JP3109902U - 粉体用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器本体内の粉体を計量カップで自動的に計量して一定量だけ振り出せるようにした粉体用計量容器を提供する。
【解決手段】粉体Pが入る容器本体1と、容器本体1の上端開口部に嵌合装着される内蓋2と、内蓋2に外嵌装着される外蓋3と、内蓋2の内部に組み込まれる計量カップ5とを備えている。内蓋2の円筒壁10に取出口17を設けてあり、外蓋3を回動操作することによって外蓋3で取出口17を開閉できる。容器本体1の天地を逆にして、容器本体1内の粉体Pを計量カップ5に移したのち、取出口17を開けて容器本体1を傾けると、計量カップ5内の粉体Pだけを取出口17から外部に振り出すことができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、調味料や粉せっけんなどの粉体を入れる粉体用容器に係り、1回ごとの振り出し量を規定できるようにしたものである。
粉体が入った容器本体を傾けることにより、容器本体の上端開口部を閉じるキャップから容器本体内の粉体を一定量だけ振り出せるように粉体用容器は、例えば特許文献1〜4に公知である。
実開昭57−77177号公報(第4図) 実開昭59−72280号公報 実開昭51−98238号公報 実開昭50−123660号公報
従来のこの種の粉体用容器は、前記キャップに計量部を設けておき、容器本体の天地を逆にして容器本体内の粉体を計量部に移したのち、計量部から粉体のみを外部に振り出すことを狙っている。
しかし、前記計量部がキャップ内に一体にプラスチック成形された形態では、キャップの内部構造が徒に複雑化し、製作コストが高く付く。粉体の振り出し量を微妙に変えたい場合に、計量部の容量が異なるキャップを数種類用意しなければならない不利がある。
また、容器本体の天地を逆にして前記計量部に容器本体内の粉体を移した際に、計量部の開口上面に粉体が盛り上がる状態で入り込み、1回の粉体の振り出し量にバラつきが出やすい。容器本体を傾けて、計量部から粉体を取り出す際に、容器本体内の粉体までもが同時に振り出される、といった不具合があった。
そこで本考案の目的は、容器本体の上端開口部を閉じるキャップに別体の計量カップを組み込む形式にし、計量カップの容量のみを自在に変更できるようにして、安価に提供できて使い捨てにも適った粉体用容器を提供するにある。
本考案の目的は、使い勝手が良くて、粉体の振り出し量にバラつきがない高精度の粉体用容器を提供するにある。
本考案に係る粉体用容器は、図1に示すごとく粉体Pが入る容器本体1と、下面が開口する円筒壁10に、周方向に長い取出口17を有し、円筒壁10の下端部が容器本体1の円形の上端開口部に嵌合装着される内蓋2と、取出口17を開閉するために、内蓋2に外嵌装着される外蓋3と、内蓋2とは別体に形成されて内蓋2の内部に組み込まれる上面開口形の計量カップ5とを備えており、容器本体1内の粉体Pを計量カップ5に移したのち、計量カップ5内の粉体Pを取出口17から外部に一定量だけ振り出せるようにしてある。ここでの容器本体1の胴壁7は円筒形であることを要しない。計量カップ5は、内蓋2に対して接着剤で接着固定されていてもよい。
具体的にみると、計量カップ5は、上面が開口する角形のカップ本体26の周側壁27のひとつの壁部29が、底面壁30から上方へ行くに従って上拡がり状に傾斜しており、前記周側壁27の上端に、外向きに張り出すフランジ32が設けられている。内蓋2はプラスチック成形し、その内部には、計量カップ5を受け止め支持するための受け枠35が一体に設けられている。その受け枠35は、図1および図3に示すごとく、取出口19の周方向の開口端側に位置して対向する少なくとも一対の受け枠部36・36を含む。受け枠35内に計量カップ5を上方から嵌め込んだ状態において、前記受け枠部36・36に前記フランジ32が受け止められて、計量カップ5の前記傾斜壁部29の上端が図2に示すごとく前記取出口17に臨んでいる。前記受け枠35には、計量カップ5のカップ本体26を浮き外れ不能に支持する固定手段を有する。その固定手段としては、止め孔39と突起40とを例示したが、受け枠35にカップ本体26を接着固定する形式でもよい。
