JP3115658B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP3115658B2
JP3115658B2 JP03275194A JP27519491A JP3115658B2 JP 3115658 B2 JP3115658 B2 JP 3115658B2 JP 03275194 A JP03275194 A JP 03275194A JP 27519491 A JP27519491 A JP 27519491A JP 3115658 B2 JP3115658 B2 JP 3115658B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は空気入りタイヤにおい
て、特にそのトレッド表面に形成された溝における石噛
み防止の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】タイヤ、特にトラック・バス用タイヤで
は、走行中、トレッド表面に設けられた多数の溝が路面
から石を噛み込むことがある。この場合見掛け上見苦し
いのみならず、時にこの噛み込んだ石がタイヤ回転の遠
心力で溝から急激に外れると、車体や車軸近傍の物体な
どを損傷する場合がある。また溝から外れない石はタイ
ヤの回転により接地ごとに強く溝底に押し込まれる結
果、溝底を損傷するほか、さらに溝底部にまで食い込み
はじめると、タイヤの補強構成部材であるベルト、カー
カス等の繊維層に達し、これらを損傷せしめ、また水の
侵入を許して繊維の劣化を促進し、タイヤバーストに至
るなど重大な故障を生じる場合もある。
【0003】従来、かかる点に鑑み、トレッド表面の溝
が噛込んだ石を排除する技術が種々提案されている。例
えば図14に示す様に、溝底部13に段状の棚部14を
形成すること、図15に示す様に、溝底部15に溝底よ
り盛り上がる台部16を設けること、或いは(溝幅/溝
深さ)の値を1.0以上に大きくとることをそれぞれ提
案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし溝の底部に棚部
や台部を形成することは、この棚部や台部が溝内部に侵
入する石を効果的に排除する点で好ましいといえるが、
棚部や台部は一般にはいずれも溝底よりおよそ溝深さの
25〜50%隆起して形成しなければならないため、
(溝幅/溝深さ)の値が大きい溝には問題はないが、
(溝幅/溝深さ)の値が小さい副溝等に適用することは
構造上困難である場合が多く、石噛み対策の点では必ず
しも満足できるものではない。また、溝の底部に棚部や
台部を形成すると、タイヤの摩耗が経時的に進行してい
くに従い棚部や台部がタイヤの表面に現れてくる。この
際、溝幅は急に狭くなるため、溝の排水効果が実質的に
低下するばかりでなく操縦安定性も低下し、さらに構造
的にクラックの発生原因となり、耐久性の点で問題が生
じる。また見掛け上もドライバーに不安感を煽るため、
湿潤路での走行に支障が生じるほか、タイヤの早期取換
えを促し不経済でもある。この発明の目的は、(溝幅/
溝深さ)の値が小さい副溝など、相対的に断面積が小さ
く浅い溝部分に対しても有効に石噛みを防止することが
でき、また溝の排水効果や操縦安定性、さらには耐久性
の点でも支障がなく、見掛け上も良好な空気入りタイヤ
を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】ところでトレッド溝に噛
み込まれた石は、上述の通り、タイヤの回転に伴い一回
転ごとに溝底に強力な力で押し付けられる。すなわちタ
イヤ回転の接地圧力による強力な垂直力で、噛み込まれ
た石を取り囲む様に溝壁が張り出し、漸次溝の内部に押
し込んで移動していくものである。従ってこの接地圧力
による石の移動を、噛み込みを固定する溝底方向ではな
く、石を噛み込んだ溝より広い溝に移動させ石の保持力
を弱めて解放する方向、すなわち相対的に溝幅の大きな
かつ溝深さの浅い隣接の溝の方向に向かわせるようにす
