JP3112914B2 - 抗菌、抗プラーク性口腔用組成物の抗プラーク効果の増強剤及びその増強剤を調製する方法 - Google Patents
抗菌、抗プラーク性口腔用組成物の抗プラーク効果の増強剤及びその増強剤を調製する方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、抗菌・抗プラーク性口腔組成物の抗プラー
ク効果の増強に有用なスチレンスルホン酸系ポリマーに
関する。
ク効果の増強に有用なスチレンスルホン酸系ポリマーに
関する。
(従来の技術) 歯プラーク(plaque、歯垢)は、歯上の硬い石灰化沈
着物の歯石に対して、歯上に生成する軟らかい沈着物で
ある。プラークは、歯石と異なり、歯表面上のどの部分
にも生成し、特に歯肉周辺に生成する。従って、見苦し
いことの他に、歯肉炎の発症に密接に関係する。
着物の歯石に対して、歯上に生成する軟らかい沈着物で
ある。プラークは、歯石と異なり、歯表面上のどの部分
にも生成し、特に歯肉周辺に生成する。従って、見苦し
いことの他に、歯肉炎の発症に密接に関係する。
従って、プラーク低下作用の知られている抗菌剤を口
腔組成物に含めることは極めて望ましいことである。こ
れまでカチオン性抗菌剤が頻繁に提案された。更には、
ヴィンソン(Vinson)等の米国特許第4,022,880号は、
抗歯石剤としての亜鉛イオン付与化合物をプラーク歯の
成長抑制に有効な抗菌剤に混合している。グアニドや四
級アンモニウム化合物のようなアニオン性物質並びにハ
ロゲン化サリチルアニリドやハロゲン化ヒドロキシジフ
ェニルエーテルのような非カチオン性化合物と共に広範
な抗菌剤が記載されている。非カチオン性の抗菌・抗プ
ラーク性を持ったハロゲン化ヒドロキシジフェニルエー
テルであるトリクロサン(triclosan)とクエン酸亜鉛
三水和物との組み合わせは、サクストン(Saxton)等の
ヨーロッパ特許公告第0161,899号にも記載されている。
腔組成物に含めることは極めて望ましいことである。こ
れまでカチオン性抗菌剤が頻繁に提案された。更には、
ヴィンソン(Vinson)等の米国特許第4,022,880号は、
抗歯石剤としての亜鉛イオン付与化合物をプラーク歯の
成長抑制に有効な抗菌剤に混合している。グアニドや四
級アンモニウム化合物のようなアニオン性物質並びにハ
ロゲン化サリチルアニリドやハロゲン化ヒドロキシジフ
ェニルエーテルのような非カチオン性化合物と共に広範
な抗菌剤が記載されている。非カチオン性の抗菌・抗プ
ラーク性を持ったハロゲン化ヒドロキシジフェニルエー
テルであるトリクロサン(triclosan)とクエン酸亜鉛
三水和物との組み合わせは、サクストン(Saxton)等の
ヨーロッパ特許公告第0161,899号にも記載されている。
クロロヘキシジン、塩化ベンズトニウム及び塩化セチ
ルピリジニウム等のカチオン性抗菌剤は、抗菌・抗プラ
ーク剤として最大の研究テーマであった。しかしなが
ら、上記のものはアニオン性剤と併用すると一般に有効
でなく、他方の非イオン性抗菌剤は口腔組成物内のアニ
オン性成分と適合する。
ルピリジニウム等のカチオン性抗菌剤は、抗菌・抗プラ
ーク剤として最大の研究テーマであった。しかしなが
ら、上記のものはアニオン性剤と併用すると一般に有効
でなく、他方の非イオン性抗菌剤は口腔組成物内のアニ
オン性成分と適合する。
しかしながら、代表的な口腔組成物は多数成分の混合
物であり、湿潤剤等の代表的中性剤ですら斯かる組成物
の性能に影響を与える。
物であり、湿潤剤等の代表的中性剤ですら斯かる組成物
の性能に影響を与える。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の一利点は、実質的に水不溶性の非イオン性抗
菌剤及び前記抗菌剤の口腔表面への配送及び口腔表面上
での保持性を高める新規スチレンホスホン酸素ポリマー
を含む抗菌性増強剤を含有する口腔組成物を提供するこ
とである。
菌剤及び前記抗菌剤の口腔表面への配送及び口腔表面上
での保持性を高める新規スチレンホスホン酸素ポリマー
を含む抗菌性増強剤を含有する口腔組成物を提供するこ
とである。
本発明の一利点は、前記の抗菌性増強剤が歯上及び口
腔軟組織上への抗菌剤の配送及び保持性を高めることで
ある。
腔軟組織上への抗菌剤の配送及び保持性を高めることで
ある。
本発明の更なる利点は、抗プラーク性口腔組成物が歯
肉炎の発症を低下させるのに有効なことである。
肉炎の発症を低下させるのに有効なことである。
本発明の別なる利点は、以下の明細書を考慮すると明
らかになるであろう。
らかになるであろう。
(課題を解決するための手段) 本発明は、ベータ−スチレンホスホン酸ポリマー、ア
ルファ−スチレンホスホン酸ポリマー及び何れかのスチ
レンホスホン酸とその他のエチレン性不飽和の重合可能
なモノマー一種以上とのコポリマーからなる群から選択
されるポリマーに関する。
ルファ−スチレンホスホン酸ポリマー及び何れかのスチ
レンホスホン酸とその他のエチレン性不飽和の重合可能
なモノマー一種以上とのコポリマーからなる群から選択
されるポリマーに関する。
これらのポリマーは、ハロゲン化ジフェニルエーテ
ル、2′,4,4′−トリクロロ−2−ヒドロキシ−ジフェ
ニルエーテル(トリクロサン、Triclosan)又は2,2′−
ジヒドロキシ−5,5′−ジブロモ−ジフエニルエーテル
並びにハロゲン化サリチルアニリド、安息香酸エステ
ル、ハロゲン化カルバニリド(carbanilido)及びハロ
ゲン化フェノール化合物等の実質的に水に不溶の抗菌・
抗プラーク剤を、例えば0.01−5重量%量含有する口腔
組成物の抗プラーク効果の増強に有用である。
ル、2′,4,4′−トリクロロ−2−ヒドロキシ−ジフェ
ニルエーテル(トリクロサン、Triclosan)又は2,2′−
ジヒドロキシ−5,5′−ジブロモ−ジフエニルエーテル
並びにハロゲン化サリチルアニリド、安息香酸エステ
ル、ハロゲン化カルバニリド(carbanilido)及びハロ
ゲン化フェノール化合物等の実質的に水に不溶の抗菌・
抗プラーク剤を、例えば0.01−5重量%量含有する口腔
組成物の抗プラーク効果の増強に有用である。
前記抗菌剤の口腔表面への配送(delivery)及び口腔
表面上での保持性(retention)を高める抗菌増強剤(A
EA;antibacterial−enhancing agent)は、口腔組成物
中約0.05乃至約4重量%、好ましくは約0.1乃至約3重
量%、更に好ましくは約0.5乃至約2.5重量%の範囲内
で、斯かる増強効果の達成に有効な量で使用される。
表面上での保持性(retention)を高める抗菌増強剤(A
EA;antibacterial−enhancing agent)は、口腔組成物
中約0.05乃至約4重量%、好ましくは約0.1乃至約3重
量%、更に好ましくは約0.5乃至約2.5重量%の範囲内
で、斯かる増強効果の達成に有効な量で使用される。
このAEAは簡単な化合物であり、好ましくは重合性の
モノマーであり、更に好ましくはポリマーである。この
ポリマーなる語は全く一般的な表現であって、例えば、
オリゴマー、ホモポリマー、二種以上のモノマーのコポ