外蓋3は、内蓋2の上面を覆う円形の天板15と、天板15の外周につながり内蓋2の円筒壁10に回動自在に外嵌する円形周壁16とを含むプラスチック成形品とし、円形周壁16に、前記取出口17に対応する開口19を設けることができる。この開口19は、図示例のごとく円形周壁16に貫通状に設けられていてもよいし、切り欠き形成されていてもよい。
内蓋2は上面壁9を有し、上面壁9には、これの外側上方から受け枠35に計量カップ5を組み付けるための開口部20が設けられている。この開口部20によって、アンダーカットを生じることなく内蓋2内に前記受け枠35を成形できるようにもなる。
外蓋3の天板15の内面には、前記開口部20を介して内蓋2の内部に突出する摺り切り板42が設けられている。これによれば、図4に示すごとく内蓋2に対して外蓋3を回動操作することに伴い、摺り切り板42で計量カップ5の上面に盛り上がった粉体Pの余剰部分を計量カップ5外に振り払うことができる。
内蓋2の上面壁9と、外蓋3の天板15との間には、内蓋2に対する外蓋3の回動領域を一定範囲に規定するための手段を備えている。図1および図4に示す長孔23と突起25とが、その規定手段に該当する。
内蓋2に対して外蓋3を回動自在に、しかし上方への抜け止めを図って一体化するための抜け止め手段を備えている。この抜け止め手段としては、図1および図4に示すごとく内蓋2の上面壁9の中央に設けた係合孔21と、外蓋3の天板15の内面中央に突設されて係合孔21に上方へは抜け止め状に嵌入係合する係合軸22とからなるものにすることができる。
内蓋2の円筒壁10の外周面には、上下方向の中間部位に、容器本体1の胴壁7の開口上端縁に受け止められる環状の鍔11を突出形成する。かくして内蓋2は、図2に示すごとく、円筒壁10の鍔11よりも下方部分を容器本体1の胴壁7の上端開口部に内嵌して抜け止め状に係止する。そして、内蓋2の円筒壁10の鍔11よりも上方部分に、外蓋3の円形周壁16が外嵌しているとともに、前記取出口17が貫通状に設けられている。
内蓋2の受け枠35には、図1および図3に示すごとく、一対の前記受け枠部36・36の外側と内蓋2の内周面との間にわたって仕切り板41・41が設けられている。これによれば、容器本体1を傾けて取出口17から粉体Pを振り出す際に、前記仕切り板41・41で受け枠部36・36の外側方から計量カップ5に粉体Pが流入するのを規制することができる。
請求項1記載の本考案によれば、容器本体1の天地をほぼ逆の状態にすると、内蓋2内の計量カップ5に容器本体1内の粉体Pを移すことができる。次に、容器本体1を傾けることにより、内蓋2の取出口17から計量カップ5内の粉体Pを外部に振り出せる。計量カップ5は、内蓋2とは別体に形成されて内蓋2の内部に組み込まれる。したがって、内蓋2や外蓋3は共有しながらも、計量カップ5のみ大小に変更するだけで、粉体Pを所望通りの量に規定して振り出すことができ、全体として安価に製造できる。
請求項2記載の本考案によれば、プラスラチック製の内蓋2の内部に、受け枠35を一体に成形しておき、この受け枠35に計量カップ5を上方から嵌め込み、受け枠35の受け枠部36・36で計量カップ5のフランジ32を受け止めて、受け枠35に計量カップ5を固定する。したがって、内蓋2に計量カップ5を簡単かつ確実に後組みできる。計量カップ5は、カップ本体26の周側壁27のひとつの壁部29を傾斜状に形成してあり、この傾斜壁部29の上端が内蓋2の取出口17に臨むようにしてあるから、容器本体1を傾けたとき、傾斜壁部29を利用して計量カップ5内の粉体Pの全量を取出口17から外部へ円滑に振り出すことができる。
請求項3記載の本考案によれば、外蓋3は天板15と円形周壁16とで内蓋2の上面と円筒壁10の外周とをカバーしているので、外観上の体裁が良い。そのうえで内蓋2に対して外蓋3を回動自在とし、外蓋3の円形周壁16に開口19を設けたので、不使用時などには内蓋2の取出口17を該円形周壁16で閉じておき、容器本体1内の粉体Pを取り出すときには、外蓋3を回して前記開口19が取出口17に合致するようにするだけでよく、使い勝手が良い。
