JP3113180B2 - ボールバルブ用弁体および弁体の製造方法 - Google Patents

ボールバルブ用弁体および弁体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体回路中に設け
られて、流体の通過を許容する状態と阻止する状態とに
切り換えるために使用するボールバルブ用の弁体および
弁体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボールバルブの弁体は、作動液体が通過
する貫通孔を有する球状体であり、外周面の一箇所に弁
体旋回用のステム軸を嵌合するための凹部を形成してあ
る。この弁体を製造するには、一般的には、丸棒を切断
した素材から切削加工することにより球状体にするとと
もに貫通孔を開設したり、或は鋳造や鍛造により球形の
素材を製造し、この素材から切削して所定の球状体に加
工すると共に貫通孔を開設する。
【0003】また、近年は、成形時間を短縮するととも
に、軽量化によるコスト低減等を図るために、例えば、
特公平6−21670号公報に記載されているように、
パイプ材をプレス金型によって球状体に塑性加工する製
造方法が提案されている。この製造方法では、ステム軸
を嵌合するための凹部を形成し、この工程の後に、素材
の外周面を球面に成形するが、この後工程では凹部内に
スペース部材を挿入した状態でパイプ材を球形に成形し
なければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先の工
程で形成した凹部内にスペース部材を挿入した状態で球
形に成形するのでは、その都度、凹部内にスペース部材
が入る方向に素材の方向を正確に定めなければならない
ので、素材の位置決め作業が面倒であり、作業能率を高
めることが困難である。また、スペース部材を設けなく
てはならないのでプレス金型の構造が複雑になってしま
うし、素材の位置決めを誤ると、成形品の不良はまだし
も金型等を損傷してしまう欠点があった。
【0005】また、素材の位置決めを容易にするため
に、スペース部材を使用しないで球面に成形すると、凹
部が形成されている周囲側の変形抵抗と凹部が形成され
ていない反対側の変形抵抗との間で大きな差が生じるの
で、凹部が偏り変形したり、或は正確な球面に加工でき
ないので切削代を多く見込まざるを得ないなどの不都合
が生じる。
【0006】そこで、本発明は、凹部の偏り変形を防止
することができ、しかも素材の位置決め作業が不要なボ
ールバルブの弁体の製造方法および弁体を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたもので、請求項1に記載の製造方
法は、パイプ材を所定寸法に切断した素材管の外周面
に、2つのステム軸嵌合用凹部を、上記素材管の軸方向
中心線を中心にして対称となる位置にプレス金型により
形成する凹部形成工程と、内部の加工面を略球面とし、
両側に分割可能な球形用割型内に、ステム軸嵌合用凹部
を形成した素材管を、素材管の開口部を各球形用割型の
加工面に向けて装填し、両球形用割型による加圧力によ
って素材管を球状体に対称的に均等なる塑性変形をせし
める球状体成形工程と、を含むことを特徴とするボール
バルブ用弁体の製造方法である。
【0008】請求項2に記載の製造方法は、パイプ材を
所定寸法に切断した素材管の外周面に、2つのステム軸
嵌合用凹部を、上記素材管の軸方向中心線を中心にして
対称となる位置にプレス金型により形成する凹部形成工
程と、ステム軸嵌合用凹部を形成した素材管内にスリー
ブを挿入固定し、内部の加工面を略球面とし、両側に分
割可能な球形用割型内に、上記素材管を、素材管の開口
部を各球形用割型の加工面に向けて装填し、両球形用割
型による加圧力によって素材管をこの素材管を球形用割
型によって押圧して球状体に対称的に均等なる塑性変形
をせしめる球状体成形工程と、を含むことを特徴とする
ボールバルブ用弁体の製造方法である。
