JP3097048U - 自動販売機用のダミー体 - Google Patents

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阪本 道広
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株式会社ゴーキ
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Abstract

【課題】商品のアピール力を上昇させ、かつそのアピール内容の変更を容易にして、商品の更新・販売促進戦略などに非常に柔軟に対応させることが可能な自動販売機用のダミー体を提供する。
【解決手段】半割り状のダミー体本体dと、このダミー体本体dの胴体部6に固定される広告用シート状体Tとを有する自動販売機用のダミー体Dであって、前記広告用シート状体Tが、前記ダミー体本体dの胴体部6前面に沿うように配置される中央部11と、この中央部11の左右に連設され、裏面側への折り返しが可能なウイング部12とを有し、前記ウイング部12をダミー体本体dの胴体部6の左右端部に係止させることにより、広告用シート状体Tをダミー体本体dの胴体部6に固定するように構成してある。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば、ジュースやコーヒー、ビールなどの缶入りや壜入りの飲料、あるいは、煙草、乾電池等を無人販売するための自動販売機用のダミー体に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、各種飲料の自動販売機においては、その前面部に、販売対象とする実物の商品の代わりに展示されるダミー体として、実商品の形状に酷似させた実物大の缶や壜の形に形成されたものが使用されている。
【0003】
前記自動販売機の上部には展示室が設けられ、展示室の前面は透明パネルによって覆われているとともに、展示室の下方には照明光源が設けられており、また、展示室の内部のパネルには、照明光源の光透過用の開口が複数形成されているのであり、前記ダミー体は、この開口に対して取り付けられる。
【0004】
そして、新商品など特に販売を促進したい商品に対応させたダミー体については、そのダミー体の前側にある前記透明パネルに商品アピール用のキャッチコピーや図柄等が印刷されたシールを貼ることにより、他のダミー体よりも目立たせるようにしていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の方法では、前記透明パネルに貼ったシールを取り外す作業に手間がかかるという問題があった。
【0006】
本考案は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、商品のアピール力を上昇させ、かつそのアピール内容の変更を容易にして、商品の更新・販売促進戦略などに非常に柔軟に対応させることが可能な自動販売機用のダミー体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の自動販売機用のダミー体は、半割り状のダミー体本体と、このダミー体本体の胴体部に固定される広告用シート状体とを有する自動販売機用のダミー体であって、前記広告用シート状体が、前記ダミー体本体の胴体部前面に沿うように配置される中央部と、この中央部の左右に連設され、裏面側への折り返しが可能なウイング部とを有し、前記ウイング部をダミー体本体の胴体部の左右端部に係止させることにより、広告用シート状体をダミー体本体の胴体部に固定するように構成してある(請求項1)。
【0008】
上記の構成により、商品のアピール力を上昇させる手段を備え、かつそのアピール内容の変更を容易にして、商品の更新・販売促進戦略などに非常に柔軟に対応させることが可能な自動販売機用のダミー体を提供することができる。すなわち、前記広告用シート体に適宜に着色を施したり、商品アピール用のキャッチコピーや図柄等を直接印刷したり、あるいはそのような印刷を施したものを貼着することにより、ダミー体による商品のアピール力を上昇させることができ、かつ前記シート体を容易に取り換えることができ、ひいては、そのアピール内容も容易に変更できるので、商品の更新・販売促進戦略などに非常に柔軟に対応させることが可能となるのである。
【0009】
