JP3111546B2 - アブソリュートエンコーダ - Google Patents

アブソリュートエンコーダ

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JP3111546B2
JP3111546B2 JP03280142A JP28014291A JP3111546B2 JP 3111546 B2 JP3111546 B2 JP 3111546B2 JP 03280142 A JP03280142 A JP 03280142A JP 28014291 A JP28014291 A JP 28014291A JP 3111546 B2 JP3111546 B2 JP 3111546B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アブソリュートエン
コーダに関し、特に絶対位置検出の際の異常を知らせる
異常検出に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、この種のアブソリュートエンコーダ
は、例えば、図5に示すように、7ビットのM系列パタ
ーンが形成されたアブソリュートトラックA1を有する
符号板Aと、アブソリュートトラックA1に沿って配置
された複数個の検出素子群Bと、前記検出素子群からの
出力信号に基づいて絶対位置信号に変換する変換部R
と、異常検出部P1、P2とを有する。
【0003】このアブソリュートエンコーダにおいて、
符号板Aが正方向に回転する時の異常を検出する場合、
異常検出部P1は、複数個の検出素子群Bからの出力信
号のうち特定の位置関係にある複数個の検出素子(左端
1個目の0及びこれから3つ飛ばした3つの検出素子
3、4、5)からの出力信号の排他的論理和がアブソリ
ュートトラックのどの位置のパターンを検出していて
も″0″であるという性質を利用し、前記4つの出力信
号の排他的論理和をとることによって、正常か異常かを
検出していた。また、負方向の異常検出は、前記正方向
の場合と異なる特定の位置関係にある複数の検出素子
(3、7、8、9、10)を用いた異常検出部P2を用
いて正常か異常かを検出していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年発
展してきたアブソリュートエンコーダは、電源投入時ま
たは絶対位置要求信号入力時のみアブソリュートトラッ
クからアブソリュートパターンの符号を読み取り、この
読み取った符号が意味する符号板の絶対位置に相当する
パルス数のインクリメンタル信号を出力させた後、イン
クリメンタルトラックからのインクリメンタル信号を出
力させることによって、常に絶対位置を出力している。
【0005】このため、上記の如き近年発展してきたア
ブソリュートエンコーダの異常検出は、電源投入時また
は絶対位置要求信号入力時、つまり、検出素子群からの
出力信号を読み取った時しか、正常か異常かを検出でき
なかった。本発明はこのような問題に鑑みてなされたも
のであり、本発明の目的は、電源投入時または絶対位置
要求信号入力時のみでなく、常時正常か異常かを検出す
るアブソリュートエンコーダを提供するものである。
【0006】
【解決するための手段】前記問題点の解決のために本発
明のアブソリュートエンコーダは、1トラックのアブソ
リュートパターンからなるアブソリュートトラック
(1,61)と、前記アブソリュートパターンの最小単
位以下のピッチで形成されたインクリメンタルパターン
からなるインクリメンタルトラック(3,63)とが形
成された符号板(50,100)と、前記アブソリュー
トトラックに沿って複数個の素子を配置してなり前記ア
ブソリュートトラックの符号を検出するアブソリュート
検出素子群(2、62)と、前記インクリメンタルトラ
ックに沿って複数個の素子を配置してなり前記インクリ
メンタルトラックの符号を検出するインクリメンタル検
出素子群(4,64)と、電源投入時または絶対位置要
求信号入力時のみ前記アブソリュート検出素子群で読み
取ったアブソリュートトラックの符号に相当するインク
リメンタル信号を出力し、その後は前記インクリメンタ
ル検出素子群で読み取ったインクリメンタル信号を出力
することによって常に絶対位置を示すインクルメンタル
信号を出力する絶対位置検出部(6,7,8,9,1
0,20,66,67,68,69,70.80)とを
有するアブソリュートエンコーダにおいて、前記インク
リメンタル検出素子群からのインクリメンタル信号に基
づいて前記アブソリュート検出素子群で検出する符号に
対応した符号を発生させるパターン発生回路(5,6
