JP3114207U - ヘルメット - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘルメットの軽量化とコストダウンと、更には取り扱い時の安全性の向上とを可能とする。
【解決手段】開口4が形成されると共に真空成形されている合成樹脂製のシェル2に、この開口4に対応する位置に通風孔5を形成した衝撃吸収ライナ3が嵌装されている帽体19から成るヘルメットであって、前記通風孔5の上開口部8に沿った衝撃吸収ライナ3の表面に、シェル2の開口4の開口縁9より帽体19外方に突出した環状凸条部12が形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】開口4が形成されると共に真空成形されている合成樹脂製のシェル2に、この開口4に対応する位置に通風孔5を形成した衝撃吸収ライナ3が嵌装されている帽体19から成るヘルメットであって、前記通風孔5の上開口部8に沿った衝撃吸収ライナ3の表面に、シェル2の開口4の開口縁9より帽体19外方に突出した環状凸条部12が形成されている。
【選択図】図1
Description
本考案は、特に自転車に同乗中の乳幼児乃至幼児に着用させ、事故を生じさせないようにしたヘルメットに関するものである。
従来、自転車に同乗中の乳幼児等に着用させ、自転車の転倒時等に事故を生じさせないように、例えばサイクリストが使用するような比較的軽量なヘルメットとして、肉厚の薄いシェルに衝撃吸収ライナが嵌装されてなる帽体に、その帽体をヘルメット装着者である乳幼児等の頭部に固定するための締紐が連結されてなるヘルメットが、既に販売使用されていて公知である。
例えば特許文献1には、開口が形成している真空成型された肉厚の薄いシェル内に、通風孔を形成した衝撃吸収ライナを、開口と通風孔とが対応するように嵌装して形成されるヘルメットが開示されている。このシェルの開口は、真空成形されたものであるから、先ず前記開口をカッティングし、その後内周端部を通風孔の内側壁に沿って折り曲げ加工している。
実公平6−13216号公報
例えば特許文献1には、開口が形成している真空成型された肉厚の薄いシェル内に、通風孔を形成した衝撃吸収ライナを、開口と通風孔とが対応するように嵌装して形成されるヘルメットが開示されている。このシェルの開口は、真空成形されたものであるから、先ず前記開口をカッティングし、その後内周端部を通風孔の内側壁に沿って折り曲げ加工している。
一般に前記背景技術で記載した乳幼児等に着用させるものとして、特許文献1に記載のような帽体をそのまま小型化したものであるから、軽量化と安全性の面で優れているが、コスト面で高くつき、ヘルメット着用の必要性と重要性は大きいが、その反面未だ充分普及するに至っていない現状である。
一方、前記事情に鑑み、コストの安い、しかも近時その取り扱い時の安全性も考慮されたヘルメットが要望されてきている。
本考案は、上記問題点を解決できるヘルメットを提供することを目的とする。
一方、前記事情に鑑み、コストの安い、しかも近時その取り扱い時の安全性も考慮されたヘルメットが要望されてきている。
本考案は、上記問題点を解決できるヘルメットを提供することを目的とする。
本考案は、軽量化とコストダウンと、更には取り扱い時の安全性の向上とが可能となるヘルメットを提供することを目的とする。
本考案は、上記課題を解決するために次の手段を講じた。即ち、
開口4が形成された真空成形されている合成樹脂製のシェル2に、この開口4に対応する位置に通風孔5を形成した衝撃吸収ライナ3を嵌装している帽体19から成るヘルメットであって、前記通風孔5の上開口部8に沿った衝撃吸収ライナ3の表面に、シェル2の開口4の開口縁9より帽体19外方に突出した環状凸条部12を形成している。
これによって、二次加工工程が不要となって、衝撃吸収ライナ3の通風孔5に向うエッジを露出させることなくシェル2を薄肉化することができ、軽量化とコストダウンと、更には取り扱い時の安全性の向上とが可能となる。
開口4が形成された真空成形されている合成樹脂製のシェル2に、この開口4に対応する位置に通風孔5を形成した衝撃吸収ライナ3を嵌装している帽体19から成るヘルメットであって、前記通風孔5の上開口部8に沿った衝撃吸収ライナ3の表面に、シェル2の開口4の開口縁9より帽体19外方に突出した環状凸条部12を形成している。
これによって、二次加工工程が不要となって、衝撃吸収ライナ3の通風孔5に向うエッジを露出させることなくシェル2を薄肉化することができ、軽量化とコストダウンと、更には取り扱い時の安全性の向上とが可能となる。
