JP3114357B2 - 排気フィルタの再生装置 - Google Patents

排気フィルタの再生装置

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JP3114357B2 JP04138439A JP13843992A JP3114357B2 JP 3114357 B2 JP3114357 B2 JP 3114357B2 JP 04138439 A JP04138439 A JP 04138439A JP 13843992 A JP13843992 A JP 13843992A JP 3114357 B2 JP3114357 B2 JP 3114357B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の排気微粒
子捕集用の排気フィルタをヒータの加熱により強制的に
再生する再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼル機関等の内燃機関が排出する
カーボン等の排気微粒子を捕集するために、セラミック
スの三次元多孔体いわゆるセラミックスフォームやセラ
ミックス製の目封じ型ハニカムフィルタ等からなる排気
フィルタを排気系に介装することが従来から考えられて
いるが、この排気フィルタでは、その経時的な目詰まり
が問題となり、何らかの再生手段が不可欠となる。この
再生手段の一つとして、セラミックスフォーム等からな
るフィルタの排気入口部に電気ヒータを配設し、該ヒー
タによりフィルタを加熱して捕集したカーボン等の燃焼
を促進するようにした再生装置が知られている。
【0003】尚、このようなヒータ等を用いた再生時
に、排気の通流によるフィルタの冷却を回避するため
に、フィルタをバイパスするバイパス通路を設け、該バ
イパス通路側に排気流を導くようにしたものもある。
【0004】また実開昭64−15714号公報には、
フィルタ前面に設けたヒータの更に上流側に、セラミッ
クス繊維からなる伝熱変換素子を設け、ヒータから上流
へ逃げようとする熱を吸収して、再生中に供給される空
気流を加熱するようにした構成が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにヒータを
用いて強制的な再生を行う場合に、フィルタ側に空気流
もしくは排気流を全く供給しないと、フィルタ出口側へ
の熱伝達が円滑とならず、均一な再生は困難である。逆
に、再生時に供給する空気流や排気流が過大であると、
ヒータの熱の多くが空気流や排気流に持ち去られてしま
い、フィルタを有効に加熱することができない。
【0006】またフィルタ出口部の排気温度を検出し、
これがフィルタ温度を代表するものとして、フィルタ側
へ供給する空気流や排気流をフィードバック制御するこ
とも考えられるが、このようにしても、フィルタの熱容
量が大きいことから制御の応答遅れが大きく、効率良く
再生を進行させることが難しい。特に、上記実開昭64
−15714号公報のように伝達変換素子でもって熱を
吸収したとしても、その温度条件が考慮されないため、
吸収した熱を十分有効に利用することができない。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る排気フィ
ルタの再生装置は、図1に示すように、内燃機関の排気
通路に介装された排気微粒子捕集用のフィルタ1と、こ
のフィルタ1をバイパスするように形成されたバイパス
通路2と、このバイパス通路2側へバイパスする排気流
量と上記フィルタ1を通過する排気流量とを制御する排
気流制御機構3と、上記フィルタ1の前面近傍に設けら
れたヒータ4と、このヒータ4の更に上流側に設けら
れ、かつ排気が通流可能な放射熱吸収部材5と、この放
射熱吸収部材5の温度を検出する第1の温度検出手段6
と、フィルタ1出口側の排気温度を検出する第2の温度
検出手段7と、上記ヒータ4を用いた再生時に、フィル
タ1出口側温度が放射熱吸収部材5の温度より高く、か
つ両者の温度差が大となる方向に、上記排気流制御機構
3を制御する温度制御手段8とを備えたことを特徴とし
ている。
【0008】
【作用】通常は排気の全量がフィルタ1側へ案内され、
排気中のカーボン等の排気微粒子が捕集される。排気微
粒子が堆積して再生すべきときになると、ヒータ4に通
電され、フィルタ1の強制的な再生が行われる。この再
生中は、排気の大部分がバイパス通路2側へ導かれ、過
