JP3113752U - 重力と毛細管現象を利用した樹脂系接着剤注入器具 - Google Patents

重力と毛細管現象を利用した樹脂系接着剤注入器具 Download PDF

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Abstract

【課題】本考案は、コンクリート構造物等の内部に複雑に広がるひび割れに対し、重力と毛細管現象を利用して、液漏れや液だれをさせずに樹脂系接着剤を注入する、特殊技能を必要としない、安価な注入器具を提供する。
【解決手段】床面では、ボトル1の先端部に樹脂コーティングした可変性チューブ3をまっすぐに接続して、ひび割れ部位にドリルであけた穴に差し込む。ドリルで削孔しない場合は、台座2をひび割れ部位にシール材で貼り付け、その台座2の穴にボトル1の先端部を差し込む。そして、ボトル1の開口部から樹脂系接着剤を注入するだけで、重力と毛細管現象により樹脂系接着剤を充填可能とする。壁面では、ボトル1の先端部に接続した可変性チューブ3を曲げることにより、曲げた状態で形状維持できるチューブ3の性質を利用して、ひび割れ部位の注入口より高い位置にボトル1を設置することができ、床面同様、重力と毛細管現象を利用することが可能となる。
【選択図】図5

Description

本考案は、コンクリート構造物、タイル、モルタルのひび割れや、タイル、モルタル浮きの補修方法として、樹脂系接着剤を注入する注入器具に関するものである。
コンクリート構造物、タイル、モルタルのひび割れや、タイル、モルタル浮きの補修方法のひとつに、樹脂系接着剤を内部に注入する方法がある。
コンクリート構造物等に発生しているひび割れは、一般にコンクリート等の構造耐力、耐久性、水密性、気密性を低下させ、さらに外観を損なわせるなど種々の有害現象を引き起こす。このようなひび割れ発生によって、予測される機能の低下を防ぎ、コンクリート構造物等を「ひび割れが発生しなかった場合とほぼ同じ状態」にすることが、ひび割れ補修の目的である。
ひび割れは、コンクリート表面においても、コンクリート内部においても非常に複雑な形状を示す。鉄筋表面までひび割れが到達している場合には、ひび割れ幅の数百倍にも及ぶ剥離を鉄筋表面に生じさせる。また、腐食させる有害な物質、例えば炭酸ガス、酸素なども、ひび割れから鉄筋に容易に到達する。
これらのことから、ひび割れに樹脂系接着剤を注入することにより、鉄筋とコンクリートの剥離部分を付着させ、錆の発生、進行の防止措置を講じ、さらに腐食させる有害な物質の侵入を防止するものである。
これまでの樹脂系接着剤の注入方法は、機械式、自動低圧注入器等を使用するもので、何らかの人工的な圧力を加えて注入している。しかし、従来の人工的な圧力を加えて注入する方法では、注入器具を装着するシール材の接着部の弱部から、液漏れや、垂直面での液だれを起こし、補修部分の汚損原因となる。また、加える圧力の度合いにより、注入完成度が異なるため、注入器具の選択が難しいという欠点がある。さらに、従来の加圧式注入器具の樹脂系接着剤を入れる容器が大きいため、即効性の樹脂系接着剤が容器の中で固まってしまうという問題も生じる。
本考案が解決しようとする問題点は、樹脂系接着剤を注入する際にかける圧力をできるだけ低圧にして、注入器具の装着部から液漏れや液だれを起こさせずに樹脂系接着剤を注入する点である。
本考案は、自然の二つの力「重力」と「毛細管現象」を利用し、超低圧で樹脂系接着剤を注入することを可能にするものである。毛細管現象は、液体の凝集力より毛細管の壁に引き寄せられる力(付着力)の方が大きいために、液体が毛細管の壁に引き寄せられて、吸い上げられていく現象である。コンクリートの内部のひび割れは、毛細管と同じ働きをするので、樹脂系接着剤を自然に浸透させることが可能となる。注入する際にかかる圧力は、重力のみとする。
