JP3053747B2 - 防水コネクタ - Google Patents
防水コネクタInfo
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- JP3053747B2 JP3053747B2 JP7158351A JP15835195A JP3053747B2 JP 3053747 B2 JP3053747 B2 JP 3053747B2 JP 7158351 A JP7158351 A JP 7158351A JP 15835195 A JP15835195 A JP 15835195A JP 3053747 B2 JP3053747 B2 JP 3053747B2
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- Japan
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- grommet
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- cover
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Description
コネクタが知られている。これは、雄コネクタのコネク
タハウジングがパネルに取り付けられるとともに、その
コネクタハウジングのフード部に雌コネクタが嵌合され
る構造であり、雌コネクタのコネクタハウジングのうち
フード部から突出する部分にはゴム製のグロメットが装
着され、このグロメットの周縁部がフード部を取り囲む
ような状態でパネルに密着して防水シールが施されてい
る。
強く押し付けられると、グロメットの周縁がめくれ上が
りパネルから浮き上がる結果、シール性が損なわれてし
まうことがある。そこで、グロメットにはこのようなめ
くれ上がりを回避するために、グロメットの周縁にフラ
ンジ縁を張り出すとともに、グロメットの背方からは周
縁に側壁を有する浅皿状に形成されたグロメットカバー
(樹脂製)が嵌め込まれ、その開口縁にてグロメットの
フランジ縁を押さえ込むようにしていた。
では、グロメットカバーをグロメットに単に嵌合してい
るに過ぎないから、雌コネクタが雄コネクタ側に向けて
きわめて強い力でもって押し込まれると、グロメットの
フランジ縁を押さえ込んでいるグロメットカバーといえ
ども、パネルから強い突き上げ力を受けて変形し、グロ
メットの開口縁のめくれ上がりを有効に阻止しえないこ
とがあった。パネル取付け型では雌雄コネクタの嵌合に
際しボルトが用いられることがあり、ボルトの締め込み
による強力な押し込み力が作用した場合には、従来の構
造のものでは上記不具合を解消できない。
タハウジング側に係止ピンを突設するとともに、グロメ
ットカバーに係止ピンと嵌合する係合孔を設け、グロメ
ットカバーの装着時にコネクタハウジングの係止ピンを
グロメットカバーの係合孔に係合させる構成を採用する
ことが考えられる。これによれば、グロメットカバーの
変形防止に有効と思われるからである。しかし、そのよ
うにすると今度は、グロメットカバーがある程度の剛性
を有するものであるから、係止ピンをグロメットカバー
の係止孔に嵌合させることが極めて困難になり、コネク
タの組立作業性が著しく低下するという問題を生じてし
まう。
発工夫されたものであり、その目的とするところは、シ
ール性が高くかつ組立作業性にも優れる防水コネクタを
提供することである。
めの請求項1の発明は、対向する外側面に少なくとも一
対の係止突起が形成されたコネクタハウジングと、この
コネクタハウジングの一部を覆うようにして取付けら
れ、かつ前記係止突起がそれぞれ差し込み可能な貫通孔
が形成されてなるゴム材よりなるグロメットと、このグ
ロメットに冠着されるグロメットカバーとを備えてな
り、前記グロメットカバーは前記グロメットに対し前記
係止突起のうちの一方の側からスライド装着可能となる
よう、その一端側が開口して形成されるとともに、この
開口側と反対側には前記一方の係止突起が貫通孔から突
出する部分に係合可能な係止凹部が形成される一方、開
口側には同開口を常には開放し閉じ方向に変位させたと
きにはグロメットカバーの一部と係合して閉止状態に保
持される閉止片が形成され、かつこの閉止片にはその閉
止状態で前記他方側の係止突起が貫通孔から突出する部