度の排気流によるフィルタ1の冷却が防止される。但
し、ヒータ4の熱をフィルタ1全体に拡散させるために
少量の排気が導入される。また、ヒータ4から上流側へ
逃げようとする熱は放射熱吸収部材5によって吸収さ
れ、かつこの熱によって、フィルタ1へ向かう少量の排
気流が加熱される。
【0009】上記の排気流によって放射熱吸収部材5の
熱が十分に利用されれば、放射熱吸収部材5の温度は低
く保たれる。換言すれば、放射熱吸収部材5の温度が高
い状態では、排気流が少な過ぎ、ヒータ4の熱が再生に
有効利用されていない。またフィルタ1出口側の排気温
度はフィルタ1自体の温度を代表するものとなるが、排
気流が少な過ぎれば、下流への熱伝達が低下することか
ら温度は低くなり、また逆に排気流が多過ぎても排気に
熱を奪われて温度は低くなる。
【0010】従って、放射熱吸収部材5の温度がなるべ
く低く、かつフィルタ1出口側の排気温度がなるべく高
くなるようにフィルタ1側の排気流量を調節すれば、最
も効率良く再生が行える。このような観点から温度制御
手段8では、フィルタ出口側温度が放射熱吸収部材5の
温度より高く、かつ両者の温度差が大となる方向に、排
気流制御機構3を制御し、フィルタ1を通過する排気流
量を最適に調節する。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。
【0012】図2は、この発明の一実施例の機械的構成
を示す構成説明図であって、ディーゼル機関11の排気
通路12の途中に、排気微粒子を捕集する排気フィルタ
13が介装されている。また、このフィルタ13をバイ
パスするように、バイパス通路14が形成されている。
そして、排気通路12のフィルタ13上流側、詳しくは
バイパス通路14の分岐部より下流側に、該排気通路1
2を開閉するバタフライバルブ型のフィルタ側バルブ1
5が介装されているとともに、バイパス通路14途中
に、該バイパス通路14を開閉するバタフライバルブ型
のバイパス側バルブ16が介装されている。このフィル
タ側バルブ15とバイパス側バルブ16とによって排気
流制御機構が構成されている。
【0013】上記フィルタ13は、例えばセラミックス
の三次元多孔体いわゆるセラミックスフォーム、あるい
はセラミックス製ブロックに多数の微細な流路を形成す
るとともに、その流路端部を交互に閉塞してなるいわゆ
る目封じ型ハニカムフィルタをフィルタエレメントとし
て用いたものである。尚、再生を促進するために、適宜
な触媒を担持させるようにしてもよい。このフィルタ1
3の前面つまり排気入口側の端面に近接してヒータ17
が配設されており、更にこのヒータ17より僅かに上流
側に、ヒータ17の熱を吸収,蓄熱する放射熱吸収部材
18がケーシング13a内を横切るように配設されてい
る。この放射熱吸収部材18は、例えば熱伝達率に優れ
た発泡金属を用いて目の粗いフィルタ状に形成されてい
る。
【0014】上記フィルタ側バルブ15およびバイパス
側バルブ16は、それぞれパルスモータ等の図示せぬア
クチュエータによって開度が可変制御されるようになっ
ているが、この実施例では、両バルブ15,16が互い
に連動した形となっており、一方の開度が増大すると他
方の開度が減少する関係となっている。尚、両バルブ1
5,16を機械的に連係し、1個のアクチュエータでも
って同時に開閉駆動するように構成しても良い。
【0015】上記フィルタ側バルブ15,バイパス側バ
ルブ16の開度は熱電対等からなる3個の温度センサの
検出信号に基づいて制御される。第1温度センサ19
は、排気通路12のバイパス通路14分岐部より上流に
位置し、ディーゼル機関11から排出される排気温度T
1を検出している。第2温度センサ20は、放射熱吸収
部材18に取り付けられており、該放射熱吸収部材18
の温度T2を検出している。第3温度センサ21は、排
気通路12のフィルタ13出口部に位置し、フィルタ1
3の温度を代表するフィルタ13出口側の排気温度T3
を検出している。
【0016】22は、上記ヒータ17を用いた再生処理
を司るコントロールユニットを示している。このコント
ロールユニット22は、いわゆるマイクロコンピュータ
システムを用いたもので、上記温度センサ19〜21の
検出信号や機関運転状態を示す図示せぬ各種センサ類の
検出信号が入力されており、後述するように所定のプロ
グラムに従ってヒータ17やフィルタ側バルブ15,バ
イパス側バルブ16を制御している。
