JP3109396B2 - 車両拘束装置 - Google Patents
車両拘束装置Info
- Publication number
- JP3109396B2 JP3109396B2 JP06289989A JP28998994A JP3109396B2 JP 3109396 B2 JP3109396 B2 JP 3109396B2 JP 06289989 A JP06289989 A JP 06289989A JP 28998994 A JP28998994 A JP 28998994A JP 3109396 B2 JP3109396 B2 JP 3109396B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- support
- restraining
- arm
- test
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Testing Of Engines (AREA)
- Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被試験車としての車両
を試験装置であるシャシダイナモメータ上に拘束する車
両拘束装置に関する。
を試験装置であるシャシダイナモメータ上に拘束する車
両拘束装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、車両走行時におけるピッチング運動を被試験車を使
って再現させ、前後輪に加わる荷重の変化等を計測する
試験が行われている。ここで、上記試験は、車両拘束装
置によって被試験車をシャシダイナモメータ(以下、単
に「シャシダイナモ」と略す)のローラ(仮想路面)上
に拘束し、この拘束状態で走行させることにより行われ
る。この種の車両拘束装置の一例が特開昭62−189
638号公報に開示されており、以下に説明する。
ら、車両走行時におけるピッチング運動を被試験車を使
って再現させ、前後輪に加わる荷重の変化等を計測する
試験が行われている。ここで、上記試験は、車両拘束装
置によって被試験車をシャシダイナモメータ(以下、単
に「シャシダイナモ」と略す)のローラ(仮想路面)上
に拘束し、この拘束状態で走行させることにより行われ
る。この種の車両拘束装置の一例が特開昭62−189
638号公報に開示されており、以下に説明する。
【0003】図10には、車両拘束装置150によって
被試験車である車両152がシャシダイナモ154のロ
ーラ155上に拘束された状態が示されている。この図
に示されるように、車両拘束装置150は、車両152
を支持する支持部材156及びこの支持部材156と連
結される一対の台車158によって構成されている。
被試験車である車両152がシャシダイナモ154のロ
ーラ155上に拘束された状態が示されている。この図
に示されるように、車両拘束装置150は、車両152
を支持する支持部材156及びこの支持部材156と連
結される一対の台車158によって構成されている。
【0004】支持部材156は、平板状の底部156A
と、この底部156Aの幅方向両端部から所定の傾斜角
度で上方へ屈曲された連結部156Bとを備え、この内
底部156Aが車両152の底部に取り付けられること
により支持部材156が車両152に固定される。ま
た、支持部材156の連結部156Bの先端部にはフラ
ンジ160が設けられており、支持部材156の底部1
56Aが車両152の底部に固定された状態ではフラン
ジ160が車両152の重心Gを通る車両幅方向線上に
位置するようにフランジ160の高さが予め設定されて
いる。
と、この底部156Aの幅方向両端部から所定の傾斜角
度で上方へ屈曲された連結部156Bとを備え、この内
底部156Aが車両152の底部に取り付けられること
により支持部材156が車両152に固定される。ま
た、支持部材156の連結部156Bの先端部にはフラ
ンジ160が設けられており、支持部材156の底部1
56Aが車両152の底部に固定された状態ではフラン
ジ160が車両152の重心Gを通る車両幅方向線上に
位置するようにフランジ160の高さが予め設定されて
いる。
【0005】図11及び図12に示されるように、台車
158は、車両152の側方に前後方向に沿って各一対
配設されたレール162によって支持されている。これ
らのレール162間には送り装置164及び送り螺子軸
166が配設されており、送り装置164のハンドル1
68を回転させることにより送り螺子軸166が回転し
て台車158の車両前後方向に対する位置を変えること
ができる。
158は、車両152の側方に前後方向に沿って各一対
配設されたレール162によって支持されている。これ
らのレール162間には送り装置164及び送り螺子軸
166が配設されており、送り装置164のハンドル1
68を回転させることにより送り螺子軸166が回転し
て台車158の車両前後方向に対する位置を変えること
ができる。
【0006】また、台車158には支持板170が立設
されている。支持板170の一方の側面には第2台車1
71が配設されており、又他方の側面には第2台車17
1の重量に釣り合うバランス材172が配設されてい
る。これらの第2台車171及びバランス材172は、
支持板170の上部に軸支されたプーリ174に巻き掛
けられたワイヤ176によって連結されている。プーリ
174にはハンドル178(図12参照)が取り付けら
れており、このハンドル178を回転させることにより
第2台車171の高さ方向に対する位置を変えることが
できる。
されている。支持板170の一方の側面には第2台車1
71が配設されており、又他方の側面には第2台車17
1の重量に釣り合うバランス材172が配設されてい
る。これらの第2台車171及びバランス材172は、
支持板170の上部に軸支されたプーリ174に巻き掛
けられたワイヤ176によって連結されている。プーリ
174にはハンドル178(図12参照)が取り付けら
れており、このハンドル178を回転させることにより
第2台車171の高さ方向に対する位置を変えることが
できる。
【0007】さらに、図10及び図11に示されるよう
に、第2台車171と前述した支持部材156とは、連
結装置180によって連結されている。連結装置180
は、第2台車171の軸芯部に立設された真直棒状の第
1部材182と、この第1部材182が挿入される筒状
の第2部材184と、両者を連結する球面軸受け(図示
省略)と、を含んで構成されている。この内、第2部材
184の先端部にはフランジ186が固定されており、
このフランジ186と支持部材156のフランジ160
とがボルトによって締結されている。
に、第2台車171と前述した支持部材156とは、連
結装置180によって連結されている。連結装置180
は、第2台車171の軸芯部に立設された真直棒状の第
1部材182と、この第1部材182が挿入される筒状
の第2部材184と、両者を連結する球面軸受け(図示
省略)と、を含んで構成されている。この内、第2部材
184の先端部にはフランジ186が固定されており、
このフランジ186と支持部材156のフランジ160
とがボルトによって締結されている。
【0008】上記構成によれば、まず車両152がシャ
シダイナモ154のローラ155上に載置され、次いで
支持部材156の底部156Aが車両152の底部に固
定される。固定された状態では、支持部材156の左右
のフランジ160を結ぶ直線が車両152の重心Gを通
る。その後、台車158の送り装置164のハンドル1
68を回転させることにより台車側のフランジ186の
車両前後方向位置が調節されると共に、プーリ174の
ハンドル178を回転させることにより台車側のフラン
ジ186の高さ方向位置が調節される。この結果、支持
部材156のフランジ160と台車158のフランジ1
86とが同軸となり、ボルトで両者を締結することによ
り、車両152が拘束状態となる。この状態で走行させ
れば、実際の車両走行時におけるピッチング運動が再現
され、車両152の前後輪188に加わる荷重の変化等
を計測することが可能になるというものである。
シダイナモ154のローラ155上に載置され、次いで
支持部材156の底部156Aが車両152の底部に固
定される。固定された状態では、支持部材156の左右
のフランジ160を結ぶ直線が車両152の重心Gを通
る。その後、台車158の送り装置164のハンドル1
68を回転させることにより台車側のフランジ186の
車両前後方向位置が調節されると共に、プーリ174の
ハンドル178を回転させることにより台車側のフラン
ジ186の高さ方向位置が調節される。この結果、支持
部材156のフランジ160と台車158のフランジ1
86とが同軸となり、ボルトで両者を締結することによ
り、車両152が拘束状態となる。この状態で走行させ
れば、実際の車両走行時におけるピッチング運動が再現
され、車両152の前後輪188に加わる荷重の変化等
を計測することが可能になるというものである。
【0009】ところで、上記公報に開示された車両拘束
装置150においては、結果的には支持部材156及び
一対の台車158によって車両152を両持ち支持状態
でかつ剛的に拘束する構成であるので、正確にピッチン
グ運動を再現させるためには支持部材156の一対の連
結部156Bの回転中心線が車両152の重心Gを通る
ことが肝要となる。しかしながら、現実には、車両15
2の重心Gを示すものは何もない。つまり、車両152
の重心は車種等によって区々であり、当該重心を特定す
ること自体極めて困難なことである。このため、上記公
報に開示された車両拘束装置150を用いる場合には、
作業者の勘と経験を生かして試行錯誤を繰り返すことに
より、車両の重心Gを特定しなければならず、作業効率
が著しく低下していた。この結果、車両152の拘束の
ための作業時間も長時間かかるという不具合が生じてい
た。
装置150においては、結果的には支持部材156及び
一対の台車158によって車両152を両持ち支持状態
でかつ剛的に拘束する構成であるので、正確にピッチン
グ運動を再現させるためには支持部材156の一対の連
結部156Bの回転中心線が車両152の重心Gを通る
ことが肝要となる。しかしながら、現実には、車両15
2の重心Gを示すものは何もない。つまり、車両152
の重心は車種等によって区々であり、当該重心を特定す
ること自体極めて困難なことである。このため、上記公
報に開示された車両拘束装置150を用いる場合には、