分に係合可能な係合孔が形成されていることを特徴とす
るものである。
のにおいて、前記グロメットカバーの装着に際してのス
ライド方向は前記グロメットの長手方向に沿う方向であ
ることを特徴とするものである。
2記載のものにおいて、前記貫通孔の内側開口縁部には
前記係止突起の付け根部分の周縁に弾性力をもって圧接
するシール面が形成されるとともに、このシール面にお
いて前記貫通孔周りには前記係止突起の付け根部分の周
縁側に向けて厚肉となる厚肉部が形成されていることを
特徴とするものである。
〜請求項3記載のものにおいて、前記貫通孔の内側開口
縁部には前記係止突起の付け根部分の周縁に弾性力をも
って圧接するシール面が形成されるとともに、このシー
ル面において開口縁より内周側には環状に除肉部が形成
されていることを特徴とするものである。
通孔を、対応する係止突起に挿入しながらコネクタハウ
ジングにグロメットを被せ、各係止突起の先端側を貫通
孔から突出させておく。次に、閉止片を開放状態にしな
がらグロメットカバーをグロメットに被せる。この場合
には、グロメットにおいて各係止突起が突出している面
と、グロメットカバーにおいて閉止片および係止凹部が
形成されている面とがそれぞれ向き合う組み付け関係で
グロメットカバーを被せる。そして、グロメットカバー
をグロメットに対し、各係止突起が設けられていない面
に沿ってスライドさせながら正規の組み付け位置へ移動
させる。その後、閉止片を閉じて他方の係止突起と係合
孔とを係合させれば、グロメットがめくれ上がりのない
状態で取り付けられる。
ットカバーはグロメットの長手方向に沿ってスライドさ
せて装着がなされる。
係止突起の付け根部分の周縁に弾性力をもって圧接して
いる。この場合、シール面において係止突起の付け根の
周縁部分と圧接する箇所が肉厚となっていることから、
周りの部分よりも余分に圧縮されることになり、その分
接圧が高められ、シール性がより増強される。
が係止突起の突け根部分の周縁に弾性力をもって圧接し
ているが、シール面の一部は環状に除肉されて他の部分
においてのみ対向面に圧接していることから、全面が圧
接している場合に比べて圧接箇所の接圧が高められてい
る。したがって、その分シール力が増強され、グロメッ
トに対してシール面が係止突起側の対向面に押し付けら
れるような外力が作用し係止突起と貫通孔の孔壁との間
に隙間が生じるような事態が生じたとしても、シール面
において確実にシール機能が発揮される。
1の発明によれば、グロメットカバーをコネクタハウジ
ングの係止突起と係合するようにしたため、グロメット
がめくりあがりの強い力を受けても、グロメットカバー
は容易には変形するようなことがなく、したがってグロ
メットに対する保持力が強化され、これによってシール
機能が保持される。また、グロメットカバーはグロメッ
トに対してスライド操作によって装着されるようにした
ため、対向位置に配された係止突起に対しても確実な係
合を実現することができる。
トカバーはグロメットの長手方向に沿って装着するよう
にしたため、短片側に沿ってスライドさせる場合に比較
してスライド動作が安定したものとなる。
面の一部に厚肉部を形成したことによって、この部分の
圧縮変形量を余分に確保するようにしたため、圧接力の
増強によって一層シール性が高められる。
肉部を設けて部分的に係止突起の付け根側へ圧接させる
ようにしたことで、接圧を高めることができ、これによ
ってシール性の向上が図れる。
基づいて説明する。本例ではパネル取付けコネクタを対
象とするものであり、図1はその全体を分解して示して
いる。図に示されるように、パネル取付けコネクタは取
付け孔1を有して環境を内側と外側とに分けるパネル2
に対して内側から取り付けられる内側コネクタ3と外側
から取り付けられる外側コネクタ4とからなる。同外側
コネクタ4は、電線Wの先端に圧着された端子金具(図
示しない)を収納するコネクタハウジング5と、このコ
ネクタハウジング5において電線Wが引き出される側の
面を覆い、引き出された電線Wを束ねて一方側へ導くパ
ネルシール用のグロメット6と、このグロメット6を覆
いかつグロメット6の周縁をパネル2側に押さえ込んで
保持するグロメットカバー7とから構成されている。そ
して、内外両コネクタ3,4は上記グロメットカバー7
側から挿通されるボルト8を内側コネクタ3へ締め込む
ことによって連結状態となる。
状に形成され、内部には複数の雄側端子金具を保持して