リマー、イオノマー、ブロックコポリマー、クリラフト
コポリマー、架橋されたポリマー及びコポリマー等を包
含する、AEAは天然物であっても合成物であってもよ
く、水不溶性あっても水溶性であってもよいが、水(唾
液)溶性又は水膨潤性(水和可能、ヒドロゲル形成性)
であることが望ましい。AEAの(重量)平均分子量は約1
00乃至やく1,000,000であり、約1,000乃至約1,000,000
が好ましく、約2,000又は2,500乃至約250,000又は500.0
00であると更に好ましい。
モノマーであり、更に好ましくはポリマーである。この
ポリマーなる語は全く一般的な表現であって、例えば、
オリゴマー、ホモポリマー、二種以上のモノマーのコポ
リマー、イオノマー、ブロックコポリマー、クリラフト
コポリマー、架橋されたポリマー及びコポリマー等を包
含する、AEAは天然物であっても合成物であってもよ
く、水不溶性あっても水溶性であってもよいが、水(唾
液)溶性又は水膨潤性(水和可能、ヒドロゲル形成性)
であることが望ましい。AEAの(重量)平均分子量は約1
00乃至やく1,000,000であり、約1,000乃至約1,000,000
が好ましく、約2,000又は2,500乃至約250,000又は500.0
00であると更に好ましい。
AEAは通常、好ましくはスルホン酸、ホスホン酸特に
ホスホン酸又はカルボン酸のような酸、或いはその塩た
とえばアルカリ金属塩又はアンモニウム塩の一種以上
と、保持性増強有機基の一種以上とを含有し、配送増強
基及び保持性増強基共に複数であることが好ましく、後
者すなわち保持性増強基は、化学式−(X)n−R(但
し式中、XはO,N,SO2,P,PO又はSi等であり、Rは疎水性
のアルキル、アルケニル、アシル、アリール、アルカリ
ール、アラールキル、複素環基又はその不活性基置換誘
導体であり、かつ、nは0又は1以上である)を有する
ものが好ましい。前記の「不活性基置換誘導体」は、一
般に非親水性であって、口腔表面への抗菌剤の配送及び
口腔表面上での抗菌剤の保持を増強するAEAの所望作用
を著るしく妨害しないR上の置換基、たとえばCl、Br、
I等のハロゲン及びカルボニル等を包含するものであ
る。斯かる保持性増強剤の例を以下に表記する 本発明で使用する配送増強基(delivery−enhancing
group)なる語は(抗菌剤を担持する)AEAを口腔(例え
ば歯や歯肉)表面に直接染着的(subtantively)、接着
的、粘着的に付着又はその他の仕方で結合し、それより
抗菌剤を口腔表面に「配送」するものを示す。この保持
性増強有機基は、一般に疎水性であって、抗菌剤をAEA
に付着又はその他の方法で結合し、これによりAEAに対
する抗菌剤の保持を促進して、間接的に口腔表面上での
抗菌剤の保持を促進する。AEAによる抗菌剤の物理的捕
捉により抗菌剤が付着する場合もある。特にAEAが架橋
ポリマーであって、その固有の構造が斯かる捕捉部位を
多数提供する場合がそうである。架橋ポリマー中に高分
子量の更に疎水性の架橋部分が存在する、この架橋され
たAEAポリマーへの、或いはそれによる抗菌剤の物理的
捕捉が尚更に促進される。
ホスホン酸又はカルボン酸のような酸、或いはその塩た
とえばアルカリ金属塩又はアンモニウム塩の一種以上
と、保持性増強有機基の一種以上とを含有し、配送増強
基及び保持性増強基共に複数であることが好ましく、後
者すなわち保持性増強基は、化学式−(X)n−R(但
し式中、XはO,N,SO2,P,PO又はSi等であり、Rは疎水性
のアルキル、アルケニル、アシル、アリール、アルカリ
ール、アラールキル、複素環基又はその不活性基置換誘
導体であり、かつ、nは0又は1以上である)を有する
ものが好ましい。前記の「不活性基置換誘導体」は、一
般に非親水性であって、口腔表面への抗菌剤の配送及び
口腔表面上での抗菌剤の保持を増強するAEAの所望作用
を著るしく妨害しないR上の置換基、たとえばCl、Br、
I等のハロゲン及びカルボニル等を包含するものであ
る。斯かる保持性増強剤の例を以下に表記する 本発明で使用する配送増強基(delivery−enhancing
group)なる語は(抗菌剤を担持する)AEAを口腔(例え
ば歯や歯肉)表面に直接染着的(subtantively)、接着
的、粘着的に付着又はその他の仕方で結合し、それより
抗菌剤を口腔表面に「配送」するものを示す。この保持
性増強有機基は、一般に疎水性であって、抗菌剤をAEA
に付着又はその他の方法で結合し、これによりAEAに対
する抗菌剤の保持を促進して、間接的に口腔表面上での
抗菌剤の保持を促進する。AEAによる抗菌剤の物理的捕
捉により抗菌剤が付着する場合もある。特にAEAが架橋
ポリマーであって、その固有の構造が斯かる捕捉部位を
多数提供する場合がそうである。架橋ポリマー中に高分
子量の更に疎水性の架橋部分が存在する、この架橋され
たAEAポリマーへの、或いはそれによる抗菌剤の物理的
捕捉が尚更に促進される。
AEAは、鎖中に好ましくは一以上の炭素原子と、該鎖
中の原子好ましくは炭素に双生的(geminally)、隣接
的(vicinally)又は好ましさは劣るが、その他の仕方
で結合した好ましくは一以上の直接若しくは間接的に吊
り下がった一価の配送増強基及び一以上の直接若しくは
間接的に吊り下った一価の保持性増強基を各々含有する
繰り返し単位を有する鎖、すなわち骨格を包含するアニ
オン性ポリマーである。好適さには劣るが、このポリマ
ーは、炭素原子に代わる若しくはそれに加えるポリマー
鎖中結合基として、或いは架橋部分として配送増強基及
び/又は保持性増強基及び/又はその他の二価の原子又
は基を含有してもよい。
中の原子好ましくは炭素に双生的(geminally)、隣接
的(vicinally)又は好ましさは劣るが、その他の仕方
で結合した好ましくは一以上の直接若しくは間接的に吊
り下がった一価の配送増強基及び一以上の直接若しくは
間接的に吊り下った一価の保持性増強基を各々含有する
繰り返し単位を有する鎖、すなわち骨格を包含するアニ
オン性ポリマーである。好適さには劣るが、このポリマ
ーは、炭素原子に代わる若しくはそれに加えるポリマー
鎖中結合基として、或いは架橋部分として配送増強基及
び/又は保持性増強基及び/又はその他の二価の原子又
は基を含有してもよい。
配送増強基及び保持性増強基を共には含有しない本願
開示のAEA例は、斯かる基を共に含有、好ましくは各基
を複数含有する好適AEAにするため常法にて化学変性で
きること、好ましくはそうするべきであることが理解さ
れよう。好適なポリマーAEAの場合、抗菌剤の口腔表面
への直接染着及び配送を最大にするには、配送増強酸基
を含有するポリマー鎖すなわちポリマー骨格内の繰り返
し単位が、ポリマー重量の約10%以上、好ましくは約50
%以上、更に好ましくは約80%以上95乃至100%までを
占めることが望ましい。
開示のAEA例は、斯かる基を共に含有、好ましくは各基
を複数含有する好適AEAにするため常法にて化学変性で
きること、好ましくはそうするべきであることが理解さ
れよう。好適なポリマーAEAの場合、抗菌剤の口腔表面
への直接染着及び配送を最大にするには、配送増強酸基
を含有するポリマー鎖すなわちポリマー骨格内の繰り返