請求項4記載の本考案によれば、内蓋2の上面壁9に開口部20を設けてあるので、この開口部20を介して内蓋2内に計量カップ5を支障なく上方から落とし込んで組み付けることができる。前記開口部20は、内蓋2に前記受け枠35を一体にプラスチック成形するとき、アンダーカットを生じることなく内蓋2を成形するのにも有利に働く。内蓋2の上面壁9の上方外側は外蓋3の天板15で覆われているので、前記開口部20が目障りになることもなく、容器本体1を天地が逆になるようにした場合にも、容器本体1内の粉体Pが外部に洩出するのを防止できる。
請求項5記載の本考案によれば、外蓋3の天板15の内面に摺り切り板42を設け、摺り切り板42が内蓋2の内部に前記開口部20を利用して突出している。したがって、前記取出口17を開けるために、外蓋3を回動操作したとき、計量カップ5の上面に粉体Pが余分に盛り上がる状態で入っていても、摺り切り板42で計量カップ5上の粉体Pの盛り上がり部分を摺り切ることができるので、計量カップ5で正しく計量した粉体Pだけを振り出せることになる。
請求項6記載の本考案によれば、内蓋2に対する外蓋3の回動範囲が一定領域に規定されているので、外蓋3側の開口19を内蓋2側の取出口17に合致させる操作が容易に行える。例えば、外蓋3を右側の限界位置にまで回動操作すると、外蓋3の円形周壁16で取出口17を全閉し、外蓋3を左側の限界位置にまで回動操作すると、取出口17を全開状態にすることができる。
請求項7記載の本考案によれば、内蓋2に対する外蓋3の抜け止め手段として、内蓋2の上面壁9の中央に設けた係合孔21に、外蓋3の天板15の内面中央に突設した係合軸22が上方へは抜け止め状に嵌入係合する仕様としたので、内蓋2に対して外蓋3を回動自在としながらも確実に一体化できる。
請求項8記載の本考案によれば、内蓋2の円筒壁10の外周面に環状の鍔11を突出形成し、該円筒壁10の鍔11よりも下方部分を容器本体1の胴壁7の上端開口部に内嵌して係止し、この状態で鍔11を胴壁7の開口上端縁で受け止める。そのうえで、内蓋2の円筒壁10の鍔11よりも上方部分に外蓋3の円形周壁16が外嵌する仕様とした。したがって、容器本体1の開口上端縁に内蓋2を介して外蓋3を外側へ出っ張らないようにスッキリした外観形態を以て装着できる。多くの場合、容器本体1の円形の胴壁7と外蓋3の円形周壁16とを面一状にすることができる。
請求項9記載の本考案によれば、容器本体1を傾けて計量カップ5内の粉体Pを振り出す際に、仕切り板41・41で容器本体1内の粉体Pまでもが取出口17から外部へ同時に振り出されることを規制するので、計量カップ5内の粉体Pだけを正しい規定量で取り出すことができる。
(実施例1) 図1ないし図5は、本考案に係る粉体用容器の実施例1を示しており、粉体Pを収容する容器本体1と、容器本体1の上端開口部に装着される内蓋2と、内蓋2に外嵌装着される外蓋3と、内蓋2の内部に組み込まれる計量カップ5とを含み、容器本体1の天地を逆にして容器本体1内の粉体Pをいったん計量カップ5に移したのち、容器本体1を傾けることにより、計量カップ5に移した粉体Pを容器外に一定量だけ振り出せるようにしたものである。内蓋2、外蓋3、計量カップ5は、いずれもプラスチック成形品である。
容器本体1は、底壁6の外周から円形の胴壁7が立ち上げ連設された縦長の有底円筒形状に形成されており、上端開口部が広口に形成されていて該上端開口部を介して容器本体1内に粉体Pが出し入れできる。粉体Pとしては、例えば粉末調味料を予測している。
内蓋2は、円形の上面壁9の外周から円筒壁10が下向きに連設されて下面が開口している。円筒壁10の外周面には、上下方向の中間部位、具体的には下端寄り部位に環状の鍔11が突出形成されている。
かくして、内蓋2は、図3に示すごとく鍔11が容器本体1の胴壁7の開口上端縁に受け止められる状態で、内蓋2の円筒壁10の鍔11よりも下方部分が、容器本体1の胴壁7の上端開口部に内嵌して抜け止め状に係止している。その係止手段としては、胴壁7の内周面に凹条溝12を設け、内蓋2の円筒壁10の外周面に、凹条溝12に嵌係合する突条13を突設してあり、凹条溝12と突条13との係合によって内蓋2は、容器本体1に対して不用意には上方へ抜け外れないように、しかし無理抜きは可能であるように装着される。