れば、石噛みを排除し、その固定化を阻止することがで
きる。
【0006】そこでこの発明は、溝壁が石を噛み込み、
さらに接地による垂直力が発生した時、溝壁の張り出し
は、サイプがある場合には、サイプで分断された壁面に
沿って生じることに鑑み、溝と凸部によって多数の繰り
返し模様が形成されたタイヤトレッド表面に、トレッド
溝として、隣接して互いに連続する相対的に断面積が小
さく浅い溝部分Aと断面積が大きく深い溝部分Bを有す
る空気入りタイヤにおいて、溝部分Aの溝壁に、断面形
状において開口端を溝部分Bに向けて傾斜させたサイプ
を複数個間隔をおいて形成する構成を採用した。すなわ
ち溝部分Aの溝壁に上記断面傾斜状のサイプを形成し、
接地による垂直力が発生した時、溝壁の張り出しを上記
断面傾斜状のサイプの溝壁面に沿って行なわせ、噛み込
まれた石を接地圧力で開口端側に押し出す構成を採用し
たものである。
【0007】上記サイプが形成された溝壁が噛み込んだ
石を接地圧力で一層開口端側に押し出し得る様にするに
は、さらに上記各サイプの長さを溝部分Bから遠ざかる
程増大する構成、上記各サイプの深さを溝部分Bから遠
ざかる程増大する構成、溝部分Aの断面幅を溝部分Bに
向かって増大する構成を単独又は組み合わせて採用する
ことが望ましい。
【0008】なお、上記の構成はいずれも溝部分Aの溝
壁に、断面形状において開口端を溝部分Bに向けて傾斜
させたサイプを形成する構成であるが、サイプを傾斜さ
せるのではなく、溝壁に直角に切り込むサイプとし、こ
のサイプを複数個間隔をおいて溝部分Aの溝壁面に溝部
分Bから遠ざかる程サイプの長さ及び又は深さが増大す
る様に形成する構成を採用しても差支えない。
【0009】なおここで、隣接して互いに連続する相対
的に断面積が小さく浅い溝部分Aと断面積が大きく深い
溝部分Bとは、いわゆる副溝と主溝との関係のみなら
ず、分岐した副溝同士や、分岐部と副溝、副溝とスリッ
ト、或いは異なる溝幅と溝深さを連続して有する単一の
溝など、広く断面幅と断面深さが相対的に異なる溝部分
同士の関係をすべて含むものである。従って例えば噛み
込んだ石を容易に解放し得る溝が主溝であれば、これに
開口する副溝は勿論、さらにこの副溝に対してこの副溝
から分岐する溝やスリット等が溝部分Bに対する溝部分
Aの関係にある場合はこれらの場合すべてにサイプを設
けることもできる。溝部分とは、溝全体を意味するほ
か、溝の一部分や分岐部分、溝の連結部分等でもよいこ
とを意味し、また溝の一部分の場合は溝部分Aの開口部
近傍や溝の内奥部等にだけサイプを形成してもよいこと
を意味している。また溝部分Aは一方側が閉塞する溝で
ある場合のほか、溝部分Aがその両側に隣接する溝部分
Bに両側とも開口する溝であっても適用し得る。溝部分
Aが両側の溝部分Bに開口する場合は、溝部分Aのほぼ
真中を境にいずれか近い溝部分Bの方向にサイプの傾斜
方向や溝幅、溝深さの漸増の方向を特定することが望ま
しい。
【0010】
【作用】この発明は、上述の通り、溝部分Aの溝壁面
に、断面形状において開口端を溝部分Bに向けて傾斜さ
せたサイプを複数個間隔をおいて形成した空気入りタイ
ヤであるので、石が溝部分Aに噛み込まれ、接地圧によ
りタイヤ一回転ごとに強力な力によって押し込まれて
も、噛み込まれた石を取り囲む様に張り出す溝壁は、サ
イプの傾斜に沿って張り出していくために、溝部分Bに
向う分力が生じ、因って石は溝部分B方向に押し進めら
れる。なお噛み込まれた石は前後左右上下からトレッド
ゴムに締め付けられているが、接地ごとに溝部分Bに向
う力が生じるため石を溝部分B方向に押し進めていく。
そして噛み込まれた石が溝部分Aから溝部分Bに移動
し、溝部分Bは溝部分Aより幅が広く、溝部分Aで噛み
込まれた石は溝部分Bにとって相対的に小さく、石を溝
壁で狭く保持するに至らず、回転の遠心力、重力等によ
って容易に排出される。なお噛み込んだ溝部分がタイヤ
の回転に伴い接地の状態を離れた場合では、接地時の垂
直力の解除に起因してゴムの反力が生じ、噛み込んだ石
