JP3106958B2 - グロメット - Google Patents

グロメット

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JP3106958B2
JP3106958B2 JP08133341A JP13334196A JP3106958B2 JP 3106958 B2 JP3106958 B2 JP 3106958B2 JP 08133341 A JP08133341 A JP 08133341A JP 13334196 A JP13334196 A JP 13334196A JP 3106958 B2 JP3106958 B2 JP 3106958B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用のグロメ
ットに関し、詳しくは、室外側と室内側とを仕切る車体
パネル等の隔壁に貫通して配索するワイヤハーネスに取
り付けられ、車体パネルとの間に介在させて防水、防塵
等を図るものにおいて、特に、防水性能を向上させるも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のグロメットとして、ゴム
あるいはエラストマーからなる一体成形物と、ゴムまた
はエラストマーから成形したグロメット本体に樹脂イン
ナーを組み合わせた物とが提供されている。後者の樹脂
インナーを組み合わせたものは、樹脂の可撓性を利用し
て、一方向、例えば、室外側からの押し込みの一工程で
車体パネルの貫通孔に貫通して係止できる利点がある。
【0003】上記樹脂インナーを組み合わせたグロメッ
トとして、図4に示す構造のものが汎用されている。該
グロメット1は、ゴム製のグロメット本体2の電線挿通
用筒部2aの先端に大径筒部2bを設け、該大径筒部2
b内に、筒状の樹脂インナー3の一端側の取付部3aを
内嵌固定すると共に、該樹脂インナー3の他端側に、車
体4の貫通孔4aの周縁に一方向から係止する係止爪3
bを設けている一方、上記グロメット本体2の大径部2
bの外端面2cに、車体3の他面側に押圧させるリップ
部2dを突設している。
【0004】上記グロメット1は室外側の例えばエンジ
ンルーム側Xより室内側Yへと、先端側に突出した樹脂
インナー3を撓ませて車体貫通孔4aに押し込み、係止
爪3bを貫通孔4aの室内側周縁に係止させると、反対
側のエンジンルーム側でリップ部2dが車体4の外面に
押圧される。このリップ部2dが車体外面に圧接するこ
とによりシールし、エンジンルーム側からの浸水が生じ
ることを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リップ
部2dは、図示のように、その先端部2d−1が外径方
向に向いた状態で車体外面に圧接され、シャワーテスト
を行った場合、水圧により先端部2d−1がめくれて車
体外面から外れ、その隙間を通って浸水が発生しやすい
状態となる。また、自動車走行中に樹脂インナー3にガ
タつきが発生した場合や、グロメットが挿通したワイヤ
ハーネスによりエンジンルーム側へ引っ張られる場合に
は、リップ部2dが車体外面から外れやすく、その場合
にも浸水が発生しやすい問題がある。
【0006】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、シャワー等の水圧が作用しても、また、樹脂イン
ナーのガタつき等が発生しても、グロメットのシール部
が車体外面から外れることがなく、浸水の発生を確実に
防止できるようにしたグロメットを提供することを課題
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、ゴムまたはエラストマーから成形したグ
ロメット本体の電線挿通用筒部の先端に大径部を設け、
該大径部内に、筒状の樹脂インナーの一端側の取付部を
内嵌固定すると共に、該樹脂インナーの他端側に、隔壁
の貫通孔周縁に一方向から係止する係止爪を設けている
一方、上記グロメット本体の大径部の外端面に、隔壁の
他面側に押圧させるリップ部と、該リップ部の外周位置
の全周に断面ラッパ形状の吸盤部を設けている一方、上
記樹脂インナーの取付部は円盤形状で、大径部内に内嵌
し、上記吸盤部と対応する位置では、吸盤部を上記隔壁
平面に押圧させる方向に突出した凸部を設け、該凸部で
吸盤部を付勢して、吸盤部の内部を真空状態として隔壁
に吸着保持させる構成としているグロメットを提供して
いる。
【0008】上記のように、内部が真空状態となる吸盤
部を設け、吸い付くように車体外面に吸着しているた
め、シャワーの水圧や、樹脂インナーによるガタつき程
度では車体外面から外れることはなく、確実に浸水の発
生を防止できる。
【0009】上記吸盤部は大径部外端面から突設した軸
部より二又に分岐した舌片を備えた断面ラッパ形状と
し、その軸部より車体側へ内部の空気を逃がしながら押
し付けていくと、内部が真空となった吸盤を簡単に形成
でき、該吸盤部と車体とが吸引しあうことにより、吸盤
部は車体から容易に離反しない。
【0010】また、樹脂インナーには、上記吸盤部と対
応する位置では吸盤部側に突出した凸部を設けているた
め、樹脂インナーの凸部により吸盤部を押圧し、吸盤部
は常時車体外面に付勢されて、その周縁が車体外面から
外れず、真空状態を保持することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態に基づいて詳細に説明する。
【0012】本実施形態のグロメット10は、ゴムまた
はエラストマーから成形したグロメット本体11と樹脂
成形品の樹脂インナー12とを組み合わせている。グロ
メット11は、電線挿通用筒部11aの一端に大径筒部
11bを連続させると共に他端側に蛇腹状に屈曲した電
線挿通用筒部11cを連続させている。
【0013】上記大径筒部11bは電線挿通用筒部11
aの先端より外径方向に突出した後、軸線方向に屈折
し、その先端より内径方向に屈折して円環形状の外端面
11dを形成し、薄幅の円環状収容空間11eを形成し
ている。
【0014】上記大径筒部11bの外端面11dには、
外周位置に短い軸部11fの先端より外向きに開いた一
対の舌片11gを二又状に形成して、断面ラッパ形状の
吸盤部11hを形成している。該吸盤部11hの裏面側
では外端面11dの内面に溝部11iを形成している。
この吸盤部11hは外端面11dの全周にわたって円環
状に設けている。
【0015】上記吸盤部11hの内周側には、リップ部
11jを突設している。該リップ部11jも外端面11
dの全周に亙って円環状に形成している。
【0016】樹脂インナー12は短尺な筒部12aの一
端に円盤状の取付部12bを外径方向に突設し、該取付
部12bをグロメット本体11の大径部の円環状収容空
間11eに内嵌固定している。また、この取付部12b
の先端に凸部12cを設け、該凸部12cを上記溝部1
1iに嵌合し、外端面11d側の吸盤部11hを押圧す
るようにしている。
【0017】筒部12aの他端は、外周方向に屈曲した
後に折り返し、この折返部12dの先端に係止爪12e
を設けている。該係止爪12eは、上記リップ部11j
より内周に位置している。
【0018】上記グロメット10に対して、図3に示す
ようにワイヤハーネスW/Hを通した状態で、車体パネ
ル4の貫通孔4aに挿通する。其の際、室外側Xより室
内側Yへと先端側の樹脂インナー12より押し込む。樹
脂インナー12の折返部12dが撓みながら貫通孔4a
を通過して、係止爪12eに達すると復元して、係止爪
12eが貫通孔4aの周縁に車室(Y)側から係止した
状態となり、グロメット10は車体に固定される。
【0019】上記のように係止爪12eが貫通孔4aの
周縁に係止した状態で、リップ部11jは車体4の外面
4bに押圧され、先端面が圧接される。
【0020】上記リップ11jの外周側の吸盤部11h
はその両側の舌部11gが外方へ開いて内部の空気を逃
がしながら、車体外面4bに押し付けられる。該作用に
より、舌部11gに囲まれた真空状態の内部が密閉さ
れ、吸盤部11hは車体外面に吸着される。
【0021】上記のように、吸盤部11hの内部が真空
であるため、舌部11gは車体外面4b側に強い力で引
き付けられ、この吸引力によって、容易に舌部11gが
車体外面4bより外れたり、めくれたりすることが防止
できる。また、該吸盤部11hを、樹脂インナー12の
凸部12cで押圧付勢して、常に車体外面4bへと押し
つけているため、吸盤部11hが車体外面4bから外れ
ることはない。
【0022】その結果、シャワーの強い水圧が作用して
も舌部11gがめくれることがなく、同様に、樹脂イン
ナー12にガタつきが発生した程度では舌部11gは車
体外面4bからはずれない。また、グロメット10が室
外側Xより引っ張られても、余程大きな力が作用しない
限り舌部11gは車体外面4bからはずれない。その結
果、室外側からの浸水の発生を確実に防止することがで
きる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係わるグロメットでは、車体外面に吸着する吸盤部を
設けているため、外部からの浸水の発生を確実に防止で
きる。しかも、該吸盤部の内周にリップ部が位置し、リ
ップ部を吸盤部で囲んでいる状態であるため、リップ部
に直接外力が作用せず、リップ部も車体外面に圧接保持
される。このように、2重のシール機構が設けられてい
るため、防水性能は従来と比較して格段に優れたものと
なる。
【0024】また、上記吸盤部は、グロメットを車体に
取り付ける際に、その二又状に開いた舌部が車体外面へ
と内部の空気を逃がしながら押し付けられ、車体外面に
吸着した時には、内部が自動的に真空状態となっている
ため、真空状態を形成するための特別な操作等は必要で
なく、極めて簡単に防水性能が優れて吸盤部を設けるこ
とができる。即ち、グロメットの取付工程と同時に内部
が真空の吸盤を車体外面に吸着でき、作業性の面でも優
れている。
【0025】さらに、グロメット本体に樹脂インナーを
組み合わせた構成としているため、一方向から樹脂イン
ナーを貫通孔に押し込むだけで貫通孔の周縁に係止で
き、車体等の隔壁へのグロメットの取付作業が簡単にで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態のグロメットの断面図であ
る。
【図2】 図1の要部拡大図である。
【図3】 上記グロメットにワイヤハーネスを通して車
体貫通部に取り付けた状態の断面図である。
【図4】 従来のグロメットの断面図である。
【符号の説明】
4 車体 4a 貫通孔 4b 車体外面 10 グロメット 11 グロメット本体 11a 電線挿通用筒部 11b 大径部 11d 外端面 11g 舌部 11h 吸盤部 11j リップ部 12 樹脂インナー 12a 筒部 12b 取付部 12c 凸部 12d 折返部 12e 係止爪 12d 係止爪 W/H ワイヤハーネス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/22 B60R 16/02 F16L 5/02 H01B 17/58

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムまたはエラストマーから成形したグ
    ロメット本体の電線挿通用筒部の先端に大径部を設け、
    該大径部内に、筒状の樹脂インナーの一端側の取付部を
    内嵌固定すると共に、該樹脂インナーの他端側に、隔壁
    の貫通孔周縁に一方向から係止する係止爪を設けている
    一方、上記グロメット本体の大径部の外端面に、隔壁の
    他面側に押圧させるリップ部と、該リップ部の外周位置
    全周に断面ラッパ形状の吸盤部を設けている一方、 上記樹脂インナーの取付部は円盤形状で、大径部内に内
    嵌し、上記吸盤部と対応する位置では、吸盤部を上記隔
    壁平面に押圧させる方向に突出した凸部を設け、該凸部
    で吸盤部を付勢して、吸盤部の内部を真空状態として隔
    壁に吸着保持させる構成としている グロメット。
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