JP3114575B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP3114575B2
JP3114575B2 JP07170208A JP17020895A JP3114575B2 JP 3114575 B2 JP3114575 B2 JP 3114575B2 JP 07170208 A JP07170208 A JP 07170208A JP 17020895 A JP17020895 A JP 17020895A JP 3114575 B2 JP3114575 B2 JP 3114575B2
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grommet
housing
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connector
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俊和 佐波
修 谷内
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グロメットを用いてシ
ールを行うコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種コネクタとしてパネル取付け型の
コネクタが知られている。これは、雄コネクタのコネク
タハウジングがパネルに取り付けられるとともに、その
コネクタハウジングのフード部に雌コネクタが嵌合され
る構造であり、雌コネクタのコネクタハウジングのうち
フード部から突出する部分にはゴム製のグロメットが装
着され、このグロメットの周縁部がフード部を取り囲む
ような状態でパネルに密着して防水シールが施されてい
る。
【0003】ところで、グロメットの周縁部がパネルに
強く押し付けられると、グロメットの周縁がめくれ上が
りパネルから浮き上がる結果、シール性が損なわれてし
まうことがある。そこで、グロメットにはこのようなめ
くれ上がりを回避するために、グロメットの周縁にフラ
ンジ縁を張り出すとともに、グロメットの背方からは周
縁に側壁を有する浅皿状に形成されたグロメットカバー
(樹脂製)が嵌め込まれ、その開口縁にてグロメットの
フランジ縁を押さえ込むようにしていた。
【0004】ところが、上述の構造では、グロメットカ
バーをグロメットに単に嵌合しているに過ぎないから、
雌コネクタが雄コネクタ側に向けてきわめて強い力でも
って押し込まれると、グロメットのフランジ縁を押さえ
込んでいるグロメットカバーといえども、パネルから強
い突き上げ力を受けて変形し、グロメットの開口縁のめ
くれ上がりを有効に阻止しえないことがあった。パネル
取付け型では雌雄コネクタの嵌合に際しボルトが用いら
れることがあり、ボルトの締め込みによる強力な押し込
み力が作用した場合には、従来の構造のものでは上記不
具合を解消できない。
【0005】これに対処するには、例えばコネクタハウ
ジング側に係止ピンを突設するとともに、グロメットカ
バーに係止ピンと嵌合する係合孔を設け、グロメットカ
バーの装着時にコネクタハウジングの係止ピンをグロメ
ットカバーの係合孔に係合させる構成を採用することが
考えられる。これによれば、グロメットカバーの変形防
止に有効と思われるからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにした場合には、新たに次のようなことが懸念され
る。すなわち、例えばグロメットカバー23を装着する
とき等にグロメット22の背面部が、図5に矢線Yで示
すように引っ張られることがあるが、この場合には、同
図に示すように、側壁部24が弾性変形することにより
嵌通孔25が広がり、嵌通孔25の内周面と取付ピン2
6の外周面との間に隙間が空いてシール性が低下してし
まう。
【0007】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、グロメットの嵌通孔とハウジングの取付ピ
ンとの間におけるシール性の低下を防止することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ハウ
ジングと、このハウジングにその外側面から突出させて
形成した取付ピンと、前記ハウジングに装着可能な弾性
を有するグロメットと、このグロメットに前記取付ピン
との嵌合可能に形成した嵌通孔とを備えてなり、前記取
付ピンの外周と前記嵌通孔の内周との間を前記グロメッ
トの弾力によりシールするようにしたコネクタにおい
て、前記嵌通孔には、その内周壁を軸方向において互い
に独立した弾性撓みが可能な複数の領域に分割する分割
部が形成され、前記グロメットにおける前記ハウジング
との対向面には、前記嵌通孔の孔縁に沿った環形をなす
とともに前記ハウジングにおける前記取付ピンの形成さ
れている前記外側面に対して弾性撓みししつ密着可能な
ハウジング押圧用リップ部が形成されている構成とした
ところに特徴を有するものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、分割部は、嵌通孔の内周に周方向の凹部を形成する
ことによって構成されているところに特徴を有する。
【0010】
【作用】本発明においては、グロメットが弾性変形した
ときに、嵌通孔の内周においては、分割部が軸方向に広
がりつつ、その分割部で分割された領域のうちの一部が
弾性撓みして取付ピンの外周から離間し、他の領域が取
付ピンの外周に密着した状態に保たれる。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、グロメットが弾性変形
しても嵌通孔の内周の一部が必ず取付ピンの外周に密着
する状態に保持されるから、嵌通孔と取付ピンとの間に
おけるシール性の低下を防止することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1乃
至図4を参照して説明する。本実施例のコネクタ1は、
樹脂製のハウジング2と、このハウジング2の背面(図
における上面)に被せるように装着されるゴム製のグロ
メット3と、このグロメット3を背面側から覆うように
装着される樹脂製のグロメットカバー4とを備えて構成
されている。このコネクタ1は、予めパネルPの嵌合孔
Hに取り付けられている相手側コネクタCのフード部F
内に嵌合されるようになっている。
【0013】ハウジング2は、その内部に端子金具(図
示せず)を収容可能であって、その背面側が端子金具に
接続した電線(図示せず)を引き出すために開放されて
いる。このハウジング2の外側面には、その背面に近い
位置から外向き(図1における方向)に突出する取付ピ
ン5が形成されている。
【0014】グロメット3は、ハウジング2の背面を覆
う背面部6と、この背面部6の外周縁に沿って全周に亘
って図における下向きに形成した側壁部7とからなる。
グロメット3の側壁部7には、その内面から外面に貫通
する嵌通孔8が上記取付ピン5と対応して形成されてい
る。嵌通孔8の内周には、その軸方向における内面側
(ハウジング2の外側面に近い側)の位置において内側
へ全周に亘って膨出する内側リップ部8Aが形成されて
いると共に、この内側リップ部8Aよりも軸方向外面側
の位置において内側へ全周に亘って膨出する外側リップ
部8Bが形成されている。これらの両リップ部8A,8
Bの取付ピン5への未嵌合状態における最小内径寸法
は、上記取付孔の外径寸法よりも小さく設定されてい
る。
【0015】さらに、軸方向における内外両リップ部8
A,8Bの間には弧状断面の凹部(本発明の構成要件で
ある分割部)8Cが形成されている。この凹部8Cによ
り、嵌通孔8の内周は軸線方向において上記内側リップ
部8Aの形成されている領域と外側リップ部8Bの形成
されている領域とに分割されていることになる。この2
つの領域は、軸方向において凹部8Cを広げるようにし
つつ互いに独立して弾性撓みすることが可能となってい
る。尚、この凹部8Cの取付ピン5への未嵌合状態にお
ける最大内径寸法は取付ピン5の外径よりも大きく設定
されている。
【0016】また、側壁部7のハウジング2と対向する
内面には、嵌通孔8の孔縁に沿って環形のハウジング押
圧用リップ部9が形成されている。このハウジング押圧
用リップ部9は、グロメット3をハウジング2に装着し
た状態において潰れるように弾性撓みしてハウジング2
の外側面に押圧されるようになっている。
【0017】グロメット3の側壁部7の先端縁(図にお
ける下端縁)には全周に亘ってシール部10が形成され
ている。このシール部10は、本実施例のコネクタ1を
相手側コネクタCに嵌合したときにパネルPにおける嵌
合孔Hの周縁に沿って弾性撓みした状態で密着され、も
って、この嵌合孔Hとハウジング2との隙間の防水が図
られるようになっている。
【0018】グロメットカバー4は、グロメット3の背
面部6に外側から密着可能な背面部11とグロメット3
の側壁部7に外側から密着可能な側壁部12とから構成
されている。このグロメットカバー4の側壁部12に
は、その内面から外面に貫通する取付孔13が取付ピン
5と対応して形成されている。グロメットカバー4は、
その取付孔13に取付ピン5を係合させることによって
ハウジング2への装着状態に保持され、この状態におい
てグロメット3はハウジング2とグロメットカバー4と
の間で挟まれることによりハウジング2への装着状態に
保持される。
【0019】次に、本実施例の作用について説明する。
ハウジング2にグロメット3を装着した状態では、図3
に示すように、嵌通孔8の内周の内側リップ部8Aと外
側リップ部8Bが潰れるように変形した状態で取付ピン
5の外周に弾性的に密着し、これにより嵌通孔8の内周
と取付ピン5の外周との間の防水が図られている。ま
