JP3113484B2 - 電気コネクタ - Google Patents

電気コネクタ

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JP3113484B2
JP3113484B2 JP06038576A JP3857694A JP3113484B2 JP 3113484 B2 JP3113484 B2 JP 3113484B2 JP 06038576 A JP06038576 A JP 06038576A JP 3857694 A JP3857694 A JP 3857694A JP 3113484 B2 JP3113484 B2 JP 3113484B2
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佳司 武田
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Iriso Electronics Co Ltd
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Iriso Electronics Co Ltd
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  • Multi-Conductor Connections (AREA)
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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気コネクタに関し、
特にプリント基板同士の接続などに用いられる電気コネ
クタにおける雌側コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板同士の接続に用いられる雌
側電気コネクタについては、雌端子を収納しているハウ
ジング内にプリント基板への固定の際のハンダフラック
スなどが侵入することによる導通阻害の問題がある。こ
のようなハンダフラックスなどによる導通阻害を防止す
るための技術については、例えば実開昭50−1184
85号公報、実公昭56−11349号公報、実公平4
−6134号公報等に開示のものが知られている。
【0003】これらは何れも相手方コネクタの端子を挿
通させる挿通孔にシール体(肉薄部、安全カバー、薄
壁)を設けておき、このシール体によりハンダフラック
スなどのハウジング内への侵入を防止するようにし、相
手方コネクタの端子を挿通の際には、実開昭50−11
8485号公報及び実公昭56−11349号公報の各
技術では、相手方端子でシール体が破断するようにし、
実公平4−6134号公報の技術では、シール体を相手
方端子の挿通に応じて変形させるようにしている。
【0004】これら従来の技術は、ハンダフラックスな
どの侵入防止という意図はそれぞれそれなりに達成して
いるが、シール体を用いることに伴う問題点も少なくな
い。例えばシール体に付着しているハンダフラックスな
どは相手方端子の挿通の際にこの相手方端子に転着する
場合があるが、たまたまこのハンダフラックスが端子同
士の接触面に介在するような状態になると導通不良を招
くという問題がその一つである。
【0005】またシール体を破断させる実開昭50−1
18485号公報や実公昭56−11349号公報の技
術はもとより、シール体を変形させる実公平4−613
4号公報の技術の場合でも、シール体が千切れてその屑
がハウジング内に入り込む可能性があるが、この千切れ
た屑が端子同士の接触面に入り込むことで接触不良を招
きかねないという問題もある。
【0006】さらに従来のシール体式については、ハウ
ジングの成形加工が煩雑になるし、その金型が高価にな
るという点も無視できない問題である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
事情を背景になされたもので、シール体などを設けなく
ともハンダフラックスなどのハウジングへの侵入に起因
する導通阻害を有効に防止できるようにすることを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的のために
本発明では、接触突起が設けられた接触面を有する雌端
子を、一端に挿通孔を有するハウジング内に、このハウ
ジングの一側内壁にその接触面を臨ませる状態で設け、
挿通孔から挿通された雄端子をハウジングの上記一側内
壁と雌端子の接触面との間で雌端子の弾性変形力で挟持
するようになっている電気コネクタについて、ハウジン
グの内壁に段部を設け、この段部に雌端子の接触面にお
ける接触突起を少なくともその先端が挿通孔側から見て
隠れる状態に掛らせるようにしている。
【0009】
【作用】この電気コネクタでは雌端子の接触面における
接触突起が雄端子との電気的接触について主要な働きを
するが、この接触突起を、ハウジングの内壁に設けた段
部に掛からせることで、挿通孔を介して侵入するハンダ
フラックスなどから遮蔽・保護するようにしているの
で、たとえハンダフラックスなどのハウジング内への侵
入があっても、これが電気的接触について主要な働きを
する接触突起に付着するのを有効に防止でき、従ってハ
ンダフラックスなどのハウジングへの侵入に起因する導
通阻害を有効に防止できる。この結果、挿通孔にシール
体を設けることに起因する従来における上記したような
不具合要因を招くこともないし、またハウジングの成形
加工の煩雑化やその金型のコストアップを避けられる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。本実施
例による電気コネクタは、図3及び図4に示すように、
細長い直方体状に形成したハウジング1に複数の雌端子
2、2、……を保持させてなっている。各雌端子2は、
図1に示すように、U字状の曲折部を2か所与えること
で弾性変形可能に形成された接触部3とプリント基板な
どに固定するための固定部4を備えており、その接触部
3がハウジング1の内部を絶縁的に仕切って形成したセ
ル5に納められている。
【0011】また接触部3は、先端を尖らせた接触突起
6を左右一対で形成した接触面7を有しており(図
2)、この接触面7の接触突起6がセル5の内壁に形成
した段部8に掛かる状態とされている。なおこの例で
は、接触突起6が段部8にその先端部を直接載せる状態
としているが、必ずしもこのように直接載せる状態とす
る必要ようはなく、接触突起6が段部8から多少浮いた
状態としてもよい。要は段部8により接触突起6をセル
5の挿通孔9から隠せる状態とできれば足りる。
【0012】この電気コネクタと接続相手のコネクタと
の接続は、接続相手のコネクタの雄端子Pを挿通孔9か
ら挿通させその先端部で雌端子2をセル5の内壁から引
き離し、その反力によりセル5の内壁と雌端子2の接触
面7、特にそこの接触突起6の間で雄端子Pを弾性的に
挟持してなされるが、それまでは上述のように接触突起
6は段部8により挿通孔9側から隠された状態になって
おり、ハウジング内へ侵入するハンダフラックスなどか
ら保護された状態となっている。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による電気
コネクタは、雄端子との電気的接触について主要な働き
をする接触突起をハウジングの内壁に設けた段部で隠す
ようにしているので、たとえハンダフラックスなどのハ
ウジング内への侵入があっても、これが接触突起に付着
するのを有効に防止でき、ハンダフラックスなどのハウ
ジングへの侵入に起因する導通阻害を有効に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による電気コネクタの断面
図。
【図2】雌端子の部分斜視図。
【図3】本発明の一実施例による電気コネクタの側面
図。
【図4】図3中の矢示A4 方向から見た底面図。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 雌端子 6 接触突起 7 接触面 8 段部 9 挿通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 12/04 H01R 12/16 H01R 13/52 301 H01R 24/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接触突起が設けられた接触面を有する雌
    端子を、一端に挿通孔を有するハウジング内に、このハ
    ウジングの一側内壁に前記接触面を臨ませる状態で設
    け、前記挿通孔から挿通された接続相手コネクタの雄端
    子を、前記ハウジングの一側内壁と前記雌端子の接触面
    との間で該雌端子の弾性変形力により前記一側内壁へ押
    しつけるようにして挟持するようになっている電気コネ
    クタにおいて、 前記ハウジングの一側内壁における前記雌端子の接触面
    が臨む部位に、前記挿通孔側を高くした段部を設け、こ
    の段差により、前記接続相手コネクタの雄端子挿通前の
    状態で少なくとも前記雌端子の接触面に設けられた接触
    突起が前記挿通孔から見て隠れるように、前記雌端子の
    先端部分が前記段部に掛けられていることを特徴とする
    電気コネクタ。
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