を元に即ち溝Bから遠ざかる方向に戻そうとする力が生
じるが、サイプは石が戻ろうとする方向に逆向きに傾斜
して形成されているので、石はサイプに引っかかりやす
く、引っかかるとサイプ部の変形により、戻ろうとする
石の前方の溝幅をせばめ、当該力の作用を阻止すること
ができる。また噛み込まれた石に排出方向とは逆方向の
力が作用した場合も、サイプの傾斜により、同様に溝の
後部への移動が阻止され、また力がなくなった時には、
その反力により前方に押し出され易い。すなわちサイプ
を傾斜して形成することは、溝部分Aを一方通行系とな
し、石の移動排出を促す作用を発揮する。
【0011】上記構成にさらにサイプの長さ又は深さを
溝部分Bから遠ざかるほど長く又は深くした場合は、サ
イプの長さ又は深さは長く又深いほど接地時の垂直力に
対するゴムのバネ定数は下がり、接地時の垂直力による
その部分の変形が大きく、張り出しが大となるから、石
を溝部分B方向前方へ一層押し出し、噛み込まれた石の
排出を促進する。また溝部分Aの断面幅を溝部分Bに向
って増大する構成を採用した場合は、石に対する溝方向
の圧縮力が溝部分B側の開口端側ほど弱くなるため、接
地時の力が石を溝部分B側の開口端方向に移動させる分
力を発生する。
【0012】
【実施例】
[実施例1]図1はこの発明に係る空気入りタイヤの一
実施例を示すトレッド表面における概略平面図、図2は
同要部拡大平面図であり、図3は図2におけるIII− II
I線断面図である。
【0013】図において、1はトレッドTの表面上に周
方向に2本形成された主溝であり、2は真中に溝拡大部
3を介して分岐状に形成され、上記両主溝1、1に対し
て開口している副溝である。4は各主溝1、1からショ
ルダー方向に形成された溝である。副溝2は、図示の通
り、主溝1及び溝拡大部3に対して相対的に溝幅が狭く
かつ溝深さが浅い溝である。すなわち主溝1及び溝拡大
部3が相対的に断面積SB が大きく溝深さhB が深い溝
部分Bであるのに対し、副溝2及び溝4は相対的に断面
積が小さく溝深さが浅い溝部分Aである。なお溝4は主
溝1に開口する側に相対的に断面積が小さく溝深さが浅
い溝部分Aを有し、途中からショルダー側に向かって断
面積が大きく溝深さが深い溝部分Bを有している。
【0014】5は副溝2及び溝4の溝壁6に形成された
サイプであり、図示の通り、断面形状において開口端を
主溝1、溝拡大部3及び溝4の溝幅の広い部分Bに向け
て傾斜させて複数個間隔をおいて形成されている。
【0015】従って走行中、地面に接地した時、例えば
溝部分Aである副溝2の溝壁6は、図2及び3の二点鎖
線で示すように、接地圧により溝が閉塞する方向に張り
出すが、この際、副溝2が石7を噛み込み、接地圧によ
り強力な力によって押し込まれても、図4に示す様に、
噛み込まれた石7を取り囲む様に張り出す溝壁6が、サ
イプ5の傾斜に沿って張り出していくために、溝部分B
である主溝1に向う分力が生じ、因って石7は溝部分B
方向に押し進められる。なお噛み込まれた石7は前後左
右上下からトレッドゴムに締め付けられているが、接地
ごとに溝部分Bに向う力が生じるため石7を溝部分B方
向に押し進めていく。そして噛み込まれた石7が溝部分
Aから溝部分Bである主溝1に移動し、溝による石への
保持力が弱められることにより、タイヤ外部に排出す
る。
【0016】[実施例2]図5はこの発明に係る空気入
りタイヤの他実施例を示すトレッド表面における概略平
面図、図6はVI−VI線断面図、図7は VII− VII線断面
図である。この実施例は、図示の通り、断面形状におい
て開口端を主溝1、溝拡大部3及び溝4の溝部分Bに向
けて傾斜させた各サイプ8が、その長さを溝部分Bから
遠ざかる程増大する構成としている。従って接地時の垂
直力に対するゴムのバネ定数は溝部分Bから遠ざかる程
下がり、図6及び図7に示す様に、二点鎖線で示した接
地時の垂直力による変形が溝部分Bから遠ざかったサイ
プ8ほど大きく、張り出しが大となるから、石を溝部分
B方向前方へ一層押し出し、噛み込まれた石の排出を促