外蓋3は、内蓋2の上面を覆う天板15と、天板15の外周につながる円筒周壁16とを有して下面が開口する円形の短筒状に形成されており、円形周壁16が内蓋2の円筒壁10の鍔11よりも上方部分において密着状態で回転できるよう外嵌している。
容器本体1内の粉体Pを外部に振り出すために、内蓋2の円筒壁10には、前記鍔11よりも上方に位置する部位にひとつの取出口17が貫通状に設けられている。取出口17は周方向に長い長孔になっている。
内蓋2の取出口17は外蓋3で開閉する。そのために、外蓋3の円形周壁16には、取出口17に対応する開口19が形成されている。図の開口19は、取出口17よりも一回り大きくて周方向に長い長孔として貫通状に形成した。内蓋2に対して外蓋3を周方向に回動操作することにより、前記開口19が取出口17に合致すると容器本体1内の粉体Pを外部に導出でき、取出口17の外面を外蓋3の円形周壁16で塞ぐことにより容器本体1内の粉体Pが不用意に外部へ出ることを防止する。
内蓋2に対して外蓋3は、回動操作可能としながらも不離一体に結合する。そのために、内蓋2の上面壁9には、計量カップ5の組み付け用開口部20を設ける一方、上面壁9の中央に係合孔21を貫通状に設ける。外蓋3の天板15の内面中央には係合軸22を突設する。かくして係合軸22を係合孔21に上方へは抜け止めを図って嵌入係合してあり、内蓋2に対して外蓋3は係合軸22まわりに回動操作できる。
内蓋2の上面壁9と、外蓋3の天板15との間には、内蓋2に対する外蓋3の回動領域を一定範囲に規定するための手段を備えている。図示例の規定手段としては、図1および図4に示すごとく内蓋2の上面壁9に部分円形の長孔23を設ける一方、外蓋3の天板15の内面に該長孔23にスライド嵌合する突起25を設けた。これにより、内蓋2に対して外蓋3を右または左の回動限界まで回動操作すれば、内蓋2の前記取出口17が外蓋3で最小の回動範囲内で開閉できるようになっている。
計量カップ5は、内蓋2とは別体にプラスチック成形されて内蓋2の内部に前記開口部20を利用して上方から後組みされる。その計量カップ5は、角形のカップ本体26の周側壁27のひとつの壁部29が、底面壁30から上方へ行くに従って上拡がり状に傾斜しており、前記傾斜壁部29を除く前記周側壁27の上端に、フランジ32が外向きに張り出し形成されている。具体的には、前記周側壁27に対向する壁部分であって、一端が前記傾斜壁部29につながる対向壁部31・31の上端と、対向壁部31・31の他端どうしをつなぐ連結壁部33の上端とにわたって、フランジ32が平面視でコ字形状に形成されている。
内蓋2の内部には、計量カップ5を受け止め支持するための受け枠35が一体に設けられている。その受け枠35は、取出口17の周方向の開口端側に位置して平行に対向する左右一対の水平な受け枠部36・36を含む。各受け枠部36の一端は、取出口17の周方向の開口端近くにおいて内蓋2の円筒壁10に片持ち状に連設されており、両受け枠部36・36の他端どうしが連結枠部37でつながっており、受け枠35の全体は平面視でコ字形状に形成されている。
計量カップ5は前記開口部20を利用して受け枠35内に内蓋2の上方から嵌め込んだ状態において、前記受け枠部36・36および連結枠部37に前記フランジ32が受け止められて、計量カップ5の傾斜壁部29の上端が前記取出口17に臨む。この状態で前記受け枠35に計量カップ5が固定手段を介して浮き外れ不能に支持固定される。計量カップ5の傾斜壁部29の上端は、内蓋2の内周面の凹曲面形状に添うよう凸面状に形成してある。
受け枠35に対する計量カップ5の固定手段としては、計量カップ5のフランジ32に止め孔39を設け、受け枠35の各受け枠部36および連結枠部37の上面に突起40をそれぞれ突設し、止め孔39に突起40を抜け止め状に嵌合係止している。
本案容器の使用に際しては、内蓋2の取出口17を外蓋3の円形周壁16で閉じた状態において、容器本体1の天地をいったん逆にしたのち元に戻す。これで容器本体1内の粉体Pは計量カップ5に満杯状態で入る筈である。次に、内蓋2に対して外蓋3を前記係合軸22まわりに回動操作し、外蓋3の前記開口19を内蓋2の取出口17に合致させたのち、容器本体1を傾けて計量カップ5内の粉体Pを取出口17および開口19から外部に取り出すことになる。
