JPH0516180Y2 - - Google Patents

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JPH0516180Y2
JPH0516180Y2 JP1989031674U JP3167489U JPH0516180Y2 JP H0516180 Y2 JPH0516180 Y2 JP H0516180Y2 JP 1989031674 U JP1989031674 U JP 1989031674U JP 3167489 U JP3167489 U JP 3167489U JP H0516180 Y2 JPH0516180 Y2 JP H0516180Y2
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【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案は、シエルとこのシエルに内張りされた
衝撃吸収ライナとからなり、前面の窓孔直下に覆
顎部を備えた帽体に、覆顎部の下縁から内方へ張
出して着用者の顎を下方から覆うチンカバーを取
付ける、ヘルメツトにおけるチンカバー取付構造
の改良に関する。
(2) 従来の技術 一般に、上記構造のフルフエイス型ヘルメツト
を自動二輪車の乗員が使用すると、特に高速運転
時には、走行風が覆顎部の下縁と着用者の顎との
間に巻込んで風切り音を生じる。このような風の
巻込みを防止するために、前記チンカバーが帽体
に取付けられる。
(2) 考案が解決しようとする課題 しかしながら、従来のチンカバー取付構造は比
較的複雑でコスト高となるばかりでなく、チンカ
バーを取外したとき、帽体に取付構造の一部が露
出し、外観を多少とも損じるという欠点がある。
本考案は、そのような欠点を解消することがで
き、しかもそのチンカバー取付部を通して帽体内
部に走行風が巻き込まれないようにした、ヘルメ
ツトにおけるチンカバー取付構造を提供すること
を目的とする。
B 考案の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案は、シエルと
このシエルに内張りされた衝撃吸収ライナとから
なり、前面の窓孔直下に覆顎部を備えた帽体に、
覆顎部の下縁から内方へ張出して着用者の顎を下
方から覆うチンカバーを取付ける、ヘルメツトに
おけるチンカバー取付構造であつて、覆顎部の衝
撃吸収ライナ下縁を同覆顎部のシエル下縁よりも
下方に延出させ、その延出部の外側面及び下端面
を覆う弾性トリム部材を覆顎部のシエル下縁に装
着して、その弾性トリム部材と前記延出部との間
に、一端が帽体内方に開放され且つ他端が閉塞さ
れた断面略L字状の挿入間隙を画成し、前記トリ
ム部材の、前記挿入間隙に臨む内面に第1係止爪
を突設し、チンカバーの前縁に付設された取付部
材を前記挿入間隙に、該部材の先端縁が該挿入間
隙の中間屈曲部を越えるように該挿入間隙に挿入
すると共に、該取付部材の外面に突設された第2
係止爪を前記第1係止爪に弾力的に係合したこと
を特徴とする。
(2) 作用 チンカバーの取付部材を衝撃吸収ライナ延出部
及びトリム部材間の上記挿入間隙内に挿入すれ
ば、該延出部及び取付部材の各係止爪を相互に弾
力的に係合させることができるから、チンカバー
を帽体に簡単に取付けることができる。そしてこ
の取付状態では、上記挿入間隙とそこに深く挿入
された取付部材との協働で比較的長く且つ屈折し
た迷路が形成される上、その迷路の途中には取付
部材によつて狭窄部を形成することができるか
ら、該挿入間隙を通して帽体内に走行風が巻き込
まれるのが効果的に防止され、その結果、チンカ
バーの本来的機能により着用者の顎と覆顎部との
間への走行風の巻き込みが防止されることとも相
俟つて、それら走行風の巻き込みに起因した風切
り音の発生が極力抑えられる。
また帽体からチンカバーを取外した場合でも、
トリム部材の係止爪は衝撃吸収ライナにより覆わ
れ、且つその衝撃吸収ライナ延出部とシエル下縁
との間の段差状境界部はトリム部材により体裁よ
く覆われる。
(3) 実施例 以下、図面により本考案の一実施例について説
明する。
先ず第1図及び第2図において、ヘルメツト1
の帽体2は、前面の窓孔3直下に着用者の顎を覆
う覆顎部2aを備えたフルフエイス型に形成され
る。この帽体2には、上記窓孔3を開閉すべく透