おり、外周面における開口端寄りの部分にはフランジ9
が形成されている。開口端部はパネル2の取付け孔1に
挿入可能な形状となっており、開口縁の一辺には固定爪
部10が形成され、これと反対側の辺には撓み変形可能
なロックアーム11が形成され、このロックアーム11
には可動爪部12が形成されている。固定爪部10を取
付け孔1から表側に通すことにより、内側コネクタ3は
フランジ9をパネル2の裏面に当接させ、固定爪部10
と可動爪部12とをパネル2の表面に当接させてパネル
2を挟み込むようにして固定される。
グ5は、基体13とこの基体13の背面側(図1の手前
側の面)を両側から覆う一対のカバー14,15とから
構成されている。
れるとともに、上記した内側コネクタ3に嵌合可能に形
成されている。また、基体13の内部には雌側端子金具
を収容するための多数の端子収容室16が形成されてい
る。各端子収容室16は前面と背面に開口するように形
成され、かつそれぞれの室内には雌端子金具を抜け止め
状態で保持するための樹脂ランス(図示しない)が形成
されている。雌端子金具は図示手前側の面から挿入され
るため、この側の面が電線Wの引き出し側となる。ま
た、基体13の中央部にはボルト8の挿通部分に対応す
る箇所に保持凹部17が凹み形成されており、ここには
硬質樹脂材により形成された筒体18が突出状態で嵌合
される。さらに、基体13における電線Wの引き出し側
の長辺の中央部には同縁に沿って両カバー14,15を
スライドさせて嵌合させるためのガイド溝19が形成さ
れている。
ー15とによって分割形成され、これらはいずれも合成
樹脂材により形成されている。第1カバー14は基体1
3の背面側のほぼ半分以上の領域を覆う箱体状に形成さ
れているとともに、基体13における電線Wの引き出し
面側および第2カバー15と対向する側に向けてそれぞ
れ開口するように形成されている。この第1カバー14
の上面にはボルト8を挿通させるための逃がし孔20が
貫通している。
の電線Wの引き出し面と対向する側の開口縁寄りの内面
には前記ガイド溝19に沿って案内される一対のレール
縁21が長手方向に沿って対向して形成されている(図
2参照)。また、第1カバー14において第2カバー1
5側との対向面の両側縁の中央部には一対の係止片22
が外向きに撓み変形可能に突出しており、その先端には
第2カバー15の係止孔23に係合可能な爪部24が形
成されている。さらに、係止片22に隣接した位置には
第2カバー15との連結のための一対の連結腕25が突
出している。また、第1カバー14の背面側の周縁には
シール縁26が張り出しているが、このシール縁26の
うち連結腕25が設けられているのと反対側の辺はより
幅広に張り出して鍔縁27となっているとともに、この
鍔縁27の中央部には第1係止突起28が外向きに突出
している。第1係止突起28は軸線と直交する断面がほ
ぼ楕円形状をなして形成されている。また、第1係止突
起28の先端には図5に示すように面取り28Aが施さ
れており、グロメット6側への差し込みを容易にしてい
る。
て基体13の電線Wの引き出し側を覆うことができるよ
う形成されており、上下両面側および第1カバー14と
対向する側がそれぞれ開口するように全体コの字状に形
成されており、その内側空間へ引き出されている全ての
電線Wを束ねて収納できるようになっている。この第2
カバー15において基体13と対向する側の内周には前
記ガイド溝19に沿ってスライド可能なレール縁29が
形成されている。また、第2カバー15には第1カバー
14の両係止片22と対応する部分には一対の係止孔2
3が開口しており、係止片22の爪部24と係合するこ
とによって両カバー14,15を連結状態に保持する。
そして、この連結状態においては、両カバー14,15
はそれらの側面および上面がほぼ面一をなすようになっ
ている。
ー14の両連結腕25と対応する部分には連結腕25の
先端部分を受け入れるための差し込み溝30が形成され
ている。さらにまた、第2カバー15には第1カバー1
4のシール縁26と連続するシール縁36が形成されて
いる。このうち、第1カバー14と反対側の側面には幅
広の鍔縁31が張り出し形成されているとともに、この
鍔縁31の中央部には第1カバー14の第1係止突起2
8と対称位置に第2の係止突起32が突出形成されてい
る。なお、この第2係止突起32も、第1係止突起28