し単位が、ポリマー重量の約10%以上、好ましくは約50
%以上、更に好ましくは約80%以上95乃至100%までを
占めることが望ましい。
本発明の一好適実施態様では、AEAは一以上の配送増
強ホスホン酸基がポリマー鎖中の一以上の炭素原子に結
合する繰り返し単位を有するポリマーを含有する。斯か
るAEAの一例は、次式の単位を含有するポリ(ビニルホ
スホン酸)である。
強ホスホン酸基がポリマー鎖中の一以上の炭素原子に結
合する繰り返し単位を有するポリマーを含有する。斯か
るAEAの一例は、次式の単位を含有するポリ(ビニルホ
スホン酸)である。
しかしながら、該単位は保持性増強基を含有していな
い。
い。
保持性増強型の基は、次式のポリ(1−ホスホノプロ
ペン)単位には存在する。
ペン)単位には存在する。
本発明で使用する一好適ホスホン酸含有AEAは、次式
の単位を含有するポリ(ベータ−スチレンホスホン酸) (上式中、Phはフェニルであり、配送増強ホスホン酸基
と保持性増強フェニル基は、鎖中の燐酸炭素原子上に結
合されている。)、又は式IIIの単位が上式の単位に関
して交互若しくはランダムな関係にあるベータ−スチレ
ンホスホン酸とビニル塩化ホスホニルとのコポリマー、
又は次式の単位を含有するポリ(アルファ−スチレンホ
スホン酸)である。
の単位を含有するポリ(ベータ−スチレンホスホン酸) (上式中、Phはフェニルであり、配送増強ホスホン酸基
と保持性増強フェニル基は、鎖中の燐酸炭素原子上に結
合されている。)、又は式IIIの単位が上式の単位に関
して交互若しくはランダムな関係にあるベータ−スチレ
ンホスホン酸とビニル塩化ホスホニルとのコポリマー、
又は次式の単位を含有するポリ(アルファ−スチレンホ
スホン酸)である。
上記ポリマー中の配送増強基と保持性増強基は、鎖に
双生的に結合している。
双生的に結合している。
これらのスチレンホスホン酸ポリマー及びその他の不
活性なエチレン性不飽和モノマーとのコポリマーは、一
般に約2,000乃至約30,000、好ましくは約2,500乃至約1
0,000範囲内の分子量を有する。斯かる「不活性」モノ
マーは、本発明でAEAとして使用するコポリマーが目的
とする機能を著しく妨害するすることはない。
活性なエチレン性不飽和モノマーとのコポリマーは、一
般に約2,000乃至約30,000、好ましくは約2,500乃至約1
0,000範囲内の分子量を有する。斯かる「不活性」モノ
マーは、本発明でAEAとして使用するコポリマーが目的
とする機能を著しく妨害するすることはない。
その他のホスホン酸含有ポリマーは、例えば、次式の
単位を有するホスホン化エチレンを包含する。
単位を有するホスホン化エチレンを包含する。
V(CH2)14CHPO3 n (上式中、nは整数であって、例えばポリマー分子量を
約3,000とする値を有する);及び 次式の単位を有するポリ(ブテン−4,4−ジスルホン
酸)ナトリウム 次式の単位を有するポリ(アリルビス(ホスホノエチ
ルアミン)である。
約3,000とする値を有する);及び 次式の単位を有するポリ(ブテン−4,4−ジスルホン
酸)ナトリウム 次式の単位を有するポリ(アリルビス(ホスホノエチ
ルアミン)である。
その他のホスホン化ポリマー、例えばポリ(アリルホ
スホノアセテート)、ホスホン化ポリメタクリレート等
及びEP公告第032123に開示された双生ジホスホネートポ
リマーも、勿論前記の保持性増強有機基を含有又は含有
するよう変性されているならば、AEAとして本発明に使
用できる。
スホノアセテート)、ホスホン化ポリメタクリレート等
及びEP公告第032123に開示された双生ジホスホネートポ
リマーも、勿論前記の保持性増強有機基を含有又は含有
するよう変性されているならば、AEAとして本発明に使
用できる。
この新規なアルファ−及びベータ−スチレンスルホン
酸ポリマーと他のエチレン性不飽和モノマーとのコポリ
マーは、一般にモノマー又はモノマー混合物を好ましく
は窒素下、有効量たとえば約2.5−5%(モノマーの重
量基準)のラジカル開始剤、例えばABIN、過酸化ベンゾ
イル、t−ブチルヒドロパーオキシド、過硫酸塩等の存
在下、モノマーのみ又はアセトニトリル、塩化メチレン
若しくは1,2−ジクロロメタン等不活性溶剤中の溶液と
して;昇温たとえば約125℃までの温度又は溶剤環流温
度に約8乃至200時間加熱することにより調整される。
不活性溶剤を除去したあとの粗ポリマー生成物は水と混
合され、この水性混合物のpHは例えば水酸化ナトリウム
水溶液で約8−11に調製される。固形不純物を濾過した
あと、濾液を水に対して透析し(例えば3500ダルトンで
カット)、精製ポリマーを凍結乾燥等により残留(rete
ntate)溶液から単離する。
酸ポリマーと他のエチレン性不飽和モノマーとのコポリ
マーは、一般にモノマー又はモノマー混合物を好ましく
は窒素下、有効量たとえば約2.5−5%(モノマーの重
量基準)のラジカル開始剤、例えばABIN、過酸化ベンゾ
イル、t−ブチルヒドロパーオキシド、過硫酸塩等の存
在下、モノマーのみ又はアセトニトリル、塩化メチレン
若しくは1,2−ジクロロメタン等不活性溶剤中の溶液と
して;昇温たとえば約125℃までの温度又は溶剤環流温
度に約8乃至200時間加熱することにより調整される。
不活性溶剤を除去したあとの粗ポリマー生成物は水と混
合され、この水性混合物のpHは例えば水酸化ナトリウム
水溶液で約8−11に調製される。固形不純物を濾過した
あと、濾液を水に対して透析し(例えば3500ダルトンで
カット)、精製ポリマーを凍結乾燥等により残留(rete
ntate)溶液から単離する。
別の好適実施態様では、AEAは合成のアニオン性ポリ
マーポリカルボキシレートを含有する。
マーポリカルボキシレートを含有する。
合成アニオン性ポリマーポリカルボキシレートは、本
発明ではポリホスフェート抗歯石剤と共作用させるため
に使用しないが、ガファー(Gaffar)等の米国特許第4,
627,977号に開示されているように、分子量約1,000乃至
1,000,000好ましくは約30,000乃至500,000のものが、線
状分子脱水ポリホスフェート塩の抗歯石効果を最適にす
る際のアルカリ性ホスファターゼ酵素の禁止剤として使
用されてきた。実際、英国特許公告第22 00551号に記載
されているように、このポリマーポリカルボキシレート
は、線状分子脱水ポリホスフェート塩(linear molecul
arly dehydrated polyphosphate salts)及び非カチオ
ン性抗菌剤を含有する口腔組成物の任意選択成分として
開示されている。本発明との関連では、斯かるポリカル
ボキシレートは保持性増強基を含有又は含有するよう変
形された際に、ポリマーカルボキシレートが共作用する
ような他の成分(すなわち、分子脱水ポリホスフェー
ト)が存在しなくても;例えばポリマーポリカルボキシ
レートが共作用するような成分が特に非カチオン性抗菌
剤であると、該非カチオン性抗菌・抗プラーク剤を歯の
表面に配送して保持するのに著しく有効であることが更
に認められる。
発明ではポリホスフェート抗歯石剤と共作用させるため
に使用しないが、ガファー(Gaffar)等の米国特許第4,