作業者の勘と経験を生かして試行錯誤を繰り返すことに
より、車両の重心Gを特定しなければならず、作業効率
が著しく低下していた。この結果、車両152の拘束の
ための作業時間も長時間かかるという不具合が生じてい
た。
【0010】また一方で、上記公報に開示された車両拘
束装置150によれば、第2台車171の重量に釣り合
うバランス材172を設けているものの、車両拘束装置
150によって車両152が拘束された状態では、一対
の台車158が支持部材156によって連結されて一体
化され、車両152を両持ち支持状態で拘束することに
なるので、支持部材156の重量が車両152の重量に
加わった状態で計測を行うことになる。このため、計測
精度が低下するという不具合も生じる。
束装置150によれば、第2台車171の重量に釣り合
うバランス材172を設けているものの、車両拘束装置
150によって車両152が拘束された状態では、一対
の台車158が支持部材156によって連結されて一体
化され、車両152を両持ち支持状態で拘束することに
なるので、支持部材156の重量が車両152の重量に
加わった状態で計測を行うことになる。このため、計測
精度が低下するという不具合も生じる。
【0011】本発明は上記事実を考慮し、車両拘束のた
めに要する作業時間を短縮し、更には計測精度を向上さ
せることができる車両拘束装置を得ることが目的であ
る。
めに要する作業時間を短縮し、更には計測精度を向上さ
せることができる車両拘束装置を得ることが目的であ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、被試験車としての車両を試験装置であるシャシダイ
ナモ上に拘束する車両拘束装置であって、試験室の床等
に設置される装置基部と、車両の所定部位に離脱可能に
取着される取着手段と、各々所定又は任意の方向へ変位
自在に連結する複数の連結手段によって装置基部と取着
手段とを連結し、拘束後の車両の運動に伴って生じる車
両の変位に応じて、装置基部に対する取着手段の位置を
車両上下方向、車両前後方向、車両幅方向の任意の方向
へ変位させる変位手段と、を有し、さらに、前記取着手
段は、前記複数の連結手段の一の連結手段を構成するボ
ールジョイントによって回動自在に支持されている、こ
とを特徴としている。
は、被試験車としての車両を試験装置であるシャシダイ
ナモ上に拘束する車両拘束装置であって、試験室の床等
に設置される装置基部と、車両の所定部位に離脱可能に
取着される取着手段と、各々所定又は任意の方向へ変位
自在に連結する複数の連結手段によって装置基部と取着
手段とを連結し、拘束後の車両の運動に伴って生じる車
両の変位に応じて、装置基部に対する取着手段の位置を
車両上下方向、車両前後方向、車両幅方向の任意の方向
へ変位させる変位手段と、を有し、さらに、前記取着手
段は、前記複数の連結手段の一の連結手段を構成するボ
ールジョイントによって回動自在に支持されている、こ
とを特徴としている。
【0013】請求項2記載の本発明に係る車両拘束装置
は、請求項1記載の発明において、前記変位手段は、装
置基部に立設された支持手段と、この支持手段に対して
上下動可能に片持ち支持されると共に支持手段と前記ボ
ールジョイントとを連結する連結部と、を有し、さら
に、取着手段、ボールジョイント、及び連結部の重量と
釣り合い三者の重量を相殺するバランス機構を備えてい
る、ことを特徴としている。
は、請求項1記載の発明において、前記変位手段は、装
置基部に立設された支持手段と、この支持手段に対して
上下動可能に片持ち支持されると共に支持手段と前記ボ
ールジョイントとを連結する連結部と、を有し、さら
に、取着手段、ボールジョイント、及び連結部の重量と
釣り合い三者の重量を相殺するバランス機構を備えてい
る、ことを特徴としている。
【0014】請求項3記載の本発明は、請求項1又は請
求項2記載の本発明において、前記取着手段は、前記車
両に既設された固縛装置、重量軽減孔、ブラケット等の
既設被取着手段に取着される、ことを特徴としている。
求項2記載の本発明において、前記取着手段は、前記車
両に既設された固縛装置、重量軽減孔、ブラケット等の
既設被取着手段に取着される、ことを特徴としている。
【0015】請求項4記載の本発明は、被試験車として
の車両を試験装置であるシャシダイナモ上に拘束する車
両拘束装置であって、試験室の床等に設置され、車両側
へ突出するアーム部を備えた支持体と、この支持体のア
ーム部に立設又は穿設されると共に車両の底部に設けら
れた車両側孔又は車両側ピンに相対的に挿入され、挿入
状態では当該車両側孔又は車両側ピンとの間に所定のク
リアランスを有するアーム側ピン又はアーム側孔と、有
することを特徴としている。
の車両を試験装置であるシャシダイナモ上に拘束する車
両拘束装置であって、試験室の床等に設置され、車両側
へ突出するアーム部を備えた支持体と、この支持体のア
ーム部に立設又は穿設されると共に車両の底部に設けら
れた車両側孔又は車両側ピンに相対的に挿入され、挿入
状態では当該車両側孔又は車両側ピンとの間に所定のク
リアランスを有するアーム側ピン又はアーム側孔と、有
することを特徴としている。
【0016】
【作用】請求項1記載の本発明の作用は、以下の通りで
ある。
ある。
【0017】被試験車としての車両が試験装置であるシ
ャシダイナモ上に載置された後、車両拘束装置の取着手
段が車両の所定部位に取着される。これにより、車両は
シャシダイナモ上に拘束される。
ャシダイナモ上に載置された後、車両拘束装置の取着手
段が車両の所定部位に取着される。これにより、車両は
シャシダイナモ上に拘束される。
【0018】上記の拘束状態が得られた後、試験が開始
される。試験開始後、車両がピッチング運動すると、車
両の重心と取着手段の位置とがずれているため、取着手
段は車両のピッチング運動に伴って移動しようとする。
される。試験開始後、車両がピッチング運動すると、車
両の重心と取着手段の位置とがずれているため、取着手
段は車両のピッチング運動に伴って移動しようとする。
【0019】ここで、本発明では、各々所定又は任意の
方向へ変位自在に連結する複数の連結手段によって装置
基部と取着手段とを連結する変位手段を備えているの
で、装置基部に対する取着手段の相対的な運動の自由度
が増す。このため、拘束後の車両の運動に伴って車両が
変位すると、この変位に応じて装置基部に対する取着手
段の位置が車両上下方向、車両前後方向、車両幅方向の
任意の方向へ変位される。
方向へ変位自在に連結する複数の連結手段によって装置
基部と取着手段とを連結する変位手段を備えているの
で、装置基部に対する取着手段の相対的な運動の自由度
が増す。このため、拘束後の車両の運動に伴って車両が
変位すると、この変位に応じて装置基部に対する取着手
段の位置が車両上下方向、車両前後方向、車両幅方向の
任意の方向へ変位される。
【0020】すなわち、本発明によれば、車両の重心位
置とは無関係に車両の拘束状態を維持することができ
る。従って、車両の重心位置を試行錯誤で特定する必要
もなくなるので、車両拘束のための作業時間が短縮され
る。
置とは無関係に車両の拘束状態を維持することができ
る。従って、車両の重心位置を試行錯誤で特定する必要
もなくなるので、車両拘束のための作業時間が短縮され
る。
【0021】請求項2記載の本発明の作用は、以下の通
りである。被試験車としての車両が試験装置であるシャ
シダイナモ上に載置された後、車両拘束装置の取着手段
が車両の所定部位に取着されて拘束される点は、前述し
た場合と同様である。
りである。被試験車としての車両が試験装置であるシャ
シダイナモ上に載置された後、車両拘束装置の取着手段
が車両の所定部位に取着されて拘束される点は、前述し
た場合と同様である。
【0022】ここで、本発明では、取着手段、ボールジ
ョイント、及び連結部の重量と釣り合うバランス機構を
備えているので、三者の重量が相殺される。このこと
と、連結部が支持手段に上下動可能に片持ち支持されて
いることから、車両の拘束時に車両拘束装置側の重量が
車両に加わることがなくなる。つまり、車両の重量に余
分な重量が加算された状態で試験が行われるという不具
合が生じない。従って、本発明によれば、請求項1記載
の発明の作用に加えて、計測精度が向上される。
ョイント、及び連結部の重量と釣り合うバランス機構を
備えているので、三者の重量が相殺される。このこと
と、連結部が支持手段に上下動可能に片持ち支持されて
いることから、車両の拘束時に車両拘束装置側の重量が
車両に加わることがなくなる。つまり、車両の重量に余
分な重量が加算された状態で試験が行われるという不具
合が生じない。従って、本発明によれば、請求項1記載
の発明の作用に加えて、計測精度が向上される。
【0023】請求項3記載の本発明によれば、請求項1
又は請求項2記載の本発明において、車両に既設された
固縛装置、重量軽減孔、ブラケット等の既設被取着手段
に、車両拘束装置の取着手段が取着されるので、車両拘
束装置取着用の加工を車両に施す必要がなくなる。従っ
て、この点において作業時間の短縮化が図られる。
又は請求項2記載の本発明において、車両に既設された
固縛装置、重量軽減孔、ブラケット等の既設被取着手段
に、車両拘束装置の取着手段が取着されるので、車両拘
束装置取着用の加工を車両に施す必要がなくなる。従っ
て、この点において作業時間の短縮化が図られる。
【0024】請求項4記載の本発明の作用は、以下の通
りである。被試験車としての車両が試験装置であるシャ
シダイナモ上に載置された後、車両拘束装置の支持体の
位置決めがなされる。次いで、支持体のアーム部から立
設されたアーム側ピン又はアーム部に穿設されたアーム
側孔が、車両の底部に設けられた車両側孔又は車両側ピ
ンに相対的に挿入される。この状態では、アーム側ピン
と車両側孔との間又はアーム側孔と車両側ピンとの間に
所定のクリアランスが存在するため、車両は上下方向へ
の自由度を持つ。
りである。被試験車としての車両が試験装置であるシャ
シダイナモ上に載置された後、車両拘束装置の支持体の
位置決めがなされる。次いで、支持体のアーム部から立
設されたアーム側ピン又はアーム部に穿設されたアーム
側孔が、車両の底部に設けられた車両側孔又は車両側ピ
ンに相対的に挿入される。この状態では、アーム側ピン
と車両側孔との間又はアーム側孔と車両側ピンとの間に
所定のクリアランスが存在するため、車両は上下方向へ
の自由度を持つ。