た、ハウジング押圧用リップ部9も弾性撓みしつつハウ
ジング2に密着し、この部分においても防水が図られて
いる。そして、このハウジング押圧用リップ部9の弾性
撓みによって嵌通孔8の内壁部が縮径方向に押動される
ため、内側リップ部8Aの取付ピン5への密着力が強め
られている。尚、この状態において凹部8Cは取付ピン
5の外周との間に隙間を空けている。
【0020】この状態から、例えばグロメットカバー4
がその背面部11をグロメット3の背面部6に接触させ
た状態でその背面部6と平行に図の右方向へスライドさ
せながら装着されるような場合には、グロメット3の背
面部6がグロメットカバー4との摩擦によって図4に矢
線Xで示す方向へ引っ張られることになる。この場合、
グロメット3の側壁部7の外面は、その背面部7との境
目である屈曲角部を略中心として上方へ引っ張られるよ
うになり、グロメット3の嵌通孔8の外側の孔縁部分が
広がるように弾性変形させられる。
【0021】これに伴い、嵌通孔8内においては、図4
に示すように、外側リップ部8Bの形成されている部分
は軸方向外側へ変位しつつ拡径変形するが、内側リップ
部8Aの形成されている部分は取付ピン5の外周に密着
した状態を保ち、凹部8Cは外側リップ部8Bの変形に
よって軸方向に広がるように変形する。これにより、外
側リップ部8Bは取付ピン5の外周から離間するためこ
の部分におけるシール性は失われるのであるが、内側リ
ップ部8Aは取付ピン5の外周に弾性的に密着したまま
であるため、この部分におけるシール機能は低下しな
い。また、ハウジング押圧用リップ部9はハウジング2
に密着した状態を保つため、この部分におけるシール性
も低下することはない。
【0022】このように、本実施例によれば、グロメッ
ト3の側壁部7の外面側が面方向に引っ張られたときに
嵌通孔8の内周のうちの一部は取付ピン5の外周に密着
する状態を保つようになっているから、嵌通孔8と取付
ピン5との間におけるシール性の低下が防止されてい
る。
【0023】<他の実施例>本発明は上記記述及び図面
によって説明した実施例に限定されるものではなく、例
えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含ま
れ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種
々変更して実施することができる。
【0024】(1)上記実施例では、分割部を弧状断面
の凹部8Cによって構成した場合について説明したが、
本発明によれば、分割部を例えば嵌通孔の軸線と直交す
るスリット等の他の手段によって構成することもでき
る。
【0025】(2)上記実施例では、パネルPに取り付
けるタイプのコネクタに適用した場合について説明した
が、本発明は、パネル取付けタイプ以外の他のタイプの
コネクタにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の部分断面図
【図2】嵌通孔を取付ピンから外した状態の部分拡大断
面図
【図3】嵌通孔を取付ピンに嵌合した状態の部分拡大断
面図
【図4】嵌通孔が弾性変形した状態の部分拡大断面図
【図5】嵌通孔が弾性変形したときの問題点を説明する
ための部分拡大断面図
【符号の説明】 1…コネクタ 2…ハウジング 3…グロメット 5…取付ピン 8…嵌通孔 8C…凹部(分割部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/52 H01R 13/74

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、このハウジングにその外
    側面から突出させて形成した取付ピンと、前記ハウジン
    グに装着可能な弾性を有するグロメットと、このグロメ
    ットに前記取付ピンとの嵌合可能に形成した嵌通孔とを
    備えてなり、前記取付ピンの外周と前記嵌通孔の内周と
    の間を前記グロメットの弾力によりシールするようにし
    たコネクタにおいて、 前記嵌通孔には、その内周壁を軸方向において互いに独
    立した弾性撓みが可能な複数の領域に分割する分割部が
    形成され、 前記グロメットにおける前記ハウジングとの対向面に
    は、前記嵌通孔の孔縁に沿った環形をなすとともに前記
    ハウジングにおける前記取付ピンの形成されている前記
    外側面に対して弾性撓みししつ密着可能なハウジング押
    圧用リップ部が形成されていることを特徴とするコネク
    タ。
  2. 【請求項2】 分割部は、嵌通孔の内周に周方向の凹部
    を形成することによって構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載のコネクタ。
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