と同様、ほぼ楕円状の断面をなして形成されている。
れたものであり、両カバーの背面側を覆うことができる
よう、下向きに開口する浅皿状に形成されている。ま
た、グロメット6の上面にはボルト8を挿通させるため
の挿通孔33が貫通している。さらに、グロメット6に
おいて第2カバー15と対応する部分にはグロメット6
の内部に通じるチューブ34が一体に突出形成されてお
り、束ねられた電線W群を側方へ導出できるようにして
いる。
ってリップ縁35が外向きに張り出し形成されており、
その開口縁はパネル1の取付け孔2周りに密着してパネ
ル1との間のシール性を確保するようにしている。一
方、グロメット6の内面側には図4に示すように両カバ
ー14,15のシール縁26,36および両鍔縁27,
31の下面側にそれぞれ係合して水密状に封止可能なシ
ール受け縁37が全周に沿って張り出している。但し、
このシール受け縁37のうち両鍔縁27,31に対応す
る部分は他の部分よりも張り出し寸法が大きく設定され
ている。
受け縁37より内側位置には第1、第2の係止突起2
8,32に対応してこれらを差し込み可能な貫通孔38
が対称位置に形成されている。貫通孔38は両係止突起
28,32の外形形状に適合してかつこれらより小さめ
の楕円状をなして形成されており、これによって両係止
突起28,32はその全周が貫通孔38の孔縁に密着し
た状態で、かつ両係止突起28,32の先端側の所定長
さ部分を突き出させる。そして、両係止突起28,32
を貫通孔38に差し込んだ状態、つまりグロメット6を
両カバー14,15に装着した状態では、グロメット6
の内面は両鍔縁27,31の側面から両カバー14,1
5の上端面にかけてグロメット6自体の弾性力をもって
密着するようになっている。このうち、貫通孔38の内
面側の周縁であって、鍔縁27,31の側面、つまり係
止突起28,32の付け根部分の周縁部分と対向する面
は、相互に密着し合うシール面39となる。このシール
面39は貫通孔38の軸心と直交する平面をなしている
が、両貫通孔38の内面側の孔縁周りのみはリング状に
突出しており、他所よりも厚肉部40を形成している。
下向きに開口する浅皿状に形成されている。そして、グ
ロメットカバー7はグロメット6の上面および側面に密
着して嵌め合わされるものであり、その開口縁はグロメ
ットのリップ縁35に沿って圧接することでグロメット
6の変形を規制すめものであるため、全体とし所定の剛
性が設定されている。また、このグロメットカバー7の
中央部にはボルト8を通すための円孔70も開口してい
る。さらに、グロメットカバー7の一方の短片部の側面
中央部には係止凹部としての第1係合孔48が方形に開
口し、グロメット6の貫通孔38から突出する第1係止
突起28の先端部分と係合可能となっている。
れた開口49が形成され、これより内側にはさらに円弧
状に凹所43が連続して形成され、グロメット6のチュ
ーブ34の付け根部分を受け入れ可能となっている。こ
のように、グロメットカバー7に開口49が形成されて
いることによって、グロメットカバー7に対しチューブ
が34が設けられている側と反対側からスライドさせつ
つ嵌め込んで装着可能となっている。
ットカバー7の短片側開口縁には長さの異なる円弧状を
なす一対の閉止片44A,44Bが図6に示すように薄
肉ヒンジ71を介してそれぞれ観音開き状に開閉可能に
接続されている。そして、両閉止片44A,44Bを閉
じ合わせたときに上記凹所43と両閉止片44A,44
Bとによって囲まれた空間がチューブ34を保持するス
ペースとなる。
には連結孔72を有する接続片73が張り出しており、
凹所43側の開口縁寄りに配された凸部74に解離可能
に係合することで、短尺側閉止片44Aは図8に示すよ
うなグロメットカバー7の長辺部と直交する向きに保持
可能である。また、短尺側閉止片44Aの上面には接続
突片75が張り出している一方、側面には図7に示すよ
うにロック爪76が突出している。
腕78が延出して形成されるとともに、ここには前記ロ
ック爪76と係合可能なロック孔77が方形状に開口
し、これらの係合によって両閉止片44A,44Bが閉
止状態に保持される。また、長尺側閉止片44Bの側面
にはロック孔77に隣接して第2係合孔47が開口し、
ロック爪76とロック孔77が係合したときに、第2係
止突起32がグロメット6の貫通孔38から突出する部
分に係合可能である。さらに、長尺側閉止片44Bの上