前記環状凸条部12に同心的に隣接して第1凹条溝部10を形成し、この第1凹条溝部10に嵌入するように、前記シェル2の開口縁9側が衝撃吸収ライナ3側に向かって屈曲されているのが好ましく、これによってエッジの露出を防止できるので、取り扱い時の安全性の向上が可能となる。。
さらに好ましくは、前記環状凸条部12はシェル2の開口4の開口縁9より帽体19外方に突出高さ1〜5mmで突出形成させ、前記第1凹条溝部10近傍のシェル2に該第1凹条溝部10と同心的に凹条溝部18を形成させる。
さらに好ましくは、前記環状凸条部12はシェル2の開口4の開口縁9より帽体19外方に突出高さ1〜5mmで突出形成させ、前記第1凹条溝部10近傍のシェル2に該第1凹条溝部10と同心的に凹条溝部18を形成させる。
二次加工工程を行う必要が無く、シェルのエッジを露出させることなく薄肉化することができ、軽量化とコストダウン、更には取り扱い時の安全性の向上とが可能となる。
図1及び2において示すように、第1実施形態のヘルメット1は、特に乳幼児等を自転車に同乗させる場合等でヘルメット1を軽量化したい場合に用いられるものであって、真空成形された合成樹脂製のシェル2の内側に、衝撃吸収ライナ3を嵌装して構成される帽体19を有している。
前記ヘルメット1は、前後部側の表面に、ヘルメット1内外の換気・通気を確保すべく、シェル2の開口4と衝撃吸収ライナ3の通風孔5とを連通する通気部6が複数形成されている。前記通気部6は、前側からヘルメット1内に空気を取り込み、後部側から湿気等を排出できるようになっており、発汗等により生じる湿気がヘルメット1の内部に籠もるのを防止している。
前記ヘルメット1は、前後部側の表面に、ヘルメット1内外の換気・通気を確保すべく、シェル2の開口4と衝撃吸収ライナ3の通風孔5とを連通する通気部6が複数形成されている。前記通気部6は、前側からヘルメット1内に空気を取り込み、後部側から湿気等を排出できるようになっており、発汗等により生じる湿気がヘルメット1の内部に籠もるのを防止している。
前記シェル2は、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、PVC、PET、ABSなどの合成樹脂材、好ましくはPVC製の約0.1〜0.5mm厚のシート若しくはフィルムを真空成型法を用いて略半球状に形成して成る。前部側に3つ、後部側に3つの開口4が、シェル2の前後方向に沿って長い楕円形状に形成されている。
前記衝撃吸収ライナ3は、発泡スチロールまたは発泡ウレタンなどの合成樹脂の発泡体、若しくは低反発ポリウレタン材や合成樹脂製のハニカム構造体等の衝撃吸収性材料で略半球状に形成され、その外表側の嵌合面7はシェル2内側に接着剤等を介して接着されている。また、前記開口4に対応した位置には通風孔5が開口され、開口4と通風孔5とで前記通気部6が構成されている。
前記衝撃吸収ライナ3は、発泡スチロールまたは発泡ウレタンなどの合成樹脂の発泡体、若しくは低反発ポリウレタン材や合成樹脂製のハニカム構造体等の衝撃吸収性材料で略半球状に形成され、その外表側の嵌合面7はシェル2内側に接着剤等を介して接着されている。また、前記開口4に対応した位置には通風孔5が開口され、開口4と通風孔5とで前記通気部6が構成されている。
図3において、前記通気部6は、前記シェル2の開口4と、この開口4より小さく開口する上下開口部8、14を有する通風孔5とで成る。
前記開口4は、シェル2に形成された開口部分であって、前後方向に長い上面視略楕円形状に形成されている。前記開口4は、衝撃吸収ライナ3の上開口部8を外から囲むように上開口部8より大きく形成されており、シェル2の加工に必要な材料を通風孔5の孔内まで延設させるより少なくして、製造コストを下げることを可能としている。前記開口4の開口縁9には、先端側が衝撃吸収ライナ3に向かって折り曲げ形成されている屈曲部17が設けられている。
前記開口4は、シェル2に形成された開口部分であって、前後方向に長い上面視略楕円形状に形成されている。前記開口4は、衝撃吸収ライナ3の上開口部8を外から囲むように上開口部8より大きく形成されており、シェル2の加工に必要な材料を通風孔5の孔内まで延設させるより少なくして、製造コストを下げることを可能としている。前記開口4の開口縁9には、先端側が衝撃吸収ライナ3に向かって折り曲げ形成されている屈曲部17が設けられている。
前記通風孔5は、衝撃吸収ライナ3に形成された空気取り入れ孔であって、衝撃吸収ライナ3に貫通形成されてヘルメット1内外の空気の流通を行っている。前記通風孔5は、前記嵌合面7(衝撃吸収ライナ3の外表面)に形成される上開口部8と、ヘルメット1の内側に開口した下開口部14と、この上開口部8から下開口部14に向かって形成される内側壁11とで構成される。前記内側壁11は、水平方向にやや傾斜して形成された上広がり状の斜面に形成されるのが好ましく、これにより空気の取込が容易となる。
