JP3113045B2 - 故紙再生用脱墨剤 - Google Patents

故紙再生用脱墨剤

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JP3113045B2 JP5330692A JP5330692A JP3113045B2 JP 3113045 B2 JP3113045 B2 JP 3113045B2 JP 5330692 A JP5330692 A JP 5330692A JP 5330692 A JP5330692 A JP 5330692A JP 3113045 B2 JP3113045 B2 JP 3113045B2
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野巣生 加藤
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    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新聞、雑誌等の故紙再
生に用いられる脱墨剤に関し、詳しくは、新聞、雑誌等
をフローテーシヨン法にて脱墨処理するに際して、高白
色度で残存インキ数の少ない脱墨パルプを与える脱墨剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】故紙の再生とは、市中から回収された新
聞、雑誌等をパルプ繊維に離解し、カーボンやビヒクル
等の印刷インキ成分を除去して、抄紙原料としてのパル
プ繊維を回収することをいい、かかる故紙の再生は、古
くより行なわれている。特に、近年においては、資源の
不足やその価格の高騰を背景として、故紙資源の有効利
用が重要性を増しつつあり、他方、近年の印刷技術及び
印刷方式の多様化や、印刷インキ成分の変化等を背景と
して、一層有効な脱墨剤が要求されるに至つている。
【0003】このような故紙の再生における脱墨方法の
代表的な一つとして、従来よりフローテーシヨン法が知
られている。このフローテーシヨン法は、故紙を離解し
て得たパルプ繊維の水スラリーに脱墨剤を加え、パルプ
繊維からインキ成分を離脱凝集させ、次いで、水スラリ
ーに空気を吹き込んで泡を形成させ、この泡にインキ成
分を付着させて、泡と共にインキ成分を除去する方法で
あつて、このように、インキ成分が除去されたパルプ繊
維は、晒又は漂白処理されて、抄紙原料として供され
る。
【0004】このようなフローテーシヨン法において、
上記脱墨剤として、従来、種々の界面活性剤が用いられ
ているが、最も代表的には、ステアリン酸石ケン等の高
級脂肪酸石ケンが古くから知られている。この脱墨剤
は、インキの除去性能はよいが、装置へのインキ付着
や、発泡性が小さいために、凝集浮上したインキの除去
が不完全となり、インキが回収パルプ繊維に残存する等
の欠点を有している。更に、脂肪酸石ケンは、大量に用
いなければ、十分な脱墨効果を得ることができず、脱墨
費用が高い。
【0005】かかる問題を解決するために、近年、高級
脂肪酸石ケン以外に、例えば、アルキルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム、高級アルコール硫酸エステル、α−オ
レフインスルホネート、ジアルキルスルホサクシネート
等の陰イオン界面活性剤、高級アルコール、アルキルフ
エノール、その酸化エチレンや酸化プロピレン付加物等
の非イオン界面活性剤も脱墨剤として提案されている。
【0006】例えば、特開昭55−51981号公報に
は、高級アルコールのポリオキシエチレンオキシプロピ
レンエーテルを含有する脱墨剤が提案されており、ま
た、特開昭61−186592号公報には、高級脂肪酸
又はその塩と共に、高級アルコールのポリオキシエチレ
ンオキシプロピレンエーテルを含有する脱墨剤が提案さ
れている。特開昭63−165592号公報にも、上記
のような高級アルコールのポリオキシエチレンオキシプ
ロピレンエーテルを一成分として含有する脱墨剤が提案
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる脱墨剤は、脂肪
酸石ケンに比べて、種々の点で改善されているとはい
え、尚、フローテーシヨン処理における印刷インキの分
離除去性能が十分でなく、また、場合によつては、脂肪
酸石ケンに劣るものもある。本発明は、フローテーシヨ
ン処理における印刷インキの分離除去性能にすぐれ、従
つて、新聞、雑誌等をフローテーシヨン法にて脱墨処理
するに際して、高白色度で残存インキ数の少ない脱墨パ
ルプを与える脱墨剤を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による故紙再生用
脱墨剤は、一般式 (H)Cas-O(PO)x(AO)y(PO)z-H (式中、(H)Cas-Oはヒマシ油又はその硬化油の残基を示
し、POはオキシプロピレン基を示し、AOはオキシエ
チレン基、又はオキシプロピレン基及びオキシブチレン
基より選ばれる少なくとも1種のオキシアルキレン基と
オキシエチレン基との混合オキシアルキレン基を示し、
xは1〜20、yは1〜50、zは1〜50の数を示
す。)で表わされるヒマシ油又はその硬化油のポリオキ
シアルキレンエーテルを含むことを特徴とする。
【0009】特に、本発明によれば、上記一般式におい
て、xは3〜10、yは20〜40、zは15〜40の
範囲にあることが好ましい。本発明において脱墨剤とし
て用いる上記一般式で表わされるヒマシ油又はその硬化
油のポリオキシアルキレンエーテルは、構造的には、ヒ
マシ油又はその硬化油の残基に結合するオキシプロピレ
ン基を有すると共に、分子末端にもプロピレングリコー
ル残基を有する点に特徴を有する。ヒマシ油又はその硬
化油の残基とは、ヒマシ油又はその硬化油の有する水酸
基から水素を除いた残基をいう。即ち、ヒマシ油又はそ
の硬化油の残基に結合するオキシプロピレン基とは、ヒ
マシ油又はその硬化油の有する水酸基から水素を除いた
酸素原子に結合するオキシプロピレン基をいう。
【0010】ヒマシ油は不乾性油の一種であり、主成分
は、よく知られているように、水酸基を有するリシノー