【0025】上記の如くして、車両がシャシダイナモ上
に拘束された後、試験が開始される。この場合、前述し
た如く、アーム側ピンと車両側孔との間又はアーム側孔
と車両側ピンとの間に所定のクリアランスが存在するた
め、車両がピッチング運動する際にはこのクリアランス
が狭くなるに過ぎない。別言すれば、車両はこのクリア
ランスを狭めながら、その範囲内でピッチング運動を再
現することが可能となる。
に拘束された後、試験が開始される。この場合、前述し
た如く、アーム側ピンと車両側孔との間又はアーム側孔
と車両側ピンとの間に所定のクリアランスが存在するた
め、車両がピッチング運動する際にはこのクリアランス
が狭くなるに過ぎない。別言すれば、車両はこのクリア
ランスを狭めながら、その範囲内でピッチング運動を再
現することが可能となる。
【0026】従って、本発明においても、車両の重心位
置とは無関係に車両の拘束状態を維持することができ
る。このため、車両の重心位置を試行錯誤で特定する必
要もなくなるので、車両拘束のための作業時間が短縮さ
れる。また、本発明によれば、アーム側ピン又はアーム
側孔が車両側孔又は車両側ピンに相対的に挿入(遊嵌)
されることから、アーム部と車両とは非連結状態にあ
る。このため、車両の拘束時に車両拘束装置側の重量が
車両に加わることはない。従って、本発明においても、
計測精度が向上される。さらに、構成的にはアーム部に
アーム側ピン又はアーム側孔を設け、車両の底部に車両
側孔又は車両側ピンを設けるだけなので、構造も簡素な
ものとなる。
置とは無関係に車両の拘束状態を維持することができ
る。このため、車両の重心位置を試行錯誤で特定する必
要もなくなるので、車両拘束のための作業時間が短縮さ
れる。また、本発明によれば、アーム側ピン又はアーム
側孔が車両側孔又は車両側ピンに相対的に挿入(遊嵌)
されることから、アーム部と車両とは非連結状態にあ
る。このため、車両の拘束時に車両拘束装置側の重量が
車両に加わることはない。従って、本発明においても、
計測精度が向上される。さらに、構成的にはアーム部に
アーム側ピン又はアーム側孔を設け、車両の底部に車両
側孔又は車両側ピンを設けるだけなので、構造も簡素な
ものとなる。
【0027】
〔第1実施例〕以下、図1〜図3を用いて、第1実施例
について説明する。
について説明する。
【0028】図2には、シャシダイナモ10の前側ロー
ラ12及び後側ローラ14上に被試験車としての車両1
6を拘束した状態が示されている。ここで車両16を拘
束すべく用いられるのが車両拘束装置18であり、以下
に詳細に説明する。
ラ12及び後側ローラ14上に被試験車としての車両1
6を拘束した状態が示されている。ここで車両16を拘
束すべく用いられるのが車両拘束装置18であり、以下
に詳細に説明する。
【0029】図1には、本実施例に係る車両拘束装置1
8の外観が斜視図にて示されている。この図に示される
ように、車両拘束装置18は、装置底部に配置された装
置基部20と、この装置基部20の上面中央に立設され
た支持部22と、この支持部22に片持ち支持された連
結部24と、を備えている。以下、この順に説明する。
8の外観が斜視図にて示されている。この図に示される
ように、車両拘束装置18は、装置底部に配置された装
置基部20と、この装置基部20の上面中央に立設され
た支持部22と、この支持部22に片持ち支持された連
結部24と、を備えている。以下、この順に説明する。
【0030】装置基部20は平板状とされており、その
一側部両側には方形平板状の張出部20Aが各々一体に
延設されている。各張出部20Aの裏面には断面凸字形
状の案内部26が設けられており、この案内部26が試
験室の床に設けられた溝状のレール28(図2参照)に
沿ってスライド可能に挿嵌されている。なお、各張出部
20Aの上面側には各々ストッパ30が配設されてお
り、ストッパ30のレバー30Aを把持して回転させる
ことにより装置基部20の前後方向(図1の矢印A方
向)に対する位置が固定される。
一側部両側には方形平板状の張出部20Aが各々一体に
延設されている。各張出部20Aの裏面には断面凸字形
状の案内部26が設けられており、この案内部26が試
験室の床に設けられた溝状のレール28(図2参照)に
沿ってスライド可能に挿嵌されている。なお、各張出部
20Aの上面側には各々ストッパ30が配設されてお
り、ストッパ30のレバー30Aを把持して回転させる
ことにより装置基部20の前後方向(図1の矢印A方
向)に対する位置が固定される。
【0031】また、装置基部20の上面には、中央部に
断面等脚台形状の溝を有するレール34が装置基部20
の幅方向(図1の矢印B方向)を長手方向として形成さ
れている。このレール34上には支持部22が立設状態
で支持されている。支持部22は、方形平板状の支持板
36と、この支持板36から立設された直方体形状の支
持柱38と、を備えている。支持板36の裏面中央には
所定形状の溝40が形成されており、この溝40内に前
述したレール34が嵌合されている。従って、支持部2
2は、装置基部20に対して幅方向へスライド可能とさ
れている。なお、支持板36の幅方向両端部には前述し
たストッパ30と同様構成のストッパ42が配設されて
おり、ストッパ42のレバー44Aを把持して回転させ
ることにより支持部22の幅方向に対する位置が固定さ
れる。
断面等脚台形状の溝を有するレール34が装置基部20
の幅方向(図1の矢印B方向)を長手方向として形成さ
れている。このレール34上には支持部22が立設状態
で支持されている。支持部22は、方形平板状の支持板
36と、この支持板36から立設された直方体形状の支
持柱38と、を備えている。支持板36の裏面中央には
所定形状の溝40が形成されており、この溝40内に前
述したレール34が嵌合されている。従って、支持部2
2は、装置基部20に対して幅方向へスライド可能とさ
れている。なお、支持板36の幅方向両端部には前述し
たストッパ30と同様構成のストッパ42が配設されて
おり、ストッパ42のレバー44Aを把持して回転させ
ることにより支持部22の幅方向に対する位置が固定さ
れる。
【0032】また、支持柱38の一側面には、互いに平
行とされた長尺状の一対のレール46が取り付けられて
いる。このレール46には、連結部24が片持ち支持状
態で嵌合されている。連結部24は、断面コ字形の連結
基部48と、この連結基部48から延出され長手方向中
間部で屈曲された連結アーム50と、から成る。連結基
部48は、支持柱38の上下方向(図1の矢印C方向)
に沿ってスライド可能に一対のレール46に嵌合されて
いる。また、連結アーム50は矩形断面とされ、内部は
重量軽減のため中空とされている。
行とされた長尺状の一対のレール46が取り付けられて
いる。このレール46には、連結部24が片持ち支持状
態で嵌合されている。連結部24は、断面コ字形の連結
基部48と、この連結基部48から延出され長手方向中
間部で屈曲された連結アーム50と、から成る。連結基
部48は、支持柱38の上下方向(図1の矢印C方向)
に沿ってスライド可能に一対のレール46に嵌合されて
いる。また、連結アーム50は矩形断面とされ、内部は
重量軽減のため中空とされている。
【0033】この連結アーム50の先端部上面には円孔
52が形成されており、更に連結アーム50の先端部内
方には円孔52を臨む位置に球面状の下側収容部54が
形成されている。この下側収容部54内には、シャフト
56Aの上下端に下側球部56B及び上側球部56Cが
一体形成されたボールジョイント56の下側球部56B
が回動自在に収容されている。一方、ボールジョイント
56の上側球部56Cは、前述した下側収容部54と同
様形状の上側収容部57内に収容されている。この上側
収容部57の周面一部には、次に説明する取着部58が
一体的に設けられている。
52が形成されており、更に連結アーム50の先端部内
方には円孔52を臨む位置に球面状の下側収容部54が
形成されている。この下側収容部54内には、シャフト
56Aの上下端に下側球部56B及び上側球部56Cが
一体形成されたボールジョイント56の下側球部56B
が回動自在に収容されている。一方、ボールジョイント
56の上側球部56Cは、前述した下側収容部54と同
様形状の上側収容部57内に収容されている。この上側
収容部57の周面一部には、次に説明する取着部58が
一体的に設けられている。
【0034】図3(A)、(B)に示されるように、取
着部58は、螺子棒60と、この螺子棒60の先端部に
設けられた鼓形状のチャック62と、螺子棒60に螺合
されチャック62を開閉させる固定部材64と、から成
る。チャック62は周方向に4分割されており、固定部
材64をチャック62側へ締め付けるとチャック62は
軸芯側へすぼまって閉状態とされ(図3(A)の状
態)、固定部材64をチャック62から離間させていく
とチャック62は半径方向へ開いて開状態とされる(図
3(B)の状態)。チャック62の閉状態ではチャック
62をトルクボックス66の軸芯孔68へ挿入すること
ができ、チャック62の開状態ではチャック62の軸部
がトルクボックス66の軸芯孔68の内周に当接して取
着状態となる。なお、トルクボックス66は、一般にモ
ノコックボディー車の下面所定部位(車両の両側部下面
でかつ後輪の前側付近)に既設されており、貨車、トレ
ーラによる輸送時の固縛部材としても利用されるもので
ある。
着部58は、螺子棒60と、この螺子棒60の先端部に
設けられた鼓形状のチャック62と、螺子棒60に螺合
されチャック62を開閉させる固定部材64と、から成
る。チャック62は周方向に4分割されており、固定部
材64をチャック62側へ締め付けるとチャック62は
軸芯側へすぼまって閉状態とされ(図3(A)の状
態)、固定部材64をチャック62から離間させていく
とチャック62は半径方向へ開いて開状態とされる(図
3(B)の状態)。チャック62の閉状態ではチャック
62をトルクボックス66の軸芯孔68へ挿入すること
ができ、チャック62の開状態ではチャック62の軸部
がトルクボックス66の軸芯孔68の内周に当接して取
着状態となる。なお、トルクボックス66は、一般にモ
ノコックボディー車の下面所定部位(車両の両側部下面
でかつ後輪の前側付近)に既設されており、貨車、トレ
ーラによる輸送時の固縛部材としても利用されるもので
ある。
【0035】また、図1に示されるように、上述した車
両拘束装置18には、バランス機構70が配設されてい
る。バランス機構70は、プーリ72、ワイヤ74、フ