進する。
【0017】[実施例3]図8はこの発明に係る空気入
りタイヤの他の実施例を示すトレッド表面における概略
平面図、図9はIX−IX線断面図、図10は X− X線断面
図である。この実施例は、図示の通り、断面形状におい
て開口端を主溝1、溝拡大部3及び溝4の溝部分Bに向
けて傾斜させた各サイプ9が、その深さを溝部分Bから
遠ざかる程増大する構成としている。従って上記実施例
と同様に、この場合も接地時の垂直力に対するゴムのバ
ネ定数は溝部分Bから遠ざかる程下がるもので、図9及
び図10に示す様に、二点鎖線で示した接地時の垂直力
による撓み変形が溝部分Bから遠ざかったサイプ9程大
きくなり、張り出しが大となって、石を溝部分B方向前
方へ一層押し出し、噛み込まれた石の排出を促進するも
のである。
【0018】[実施例4]なお図11は他実施例を示す
トレッド表面における概略平面図であり、溝部分Aの断
面幅を溝部分Bに向かって増大する構成とし、この溝壁
6に断面形状において開口端を主溝1、溝拡大部3及び
溝4の溝部分Bに向けて傾斜させたサイプ10が形成さ
れている。この実施例に係る構造では、溝部分Aの断面
幅が溝部分Bに向かって増大しているので、接地時、噛
み込まれた石を溝壁6が圧縮する力は、溝幅の張出しに
より、前方開口部側の力より後方反開口部側の力の方が
大となる結果、溝壁6は噛み込まれた石の背後から閉じ
易くなるので、石を前方開口部側に押し出す力が相対的
に発生し、一層噛み込まれた石の排出効果を促進するも
のである。
【0019】[実施例5、6]なお上記いずれの実施例
も、サイプは開口端を主溝1、溝拡大部3及び溝4の溝
部分Bに向けて傾斜させた構成であるが、図12又は図
13に示した様に、実施例5又は実施例6では溝部分A
の溝壁面に、該溝壁面に直角に切り込まれたサイプ1
1、12を複数個間隔をおいて形成するとともに、該各
サイプを溝部分Bから遠ざかる程サイプの長さ又は深さ
を増大させた場合でも前記と同様の効果を得ることがで
きる。
【0020】次に上記実施例の各タイヤについて、溝部
分Aの溝幅WA 5mm、溝深さhA 12mm、溝部分Bの溝
幅WB 14mm、溝深さhB 15mmは共通とし、さらに表
1に示した寸法でタイヤサイズ11R24.5の空気入
りタイヤを試作し、一般運送用トラックの後輪に装着し
て、それぞれ10万マイル走行後の石噛みの実際個数と
石噛み痕(溝深くに入り込み傷痕として残っているも
の)の合計数を数えた。なお比較のため、図14に示す
様に、溝幅WA 、溝深さhA 、溝幅WB 、溝深さhB
それぞれ同等で、サイプが傾斜せず、溝部分Aの溝壁に
直角に切り込まれた構造のタイヤについても、石噛みの
数を数え、これを100として石噛み指数を評価した。
その結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】表1より、溝底部にサイプを形成した場
合、従来タイヤと比べ石噛みの発生が著しく抑えられて
いることが認められる。特に傾斜状のサイプの長さ、深
さを変え又は溝部分Aの幅を変えたタイヤでは、石噛み
指数は著しく減少し、顕著な効果を奏していることが認
められる。
【0023】なおこの発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば上記の実施例はいずれもサイプが溝
壁のみならず踏面部表面にも開口しているが、踏面部表
面に開口していないサイプであっても差支えない。また
溝部分Aの溝幅WA 、溝深さhA 、溝部分Bの溝幅WB
、溝深さhB 、サイプの長さLs 、厚みWs 、サイプ
の深さhs 、傾斜角度θ、間隔Ns 等も任意に設定でき
るものである。ただしサイプの長さLs はトレッド開口
端において2〜6mm、上記実施例2及び5の様に長さの
変わる場合も最小で2mm、最大で8mm程度が好ましい。
またサイプの厚みWs は0.3〜1.8mm、深さは溝部
分Aの50〜120%、傾斜角度θは50〜15°が好