5)と、前記アブソリュート検出素子群で検出した符号
と前記パターン発生回路から出力される符号とを比較す
る比較手段(11,17)とを有する異常検出部を具備
するものとした。
【0007】
【作用】本発明のアブソリュートエンコーダによれば、
パターン発生回路は、インクリメンタル検出素子群(ま
たは絶対位置検出部)からのインクリメンタル信号に基
づいて前記アブソリュートトラックの符号に対応する符
号を発生する。異常検出部は、このパターン発生回路
らの符号と前記アブソリュート検出素子群で検出したア
ブソリュートトラックの符号とを比較手段で比較するこ
とにより電源投入時または絶対位置要求信号入力時にア
ブソリュート検出素子群で読み取った絶対位置(または
0)がセットされた後のインクリメンタル検出素子群
(または絶対位置検出部)からのインクリメンタル信号
が、正常か異常かを検出し、前記絶対値を示すインクリ
メンタル信号を出力する端子とは別の出力端子から正常
か異常かを示す信号を出力する。
【0008】
【実施例】第1実施例のアブソリュートエンコーダは、
図1のように構成されている。符号板50は、8パルス
(3ビット)のM系列パターンからなるアブソリュート
トラック1と、インクリメンタルトラック3とが形成さ
れ、不図示の回転軸によって回転する。インクリメンタ
ルトラック3のインクリメンタルパターンは、アブソリ
ュートトラック1の最小読み取り単位を2読み取り単位
とするように形成されている。
【0009】アブソリュートトラック1の符号を読み取
るアブソリュート検出素子群2は、アブソリュートトラ
ック1の最小読み取り単位の1/2の間隔でアブソリュ
ートトラック1に沿って配置された検出素子2−1、2
−2、2−3、2−4、2−5、2−6からなり、イン
クリメンタルトラック3の符号を読み取るインクリメン
タル検出素子群4は、A相インクリメンタル用検出素子
4−1とB相インクリメンタル用検出素子4−2とから
なる。
【0010】制御回路は、大別して、絶対位置を出力す
る絶対位置検出部と、正常か異常かを出力する異常検出
部とからなる。前記絶対位置検出部は、検出素子群2、
4と、選択回路10、20と、ROM6と、AB相発振
回路7と、カウンタ8と、比較器9とからなり、前記異
常検出部は、検出素子群2と、選択回路20と、パター
ン発生回路5と、異常検出器11と、ゲート12と、フ
リップフロップ21、22とからなる。
【0011】電源投入時または絶対位置要求信号入力時
に符号板50とそれぞれの検出素子群2、4とが図1に
示すような位置関係にある場合、前記絶対位置検出部は
以下のように動作する。ただし、アブソリュートトラッ
ク1とインクリメンタルトラック3とにおいてパターン
の白部分はHレベル、黒部分はLレベルを示すものとす
る。符号板50と検出素子群2、4とが図1の位置関係
の場合、A相用検出素子4−1の出力はHレベルであ
る。この時、選択回路20は、検出素子群2の中のそれ
ぞれの検出素子のうち、検出素子2−2、2−4、2−
6を選択する。同様に、もしA相用検出素子4−1の出
力がLレベルの場合は、選択回路20は検出素子2−
1、2−3、2−5を選択する。
【0012】検出素子2−2、2−4、2−6は、図1
に示す位置関係の時、トラック1から読み取った″11
1″信号を、選択回路20を介して、ROM6のアドレ
スバスとパターン発生回路5とへ出力する。ROM6
は、前記″111″信号から符号板50の絶対位置を示
す位置データに変換し、データバスから″3″という位
置データを比較器9に出力する。この″3″というデー
タは、8パルスのうちの3パルス目の位置であるという
ことを示しており、電源投入時または絶対位置要求信号
入力時のアブソリュートエンコーダの絶対位置を示す初
期値である。
【0013】一方、AB相発振回路7は、端子13から
の信号によって電源投入時または絶対位置要求信号入力
時にリセットされ、その後、端子23A、23Bからそ
れぞれA相のインクリメンタル信号とB相のインクリメ
ンタル信号とを選択回路10とカウンタ8とへ出力す
る。カウンタ8は、AB相発振回路7と同様に電源投入
時または絶対位置要求信号入力時にリセットされた後、
AB相発振回路7からのインクリメンタル信号を計数
し、計数した値を比較器9に出力する。比較器9は、カ
ウンタ8で計数した値がROM6のデータバスからの″
3″という値とが一致した時、端子14から一致信号
(Lレベル信号)を出力する。
【0014】選択回路10は、前記一致信号に基づい
て、端子15A、Bから出力する信号を切り換える。端
子15A、Bから外部に出力されるインクリメンタル信