627,977号に開示されているように、分子量約1,000乃至
1,000,000好ましくは約30,000乃至500,000のものが、線
状分子脱水ポリホスフェート塩の抗歯石効果を最適にす
る際のアルカリ性ホスファターゼ酵素の禁止剤として使
用されてきた。実際、英国特許公告第22 00551号に記載
されているように、このポリマーポリカルボキシレート
は、線状分子脱水ポリホスフェート塩(linear molecul
arly dehydrated polyphosphate salts)及び非カチオ
ン性抗菌剤を含有する口腔組成物の任意選択成分として
開示されている。本発明との関連では、斯かるポリカル
ボキシレートは保持性増強基を含有又は含有するよう変
形された際に、ポリマーカルボキシレートが共作用する
ような他の成分(すなわち、分子脱水ポリホスフェー
ト)が存在しなくても;例えばポリマーポリカルボキシ
レートが共作用するような成分が特に非カチオン性抗菌
剤であると、該非カチオン性抗菌・抗プラーク剤を歯の
表面に配送して保持するのに著しく有効であることが更
に認められる。
合成アニオン性ポリマーポリカルボキシレートとその
各種カチオン性殺菌剤、亜鉛及びマグネシウムとの錯体
は、例えばシェドロフスキー(Shedlovsky)の米国特許
第3,429,963号;ガファー(Gaffar)の米国特許第4,15
2,420号;ディヒター(Dichter)等の米国特許第3,956,
480号;ガファーの米国特許第4,138,477号;及びガファ
ー等の米国特許第4,183,914号に、それ自身抗歯石剤と
して開示されている。上記諸特許に開示された合成アニ
オン性ポリマーポリカルボキシレートは、前記の保持性
増強基を含有又は含有するよう変性された際に、本発明
の組成物及び方法に於いてAEAとして作用するものであ
り、その開示の関連部分を引用する。
各種カチオン性殺菌剤、亜鉛及びマグネシウムとの錯体
は、例えばシェドロフスキー(Shedlovsky)の米国特許
第3,429,963号;ガファー(Gaffar)の米国特許第4,15
2,420号;ディヒター(Dichter)等の米国特許第3,956,
480号;ガファーの米国特許第4,138,477号;及びガファ
ー等の米国特許第4,183,914号に、それ自身抗歯石剤と
して開示されている。上記諸特許に開示された合成アニ
オン性ポリマーポリカルボキシレートは、前記の保持性
増強基を含有又は含有するよう変性された際に、本発明
の組成物及び方法に於いてAEAとして作用するものであ
り、その開示の関連部分を引用する。
これらの合成アニオン性ポリマーカルボキシレート
は、その遊離酸の形態又は好ましくは部分中和された形
態、又は更に好ましくは完全中和された水溶性乃至水膨
潤性(水和可能、ゲル形成性)のアルカリ金属(例えば
カリウム及び好ましくはナトリウム)又はアンモニウム
塩の形態で頻々使用される。無水マレイン酸又はマレイ
ン酸と他の重合可能なエチレン性不飽和モノマーとの1:
4乃至4:1コポリマーが好適であり、分子量30,000乃至約
1,000,000のメチルビニルエーテル/無水マレイン酸が
好ましく、分子量約30,000乃至約500,000のそれが更に
好ましい。これらのコポリマーは、例えばGAF社のガン
トレッツ(Gantrez)AN139(分子量500,000)、AN119
(分子量250,000)及びS−97医薬グレード(分子量70,
000)として入手可能であり、S−97が好適である。
は、その遊離酸の形態又は好ましくは部分中和された形
態、又は更に好ましくは完全中和された水溶性乃至水膨
潤性(水和可能、ゲル形成性)のアルカリ金属(例えば
カリウム及び好ましくはナトリウム)又はアンモニウム
塩の形態で頻々使用される。無水マレイン酸又はマレイ
ン酸と他の重合可能なエチレン性不飽和モノマーとの1:
4乃至4:1コポリマーが好適であり、分子量30,000乃至約
1,000,000のメチルビニルエーテル/無水マレイン酸が
好ましく、分子量約30,000乃至約500,000のそれが更に
好ましい。これらのコポリマーは、例えばGAF社のガン
トレッツ(Gantrez)AN139(分子量500,000)、AN119
(分子量250,000)及びS−97医薬グレード(分子量70,
000)として入手可能であり、S−97が好適である。
保持性増強基を含有又は含有するよう変性されたその
他のAEA作用を有するポリマーポリカルボキシレート
は、前に引用した米国特許第3,956,480号に開示された
もの、例えば無水マレイン酸とアクリル酸エチル、メタ
クリル酸ヒドロキシエチル、N−ビニル−2−ピロリド
ン又はエチレンとの1:1コポリマー(エチレンとのコポ
リマーは例えばモンサント(Monsanto)EMA No.1103分
子量10,000及びEMAグレード61として入手可能)及びア
クリル酸とメタクリル酸メチル若しくはメタクリル酸ヒ
ドロキシエチル、アクリル酸メチル若しくはアクリル酸
エチル、イソブチル、イソブチルビニルエーテル又はN
−ビニル−2−ピロリドンとの1:1コポリマーを包含す
る。
他のAEA作用を有するポリマーポリカルボキシレート
は、前に引用した米国特許第3,956,480号に開示された
もの、例えば無水マレイン酸とアクリル酸エチル、メタ
クリル酸ヒドロキシエチル、N−ビニル−2−ピロリド
ン又はエチレンとの1:1コポリマー(エチレンとのコポ
リマーは例えばモンサント(Monsanto)EMA No.1103分
子量10,000及びEMAグレード61として入手可能)及びア
クリル酸とメタクリル酸メチル若しくはメタクリル酸ヒ
ドロキシエチル、アクリル酸メチル若しくはアクリル酸
エチル、イソブチル、イソブチルビニルエーテル又はN
−ビニル−2−ピロリドンとの1:1コポリマーを包含す
る。
前に引用した米国特許第4,138,477号及び同第4,183,9
14号に開示された、保持性増強剤を含有又は含有するよ
う変性された更なる有用ポリマーポリカルボキシレート
は、無水マレイン酸とスチレン、イソブチレン又はエチ
ルビニルエーテルとのコポリマー、ポリアクリル酸、ポ
リイタコン酸及びポリマレイン酸並びにユニロイヤル
(Uniroyal)ND−2として入手可能な分子量1,000ほど
のスルホアクリル酸オリゴマーを包含する。
14号に開示された、保持性増強剤を含有又は含有するよ
う変性された更なる有用ポリマーポリカルボキシレート
は、無水マレイン酸とスチレン、イソブチレン又はエチ
ルビニルエーテルとのコポリマー、ポリアクリル酸、ポ
リイタコン酸及びポリマレイン酸並びにユニロイヤル
(Uniroyal)ND−2として入手可能な分子量1,000ほど
のスルホアクリル酸オリゴマーを包含する。
活性化された炭素−炭素オレフィン性二重結合と一以
上のカルボキシル基を含有するオレフィン性若しくはエ
チレン性不飽和カルボン酸、すなわちモノマー中のカル
ボキシル基に対してアルファ−ベータ位に、或いは末端
メチレン基の一部として二重結合が存在するため容易に
重合する、オレフィン性二重結合を含む酸の重合体を含
有する保持性増強基が一般に好適である。斯かる酸の例