【0017】次に、上記実施例の作用を図3〜図5のフ
ローチャートに基づいて説明する。
【0018】ディーゼル機関11の通常の運転時には、
フィルタ側バルブ15が全開でかつバイパス側バルブ1
6が全閉となっている。従って、排気の全量がフィルタ
13を通流し、排気中に含まれているカーボン等の微粒
子が捕集される。図3のフローチャートは、この機関運
転中に繰り返し実行されるメインフローチャートであっ
て、ステップ1で機関回転数Neとアクセル開度C/L
を読み込み、ステップ2で、図6に示すマップに基づ
き、上記機関回転数Neとアクセル開度C/Lとに対応
する単位時間当たりの微粒子排出量ΔPCTを検索す
る。そして、ステップ3で、この単位時間当たりの微粒
子排出量ΔPCTに捕集効率を乗算し、かつ順次積算し
て総捕集量PCTを求めるとともに、ステップ4で、こ
の総捕集量PCTを所定値PCT´と比較する。ここで
所定値PCT´以上であれば再生時期が到来したものと
してステップ5の再生処理を実行する。
【0019】図4および図5のフローチャートは、この
再生処理のルーチンを示している。ステップ6では、排
気温度T1が500℃以上か否かを判定しており、50
0℃以上の場合はステップ7以降へ進んで排気熱による
自己再生を行い、500℃未満の場合はステップ13以
降へ進んでヒータ17を用いた強制再生を行う。
【0020】自己再生を行う場合は、ヒータ17をOF
Fとし(ステップ7)、かつフィルタ側バルブ15を全
開、バイパス側バルブ16を全閉とする(ステップ
8)。尚、フィルタ側バルブ15とバイパス側バルブ1
6とは前述したように連動して動くので、フローチャー
ト中にはフィルタ側バルブ15のみについて記載し、バ
イパス側バルブ16については記載を省略する。
【0021】この状態では排気の全量がフィルタ13側
を流れる。そして、ステップ9で再生タイマを順次イン
クリメントするとともに、ステップ10でそのタイマの
値が所定値に達したか判定し、所定値に達した時点で再
生を終了する。すなわち、再生タイマをクリヤする(ス
テップ11)とともに、前述した総捕集量PCTの値を
クリヤする(ステップ12)。尚、再生途中で排気温度
が500℃未満となればヒータ17による強制再生に移
行するが、その際には再生タイマの値が保持されるの
で、過不足なく再生が行われる。
【0022】強制再生の場合は、先ずヒータ17をON
とし(ステップ13)、かつフィルタ側バルブ15を一
旦全閉とする(ステップ14,15)。この状態では、
排気の全量がバイパス通路14側を流れる。またステッ
プ16で、排気温度T1,放射熱吸収部材18の温度T
2,フィルタ出口側排気温度T3を読み込む。そして、
ステップ17でフィルタ側バルブ15を1ステップ(例
えば2°)づつ開き、これに伴う温度変化をステップ1
8で判定する。具体的には、今回の検出温度をT1,T
2,T3、前回バルブ開度を変化させた際(ステップ2
9参照)の温度をT1´,T2´,T3´としたとき
に、│T1−T1´│,│T2−T2´│,│T3−T
3´│がそれぞれ所定値A(例えば2℃)以上であるか
否かを判定し、いずれかがA以上であれば図5のステッ
プ19以降へ進む。いずれもA未満である場合には、温
度変化が生じなかったと判断し、1回のルーチンを終了
する。尚、この場合は、ステップ17によって1ステッ
プづつフィルタ側バルブ15の開度が大きくなるので、
所定値A以上の変化が生じるまでフィルタ側バルブ15
の開度が増大することになる。
【0023】ステップ19〜ステップ28では、温度変
化の傾向を8通りに判別し、それに応じてフィルタ側バ
ルブ15,バイパス側バルブ16の開度制御を行ってい
る。
【0024】先ずステップ19では、T2>T2´でか
つT3≧T3´の条件に該当するか判定し、ここでYE
Sの場合は更にステップ22でT1<T1´の条件に該
当するか判定する。T1<T1´であれば、各バルブ1
5,16の開度をそのまま保持し(ステップ28)、T
1≧T1´であればフィルタ側バルブ15の開度を1ス
テップだけ大きくする(ステップ27)。
【0025】ステップ19の条件が該当しない場合は、
ステップ20へ進み、T2<T2´でかつT3<T3´
の条件に該当するか判定する。ここでYESの場合は更
にステップ23でT1<T1´の条件に該当するか判定
する。T1<T1´であれば、各バルブ15,16の開
度をそのまま保持し(ステップ28)、T1≧T1´で