ック76、及びバランスウエイト78によって構成され
ている。プーリ72は支持部22の支持柱38の上端部
に配設されており、このプーリ72にワイヤ74が巻き
掛けられている。ワイヤ74の一方の端部は、連結基部
48の上端部に固定されたフック76の上端部に係止さ
れている。また、ワイヤ74の他方の端部は、バランス
ウエイト78に係止されている。このバランスウエイト
78の重量は、連結部24及びボールジョイント56、
取着部58の重量に釣り合うように設定されている。
両拘束装置18には、バランス機構70が配設されてい
る。バランス機構70は、プーリ72、ワイヤ74、フ
ック76、及びバランスウエイト78によって構成され
ている。プーリ72は支持部22の支持柱38の上端部
に配設されており、このプーリ72にワイヤ74が巻き
掛けられている。ワイヤ74の一方の端部は、連結基部
48の上端部に固定されたフック76の上端部に係止さ
れている。また、ワイヤ74の他方の端部は、バランス
ウエイト78に係止されている。このバランスウエイト
78の重量は、連結部24及びボールジョイント56、
取着部58の重量に釣り合うように設定されている。
【0036】なお、上述した構成において、支持部22
及び連結部24、並びにボールジョイント56が請求項
1記載の本発明における「複数の連結手段」に相当する
と共に総括して「変位手段」に相当する。
及び連結部24、並びにボールジョイント56が請求項
1記載の本発明における「複数の連結手段」に相当する
と共に総括して「変位手段」に相当する。
【0037】以下に、車両16の拘束手順を追いなが
ら、本実施例の作用を説明する。まず、シャシダイナモ
10の前側ローラ12上に被試験車としての車両16の
前輪80を載せる。次いで、車両16の後輪82の位置
に後側ローラ14を位置させ、後側ローラ14上に当該
後輪82を載せる。
ら、本実施例の作用を説明する。まず、シャシダイナモ
10の前側ローラ12上に被試験車としての車両16の
前輪80を載せる。次いで、車両16の後輪82の位置
に後側ローラ14を位置させ、後側ローラ14上に当該
後輪82を載せる。
【0038】次に、一対の車両拘束装置18を車両16
の両側部に取り付ける。具体的には、車両拘束装置18
の取着部58のチャック62を閉状態(図3(A)図示
状態)としておき、この状態でチャック62を車両16
に既設されているトルクボックス66の軸芯孔68内へ
挿入する。次いで、取着部58の固定部材64をチャッ
ク62から離間する方向へ移動させてチャック62を開
状態(図3(B)図示状態)とする。これにより、チャ
ック62の軸部がトルクボックス66の軸芯孔68の内
周に当接して連結状態となる。
の両側部に取り付ける。具体的には、車両拘束装置18
の取着部58のチャック62を閉状態(図3(A)図示
状態)としておき、この状態でチャック62を車両16
に既設されているトルクボックス66の軸芯孔68内へ
挿入する。次いで、取着部58の固定部材64をチャッ
ク62から離間する方向へ移動させてチャック62を開
状態(図3(B)図示状態)とする。これにより、チャ
ック62の軸部がトルクボックス66の軸芯孔68の内
周に当接して連結状態となる。
【0039】取着部58が車両16のトルクボックス6
6に取着された後、車両拘束装置18の装置基部20の
各ストッパ30のレバー30Aが回転されてロックされ
る。また、車両拘束装置18の支持部22の各ストッパ
42のレバー44Aも回転されてロックされる。なお、
この際、作業性を向上させるべく支持板36がエアー等
で若干浮かされる。これにより、車両拘束装置18の前
後方向(図1の矢印A方向)並びに幅方向(図1の矢印
B方向)に対する位置が固定される。すなわち、この状
態が車両16の拘束状態である。この拘束状態では、車
両拘束装置18自体が移動することはないが、連結部2
4はレール46に沿って上下動自在であると共に取着部
58はボールジョイント56の下側球部56B及び上側
球部56Cを各回転中心とした回動により所定の範囲内
で上下、前後、幅方向に移動自在である。
6に取着された後、車両拘束装置18の装置基部20の
各ストッパ30のレバー30Aが回転されてロックされ
る。また、車両拘束装置18の支持部22の各ストッパ
42のレバー44Aも回転されてロックされる。なお、
この際、作業性を向上させるべく支持板36がエアー等
で若干浮かされる。これにより、車両拘束装置18の前
後方向(図1の矢印A方向)並びに幅方向(図1の矢印
B方向)に対する位置が固定される。すなわち、この状
態が車両16の拘束状態である。この拘束状態では、車
両拘束装置18自体が移動することはないが、連結部2
4はレール46に沿って上下動自在であると共に取着部
58はボールジョイント56の下側球部56B及び上側
球部56Cを各回転中心とした回動により所定の範囲内
で上下、前後、幅方向に移動自在である。
【0040】上記の拘束状態が得られた後、試験が開始
される。試験開始後、車両16がピッチング運動する
と、車両16の重心と取着部58の取着部位とのずれに
起因して取着部58が上下方向及び前後方向或いは幅方
向に移動する。別言すれば、取着部58には、上下方向
への荷重(F3 )、前後方向への荷重(F1 )、或いは
幅方向への荷重(F2 )が加わる。この際、取着部58
に作用する荷重としては上下方向への荷重(F3 )が最
も大きいが、この荷重に対しては連結部24がレール4
6に沿ってスライドすることにより、車両16の変位に
追従する。また、車両16の運動に伴って作用する上下
方向、前後方向、幅方向への比較的小さな荷重に対して
はボールジョイント56が下側球部56B及び上側球部
56Cをそれぞれ回転中心として下側収容部54及び上
側収容部57内で相対回転することにより、追従する。
このようにして、車両16のピッチング運動に伴う車両
16の変位に追従して、取着部58が上下方向、前後方
向、幅方向へと変位する。この結果、車両16をシャシ
ダイナモ10の前側ローラ12、後側ローラ14上に拘
束したまま、車両16のピッチング運動が再現される。
される。試験開始後、車両16がピッチング運動する
と、車両16の重心と取着部58の取着部位とのずれに
起因して取着部58が上下方向及び前後方向或いは幅方
向に移動する。別言すれば、取着部58には、上下方向
への荷重(F3 )、前後方向への荷重(F1 )、或いは
幅方向への荷重(F2 )が加わる。この際、取着部58
に作用する荷重としては上下方向への荷重(F3 )が最
も大きいが、この荷重に対しては連結部24がレール4
6に沿ってスライドすることにより、車両16の変位に
追従する。また、車両16の運動に伴って作用する上下
方向、前後方向、幅方向への比較的小さな荷重に対して
はボールジョイント56が下側球部56B及び上側球部
56Cをそれぞれ回転中心として下側収容部54及び上
側収容部57内で相対回転することにより、追従する。
このようにして、車両16のピッチング運動に伴う車両
16の変位に追従して、取着部58が上下方向、前後方
向、幅方向へと変位する。この結果、車両16をシャシ
ダイナモ10の前側ローラ12、後側ローラ14上に拘
束したまま、車両16のピッチング運動が再現される。
【0041】このように本実施例では、支持部22と連
結部24とをスライド機構によって上下動自在に連結す
ると共に連結部24と取着部58とをボールジョイント
56によって回動自在に連結したので、装置基部20に
対する取着部58の運動の自由度を増すことができる。
このため、拘束後の車両16のピッチング運動に伴う車
両16の変位に応じて、取着部58を上下方向、前後方
向、幅方向の任意の方向へ変位可能に車両16を拘束す
ることができる。従って、車両16の重心Gを特定する
必要性が全くない。このため、従来のように作業者が試
行錯誤を繰り返して車両の重心Gを特定し車両拘束装置
で拘束するといった作業が不要になる。従って、作業時
間を大幅に短縮することができる。
結部24とをスライド機構によって上下動自在に連結す
ると共に連結部24と取着部58とをボールジョイント
56によって回動自在に連結したので、装置基部20に
対する取着部58の運動の自由度を増すことができる。
このため、拘束後の車両16のピッチング運動に伴う車
両16の変位に応じて、取着部58を上下方向、前後方
向、幅方向の任意の方向へ変位可能に車両16を拘束す
ることができる。従って、車両16の重心Gを特定する
必要性が全くない。このため、従来のように作業者が試
行錯誤を繰り返して車両の重心Gを特定し車両拘束装置
で拘束するといった作業が不要になる。従って、作業時
間を大幅に短縮することができる。
【0042】しかも、本実施例では、連結部24の連結
アーム50と取着部58とを、上下に回転中心を有する
ボールジョイント56によって連結したので、取着部5
8の取着状態で常に取着部58の螺子棒60を垂直に保
つことができる。従って、取着部58にこじれが発生す
るのを防止することができ、安定した車両16の拘束状
態が得られる。
アーム50と取着部58とを、上下に回転中心を有する
ボールジョイント56によって連結したので、取着部5
8の取着状態で常に取着部58の螺子棒60を垂直に保
つことができる。従って、取着部58にこじれが発生す
るのを防止することができ、安定した車両16の拘束状
態が得られる。
【0043】また、本実施例では、バランス機構70を
設けたことにより、連結部24及びボールジョイント5
6、取着部58の重量とバランスウエイト78の重量と
の釣合い状態を保つことができるので、車両16には車
両拘束装置18側の重量は加わっていない。このため、
車両重量に余分な重量が加算された状態で計測が行われ
るという不具合が生じない。従って、計測精度を向上さ
せることができる。
設けたことにより、連結部24及びボールジョイント5
6、取着部58の重量とバランスウエイト78の重量と
の釣合い状態を保つことができるので、車両16には車
両拘束装置18側の重量は加わっていない。このため、
車両重量に余分な重量が加算された状態で計測が行われ
るという不具合が生じない。従って、計測精度を向上さ
せることができる。
【0044】なお、これらに関連し、従来構造では、シ
ャシダイナモに対する車両の載置状況の微妙な不備によ
り車両拘束装置の前後方向軸と車両の前後方向軸とがず
れた場合、車両はヨーイング運動を拘束されたままの状
態で計測が行われてしまうが、本実施例によれば、車両