は、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、アルフ
ァ−クロロアクリル酸、クロトン酸、ベータ−アクリロ
キシプロピオン酸、ソルビン酸、アルファ−クロロソル
ビン酸、桂皮酸、ベータ−スチリルアクリル酸、ムコン
酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸、グルタコ
ン酸、アコニット酸、アルファーフェニルアクリル酸、
2−ベンジルアクリル酸、2−シクロヘキシルアクリル
酸、アンゲリカ酸、インベル酸(imbellic)、フマル
酸、マレイン酸及び無水マレイン酸である。斯かるカル
ボキシルモノマーと共重合可能なその他別種のオレフィ
ンモノマーは、酢酸ビニル、塩化ビニル、マレイン酸ジ
メチル等を包含する。コポリマーは普通は水溶性となる
十分なカルボキシル塩基を含有する。
上のカルボキシル基を含有するオレフィン性若しくはエ
チレン性不飽和カルボン酸、すなわちモノマー中のカル
ボキシル基に対してアルファ−ベータ位に、或いは末端
メチレン基の一部として二重結合が存在するため容易に
重合する、オレフィン性二重結合を含む酸の重合体を含
有する保持性増強基が一般に好適である。斯かる酸の例
は、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、アルフ
ァ−クロロアクリル酸、クロトン酸、ベータ−アクリロ
キシプロピオン酸、ソルビン酸、アルファ−クロロソル
ビン酸、桂皮酸、ベータ−スチリルアクリル酸、ムコン
酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン酸、グルタコ
ン酸、アコニット酸、アルファーフェニルアクリル酸、
2−ベンジルアクリル酸、2−シクロヘキシルアクリル
酸、アンゲリカ酸、インベル酸(imbellic)、フマル
酸、マレイン酸及び無水マレイン酸である。斯かるカル
ボキシルモノマーと共重合可能なその他別種のオレフィ
ンモノマーは、酢酸ビニル、塩化ビニル、マレイン酸ジ
メチル等を包含する。コポリマーは普通は水溶性となる
十分なカルボキシル塩基を含有する。
チョウン(Chown)等の米国特許第3,980,767号;ロバ
ーツ(Roberts)等の米国特許第3,935,306号;パーラ
(Perla)等の米国特許第3,919,409号;ハリソン(Harr
ison)の米国特許第3,911,904号及びコロドニー(Colod
ney)等の米国特許第3,711,604号で歯磨ペースト成分と
して開示された云わゆるカルボキシビニルポリマーも本
発明に有用である。このカルボキシルビニルポリマー
は、例えばグッドリッチ社(B.F.Goodrich)のカーボポ
ル934、940及び941として市販されており、この製品は
ポリアクリル酸を約0.75%乃至約2.0%のポリアリルス
クロール又はポリアリルペンタエリスリトールで架橋さ
せたコロイド状の水溶性ポリマーから本質的になるもの
であり、その架橋構造及びが疎水性及び/又は抗菌剤等
の物理的捕捉により所望の保持性を増強する。ポリカー
ボフィル(Polycarbophil)は、幾分か類似して、0.2%
未満のジビニルグリコールで架橋したポリアクリル酸で
あるが、この架橋剤の割合、分子量及び/又は疎水性が
低いためほとんど保持性を増強しない。2,5−ジメチル
−1,5−ヘキサジエンは、更に有効な保持性増強架橋剤
の一例である。
ーツ(Roberts)等の米国特許第3,935,306号;パーラ
(Perla)等の米国特許第3,919,409号;ハリソン(Harr
ison)の米国特許第3,911,904号及びコロドニー(Colod
ney)等の米国特許第3,711,604号で歯磨ペースト成分と
して開示された云わゆるカルボキシビニルポリマーも本
発明に有用である。このカルボキシルビニルポリマー
は、例えばグッドリッチ社(B.F.Goodrich)のカーボポ
ル934、940及び941として市販されており、この製品は
ポリアクリル酸を約0.75%乃至約2.0%のポリアリルス
クロール又はポリアリルペンタエリスリトールで架橋さ
せたコロイド状の水溶性ポリマーから本質的になるもの
であり、その架橋構造及びが疎水性及び/又は抗菌剤等
の物理的捕捉により所望の保持性を増強する。ポリカー
ボフィル(Polycarbophil)は、幾分か類似して、0.2%
未満のジビニルグリコールで架橋したポリアクリル酸で
あるが、この架橋剤の割合、分子量及び/又は疎水性が
低いためほとんど保持性を増強しない。2,5−ジメチル
−1,5−ヘキサジエンは、更に有効な保持性増強架橋剤
の一例である。
合成アニオン性ポリマーポリカルボキシレート成分
は、任意選択的なハロゲン並びに例えばエステル、エー
テル及びOH基内に存在する形のO−含有置換基及び結合
を有する炭化水素であることが多い。
は、任意選択的なハロゲン並びに例えばエステル、エー
テル及びOH基内に存在する形のO−含有置換基及び結合
を有する炭化水素であることが多い。
このAEAは、保持性増強基を含有する天然のアニオン
性ポリマーポリカルボキシレートも包含する。前記の配
送増強基及び/又は保持性増強基を欠くカルボキシメチ
ルセルロースやその他の結合剤ガム及び成膜体はAEAと
して有効ではない。
性ポリマーポリカルボキシレートも包含する。前記の配
送増強基及び/又は保持性増強基を欠くカルボキシメチ
ルセルロースやその他の結合剤ガム及び成膜体はAEAと
して有効ではない。
ホスホン酸及び/又はスルホン酸の配送増強基を含有
するAEAの例として、必要に応じて例えば前記式−
(X)n−Rを有する保持性増強有機基が1又は2(又
は3)の炭素原子上で置換したビニル又はアリルホスホ
ン酸及び/又はスルホン酸の重合から誘導される単位ま
たは部分を含有するポリマー及びコポリマーを指摘する
ことができる。これらモノマーの混合物も使用可能であ
り、それと一種以上の不活性な重合可能エチレン性不飽
和モノマー例えば有用な合成アニオンポリマーポリカル
ボキシレートに関して前述したものとコポリマーもあ
る。上記並びに本発明に有用なその他のポリマーAEAで
は、通常、一個の配送増強酸基のみがポリマー骨格又は
その上の分枝中の所与炭素原子又はその他の原子に結合
している。吊り下がりの配送増強基及び保持性増強基を
含有又は含有するよう変性されたポリシロキサンも本発
明のAEAとして使用可能である。配送増強基及び保持性
増強基を含有又は含有するよう変性されたイオノマーも
本発明のAEAとして有効である。イオノマーについて
は、カーク・オスマー、エンサイクロペディア オブ
ケミカルテクノロジー第3版、補巻(the Kirk Othmer
Encyclopedia of Chemical Technology,third edition,
Supplement Volume,John Wiley & Sons,Inc.copyright
1984)の第546−573頁に記載されており、その記載を
引用する。ポリエステル、ポリウレタン並びにコラーゲ
ン、ポリアルギニン及びその他のアミノ酸重合体等の蛋
白及び蛋白様物質を含む天然ポリアミドも、保持性増強
基を含有又は含有するよう変性されているならば本発明