あればフィルタ側バルブ15の開度を1ステップだけ小
さくする(ステップ26)。
【0026】ステップ20の条件にも該当しない場合
は、ステップ21へ進み、T2≧T2´でかつT3≧T
3´の条件に該当するか判定する。ここでYESの場合
は更にステップ24でT1≧T1´の条件に該当するか
判定する。T1≧T1´であれば、各バルブ15,16
の開度をそのまま保持し(ステップ28)、T1<T1
´であればフィルタ側バルブ15の開度を1ステップだ
け小さくする(ステップ26)。
【0027】更にステップ21の条件にも該当しない場
合は、ステップ25へ進み、T1≧T1´であるか否か
を判定する。ここでT1≧T1´であれば、各バルブ1
5,16の開度をそのまま保持し(ステップ28)、T
1<T1´であればフィルタ側バルブ15の開度を1ス
テップだけ大きくする(ステップ27)。
【0028】すなわち、温度変化として次のa〜hの8
通りのケースが考えられるが、フィルタ13を通過する
排気流量と各温度T2,T3との間には、排気温度T1
を一定と仮定すると図7のような相関関係があるので、
これを考慮してフィルタ13を通過する排気流量を調節
している。
【0029】a.放射熱吸収部材18の温度T2が低下
し、フィルタ13出口側温度T3が上昇し、かつ入口側
の排気温度T1が低下した場合(ステップ19→22→
28)。
【0030】これは、排気流量が増加した後にフィルタ
13の温度が上昇した場合が考えられるが、排気温度T
1が低下したために温度T2が低下した可能性もあり、
好ましい制御方向が明確でないので、各バルブ15,1
6をそのまま保持する。
【0031】b.放射熱吸収部材18の温度T2が低下
し、フィルタ13出口側温度T3が上昇し、かつ入口側
の排気温度T1が上昇した場合(ステップ19→22→
27)。
【0032】これは、排気流量が増加した後にフィルタ
13の温度が上昇した場合が考えられ、また排気温度T
1も上昇しているので、フィルタ13を更に昇温させる
ためにフィルタ13側の流量を増加させる。
【0033】c.放射熱吸収部材18の温度T2が低下
し、フィルタ13出口側温度T3が低下し、かつ入口側
の排気温度T1が低下した場合(ステップ19→20→
23→28)。
【0034】これは、フィルタ13側の排気流量が多す
ぎたと考えられるが、排気温度T1の低下に伴ってT2
およびT3が低下した可能性もあるため、各バルブ1
5,16をそのまま保持する。
【0035】d.放射熱吸収部材18の温度T2が低下
し、フィルタ13出口側温度T3が低下し、かつ入口側
の排気温度T1が上昇した場合(ステップ19→20→
23→26)。
【0036】これは、フィルタ13側の排気流量が多す
ぎたと考えられるため、フィルタ13側の流量を減少さ
せる。
【0037】e.放射熱吸収部材18の温度T2が上昇
し、フィルタ13出口側温度T3が上昇し、かつ入口側
の排気温度T1が上昇した場合(ステップ19→20→
21→24→28)。
【0038】これは、フィルタ13側の排気流量が多す
ぎたと考えられるが、排気温度T1の上昇に伴ってT2
およびT3が上昇した可能性もあるため、各バルブ1
5,16をそのまま保持する。
【0039】f.放射熱吸収部材18の温度T2が上昇
し、フィルタ13出口側温度T3が上昇し、かつ入口側
の排気温度T1が低下した場合(ステップ19→20→
21→24→26)。
【0040】これは、フィルタ13側の排気流量が多す
ぎたと考えられるため、フィルタ13側の流量を減少さ
せる。
【0041】g.放射熱吸収部材18の温度T2が上昇
し、フィルタ13出口側温度T3が低下し、かつ入口側
の排気温度T1が上昇した場合(ステップ19→20→
21→25→28)。
【0042】これは、フィルタ13側の排気流量を絞り
すぎたものと考えられるが、排気温度T1の上昇に伴っ
てT2が上昇した可能性もあるため、各バルブ15,1
6をそのまま保持する。
【0043】h.放射熱吸収部材18の温度T2が上昇
し、フィルタ13出口側温度T3が低下し、かつ入口側
の排気温度T1が低下した場合(ステップ19→20→
21→25→26)。
【0044】これは、フィルタ13側の排気流量を絞り
すぎたものと考えられるので、フィルタ13側の流量を
増加させる。
【0045】このようにして各バルブ15,16の開度
が制御される結果、フィルタ13出口側温度T3と放射
熱吸収部材18の温度T2との温度差(但しT3>T2