また、前記ダミー体本体が、自動販売機の展示部の背面パネルの前面またはダミー体本体を支持する板状体の前面にほぼ沿った状態で配置され、前記ウイング部の一部分をダミー体本体の背面部と前記背面パネルまたは板状体とで挟むように構成してあるとしてもよい(請求項2)。
【0010】
この場合には、上述した効果に加えて、前記広告用シート状体のウイング部をダミー体本体と背面パネルあるいは板状体とで挟むことにより、広告用シート状体を静止・安定した非常に良好な状態で保持することが可能となる。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施例を、図を参照しながら説明する。
図1は、本考案の一実施例に係る自動販売機用のダミー体Dを展示する自動販売機1の構成を概略的に示す斜視図、図2は、前記ダミー体Dの構成を概略的に示す正面図、図3は、前記ダミー体Dの構成を概略的に示す斜視図である。
自動販売機1は、商品補充のために開閉自在に設けられた扉2を前面に有している。この扉2の上部には、ダミー体D,D…を展示するための展示部3,3が設けられている。各展示部3の下部には、各ダミー体Dに関連付けて商品選択用の押しボタン2a,2a…が配置され、また、前記自動販売機1の前面下部には、商品取り出し口2bが設けられている。なお、2cは硬貨投入口、2dは紙幣投入口、2eは釣り銭口、2fは釣り銭返却用の操作レバーである。
【0012】
前記展示部3の底部には、光透過用の開口(図示せず)が複数設けられており、この開口に前記ダミー体Dの下部を挿入することで、ダミー体Dの取り付けが行われるのである。そして、取り付けられたダミー体Dに対して、各展示部3の下側に配置された光源(図示せず)からの光が、前記開口を経て照射されるのである。
【0013】
前記ダミー体Dは、ダミー体本体dと、このダミー体本体dの頭部4に取り付けられる広告用シート体(以下、シート体という)Sと、前記ダミー体本体dの胴体部6に取り付けられるシート状体(以下、シート状体という)Tとからなり、ダミー体本体dは、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの透明または半透明の合成樹脂、あるいはこれらの樹脂の再生品などの耐熱性、耐候性、耐老化性に優れた素材を用いて、真空成形または圧空成形によって、まず半割り体を形成し、その後、例えばトムソン法による押切りを行うことによって製作される。
【0014】
また、前記ダミー体本体dは、リシール缶(ボトル缶)タイプの飲料容器に対応する半割り状(後半分を切り落とした形状)をしており、上側から順に、頭部4と、この頭部4の周縁から下方に向けて連設され、下側ほど横幅が大きくなる首部5と、この首部5の下端に連設された胴体部6と、この胴体部6の下側に連設され、前記胴体部6よりも横幅が小さくなる下部7とを有しており、この下部7には、前記開口に挿入される挿入部8が設けられている。
【0015】
すなわち、前記ダミー体本体dでは、前記下部7を左右から手で挟んで挿入部8を弾性変形させた状態とし、その状態の挿入部8を前記展示部3の底部に形成された開口に挿入した後、下部7を挟んでいた手を放すとダミー体本体dの下部7の挿入部8が弾性復帰するのであり、これによって前記開口に対するダミー体本体dの取り付けが完了することとなる。
【0016】
図4(A)、(B)および(C)はそれぞれ、前記シート体Sの構成を概略的に示す説明図である。
前記シート体Sは、前記ダミー体本体dと同様に、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの透明または半透明の合成樹脂、あるいはこれらの樹脂の再生品などの耐熱性、耐候性、耐老化性に優れた素材を用いて、例えば、0.2〜0.3mm程度の厚さに形成される。なお、前記シート体Sを、例えば、紙製としてもよい。
【0017】
そして、前記シート体Sは、前記ダミー体本体dの天壁4aに固定される水平部9と、この水平部9とほぼ垂直な方向に立つ垂直部10とを有している。
【0018】
前記水平部9は、前記ダミー体本体dの天壁4aの形状に合わせてほぼ半円形状をしている。なお、前記水平部9の形状は、ほぼ半円形状に限るものではない。
【0019】
前記垂直部10は、前記水平部9の後端部に屈曲自在に連設されており、その表面には、例えば、適宜の着色や、広告用の図柄、キャッチコピーなどが印刷されているか、または適宜の着色や、広告用の図柄、キャッチコピーなどを印刷したラベルが貼付などの手段により保持されている。。