ル酸のグリセリドであり、これがヒマシ油の約80%を
占める。前記したヒマシ油又はその硬化油の有する水酸
基とは、かかるグリセリドのリシノール酸成分の水酸基
から水素を除いた残基をいう。ヒマシ油の硬化油は、よ
く知られているように、ヒマシ油を水素添加したもので
ある。
【0011】更に、上記ヒマシ油又はその硬化油のポリ
オキシアルキレンエーテルにおいて、AOはオキシエチ
レン基、又はオキシプロピレン基及びオキシブチレン基
より選ばれる少なくとも1種のオキシアルキレン基とオ
キシエチレン基との混合オキシアルキレン基を示し、後
者の場合には、AOで表わされる基は、ブロツク共重合
体及びランダム共重合体のいずれの形であつてもよい。
【0012】また、本発明においては、上記ヒマシ油又
はその硬化油のポリオキシアルキレンエーテルの平均分
子量は、1000〜10000の範囲にあることが好ま
しく、特に、3000〜8000の範囲にあることが好
ましく、かかる化合物を用いるとき、特に、脱墨効果に
すぐれる。本発明による脱墨剤は、かかるヒマシ油又は
その硬化油のポリオキシアルキレンエーテルを含み、こ
れがフローテーシヨン処理において、インキの分散性と
凝集性とのバランスにすぐれるので、高白色度で残イン
キ数の少ない再生パルプを与えることができる。
【0013】更に、本発明において用いるヒマシ油又は
硬化油のポリオキシアルキレンエーテルは、常温におい
て液体であるので、故紙の解離に際して、水系にそのま
ま加えることができるから、脱墨処理におけるエネルギ
ー費用を大幅に低減することができる。 以上に説明し
たようなヒマシ油又はその硬化油のポリオキシアルキレ
ンエーテルは、常法に従つて製造することができ、ま
た、一部は、界面活性剤として既に知られている。
【0014】本発明による脱墨剤は、通常、アルカリに
よる故紙の離解工程に用いられる。その使用量は、原料
故紙に対して0.2〜1.0重量%の範囲で十分であるが、
しかし、これに限定されるものではない。本発明による
脱墨剤は、一液性である点に重要な利点を有するもので
あるが、しかし、必要に応じて、従来より知られている
脱墨剤、例えば、高級アルコール、高級アルコール硫酸
エステル、高級アルコール−酸化エチレン付加物の硫酸
エステル等、高級脂肪酸ポリオキシアルキレンエステ
ル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルフエノー
ル等、陰イオン界面活性剤や非イオン界面活性剤を併用
してもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明による故紙再生用脱墨剤は、前記
一般式で表わされるヒマシ油又はその硬化油のポリオキ
シアルキレンエーテルを含み、かかる故紙再生用脱墨剤
を用いて、フローテーシヨン法にて故紙を再生すること
によつて、白色度が高く、残存インキ数の少ない高品質
のパルプ繊維を得ることができる。しかも、本発明によ
る故紙再生用脱墨剤は、一液性であつて、ハンドリング
が簡単であるうえに、フローテーシヨン法による脱墨に
際して、エネルギー消費を低減できくので、故紙の再生
を効率的且つ経済的に行なうことができる。
【0016】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。新聞故紙(オフセツト/凸版比6/4)80重量%
と散らし20重量%を裁断し、パルプ解離機(JIS
P−8209)に仕込み、故紙重量に対して水酸化ナト
リウム1.5%、3号ケイ酸ナトリウム3.5%、過酸化水
素水1.0%及び表1に示す脱墨剤0.3%を加え、更に、
これに原料濃度が10重量%となるように温水を加え、
約55℃で20分間、解離処理を行なつた。このように
して得られたパルプスラリーを1%濃度に希釈し、30
℃で10分間、試験用フローテーター(極東振興(株)
製)を用いて処理した。
【0017】次いで、得られたパルプスラリーを標準型
シートマシン(JIS P−8209)を用いて、秤量
150g/平方メートルのシートを作製し、このシート
の白色度をJIS P−8123に従つて、ハンター白
色度計で測定した。また、脱インキ量は、画像解析装置
(100倍)にて残インキ個数を測定して評価した。結
果を表1に示す。尚、表中、(H)Cas-Oはヒマシ油又はそ
の硬化油の残基、EOはオキシエチレン基、POはオキシプ
ロピレン基を示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1に示す結果から明らかなように、本発
明の脱墨剤によれば、例えば、ヒマシ油又はその硬化油
の残基に結合するオキシエチレン基を有するヒマシ油又
はその硬化油のポリオキシアルキレンエーテルに比べ
て、白色度、残インキ個数いずれにもすぐれる再生パル
プを与えることができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (H)Cas-O(PO)x(AO)y(PO)z-H (式中、(H)Cas-Oはヒマシ油又はその硬化油の残基を示
    し、POはオキシプロピレン基を示し、AOはオキシエ
    チレン基、又はオキシプロピレン基及びオキシブチレン
    基より選ばれる少なくとも1種のオキシアルキレン基と
    オキシエチレン基との混合オキシアルキレン基を示し、
    xは1〜20、yは1〜50、zは1〜50の数を示
    す。)で表わされるヒマシ油又はその硬化油のポリオキ
    シアルキレンエーテルを含むことを特徴とする故紙再生
    用脱墨剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0587138U (ja) * 1992-04-30 1993-11-22 梶田建設株式会社 天井点検口及びその点検口用断熱箱

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0587138U (ja) * 1992-04-30 1993-11-22 梶田建設株式会社 天井点検口及びその点検口用断熱箱

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