【0009】請求項3に記載のボールバルブ用弁体は、
パイプ材を所定寸法に切断した素材管の外周面に、2つ
のステム軸嵌合用凹部を、上記素材管の軸方向の中心線
を中心にして対称となる位置に形成し、且つ上記素材管
を球状体に成形し、前記ステム軸嵌合用凹部はプレス成
形によって形成された断面U字状をなし、その断面U字
形状における両側壁部は素材管の軸方向の中心線と実質
的に直交する方向に球状体表面に至るまで延設されてい
ることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の態様を図面
にもとづいて説明する。ボールバルブ1は、図1に示す
ように、図中左右に分割可能な鋳鉄製のケーシング2
a,2bと、該ケーシング2a,2bによって形成され
た弁室3内に回動可能に設けた略ボール状の弁体4と、
該弁体4を回動するステム軸5とが主要な部材であり、
弁室3と弁体4との間、およびステム軸5の周囲などに
は漏れを防止するためにシール6等を適宜配設してあ
る。
【0011】ケーシング2a,2bは、弁室3に通じる
流路7a,7bをそれぞれ有し、弁室3とは反対側に位
置する流路7a,7bの端部には配管接続用のフランジ
8a,8bを有する。
【0012】弁体4は、球形に成形した球殻管9の内部
にスリーブ10を嵌合することにより、ケーシング2
a,2bの流路に連通可能な貫通流路11を、弁体4の
回転中心軸RLに対して直交する方向に開設した球状体
であり、上記回転中心軸RLが通る球殻管9の外周球面
にステム軸嵌合用凹部12,12を二箇所形成してあ
る。このステム軸嵌合用凹部12は、ステム軸5の回転
力を伝達する部分なので、嵌合したステム軸5が空転し
ない形状と潰れない強度があれば、例えば半月断面の四
角溝などの本実施態様の様な有底穴、或は両底が開放し
た溝状の凹部に成形してもよい。また、このステム軸嵌
合用凹部12を形成する位置は、貫通流路11の軸方向
中心線SLを中心にして対称となる位置(図面の実施例
では上下)であって上記回転中心軸RL上に二箇所形成
してある。すなわち、弁体4は上下および左右対称に成
形されている。
【0013】なお、本発明における弁体4は、ステム軸
嵌合用凹部12を2つプレス成形し、ステム軸5側に位
置する一方にステム軸5の下端を嵌合して使用し、他方
のステム軸嵌合用凹部12は予備用として取り敢えずは
使用しないのである。しかし、仮にステム軸5の回動力
を受けてステム軸嵌合用凹部12が損傷した場合に、弁
体4を上下逆にして、予備用のステム軸嵌合用凹部12
に嵌合して使用することができる。もちろん機械加工仕
上げは片側の一つのみで使用する場合もある。
【0014】次に、上記した構成から成る弁体4を製造
する弁体4の製造方法について説明する。まず、準備工
程として、パイプ材を所定の寸法に切断し、この素材管
(球殻管9となる管)13の開口内縁にテーパー面14
を形成するとともに、テーパー面14の内側にスリーブ
10の係合段部となる溝15を形成する。なお、テーパ
ー面14および溝15を形成するには、切削加工により
加工する。
【0015】次に、上記した素材管13にステム軸嵌合
用凹部12を形成する(凹部形成工程)。この工程にお
いては、図3に示すように、上下2つに分割したプレス
金型16を使用する。このプレス金型16は、上型16
aと下型16bが閉じて当接した組み合せ状態で、各金
型16a,16bの中央にある貫通部に、素材管13の
外径より引込んだ位置からの出没可能な板状のパンチ1
7を備えている。
【0016】また、このプレス金型16は、貫通部の両
開口部に芯金型18a,18bを備えている。芯金型1
8a,18bは、開口部に対して進退可能であり、基元
部は開口部内に進入する太径部19a,19bを有し、
該太径部19a,19bと先端の小径部21aと21b
の中間に素材管13の内部に進入する中径部20a,2
0bを有し、太径部19aと19bの段部が素材管13
の端部を押圧して所定位置に位置決めする位置決め部と
して機能する部分であり、両中径部20a,20bは素
材管13の内径寸法維持機能部であり、小径部21a,
21b又は掘り込み溝部内に、パンチ17が嵌合するこ
とによってステム軸嵌合用凹部12を成形する雌型とし
て機能する部分である。
【0017】上記したプレス金型16a,16bにより
ステム軸嵌合用凹部12を形成する場合には、先ず、図
3に示すように、プレス金型16a,16bを開いて素
材管13を内部中央にセットする。なお、この場合、素
材管13は、適宜な支持具により支持する(図示せ
ず)。
【0018】上型16aと下型16bを閉じるととも
に、左右の芯金型18a,18bを素材管13の開口部
内に進入させると、図4に示すように、芯金型18a,
18bの位置決め部が素材管13を所定位置に位置を定
める。そして、この位置決めが終了してその後から進入
してくる上下のパンチ17が素材管13の外周面を強い
加圧力で押圧し、この押圧力により素材管13の一部
が、芯金型18a,18bの細径部21a,21b又は
掘り込み溝部内に絞り込まれる。なお、パンチ17が素
材管13の外周面を押圧する時点では上型16aと下型
16bが素材管13の外周面を、および芯金型18a,
18bの中径部20a,20bが内周部を十分に拘束し
ている。したがって、素材管13の軸方向中心線SLを
中心にして対称となる位置(図面では上下)にステム軸
嵌合用凹部12,12を形成することができる。
【0019】なお、本工程において形成するステム軸嵌
合用凹部12の寸法(板状パンチ17の厚み)は、この
段階では最終仕上げ寸法よりも僅かに大きく設定してお
くとよい。
【0020】凹部形成工程が終了したならば、図5に示
すように、素材管13内にスリーブ10を挿入し、この
状態で素材管13を球状体に形成する球状体成形工程を
行なう。
【0021】球状体成形工程で使用するプレス金型25
は、内部の加工面26を略球面とし、両側に分割できる
ように構成してあり、図面では左右の球形用割型25
a,25bに分割できるようにしてある。そして、この
プレス金型25を使用して球状体成形工程を行なう場合
には、ステム軸嵌合用凹部12を形成した素材管13
を、素材管13の開口部を各球形用割型25a,25b
の加工面26に向けて装填する。この場合、弁体4のス
テム軸嵌合用凹部12内にスペーサ等を嵌合する必要は
ないし、また、成形する形状は球形であるので方向を特
定する必要はない。金型25に対する素材管13の方向
を定める必要は一切なく、その都度、向きが全然異なっ
ても、加工精度に影響を与えることは全くない。したが
って、従来よりも安易に装填することができ、作業能率
を高めることや自動供給化等が可能である。
【0022】この状態で両球形用割型25a,25bを
相対的に近付けることにより素材管13を挟み付ける
と、図6に示すように、素材管13の開口縁が先ず金型
25a,25bの球面加工面26,26に押し付けら
れ、さらに加圧力を受けると、図6中の矢印Bで示す方
向に、素材管13の開口部近傍が球面に沿って次第に縮
径するとともに、図6中の矢印Aで示す方向に、素材管
13の中央部分が座屈により拡径する。この加圧状態に
おいて、素材管13の外周面に2つのステム軸嵌合用凹
部12,12を対称に形成してあるので、加圧力が両側
(図面では上側部分に作用する加圧力と下側部分に作用
する加圧力)でバランスして、全体としてほぼ均一な加
圧力が作用する。したがって、ステム軸嵌合用凹部12
が偏り変形することを防止することができるので、切削
加工代を最小に抑える事ができる。
【0023】素材管13の開口部近傍が次第に縮径する
と、素材管13の内周面に形成した溝15がスリーブ1
0の開口縁に覆い被さって抱き込むこととなり、これに
よりスリーブ10を固定することができる。また、テー
パー面14がスリーブ10の内周面とほぼ面一になる。
そして、素材管13を十分に加圧すると、素材管13の
中央部外周面が座屈張出しされ、金型の加工面の形状に
応じて球面に塑性変形され、素材管13は球殻管9とな
り、全体的には球状体になる。また、ステム軸嵌合用凹
部12は、プレス成形の肩部Rと共に内法も少し減少し
て所定の仕上げ寸法の最小加工代残しとになる。
【0024】この様な製造方法によって製造した弁体4
をケーシング2a,2bの内部に組み込む場合、弁体4
にはステム軸嵌合用凹部12が2箇所形成されているの
で、ステム軸5の下端をいずれの凹部内に嵌合してもよ
い。したがって、ボールバルブ1の組立作業において、
弁体4の方向を定め易く、作業時間の短縮化を図ること
ができる。
【0025】この様にして組み立てたボールバルブ1
は、図1に示すように、弁体4の貫通流路11がケーシ
ング2a,2bの流路7a,7bに連通した状態にする
と、液体の通過を許容する開状態となる。なお、本実施
態様では、弁体4の内部にスリーブ10を組み込んで貫
通流路11の内周面を滑らかにするとともに断面積を一
定に設定してあるので、貫通流路11内の流れに乱れが
少なく、殆ど層流となって流れる。そして、ケーシング
2a,2bから突出したステム軸5の上端に取り付けた
ハンドル27を回動操作すると、ステム軸5を介して弁
体4が回転中心線RLを中心にして回動し、弁体4の外
周面が流路を塞ぐ状態になるので、液体の流れを停止す
る閉状態に切り換えることができる。
【0026】急速に閉状態に切り換えると、ケーシング
2a,2b内の流路7a,7bばかりでなくボールバル
ブ1に接続している他の流路内を流れていた液体も急激
に停止するので、この液体の慣性による異常圧力(ウォ
ーターハンマー)が弁体4に作用するが、弁体4の外周
面に形成した2つのステム軸嵌合用凹部12の側壁部が
上記異常圧力の作用方向に対する補強リブとして機能す
る。したがって、弁体4が、鋳造や鍛造製のものに比較
して肉厚が薄くても、十分な強度を確保することができ
る。
【0027】上記した実施の態様では、弁体4を通過す
る液体が層流となるように、スリーブ10を組み込んで
貫通流路11の内周面を滑らかにするとともに断面積を
一定にしたが、本発明においてはスリーブ10を設けな
くても、弁体4として十分に機能するものである。そし
て、スリーブ10を組み込まない場合には、素材管13
の内周面に溝15を形成する必要がない。
【0028】また、本発明において使用するプレス金型
16,25は、上記した方向に分割、移動するものに限
定されるものではない。例えば、素材管13を球状体に
塑性変形する金型25は、上下方向に分割、移動するよ
うに構成してもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、素
材管の外周面に2つのステム軸嵌合用凹部を対称に形成
するので、球状体成形工程における加圧力(塑性変形抵
抗力)が素材管の両側でバランスする。したがって、素
材管が無理のない塑性加工流動の下で塑性変形すること
となり、ステム軸嵌合用凹部が偏り変形することを防止
することができる。
【0030】そして、ステム軸嵌合用凹部の偏り変形を
防止することができると、従来のスペース部材を設ける
必要が無くなるので、プレス金型の構造も簡単にするこ
とができる。また、素材管を金型内にセットする際の方
向も一切行なう必要が無くなるので、自動供給化等もし
易くなり作業能率を高めることができるし、素材管の位
置決め不良に起因するトラブル、例えば金型等の損傷や
破損、不良品の発生を著しく低減させることができる。
【0031】また、球状体成形工程における加圧力が素
材管の両側でバランスし易いと、加工精度を高めること
が容易であり、弁体の真球度を高めることができる。こ
のため、その後の仕上げ切削加工における切削量を少な
くすることができ、加工効率を高めることができるし、
切削量の減少により歩留りが向上して省資源・省エネお
よび製造原価の引き下げにも寄与できる。
【0032】さらにまた、弁体の外周面に2箇所形成し
たステム軸嵌合用凹部は、製造上の上記効果を奏するば
かりでなく、ステム軸嵌合用凹部を構成する側壁部が弁
体の補強材としても機能する効果を奏する。したがっ
て、ボールバルブを閉状態に切り換えた際の流動液体の
慣性による異常圧力が弁体の外周面に作用しても、ステ
ム軸嵌合用凹部を2つ対称に形成するという構造自体に
よって弁体の強度を高めることができるので、この荷重
を容易に受け止めることができる。したがって、素材管
の薄肉化を図ることもでき、製造コストの低減ばかりで
なく、製品の軽量化、即ち取扱い易さの改善にも寄与す
る。
【0033】そして、素材管内にスリーブを挿入して球
状体に塑性変形すると、素材管の開口部が縮径してスリ
ーブをかしめるので、溶接や特別な支持手段を使用して
スリーブを固定する必要が無くなり、製造工程の簡略化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ボールバルブの開状態における断面図である。
【図2】弁体の側面図である。
【図3】素材管をセットした状態での凹部形成工程用の
プレス金型の断面図である。
【図4】図3に示すプレス金型のステム軸嵌合用凹部形
成時における断面図である。
【図5】図4におけるA〜A線の断面図である。
【図6】素材管をセットした状態での球状体成形工程用
のプレス金型(球形用割型)の断面図である。
【図7】図5に示す球状体成形工程用のプレス金型(球
形用割型)の成形時における断面図である。
【符号の説明】
1 ボールバルブ 2 ケーシング 3 弁室 4 弁体 5 ステム軸 6 シール 7 ケーシングの流路 8 フランジ 9 球殻管 10 スリーブ 11 弁体の貫通流路 12 ステム軸嵌合用凹部 13 素材管 14 テーパー面 15 溝 16 凹部形成工程用のプレス金型 17 パンチ 18 芯金型 25 球状体成形工程用のプレス金型 26 加工面 27 ハンドル

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプ材を所定寸法に切断した素材管の
    外周面に、2つのステム軸嵌合用凹部を、上記素材管の
    軸方向中心線を中心にして対称となる位置にプレス金型
    により形成する凹部形成工程と、 内部の加工面を略球面とし、両側に分割可能な球形割型
    内に、ステム軸嵌合用凹部を形成した素材管を、素材管
    の開口部を各球形用割型の加工面に向けて装填し、両球
    形用割型による加圧力によって素材管を球状体に対称的
    に均等なる塑性変形をせしめる球状体成形工程と、を含
    むことを特徴とするボールバルブ用弁体の製造方法。
  2. 【請求項2】 パイプ材を所定寸法に切断した素材管の
    外周面に、2つのステム軸嵌合用凹部を、上記素材管の
    軸方向中心線を中心にして対称となる位置にプレス金型
    により形成する凹部形成工程と、 ステム軸嵌合用凹部を形成した素材管内にスリーブを挿
    入し、内部の加工面を略球面とし、両側に分割可能な球
    形用割型内に、上記素材管を、素材管の開口部を各球形
    用割型の加工面に向けて装填し、両球形用割型による加
    圧力によって素材管をこの素材管を球形用割型によって
    押圧して球状体に対称的に均等なる塑性変形をせしめる
    とともに素材管の開口部の縮径によりスリーブを同時に
    抱き込む球状体成形工程と、を含むことを特徴とするボ
    ールバルブ用弁体の製造方法。
  3. 【請求項3】 パイプ材を所定寸法に切断した素材管の
    外周面に、2つのステム軸嵌合用凹部を、上記素材管の
    軸方向の中心線を中心にして対称となる位置に形成し、
    且つ上記素材管を球状体に成形し、前記ステム軸嵌合用
    凹部はプレス成形によって形成された断面U字状をな
    し、その断面U字形状における両側壁部は素材管の軸方
    向の中心線と実質的に直交する方向に球状体表面に至る
    まで延設されていることを特徴とするボールバルブ用弁
    体。
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