JP4053662B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

空気入りラジアルタイヤ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リブパターンを有する空気入りラジアルタイヤに関し、特に、主として、高速連続走行を主体とする長距離運行のトラックやバス等に用いられる重荷重用空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
高速連続走行を主体とする長距離運行のトラックやバスに用いられるタイヤでは、タイヤ自体の摩耗速度の低下によりタイヤ寿命が伸びる一方で、トレッド面の偏摩耗が早期取り外しの要因となっている。特に、操舵輪に使用されるリブパターンのタイヤではかかる偏摩耗が深刻である。
【0003】
そのため、従来より、図8に示すように、ショルダーリブ101の外側端部に周方向に連続して延びる細溝102を設け、これによりショルダーリブが外側端から侵食される偏摩耗であるステップウエアを防止することがなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このステップウエアは、ショルダーリブの外側端が路面に進入する際に受けるサイドフォースで丸く摩耗し、この摩耗したリブ端が路面脱出時のスリップ力を絶えず受けて摩耗する結果生ずるものであり、タイヤの全周においてほぼ均一に段差が生じる偏摩耗である。
【0005】
かかるステップウエアは、上記細溝102によっては完全に防止するには至らず、依然として発生するものの、その進行を低減することはできる。しかしながら、ステップウエアの侵食速度の低下に伴い、タイヤ周上の不均一性から局部的に偏摩耗が進展するカッピング現象が顕著となり、ステップウエアがカッピング偏摩耗に進展するという問題が生じている。
【0006】
すなわち、ステップウエアは、図8(a)に示すように、ショルダーリブ101の外側端からタイヤ周方向において略均一にリブ101を侵食していくのが特徴であり(図中、斜線領域Mが摩耗した部分を示している。以下同じ。)、ショルダーリブ101全面が侵食されて肩落ち摩耗に至るまでは走行上問題とはならないため、それだけであれば必ずしも早期のタイヤ取り外しとはならない。しかし、タイヤは、周上不均一であるため、接地圧力のバラツキ等から局部的に摩耗が促進されて、図8(b)に示すように、ステップウエアから局部摩耗が凸状に発達し、さらに、図8(c)に示すように、かかる局部摩耗が主溝103にまで至るカッピング偏摩耗となってしまう。このように、カッピングによりショルダーリブ101が局部的に侵食されると、高速走行時にハンドルの振動が生じ、その結果タイヤの早期取り外しにつながる。
【0007】
また、上記のようなショルダーリブの外側から侵食するステップウエアに対して、タイヤによっては、図9(a)に示すように、ショルダーリブ101の内側から侵食する偏摩耗であるリバーウエアが発生する場合もあり、このリバーウエアもステップウエアと同様に、図9(b)及び(c)に示すように、カッピング偏摩耗に発展して、タイヤの早期取り外しにつながるという問題がある。
【0008】
ところで、このようなショルダーリブの偏摩耗を防止するために、ショルダーリブにタイヤ幅方向に延びる多数のサイプをタイヤ周方向に間隔をおいて配設することが提案されている(特開昭61−235205号公報)。
【0009】
しかしながら、かかる幅方向のサイプでは、ステップウエアやリバーウエアの防止には効果的であるが、カッピング偏摩耗に対しては十分な効果が得られない。
【0010】
これは、踏面部に作用する応力が、ステップウエアやリバーウエアとカッピングとでは異なることによる。すなわち、ステップウエアやリバーウエアはタイヤ周方向に作用する応力に起因して発生するのに対し、カッピングはタイヤ幅方向に作用する応力に起因して発生する。リブに設けたサイプが偏摩耗に対して効果を発揮するためには、サイプは踏面部に作用する応力に対して垂直に形成する必要がある。上記従来の幅方向に延びるサイプでは、ステップウエアやリバーウエアに対しては、サイプ形成方向と応力の作用方向が垂直であるため、サイプによる偏摩耗抑制効果が発揮されるが、カッピングに対しては、サイプ形成方向と応力の作用方向とが平行であるため、サイプの効果を十分に発揮させることができない。
【0011】
本発明は、上記の問題点に鑑み、ステップウエアやリバーウエアから局部的にリブが摩耗されることによって生じるカッピング偏摩耗を抑制し、タイヤの取り外し寿命を延ばすことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の空気入りラジアルタイヤは、タイヤ周方向に延びる複数の主溝によりトレッド部が複数のリブに分割された空気入りラジアルタイヤにおいて、少なくとも1のリブに、タイヤ周方向に延びるサイプをタイヤ周方向に間隔をおいて直列状に配してなる少なくとも1のサイプ列が形成され、前記サイプは、サイプ深さ方向における切込み形状であるサイプ断面形状が、底部に行くほどサイプ長が短くなる略三角形状に形成されたことを特徴とする。
【0013】
このタイヤでは、ステップウエアやリバーウエアが局部摩耗に発展して、その侵食先端部がサイプ列にさしかかると、タイヤ周方向に延びるサイプによって、該局部摩耗の更なる幅方向への進行が妨げられるので、カッピング偏摩耗を抑制することができる。
【0014】
詳細には、周方向に延びるサイプは、カッピング偏摩耗の原因となるタイヤ幅方向に作用する応力に対して垂直に配置されることになるので、つまりサイプ形成方向と応力の作用方向とが垂直であるため、サイプによるカッピング偏摩耗の抑制効果を十分に発揮させることができる。
【0015】
上記サイプ列は、請求項2記載のように、前記リブにおけるリブ幅の12〜88%の領域内に配設されていることが好ましい。
【0016】
これにより、摩耗初期の段階でサイプがステップウエアやリバーウエアにより侵食されてしまうことを防いで、サイプをカッピング偏摩耗の抑制に有効に働かせることができる。
【0017】
なお、ここで、リブ幅とは、ステップウエアやリバーウエアの進行を遅らせるためにリブ端部に周方向に連続して延びる細溝を設ける場合には、当該リブ端から細溝までの距離を除いたリブの幅をいい、かかる細溝を設けない場合には、リブの接地面全幅をいう。
【0018】
上記においては、請求項3記載のように、前記サイプ列が、リブ接地面に対して陥没した凹部内に形成されていることが好ましい。
【0019】
このようにサイプ列を凹部内に設けて、サイプの開口面を接地面上に露出させないことにより、サイプに石が入り込んでゴム切れが生じること、即ちいわゆる石噛みを防止することができる。また、サイプが表面から見えにくくなるため、外観上優れる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0021】
図1は、本発明の1実施形態に係る重荷重用空気入りラジアルタイヤのトレッド部10の一部斜視図、図2(a)は、該トレッド部10の一部平面図、図2(b)は、該トレッド部10の一部縦断面図、図3は、サイプ22の拡大平面図である。なお、図においてCLはトレッド部10のセンターラインを示している。
【0022】
このタイヤのトレッド部10は、タイヤ周方向に連続して延びる4本の幅広の主溝12により5本のリブ(センターリブ14,中間リブ16,ショルダーリブ18)に分割されている。これらのリブのうち最も外側に位置する2本のショルダーリブ18には、その外側端部、即ちトレッド部10の接地端11の近傍に、当該接地端11と平行に連続して延びる細溝20が設けられている。この細溝20は、主溝12と略同一深さに形成されている。
【0023】
ショルダーリブ18には、タイヤ周方向に延びる薄い切込みである多数のサイプ22を、タイヤ全周にわたって周方向に所定の間隔mをおいて直列状に配してなるサイプ列24が形成されている。
【0024】
本実施形態では、サイプ列24は、ショルダーリブ18の幅方向略中央、即ち、ショルダーリブ18の幅方向内側端からの距離Wsがショルダーリブ18のリブ幅Wrの40〜60%となる領域内に1列設けられている。
【0025】
なお、リブ幅Wrは、本実施形態のようにショルダーリブ18の接地面内に細溝20を設ける場合には細溝20より内側のリブ幅とし、後述するように当該接地面内に細溝20を設けない場合にはリブ18の接地面全幅とする。
【0026】
ここで、サイプ列24は、ショルダーリブ18のリブ幅Wrの12〜88%の領域内に配設されていること、即ち、ショルダーリブ18の幅方向内側端からの距離Wsが、ショルダーリブ18の幅Wrの12〜88%となる領域内に配設することが好ましい。これは、摩耗初期の段階でサイプ22がステップウエアやリバーウエアにより侵食されてしまうことを防いで、サイプ22をカッピング偏摩耗の抑制に有効に働かせるためである。かかる観点より、サイプ列24は、ショルダーリブ18のリブ幅Wrの25〜75%の領域内に配設されていることがより好ましい。
【0027】
但し、タイヤが用いられる市場によっては、サイプ列24をショルダーリブ18の中央寄りに配するよりも、サイプ22による石噛みを防止するという観点から、図7に示すように、リブ18の内側端寄りと外側端寄りに、それぞれサイプ列24a,24bを設けることが望ましい場合がある。即ち、図7に示す例では、ショルダーリブ18の幅方向略中央ではなく、内側端寄りと外側端寄りに各々1列ずつサイプ列24a,24bを設けている。この場合、内側端寄りのサイプ列24aがリバーウエアからカッピングへの進行を妨げ、外側端寄りのサイプ列24bがステップウエアからカッピングへの進行を妨げるように作用する。なお、この場合、内側端寄りのサイプ列24aが、ショルダーリブ18の幅方向内側端からの距離Wsaがリブ幅Wrの12〜30%となる領域内に、外側端寄りのサイプ列24bが、ショルダーリブ18の幅方向内側端からの距離Wsbがリブ幅Wrの70〜88%となる領域内に、それぞれ設けることが好ましい。
【0028】
上記サイプ22の長さLは、ショルダーリブ18の周長の0.06〜0.6%であることが好ましい。これは、0.06%未満では、サイプ22の切込み深さDを考慮すると、現状のタイヤ成形技術では、タイヤ成形モールドにチタンなどの特殊な材料の使用が必要となるためである。また、0.6%より大きいと、サイプ22をきっかけとして損傷する傾向や、剛性低下によりサイプ22周辺で偏摩耗が発生する傾向が出てくるからである。
【0029】
また、各サイプ22のタイヤ周方向における間隔mは、ショルダーリブ18の周長の0.06〜0.6%であることが好ましく、より好ましくは、0.06〜0.3%である。これは、周方向に配置されたサイプ22の間隔mがサイプ22の長さLを極端に超えると、侵食面がサイプ22の間を通過してしまい、カッピング防止効果が十分に発揮できないため、サイプ間隔mは最大でサイプ長さLと同等であることが好ましいからである。なお、0.06%以上とする理由はサイプ22の長さLの場合と同様である。
【0030】
また、サイプ22の切込み深さDは、主溝12の深さの30〜89%に設定されている。これは、リバーウエアやステップウエアがタイヤライフの比較的初期に発生するものであるため主溝12の深さほど深く設ける必要はないが、主溝12の深さの30%未満ではサイプ22の効果を有効に発揮させることができないからである。また、通常の舗装路用リブタイヤでは主溝12の深さの89%でTWI(Tread Wear Indicator)が露出するため、サイプ22の深さをこれより深く設けておく必要がないからである。なお、サイプ22の切込み幅Wcは通常0.3〜1.0mmである。
【0031】
図3に示すように、サイプ22はその両端22aに丸みがつけられており、これによりゴム切れの発生を抑制している。
【0032】
サイプ22の断面形状(サイプ深さ方向における切込み形状)は、図1に示すように、深さ方向でサイプ長Lが一定である長方形状としてもよいが、本発明では、図4に示すように、底部に行くほどサイプ長Lが短くなるように、略三角形状とする。これは、当偏摩耗が主溝12の深さの30%までの初期摩耗の段階で発生、進展するものであり、走行に伴うトレッド部10の摩耗が進むにつれて、サイプ22の必要性が減少することによる。また、石噛み防止にもなるからである。
【0033】
サイプ列24は、ショルダーリブ18の接地面に対して陥没した凹部26内に形成されている。該凹部26は、サイプ22の幅Wcよりもやや幅広で、かつ、底の浅い溝状に形成されており、タイヤの全周にわたって周方向に連続して延びている。このようにサイプ列24を凹部26内に設けて、サイプ22の開口面を接地面上に露出させないことにより、サイプ22に石が入り込んでゴム切れが生じるのを防ぐことができる。また、サイプ22が表面から見えにくくなるため、外観上優れる。
【0034】
本実施形態のタイヤであると、図5(a)に示すように、ショルダーリブ18の外側端部でステップウエアMが発生し、このステップウエアMが、図5(b)に示すように、タイヤ周上の不均一部において局部摩耗に発展して、その侵食先端部がサイプ列24に差し掛かると、同図及び図5(c)に示すように、周方向に延びるサイプ22によって、該局部摩耗のカッピング偏摩耗への進行が妨げられる。
【0035】
また、図6(a)に示すように、ショルダーリブ18の内側端部でリバーウエアMが発生して、このリバーウエアMがタイヤ周上の不均一部において局部摩耗に発展してきた場合であっても、図6(b)に示すように、その侵食先端部がサイプ列24に差し掛かると、同図及び図6(c)に示すように、周方向に延びるサイプ22によって、該局部摩耗のカッピング偏摩耗への進行が妨げられる。
【0036】
ここで、かかる周方向に延びるサイプ22によってカッピング偏摩耗への進行を妨げる作用について説明する。
【0037】
ステップウエア、リバーウエアやカッピングなどの偏摩耗において、偏摩耗の侵食面は踏面部に作用する応力に対して垂直(90°)の方向に形成されるが、ショルダーリブに設けたサイプがかかる偏摩耗に対して効果を発揮するためには、侵食面に対して平行、即ち応力に対して垂直に配置する必要がある。
【0038】
ここで、カッピング偏摩耗は、タイヤ幅方向に作用する応力に起因して発生するため、侵食面はタイヤ周方向に形成される。従って、この侵食面に平行、即ち応力に対して垂直であるタイヤ周方向に延びるサイプ22であれば、タイヤ幅方向に侵食面が進むカッピング偏摩耗に対して十分な効果を発揮させることができる。
【0039】
なお、ステップウエアやリバーウエアは、タイヤ周方向に作用する応力に起因して発生し、その侵食面はタイヤ幅方向に形成されるため、この偏摩耗に対して効果を発揮させるためには、タイヤ幅方向に延びるサイプである必要がある。
【0040】
本実施形態のタイヤであると、また、サイプ列24がショルダーリブ18の幅方向略中央に配されているので、摩耗初期の段階でステップウエアやリバーウエアによりサイプ22が侵食されることがなく、よって、これらの偏摩耗からカッピング偏摩耗に発展する際に、サイプ22をカッピング偏摩耗の抑制に有効に働かせることができる。
【0041】
また、このようにサイプ列24をショルダーリブ18の幅方向略中央に設けることにより、ステップウエアとリバーウエアのいずれの偏摩耗に対してもカッピング偏摩耗への進行を妨げることができる。
【0042】
なお、以上の実施形態においては、ショルダーリブ18の接地面にステップウエアの摩耗速度を低減するために細溝20を設けているが、かかる細溝20は、トレッド接地端11の近傍であれば、必ずしも接地面内でなくても、その外側、即ちトレッド部10の側壁に設けても同様の効果を奏することができる。なお、本発明においては、かかる細溝20を設けない構成としてもよい。
【0043】
また、サイプ22は、ショルダーリブ18に限らず、中間リブ16やセンターリブ14など、リバーウエアからカッピング偏摩耗が生じるその他のリブに配設してもよい。
【0044】
【実施例】
実施例1及び比較例1,2
ともにタイヤサイズ:285/75R24.5 14PR、リムサイズ:24.5×8.25″、タイヤ内圧:760kPaとして、直径1.7mドラム試験機により、ドラム上で30,000km走行後の摩耗状態を調べた。試験条件は、荷重:TIRE&RIM ASSOCIATION(TRA)100%、スリップ角:+0.1°、キャンバー角:−0.05°、速度80km/hとした。
【0045】
各タイヤのトレッド部の構成は、以下の通りである。なお、いずれのトレッド部もショルダーリブ幅Wr=40mmとし、サイプ列以外の構成は同一条件とした。なお、細溝20からトレッド接地端11までの距離は3.0mmとした。
【0046】
実施例1:図2に示すショルダーリブ18に、タイヤ周方向に延びるサイプ22よりなるサイプ列24を1列配したもの。ショルダーリブ18の幅方向内側端からのサイプ列24の距離Ws=30mm、サイプ22の長さL=5.0mm、サイプ22の間隔m=5.0mm、サイプ22の幅Wc=0.5mm、サイプ22の切込み深さD=8.0mmとした。
【0047】
比較例1:図8に示すショルダーリブ内にサイプを設けてないもの。
【0048】
比較例2:ショルダーリブ内に、タイヤ幅方向に延びるサイプをタイヤ周方向に間隔(5.0mm)をおいて配したもの。ショルダーリブの内側端からサイプ中心までの距離=32mm、サイプの長さ=5.0mm、サイプの幅=0.5mm、サイプの切込み深さ=8.0mmとした。
【0049】
試験の結果、実施例1では、ステップウエアから発展した局部摩耗がサイプ列24で侵食が停止され、カッピング偏摩耗までには至らなかった。即ち、ショルダーリブ18の外側端11から最大幅で13mmまでのステップウエアを生じていた。
【0050】
これに対し、比較例1では、ショルダーリプの外側端から最大幅で25mmまでのカッピング偏摩耗が発生した。
【0051】
比較例2では、タイヤ幅方向に延びるサイプを侵食して、ショルダーリブの外側端から最大幅で21mmまでのカッピング偏摩耗が発生した。
【0052】
【発明の効果】
本発明の空気入りラジアルタイヤであると、ステップウエアやリバーウエアが局部摩耗に発展して、その侵食先端部がサイプ列にさしかかると、タイヤ周方向に延びるサイプによって、該局部摩耗の更なる幅方向への進行が妨げられるので、カッピング偏摩耗を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態にかかる空気入りラジアルタイヤのトレッド部の要部拡大斜視図である。
【図2】(a)は該トレッド部の一部平面図、(b)は該トレッド部の一部断面図である。
【図3】該トレッド部におけるサイプの拡大平面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】(a)〜(c)は、該トレッド部のステップウエアの進行状態を示す平面図である。
【図6】(a)〜(c)は、該トレッド部のリバーウエアの進行状態を示す平面図である。
【図7】ショルダーリブに設けるサイプ列の他の配設例を示したトレッド部の一部平面図である。
【図8】(a)〜(c)は、従来のタイヤにおけるステップウエアからの局部摩耗の進行状態を示すトレッド部の一部平面図、(d)は該トレッド部の一部断面図である。
【図9】(a)〜(c)は、従来のタイヤにおけるリバーウエアからの局部摩耗の進行状態を示すトレッド部の一部平面図である。
【符号の説明】
10……トレッド部
12……主溝
18……ショルダーリブ
22……サイプ
24……サイプ列
26……凹部

Claims (3)

  1. タイヤ周方向に延びる複数の主溝によりトレッド部が複数のリブに分割された空気入りラジアルタイヤにおいて、
    少なくとも1のリブに、タイヤ周方向に延びるサイプをタイヤ周方向に間隔をおいて直列状に配してなる少なくとも1のサイプ列が形成され
    前記サイプは、サイプ深さ方向における切込み形状であるサイプ断面形状が、底部に行くほどサイプ長が短くなる略三角形状に形成された
    ことを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
  2. 前記サイプ列が、前記リブにおけるリブ幅の12〜88%の領域内に配設されていることを特徴とする請求項1記載の空気入りラジアルタイヤ。
  3. 前記サイプ列が、リブ接地面に対して陥没した凹部内に形成されていることを特徴とする請求項1記載の空気入りラジアルタイヤ。
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