16に取着される取着部58が上下方向、前後方向、幅
方向のいずれの方向に対しても移動自在であるので、前
記不備が生じたとしても車両16がヨーイング運動する
ことにより結果的に前記ずれが解消される。従って、こ
のようなずれが生じないように厳密に両者の前後方向軸
を一致させる作業が不要になることから作業時間の短縮
化がより一層図られ、又ヨーイング運動を拘束したまま
計測がなされることがないことから計測精度がより一層
向上される。
ャシダイナモに対する車両の載置状況の微妙な不備によ
り車両拘束装置の前後方向軸と車両の前後方向軸とがず
れた場合、車両はヨーイング運動を拘束されたままの状
態で計測が行われてしまうが、本実施例によれば、車両
16に取着される取着部58が上下方向、前後方向、幅
方向のいずれの方向に対しても移動自在であるので、前
記不備が生じたとしても車両16がヨーイング運動する
ことにより結果的に前記ずれが解消される。従って、こ
のようなずれが生じないように厳密に両者の前後方向軸
を一致させる作業が不要になることから作業時間の短縮
化がより一層図られ、又ヨーイング運動を拘束したまま
計測がなされることがないことから計測精度がより一層
向上される。
【0045】さらに、本実施例によれば、車両16に既
設されているトルクボックス66に取着部58を取着す
る構成としたので、車両拘束装置18を取り付けるため
の加工を車両16に施す必要がなくなる。従って、更に
作業時間の短縮化を図ることができると共に、コストダ
ウンを図ることができる。
設されているトルクボックス66に取着部58を取着す
る構成としたので、車両拘束装置18を取り付けるため
の加工を車両16に施す必要がなくなる。従って、更に
作業時間の短縮化を図ることができると共に、コストダ
ウンを図ることができる。
【0046】なお、本実施例では、チャック62を有す
る取着部58を用いたが、これに限らず、図4又は図5
に示される取着構成を用いてもよい。以下に、簡単に説
明する。
る取着部58を用いたが、これに限らず、図4又は図5
に示される取着構成を用いてもよい。以下に、簡単に説
明する。
【0047】図4に示される例では、チャック62の代
わりにフック84を用いた点に特徴がある。フック84
の周面には雄ねじが形成されており、この雄ねじにはナ
ット86が螺合されている。さらに、フック84には、
軸芯部に貫通孔88を有する固定部材90が挿嵌されて
いる。この変形例による場合、ナット86を緩めた状態
でフック84の先端部をトルクボックス66の軸芯孔6
8周囲に係止させ(図4(A)図示状態)、その後ナッ
ト86を締め付けることにより固定部材90がトルクボ
ックス66の裏面に当接されて取着状態となる(図4
(B)図示状態)。
わりにフック84を用いた点に特徴がある。フック84
の周面には雄ねじが形成されており、この雄ねじにはナ
ット86が螺合されている。さらに、フック84には、
軸芯部に貫通孔88を有する固定部材90が挿嵌されて
いる。この変形例による場合、ナット86を緩めた状態
でフック84の先端部をトルクボックス66の軸芯孔6
8周囲に係止させ(図4(A)図示状態)、その後ナッ
ト86を締め付けることにより固定部材90がトルクボ
ックス66の裏面に当接されて取着状態となる(図4
(B)図示状態)。
【0048】一方、図5に示される例では、チャック6
2の代わりに電磁石92を用いた点に特徴がある。電磁
石92は、ONにすると励磁されてセンタフレーム94
への吸着状態となり、OFFにされると消磁される。前
述したモノコックボディー車ではトルクボックス66が
既設されているが、フレーム付車ではトルクボックス6
6が無いことから、この変形例はフレーム付車に適用さ
れる。この構成による場合、電磁石92をON、OFF
させるだけなので、作業が簡単になる。
2の代わりに電磁石92を用いた点に特徴がある。電磁
石92は、ONにすると励磁されてセンタフレーム94
への吸着状態となり、OFFにされると消磁される。前
述したモノコックボディー車ではトルクボックス66が
既設されているが、フレーム付車ではトルクボックス6
6が無いことから、この変形例はフレーム付車に適用さ
れる。この構成による場合、電磁石92をON、OFF
させるだけなので、作業が簡単になる。
【0049】また、本実施例では、車両拘束装置18を
車両16に取り付けるべくトルクボックス66を利用し
たが、これに限らず、車両16に既設されている重量軽
減孔やブラケット等を利用してもよい。 〔第2実施例〕次に、図6を用いて、第2実施例に係る
車両拘束装置100について説明する。なお、第1実施
例と同一構成部分については同一番号を付してその説明
を省略する。
車両16に取り付けるべくトルクボックス66を利用し
たが、これに限らず、車両16に既設されている重量軽
減孔やブラケット等を利用してもよい。 〔第2実施例〕次に、図6を用いて、第2実施例に係る
車両拘束装置100について説明する。なお、第1実施
例と同一構成部分については同一番号を付してその説明
を省略する。
【0050】前述した第1実施例では、連結部24が支
持部22に対して上下方向にのみ移動自在に連結されて
いたが、この第2実施例に係る車両拘束装置100で
は、連結部102が支持部104に対して上下方向(図
6の矢印C方向)及び周方向(図6の矢印D方向)に移
動自在に連結されている点に特徴がある。以下、具体的
に説明する。
持部22に対して上下方向にのみ移動自在に連結されて
いたが、この第2実施例に係る車両拘束装置100で
は、連結部102が支持部104に対して上下方向(図
6の矢印C方向)及び周方向(図6の矢印D方向)に移
動自在に連結されている点に特徴がある。以下、具体的
に説明する。
【0051】装置基部20に支持された支持部104
は、前述した支持板36とこの支持板36から立設され
た円柱形の支持柱106とから成る。この支持柱106
の軸方向中間部には、ボールスプライン軸108及び連
結アーム110から成る連結部102が片持ち支持状態
で支持されている。
は、前述した支持板36とこの支持板36から立設され
た円柱形の支持柱106とから成る。この支持柱106
の軸方向中間部には、ボールスプライン軸108及び連
結アーム110から成る連結部102が片持ち支持状態
で支持されている。
【0052】ボールスプライン軸108は鼓形状に形成
されており、その内周面にはスプライン歯が形成されて
いる。これに対応して、支持柱106の外周面にもボー
ルスプライン軸108のスプライン歯と噛み合うスプラ
イン歯が形成されている。従って、ボールスプライン軸
108は、支持柱106に対して上下動自在である。
されており、その内周面にはスプライン歯が形成されて
いる。これに対応して、支持柱106の外周面にもボー
ルスプライン軸108のスプライン歯と噛み合うスプラ
イン歯が形成されている。従って、ボールスプライン軸
108は、支持柱106に対して上下動自在である。
【0053】また、ボールスプライン軸108の外周面
と連結アーム110の基部内周面との間には複数のボー
ルが介在されている。従って、連結アーム110は、ボ
ールスプライン軸108に対して周方向に回動自在であ
る。これにより、連結アーム110は、支持柱106に
対して単体で周方向に回動自在であると共に、支持柱1
06に対してボールスプライン軸108と共に上下方向
に移動自在に構成されている。
と連結アーム110の基部内周面との間には複数のボー
ルが介在されている。従って、連結アーム110は、ボ
ールスプライン軸108に対して周方向に回動自在であ
る。これにより、連結アーム110は、支持柱106に
対して単体で周方向に回動自在であると共に、支持柱1
06に対してボールスプライン軸108と共に上下方向
に移動自在に構成されている。
【0054】なお、連結アーム110の先端部には、前
述したボールジョイント56を介して取着部58が連結
されているが、取着部58の構成自体は前述した図4、
図5に示される他の例によってもよい。また、この実施
例では前述したバランス機構70の図示を省略している
が、同様の原理で配設されている。簡単に説明すると、
図1に図示されるフック76が連結アーム110に取り
付けられ、プーリ72が支持柱106の先端部に回動自
在(プーリ72の回転中心軸自体が水平面内で回転自在
に、の意)に取り付けられている。そして、支持柱10
6内にワイヤ74を介してバランスウエイト78が吊る
されている。
述したボールジョイント56を介して取着部58が連結
されているが、取着部58の構成自体は前述した図4、
図5に示される他の例によってもよい。また、この実施
例では前述したバランス機構70の図示を省略している
が、同様の原理で配設されている。簡単に説明すると、
図1に図示されるフック76が連結アーム110に取り
付けられ、プーリ72が支持柱106の先端部に回動自
在(プーリ72の回転中心軸自体が水平面内で回転自在
に、の意)に取り付けられている。そして、支持柱10
6内にワイヤ74を介してバランスウエイト78が吊る
されている。
【0055】上記構成の本実施例においても第1実施例
と同様の作用、効果が得られるが、更に本実施例によれ
ば連結アーム110が周方向に回動自在であることから
車両16の変位に対する追従範囲が拡大される。 〔第3実施例〕次に、図7及び図8を用いて、第3実施
例に係る車両拘束装置112について説明する。なお、
本実施例は、請求項4記載の本発明の一実施例に相当す
る。
と同様の作用、効果が得られるが、更に本実施例によれ
ば連結アーム110が周方向に回動自在であることから
車両16の変位に対する追従範囲が拡大される。 〔第3実施例〕次に、図7及び図8を用いて、第3実施
例に係る車両拘束装置112について説明する。なお、
本実施例は、請求項4記載の本発明の一実施例に相当す
る。
【0056】図7に示されるように、この車両拘束装置
112は、装置底部に配置された平板状の装置基部11
4と、この装置基部114に立設状態で配置された支持
部116と、この支持部116に片持ち支持されたアー
ム部118と、によって構成されている。具体的な構成
について簡単に説明すると、装置基部114は試験室の
床に前後方向(矢印A方向)に沿ってスライド可能に支
持されており、装置基部114に設けられたストッパ1
20を回転させることにより前後方向の位置決めがなさ
れて固定される。支持部116はガイド壁122及びこ
のガイド壁122の裏面に互いに平行に配置された一対
の支持壁124から成り、操作レバー126を操作する