【0020】
また、前記垂直部10は、前記水平部9の後端から上側に延びる上部分10aと、この上部分10aから側方(例えば、右側)に向けて延びる横部分10bとを有しており、前記上部分10aはほぼ1/4円の形状(扇形状)をしており、前記横部分10bはほぼ半円形状をしている。
【0021】
そして、前記垂直部10は、横部分10bの大部分が前記ダミー体本体dの頭部4の側方(右側)に突出する状態となるように構成してあり、このような構成により、前記頭部4の側方に形成される余分なスペースを広告のために有効に活用することができるのである。
【0022】
また、正面視において、前記横部分10bの一部分は前記ダミー体本体dの頭部4の後ろ側に隠れることとなり、この隠れる部分が、ダミー体本体dの背面部と前記背面パネルPの前面とに挟まれた状態となり、これによってシート体Sが安定性よくダミー体本体dに取り付けられた状態となるのである。
【0023】
前記シート体Sをダミー体本体dに対して取り付けるには、前記水平部9を両面テープや接着剤などで前記天壁4aの下面に固定するだけでよい。
【0024】
前記シート状体Tは、前記ダミー体本体dおよびシート体Sと同様に、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの透明または半透明の合成樹脂、あるいはこれらの樹脂の再生品などの耐熱性、耐候性、耐老化性に優れた素材を用いて、例えば、0.2〜0.3mm程度の厚さに形成される。なお、前記シート状体Tを、例えば、紙製としてもよい。
【0025】
また、前記シート状体Tは、前記ダミー体本体dの胴体部6前面に沿うように配置される中央部11と、この中央部11の左右に連設され、裏面側への折り返しが可能なウイング部12,12とを有し、前記ウイング部12,12をダミー体本体dの胴体部6の左右端部に係止させることにより、シート状体Tをダミー体本体dの胴体部6に固定するように構成してある。
【0026】
そして、前記ダミー体本体dの胴体部6の下側に連設される下部7が胴体部6に比して横幅が小さくなっており、下部7が胴体部6に係止されたシート状体Tのウイング部12,12の下端を保持することから、前記シート状体Tは、前記胴体部6に対して安定した状態で取り付けられることとなる。
【0027】
また、シート状体Tの中央部11には、商品を示す図柄が印刷されているか、または図柄を印刷したラベルが貼付などの手段により保持されている。
【0028】
上記の構成からなるダミー体Dでは、前記シート体Sやシート状体Tに、適宜に着色を施したり、商品アピール用のキャッチコピーや図柄等を印刷したり、適宜の着色や、広告用の図柄、キャッチコピーなどを印刷したラベルを貼付などの手段により保持させることにより、商品のアピール力を上昇させることができ、かつ前記シート体Sおよびシート状体Tを容易に取り換えることができ、ひいては、そのアピール内容も容易に変更できるので、商品の更新・販売促進戦略などに非常に柔軟に対応させることが可能となる。
【0029】
また、シート体Sをダミー体本体dの頭部4に取り付けることによって、ダミー体Dを目立たせることができ、これによっても商品のアピール力を上昇させることが可能となる。
【0030】
さらに、前記シート体Sの垂直部10の一部分およびシート状体Tのウイング部12,12を、ダミー体本体dの背面部と背面パネルPとで挟むように構成してあることから、シート体Sおよびシート状体Tを静止・安定した非常に良好な状態で保持できるのである。
【0031】
なお、前記シート体Sの形状は、上述したものに限られず、例えば、図5(A)に示すように、前記上部分10aおよび横部分10bがそれぞれ矩形状または正方形状をしていてもよいのであり、また、図5(B)に示すように、前記横部分10bを設けず、上部分10aのみを設けるようにしてもよい。
【0032】
さらに、図6(A)、(B)および(C)に示すように、前記シート体Sを、前記上部分10aと、この上部分10aの左右に延びる2つの横部分10b,10bとから構成してもよい。
【0033】
また、前記ダミー体本体dは、展示部3の底部に形成された開口にその下部6を嵌め込んで用いるタイプのものに限られず、例えば、展示部3の背面パネルPに開口(図示せず)が形成されており、この開口に前側から嵌め込んで用いるタイプのものであってもよく、さらに、この場合、前記ダミー体本体dは、背面パネルPに形成された開口に対して直接嵌め込まれるタイプのものであってもよいし、前記開口に嵌め込まれる板状体(図示せず)を介して前記開口に取り付けるように構成されたタイプのもの(例えば、実願平10−008289号明細書および図面に示されるダミー体)であってもよい。
【0034】
ここで、前記背面パネルPに形成された開口に板状体を介してダミー体本体dを取り付けるように構成した場合には、前記シート体Sの垂直部10の一部分およびシート状体Tのウイング部12,12をダミー体本体dの背面部と前記板状体の前面部とで挟むように構成すれば、シート体Sおよびシート状体Tを静止・安定した非常に良好な状態で保持することが可能となる。
【0035】
また、前記ダミー体本体dは、半割り状(商品の後半分を切り落とした形状)をしたものに限られず、例えば、商品全体の形状を模してあるタイプのものであってもよい。
【0036】
さらに、前記ダミー体本体dとしては、リシール缶(ボトル缶)タイプの飲料容器に対応する形状のものに限られず、例えば、500mL入りや280mL入りのペットボトルタイプの飲料容器に対応する形状をしていてもよいし、350mL入りや250mL入りの円筒状の缶タイプの飲料容器に対応する形状をしていてもよい。
【0037】
また、前記ダミー体本体dは、飲料容器に対応する形状のものに限られず、例えば、インスタントカメラに対応する形状をしていてもよいのである。
【0038】
【考案の効果】
上記の構成からなる本考案によれば、商品のアピール力を上昇させ、かつそのアピール内容の変更を容易にして、商品の更新・販売促進戦略などに非常に柔軟に対応させることが可能な自動販売機用のダミー体を提供することができる。
【0039】
すなわち、前記シート状体Tに、適宜に着色を施したり、商品アピール用のキャッチコピーや図柄等を印刷したり、適宜の着色や、広告用の図柄、キャッチコピーなどを印刷したラベルを貼付などの手段により保持させることにより、商品のアピール力を上昇させることができ、かつ前記シート状体Tを容易に取り換えることができ、ひいては、そのアピール内容も容易に変更できるので、商品の更新・販売促進戦略などに非常に柔軟に対応させることが可能となる。
【0040】
また、前記シート状体Tのウイング部12,12を、ダミー体本体dの背面部と背面パネルPとで挟むように構成してあることから、シート状体Tを静止・安定した非常に良好な状態で保持できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る自動販売機用のダミー体を展示する自動販売機の構成を概略的に示す斜視図である。
【図2】上記実施例の構成を概略的に示す正面図である。
【図3】上記実施例の構成を概略的に示す斜視図である。
【図4】(A)、(B)および(C)はそれぞれ、上記実施例におけるシート体の構成を概略的に示す説明図である。
【図5】(A)および(B)は、前記シート体の変形例および他の変形例の構成を概略的に示す斜視図である。
【図6】(A)、(B)および(C)は、前記シート体の別の変形例の構成を概略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
6…胴体部、11…中央部、12…ウイング部、D…ダミー体、d…ダミー体本体、T…広告用シート状体。

Claims (2)

  1. 半割り状のダミー体本体と、このダミー体本体の胴体部に固定される広告用シート状体とを有する自動販売機用のダミー体であって、前記広告用シート状体が、前記ダミー体本体の胴体部前面に沿うように配置される中央部と、この中央部の左右に連設され、裏面側への折り返しが可能なウイング部とを有し、前記ウイング部をダミー体本体の胴体部の左右端部に係止させることにより、広告用シート状体をダミー体本体の胴体部に固定するように構成してあることを特徴とする自動販売機用のダミー体。
  2. 前記ダミー体本体が、自動販売機の展示部の背面パネルの前面またはダミー体本体を支持する板状体の前面にほぼ沿った状態で配置され、前記垂直部の一部分をダミー体本体の背面部と前記背面パネルまたは板状体とで挟むように構成してある請求項1に記載の自動販売機用のダミー体。
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