明のシール板4が昇降可能に軸支5される。
また覆顎部aの上縁には着用者Mの鼻を上方か
ら覆うノーズカバーNが、又同下縁には着用者M
の顎を下方から覆うチンカバーCがそれぞれ取付
けられる。
第3図及び第4図において、帽体2は、繊維強
化合成樹脂製のシエル6と、このシエル6に内張
りされた発泡スチロール製の衝撃吸収ライナ7と
を構成要素としており、衝撃吸収ライナ7の内面
には頬当てパツド15が重合して設けられる。
衝撃吸収ライナ7の下縁は、対応するシエル6
の下縁よりも下方に若干長く延出しており、その
延出部7eの外側面を覆う軟質合成樹脂製の環状
トリム部材8がシエル6の下端周縁にその全周に
亘り嵌合して接着される。そのトリム部材8の、
覆顎部2aに対応する部分は、衝撃吸収ライナ7
の前記延出部7eの外側面ばかりでなくその下端
面をも覆うように断面略弓形に形成されており、
従つて覆顎部2aにおいてはトリム部材8と衝撃
吸収ライナ7の前記延出部7eとの間に、一端が
帽体内方に開放され且つ他端が閉塞された断面略
L字状の挿入間隙Sが画成される。トリム部材8
の、前記挿入間隙Sに臨む内面の下縁には、上向
きの係止爪9が一体に形成されており、この係止
爪9を利用してチンカバーCが取付けられる。
チンカバーCは、第5図に示すように、着用者
の顎を下方から覆うように裁断された合成樹脂軟
質発泡体製の三日月状カバー本体10と、このカ
バー本体10の前縁主要部に縫着される合成樹脂
製の取付部材11と、カバー本体10の両端部に
縫着される同じく合成樹脂製で左右一対の補助取
付部材12とからなつており、カバー本体10に
は、その左右方向に伸縮性を付与するための複数
のひだが形成される。
取付部材11は、カバー本体10の円弧状前縁
に沿つて水平に延びる保形部11aと、この保形
部11aの前縁から斜め前方へ起立した立壁部1
1bとを備え、保形部11aがカバー本体10の
前縁下面に縫着されてカバー本体10の前縁部の
変形を防止する。この取付部材11の前面中央部
には下向きの係止爪13が一体に突設される。
また各補助取付部材12は、水平の保形部12
aと、この保形部12aの前縁から垂直に起立す
る脚部12bとを備え、保形部12aがカバー本
体10の端部上面に縫着されて、該端部の変形を
防止する。脚部12bの上端には帽体2の内方へ
突出した係止爪14が一体に形成される。
このチンカバーCを帽体2に取付けるに当つて
は、第3図及び第4図に示すように、帽体2の覆
顎部2aにおいて、取付部材11に立壁部11b
及び補助取付部材12の脚部12bをそれぞれト
リム部材8と衝撃吸収ライナ7との間の前記挿入
間隙Sに、該取付部材11の先端縁e(即ち立壁
部11bの上縁)が該挿入間隙Sの中間屈曲部を
越えるように深く挿入すれば、取付部材11の下
向き係止爪13がトリム部材8の上向き係止爪9
に弾力的に係合し、また補助取付部材12の係止
爪14が衝撃吸収ライナ7の壁面に食込むように
なる。こうしてチンカバーCは帽体2に取付けら
れる。そしてこの取付状態では、上記挿入間隙S
とそこに深く挿入された取付部材11との協働で
比較的長く且つ屈折した迷路が形成される上、そ
の迷路の途中には取付部材11が衝撃吸収ライナ
7の延出部7e前縁に密接することによつて狭窄
部を形成することができるから、該挿入間隙Sを
通して帽体2内に走行風が巻き込まれて風切り音
を発するのを効果的に防止することができる。
チンカバーCの取外しに際しては、カバー本体
10を下方へ強く引くことにより、係止爪9,1
3相互の係合を外し、また係止爪14を衝撃吸収
ライナ7から外すことができる。
こうしてチンカバーCを外した場合、トリム部
材8の係止爪9は衝撃吸収ライナ7により、また
その衝撃吸収ライナ延出部7eとシエル2下縁と
の間の段差状境界部はトリム部材8によりそれぞ
れ体裁よく覆われる。
而して、チンカバーCを取付けたヘルメツト1
を装着するには、普通の要領で帽体2を被ればよ
く、その際、チンカバーCは、そのカバー本体1
0のひだが着用者Mの頭によつて広げられるの
で、装着の邪魔にはならない。
装着後、チンカバーCは、覆顎部2aの下端か
ら水平に張出して着用者Mの顎を下方から覆うよ
うになるので、たとえば、自動二輪車の高速運転
中、走行風が覆顎部2aと着用者Mの顎との間に
巻込むことが上記チンカバーCによつて防止され
る。したがつて風の巻込みによる風切り音の発生