前記衝撃吸収ライナ3の表面には、上開口部8の開口縁に沿って環状に環状凸条部12と、この環状凸条部12のさらに外側に該環状凸条部12と同心的に隣接して形成される第1凹条溝部10が設けられている。前記環状凸条部12は、帽体19の外方に突出した断面視波状の突起部であって、通風孔5の上開口部8に沿って形成されている。前記環状凸条部12は、シェル2の肉厚Tの約10倍、前記開口縁9より突出高さHが1〜5mm、好ましくは2〜4mmで突出形成されており、シェル2の開口4のエッジを隠せるようになっている。
前記衝撃吸収ライナ3の表面には、上開口部8の開口縁に沿って環状に環状凸条部12と、この環状凸条部12のさらに外側に該環状凸条部12と同心的に隣接して形成される第1凹条溝部10が設けられている。前記環状凸条部12は、帽体19の外方に突出した断面視波状の突起部であって、通風孔5の上開口部8に沿って形成されている。前記環状凸条部12は、シェル2の肉厚Tの約10倍、前記開口縁9より突出高さHが1〜5mm、好ましくは2〜4mmで突出形成されており、シェル2の開口4のエッジを隠せるようになっている。
第1凹条溝部10は、上開口部8のやや外方の嵌合面7上に、開口4の内周縁に沿って凹み形成された溝であって、本実施形態においては断面視波状の凹溝として形成される。第1凹条溝部10は、開口縁9から前記環状凸条部12を経て連続してなだらかな波形曲線断面を有するように形成されており、シェル2の表面と内側壁11とが連続曲線を描くように繋がるので、空気の流れが妨げられない。なお、環状凸条部12または第1凹条溝部10は断面視波状に限らず、矩形状や三角状に形成しても良い。
前記第1凹条溝部10の外側のシェル2表面に該第1凹条溝部10と同心的に凹条溝部18が形成されており、この凹条溝部18の下表面に面接する第2凹条溝部15が形成されて、凹条溝部18と第2凹条溝部15とが接着されて断面視波状の凹凸構造を形成している。シェル2の表面に沿った方向に衝撃が及ぼされても、この凹凸構造が衝撃を吸収するので、ヘルメット1の耐衝撃性が向上する。また、この凹凸構造を設けることでシェル2と衝撃吸収ライナ3との接着面積が増しヘルメット1の耐衝撃性が向上する。さらに、凹条溝部18がシェル2表面に付いた雨水を集めて排水する排水溝の役割をするので、ヘルメット1の雨天時の利便性が向上する。
前記第1凹条溝部10の外側のシェル2表面に該第1凹条溝部10と同心的に凹条溝部18が形成されており、この凹条溝部18の下表面に面接する第2凹条溝部15が形成されて、凹条溝部18と第2凹条溝部15とが接着されて断面視波状の凹凸構造を形成している。シェル2の表面に沿った方向に衝撃が及ぼされても、この凹凸構造が衝撃を吸収するので、ヘルメット1の耐衝撃性が向上する。また、この凹凸構造を設けることでシェル2と衝撃吸収ライナ3との接着面積が増しヘルメット1の耐衝撃性が向上する。さらに、凹条溝部18がシェル2表面に付いた雨水を集めて排水する排水溝の役割をするので、ヘルメット1の雨天時の利便性が向上する。
前記屈曲部17は、前記第1凹条溝部10の底部から溝縁側に立ち上がる斜面に沿わせて折り曲げられており、衝撃吸収ライナ3の第1凹条溝部10に沿わせてシェル2を嵌入させられるようになっており、開口縁9のエッジを第1凹条溝部10内に隠しているので、帽体19に設けた隣接の通風孔5,5を手指で摘んで持ち上げても、エッジの開口縁で負傷することが無く、安全である。
また、第1凹条溝部12も凹条溝部18と同様に、雨天時の雨水の排水樋の機能を有するので、通風孔5内へシェル2の表面を伝ってきた雨水が浸入するのを防止することができ、ヘルメット1の雨天時の利便性が向上する。
また、第1凹条溝部12も凹条溝部18と同様に、雨天時の雨水の排水樋の機能を有するので、通風孔5内へシェル2の表面を伝ってきた雨水が浸入するのを防止することができ、ヘルメット1の雨天時の利便性が向上する。
図4に示すように、第2実施形態のヘルメット1は、前記環状凸条部12を帽体19外方に向けて断面視半円形状に凸設させており、この環状凸条部12の側面にシェル2の開口4内周縁が当設されている。本実施形態においては第1凹条溝部10や第2凹条溝部15を形成する必要がないので、複雑な真空成形型を用いる必要が無く製造コストを下げられる。