ことにより左右方向(矢印B方向)にスライド可能とさ
れている。なお、支持部116も、図示しないストッパ
を回転操作することにより、左右方向の位置決めがなさ
れて固定されるようになっている。さらに、アーム部1
18は、ガイド壁122に沿って配置された基部128
及びこの基部128から面直角方向へ延出された延出部
130から成り、図示しない操作レバーを操作すること
により上下方向(矢印C方向)にスライド可能とされて
いる。なお、アーム部118も、一対のストッパ132
を回転操作することにより、上下方向の位置決めがなさ
れて固定されるようになっている。
112は、装置底部に配置された平板状の装置基部11
4と、この装置基部114に立設状態で配置された支持
部116と、この支持部116に片持ち支持されたアー
ム部118と、によって構成されている。具体的な構成
について簡単に説明すると、装置基部114は試験室の
床に前後方向(矢印A方向)に沿ってスライド可能に支
持されており、装置基部114に設けられたストッパ1
20を回転させることにより前後方向の位置決めがなさ
れて固定される。支持部116はガイド壁122及びこ
のガイド壁122の裏面に互いに平行に配置された一対
の支持壁124から成り、操作レバー126を操作する
ことにより左右方向(矢印B方向)にスライド可能とさ
れている。なお、支持部116も、図示しないストッパ
を回転操作することにより、左右方向の位置決めがなさ
れて固定されるようになっている。さらに、アーム部1
18は、ガイド壁122に沿って配置された基部128
及びこの基部128から面直角方向へ延出された延出部
130から成り、図示しない操作レバーを操作すること
により上下方向(矢印C方向)にスライド可能とされて
いる。なお、アーム部118も、一対のストッパ132
を回転操作することにより、上下方向の位置決めがなさ
れて固定されるようになっている。
【0057】ここで、上述したアーム部118には、延
出部130の先端部に楕円柱形状のピン134が立設さ
れている。図8(A)に示される如く、このピン134
の外周面と車両の底部に設けられたトルクボックス66
の軸芯孔68の内周面との間には、所定のクリアランス
136が設けられている。なお、本実施例では、クリア
ランス136を2mm程度に設定している。
出部130の先端部に楕円柱形状のピン134が立設さ
れている。図8(A)に示される如く、このピン134
の外周面と車両の底部に設けられたトルクボックス66
の軸芯孔68の内周面との間には、所定のクリアランス
136が設けられている。なお、本実施例では、クリア
ランス136を2mm程度に設定している。
【0058】以下に、本実施例の作用を説明する。ま
ず、車両拘束装置112の車両16に対する位置決めが
なされる。具体的には、装置基部114にあってはこれ
を前後方向へスライドさせ、支持部116にあってはこ
れを左右方向へスライドさせ、アーム部118にあって
はこれを上下方向へスライドさせることにより、各方向
への位置調整が行われる。さらに、この過程で、アーム
部118のピン134を車両16の底部に既設されたト
ルクボックス66の軸芯孔68内へ挿入させる。この状
態では、図8(A)に示される如く、ピン134の外周
面とトルクボックス66の軸芯孔68の内周面との間に
所定のクリアランス136が存在しており、上下方向に
対する自由度を持っている。
ず、車両拘束装置112の車両16に対する位置決めが
なされる。具体的には、装置基部114にあってはこれ
を前後方向へスライドさせ、支持部116にあってはこ
れを左右方向へスライドさせ、アーム部118にあって
はこれを上下方向へスライドさせることにより、各方向
への位置調整が行われる。さらに、この過程で、アーム
部118のピン134を車両16の底部に既設されたト
ルクボックス66の軸芯孔68内へ挿入させる。この状
態では、図8(A)に示される如く、ピン134の外周
面とトルクボックス66の軸芯孔68の内周面との間に
所定のクリアランス136が存在しており、上下方向に
対する自由度を持っている。
【0059】上記の如くして、車両16がシャシダイナ
モ10上に拘束された後、試験が開始される。なお、試
験としては、排ガス測定、燃費測定、車両フリクション
計測、振動、騒音、乗り心地等のNVH評価試験等があ
る。この場合、ピン134とトルクボックス66の軸芯
孔68との間に所定のクリアランス136が存在するた
め、図8(B)に示される如く、トルクボックス66が
二点鎖線図示位置から実線図示位置へとピン134に対
して傾斜した状態になることにより、即ちトルクボック
ス66がピン134とのクリアランス136を狭めるこ
とにより、車両のピッチング運動が再現される。ちなみ
に、クリアランス136を2mmに設定した場合には、
車両の前後方向の先端部の変位量が30mm程度のピッ
チング運動に対応することが可能である。
モ10上に拘束された後、試験が開始される。なお、試
験としては、排ガス測定、燃費測定、車両フリクション
計測、振動、騒音、乗り心地等のNVH評価試験等があ
る。この場合、ピン134とトルクボックス66の軸芯
孔68との間に所定のクリアランス136が存在するた
め、図8(B)に示される如く、トルクボックス66が
二点鎖線図示位置から実線図示位置へとピン134に対
して傾斜した状態になることにより、即ちトルクボック
ス66がピン134とのクリアランス136を狭めるこ
とにより、車両のピッチング運動が再現される。ちなみ
に、クリアランス136を2mmに設定した場合には、
車両の前後方向の先端部の変位量が30mm程度のピッ
チング運動に対応することが可能である。
【0060】このように本実施例では、アーム部118
の先端部にピン134を立設させてこのピン134をト
ルクボックス66の軸芯孔68内へ所定のクリアランス
136が設けられるように挿入する構成としたので、前
述した第1実施例と同様に、車両16の重心Gを特定す
る必要はなく、重心Gを特定するための試行錯誤も不要
である。従って、車両16を拘束するための作業時間の
短縮化を図ることができる。
の先端部にピン134を立設させてこのピン134をト
ルクボックス66の軸芯孔68内へ所定のクリアランス
136が設けられるように挿入する構成としたので、前
述した第1実施例と同様に、車両16の重心Gを特定す
る必要はなく、重心Gを特定するための試行錯誤も不要
である。従って、車両16を拘束するための作業時間の
短縮化を図ることができる。
【0061】また、本実施例でも既設のトルクボックス
66を利用しており、ピン134を挿入するための加工
を車両16に別途施す必要がない点でも、作業時間の短
縮化を図ることができる。なお、本実施例では、ピン1
34をトルクボックス66に挿入させる構成を採った
が、これに限らず、重量軽減孔やピン134が挿入可能
でピン134よりもクリアランス136分だけ大径の孔
を有するブラケット等を利用しても差し支えない。
66を利用しており、ピン134を挿入するための加工
を車両16に別途施す必要がない点でも、作業時間の短
縮化を図ることができる。なお、本実施例では、ピン1
34をトルクボックス66に挿入させる構成を採った
が、これに限らず、重量軽減孔やピン134が挿入可能
でピン134よりもクリアランス136分だけ大径の孔
を有するブラケット等を利用しても差し支えない。
【0062】さらに、本実施例では、アーム部118の
先端部にピン134を立設させてトルクボックス66の
軸芯孔68内へ遊嵌させる構成であるので、車両16の
拘束時に車両拘束装置112側の重量が車両16に加わ
ることはない。従って、本実施例においても、計測精度
を向上させることができる。
先端部にピン134を立設させてトルクボックス66の
軸芯孔68内へ遊嵌させる構成であるので、車両16の
拘束時に車両拘束装置112側の重量が車両16に加わ
ることはない。従って、本実施例においても、計測精度
を向上させることができる。
【0063】また、本実施例では、アーム部118の先
端部に所定径寸法のピン134を立設させる構成である
ため、構造の簡素化を図ることができる。
端部に所定径寸法のピン134を立設させる構成である
ため、構造の簡素化を図ることができる。
【0064】さらに、本実施例では、車両拘束装置11
2自体に着目すると、前後方向、左右方向、上下方向に
剛とされているため、4輪ローラタイプのシャシダイナ
モにおいて測定中にローラ中心軸とタイヤ中心軸とがず
れることなく、ピッチング運動を再現させることができ
る。なお、車両拘束装置をどの方向に対して剛とすれば
(逆にみれば、どの方向に自由度を持たせれば)、どの
車両運動が再現されるかは、一般には以下の通りであ
る。車両拘束装置を前後方向に剛とした場合(即ち、上
下方向、左右方向に対する自由度を車両拘束装置に持た
せた場合)には、ピッチング運動及びローリング運動を
再現することが可能である。また、車両拘束装置を左右
方向に剛とした場合(即ち、上下方向、前後方向に対す
る自由度を車両拘束装置に持たせた場合)には、ピッチ
ング運動を再現することが可能となる。さらに、車両拘
束装置を上下方向に剛とした場合(即ち、前後方向、左
右方向に対する自由度を車両拘束装置に持たせた場合)
には、ヨーイング運動を再現することが可能となる。
2自体に着目すると、前後方向、左右方向、上下方向に
剛とされているため、4輪ローラタイプのシャシダイナ
モにおいて測定中にローラ中心軸とタイヤ中心軸とがず
れることなく、ピッチング運動を再現させることができ
る。なお、車両拘束装置をどの方向に対して剛とすれば
(逆にみれば、どの方向に自由度を持たせれば)、どの
車両運動が再現されるかは、一般には以下の通りであ
る。車両拘束装置を前後方向に剛とした場合(即ち、上
下方向、左右方向に対する自由度を車両拘束装置に持た
せた場合)には、ピッチング運動及びローリング運動を
再現することが可能である。また、車両拘束装置を左右
方向に剛とした場合(即ち、上下方向、前後方向に対す
る自由度を車両拘束装置に持たせた場合)には、ピッチ
ング運動を再現することが可能となる。さらに、車両拘
束装置を上下方向に剛とした場合(即ち、前後方向、左
右方向に対する自由度を車両拘束装置に持たせた場合)
には、ヨーイング運動を再現することが可能となる。
【0065】なお、上述した第3実施例では、アーム部
118にピン134を立設させ、車両に既設されたトル
クボックス66の軸芯孔68内へこれを挿入させる構成
