JP3711687B2 - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スタッドレスタイヤ等に好適に用いられる空気入りラジアルタイヤにおいて、特にその氷雪路性能と耐摩耗性能の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のタイヤとして、タイヤ踏面部を複数の溝で分割して形成された複数のブロックを備え、これら複数のブロックの一部又は全部のブロック表面にタイヤ幅方向に多数のサイプを配置したタイヤが提供されている。通常、この種のタイヤは、図5に示す様に、ブロック3の表面3aにストレート状に延びる多数のサイプ10を配置し、かかるサイプ10のエッジ効果によって氷雪路性能を実現している。
【0003】
また、図6に示す様に、氷雪路性能を一層発揮させるため、上記のストレート状のサイプ10に代えて波形状のサイプ11をブロック3の表面3aに多数配置したタイヤも提供されている。これは、波形状のサイプ11とすることで、サイプ長を稼ぎ、氷雪路性能の一層の向上を狙っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし多数の波形状のサイプ11をブロック3の表面3aに配置したタイヤは、サイプ長が長くかつ波形状であるため、エッジ効果の点では氷雪路性能は向上するものの、ブロック剛性については低下し過ぎるため、氷雪で覆われていない通常の乾燥路面を走行した際、図7に示す様に、制動時にブロック3が倒れ込み易く、また加速時にもブロックが倒れ込み易くなる問題が生じた。因って、乾燥路面の走行時に、路面との摩擦力でタイヤブロック表面が摩耗し耐摩耗性が悪化する問題があった。なお、図7中、2は横溝、矢印はタイヤの進行方向を示す。また破線は非制動時における倒れ込みがない状態のブロック3を概略示している。
【0005】
本発明の課題は、上述の様な二律背反の関係にある氷雪路性能と耐摩耗性能を同時に向上することができる空気入りラジアルタイヤを提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を鋭意検討した結果、本発明は、タイヤ踏面部を複数の溝で分割して形成された複数のブロックを備え、これら複数のブロックの一部又は全部のブロック表面にタイヤ幅方向を主に延びる複数のサイプを備えた空気入りラジアルタイヤにおいて、上記サイプには、ブロック表面をタイヤ幅方向に波形状に延びると共にブロック内部に向かって波形の丘陵が傾斜状に延びる複数の波形状サイプを備え、互いに隣接するこれらの波形状サイプはそれぞれの波形の丘陵が互いに逆傾斜する方向にて配置されていることを特徴とする空気入りラジアルタイヤを提供した。なお、ここで、「タイヤ幅方向を主に延びる複数のサイプを備えた空気入りラジアルタイヤ」とは、タイヤ幅方向を延びるサイプのほかに、必要に応じて横滑り防止等のために、タイヤ幅方向以外の斜め、周方向等のサイプをも含む空気入りラジアルタイヤを意味している。
【0007】
従来の波形状のサイプを備えたタイヤが何故耐摩耗性が低下するかを検討した結果、上述の通り、一つのブロック当りのサイプ長が長くかつ波形状であるのでブロック剛性が低下し過ぎることが大きな原因であるが、それと同時に、ブロック内部に向かうサイプの波形の丘陵が、隣接する各サイプとも鉛直方向に並行に伸びているため、構造上、制動時の前後方向及び左右方向の負荷が作用し易く、因ってブロックの倒れこみが生起しやすいことを見出した。
【0008】
この点で、ブロック表面をタイヤ幅方向に波形状に伸びると共にブロック内部に向かって波形の丘陵が傾斜状に延びる複数の波形状サイプを、ブロック内においてすべて同一方向に傾斜する様に配置することも考えられるが、かかる構造では、制動時の負荷が傾斜状サイプの逆傾斜方向から作用した場合にブロック全体が同方向に変形しやすく、しかもブロックに捻り方向の応力が働きやすく、かかる点でタイヤ耐久性の点で問題がある。また、制動時の負荷が波形状サイプの逆傾斜方向から作用した場合にブロック全体が同方向に変形しやすくなるため、ブロック表面に開口する波形状サイプのエッジ効果の向上も確保しにくい。
【0009】
本発明は、上記の見地から、前述の通り、ブロック表面をタイヤ幅方向に波形状に延びると共にブロック内部に向かって波形の丘陵が傾斜状に延びる複数の波形状サイプを備え、更に互いに隣接するこれらの波形状サイプをそれぞれの波形の丘陵が互いに逆傾斜する方向にて配置したものである。
【0010】
従って、氷雪路の走行時、ブロック表面に形成されたサイプ長の長い波形状サイプのエッジ効果によって氷雪路性能が向上する一方、乾燥路面を走行する際は、制動時の前後方向及び左右方向及び斜め方向のいずれの方向の負荷がブロックに作用しても、各波形状サイプの波形の丘陵が互いに逆傾斜の構造で隣接しているため、構造的にブロックの倒れこみや変形を防止することができ、またこれによってブロック表面に開口する波形状サイプのエッジ効果も向上する。
【0011】
なお、波形状サイプの傾斜角度θをどの程度にするかが問題となるところであるが、本発明では格別限定されるものではない。但し、波形状サイプの傾斜角度θの絶対値は法線に対して30〜60°の範囲内にある場合に特に好ましい。ここで絶対値としているのは順傾斜の傾斜状サイプと逆傾斜の傾斜状サイプの角度の両者を特定するためである。
【0012】
従って隣接する一方の波形状サイプの傾斜角度θを法線に対して30〜60°の範囲内とし、かつ隣接する他方の波形状サイプの傾斜角度θを法線に対して−30〜−60°の範囲内にすることが望ましい。波形状サイプの傾斜角度θの絶対値が法線に対し30°未満の場合は、乾燥路面における制動時のブロックの倒れこみに対する改善が充分ではなく、サイプの波形の丘陵がブロック内を鉛直方向に伸びる従来のタイヤとあまり大差がない。また波形状サイプの傾斜角度θの絶対値が法線に対し60°を超える場合は、ブロック剛性を低下させてしまうため耐摩耗性の改善が不足となり、また傾斜角度が大きすぎるため、タイヤ成形上支障がある。
【0013】
すなわち、ブロックにサイプを形成するには、タイヤ成形用金型にサイプ形成用のブレードを取り付け、タイヤ成形後このブレードの付いた金型を成形済みタイヤから抜く工程を必要とするが、波形状サイプの傾斜角度θの絶対値が法線に対し60°を超える場合は、傾斜角度が大きすぎ、しかも隣接する波形状サイプの傾斜が逆傾斜となっているため、金型を成形済みタイヤから抜き難い難点がある。
【0014】
因って、波形状サイプの傾斜角度θの絶対値は法線に対して30〜60°の範囲内にある場合が特に好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る空気入りラジアルタイヤの一実施形態を示すトレッドパターンの平面図である。図2は同タイヤのブロックの要部拡大概略斜視図である。
【0016】
図において、1は主溝、2は横溝、3は主溝1及び横溝2で分割して形成されたブロックである。なおTRはタイヤ踏面部である。4は波形状サイプ、5は直線状サイプである。この実施形態では、波形状サイプ4と直線状サイプ5とは連続する1本のサイプ6として構成されており、直線状サイプ5がブロックの壁面即ち主溝1又は横溝2の溝壁7a、7b、7cに開口している。なお、本発明でいう横溝は、タイヤ幅方向を水平又は斜め方向に延びる溝すべてを含む概念である。
【0017】
本実施形態の波形状サイプ4のうち、波形状サイプ4aは、図2に示す様に、波形の丘陵8の傾斜角度θが法線9に対して30〜60°をなす角度で傾斜しており、またこの波形状サイプ4aに隣接する波形状サイプ4bは、同図に示す様に、波形の丘陵8の傾斜角度θが法線9に対して30〜60°をなす角度で傾斜している。そして、この関係が交互に繰り返されて波形状サイプ4が一つのブロック内に形成されている。図3(a)(b)は図2で示された本実施形態の波形状サイプ4a、4bをそれぞれ取り出した状態を示す概念図である。
【0018】
従って、ブロック3の表面に形成されたサイプ長の長い波形状サイプ4のエッジ効果によって氷雪路性能が向上する一方、乾燥路面を走行する際には、制動時の前後方向及び左右方向及び斜め方向のいずれの方向の負荷がブロック3に作用しても、各波形状サイプ4a、4bの波形の丘陵8、8が互いに逆傾斜の構造で隣接しているため、図4に示す様に、ブロック剛性の低下が構造上安定的に抑止され、ブロック3の倒れこみや変形を防止することができる。またブロック3全体の倒れこみや変形が防止されることから、ブロック3表面に開口する波形状サイプ4のエッジ4cは氷雪路に対して良好な引っ掻き状態を確保でき、サイプのエッジ効果が向上する。なお、図4中、2は横溝、矢印はタイヤの進行方向を示す。また破線は非制動時における倒れ込みがない状態のブロック3を概略示している。
【0019】
ところで、本発明の波形状サイプは、隣接する波形状サイプの波形の丘陵が逆傾斜しなければならないため一つのブロック内には少なくとも2本形成する必要がある。但しこの種の波形状サイプは上記実施形態に示す様に多数配置されればされる程、氷雪路性能と耐摩耗性の向上の効果は一層顕著となる。
【0020】
なお、ブロックに配置されるサイプのすべてが既述した本発明の波形状サイプであってもよくまたなくてもよい。例えば一つブロック内に従来のストレート状のサイプや波形状のサイプを配置する様にしても差し支えない。また、複数のブロック全部に既述の本発明の波形状サイプを配置してもよいが、一部のブロックだけに既述の本発明の波形状サイプを配置することもできる。
【0021】
さらには、上記実施形態に示す様に、ブロック3の表面をタイヤ幅方向に波形状に延びる本発明の波形状サイプ4に続いて、更にタイヤ幅方向にブロック側壁に至るまで直線状に延びるサイプ5を形成することもできる。この場合は、波形状サイプ4と直線状のサイプ5とが連続する1本のサイプ6が一つのブロック内に形成されていることになる。そして、隣接する逆傾斜の波形状サイプ4a、4bの波形状サイプ4と直線状のサイプ5が連続した1本のサイプ6となって形成することもできる。また、ブロックの形状によっては、波形状サイプ4aと直線状のサイプ6とが連続する1本のサイプ6と、逆傾斜の波形状サイプ4b単独とが隣接して形成される場合もある。この場合であっても相互に隣接する波形状サイプ4a、4bはブロック内に延びる波形の丘陵8が逆傾斜の関係で配置されている。
【0022】
なお、前記実施形態に示す様に、波形状サイプと直線状のサイプが連続した1本のサイプをなし、直性状のサイプがブロックの表面から壁面に対しても開口するタイヤの場合は、特に耐摩耗性の点で優れる。波形サイプのみで形成されたブロックではブロック端部にサイプで囲まれた鋭角ブロックができるためブロック端部が摩耗しやすく、偏摩耗からパターンノイズが悪化するおそれがある。またタイヤ成形上、金属から成形済みタイヤを抜き取るに当たってもタイヤに傷が付きにくく有利である点で好ましい。
【0023】
本発明のタイヤは、公知のタイヤ成形方法によって製造される。特にブロック内にて波形状サイプの波形の丘陵が逆傾斜する様に交互に波形状サイプを形成するには、既述の通り、タイヤ成形用金型に互いに波形の丘陵が逆傾斜する波形状サイプ形成用のブレードを隣接して取り付け、タイヤ成形後このブレードの付いた金型を成形済みタイヤから抜くことで製造することができる。波形状サイプの波形の丘陵が鉛直方向に延びる通常のサイプの場合は、そのブレードの付いた金型はタイヤ成形後抜き取りやすいが、この逆傾斜するサイプ形成用ブレードを取り付けたタイヤ成形用金型になると一見抜き取り難いと思われるが、実際はゴムの弾力性によって充分抜き取ることができ、所定の波形状サイプを一つのブロック内に形成することができる。
【0024】
なお、波形状サイプの波形の丘陵が一つのブロックの壁面、すなわち溝壁面にまで開口した場合は、ブロック壁面には波形状の開口部が形成される。一方、波形状サイプと直線状のサイプが連続した1本のサイプをなし、直性状のサイプがブロックの表面から壁面に対して開口する場合は、ブロック壁面には直線状の開口部が形成される。かかるサイプを形成するには、例えば、波形状サイプの波形の丘陵がブロック内で波形から漸次偏平状となるブレードをタイヤ成形用金型に取り付けることで達成される。
【0025】
【実施例】
タイヤサイズ185/70R14 88Qのタイヤを用いて図1に示すトレッドパターンを備えた図2に示すサイプ構造のタイヤを試作し、氷雪路性能及び耐摩耗性能についてそれぞれ評価した。その結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
Figure 0003711687
【0027】
なお、本実施例タイヤは、ブロックの高さを9.0mm、波形状サイプのブロック表面からの深さを6.5mm、直線状サイプの深さを6.5mmとした。また本実施例タイヤは波形状サイプの波形の丘陵は法線方向に45°又は−45°の角度で傾斜している。なお、比較のため、波形状サイプの波形の丘陵が垂直方向に伸びた従来のタイヤを比較例1タイヤ、波形状サイプの波形の丘陵が法線方向に45°の角度で傾斜した順方向傾斜のみの波形状サイプを配置したタイヤを比較例2タイヤとして評価した。実施例タイヤ及び比較例タイヤいずれも同一のタイヤサイズ及びトレッドパターンを有している。
【0028】
氷雪路性能及び耐摩耗性能は、これらのタイヤをそれぞれ装着した普通乗用車(1800cc)で、下記の試験で評価した。なお、空気充填率及び試験方法はJATMA規定に準拠する。
【0029】
(氷上試験)
氷上性能は制動距離で評価した。すなわち、40km/hからフルブレーキで制止するまでの距離で示す。評価結果は、制止距離の逆数を算出した上で、比較例タイヤの制止距離の逆数を基準値100として指数により換算表示している。数値が大きいほど、氷上性能が良好である。
【0030】
(圧雪路試験)
圧雪路性能も制動距離で評価した。すなわち、30km/hからフルブレーキで制止するまでの距離で示す。評価結果は、制止距離の逆数を算出した上で、比較例タイヤの制止距離の逆数を100として指数に換算表示している。数値が大きいほど、圧雪路性能が良好である。
【0031】
(耐摩耗性能)
あらかじめ溝深さを測定したタイヤを自動車に装着して、2名乗車で走行し、2000km走行ごとに装着位置の交換を行いながら、乾燥路を12000km走行後、溝深さを測定して、走行前後の溝深さの差から摩耗量を求める。評価結果は、摩耗量の逆数を算出した上で、比較例タイヤの摩耗量の逆数を基準値100として指数により換算表示している。数値が大きいほど耐摩耗性能が良好であることを示している。
【0032】
表1より、本実施例タイヤは比較例1タイヤに比して氷雪路性能及び耐摩耗性がいずれも向上している。また、波形状サイプの波形の丘陵が法線方向に45°の角度で傾斜した順方向傾斜のみの波形状サイプを備えた比較例2タイヤと比較しても本実施例タイヤは氷雪路性能及び耐摩耗性がいずれも向上している。従って、本発明のタイヤではブロック剛性を向上することができるので、従来タイヤよりもサイプを増加させたり、ゴムの硬度を更に低下させることができることから、耐摩耗性の向上と共に氷雪路性能を一層向上することができる。また従来タイヤとサイプ数及びゴム硬度等を同条件とした場合でも、ブロックを適度に撓ませることができるため、耐摩耗性及び氷雪路性能が向上する。
【0033】
【発明の効果】
以上の様に、本発明は、ブロック表面をタイヤ幅方向に波形状に延びると共にブロック内部に向かって波形の丘陵が傾斜状に延びる複数の波形状サイプをブロック内に備え、しかも互いに隣接するこれらの波形状サイプはそれぞれの波形の丘陵が互いに逆傾斜する方向にて配置されている空気入りラジアルタイヤであるので、波形状サイプの形成に伴うブロック剛性の低下を、波形の丘陵が互いに逆傾斜して隣接している上記波形状サイプで構造的に抑止している。
【0034】
特に、ブロック内に形成された波形状サイプは、ブロック内に延びる波形の丘陵が互いに逆傾斜する様に波形状サイプを隣接して配置しているので、制動時の前後方向及び左右方向及び斜め方向のいずれの方向の負荷がブロックに作用しても、ブロックの倒れこみや変形を防止することができると共に、サイプエッジの引っ掻き効果が向上する。従って、本発明は二律背反の関係にある氷雪路性能と乾燥路面での耐摩耗性能を同時に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気入りラジアルタイヤの一実施形態を示すトレッドパターンの平面図である。
【図2】同タイヤのブロックの要部拡大概略斜視図である。
【図3】(a)(b)は図2で示された本実施形態の波形状サイプ4a、4bをそれぞれ取り出した状態を示す概念図である。
【図4】同タイヤのブロックの制動時の挙動を示す周方向側面図である。
【図5】ストレート状サイプが形成された従来タイヤのブロックの要部拡大斜視図である。
【図6】波形状サイプが形成された従来タイヤのブロックの要部拡大概略斜視図である。
【図7】同波形状サイプが形成された従来タイヤのブロックの制動時の挙動を示す周方向断面図である。
【符号の説明】
3 ブロック
4 波形状サイプ
4a 波形状サイプ
4b 波形状サイプ
8 波形の丘陵
9 法線
θ 傾斜角度

Claims (3)

  1. タイヤ踏面部を複数の溝で分割して形成された複数のブロックを備え、これら複数のブロックの一部又は全部のブロック表面にタイヤ幅方向を主に延びる複数のサイプを備えた空気入りラジアルタイヤにおいて、上記サイプには、ブロック表面をタイヤ幅方向に波形状に延びると共にブロック内部に向かって波形の丘陵が傾斜状に延びる複数の波形状サイプを備え、互いに隣接するこれらの波形状サイプはそれぞれの波形の丘陵が互いに逆傾斜する方向にて配置されていることを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
  2. 波形状サイプにおける波形の丘陵の傾斜角度θの絶対値が法線に対して30〜60°の範囲内にある請求項1記載の空気入りラジアルタイヤ。
  3. ブロック表面をタイヤ幅方向に波形状に延びる請求項1又は2の波形状サイプに続いてタイヤ幅方向にブロック側壁に至るまで直線状に延びるサイプを備えた請求項1又は2記載の空気入りラジアルタイヤ。
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