のAEAとして有効である。
するAEAの例として、必要に応じて例えば前記式−
(X)n−Rを有する保持性増強有機基が1又は2(又
は3)の炭素原子上で置換したビニル又はアリルホスホ
ン酸及び/又はスルホン酸の重合から誘導される単位ま
たは部分を含有するポリマー及びコポリマーを指摘する
ことができる。これらモノマーの混合物も使用可能であ
り、それと一種以上の不活性な重合可能エチレン性不飽
和モノマー例えば有用な合成アニオンポリマーポリカル
ボキシレートに関して前述したものとコポリマーもあ
る。上記並びに本発明に有用なその他のポリマーAEAで
は、通常、一個の配送増強酸基のみがポリマー骨格又は
その上の分枝中の所与炭素原子又はその他の原子に結合
している。吊り下がりの配送増強基及び保持性増強基を
含有又は含有するよう変性されたポリシロキサンも本発
明のAEAとして使用可能である。配送増強基及び保持性
増強基を含有又は含有するよう変性されたイオノマーも
本発明のAEAとして有効である。イオノマーについて
は、カーク・オスマー、エンサイクロペディア オブ
ケミカルテクノロジー第3版、補巻(the Kirk Othmer
Encyclopedia of Chemical Technology,third edition,
Supplement Volume,John Wiley & Sons,Inc.copyright
1984)の第546−573頁に記載されており、その記載を
引用する。ポリエステル、ポリウレタン並びにコラーゲ
ン、ポリアルギニン及びその他のアミノ酸重合体等の蛋
白及び蛋白様物質を含む天然ポリアミドも、保持性増強
基を含有又は含有するよう変性されているならば本発明
のAEAとして有効である。
一理論に拘束されるわけではないが、AEAとくにポリ
マーAEAは、一般に、望ましくもアニオン性成膜材料で
あり、歯表面に付着して表面上に連続な膜を形成し、そ
れにより歯表面への歯の付着を防止すると考えられる。
非カチオン性抗菌剤がAEAと錯体又はその他の会合形態
を形成し、従って両者の錯体又は類似物の膜を歯の表面
上に形成することもあり得る。AEAの成膜性及びAEA基く
歯表面上での抗菌剤の配送及び保持性の増強は、特に抗
菌剤の直接的制菌作用が菌の成長を抑制するので、歯の
表面を菌の蓄積に好ましくない状態にすると思われる。
従って、1)配送の増強、2)歯表面上での長い保持時
間及び3)歯表面への歯付着防止の三作用の組み合わせ
により、この口腔組成物はプラークを低下させるのに有
効となる。歯肉線又はその近くの軟かい口腔組織上で
も、同様な抗菌効果が達成される。
マーAEAは、一般に、望ましくもアニオン性成膜材料で
あり、歯表面に付着して表面上に連続な膜を形成し、そ
れにより歯表面への歯の付着を防止すると考えられる。
非カチオン性抗菌剤がAEAと錯体又はその他の会合形態
を形成し、従って両者の錯体又は類似物の膜を歯の表面
上に形成することもあり得る。AEAの成膜性及びAEA基く
歯表面上での抗菌剤の配送及び保持性の増強は、特に抗
菌剤の直接的制菌作用が菌の成長を抑制するので、歯の
表面を菌の蓄積に好ましくない状態にすると思われる。
従って、1)配送の増強、2)歯表面上での長い保持時
間及び3)歯表面への歯付着防止の三作用の組み合わせ
により、この口腔組成物はプラークを低下させるのに有
効となる。歯肉線又はその近くの軟かい口腔組織上で
も、同様な抗菌効果が達成される。
この口腔組成物中には、湿潤剤含有水層を含む口腔に
受け入れ可能なビヒクルが存在する。湿潤剤はグリセリ
ン及び/又はソルビトールが好適である。ポリエチレン
グリコールは非カチオン性抗菌剤の抗菌作用を禁止する
ので、特に600以上の分子量のポリエチレンを過大に使
用することは避けねばならない。例えば、ポリエチレン
グリコール(PEG)600がトリクロサンと共に25トリクロ
サン:1PEG600の重量比で存在すると、トリクロサンの抗
菌活性はポリエチレングリコールが存在しない場合の1/
16に低下する。
受け入れ可能なビヒクルが存在する。湿潤剤はグリセリ
ン及び/又はソルビトールが好適である。ポリエチレン
グリコールは非カチオン性抗菌剤の抗菌作用を禁止する
ので、特に600以上の分子量のポリエチレンを過大に使
用することは避けねばならない。例えば、ポリエチレン
グリコール(PEG)600がトリクロサンと共に25トリクロ
サン:1PEG600の重量比で存在すると、トリクロサンの抗
菌活性はポリエチレングリコールが存在しない場合の1/
16に低下する。
抗菌剤を歯肉線又はその近くの口腔軟組織に配送する
ため、抗菌剤を実質的に溶解する物質を用いて抗菌剤を
唾液に溶かす。代表的な可溶化物質は、プロペングリコ
ール、ジプロピレングリコール及びヘキシレングリコー
ル等の湿潤性ポリオール、メチルセロソルブ及びエチル
セロソルブ等のセロソルブ、直鎖中に約12以上の炭素原
子を含有する植物油及びワックス、例えばオリーブ油、
ヒマシ油及び酢酸アミル、酢酸エチル、トリステアリン
酸グリセリン及び安息香酸ベンジルを包含する。プロピ
レングリコールが好適である。本願で使用する「プロピ
レングリコール」は、1,2−プロピレングリコール及び
1,3−プロピレングリコールを包含する。
ため、抗菌剤を実質的に溶解する物質を用いて抗菌剤を
唾液に溶かす。代表的な可溶化物質は、プロペングリコ
ール、ジプロピレングリコール及びヘキシレングリコー
ル等の湿潤性ポリオール、メチルセロソルブ及びエチル
セロソルブ等のセロソルブ、直鎖中に約12以上の炭素原
子を含有する植物油及びワックス、例えばオリーブ油、
ヒマシ油及び酢酸アミル、酢酸エチル、トリステアリン
酸グリセリン及び安息香酸ベンジルを包含する。プロピ
レングリコールが好適である。本願で使用する「プロピ
レングリコール」は、1,2−プロピレングリコール及び
1,3−プロピレングリコールを包含する。
口腔調製物のpHは一般に約4.5乃至約9又は10の範囲
内にあり、約6.5乃至約7.5が好ましい。この組成物が脱
石灰その他歯のエナメル質を実質的に損なわずに5以下
のpHで口内に適用できることは特筆に値する。pHは酸
(例えばクエン酸又は安息香酸)又は塩基(例えば水酸
化ナトリウム)で調節可能であり、或いは(クエン酸ナ
トリウム、安息香酸ナトリウム、炭酸ナトリウム又は炭
酸水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二
水素ナトリウム等により)緩衝可能である。口腔調製物
は口内洗剤のように実質的液体であるか、又は歯に受入
可能な研磨剤を含有する歯磨き剤である。代表的口腔歯
磨き組成物は、天然若しくは合成の増粘剤又はゲル化剤
を含有する。
内にあり、約6.5乃至約7.5が好ましい。この組成物が脱
石灰その他歯のエナメル質を実質的に損なわずに5以下
のpHで口内に適用できることは特筆に値する。pHは酸
(例えばクエン酸又は安息香酸)又は塩基(例えば水酸
化ナトリウム)で調節可能であり、或いは(クエン酸ナ
トリウム、安息香酸ナトリウム、炭酸ナトリウム又は炭
酸水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二