本考案は前記実施形態における各部材の形状およびそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1〜3に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
本考案は前記実施形態における各部材の形状およびそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1〜3に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
シェル2と衝撃吸収ライナ3とは、接着剤よる接着以外の手段、例えば嵌着、熱接着等で行っても良い。
第1凹条溝部10は、通風孔5周辺に限らず、シェル2と衝撃吸収ライナ3とのヘルメット1内面の境界部分にも利用可能である。
第1凹条溝部10は、通風孔5周辺に限らず、シェル2と衝撃吸収ライナ3とのヘルメット1内面の境界部分にも利用可能である。
1 ヘルメット
2 シェル
3 衝撃吸収ライナ
4 開口
5 通風孔
8 上開口部
9 開口縁
10 第1凹条溝部
11 内側壁
12 環状凸条部
13 下エッジ
14 下開口部
15 第2凹条溝部
18 凹条溝部
19 帽体
2 シェル
3 衝撃吸収ライナ
4 開口
5 通風孔
8 上開口部
9 開口縁
10 第1凹条溝部
11 内側壁
12 環状凸条部
13 下エッジ
14 下開口部
15 第2凹条溝部
18 凹条溝部
19 帽体
Claims (5)
- 開口(4)が形成されると共に真空成形されている合成樹脂製のシェル(2)に、この開口(4)に対応する位置に通風孔(5)を形成した衝撃吸収ライナ(3)が嵌装されている帽体(19)から成るヘルメットであって、
前記通風孔(5)の上開口部(8)に沿った衝撃吸収ライナ(3)の表面に、シェル(2)の開口(4)の開口縁(9)より帽体(19)外方に突出した環状凸条部(12)が形成されていることを特徴とするヘルメット。 - 前記環状凸条部(12)に同心的に隣接して第1凹条溝部(10)が形成されており、この第1凹条溝部(10)に嵌入するように、前記シェル(2)の開口縁(9)側が衝撃吸収ライナ(3)側に向かって屈曲されていることを特徴とする請求項1に記載のヘルメット。
- 前記環状凸条部(12)は、前記開口縁(9)より帽体(19)外方に突出高さ1〜5mmで突出形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のヘルメット。
- 前記第1凹条溝部(10)近傍のシェル(2)に、前記第1凹条溝部(10)と同心的に凹条溝部(18)を形成していることを特徴とする請求項2又は3に記載のヘルメット。
- 前記第1凹条溝部(10)の外側のシェル(2)表面に該第1凹条溝部(10)と同心的に凹条溝部(18)が形成されており、この凹条溝部(18)の下表面に面接する第2凹条溝部(15)が形成されて、凹条溝部(18)と第2凹条溝部(15)とが接着されて断面視波状の凹凸構造を形成していることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のヘルメット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005005021U JP3114207U (ja) | 2005-06-29 | 2005-06-29 | ヘルメット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005005021U JP3114207U (ja) | 2005-06-29 | 2005-06-29 | ヘルメット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3114207U true JP3114207U (ja) | 2005-09-29 |
Family
ID=43276534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005005021U Expired - Fee Related JP3114207U (ja) | 2005-06-29 | 2005-06-29 | ヘルメット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3114207U (ja) |
-
2005
- 2005-06-29 JP JP2005005021U patent/JP3114207U/ja not_active Expired - Fee Related
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