号は、比較器9から一致信号が出力されるまでの間、A
B相発振回路7からのインクリメンタル信号であり、前
記一致信号が出力された後は、検出素子群4からのイン
クリメンタル信号である。このアブソリュートエンコー
ダは、このようにして、絶対位置を示すインクリメンタ
ル信号を出力している。
【0015】つぎに、このアブソリュートエンコーダの
異常検出部の動作を説明する。パターン発生回路5は、
アブソリュート検出素子群2で検出したアブソリュート
トラックの絶対位置を示す初期値と、インクリメンタル
素子群4で検出したインクリメンタルトラックの符号板
とに基づいて、符号板50が回転することによって変化
するアブソリュートトラックの絶対位置を示す符号と同
じ信号を形成するものである。このパターン発生回路5
は、図2に示すように、シフトレジスタ31と、回転方
向判別器32と、回路37とからなる。
【0016】シフトレジスタ31は、端子30−1、3
0−2、30−3から電源投入時または絶対位置要求信
号入力時に検出素子群2で検出したアブソリュートトラ
ック1の絶対位置データである初期値が入力される。前
記初期値は、シフトレジスタ31のd0、d1、d2に
セットされる値であり、電源投入時または絶対位置要求
信号入力時において、アブソリュート検出素子2−1ま
たは2−2で検出した値に相当する値がd0に、アブソ
リュート検出素子2−3,2−4で検出した値に相当す
る値がd1に、アブソリュート検出素子2−3,2−4
で検出した値に相当する値がd2に入力される。したが
って、図1の関係の時のd0,d1,d2の値は″11
1″である。クロック発生器32はフリップフロップと
EXORとからなり、検出素子群4のインクリメンタル
信号から符号板50の回転方向を検出し、また、正方向
に回転する時はA相の立上り時、負方向に回転する時は
A相の立下り時にクロックを発生させる。このクロック
発生器32は、前記回転方向とクロックとによりシフト
レジスタ31のシフト方向とタイミングとを設定する。
シフトレジスタ31は、クロック発生器32によって設
定された方向にd0、d1、d2に入力された値をシフ
トする。この時、シフトレジスタ31は、例えば、符号
板50が正方向に回転する時、d2の値がd1へ、d1
の値がd0へシフトして入力され、d2には新しい値が
入力される。負方向に回転する場合は、逆に、d0の値
がd1へ、d1の値がd2へシフトして入力され、d0
には新しい値が入力される。シフトレジスタ31はこの
ようにして絶対位置を示す値を形成している。
【0017】回路37は、シフトレジスタ31において
d2またはd0に新しく入力される新しい値を形成する
回路である。この新しい値は、下記に説明する特別な場
合を除いて、符号板50が正方向に回転する時はd2+
d0の値がd2の新しい値となり、反方向に回転する時
はd2+d0の値がd0の新しい値となる。2進法であ
らわされるので前記d2+d0の値は、″0″または″
1″である。ただし、d0,d1,d2が全て″0″、
つまり、論理素子33への入力値が″000″の場合、
符号板50が正方向に回転している時はd2に、負方向
に回転している時はd0に必ず″1″が入力され、論理
素子34への入力値が″001″の場合、正方向に回転
している時はd2に、″0″が入力され、論理素子35
への入力値が″100″の場合、負方向に回転している
時はd0に、″0″が入力される。このパターン発生回
路5は、前記d0とd2とからの信号をそれぞれ端子1
7−1、17−2から出力する。したがって、パターン
発生回路5は、初期値が前記″111″で符号板50が
正方向に回転する場合、パターン発生回路5の端子17
−2から″1″を出力する。
【0018】異常検出器11はEXOR11−1とEX
OR11−2とからなり、EXOR11−1は、負方向
用で検出素子2−1または2−2からの信号とパターン
発生回路6の端子17−1からの信号とを比較し、EX
OR11−2は、正方向用でアブソリュート検出素子2
−5または2−6からの信号とパターン発生回路6の端
子17−1からの信号とを比較する。EXOR(排他的
論理OR回路)は、入力信号が不一致の時出力信号がH
レベルになるので、アブソリュート検出素子群で検出し
た信号と基準となるパターン発生回路5からの信号とを
比べることにより、正常か異常かが分かる。
【0019】フリップフロップ21は、検出素子群4の
インクリメンタル信号の位相関係を検出することによっ
て符号板50の回転方向を検出する。この符号板50の
回転方向は、フリップフロップ21の端子Qの出力がH
レベルの時正方向であり、逆に端子Qバーの出力がHレ