水素ナトリウム等により)緩衝可能である。口腔調製物
は口内洗剤のように実質的液体であるか、又は歯に受入
可能な研磨剤を含有する歯磨き剤である。代表的口腔歯
磨き組成物は、天然若しくは合成の増粘剤又はゲル化剤
を含有する。
口腔組成物は、抗カリエス剤としてフッ化物イオン源
すなわちフッ素供与化合物も包含する。
すなわちフッ素供与化合物も包含する。
従来通り、口腔調製物は適当なラベル付包装で販売又
はその他の仕方で頒布する必要がある。すなわち、歯磨
きゲルは、通常、鉛又はプラスチックを内張りした代表
的には押しつぶし可能なチューブ、或いは内容物を計算
吐出するよう絞り出しポンプ又は加圧されたディスペン
サに歯磨きゲル等と表示したラベルを付けたものの中に
収納されるであろう。
はその他の仕方で頒布する必要がある。すなわち、歯磨
きゲルは、通常、鉛又はプラスチックを内張りした代表
的には押しつぶし可能なチューブ、或いは内容物を計算
吐出するよう絞り出しポンプ又は加圧されたディスペン
サに歯磨きゲル等と表示したラベルを付けたものの中に
収納されるであろう。
予防作用も増強し、口腔内に隈なく抗プラーク・抗菌
剤を完全に分散させ、組成物を香粧品として受入れ可能
にするため、口腔組成物に有機界面活性剤を使用する。
この有機界面活性剤はアニオン性、ノニオン性又は両性
のものが好ましく、組成物に洗浄特性及び発泡特性を与
えるような洗剤を界面活性剤として使用することが好ま
しい。
剤を完全に分散させ、組成物を香粧品として受入れ可能
にするため、口腔組成物に有機界面活性剤を使用する。
この有機界面活性剤はアニオン性、ノニオン性又は両性
のものが好ましく、組成物に洗浄特性及び発泡特性を与
えるような洗剤を界面活性剤として使用することが好ま
しい。
この口腔組成物には、白色化剤、保存料、シリコー
ン、クロロフィル化合物及び/又は尿素、リン酸二アン
モニウム及びそれらの混合物等その他の各種物質が添入
される。これらの添加物は、それらを加える場合、所望
の諸性質及び諸特性に実質的に悪影響を与えない量で調
製物に添入される。亜鉛、マグネシウム及びその他の金
属塩や可溶性であって本発明の活性成分と錯体を作るよ
うな物質を著るしく多量に使用することは避けねばなら
ない。
ン、クロロフィル化合物及び/又は尿素、リン酸二アン
モニウム及びそれらの混合物等その他の各種物質が添入
される。これらの添加物は、それらを加える場合、所望
の諸性質及び諸特性に実質的に悪影響を与えない量で調
製物に添入される。亜鉛、マグネシウム及びその他の金
属塩や可溶性であって本発明の活性成分と錯体を作るよ
うな物質を著るしく多量に使用することは避けねばなら
ない。
適当な香料又は甘味料を使用してもよい。
この口腔組成物は、歯のエナメル質や口腔軟組織とく
に歯肉線又はその近くに、定期的例えば毎日、隔日、三
日に一度又、好ましくは日に一乃至三度、pH約4.5乃至
約9、一般に約5.5乃至8、好ましくは約6.5乃至7.5
で、2週間以上8週間又は寿命まで適用することが好ま
しい。
に歯肉線又はその近くに、定期的例えば毎日、隔日、三
日に一度又、好ましくは日に一乃至三度、pH約4.5乃至
約9、一般に約5.5乃至8、好ましくは約6.5乃至7.5
で、2週間以上8週間又は寿命まで適用することが好ま
しい。
このAEA及び抗菌剤は、ハッカドロック、チュウーイ
ンガムやその他の製品に、望ましくは通常の可塑剤又は
軟化剤、砂糖若しくはその他の甘味料又はグルコース、
ソビトール等の炭水化物と共に暖かいガムベースに混ぜ
込んだり、ガムベース外表面に被覆するなどして(その
例にはジェルトング(jelutong)、ゴムラテックス、ビ
ニライト樹脂等がある)添入することができる。
ンガムやその他の製品に、望ましくは通常の可塑剤又は
軟化剤、砂糖若しくはその他の甘味料又はグルコース、
ソビトール等の炭水化物と共に暖かいガムベースに混ぜ
込んだり、ガムベース外表面に被覆するなどして(その
例にはジェルトング(jelutong)、ゴムラテックス、ビ
ニライト樹脂等がある)添入することができる。
以下の実施例で本発明の特徴を更に説明するが、本発
明はそれら実施例に限定されるものではない。特記無い
限り、量及び割合は全て重量基準である。
明はそれら実施例に限定されるものではない。特記無い
限り、量及び割合は全て重量基準である。
実施例A ポリ(ベータ−スチレンホスホン酸) 無水アセトニトリル300ml中のベータ−スチレンホス
ホン酸18.1g(0.1M)とアゾビスイソブチロニトリル(A
IBN)0.82g(0.005M)との混合物を乾燥窒化下、還流下
に96時間攪拌した。この混合物を冷却し、粗生成物沈殿
を濾過・単離し、アセトニトリルで洗浄して空気乾燥し
た。粗生成物を水と混合し、水酸化ナトリウム水溶液に
溶かして(pH11)にし、混合物を3000ダルトンカットオ
フで水に対して透析した。残留溶液を真空で100mlに濃
縮し、凍結乾燥すると精製生成物が白色粉末状固体とし
て得られた。収量0.91g、赤外スペクトル:1610、1550、
745cm-1(アリール、5隣接H);1240、1020、950cm-1
(ホスホネート)。プロトンnmr(D2O):tr,6.4ppm(ホ
スホネートを担った炭素上のH)m,7.3ppm(アリール及
びベンジルのプロトン);面積比1:6。リンnmr(D2O):
m,6.2ppm。(ホスホン酸アルキル)。
ホン酸18.1g(0.1M)とアゾビスイソブチロニトリル(A
IBN)0.82g(0.005M)との混合物を乾燥窒化下、還流下
に96時間攪拌した。この混合物を冷却し、粗生成物沈殿
を濾過・単離し、アセトニトリルで洗浄して空気乾燥し
た。粗生成物を水と混合し、水酸化ナトリウム水溶液に
溶かして(pH11)にし、混合物を3000ダルトンカットオ
フで水に対して透析した。残留溶液を真空で100mlに濃
縮し、凍結乾燥すると精製生成物が白色粉末状固体とし
て得られた。収量0.91g、赤外スペクトル:1610、1550、
745cm-1(アリール、5隣接H);1240、1020、950cm-1
(ホスホネート)。プロトンnmr(D2O):tr,6.4ppm(ホ
スホネートを担った炭素上のH)m,7.3ppm(アリール及
びベンジルのプロトン);面積比1:6。リンnmr(D2O):
m,6.2ppm。(ホスホン酸アルキル)。
実施例B (ベータ−スチレンホスホン酸/ビニルホスホン酸)コ
ポリマー ベータ−スチレンホスホン酸10.68g(0.058M)、ビニ
ル二酸化ホスホニル6.0ml(8.4g、0.058M)及びAIBN0.5
gの混合物を、無水窒素雰囲気下、断続的に攪拌しなが
ら数時間加熱し、80−90℃に一夜保った。該材料を水60
−70mlを含んだビーカーに移した。暖かい溶液が冷える
につれて結晶性沈殿が生成した。この混合物を濾過、水
性濾液を水で稀釈して125mlにし、得られた溶液を3500
ダルトンカットオフで水に対して透析した。残留溶液を
真空で蒸発させ、精製された酸形態のコポリマー0.600g
を得た。プロトンnmr(D2O)は、1.0−2.0(アルキル、
11H)及び6.9−7.5ppm(アリール、5H)の広域を示し
た。これらのデータはコポリマー中のベータ−スチレン