ひび割れ部位が水平面(床面)の個所では、ボトル1の先端部に樹脂コーティングした鋼製の可変性チューブ3の一端を差し込み、他端をひび割れ部位にドリルであけた穴に差し込み、樹脂系接着剤をボトル1に入れるだけで、かかる圧力が重力のみの超低圧となり、毛細管現象が効果的に働き、樹脂系接着剤を複雑なひび割れ部分に完全に充填させることができる。ドリルで穴をあけない場合は、台座2を床面に貼り付け、その穴にボトル1の先端部を差し込み、樹脂系接着剤を入れるだけでよい。
ひび割れ部位が垂直面(壁面)の個所では、可変性チューブ3の一端をボトル1の先端部に差し込み、他端を曲げて、ひび割れ部位にドリルであけた穴から挿入する。ドリルで穴をあけない場合は、台座2を壁面に貼り付け、台座2の穴に可変性チューブ3の他端を曲げて挿入する。この可変性チューブ3は、手で簡単に曲げることができ、曲げた状態で形状を維持できる機能を持つものである。この機能により、垂直面(壁面)でもボトル1をひび割れ部位の注入口より高い位置に、ほぼ垂直方向に設置することが可能となり、重力のみで樹脂系接着剤をひび割れ部分に充填させることができる。
本考案の注入器具は、樹脂系接着剤を注入する際に、注入圧力を重力のみにすることで、樹脂系接着剤の液漏れ、液だれを防止することができる。また、毛細管現象により、ひび割れの細部まで樹脂系接着剤を注入することが可能であり、施工精度が高い。さらに、ボトル1が従来の加圧式の容器に比べて小さくて済むので、即効性の樹脂系接着剤でも、容器内で固まらせずにひび割れ部分に浸透させることができる。その上、本考案の注入器具は、使用するにあたって特殊技能を必要としないうえに、従来の高価な注入器具に比べて安価なため、低価格で施工できる。
図2は、施工個所が水平面(床面)の場合で、ひび割れ部位にドリルで穴をあける場合の実施例である。ひび割れ部位にドリルでほぼ等間隔に穴をあける。ボトル1の先端部に可変性チューブ3の一端を差し込み、他端をドリルであけた穴に差し込む。削孔した穴と穴の間のひび割れは、シール材で表面を塞ぐ。ボトル1の開口部から樹脂系接着剤を入れる。
図3は、施工個所が水平面(床面)の場合で、ひび割れ部位にドリルで穴をあけない場合の実施例である。台座2の裏面にシール材を塗り、ひび割れ部位にほぼ等間隔で貼り付ける。その台座2の穴にボトル1の先端部を差し込む。台座間のひび割れは、シール材で表面を塞ぐ。ボトル1の開口部から樹脂系接着剤を入れる。
図4は、施工個所が垂直面(壁面)の場合で、ひび割れ部位にドリルで穴をあける場合の実施例である。ひび割れ部位にドリルでほぼ等間隔に穴あける。ボトル1の先端部に可変性チューブ3の一端を差し込み、他端を曲げて先端部分にシール材を塗る。シール材を塗った方の先端を削孔したそれぞれの穴に差し込む。削孔した穴と穴の間のひび割れは、シール材で表面を塞ぐ。ボトル1の開口部から樹脂系接着剤を入れる。
図5は、施工個所が垂直面(壁面)の場合で、ひび割れ部位にドリルで穴をあけない場合の実施例である。水平面(床面)同様に、裏面にシール材を塗った台座2をひび割れ部位に等間隔で貼り付ける。ボトル1の先端部に可変性チューブ3の一端を差し込み、他端を曲げて台座2の穴に差し込む。台座間のひび割れはシール材で表面を塞ぐ。ボトル1の開口部から樹脂系接着剤を入れる。
注入器具の斜視図である。 注入器具の実施例を示した正面図である。 注入器具の実施例を示した正面図である。 注入器具の実施例を示した側面図である。 注入器具の実施例を示した側面図である。
符号の説明
1 ボトル
2 台座
3 可変性チューブ

Claims (3)

  1. 先端が細くなった開口部のあるボトル1に、樹脂系接着剤を入れて、コンクリート構造物等のひび割れに樹脂系接着剤を注入する、注入器具。
  2. ひび割れ部位に、穴のあいた台座2を取り付け、その穴にボトル1を接続して、ひび割れ部位から樹脂系接着剤を注入する、注入器具。
  3. ボトル1の先端部に可変性チューブ3を取り付け、ひび割れ部位から樹脂系接着剤を注入する、注入器具。
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