ベルの時負方向である。フリップフロップ21は、正方
向回転時は正方向用異常検出部11−2を、負方向回転
時は負方向用異常検出部11−1を選択する回路であ
る。
【0020】フリップフロップ22は、比較器9からの
一致信号の検出前と検出後で異なる信号を出力する。こ
のことを利用して、フリップフロップ22は、前記一致
信号を検出までの間、異常信号が外部に出力されないよ
うにしている。
【0021】符号板50が図1の位置関係の状態から正
方向に回転することによりA相検出素子4−1の出力が
Hから→L→Hとなった時つまりHレベルになった瞬
間、アブソリュート検出素子2−6の出力はLになり、
また、パターン発生回路5の端子17−2の出力も正常
ならばLになる。それ故に、EXOR11−2における
2つの入力信号がLとなり、EXOR11−2の出力信
号はLになる。この時、符号板50は正方向に回転して
いるので、フリップフロップ21の端子Qの出力はHで
ある。また、比較器9が一致信号を出力した後であれ
ば、フリップフロップ22の端子Qの出力はHとなる。
したがって、この時、ゲート12−2が開き、EXOR
11−2の出力信号Lが異常検出用端子16の出力とし
て外部に出力される。このようにして、このアブソリュ
ートエンコーダが正常であるか、異常であるかを外部に
出力している。また、符号板50が負方向に回転する場
合、フリップフロップ21の出力は、端子Q側がLに、
端子Qバー側がHになる。すると、ゲート12−2が閉
じ、ゲート12−1が開いて、EXOR11−1の出力
信号が異常検出用端子16の出力として外部に出力され
る。このようにして、外部に正常か、異常を示す異常検
出信号を出力している。
【0022】このように、第1実施例のアブソリュート
エンコーダにおいて、絶対位置を外部に出力するために
アブソリュートトラックの符号を読み込む動作は、電源
投入時または絶対位置要求信号入力時のみ行っている。
しかしながら、アブソリュート検出素子群2は常にアブ
ソリュートトラックの符号を検出している。これを利用
し、前記検出した符号と、アブソリュート検出素子群2
で検出される符号に対応した符号を発生するパターン発
生回路からの符号とを比較することにより、第1実施例
のアブソリュートエンコーダは、常に正常か異常かを判
別する。
【0023】したがって、端子15からアブソリュート
検出素子で検出した初期値に相当するインクリメンタル
信号を出力した後にインクリメンタル検出素子群4から
のインクリメンタル信号にノイズが混入した場合、パタ
ーン発生回路5はそのノイズが混入したインクリメンタ
ル信号に基づいて正方向か負方向かを検出して動作して
いるため、発生する絶対位置データにノイズによるずれ
を生じ、当然、出力信号もずれを生じる。このずれを含
んだ信号がEXOR11に入力されるので異常だと分か
る。したがって、電源投入時または絶対位置要求信号入
力時以後、インクリメンタル検出素子群4で検出したイ
ンクリメンタル信号が正常か異常かを判別することがで
きる。
【0024】このようにして、このアブソリュートエン
コーダの異常検出部は、電源投入時または絶対位置要求
信号入力時のアブソリュートトラックの絶対位置(初期
値)を外部に出力した後のインクリメンタル信号に異常
があるかどうかを常時検査している。
【0025】第2の実施例のアブソリュートエンコーダ
について図3、図4を用いて説明する。符号板100
は、アブソリュートトラック61とインクリメンタルト
ラック63が形成され、前記トラック61とトラック6
3の符号は、アブソリュート検出素子群62とインクリ
メンタル検出素子群64とで検出する。アブソリュート
検出素子群62で検出した信号は選択回路80を介して
ROM66に入力され、ROM66で絶対位置データを
示す信号に変換される。
【0026】第2実施例において、絶対位置検出部は第
1実施例のエンコーダと図番を除いて何ら異なる所がな
いので省略し、以下に、異常検出部について説明する。
【0027】第2の実施例の異常検出部はアブソリュー
ト検出素子群62と、パターン発生回路65と、選択回
路70と、異常判別回路71と、ゲート72と、フリッ
プフロップ81、82とからなる。異常検出は、パター
ン発生回路65で形成し端子77−1、77−2から出
力する信号と、アブソリュート検出素子62−5、62
−6または62−1、62−2で検出する信号とを比較
することによって行う。
【0028】パターン発生回路65は、図4に示すよう
に、シフトレジスタ91と方向判別回路92と回路97
とから構成されている。シフトレジスタ91は、電源投
入時または絶対位置要求信号入力時に端子90−1から