このとき、容器本体1内の粉体Pが計量カップ5まわりから余分に取り出されることを防ぐ必要がある。そのため、内蓋2の受け枠35には、一対の前記受け枠部36・36の外側と内蓋2の内周面との間にわたって仕切り板41・41が設けられている。この仕切り板41・41は、前記受け枠部36・36から内蓋2の内周面にわたって斜め下方に向けて傾斜している。しかるときは、容器本体1を傾けて取出口17から粉体Pを振り出す際に、前記仕切り板41・41は、受け枠部36・36の外側方から計量カップ5に粉体Pが流入するのを規制する。したがって、計量カップ5内の粉体Pだけが、容器本体1外に取り出されることになる。
容器本体1内の粉体Pを前述の容量で計量カップ5に移すとき、計量カップ5に粉体Pが盛り上がった状態で必要以上に入り込むことがある。これを規制するために、外蓋3の天板15の内面には、内蓋2の内部に前記開口部20を介して突出する摺り切り板42が設けられている。これによれば、取出口17を開放するために内蓋2に対して外蓋3を回動操作することに伴い、摺り切り板42で計量カップ5の上面に盛り上がった粉体Pの余剰部分を計量カップ5の外方へ自動的に振り払うことができ、正しく計量カップ5の容量分だけ粉体Pを振り出せる。
(実施例2) 図6は、内蓋2に対する計量カップ5の組み付け手段を変更した本考案の実施例2を示す。そこでは、計量カップ5に左右一対のフック腕50・50を設けて、各フック腕50を内蓋2の円筒壁10の上端縁に掛け止めることにより、計量カップ5を内蓋2に支持固定している。
具体的には、計量カップ5の前記フランジ32において傾斜壁部29の左右端に位置する前端部位に、左右一対のフック腕50・50を立ち上げ連設する。そして計量カップ5の対向壁部31・31に対応するフランジ32の部分から仕切り板41・41を斜め下方に向けて連出する。
内蓋2の円筒壁10の前記開口部20に臨む開口上端縁には、取出口17の周方向の両端に対応する位置に係合凹部51・51を設ける。かくして、内蓋2の内部に開口部20を介して計量カップ5を落とし込み、各フック腕50・50の上端フック部52・52を係合凹部51・51にそれぞれ掛け止める。このとき、各仕切り板41の連出端は内蓋2の円筒壁10の内周面に密着している。内蓋2と各仕切り板41の連出端とは密着する状態で必要に応じて接着剤で接着固定することができる。
この実施例2によれば、内蓋2に外蓋3を被せ付けたとき、外蓋3の天板15の内面が各フック腕50の上端フック部52を押さえ付け、内蓋2内において計量カップ5が浮き上がるのを規制する。その他の点は、実施例1と実質的に同様であるから、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
(実施例3) 図7は本考案の実施例3を示しており、外蓋3の円形周壁16の一部にシャッタ53が上下スライド可能に付設されている。ここではシャッタ53を上下操作することにより、取出口17を開閉できる。この場合の外蓋3は内蓋2に対して回動自在に連結されていることを要しない。
(実施例4) 図8は本考案の実施例4を示しており、この場合は外蓋3の円形周壁16にヒンジ55を介してヒンジ蓋56を揺動自在に付設し、ヒンジ蓋56を揺動操作することで、取出口17を開閉できるようにした。
実施例1の構成部材の分解斜視図 実施例1の縦断側面図 図2におけるA−A線断面図 図2におけるB−B線断面図 実施例1の使用方法を説明する縦断側面図 実施例2の構成部材の分解斜視図 実施例3の要部の縦断側面図 実施例4の要部の縦断側面図
符号の説明
P 粉体
1 容器本体
2 内蓋
3 外蓋
5 計量カップ
6 容器本体の底壁
7 容器本体の胴壁
9 内蓋の上面壁
11 内蓋の鍔
15 外蓋の天板
16 外蓋の円形周壁
17 取出口
19 開口
20 開口部
21 係合孔
22 係合軸
26 カップ本体
27 カップ本体の周側壁
29 カップ本体の傾斜壁部
31 カップ本体の対向壁部
32 フランジ
35 受け枠
36 受け枠の受け枠部
41 仕切り板
42 摺り切り板

Claims (9)

  1. 粉体(P)が入る容器本体(1)と、
    下面が開口する円筒壁(10)に、周方向に長い取出口(17)を有し、円筒壁(10)の下端部が容器本体(1)の円形の上端開口部に嵌合装着される内蓋(2)と、
    取出口(17)を開閉するために、内蓋(2)に外嵌装着される外蓋(3)と、
    内蓋(2)とは別体に形成されて内蓋(2)の内部に組み込まれる上面開口形の計量カップ(5)とを備えており、
    容器本体(1)内の粉体(P)を計量カップ(5)に移したのち、計量カップ(5)内の粉体(P)を取出口(17)から外部に一定量だけ振り出せるようにした粉体用容器。
  2. 計量カップ(5)は、上面が開口する角形のカップ本体(26)の周側壁(27)のひとつの壁部(29)が、底面壁(30)から上方へ行くに従って上拡がり状に傾斜しており、前記周側壁(27)の上端に、外向きに張り出すフランジ(32)が設けられており、
    プラスチック製の内蓋(2)の内部には、計量カップ(5)を受け止め支持するための受け枠(35)が一体に設けられており、
    受け枠(35)は、取出口(19)の周方向の開口端側に位置して対向する少なくとも一対の受け枠部(36)・(36)を含み、
    受け枠(35)内に計量カップ(5)を上方から嵌め込んだ状態において、前記受け枠部(36)・(36)に前記フランジ(32)が受け止められて、計量カップ(5)の前記傾斜壁部(29)の上端が前記取出口(17)に臨んでおり、
    前記受け枠(35)に計量カップ(5)のカップ本体(26)を浮き外れ不能に支持する固定手段を有する請求項1記載の粉体用容器。
  3. 外蓋(3)は、内蓋(2)の上面を覆う円形の天板(15)と、天板(15)の外周につながり内蓋(2)の円筒壁(10)に回動自在に外嵌する円形周壁(16)とを含むプラスチック成形品であり、
    円形周壁(16)に、前記取出口(17)に対応する開口(19)が設けられている請求項2記載の粉体用容器。
  4. 内蓋(2)は上面壁(9)を有し、上面壁(9)には、これの外側上方から受け枠(35)に計量カップ(5)を組み付けるための開口部(20)が設けられている請求項3記載の粉体用容器。
  5. 外蓋(3)の天板(15)の内面に、前記開口部(20)を介して内蓋(2)の内部に突出する摺り切り板(42)が設けられており、
    内蓋(2)に対して外蓋(3)を回動操作することに伴い、摺り切り板(42)で計量カップ(5)の上面に盛り上がった粉体(P)の余剰部分を計量カップ(5)外に振り払えるようになっている請求項4記載の粉体用容器。
  6. 内蓋(2)の上面壁(9)と、外蓋(3)の天板(15)との間に、内蓋(2)に対する外蓋(3)の回動領域を一定範囲に規定するための手段を備えている請求項3または4記載の粉体用容器。
  7. 内蓋(2)に対して外蓋(3)を回動自在に、しかし上方への抜け止めを図って一体化するための抜け止め手段を備えており、
    前記抜け止め手段が、内蓋(2)の上面壁(9)の中央に設けた係合孔(21)と、外蓋(3)の天板(15)の内面中央に突設されて係合孔(21)に上方へは抜け止め状に嵌入係合する係合軸(22)とからなる請求項6記載の粉体用容器。
  8. 内蓋(2)の円筒壁(10)の外周面には、上下方向の中間部位に、容器本体(1)の胴壁(7)の開口上端縁に受け止められる環状の鍔(11)が突出形成されており、
    内蓋(2)は、円筒壁(10)の鍔(11)よりも下方部分が容器本体(1)の胴壁(7)の上端開口部に内嵌して抜け止め状に係止されており、
    内蓋(2)には、円筒壁(10)の鍔(11)よりも上方部分に、外蓋(3)の円形周壁(16)が外嵌しているとともに、前記取出口(17)が貫通状に設けられている請求項7記載の粉体用容器。
  9. 内蓋(2)の受け枠(35)には、一対の前記受け枠部(36)・(36)の外側と内蓋(2)の内周面との間にわたって仕切り板(41)・(41)が設けられており、
    容器本体(1)を傾けて取出口(17)から粉体(P)を振り出す際に、前記仕切り板(41)・(41)で受け枠部(36)・(36)の外側方から計量カップ(5)に粉体(P)が流入するのを規制している請求項8記載の粉体用容器。
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