である)が大となるようにフィルタ13側の排気流量が
制御されることになり、ヒータ17の熱を最も有効に利
用した形で再生が行われるのである。
【0046】一方、上記のステップ26およびステップ
27でバルブ開度を変化させた場合には、次にステップ
29で、そのときのT1,T2,T3の値をそれぞれT
1´,T2´,T3´として記憶する。尚、バルブ開度
を変化させない場合には、ステップ29を経ずに、前回
のT1´,T2´,T3´の値をそのまま保持する。
【0047】そして、ステップ30でフィルタ13出口
側温度T3が500℃以上になったか判定し、500℃
以上の場合にのみ再生タイマをインクリメントする(ス
テップ31)。前述した自己再生の場合と同様に、この
再生タイマの値が所定値に達したら(ステップ32)、
該再生タイマおよび総捕集量PCTの値をクリヤ(ステ
ップ33,34)する。またヒータ17をOFFとし、
かつフィルタ側バルブ15を全開に、バイパス側バルブ
16を全閉にする(ステップ35,36)。
【0048】このように、上記実施例では、ヒータ17
の前方へ放射熱を吸収する放射熱吸収部材18の温度T
2が低く保たれると同時に、フィルタ13の温度を代表
する出口側温度T3が高くなるように、フィルタ13側
の排気流量が適宜に制御されるため、ヒータ17の熱を
有効利用した再生がなされ、車載時に問題となる過度の
電力消費が防止されるとともに、短時間で確実に再生を
行うことが可能となる。
【0049】また、各バルブ15,16の開度を単にフ
ィルタ13出口側温度T3のみでフィードバック制御す
ると、フィルタ13の大きな熱容量によって制御の遅れ
が大きく生じ、フィルタ13の実際の温度はかなり大き
く上下することになるが、上記実施例では、各バルブ1
5,16の開度変化による影響が直ちに放射熱吸収部材
18の温度変化に反映するので、制御の応答性が向上
し、フィルタ13の温度変化を小さくして再生を一層円
滑に進行させることが可能となる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
に係る排気フィルタの再生装置によれば、再生時の適量
の排気の通流によりヒータの熱を排気フィルタの再生に
有効に利用することができるようになり、短時間で確実
に再生が行えるとともに、無駄な電力消費を抑制でき
る。また排気流量の制御の応答性が良好なものとなり、
実際のフィルタ温度の変動を小さくして再生を一層円滑
に進行させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構成を示すクレーム対応図。
【図2】この発明の一実施例の機械的構成を示す構成説
明図。
【図3】この実施例における再生制御のメインフローチ
ャート。
【図4】再生制御の要部を示すフローチャート。
【図5】図4に続くフローチャート。
【図6】機関回転数とアクセル開度とに対応する単位時
間当たりの微粒子排出量を示すマップ。
【図7】排気流量と各温度との関係を示す特性図。
【符号の説明】
1…フィルタ 2…バイパス通路 3…排気流制御機構 4…ヒータ 5…放射熱吸収部材 6…第1の温度検出手段 7…第2の温度検出手段 8…温度制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/02 - 3/038

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気通路に介装された排気微
    粒子捕集用のフィルタと、このフィルタをバイパスする
    ように形成されたバイパス通路と、このバイパス通路側
    へバイパスする排気流量と上記フィルタを通過する排気
    流量とを制御する排気流制御機構と、上記フィルタの前
    面近傍に設けられたヒータと、このヒータの更に上流側
    に設けられ、かつ排気が通流可能な放射熱吸収部材と、
    この放射熱吸収部材の温度を検出する第1の温度検出手
    段と、フィルタ出口側の排気温度を検出する第2の温度
    検出手段と、上記ヒータを用いた再生時に、フィルタ出
    口側温度が放射熱吸収部材の温度より高く、かつ両者の
    温度差が大となる方向に、上記排気流制御機構を制御す
    る温度制御手段とを備えたことを特徴とする排気フィル
    タの再生装置。
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