ましい。隣接するサイプ同士の間隔Nsは3〜7mmであ
る。またトレッドパターンも上記以外の種々のパターン
が採用できる。サイプの形成方法についてはタイヤモー
ルドの溝形成用の突部先端部にブレードを取り付ければ
簡単に形成できるが、この製法についても格別限定され
ない。
【0024】
【発明の効果】以上の通り、この発明は石噛み防止を溝
底部にサイプを形成することで達成しているので、溝幅
/溝深さの値が小さい副溝など、相対的に断面積が小さ
く浅い溝部分に対しても有効に石噛みを防止することが
できるほか、溝の排水効果や操縦安定性、さらには耐久
性の点でも問題がない。また使用に伴いたとえトレッド
表面が摩耗して溝が浅くなってきても従来の様に溝底に
形成した棚部が現れてくることもなく、見掛け上全く支
障がない空気入りタイヤである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る空気入りタイヤの一実施例を示
すトレッド表面の概略平面図である。
【図2】同要部拡大平面図である。
【図3】同要部拡大断面図である。
【図4】同タイヤの石噛み状態を示す要部拡大断面図で
ある。
【図5】本発明に係る他実施例を示す要部拡大平面図で
ある。
【図6】図5におけるVI−VI線断面図である。
【図7】図5における VII− VII線断面図である。
【図8】本発明に係る他実施例を示す要部拡大平面図で
ある。
【図9】図8におけるIX−IX線断面図である。
【図10】図8における X− X線断面図である。
【図11】本発明に係る他実施例を示す要部拡大平面図
である。
【図12】本発明に係る他実施例を示す要部拡大平面図
である。
【図13】本発明に係る他実施例を示す要部拡大平面図
である。
【図14】従来タイヤの副溝における要部拡大断面図で
ある。
【図15】従来タイヤの副溝における要部拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
A 溝部分 B 溝部分 5 サイプ 8 サイプ 9 サイプ 10 サイプ 11 サイプ 12 サイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60C 11/12 B60C 11/11

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド表面に溝と凸部によって多数の繰
    り返し模様が形成された空気入りタイヤであって、相対
    的に断面積が小さく浅い溝部分Aが断面積が大きく深い
    溝部分Bの溝壁に開口し、溝部分Aの溝壁には、断面形
    状において開口端を溝部分Bに向けて傾斜させたサイプ
    を複数個間隔をおいて形成したことを特徴とする空気入
    りタイヤ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の各サイプの長さが、溝部分
    Bから遠ざかる程増大する請求項1記載の空気入りタイ
    ヤ。
  3. 【請求項3】請求項1記載の各サイプの深さが、溝部分
    Bから遠ざかる程増大する請求項1又は2記載の空気入
    りタイヤ。
  4. 【請求項4】溝部分Aの断面幅が溝部分Bに向かって増
    大する請求項1、2又は3記載の空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】トレッド表面に溝と凸部によって多数の繰
    り返し模様が形成された空気入りタイヤであって、相対
    的に断面積が小さく浅い溝部分Aが断面積が大きく深い
    溝部分Bの溝壁に開口し、溝部分Aの溝壁面には、該溝
    壁面に直角に切り込まれたサイプを複数個間隔をおいて
    形成するとともに、該各サイプを溝部分Bから遠ざかる
    程サイプの長さ及び又は深さを増大させたことを特徴と
    する空気入りタイヤ。
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