム体の左右両端部に設けられていることを特徴とする自動販売機用のダミー体。
- 前記係止部が、突起部に挿通される貫通孔またはスリットをフィルム体に設けることによって形成されている請求項1に記載の自動販売機用のダミー体。
- 前記突起部がダミー体本体の左右両端部のそれぞれ上下に一つずつ設けられており、前記係止部がフィルム体の左右両端部のそれぞれ上下に一つずつ設けられている請求項1または2に記載の自動販売機用のダミー体。
- 前記ダミー体本体が、横断面略半円形状の上枠部分および下枠部分と、上枠部分および下枠部分をつなぐ左右一対の縦枠部分とを有し、左右一対の縦枠部分に前記突起部が設けられている請求項1〜3のいずれかに記載の自動販売機用のダミー体。
- 正面視において突起部が見えないように、ダミー体本体の前記左右両端部が後方に延ばされ、かつ、内側に向け湾曲している請求項1〜4のいずれかに記載の自動販売機用のダミー体。
Priority Applications (1)
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JP2005006578U JP3115784U (ja) | 2005-08-12 | 2005-08-12 | 自動販売機用のダミー体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005006578U JP3115784U (ja) | 2005-08-12 | 2005-08-12 | 自動販売機用のダミー体 |
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JP3115784U true JP3115784U (ja) | 2005-11-17 |
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2005
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