を防ぐことができる。
C 考案の効果 以上のように本考案によれば、覆顎部の衝撃吸
収ライナ下縁を同覆顎部のシエル下縁よりも下方
に延出させ、その延出部の外側面及び下端面を覆
う弾性トリム部材を覆顎部のシエル下縁に装着し
て、その弾性トリム部材と前記延出部との間に、
一端が帽体内方に開放され且つ他端が閉塞された
断面略L字状の挿入間隙を画成し、前記トリム部
材の、前記挿入間隙に臨む内面に第1係止爪を突
設し、チンカバーの前縁に付設された取付部材を
前記挿入間隙に、該部材の先端縁が該挿入間隙の
中間屈曲部を越えるように該挿入間隙に挿入する
と共に、該取付部材の外面に突設された第2係止
爪を前記第1係止爪に弾力的に係合したので、チ
ンカバーの取付けに当たり、その取付部材を衝撃
吸収ライナ延出部及びトリム部材間の上記挿入間
隙内に挿入するだけで、該延出部及び取付部材の
各係止爪を相互に弾力的に係合させることがで
き、これによりチンカバーを帽体に簡単に取付け
ることができる。そしてこの取付状態では、上記
挿入間隙とそこに深く挿入された取付部材との協
働で比較的長く且つ屈折した迷路が形成される
上、その迷路の途中には取付部材によつて狭窄部
を形成することができるから、該挿入間隙を通し
て帽体内に走行風が巻き込まれるのを防止するこ
とができ、従つてチンカバーの本来的機能により
走行風が着用者の顎と覆顎部との間に巻き込まれ
るのを防止し得ることとも相俟つて、それら走行
風の巻き込みに起因した風切り音の発生を効果的
に防止することができる。しかも上記挿入間隙を
通しての走行風の巻き込みを防止するために覆顎
部と取付部材との間にシール部材を特別に設ける
必要もないから、シエル下縁の縁取り用トリム部
材がチンカバーに対する係合取付手段に兼用され
る効果とも相俟つて、構造の簡素化に大いに寄与
することができる。
また帽体からチンカバーを取外した場合でも、
トリム部材の係止爪は衝撃吸収ライナにより覆わ
れ、且つその衝撃吸収ライナ延出部とシエル下縁
との間の段差状境界部はトリム部材により覆われ
るから、外観上の体裁が良好で商品性が高い。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
はチンカバーを取付けたヘルメツトの一部破断側
面図、第2図はその底面図、第3図及び第4図は
第2図の−線及び−線拡大断面図、第5
図はチンカバーの斜視図である。 C……チンカバー、S……挿入間隙、e……先
端縁、1……ヘルメツト、2……帽体、2a……
覆顎部、3……窓孔、6……シエル、7……衝撃
吸収ライナ、7a……延出部、8……トリム部
材、9……第1係止部材、11……取付部材、1
3……第2係止爪。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シエル6とこのシエル6に内張りされた衝撃吸
    収ライナ7とからなり、前面の窓孔3直下に覆顎
    部2aを備えた帽体2に、覆顎部2aの下縁から
    内方へ張出して着用者の顎を下方から覆うチンカ
    バーCを取付ける、ヘルメツトにおけるチンカバ
    ー取付構造であつて、覆顎部2aの衝撃吸収ライ
    ナ7下縁を同覆顎部2aのシエル6下縁よりも下
    方に延出させ、その延出部7eの外側面及び下端
    面を覆う弾性トリム部材8を覆顎部2aのシエル
    6下縁に装着して、その弾性トリム部材8と前記
    延出部7eとの間に、一端が帽体2内方に開放さ
    れ且つ他端が閉塞された断面略L字状の挿入間隙
    Sを画成し、前記トリム部材8の、前記挿入間隙
    Sに臨む内面に第1係止爪9を突設し、チンカバ
    ーCの前縁に付設された取付部材11を前記挿入
    間隙Sに、該部材11の先端縁eが該挿入間隙S
    の中間屈曲部を越えるように該挿入間隙Sに挿入
    すると共に、該取付部材11の外面に突設された
    第2係止爪13を前記第1係止爪9に弾力的に係
    合したことを特徴とする、ヘルメツトにおけるチ
    ンカバー取付構造。
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JPH02122028U (ja) 1990-10-04

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