面には、両閉止片44A,44Bが閉止したときに短尺
側閉止片44Aの接続突片75の逃がしのための切り欠
き凹部79が形成されている。
効果を具体的に説明する。外側コネクタの組み付け手順
について説明すると、電線Wの先端に剥き出された芯線
に対し雌側端子金具を各端子収容室16に挿入し、筒体
18を基体13の保持凹部17に挿入して固定する。そ
して、電線Wを背面側に引き出しておいて、第1、第2
の両カバー14,15を基体13に装着する。この場
合、基体13のガイド溝19に両カバー14,15の対
応するレール縁21,29を係合させつつスライドさせ
ると、両連結腕25の先端部分が差し込み溝30に差し
込まれてゆくとともに、両係止片22の爪部24が係止
孔23と弾性的に係合する。そして、両カバー14,1
5のスライド動作に伴って、電線Wは第2カバー15の
内側に束ねられる(図3状態)。
4に挿通させた後、グロメット6によってコネクタハウ
ジング5の背面を覆う。そして、第1係止突起28を対
応する貫通孔38へ差し込んだ後、グロメット6を引っ
張りながら第2係止突起32を他方の貫通孔38へ差し
込む。これによって、シール面39が鍔縁27,31の
側面に弾性力をもって圧接する。
A,44Bを開放した状態で、凹所43側をグロメット
6における第1係止突起28が突出する側と対向させ、
グロメットカバー7の内側面とグロメット6の両長片側
の面におけるリップ縁35よりも上位側とを密着状態で
適合させる。そして、グロメットカバー7全体をグロメ
ット6の両長片側の面に沿ってスライドさせる。
8に差し込まれる位置までグロメットカバー7のスライ
ド操作がなされると、チューブ34が凹所43内に取り
込まれる。そして、この状態で、まず短尺側の閉止片4
4Aを内側へほぼ90゜曲げ操作する。すると、連結孔
72が凸部74に係合するため、短尺側閉止片44A
は、図8に示すように、グロメット6の対応する外側面
に沿って密着した位置に保持される。その後、長尺側の
閉止片44Bを同様にして内側へほぼ90゜曲げ操作す
ると、短尺側閉止片44Aのロック爪76とロック孔7
7とが係合する。これによって、長尺側閉止片44Bは
グロメット6の対応する外側面に沿って密着し、この状
態で両閉止片44A,44Bが閉止され(図9参照)、
外側コネクタ4の組み付けが完了する。
ト6に対してスライド装着させる際、グロメット6の両
長片側の外側面は係止突起が突出していない平坦面を形
成していることから、グロメットカバー7はこれらとの
引っかかりもなく、密着よくグロメット6側と接する。
そして、両閉止片44A,44Bを閉止すると、グロメ
ットカバー7の両短片側もグロメット6の対応面を押さ
えるため、結局グロメットカバー7はグロメット6を全
周に沿って均一に押さえることができる。
な閉止片44A,44Bを備え、グロメットに対してス
ライドによって装着させる構成を採用することで、所定
の剛性を有するグロメットカバー7についてもコネクタ
ハウジング4における対向位置に配された両係止突起2
8,32に合理的に係合させることを実現している。つ
まり、容易には撓み変形しない所定剛性を有するグロメ
ットカバー7によってグロメット6のめくれ上がりの変
形を回避するため、パネル2との間のシール性が確実に
保持されるのである。
メットカバー7のスライド装着方向がグロメット6の長
辺方向に沿ってなされる設定としたため、スライド操作
を安定的になしうるという効果も得られる。
固定させ、外側コネクタ4を内側コネクタ3内に嵌合さ
せた後、ボルト8をグロメット6側からコネクタハウジ
ング5に至るまで貫通させ、内側コネクタ3の内部に固
定されている図示しないナット部材に締め込んでやれ
ば、両コネクタがパネルに装着される。
場合、グロメットカバー7はグロメット6に密着して嵌
合するように形成されているため、グロメットカバー7
が嵌合すると、グロメット6の表面は緊張し、貫通孔3
8周りには引っ張りの力が作用する。これによって貫通
孔38の孔縁は外側へ向けてラッパ状に拡開するため、
ここから水滴が浸入することが懸念される。しかしなが
ら、本例ではこのような事情に拘らず、以下のようにし
てシール性が確保される。
貫通孔38周りに厚肉部40を形成しており、グロメッ
ト6が装着された状態では厚肉部40が両カバー14,
15の鍔縁に押し付けられて平面状に圧潰する。このた
め、従来のように厚肉部40を形成することなく、スト
レートな面としていた場合に比較して、増強された弾性
力が保有される。したがって、鍔縁に作用する圧接力が
その分高められ、シール性のアップに寄与している。
示すものである。第2実施例では両貫通孔38の内面側
の孔縁周りは孔縁に近づくにつれて徐々に厚肉となるよ
うなテーパ面としてあり、このため貫通孔38の内面側
の周縁部を厚肉部40としている。そして、特に第2実
施例においてはシール面39において上記した厚肉部4
0より外周側に環状の除肉部41を、貫通孔38と同心
で凹み形成するようにしている。このように、シール面
39の一部を除肉することで、除肉部41の内側は環状
の接圧面42が形成される。
設けて鍔縁に接するシール面(接圧面42)の面積を小
さくしている。これによって、鍔縁の側面に作用する弾
性力を集中的に作用させることができ、したがって接圧
面42のシール力が一層高められることになり、上記の
ことと併せて貫通孔38の孔縁が図12に示すように拡
開変形しても接圧面42において浸水が確実に阻止され
る。他の構成は第1実施例と同様であり、もって同様の
作用効果を発揮することができる。
次のような変形例も本発明の技術的範囲に含まれる。
3と両カバー14,15とから構成したが、一体に成形
したものであってもよい。
ける必要はなく、開閉可能な単一のものであってもよ
い。
図
シール面を拡大して示す断面図
面図
ール面周辺を拡大して示す断面図
Claims (4)
- 【請求項1】 対向する外側面に少なくとも一対の係止
突起が形成されたコネクタハウジングと、 このコネクタハウジングの一部を覆うようにして取付け
られ、かつ前記係止突起がそれぞれ差し込み可能な貫通
孔が形成されてなるゴム材よりなるグロメットと、 このグロメットに冠着されるグロメットカバーとを備え
てなり、 前記グロメットカバーは前記グロメットに対し前記係止
突起のうちの一方の側からスライド装着可能となるよ
う、その一端側が開口して形成されるとともに、この開
口側と反対側には前記一方の係止突起が貫通孔から突出
する部分に係合可能な係止凹部が形成される一方、開口
側には同開口を常には開放し閉じ方向に変位させたとき
にはグロメットカバーの一部と係合して閉止状態に保持
される閉止片が形成され、かつこの閉止片にはその閉止
状態で前記他方側の係止突起が貫通孔から突出する部分
に係合可能な係合孔が形成されていることを特徴とする
防水コネクタ。 - 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、前記グロ
メットカバーの装着に際してのスライド方向は前記グロ
メットの長手方向に沿う方向であることを特徴とする防
水コネクタ。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のものにおいて、前
記貫通孔の内側開口縁部には前記係止突起の付け根部分
の周縁に弾性力をもって圧接するシール面が形成される
とともに、このシール面において前記貫通孔周りには前
記係止突起の付け根部分の周縁側に向けて厚肉となる厚
肉部が形成されていることを特徴とする防水コネクタ。 - 【請求項4】 請求項1〜請求項3記載のものにおい
て、前記貫通孔の内側開口縁部には前記係止突起の付け
根部分の周縁に弾性力をもって圧接するシール面が形成
されるとともに、このシール面において開口縁より内周
側には環状に除肉部が形成されていることを特徴とする
防水コネクタ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP7158351A JP3053747B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 防水コネクタ |
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JP7158351A JP3053747B2 (ja) | 1995-05-31 | 1995-05-31 | 防水コネクタ |
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JPH08330019A JPH08330019A (ja) | 1996-12-13 |
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