信号が入力すると、初期値としてアブソリュートトラッ
クの原点を示す信号をd0、d1、d2に設定する。その
後、端子75からの絶対位置を示すインクリメンタル信
号がパターン発生回路65の端子90A、90Bに入力
される。方向判別回路92はこの端子90A、90Bに
入力されたインクリメンタル信号のパルス数と位相関係
とからシフトレジスタ91のシフト方向を設定する。シ
フトレジスタ91は、この設定されたシフト方向に前記
d0、d1、d2の信号のうち、アブソリュート検出素子
62−5、62−6または62−1、62−2で検出す
る信号に対応したd0、d2の信号を端子77−1、77
−2から出力する。回路97は、実施例の回路7と同様
に、シフトレジスタ91のd0、d1、d2の信号をシフト
させるときに新しくd0 またはd2にセットされる信号
を形成する回路である。
【0029】EXOR71は、この端子77−1、77
−2からの信号と、アブソリュート検出素子62−1、
62−2または62−5、62−6で検出した信号とか
ら検出した信号とを比較することによって正常か異常か
を判別する。この判別した信号は、符号板100の回転
方向によって開閉するゲート72によって選択されたE
XOR71−1または71−2からの出力信号が異常検
出端子78から出力する。
【0030】このように、パターン発生回路65は端子
75から外部に出力するインクリメンタル信号と位置要
求端子73からの信号とに基づいて駆動するので、第2
実施例のアブソリュートエンコーダは、電源投入時また
は絶対位置要求信号入力時以後、常に、アブソリュート
検出素子群62で検出した信号とパターン発生回路65
からの信号とがEXOR71で比較されることによっ
て、初期値を含め、端子75から出力されるインクリメ
ンタル信号が正常か異常かがわかる。
【0031】本実施例のアブソリュートエンコーダは、
8パルスのアブソリュートパターンが形成されたアブソ
リュートトラックを用いたが、本発明のアブソリュート
エンコーダは何らこれに限定されない。ただし、Pパル
スのアブソリュートパターンのトラックを用いる場合、
アブソリュート検出素子群は、n個以上の検出素子で構
成する。この時、前記Pパルスとn個の検出素子との関
係は、数1で表される。
【0032】
【数1】2n-1 <P≦2n このn個は、一度に検出する素子の数であり、実施例の
3個の検出素子に相当する。したがって、たとえば、P
=1000パルスとすると、n=10である。この時、
パターン発生回路は、所定の関係からd0あるいはdn
に当たる符号を発生させ、異常検出器(EXOR)は前
記d0あるいはdnに当たる符号と前記n個の検出素子
で検出した符号と比較することによって正常か異常かを
判断する。
【0033】また、本実施例のパターン発生回路は、図
2、図4に示すように、シフトレジスタと論理回路とで
形成したが、代わりにROMを用いて形成してももよ
い。本実施例のアブソリュートエンコーダのインクリメ
ンタル検出素子群は2個の検出素子から構成したが、絶
対位置を示すインクリメンタル信号と符号板の回転方向
とが検出できればよく、A相とB相のインクリメンタル
信号を検出できるように少なくとも2つあればよい。
【0034】また、アブソリュートトラックの最小読み
取り単位とインクリメンタルトラックの最小読み取り単
位との比が実施例のアブソリュートエンコーダより大き
い場合、パターン発生回路は、アブソリュート検出素子
群で検出されるアブソリュートトラックの符号が変化す
る時に合わせて、符号を発生させる。これは、方向判別
器でクロックを出すタイミングをかえることによって行
われる。
【0035】この場合、正常か異常かの検出は、アブソ
リュート検出素子群で検出されるアブソリュートトラッ
クの符号が変化するのと同時にパターン発生回路の符号
が変化しているか、及び、その変化した2つの符号は一
致しているかを検出することによって行われる。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明のアブソリュートエ
ンコーダは、電源投入時または絶対位置要求信号入力時
のみアブソリュート検出素子群から符号を読み取り、こ
の読み取った符号を初期値として絶対位置を検出し、外
部に出力している。しかしながら、アブソリュート検出
素子群は、常に、アブソリュートトラックからの信号を
読み取っており、このアブソリュート検出素子群で読み
取った信号とパターン発生回路から出される符号とを比
較することによって、絶対位置を示す信号が正常か異常
かを検出している。
【0037】このように、本発明のアブソリュートエン