を採ったが、これに限らず、ピンと孔の関係を逆にして
もよい。例えば、図9に示される如く、アーム部118
における延出部130の先端部に軸芯孔68と同様形状
の貫通孔138を形成すると共に、下方へ向けて突出さ
れたピン140を有するブラケット142を車両の底部
に取り付けても同様の作用並びに効果が得られる。
118にピン134を立設させ、車両に既設されたトル
クボックス66の軸芯孔68内へこれを挿入させる構成
を採ったが、これに限らず、ピンと孔の関係を逆にして
もよい。例えば、図9に示される如く、アーム部118
における延出部130の先端部に軸芯孔68と同様形状
の貫通孔138を形成すると共に、下方へ向けて突出さ
れたピン140を有するブラケット142を車両の底部
に取り付けても同様の作用並びに効果が得られる。
【0066】以上説明した本発明に係る車両拘束装置
は、フラットベルト式のシャシダイナモにおける旋回試
験や振動試験用としても適用可能である。
は、フラットベルト式のシャシダイナモにおける旋回試
験や振動試験用としても適用可能である。
【0067】なお、下記の如く、請求項1記載の本発明
と請求項2記載の本発明とを組み合わせれば、車両拘束
のために要する作業時間の短縮化及び計測精度の向上の
双方を同時に達成し得る車両拘束装置が得られることに
なる。
と請求項2記載の本発明とを組み合わせれば、車両拘束
のために要する作業時間の短縮化及び計測精度の向上の
双方を同時に達成し得る車両拘束装置が得られることに
なる。
【0068】「被試験車としての車両を試験装置である
シャシダイナモ上に拘束する車両拘束装置であって、試
験室の床等に設置される装置基部と、この装置基部に立
設された支持手段と、車両の所定部位に離脱可能に取着
される取着手段と、各々所定又は任意の方向へ変位自在
に連結する複数の連結手段によって支持手段と取着手段
とを連結し、拘束後の車両の運動に伴って生じる車両の
変位に応じて、装置基部に対する取着手段の位置を車両
上下方向、車両前後方向、車両幅方向の任意の方向へ変
位させる変位手段と、取着手段及び連結手段の重量と釣
り合い双方の重量を相殺するバランス機構と、を有する
ことを特徴とする車両拘束装置。」 また、請求項4記載の本発明を下記の如く減縮して図7
に示される構造に限定した場合には、請求項4記載の本
発明の効果に加え、ピン挿入のための加工を車両に特別
に施す必要がなくなり、その分作業時間の短縮化を図る
ことができるという効果も得られる。
シャシダイナモ上に拘束する車両拘束装置であって、試
験室の床等に設置される装置基部と、この装置基部に立
設された支持手段と、車両の所定部位に離脱可能に取着
される取着手段と、各々所定又は任意の方向へ変位自在
に連結する複数の連結手段によって支持手段と取着手段
とを連結し、拘束後の車両の運動に伴って生じる車両の
変位に応じて、装置基部に対する取着手段の位置を車両
上下方向、車両前後方向、車両幅方向の任意の方向へ変
位させる変位手段と、取着手段及び連結手段の重量と釣
り合い双方の重量を相殺するバランス機構と、を有する
ことを特徴とする車両拘束装置。」 また、請求項4記載の本発明を下記の如く減縮して図7
に示される構造に限定した場合には、請求項4記載の本
発明の効果に加え、ピン挿入のための加工を車両に特別
に施す必要がなくなり、その分作業時間の短縮化を図る
ことができるという効果も得られる。
【0069】「被試験車としての車両を試験装置である
シャシダイナモ上に拘束する車両拘束装置であって、試
験室の床等に設置され、車両側へ突出するアーム部を備
えた支持体と、この支持体のアーム部から立設されると
共に車両に既設された固縛装置、重量軽減孔、有孔ブラ
ケット等の既設被挿入手段(第3実施例のトルクボック
ス66がこれに相当)に挿入され、挿入状態では既設被
挿入手段との間に所定のクリアランスを有するピンと、
有することを特徴とする車両拘束装置。」
シャシダイナモ上に拘束する車両拘束装置であって、試
験室の床等に設置され、車両側へ突出するアーム部を備
えた支持体と、この支持体のアーム部から立設されると
共に車両に既設された固縛装置、重量軽減孔、有孔ブラ
ケット等の既設被挿入手段(第3実施例のトルクボック
ス66がこれに相当)に挿入され、挿入状態では既設被
挿入手段との間に所定のクリアランスを有するピンと、
有することを特徴とする車両拘束装置。」
【0070】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係る車両拘束装置は、各々所定又は任意の方向へ変
位自在に連結する複数の連結手段によって、試験室の床
等に設置される装置基部と車両の所定部位に取着される
取着手段とを連結し、拘束後の車両の運動に伴って生じ
る車両の変位に応じて、装置基部に対する取着手段の位
置を車両上下方向、車両前後方向、車両幅方向の任意の
方向へ変位させる変位手段を備えているので、車両拘束
のために要する作業時間を短縮することができるという
優れた効果を有する。
明に係る車両拘束装置は、各々所定又は任意の方向へ変
位自在に連結する複数の連結手段によって、試験室の床
等に設置される装置基部と車両の所定部位に取着される
取着手段とを連結し、拘束後の車両の運動に伴って生じ
る車両の変位に応じて、装置基部に対する取着手段の位
置を車両上下方向、車両前後方向、車両幅方向の任意の
方向へ変位させる変位手段を備えているので、車両拘束
のために要する作業時間を短縮することができるという
優れた効果を有する。
【0071】また、請求項2記載の本発明に係る車両拘
束装置は、請求項1記載の発明において、前記変位手段
は、装置基部に立設された支持手段と、この支持手段に
対して上下動可能に片持ち支持されると共に支持手段と
前記ボールジョイントとを連結する連結部と、を有し、
さらに、取着手段、ボールジョイント、及び連結部の重
量と釣り合い三者の重量を相殺するバランス機構を備え
ているので、請求項1記載の発明の効果に加えて、計測
精度を向上させることができるという優れた効果を有す
る。
束装置は、請求項1記載の発明において、前記変位手段
は、装置基部に立設された支持手段と、この支持手段に
対して上下動可能に片持ち支持されると共に支持手段と
前記ボールジョイントとを連結する連結部と、を有し、
さらに、取着手段、ボールジョイント、及び連結部の重
量と釣り合い三者の重量を相殺するバランス機構を備え
ているので、請求項1記載の発明の効果に加えて、計測
精度を向上させることができるという優れた効果を有す
る。
【0072】さらに、請求項3記載の本発明に係る車両
拘束装置は、請求項1又は請求項2記載の本発明におい
て、車両に既設された固縛装置、重量軽減孔、ブラケッ
ト等の既設被取着手段に、前述した取着手段が取り付け
られるので、請求項1又は請求項2記載の本発明が有す
る効果に加え、更に作業時間の短縮化を図ることができ
るという優れた効果を有する。
拘束装置は、請求項1又は請求項2記載の本発明におい
て、車両に既設された固縛装置、重量軽減孔、ブラケッ
ト等の既設被取着手段に、前述した取着手段が取り付け
られるので、請求項1又は請求項2記載の本発明が有す
る効果に加え、更に作業時間の短縮化を図ることができ
るという優れた効果を有する。
【0073】また、請求項4記載の本発明に係る車両拘
束装置は、車両の底部に設けられた車両側孔又は車両側
ピンに相対的に挿入され、挿入状態では当該車両側孔又
は車両側ピンとの間に所定のクリアランスを有するアー
ム側ピン又はアーム側孔を支持体のアーム部に立設又は
穿設させたので、車両拘束のために要する作業時間を短
縮することができると共に計測精度を向上させることが
できる等の優れた効果を有する。
束装置は、車両の底部に設けられた車両側孔又は車両側
ピンに相対的に挿入され、挿入状態では当該車両側孔又
は車両側ピンとの間に所定のクリアランスを有するアー
ム側ピン又はアーム側孔を支持体のアーム部に立設又は
穿設させたので、車両拘束のために要する作業時間を短
縮することができると共に計測精度を向上させることが
できる等の優れた効果を有する。
【図1】第1実施例に係る車両拘束装置を示す斜視図で
ある。
ある。
【図2】図1に示される車両拘束装置を用いて車両をシ
ャシダイナモ上に拘束した状態を示す斜視図である。
ャシダイナモ上に拘束した状態を示す斜視図である。
【図3】(A)はチャック前の状態、(B)はチャック
後の状態を示す取着部の断面図である。
後の状態を示す取着部の断面図である。
【図4】取着部の変形例に係り、(A)はフック係止前
の状態、(B)はフック係止後の状態を示す断面図であ
る。
の状態、(B)はフック係止後の状態を示す断面図であ
る。
【図5】取着部の他の変形例を示す斜視図である。
【図6】第2実施例に係る車両拘束装置を示す正面図で
ある。
ある。
【図7】第3実施例に係る車両拘束装置を示す概略斜視
図である。
図である。
【図8】(A)はピンがトルクボックスに挿入された試
験前の状態を示す断面図であり、(B)は試験後の状態
を示す断面図である。
験前の状態を示す断面図であり、(B)は試験後の状態
を示す断面図である。
【図9】ピンと孔の関係を逆にした第3実施例の変形例
を示す底面側から見た概略斜視図である。
を示す底面側から見た概略斜視図である。
【図10】従来例に係る車両拘束装置を示す正面図であ
る。
る。
【図11】図10に示される車両拘束装置の平面図であ
る。
る。
【図12】図10に示される車両拘束装置の側面図であ
る。
る。
10 シャシダイナモ 16 車両 18 車両拘束装置 20 装置基部 22 支持部(連結手段〔変位手段〕、支持手段) 24 連結部(連結手段〔変位手段〕) 56 ボールジョイント(連結手段〔変位手段〕) 58 取着部(取着手段) 66 トルクボックス(既設被取着手段、車両側孔) 70 バランス機構 112 車両拘束装置 114 装置基部(支持体) 116 支持部(支持体) 118 アーム部 134 ピン(アーム側ピン) 136 クリアランス 138 貫通孔(アーム側孔) 140 ピン(車両側ピン)
Claims (4)
- 【請求項1】 被試験車としての車両を試験装置である
シャシダイナモ上に拘束する車両拘束装置であって、 試験室の床等に設置される装置基部と、 車両の所定部位に離脱可能に取着される取着手段と、 各々所定又は任意の方向へ変位自在に連結する複数の連
結手段によって装置基部と取着手段とを連結し、拘束後
の車両の運動に伴って生じる車両の変位に応じて、装置
基部に対する取着手段の位置を車両上下方向、車両前後