ホスホン酸:ビニルホスホン酸の比が1:3であることを
示した。リンnmr(D2O)は、中心が夫々約23.4及び29.2
29.2ppmの二つの主なリンの信号を示した。
ポリマー ベータ−スチレンホスホン酸10.68g(0.058M)、ビニ
ル二酸化ホスホニル6.0ml(8.4g、0.058M)及びAIBN0.5
gの混合物を、無水窒素雰囲気下、断続的に攪拌しなが
ら数時間加熱し、80−90℃に一夜保った。該材料を水60
−70mlを含んだビーカーに移した。暖かい溶液が冷える
につれて結晶性沈殿が生成した。この混合物を濾過、水
性濾液を水で稀釈して125mlにし、得られた溶液を3500
ダルトンカットオフで水に対して透析した。残留溶液を
真空で蒸発させ、精製された酸形態のコポリマー0.600g
を得た。プロトンnmr(D2O)は、1.0−2.0(アルキル、
11H)及び6.9−7.5ppm(アリール、5H)の広域を示し
た。これらのデータはコポリマー中のベータ−スチレン
ホスホン酸:ビニルホスホン酸の比が1:3であることを
示した。リンnmr(D2O)は、中心が夫々約23.4及び29.2
29.2ppmの二つの主なリンの信号を示した。
比較例A ポリ(アルファ−スチレンホスホン酸) アルファ−スチレン二酸化ホスホニル2.21g(0.01M)
とAIBN0.01gとの混合物を窒素雰囲気下115℃で攪拌し
た。12時間の間を置いて引き続きAIBN0.01g混合物に添
加した。96時間後に混合物を放置冷却し、水に溶かし
た。pHを水酸化ナトリウム水溶液で8−10に調整し、全
容積は125mlになった。溶液を濾過し、濾液を3500ダル
トンカットオフのセルロース袋で水に対して透析した。
残留液を真空下で約50mlに濃縮したあと凍結乾燥した。
ポリマーは淡褐色の粉末状固体として得られた。収量0.
08g。プロトンnmr(D2O):23−25ppm(m)。
とAIBN0.01gとの混合物を窒素雰囲気下115℃で攪拌し
た。12時間の間を置いて引き続きAIBN0.01g混合物に添
加した。96時間後に混合物を放置冷却し、水に溶かし
た。pHを水酸化ナトリウム水溶液で8−10に調整し、全
容積は125mlになった。溶液を濾過し、濾液を3500ダル
トンカットオフのセルロース袋で水に対して透析した。
残留液を真空下で約50mlに濃縮したあと凍結乾燥した。
ポリマーは淡褐色の粉末状固体として得られた。収量0.
08g。プロトンnmr(D2O):23−25ppm(m)。
本発明を幾つかの好適実施態様で説明してきたが、当
業者にはそれらの変更及び変法が特許請求の範囲に包含
されることは明らかであろう。
業者にはそれらの変更及び変法が特許請求の範囲に包含
されることは明らかであろう。
フロントページの続き (31)優先権主張番号 398606 (32)優先日 平成1年8月25日(1989.8.25) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 399669 (32)優先日 平成1年8月25日(1989.8.25) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 410682 (32)優先日 平成1年9月21日(1989.9.21) (33)優先権主張国 米国(US) 前置審査 (72)発明者 ジョン・アフリット アメリカ合衆国ニュージャージー州ブル ックサイド,ジェイ・ドライブ 2 (72)発明者 オーラム・ストリンガー アメリカ合衆国ペンシルバニア州ヤード レー,グロリア・レーン 1109 (72)発明者 マイケル・プレンシプ アメリカ合衆国ニュージャージー州イー スト・ウィンザー,リンフィールド・ド ライブ 14 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/16 C08F 30/02
Claims (5)
- 【請求項1】ベータ−スチレンホスホン酸ホモポリマー
及びビニルホスホン酸とのコポリマーから選択されるポ
リマーからなる、抗菌、抗プラーク性口腔用組成物の抗
プラーク効果の増強剤。 - 【請求項2】ベータ−スチレンホスホン酸ホモポリマー
からなる、抗菌、抗プラーク性口腔用組成物の抗プラー
ク効果の増強剤。 - 【請求項3】ベータ−スチレンホスホン酸とビニルホス
ホン酸とのコポリマーからなる、抗菌、抗プラーク性口
腔用組成物の抗プラーク効果の増強剤。 - 【請求項4】分子量が2,000〜10,000である、請求項1
〜3いずれか記載の増強剤。 - 【請求項5】昇温下に、フリーラジカル開始剤の存在下
に、モノマー又はモノマー混合物の前駆体を重合させる
こと、粗ポリマー生成物を水と混合すること、得られた
溶液のpHを8〜11に調整すること、該溶液を水に対して
透析すること及び精製したポリマーを単離することから
なる請求項1〜4いずれか記載の増強剤を調製する方
法。
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US07/398,592 US5188821A (en) | 1987-01-30 | 1989-08-25 | Antibacterial antiplaque oral composition mouthwash or liquid dentifrice |
US07/398,566 US5032386A (en) | 1988-12-29 | 1989-08-25 | Antiplaque antibacterial oral composition |
US398605 | 1989-08-25 | ||
US398606 | 1989-08-25 | ||
US399669 | 1989-08-25 | ||
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US410682 | 1989-09-21 | ||
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US3763122A (en) * | 1972-03-07 | 1973-10-02 | Basf Wyandotte Corp | Acrylamide styrene phosphonic acid copolymers as paper additives |
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DE2615489A1 (de) * | 1976-04-09 | 1977-10-27 | Hoechst Ag | Verfahren zur nachbehandlung von phosphatierten metalloberflaechen |
DE3130628A1 (de) * | 1981-08-01 | 1983-02-17 | Röhm GmbH, 6100 Darmstadt | Substituierte 1-phenyl-vinyl-1-phosphonsaeuren und ihre verwendung |
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