コーダは、電源投入時及び絶対位置要求信号入力時は勿
論、回転中に出力される絶対位置を示すインクリメンタ
ル信号が正常か異常かをアブソリュート検出素子群で読
み取られるアブソリュートトラックの符号が変化する時
毎に検出することができる。したがって、絶対位置検出
の信頼性の高いアブソリュートエンコーダを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の構成を示す概略図である。
【図2】図1のパターン発生回路の構成を示す回路図で
ある。
【図3】第2実施例の構成を示す概略図である。
【図4】図3のパターン発生回路の構成を示す回路図で
ある。
【図5】従来のアブソリュートエンコーダの構成を示す
概略図である。
【符号の説明】
1、61…アブソリュートトラック 2、62…アブソリュート検出素子群 3、63…インクリメンタルトラック 4、64…インクリメンタル検出素子群 5…パターン発生回路 6…ROM 7…AB相発振回路 8…カウンタ 9…比較器 10、20…選択回路 11…EXOR(比較手段) 12…ゲート 13…絶対位置要求信号端子 14…一致信号出力端子 15…絶対位置出力端子 16…異常信号出力端子

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トラックのアブソリュートパターンからな
    るアブソリュートトラックと、前記アブソリュートパタ
    ーンの最小単位以下のピッチで形成されたインクリメン
    タルパターンからなるインクリメンタルトラックとが形
    成された符号板と、 前記アブソリュートトラックに沿って複数個の素子を配
    置してなり前記アブソリュートトラックの符号を検出す
    るアブソリュート検出素子群と、 前記インクリメンタルトラックに沿って複数個の素子を
    配置してなり前記インクリメンタルトラックの符号を検
    出するインクリメンタル検出素子群と、 電源投入時または絶対位置要求信号入力時のみ前記アブ
    ソリュート検出素子群で読み取った前記アブソリュート
    トラックの符号に相当するインクリメンタル信号を出力
    し、その後は前記インクリメンタル検出素子群で読み取
    ったインクリメンタル信号を出力することによって常に
    絶対位置を示すインクリメンタル信号を出力する絶対位
    置検出部とを有するアブソリュートエンコーダにおい
    て、 前記インクリメンタル検出素子群からのインクリメンタ
    ル信号に基づいて前記アブソリュート検出素子群で検出
    する符号に対応した符号を発生させるパターン発生回路
    と、前記アブソリュート検出素子群で検出した符号と前
    記パターン発生回路から出力される符号とを比較する比
    較手段とを有する異常検出部を備えたことを特徴とする
    アブソリュートエンコーダ。
  2. 【請求項2】前記パターン発生回路は、電源投入時また
    は絶対位置要求信号入力時に、前記アブソリュート検出
    素子群で検出したアブソリュートトラックの符号を初期
    値としてセットし、前記インクリメンタル検出素子群で
    検出したインクリメンタル信号に基づいて前記初期値を
    変化させることにより前記アブソリュート検出素子群で
    検出する符号に対応した符号を発生させ、 前記異常検出部は、前記アブソリュート検出素子群で検
    出したアブソリュートトラックの符号と前記パターン発
    生回路からの符号とを前記比較手段で比較することによ
    り前記インクリメンタル検出素子群で検出したインクリ
    メンタル信号が正常か異常かを検出することを特徴とす
    る請求項1記載のアブソリュートエンコーダ。
  3. 【請求項3】前記パターン発生回路は、電源投入時また
    は絶対位置要求信号入力時に、0を初期値としてセット
    し、前記絶対位置検出部から外部に出力されるインクリ
    メンタル信号に基づいて前記初期値を変化させることに
    より前記アブソリュート検出素子群で検出する符号に対
    応した符号を発生させ、 前記異常検出部は、前記アブソリュート検出素子群で検
    出したアブソリュートトラックの符号と前記パターン発
    生回路からの符号とを前記比較手段で比較することによ
    り前記絶対位置検出部からのインクリメンタル信号が正
    常か異常かを検出することを特徴とする請求項1記載の
    アブソリュートエンコーダ。
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