方向、車両幅方向の任意の方向へ変位させる変位手段
と、を有し、 さらに、前記取着手段は、前記複数の連結手段の一の連
結手段を構成するボールジョイントによって回動自在に
支持されている、 ことを特徴とする車両拘束装置。 - 【請求項2】 前記変位手段は、装置基部に立設された
支持手段と、この支持手段に対して上下動可能に片持ち
支持されると共に支持手段と前記ボールジョイントとを
連結する連結部と、を有し、 さらに、取着手段、ボールジョイント、及び連結部の重
量と釣り合い三者の重量を相殺するバランス機構を備え
ている、 ことを特徴とする請求項1記載の車両拘束装置。 - 【請求項3】 前記取着手段は、前記車両に既設された
固縛装置、重量軽減孔、ブラケット等の既設被取着手段
に取着される、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両拘束
装置。 - 【請求項4】 被試験車としての車両を試験装置である
シャシダイナモ上に拘束する車両拘束装置であって、 試験室の床等に設置され、車両側へ突出するアーム部を
備えた支持体と、 この支持体のアーム部に立設又は穿設されると共に車両
の底部に設けられた車両側孔又は車両側ピンに相対的に
挿入され、挿入状態では当該車両側孔又は車両側ピンと
の間に所定のクリアランスを有するアーム側ピン又はア
ーム側孔と、 有することを特徴とする車両拘束装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06289989A JP3109396B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-11-24 | 車両拘束装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-111502 | 1994-05-25 | ||
JP11150294 | 1994-05-25 | ||
JP06289989A JP3109396B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-11-24 | 車両拘束装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0843264A JPH0843264A (ja) | 1996-02-16 |
JP3109396B2 true JP3109396B2 (ja) | 2000-11-13 |
Family
ID=26450883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06289989A Expired - Fee Related JP3109396B2 (ja) | 1994-05-25 | 1994-11-24 | 車両拘束装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3109396B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020017485A1 (ja) * | 2018-07-18 | 2020-01-23 | 株式会社堀場製作所 | 車両試験装置 |
Families Citing this family (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100509500C (zh) * | 2004-02-03 | 2009-07-08 | 拽牫特格有限公司 | 用于测力计的车辆固定机构 |
JP4769590B2 (ja) * | 2006-02-07 | 2011-09-07 | 株式会社小野測器 | シャシダイナモメータの車両固定装置 |
JP4732911B2 (ja) * | 2006-02-07 | 2011-07-27 | 株式会社小野測器 | シャシーダイナモメータの車両固定装置 |
KR101567616B1 (ko) * | 2008-03-03 | 2015-11-09 | 엠티에스 시스템즈 코포레이숀 | 차량용 구속 시스템 |
JP5141609B2 (ja) * | 2008-08-08 | 2013-02-13 | 株式会社明電舎 | トルクボックス穴代用治具および車両固定装置 |
JP5320051B2 (ja) * | 2008-12-18 | 2013-10-23 | トヨタ自動車株式会社 | 車両拘束装置 |
JP5141651B2 (ja) * | 2009-08-04 | 2013-02-13 | 株式会社明電舎 | 車両固定構造 |
JP5908737B2 (ja) * | 2012-02-01 | 2016-04-26 | 株式会社エー・アンド・デイ | 車両拘束装置 |
WO2015087770A1 (ja) * | 2013-12-11 | 2015-06-18 | 株式会社明電舎 | 振動減衰装置 |
JP5880656B2 (ja) * | 2013-12-11 | 2016-03-09 | 株式会社明電舎 | 車両拘束装置 |
KR101856204B1 (ko) * | 2013-12-11 | 2018-05-10 | 메이덴샤 코포레이션 | 차량 구속 장치 |
JP5880655B1 (ja) * | 2014-10-03 | 2016-03-09 | 株式会社明電舎 | 車両拘束装置 |
JP6318782B2 (ja) * | 2014-04-04 | 2018-05-09 | 日産自動車株式会社 | 車両挙動測定装置 |
CN104634490B (zh) * | 2014-12-20 | 2023-10-13 | 重庆德马变频电机研发制造有限公司 | 三轴可调复合型测功机加载、驱动装置 |
CN105443520A (zh) * | 2015-12-22 | 2016-03-30 | 上海紫燕模具工业有限公司 | 快速定位机构 |
US11119007B2 (en) | 2018-03-30 | 2021-09-14 | Meidensha Corporation | Vehicle under test securing apparatus with increased alignment freedom and force sensing |
-
1994
- 1994-11-24 JP JP06289989A patent/JP3109396B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020017485A1 (ja) * | 2018-07-18 | 2020-01-23 | 株式会社堀場製作所 | 車両試験装置 |
JPWO2020017485A1 (ja) * | 2018-07-18 | 2021-08-02 | 株式会社堀場製作所 | 車両試験装置 |
US11519823B2 (en) | 2018-07-18 | 2022-12-06 | Horiba, Ltd. | Vehicle testing device with adjustable, side cooling device |
JP7324201B2 (ja) | 2018-07-18 | 2023-08-09 | 株式会社堀場製作所 | 車両試験装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0843264A (ja) | 1996-02-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3109396B2 (ja) | 車両拘束装置 | |
JP3617231B2 (ja) | 車両試験装置及び車両試験方法 | |
US8151656B2 (en) | Test fixture for automotive wiper systems | |
US10648890B2 (en) | Vehicle restraining device | |
JP2011117870A (ja) | 可動部位の試験装置及び試験方法 | |
JPH08215889A (ja) | ワーク保持装置及び溶接方法 | |
JP6032322B1 (ja) | 車両拘束装置 | |
JP2005106701A (ja) | 車両拘束装置 | |
WO2015087768A1 (ja) | 車両拘束装置 | |
KR101773821B1 (ko) | 대차 프레임 피로 시험 장치 | |
JP2009133750A (ja) | シャシダイナモメータ用車両拘束装置 | |
JPH09304237A (ja) | 車両拘束装置 | |
JPH0443804Y2 (ja) | ||
KR20120000683A (ko) | 측부부하와 하중부하의 고주파 성분 제거를 위한 탄성부재를 구비한 철도차량의 휠과 레일 시험장치 | |
JPH09288047A (ja) | 試験台上における走行車の拘束および舵取り方法とこの方法を実施するための装置 | |
JPH0645234Y2 (ja) | 車両の固定装置 | |
JP5812161B1 (ja) | 車両拘束装置 | |
KR100471755B1 (ko) | 서스펜션 시험용 실차 모션 재현장치 | |
JP7431124B2 (ja) | 車両拘束装置およびシャシーダイナモメータ | |
CN218211949U (zh) | 四分之一悬架多工位耐久试验台 | |
JPS6312530B2 (ja) | ||
CN112903217B (zh) | 托臂梁试验工装 | |
JPH0225153Y2 (ja) | ||
JP5880655B1 (ja) | 車両拘束装置 | |
KR100858477B1 (ko) | 차량용 너클 내구시험장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070914 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080914 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080914 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090914 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |